中日(☆3対2★)広島 =リーグ戦4回戦(2020.07.10)・ナゴヤドーム=
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広島
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中日
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勝利投手:R.マルティネス(1勝0敗1S)
敗戦投手:フランスア(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】菊池 涼介(2号・6回表ソロ)
【中日】ビシエド(7号・10回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日がサヨナラ勝ち。中日は1-2で迎えた9回裏、大島が犠飛を放ち、土壇場で試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長10回には、ビシエドにソロが飛び出し、試合を決めた。投げては、4番手・R.マルティネスが今季初勝利。敗れた広島は、救援陣がリードを守れなかった。

◆広島が3試合ぶりに先制点を奪った。3回2死二塁から1番ホセ・ピレラ外野手(30)が中日大野から右翼フェンス直撃の適時打を放った。 両軍エース同士の投げ合いとなった序盤。広島は無死一塁から8番上本が手堅く犠打で送ると、2死となった後にピレラが大野の浮いた真っすぐを見逃さなかった。「甘く来たところをしっかり捉えることが出来ました。チームの先制点になってうれしいです」。前日9日に18打席ぶり安打を放った助っ人がこの日は7試合ぶりの打点をマークした。

◆広島菊池涼介内野手(30)が6回に2死から左翼席へ勝ち越し2号ソロを放った。 1-1の6回。中日大野雄の低めスライダーをフルスイング。打球は左翼席に飛び込んだ。16打席ぶりの安打が値千金の勝ち越し弾となり「いつも迷惑をかけているので、いい追加点になって良かったです」と振り返った。

◆広島大瀬良大地投手(29)が7回5安打1失点と粘投し、今季3勝目の権利を持って降板した。 序盤からカットボール、スライダー、フォーク、シュートと満遍なく変化球を交えながら、この日最速150キロの直球を要所で決めた。 1点リードの5回1死二塁で8番木下拓に同点適時打を献上。再び1点リードで迎えた7回にも2死満塁のピンチを招いたが、代打福田を右飛に打ち取った。 前回4日阪神戦は4回5失点で今季初黒星を喫していた。中5日で燃えていた一戦。中日大野雄と投げ合いを演じ、107球でマウンドを下りた。

◆先発は中日が大野雄、広島が大瀬良。広島は3回2死二塁からピレラの適時打で1点を先制。大瀬良は3回まで2安打無失点。 中日は5回1死二塁から木下拓の中前適時打で同点。しかし、広島は6回、菊池涼の2号ソロで2-1と勝ち越した。 中日は9回、1死満塁とし、大島が広島の3番手菊池保から中犠飛を放ち同点。2-2で延長戦に入った。 中日は延長10回、ビシエドが7号サヨナラ本塁打を放った。広島は5位に転落。4番手のフランスアがつかまった。

◆広島のドラフト1位森下暢仁投手(22)が10日、出場選手登録を抹消された。前日9日のDeNA戦で先発したときにアクシデントがあったとみられる。 松原チーフトレーナーは「調整期間を設けるということ。コンディション調整のために抹消した」と説明した。今後も1軍に同行しながら調整を続ける予定。プロ初勝利を挙げるなど先発としての役割を十分に果たしていただけに、チームにとっては痛い。 佐々岡監督は再登録が可能となる最短10日での復帰に「分からない。(チームとしては)痛いが、先を考えれば」と早期復帰には慎重を期す構えだ。

◆広島大瀬良大地投手は中5日で7回1失点の好投も報われなかった。 序盤から頻繁にカーブを交えた投球。最後は1点リードの7回2死満塁で代打福田を右飛に仕留め、今季3勝目の権利を持って降板した。 救援陣が踏ん張れず、チームはサヨナラ負け。それでも久々の有観客試合を終え「声援があると気持ち、力の入り方が違う。これからもありがたみを感じながらやっていきたい」と力を込めた。

◆広島はサヨナラ負けを喫した。1点リードの9回。抑え菊池保が1死満塁を招き、犠飛で追いつかれた。 延長10回はフランスアがビシエドに被弾した。今季チームセーブ数はわずかに1。1点差試合は0勝4敗。佐々岡監督は「今日みたいな(接戦で)守り切ることができればガラッと変わるかもしれなかった」と肩を落とした。中継ぎの不安定さを露呈し、今季最多借金3となった。

◆中日が今季初のサヨナラ勝ちで、引き分けを挟んだ連敗を2で止めた。4番ダヤン・ビジエド内野手(31)が広島戦の延長10回、リーグ単独トップに立つ7号ソロを放って試合を決めた。打線改造が施される中、唯一不動の主砲が大仕事をして、チームは4位浮上。無観客で行っていたプロ野球が観客入場を解禁した初日からナゴヤドームに歓喜の声が戻ってきた。2-2で迎えた10回1死走者なし。ファンの声援を追い風にしてビシエドの打球は左中間へ一直線に向かった。サヨナラ本塁打。チームの連敗を止める1発を4番が決めた。 「ホームラン、ホームラン! ビシエド!」。打席に入る前、応援がスタンドに響いた。今季初めて観客を入れた試合。声援は控えるよう伝えられていたが、自然発生。「聞こえてたよ」というビシエドは、広島フランスアの4球目、149キロ直球を完璧に仕留めた。 17年5月19日広島戦の10回に放って以来、自身3発目のサヨナラ本塁打。そのすべてが本拠地、それも同じ延長10回に決めている。ビシエドにとって新たな「ラッキーナンバー」になってきそうだ。 この日の竜打線は阿部、平田、福田をスタメンから外し、溝脇、井領、遠藤を並べた。開幕から19試合、打順が変わらなかったのは4番ビシエドだけ。来日5年目の不動の主砲は役目をきっちりと果たした。与田監督も主砲の一振りを絶賛した。「バットに当たった瞬間に行った! という当たりだった。さすが4番」。7日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で自ら認めた采配ミスから連敗。ムードを拭い去ってくれた。 ビシエドはこれで12試合連続安打で、しかもこの間、6本塁打の固め打ち。7本塁打は広島鈴木誠をかわしてリーグ単独トップとなり、「打席での感覚が良くて、いいスイングになっている。バットにボールが飛んでくる感覚だよ」と独特の言い回しで好調の感覚を表現した。120試合なら年間44本まで伸ばせる計算で、首位打者に輝いた18年の26本を大きく上回るペース。本塁打王の初タイトルも期待できる。生観戦で見届けた4958人もその思いを強くしたはずだ。【伊東大介】 ▽中日大島(9回に同点犠飛) 同点においつけたので最低限の仕事はできました。自分で決めようと思って打席に入ったのですが。(有観客試合には)いままで当たり前にあったファンの声援のありがたさを改めて実感しました。 ▽中日高橋(主将として有観客試合再開に) 特に緊張したとかはありませんが、有観客になり、雰囲気も変わり、いい形で勝てて良かったです。

◆中日ライデル・マルティネス投手は完璧なリリーフで今季初勝利を記録した。同点の10回表に登板。 4番鈴木をフォークで三ゴロに仕留めると、5番堂林は155キロ直球で遊ゴロ。6番会沢からはカーブで空振り三振を奪った。「(今季は延長10回までなので)ゼロに抑えれば勝利の可能性が高くなると思って、必死で投げました」。圧倒的な投球で直後のサヨナラ劇につなげた。 ▽中日福(8回の1イニングを完全投球。今季10試合連続無失点) 今日のような接戦では1つのきっかけで流れが変わる。3人で抑えて帰ってこられて良かった。 ▽中日祖父江(1点を追う9回に登板し、1イニングを完全投球) 言われたところでマウンドに上がって、精一杯頑張るだけです。

◆中日大野雄大投手の粘投が実った。広島大瀬良大地投手と投げ合い7回4安打2失点。今季初勝利はならなかったが、チームのサヨナラ勝ちを呼び込んだ。 「どんな投球をしても相手にリードを与えたままマウンドを降りるのはダメだと思う。でも最後は勝利をファンの皆さんと共有できてうれしい」。この日の勝利を次戦への糧にした。 ▽中日木下拓(5回に中前適時打) 大野さんがいいピッチングをしているので早めに追いつけて良かったです。気持ちで打ちました。

◆中日が今季初のサヨナラ勝ちで、引き分けを挟んだ連敗を2で止めた。4番ビシエドが延長10回、リーグ単独トップに立つ7号ソロを放って試合を決めた。与田剛監督のコメント。 「バットに当たった瞬間に行った! という当たりだった。さすが4番」

◆サヨナラ負けを喫した広島佐々岡真司監督のコメント。 「今日みたいな(接戦で)守り切ることができればガラッと変わるかもしれなかった」

◆中日・大野雄大投手(31)が10日、広島4回戦(ナゴヤドーム)に先発。大瀬良とのエース対決で7回4安打無四球、2失点だった。  三回2死二塁で1番・ピレラに右翼フェンス直撃の先制打を浴び、同点に追いついてもらった直後の六回には菊池に甘く入ったツーシームを左翼席に運ばれた。  前回ぶつかった6月26日(同)は4番・鈴木誠に2発を浴びるなど6回4失点。やられた鯉の主砲には内角を積極的に突き、第1、2打席を遊ゴロ、第3打席は二飛に打ち取った。  ただ、降板後は「どんなピッチングをしても相手にリードを与えたままマウンドを降りるという結果ではダメだと思います」。1点差の七回2死二塁の同点機で打席が回り、代打が出されて交代。有観客初日での今季初勝利はおあずけとなった。

◆中日が今季初のサヨナラ勝ちで、引き分けを挟んだ連敗を2で止めた。1-2の九回に大島の犠飛で同点。延長十回にビシエドが7号ソロ本塁打で試合を決めた。救援のR・マルティネスが今季初勝利。広島は逃げ切りに失敗した。

◆まだ勝ち星のない中日の大野雄は、またも一発に泣いた。味方が同点とした直後の六回2死。菊池涼に勝ち越しの2号ソロ本塁打を浴びた。「どんな投球をしても、相手にリードを与えたままマウンドを降りるという結果では駄目」とエースの仕事を果たせず大瀬良に投げ負けた。  今季は登板した4試合全てでホームランを浴び、これで7本目。140キロ台後半の直球は威力があり、5回まで3安打と快調に抑えていただけに悔いの残る登板となった。(ナゴヤドーム)

◆広島は救援陣が不安定な現状を露呈し、今季3度目のサヨナラ負けで5位に後退した。終盤に1点リードを守れず、佐々岡監督は「逃げ切ることができれば、がらっと変わるかもしれないところだったけど」と悩ましげだった。  不調のスコットに代わって抑えを任された菊池保が2-1の九回に登板。安打と送りバントを処理した自らの悪送球、四球で1死満塁を背負い、犠飛で追い付かれた。延長十回は昨季12セーブのフランスアがビシエドに不用意な速球をスタンドに運ばれた。監督は今後も菊池保を抑えで起用する意向で、安定した投球を見せられるかがチームの浮沈を左右しそうだ。(ナゴヤドーム)

◆中日の選手会長を務める京田は試合後、1人でグラウンドに出て観戦を待ちわびたファンに向けてメッセージを読み上げた。今季は無観客で始まり、この日も入場者が制限される中で「心一つにこの特別なシーズンを、ともに力強く乗り越えていきましょう」と呼び掛けた。  この日は遊撃手として軽快にゴロをさばいて場内を沸かせ、打っても2安打とチームを引っ張った。(ナゴヤドーム)

◆中日のダヤン・ビシエド内野手(31)が10日、広島4回戦(ナゴヤドーム)の延長十回に左中間へサヨナラソロ本塁打を放った。  「ファンの皆さんの応援が力になったよ。最終回、みなさんの声援がなければ打てなかったと思う」  フランスアが投じた真ん中高めへの149キロ直球を逃さずとらえた。有観客初日、この日を待ちわびて球場に詰めかけ、最後まであきらめずにグラウンドへ視線を送った中日ファンの喜びを爆発させるひと振りだった。  これで2日の巨人戦(東京ドーム)以降、直近8試合で5発とアーチを量産。本塁打ランキングでも、並んでいた広島・鈴木誠に1差をつけトップに立った。  頼れる4番のひと降りに与田監督も「もうビシエドのバットに当たった瞬間に『よし、勝った!』という、そういう確信があった。さすが4番という感じですよね」とたたえた。

◆走者を出す場面が多かった広島の大瀬良は、七回2死満塁をしのぐなど粘り強い投球で7回1失点。先発投手としての責任を果たしたエースは「最少失点でいけたので良かったと思う。ただ、結果的にチームが負けているので」と語った。  上限5千人とはいえ、この日から観客を迎えての試合。「気持ちの入り方、力の入り方も違った。ありがたみを感じながら、明日からも頑張っていきたい」と気持ちを新たにした様子だった。(ナゴヤドーム)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1051 0.667
(-)
-
(-)
10484
(-)
51
(-)
20
(-)
12
(-)
0.263
(-)
3.210
(-)
2
(1↑)
ヤクルト
971 0.563
(-)
1.5
(-)
10380
(-)
85
(-)
17
(-)
16
(-)
0.248
(-)
4.380
(-)
3
(1↓)
DeNA
1080 0.556
(↓0.032)
1.5
(↓0.5)
10286
(+2)
67
(+3)
19
(+1)
3
(-)
0.294
(↓0.002)
3.650
(↓0.09)
4
(1↑)
中日
8101 0.444
(↑0.032)
3.5
(↑0.5)
10167
(+3)
82
(+2)
11
(+1)
3
(-)
0.259
(-)
4.210
(↑0.15)
5
(1↓)
広島
691 0.400
(↓0.029)
4
(↓0.5)
10466
(+2)
68
(+3)
18
(+1)
5
(-)
0.269
(↓0.009)
4.100
(↑0.16)
6
(-)
阪神
6100 0.375
(↑0.042)
4.5
(↑0.5)
10446
(+3)
76
(+2)
17
(+2)
13
(-)
0.228
(↑0.006)
4.680
(↑0.05)