オリックス(★4対10☆)日本ハム =リーグ戦2回戦(2020.07.08)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
07000003010901
ORIX
00000103041201
勝利投手:マルティネス(1勝2敗0S)
敗戦投手:鈴木 優(1勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】近藤 健介(1号・2回表3ラン)
【オリックス】ジョーンズ(3号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは2回表、宇佐見、中島卓也、大田の適時打で一挙4点を奪う。なおも続く好機に近藤の3ランが飛び出し、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・マルティネスが6回1失点の好投で2年ぶりの白星。敗れたオリックスは、先発・鈴木が誤算だった。

◆オリックス鈴木優投手(23)が今季2度目の先発で日本ハム打線の猛攻に遭った。 1回は3者凡退の好発進。2回、先頭中田に四球を与えてリズムが狂う。この日はツーシームの制球が不安定。2死から宇佐見、中島に連続タイムリーを浴び、さらに満塁のピンチを招いて大田に左前2点適時打を許すと歯止めがきかない。近藤には初球の低め直球をすくわれ、右翼に3ランを被弾。1イニング7失点の惨状だった。この日は4回7失点で降板した。 「自分の思っているところから少し外れてしまっていたことで、ストライクゾーンに入れようと小細工をしてしまい、バランスを崩してしまった。マウンド上でなんとか修正しなければいけませんでしたし、しっかりと腕を振ってゾーンで勝負しなければいけませんでした」 今季初先発だった前回登板の1日西武戦(メットライフドーム)は5回無安打無失点の快投でプロ初勝利をマーク。都立高(雪谷)から直接プロ入りした投手として、球界で初めて白星を挙げていた。この日はリズムをつかみきれずに降板した。6日に「次に勝ってこそ、前回の勝利が意味あるものになる。打者1人1人に集中して楽しみながら投げていきます」と話していたが、3連勝中の勢いを生かせなかった。

◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(34)が反撃のアーチを放った。 7点ビハインドの6回1死走者なし。マルティネスの内角速球を完璧にとらえると、左翼席へ一直線。今季3号ソロ本塁打は左翼を守る近藤も動けない大飛球だった。6月26日ロッテ戦からチーム11試合連続本塁打に延ばした。

◆日本ハムは2回、オリックス先発鈴木を攻め、近藤が右翼に今季1号3ランを放ったほか、適時打3本の集中打で7点を奪った。 オリックスは6回、ジョーンズの3号ソロ本塁打で反撃した。日本ハム先発マルティネスは6回1失点と好投し、リードを保った。 日本ハムのマルティネスは2年ぶり白星となる今季初勝利を挙げた。オリックスは終盤に反撃したが、連勝は3で止まった。鈴木は1敗目。

◆日本ハムの先発ニック・マルティネス投手(29)が、2季ぶりの勝利を手にした。 6回を5安打1失点。6回1死走者なしから、アダム・ジョーンズ外野手(34)に1発を献上したが、失点はこの1点だけ。危なげない投球で、今季初勝利をマークした。 昨季は相次ぐ故障で、シーズンを棒に振った。雪辱の3年目。今季3度目の先発で待望の白星をつかみ「全体的に制球が安定していたおかげで、自信を持って投げることができました。変化球を有効に使うことができて、相手のバランスを崩せた」と満足げ。「序盤に打線の援護もあり、とても投げやすかったので、チームのみんなに感謝したい」とコメントした。

◆オリックスはアダム・ジョーンズ外野手の豪快弾が空砲に終わり、連勝は「3」で止まった。7点を追う6回1死走者なし。マルティネスの内角速球を完璧に打ち、左翼5階席への大アーチになった。主砲の今季3号ソロでチームは09年4月以来、11年ぶりの11試合連続本塁打(6月26日ロッテ戦から)だ。 ジョーンズは「感触的に打った瞬間、入ったと思ったよ。とにかくアグレッシブにいい球が来たら、どんどん行こうと」と話した。だが終わってみれば焼け石に水だった。序盤に先発鈴木が大量失点でワンサイドゲームになった。西村監督も「早い回に追い上げていかないと。クリーンアップの状態がいいだけに早くね」と渋い表情を浮かべた。 ジョーンズは実戦で来日初の左翼を守った。4戦、指名打者が続いたが実にオリオールズ時代の18年に2戦守って以来のレフトだ。指揮官は「いろいろ考えてね」と話す。手探りしながらもチームは3戦連続の2桁安打。好調な打線を中心に、最下位脱出を目指す。

◆オリックス先発鈴木優投手が日本ハム打線に4回7失点KOされた。 2回、2四球から連続適時打を浴びた。満塁で大田に適時打を許すと近藤には3ランを被弾。ツーシームの制球が甘く、1イニング7失点の惨状だった。 「マウンド上で何とか修正しなければいけませんでした」。1日西武戦は5回無安打無失点でプロ初勝利。快投再現ならず、西村監督も「四球が6個ですか。制球といい、前回と違う」と指摘。プロ初黒星も次回のチャンスを与える。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手が高卒3年目で初盗塁を記録した。 先頭の3回に左前打で出塁。2死後、打者中島の2球目に、大きな体を揺らし二塁を陥れた。昨季、1度盗塁を試みたものの失敗。相手捕手は、その時と同じ若月だった。2度目の挑戦で成功し「(プロでは)盗塁はできないと思っていたので良かったです」とひと安心も、栗山監督は「50盗塁ぐらい目指してよ」と、ハッパを掛けた。

◆日本ハム大田泰示外野手が今季初の4打点と大暴れした。 2点を先制した後の2回2死満塁で鈴木の変化球を振り抜き、三遊間をしぶとく破る左前への2点適時打。「良い流れで打席に入れたし、甘い変化球をしっかり安打コースに飛ばせられたので良かった」。8回にも左中間へダメ押しとなる2点適時二塁打を放った。

◆マルちゃんが、待望の勝利をつかんだ。日本ハムのニック・マルティネス投手(29)が、2年ぶりの白星を挙げた。 8日オリックス戦(京セラドーム大阪)に先発し、6回5安打1失点。大量援護にも恵まれ、18年9月9日楽天戦以来、668日ぶりの勝ち星を手にした。右前腕の故障で昨季は棒に振った来日3年目の助っ人、先発ローテーションの柱の1人としてフル回転する。マルちゃんが、パワーアップした姿を証明した。4回2死一、三塁。じっくりと間を使い、ロドリゲスの打球を自らさばき、投ゴロに打ち取った。悔しさで叫び声をあげたロドリゲスを横目に、小さく拳を握った。6回5安打1失点で「とても気持ちいい」。ヒーローインタビューでは、静かにほほ笑んだ。 空白の1年間を経て、帰ってきた。昨年4月、不安を抱えていた右前腕の精密検査を受けるため米国に一時帰国した。「万全な状態でシーズンに挑もうと思った」。来日1年目に2ケタ10勝。先発ローテーションの一角として、大きな期待を寄せられながら決断した。 マルティネス リハビリの期間は長く感じた。本当に腕が治るのか、キャッチボールでも投げられるのか。疑心暗鬼になることもあった。 持ち前のポジティブさが、不安で支配されていた。力になったのは「家族の存在が、とても大きかった」。陽気な妻キンバリーさんと2歳の女の子、ヴェラちゃんの声援。そして「1年間、投げられない時にファンの声援は変わらず届いていた」と感謝した。 進化したのは2つ。コンディションの向上と、制球に磨きをかけた。球数は今季最多104球。体力面の不安を拭い去り、米国での約1カ月間のリハビリで精神的な強さを得た。今では「時間を有効活用できた」と笑って振り返る。栗山監督は「良かったね。早く勝たせてあげたかった。これで前に進んでくれると思う」と、さらに期待した。 668日ぶりの白星に、新たな誓いを立てた。「ガムシャラに、できる限りのことをして1年目の自分を超えていきたい」。今年3月の実戦復帰マウンドでは、涙をこらえていた。待望の勝利に照らされ、今度は笑顔で歩き始めた。【田中彩友美】

◆日本ハムのマルティネスが2年ぶりの勝利をつかんだ。直球を軸に6回を投げて1失点。ジョーンズに本塁打を浴びた以外は得点を許さず「暗い気持ちになるようなこともあったが、家族が支えてくれた」と感謝した。  来日1年目の2018年に10勝を挙げたが、昨季は右前腕を痛めた影響で登板なしに終わった。「勝ち星は1年目の数を超せるような投球をしたい。がむしゃらにできる限りのことをして、1年目の自分を超えたい」と頼もしかった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1250 0.706
(↑0.018)
-
(-)
103108
(+12)
57
(+8)
18
(+1)
18
(+2)
0.297
(↑0.003)
3.180
(↓0.31)
2
(-)
ロッテ
1070 0.588
(↓0.037)
2
(↓1)
10366
(-)
73
(+3)
15
(-)
17
(+1)
0.233
(↓0.008)
4.240
(↑0.08)
3
(-)
西武
881 0.500
(↑0.033)
3.5
(-)
10377
(+3)
81
(-)
14
(+1)
11
(+2)
0.244
(↓0.001)
4.180
(↑0.26)
4
(1↓)
ソフトバンク
791 0.438
(↓0.029)
4.5
(↓1)
10375
(+8)
81
(+12)
22
(+3)
11
(-)
0.234
(↑0.006)
4.630
(↓0.34)
4
(1↑)
日本ハム
791 0.438
(↑0.038)
4.5
(-)
10365
(+10)
88
(+4)
15
(+1)
9
(+2)
0.216
(↑0.003
4.740
(↑0.05)
6
(-)
ORIX
5111 0.313
(↓0.02)
6.5
(↓1)
10366
(+4)
77
(+10)
16
(+1)
10
(-)
0.247
(↑0.005
4.110
(↓0.38)