ロッテ(★0対3☆)西武 =リーグ戦2回戦(2020.07.08)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:今井 達也(1勝2敗0S)
(セーブ:増田 達至(1勝0敗5S))
敗戦投手:小島 和哉(1勝2敗0S)

本塁打
【西武】森 友哉(2号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆西武は初回、外崎の適時打で先制する。その後は、6回表に森のソロが飛び出すと、8回には山川が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・今井が7回無失点の好投で今季初勝利。敗れたロッテは、先発・小島が試合をつくるも、打線が2安打無得点と沈黙した。

◆ロッテ小島和哉投手(24)は左打者に注意。今季は2試合に登板して右打者に17打数3安打、被打率1割7分6厘も、左打者には19打数7安打、被打率3割6分8厘と苦戦。 今日は左の好打者がそろう西武打線を抑えられるか。

◆西武は1回、スパンジェンバーグの二塁打を皮切りに、外崎の適時打で先制。先発今井もロッテ打線を3回まで1安打に抑えた。 西武は6回、森の2号ソロで貴重な2点目を入れた。ロッテは6回に1死満塁としたが、井上が併殺打に倒れ、反撃できなかった。 西武今井は7回2安打無失点の好投で、リリーフ陣につないだ。打線も8回、山川の適時打で貴重な3点目を挙げた。今井は今季初勝利。ロッテ小島は2敗目。

◆山賊右腕が、湾岸の強風を切り裂いた。西武今井達也投手(22)が「王道の直球勝負」で7回2安打無失点で今季初勝利をもぎ取った。6四死球と課題も残したが、きっぷのいい内角攻めと、成長の足跡を示す我慢の投球で投げきった。チームも開幕戦以来、今季2度目の無失点勝ち。連敗を3で止めた。今井が前のめりで突っ込んだ。風速15メートル前後の強風に正面からあおられた。吹き飛ばされてたまるか。ベース板の上を通す直球で押し切った。2点にリードを広げた直後の6回。3四死球で1死満塁のピンチを招いた。打者井上に対し、捕手森から両手を突き出し「思い切って来い」とジェスチャーをもらい、サインにうなずく。「とにかくベースの上に強い真っすぐを」。外よりの149キロ直球で遊ゴロ併殺に封じた。 小さくまとまっても先はない。昨季は7勝9敗で黒星が先行した。防御率は4・32。目先の結果に執着し、スケール感を失いかけた。それは山賊の流儀に反する。主砲の山川から「やっぱり若いうちはパワーピッチングで相手を圧倒していくのがいいと思うけどな」と若き日のソフトバンク千賀を引き合いに出された。3年前、攻めの直球を武器に甲子園を制し、プロの門をたたいた。「やっぱりそうだよなと。僕は、もともとしっかりコース、高さにというような投手ではなかった」。進むべき道が明確になった。 軸が決まれば心の強さも生まれる。被安打2だったが、四死球、盗塁が絡み、いずれも得点圏に進まれた。右打者の外角球、左打者の内角球は直球、スライダーともに抜群の制球を貫いた。「内容がどれだけ悪くても、こういう風の中、7回を投げられた。すごく大事かなと思います」。荒々しさと我慢強さを同居させた。近未来のエース候補が、強風に舞う今季初白星をがっちりつかみ取った。【為田聡史】 西武辻監督(今井に)「こんな難しい風の中で良く投げたと思います。友哉がうまくリードした。エースとして引っ張っていく投手になってほしい、ならないといけない投手だから」

◆ロッテが今季初の無得点負けを喫した。黒星の7戦では、4番レアードがいずれも無安打。 一方で、勝った10試合中9試合で安打を放っている。まだ17試合の消化にすぎないが、主砲の成績が試合結果にリンクしている。 勝った10試合のうち、2回までに得点したのが9試合。先制されて迎えた2回の第1打席、レアードは力ない投ゴロに終わった。振りの強さが伝わらない凡打が増えている。井口監督も楽天6連戦後に「この1週間ずっと沈んでいる」と心配していたが、8連勝中の輝きは戻っていない。 スピリッツは「フォア・ザ・チーム」のままだ。この日、チーム唯一の安打を放った安田の当たりには、誰よりも多く大きく、拍手した。試合を終え、レアードの打率は2割3分7厘。チーム打率は2割3分2厘。主砲依存からの脱却が求められる。【金子真仁】

◆西武山川穂高内野手が3戦連続の打点でけん引した。 2点リードの8回無死二塁、ロッテ田中の甘く入ったカットボールを逃さず、左前適時打。「打てて良かったです」と連敗ストップを決定づける一打を振り返った。

◆西武森友哉捕手が5戦ぶりの1発で今井を援護した。6回2死、ロッテ小島のカットボールを捉え、右翼席へライナーで運んだ。 2号ソロで貴重な追加点をもたらし「今井が頑張って投げていたので何とか追加点がほしい場面だった。いい打撃ができて良かったです」と納得の表情で振り返った。

◆山賊右腕が、湾岸の強風を切り裂いた。西武今井達也投手(22)が「王道の直球勝負」で7回2安打無失点で今季初勝利をもぎ取った。6四死球と課題も残したが、きっぷのいい内角攻めと、成長の足跡を示す我慢の投球で投げきった。チームも開幕戦以来、今季2度目の無失点勝ち。連敗を3で止めた。今井が前のめりで突っ込んだ。風速15メートル前後の強風に正面からあおられた。吹き飛ばされてたまるか。ベース板の上を通す直球で押し切った。2点にリードを広げた直後の6回。3四死球で1死満塁のピンチを招いた。打者井上に対し、捕手森から両手を突き出し「思い切って来い」とジェスチャーをもらい、サインにうなずく。「とにかくベースの上に強い真っすぐを」。外よりの149キロ直球で遊ゴロ併殺に封じた。 小さくまとまっても先はない。昨季は7勝9敗で黒星が先行した。防御率は4・32。目先の結果に執着し、スケール感を失いかけた。それは山賊の流儀に反する。主砲の山川から「やっぱり若いうちはパワーピッチングで相手を圧倒していくのがいいと思うけどな」と若き日のソフトバンク千賀を引き合いに出された。3年前、攻めの直球を武器に甲子園を制し、プロの門をたたいた。「やっぱりそうだよなと。僕は、もともとしっかりコース、高さにというような投手ではなかった」。進むべき道が明確になった。 軸が決まれば心の強さも生まれる。被安打2だったが、四死球、盗塁が絡み、いずれも得点圏に進まれた。右打者の外角球、左打者の内角球は直球、スライダーともに抜群の制球を貫いた。「内容がどれだけ悪くても、こういう風の中、7回を投げられた。すごく大事かなと思います」。荒々しさと我慢強さを同居させた。近未来のエース候補が、強風に舞う今季初白星をがっちりつかみ取った。【為田聡史】 西武辻監督(今井に)「こんな難しい風の中で良く投げたと思います。友哉がうまくリードした。エースとして引っ張っていく投手になってほしい、ならないといけない投手だから」

◆西武・森友哉捕手(24)が8日、ロッテ2回戦(ZOZOマリン)に「5番・捕手」で先発出場。今季2号ソロを放った。1点リードの六回2死。1ー1から先発・小島の123キロの変化球を捉え、右翼席に突き刺した。貴重な一発に「(先発の)今井が頑張って投げているので何とか追加点が欲しい場面でした。いい打撃ができてよかった」と笑顔で振り返った。

◆ロッテは打線が安田の2安打だけと沈黙し、今季初の零敗を喫した。0-2の六回1死満塁で井上が遊ゴロ併殺打に倒れ、七回1死一、二塁では藤岡と荻野が凡退。井口監督は「チャンスで一本出れば、展開が変わっていた」と悔しがった。  7日に2年ぶりの本塁打を放った安田は気を吐いた。ともに今井の速球を捉え、手応えをつかんだ様子。井口監督は「だいぶ、打席での姿が変わってきた。チャンスがあれば使っていきたい」と期待した。

◆西武は8日、ロッテ2回戦(ZOZOマリン)に3-0で勝利。連敗を3で止め、勝率を5割に戻した。先発した今井達也投手(22)が、ホーム7連勝中と勢いに乗る相手打線を7回2安打無失点に封じ、今季初勝利。"夏の選抜大会"の組み合わせも決まった日、かつて作新学院高(栃木)のエースとして日本一に輝いた右腕が、強風を利用するクレバーな投球で若きエース候補としての実力を示した。  強風が吹く荒天の中、マウンドで躍動した。今井はホーム7連勝中のロッテ打線を7回2安打無失点に抑える圧巻の投球を見せ、今季初勝利にホッと息をついた。  「早く1勝が欲しいと思っていた。四球を出しながらも0(点)に抑えることができてよかった」  序盤から140キロ台後半の直球が効いた。今季の過去2試合でつかまっている六回に3四死球で1死満塁のピンチを招いたが、井上に149キロの外角直球を打たせて遊ゴロ併殺打。七回も安打と死球で1死一、二塁とされながら真っすぐで藤岡を空振り三振、荻野を中飛に仕留めた。  7回98球。風を味方につけた快投だった。強風が"名物"のZOZOマリンスタジアムだが、この日は前日に続いて特に風が強く、最大風速15メートルを計測した。そこで貫いたのが「とにかく、ベースの上に強い真っすぐを」との意識。強風で元々シュート回転気味の直球が、より手元で変化することに気付き多用。ロッテ打線の的を絞らせなかった。  新型コロナウイルスの影響で中止になった選抜の代替大会である「甲子園交流試合」の組み合わせ抽選が行われたこの日、2016年夏の甲子園で作新学院(栃木)を優勝に導いた右腕の快投でチームの連敗も「3」でストップした。思い出の夏から4年。開幕から波に乗れず2戦2敗で上がった先発マウンドで、その潜在能力の高さを鮮やかに証明した。  チームは連敗を3で止め、勝率を5割に戻した。近い未来のエース格として期待する22歳が見せた冷静で大胆な投球に、辻監督も「やっと一番待っていた今井に勝ちがついた。こんなに難しい風の中で、よく投げた」と目を細めた。  「1年間ローテーションを守ることから、同時に勝てるようにしていきたい」と今井。夏の気配とともに、甲子園V腕が、さらにギアを上げる。(樋口航) ★"風采配"ズバリ   強風を利用したのは今井だけではなかった?! 辻監督がZOZOマリンスタジアムならではの采配を見せた。3点リードの八回に"勝利の方程式"に入っているギャレットではなく平良を2番手で起用。「ギャレットは(ZOZOマリンの)風の強さをまだ経験してないのでね。平良なら大丈夫と思って」と意図を明かした。狙いは見事に的中。平良、増田と"防御率0点コンビ"の継投で勝利をつかんだ。 ★今井と甲子園  作新学院高(栃木)で、2016年の3年夏にエースとして甲子園に出場。全5試合に先発し、初戦で完封すると準々決勝まで3戦連続完投勝利。決勝も9回1失点の完投勝利で飾り、北海(南北海道)を7-1で下し、同校を54年ぶり2度目の優勝に導いた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1250 0.706
(↑0.018)
-
(-)
103108
(+12)
57
(+8)
18
(+1)
18
(+2)
0.297
(↑0.003)
3.180
(↓0.31)
2
(-)
ロッテ
1070 0.588
(↓0.037)
2
(↓1)
10366
(-)
73
(+3)
15
(-)
17
(+1)
0.233
(↓0.008)
4.240
(↑0.08)
3
(-)
西武
881 0.500
(↑0.033)
3.5
(-)
10377
(+3)
81
(-)
14
(+1)
11
(+2)
0.244
(↓0.001)
4.180
(↑0.26)
4
(1↓)
ソフトバンク
791 0.438
(↓0.029)
4.5
(↓1)
10375
(+8)
81
(+12)
22
(+3)
11
(-)
0.234
(↑0.006)
4.630
(↓0.34)
4
(1↑)
日本ハム
791 0.438
(↑0.038)
4.5
(-)
10365
(+10)
88
(+4)
15
(+1)
9
(+2)
0.216
(↑0.003)
4.740
(↑0.05)
6
(-)
ORIX
5111 0.313
(↓0.02)
6.5
(↓1)
10366
(+4)
77
(+10)
16
(+1)
10
(-)
0.247
(↑0.005)
4.110
(↓0.38)