1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 1 | 0 |
楽天 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 1 | 3 | 0 | X | 8 | 12 | 0 | 1 |
勝利投手:石橋 良太(1勝2敗0S) 敗戦投手:美馬 学(1勝1敗0S) 本塁打 |
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◆楽天は1点を追う3回裏、ブラッシュの適時打で同点とする。そのまま迎えた5回には、浅村に3ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・石橋が6回1失点の好投で今季初勝利。敗れたロッテは、先発・美馬が試合をつくれず、打線もわずか3安打と沈黙した。
◆楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(31)が、昨季まで同僚のロッテ美馬から同点適時二塁打を放った。 1点を追う3回1死一塁、美馬のシュートを捉え、三塁線を破った。強烈な打球が左翼ファウルゾーンのフェンス下にはまったことも功を奏し、同点打となった。昨オフに楽天からFAでロッテへ移籍した右腕からの一打に「打ったのはシュート。ミマは去年まで一緒にやっていたから不思議な感じだね。先制されていたからまずは追いつけて良かったヨ。(淡々と)」と振り返った。
◆楽天浅村栄斗内野手が量産態勢だ。5回裏1死一、三塁から昨年までの同僚だった美馬から、左越え3ランをたたき込んだ。この時点で両リーグ単独トップの7号。 「打ったのはフォーク。バシ(石橋)がここまで勝ちがついていなかったので、打ててよかったです。石橋頑張れ」と笑顔でコメント。2回以降ノーヒットと力投する先発石橋を後押しする1発だった。
◆ロッテは1回、先頭荻野が初球を二塁打とし、1死三塁から清田の左前打で先制。楽天は3回、ブラッシュの適時二塁打で同点。 楽天は5回、古巣相手に粘りの投球を続けるロッテ美馬から浅村が7号3ラン。楽天石橋は2回以降6回までノーヒットで降板。 楽天は牧田、酒居、宗家豪の継投で、ロッテ打線を封じ込め、逃げ切り。首位攻防の6連戦を5勝1敗で終えた。 楽天石橋が今季初勝利、ロッテ美馬が1敗目。
◆手遅れになる前に、ロッテが動く。8連勝の勢いで迎えた楽天6連戦は、わずか1勝で終わった。この日も初回の2安打の後は、8回まで安打がなく、打線が湿る。井口監督は4番レアード、5番マーティンの不調を課題に挙げた上で「打線はちょっと変えようと思います」と、7日の西武戦(ZOZOマリン)から打順組み替えを明言した。 福田秀の故障離脱で2、3番が固定できず、両助っ人に負担がかかった面もある。6番中村奨、7番井上が好調を維持し、2人の中軸起用が有力だ。「西武にも点を取れないと勝てないので」と井口監督。1番荻野が15試合連続出塁中なこともあり、最善策で得点効率を高める。野手1、2選手の昇降格も示唆した。 8連勝中は、機動力で流れを生んだ。その象徴になったのが代走の切り札・和田。オリックス戦終了時までは、5試合出場で4盗塁。接戦を制すキーマンになっていた。楽天6連戦では「そういうチャンスも少なかったですし、少ないチャンスも生かし切れなかった」と「代走和田」の機会が1度もなかった。山あり谷ありの2週間を経ての新オーダーで、新たな流れを作りたい。【金子真仁】
◆ロッテ美馬学投手(33)が1発に泣いた。4回まで1失点と粘ったが、5回に楽天浅村に手痛い3ランを浴びた。昨オフ、楽天からFA移籍で入団。古巣との公式戦初対戦は、黒星に終わった。 試合前、グラウンドに入るとすぐ、近くにいたグラウンドキーパーに丁寧に頭を下げた。慣れ親しんだマウンドで、しっかり足場を掘り、軸足を固めて強い球を投げていった。失点のきっかけには、不運な当たりが多かった。「あまり点を取られた感じはしないけれど、結果、取られていた感じです」と振り返り、そうなった投球に「最悪です」と声を落とした。 1回1死一、二塁。4番浅村を遊飛に打ち取り、通算1000投球回に到達。笑顔で小さく「2アウト」のしぐさを周囲に示した。「ここまで積み上げられたことは良かったなと思っています」と振り返った。区切りの記録を祝いたかったが、正式達成には試合成立が必要だった。5回裏、手痛い3ランを浴びた直後に、1000投球回到達を紹介する場内アナウンス。苦い思い出も糧に、ロッテ美馬として頼もしく投げていく。【金子真仁】
◆楽天石橋良太投手(29)が「三度目の正直」で今季初勝利を挙げた。初回に先頭荻野に初球を二塁打されると、1死三塁から清田に適時打を浴び、わずか7球で先制を許した。しかし、ここからがこれまでと違った。後続を打ち取ると、2回以降は三振1つながら、威力のある直球を生かし、6回までノーヒットと追加点を許さなかった。「この前までは考えすぎたところがあったので、シンプルに投げることを心がけた」と一喜一憂せず、目の前の打者に集中した。 「次はないと思っていました」。まさに背水の陣で上ったマウンドだった。オリックスとの開幕シリーズでは3戦目(6月21日)を任されるも4回4失点、同28日の日本ハム戦では4回5失点と先発の役目を果たせず、ともにチームの連勝を止めてしまった。それでも伊藤投手チーフコーチは「石橋の活躍なくしてイーグルスの浮上はない」と信じ続けた。相手の先発も昨季までの同僚美馬だったが、意識したかの質問にも「ないです」と一言。太田のミットだけを見て腕を振った。 6回75球での降板には「まだいけるなというのはあった」(石橋)と余力を残していたが、伊藤コーチは「次の登板に期待という意味で、いいイメージで次に備えてもらおうということ」とさらなる期待が込められていた。勝ち越し3ランの浅村と上ったお立ち台で今後について聞かれると、「腕を振ってしっかり投げることを忘れず投げていきたい」とおなじみのポーカーフェースで締めくくった。【野上伸悟】
◆主砲が打てば負けない-。イヌワシの「3」が輝いた。楽天浅村栄斗内野手(29)が同点の5回1死一、三塁で勝ち越し3ランを放ち、首位を走るチームを今季初の3連勝に導いた。2戦連続の決勝弾で両リーグトップの7号に到達。愛着のある背番号3のユニホームを身にまとう4番は、15試合を終え打率3割5分1厘、22打点と3冠部門でハイスコアを残し序盤から絶好調。2週にわたる本拠地12試合を9勝3敗とし、2位ロッテに2差とした。浅村が右膝が地面すれすれのスイングで、ロッテ先発美馬のひざを折った。同点の5回1死一、三塁。3球目の真ん中低めフォークを捉えた。左翼席へ今季4本目の3ラン。「フォーク? 狙ってはないです。体が自然に反応して、自分自身もびっくりした。もう1回やれと言われてもなかなか難しい。それくらい、反応で打てました」。本塁で待つ一走、三走、次打者の3人と拳を合わせた。 今季4度目の3打席目での1発。根拠はある。「(先発投手の球が)今日はどういう変化しているのか、真っすぐどれくらい来ているのか、だいたい目安が出てくる。その辺で一番アジャストしやすい打席になってくる」。第1打席でフォーク、シュート、スライダー、第2打席で直球、チェンジアップを見た。「1、2打席目とチャンスでしょうもないバッティングをしていた。三度目の正直じゃないですけど、絶対にランナーをかえすという気持ちで打席に入った」。インプットした残像、肌感覚を体、バットへ伝えた。 3冠部門で好数字を残すスラッガーは、3に縁がある。3人兄弟の"3男"。08年ドラフト3位で西武へ背番号32で入団。大下、土井、清原、中島(現巨人)らがつけた背番号3を13年オフに直訴し、17年から背負う。「愛着はあります。こだわってきた、自分がつけたかった背番号なので」。背番号3が1発をたたき込めば7戦無敗。「チャンスで期待に応えるのが4番の仕事。投手が頑張ってくれているのもある。自分の結果が勝ちに直結していることはうれしい」と喜んだ。 2週続いた本拠地仙台12試合を大きく勝ち越し、来週7日から敵地福岡でソフトバンクと6度、対する。「大事な試合が来週も続く。ソフトバンクを倒さないとパ・リーグ優勝はないと思う」。ヒーローインタビュー後に右手指で3と作った背番号3は余韻に浸り過ぎず、前を見据えた。【桑原幹久】 ▽楽天三木監督(決勝3ランを放った浅村に)「試合のポイントになる場面。うちの4番がしっかり仕事をしてくれた」
◆主砲が打てば負けない-。イヌワシの「3」が輝いた。楽天浅村栄斗内野手(29)が同点の5回1死一、三塁で勝ち越し3ランを放ち、首位を走るチームを今季初の3連勝に導いた。浅村が「貯ポイント」を宣言した。本拠地楽天生命パークでお立ち台に上がると、10万楽天ポイント(10万円相当)が贈られる。浅村は、この試合で今季早くも5度目のお立ち台。50万楽天ポイントを受け取り「買いたい物はないです。(ポイントは)永久に持っておきます」と笑った。
◆楽天鈴木大地内野手(30)が5日、ロッテ6回戦(楽天生命パーク)で今季3度目の猛打賞をマークした。 入れ替わりとなる形で移籍したロッテ先発の美馬から3安打。古巣との6連戦では移籍後1号を含む26打数11安打、打率4割2分3厘の好成績。6月26日の日本ハム戦からこの日まで、9試合連続安打と勢いに乗っている。一心不乱に走った。3点リードの6回2死一、二塁。鈴木大はロッテ美馬の内角スライダーを引っ張った。打球は一、二塁間へ。飛びついた二塁手中村奨の送球がそれる。全力疾走の鈴木大は一塁手井上との交錯を避けるように、一塁ベースを踏んだ後、前方へ倒れた。内野安打に悪送球が絡み、貴重な追加点。交代を告げられる美馬を前に、両太ももを土まみれにしながら呼吸を整えた。 古巣との対決でも好調を維持した。初回に中前打、3回に右前打。ロッテ6連戦は26打数11安打、打率4割2分3厘と打ちまくった。オリックスとの開幕3連戦は11打数1安打も前週の日本ハム6連戦で23打数9安打、打率3割9分1厘。上向く調子を、さらに右肩上がりに伸ばした。 要因を自己分析する。「本当に付きっきりで金森打撃コーチ、鉄平打撃コーチ、渡辺直人さん(選手兼任打撃コーチ)が付いてくれて、一緒に練習できているので、そのおかげで結果がいい方向に出ていると思います」。周囲の助言を仰ぎ、早出練習でのロングティーなど努力を惜しまない。 首位を走るチームを支える強力打線の貴重なピースとなっている。開幕から5試合は2、3、5番を打ったが、6月25日日本ハム戦から10試合続けて2番に入る。三木監督は「ヒットも打てる、選球もできる。(1番)茂木と(3番)ブラッシュの間でつながりができている。チャンスでドンとホームラン打ってくれたり、いろんな形ができることで非常に機能している」と信頼を寄せる。 鈴木大は自身と入れ替わりとなる形になった美馬と仙台では初対戦。「特別な意識はしないでいつも通りやろうと思って、そのことはあまり考えずに打席に入りました」と役割に徹した。「自分のやれることはやれたかなと思う。(猛打賞は)うれしいですけど、今日はいいところでアサ(浅村)が打ってくれて良かったです」。最後までフォア・ザ・チームを貫いた。【桑原幹久】
◆楽天浅村栄斗内野手が5回に決勝の勝ち越し3ラン。勝利打点(V打)は両リーグ最多の今季6度目で、すべてVアーチ。 開幕から15試合までに6度のV打を記録したのは、63年野村(南海)以来57年ぶりだ。この時の野村は6度のうちVアーチは3本。開幕15試合で6本のVアーチを打ったのは、浅村が史上初めてとなった。
◆新加入のロッテ・美馬学投手(33)が5日、チームの連敗ストップをかけ、昨季まで在籍した古巣・楽天との6回戦(楽天生命パーク)に先発する。 この日の試合前、グラウンドに姿を見せると、慣れ親しんだ仙台の地のマウンドに歩み寄り、その感触を確かめた。 先月7日の楽天との練習試合(ZOZOマリン)の登板では、3回6失点(自責5)と打ち込まれただけに、前日4日には「あすはしっかりとゲームを作ってやり返したいと思います」と必勝を誓った。
◆楽天が今季初の3連勝とした。0-1の三回にブラッシュの適時二塁打で追い付き、五回に浅村の2試合連続の7号本塁打で3点を勝ち越した。石橋は6回2安打1失点で今季初勝利。ロッテは投打に振るわず、3連敗を喫した。
◆ロッテに今季フリーエージェント(FA)で加入した美馬は、古巣の楽天相手に初先発して六回途中まで5失点で今季初黒星を喫した。四回までは1失点と粘ったものの、1-1の五回に浅村に3ランを浴びた。「あまり点を取られた感じはしないが、結果として取られていた感じ。最悪」と悔しさをあらわにした。 一回に2死を取ったところで通算千投球回に到達した。「ここまで積み上げてこられたことは良かった」と感慨を口にしたが、節目の登板を白星で飾ることはできなかった。
◆楽天の石橋が6回1失点と好投し、今季初勝利を挙げた。一回に2安打を浴びて1点を先制されたが、二回以降は無安打に封じて立て直した。切れのある直球を次々と投げ込み「何とか粘って試合をつくれた」と納得の表情だった。 今季は開幕から2戦連続で黒星を喫した。75球と早めの交代になったのは、いいイメージを残して次回に備えてほしいとの首脳陣の配慮もあった。窮地で好結果を出し「次はないと思っていた。迷惑を掛けていたので貢献したかった」と喜んだ。
◆楽天・浅村栄斗内野手(29)が5日、ロッテ6回戦(楽天生命パーク)の五回、勝ち越しの7号3ランを放ち、8-1の勝利に貢献した。決勝アーチは既に今季6本目。4番打者が勝負強さを発揮するチームは今季初の3連勝。ロッテ6連戦を5勝1敗とし、首位をがっちりキープした。 豪快なフルスイングが今季初の3連勝を呼び込んだ。浅村が決勝の7号3ランを放った。 「もう一度やれと言われても難しい。体が反応した。正直びっくり」 再現が困難な一発が飛び出したのは1-1の五回1死一、三塁。内角低めに鋭く落ちるフォークボールを捉えた。昨季までの同僚だったロッテ・美馬から放った打球は左翼席へ。悔しさを晴らしたかった。 「1、2打席目のチャンスで、しょうもない打撃をしていた。三度目の正直で集中して、絶対にランナーをかえす気持ちで打席に立ちました。感触はよかった」 本塁打は2戦連発で6月30日からのロッテ6連戦で4本目。同カードを5勝1敗と圧倒し、自身が一発をマークした試合は今季7戦全勝。11勝4敗で首位を走るチームをけん引している。 「勝ちに直結している。素直にうれしい。期待に応えるのが4番の仕事」 とにかく勝負強い。得点圏打率は5割(16打数8安打、5本塁打、20打点)。今季7発中、6発が決勝弾(逆転2、勝ち越し2、先制2)で、「開幕15試合で6本の決勝打」を放ったのは1963年の野村克也(南海)以来57年ぶり。本塁打と22打点はリーグトップ。打率・351は同3位と好調を維持している。 西武からフリーエージェントで2019年に楽天へ移籍。昨季は33本塁打を放ち、今季は開幕ダッシュに成功した犬鷲軍団の中心にいる。就任1年目の三木監督は「高い集中力で、ここぞというところで力を出せる。単純にすごい」と絶賛した。 6月23日から2週間続いた本拠地での試合を終え、7日からは敵地ペイペイドームでソフトバンクと対戦する。昨季はクライマックスシリーズで惜敗(先勝後に2連敗)した相手だけに雪辱への思いは強い。 「ソフトバンクを倒さないと優勝はない。大事な試合が続く」と浅村。3年連続で日本一を成し遂げた強敵を倒し、弾みをつける。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
11 | 4 | 0 | 0.733 (↑0.019) | - (-) |
105 | 93 (+8) | 45 (+1) | 16 (+1) | 16 (+1) |
0.303 (↑0.004) | 2.840 (↑0.14) |
2 (-) |
ロッテ |
9 | 6 | 0 | 0.600 (↓0.043) | 2 (↓1) |
105 | 58 (+1) | 64 (+8) | 14 (-) | 15 (-) |
0.234 (↓0.008) | 4.200 (↓0.24) |
3 (-) |
西武 |
7 | 7 | 1 | 0.500 (↓0.038) | 3.5 (↓1) |
105 | 68 (+5) | 73 (+8) | 13 (-) | 8 (-) |
0.243 (↓0.002) | 4.240 (↓0.2) |
4 (-) |
ソフトバンク |
6 | 8 | 1 | 0.429 (↓0.033) | 4.5 (↓1) |
105 | 63 (+3) | 66 (+5) | 17 (+1) | 11 (-) |
0.230 (↓0.003) | 4.370 (↓0.08) |
4 (1↑) |
日本ハム |
6 | 8 | 1 | 0.429 (↑0.044) | 4.5 (-) |
105 | 54 (+5) | 77 (+3) | 14 (+1) | 7 (+1) |
0.218 (↑0.005) | 4.670 (↑0.2) |
6 (-) |
ORIX |
4 | 10 | 1 | 0.286 (↑0.055) | 6.5 (-) |
105 | 55 (+8) | 66 (+5) | 13 (+1) | 10 (+2) |
0.236 (↑0.014) | 3.980 (-) |
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