ヤクルト(☆9対5★)広島 =リーグ戦2回戦(2020.07.02)・明治神宮野球場=
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広島
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ヤクルト
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勝利投手:石山 泰稚(1勝1敗1S)
敗戦投手:スコット(0勝2敗0S)

本塁打
【ヤクルト】西田 明央(1号・3回裏ソロ),西浦 直亨(3号・4回裏2ラン),西浦 直亨(4号・7回裏ソロ),村上 宗隆(3号・9回裏満塁)

  DAZN
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◆ヤクルトが劇的なサヨナラ勝利。ヤクルトは1点を追う7回裏、西浦のこの日2本目となる本塁打で同点とする。9回には無死満塁の好機をつくると、村上にグランドスラムが飛び出し、試合を決めた。5番手・石山が今季初勝利。敗れた広島は、5番手・スコットが踏ん張れなかった。

◆広島が3回に長野の先制2点二塁打など5安打で4点先取。先発イノーアを3回でKO。ヤクルトは西田の1号ソロで1点返した。 ヤクルトが4回に村上の適時二塁打、西浦の3号2ランで同点に。6回、広島が2死三塁から安部の右前打で1点勝ち越した。 ヤクルトが7回2死、西浦の1試合2本塁打となる同点4号ソロ。9回に村上がサヨナラ満塁本塁打を放った。

◆広島九里亜蓮投手が4点リードを守れず、今季2勝目を逃した。 3回に4点の援護をもらったが、3、4回に2本の本塁打を浴びるなど5回7安打4失点でリードを吐き出し同点で降板。「今日は腕が横振りになってしまったところもあると思うので、しっかりビデオで確認して次回の登板までに修正していきます」と反省しきりだった。

◆広島の長野久義外野手(35)が今季初のスタメン起用に応える先制2点適時二塁打を放った。「3番中堅」で先発。3回にピレラ、安部の連打で無死二、三塁としたチャンスで、イノーアの真ん中低めツーシームをたたいた。打球は高いバウンドで三塁村上の頭上を越えて左翼線へ運ばれ、走者を一掃した。 「安部ちゃんがヒットでチャンスを作ってくれたので、誠也につなぐ気持ちでいきました。先制点につながって良かったです」。4番鈴木誠、会沢もタイムリーを放ち、この回一挙4点を先取した。

◆ヤクルト西田明央捕手(28)が1号ソロを放った。 3回に先発イノーアが4点を献上してKO。その裏1死走者なしで代打に立った。広島九里の初球を捉えて左翼スタンド中段へ。「打ったのはスライダー。流れを変えたい気持ちで打席に入りました。浮いてきた球をミスショットすることなく打つことができました」と話し、4回の守備からマスクをかぶった。

◆ヤクルトの中軸が4回に3点をかえした。 3点を追う展開で、先頭の青木宣親外野手が右越えのフェンス直撃三塁打でチャンスメーク。4番村上宗隆内野手が右翼への適時二塁打、さらに5番西浦直亨内野手が左中間への3号2ランで同点とした。 村上は「打ったのはフォークです。とにかく後ろにつなぐ気持ちで打席に入りました。追い込まれていたので最低、犠牲フライという気持ちで食らい付いて打ちました」。 西浦は「打ったのはスライダーです。いい流れで打席が回ってきたので、甘い球は思い切って打ちにいこうと決めていました。最高の形になりました」と振り返った。

◆ヤクルト西浦直亨内野手が1試合2本塁打をマークし、村上のサヨナラ弾につなげた。 まずは4回無死二塁で九里から3号2ラン。さらに7回2死で左腕フランスアの高め直球を捉える4号ソロ。いずれも左中間席へのアーチで、追う展開を2度もふりだしに戻す"同点弾"だった。「球に力がある投手なので力負けしないように、しっかりと自分のスイングを心掛けました。入ってくれてよかった」。前日から2戦3発と大技で打線を支えている。

◆ヤクルトが劇的勝利で3位に浮上した。4番村上宗隆内野手(20)が同点の9回無死満塁、広島スコットから自身初のサヨナラ満塁弾で試合を決めた。チームは2連勝で2カードぶりに勝ち越し、今季初の貯金1。昨季の課題だった本拠地の勝率の悪さを払拭(ふっしょく)し、神宮15連戦最後の対戦となるDeNA戦に臨む。▼村上が満塁サヨナラ本塁打。村上の満塁本塁打は昨年7月3日広島戦以来2本目、サヨナラ本塁打は19歳6カ月のプロ野球最年少記録をマークした昨年8月12日DeNA戦以来2本目。満塁サヨナラ本塁打は昨年9月4日山田哲(ヤクルト)以来で通算85本目になるが、村上の20歳5カ月は60年9月21日王(巨人)の20歳4カ月に次いで2位の年少記録だ。21歳未満でサヨナラ本塁打を2本以上は中西(西鉄)坂本(巨人)に次いで3人目、満塁本塁打を2本以上は6人目で、両方を2本以上は村上だけ。

◆広島が乱打戦の末サヨナラ負けを喫し、順位を2つ落とし5位転落となった。5-5の同点の9回、スコットが1アウトも取れず、無死満塁から村上に左翼越えのサヨナラ満塁弾を浴びた。 佐々岡監督は「四球から連打。やられ方がね...」と肩を落とした。今後の守護神の起用については「考えないといけないかもしれない」と話した。開幕からビジター4カード連続11試合の戦いは5勝5敗1分け、貯金ゼロに終わった。

◆広島が今季初のカード負け越しを喫した。同点の9回に守護神テイラー・スコット投手(28)がヤクルト村上にサヨナラ満塁本塁打を浴びた。前日から野手3選手を入れ替えた打線は13安打5得点と機能する一方で、外国人投手に期待した方程式が崩れた。佐々岡真司監督(52)は配置転換の可能性も示唆した。長期遠征は5勝5敗1分。順位を5位に落とし、本拠地マツダスタジアムから巻き返しを期す。村上が打ち上げた大飛球は、無観客の左翼スタンドに飛び込んだ。連勝スタートで始まった佐々岡広島の長期遠征は、サヨナラ満塁本塁打を浴びて終わった。4点のリードを先発九里が吐き出すと、再び1点を勝ち越した7回はセットアッパーのフランスアが西浦に同点弾を浴び、同点の9回はスコットが1アウトを奪うこともできなかった。 課題に挙げた接戦をまたも落とした。佐々岡監督は「やってもらわないといけない選手なんだけど、やられ方がやられ方なのでね...。考えないといけないかな」と配置転換を示唆。期待した外国人リリーバーが精彩を欠く。スコットは登板5試合で3度目の失点。早くも2敗目となった。フランスアも2度目の失点。この日2投手が本塁打を浴びた球はいずれも直球。力負けだった。 投手陣が不安を露呈する一方で、野手陣は層の厚さを見せた。開幕から先発出場を続けていた西川と菊池涼が先発から外れた。西川の代役を担った今季初先発の長野が先制打を放てば、菊池涼に代わって二塁に入った安部も今季初安打を含む複数安打。打線を入れ替えても、「つなぎの野球」は徹底されている。菊池涼は代打でバント安打を決め、西川もネクストサークルで代打待機した。早ければ3日にも先発復帰する可能性もあるが、出場に飢えていた選手の活躍によって攻撃のバリエーションはまた広がった。 2ケタ安打7試合目にして初黒星を喫した。今季初のカード負け越しで順位を5位に下げた。4カード続いた長期ロードは5勝5敗1分けの勝率5割で幕を下ろし、3日に広島に戻る。指揮官は「一から地元に帰ってしっかりやるだけです」と前を向いた。阪神との本拠地開幕は、佐々岡広島が掲げる「守り勝つ野球」再構築への再出発としなければいけない。【前原淳】

◆広島安部友裕内野手が2安打1打点と気を吐いた。今季2度目の先発で2番二塁で出場。3回無死一塁から右翼線を破る二塁打を放ち、開幕から7打席目で今季初ヒットを記録。同点の6回は2死三塁から一時勝ち越しとなる右前打。「次がクリーンナップだったので、四球でも何でもいいので次につなぐ気持ちでいきました」。今季はベンチスタートが多い中で「いつでも出られるように。準備だけしかまずはできない。準備を怠らずに、100%でやりたい」と引き締めた。

◆ヤクルトが劇的勝利で3位に浮上した。4番村上宗隆内野手(20)が同点の9回無死満塁、広島スコットから自身初のサヨナラ満塁弾で試合を決めた。チームは2連勝で2カードぶりに勝ち越し、今季初の貯金1。昨季の課題だった本拠地の勝率の悪さを払拭(ふっしょく)し、神宮15連戦最後の対戦となるDeNA戦に臨む。打った瞬間に確信した村上は悠々と歩き出し、右手のバットを天高く掲げた。「入ったな、勝ったなと思いました。自分のスイングと感覚はすごく良かった」。自身初のサヨナラグランドスラムは無人の左中間席に吸い込まれた。走りだすと、カクテル光線でダイヤモンドが輝きを増した。 2週間前の雪辱を果たした。6月19日の中日戦、延長10回2死満塁。今年1年を占う重要な局面で空振り三振に倒れていた。「開幕戦で満塁で回ってきた時に三振してしまった。その借りを返せたかなと思います」。2ストライクからの3球目を冷静に捉えた。「何とか前に飛ばそうと。すごく余裕を持って打席に入れている」。4回の適時二塁打も2ストライクから。追い込まれてから強かった。 突き放されても食らい付く。序盤に4点を先行されたが追いついた。再び勝ち越されてもまた同点に。いずれも5番西浦の1発。村上は「ヤクルトはあきらめないのが持ち味。僕の前の青木さんや後ろの西浦さんが心強い。楽に打席に立たせてくれる。流れに乗っていける気にさせてくれる」。4番の責任感を持ちつつものびのび打棒を振るう。 本拠地15連戦でスタートという異例のスケジュールも11試合を消化し、6勝5敗と貯金をつくった。昨季、神宮での戦績は27勝38敗。勝率4割1分5厘と地の利を生かせなかった。高津監督は「そこを何とかしたいと思って開幕した。みんなミスをしながら、勉強しながら成長している。いい締めくくりをしたい」。今日3日からは神宮連戦最後のカードとなるDeNA3連戦だ。3割30発100打点を掲げる若き4番はここまで打率3割7分5厘、3本塁打、13打点。村上が打席に立つ。それだけでプレッシャーを与える打者に、なりつつある。【鎌田良美】 ▼村上が満塁サヨナラ本塁打。村上の満塁本塁打は昨年7月3日広島戦以来2本目、サヨナラ本塁打は19歳6カ月のプロ野球最年少記録をマークした昨年8月12日DeNA戦以来2本目。満塁サヨナラ本塁打は昨年9月4日山田哲(ヤクルト)以来で通算85本目になるが、村上の20歳5カ月は60年9月21日王(巨人)の20歳4カ月に次いで2位の年少記録だ。21歳未満でサヨナラ本塁打を2本以上は中西(西鉄)坂本(巨人)に次いで3人目、満塁本塁打を2本以上は6人目で、両方を2本以上は村上だけ。

◆広島は乱打戦の末サヨナラ負けし、5位転落。佐々岡真司監督のコメント。 5-5同点の9回、スコットが1死も取れず、無死満塁から村上に左翼越えのサヨナラ満塁弾を打たれた。 「四球から連打。やられ方がね...」 今後の守護神の起用について。 「考えないといけないかもしれない」

◆ヤクルト高津臣吾監督(村上がサヨナラ満塁弾。本拠地15連戦でスタートという異例のスケジュールも11試合を消化し、6勝5敗と貯金をつくった。昨季、神宮での戦績は27勝38敗。勝率4割1分5厘と地の利を生かせず) 「そこを何とかしたいと思って開幕した。みんなミスをしながら、勉強しながら成長している。いい締めくくりをしたい」

◆ヤクルトが劇的勝利で3位に浮上した。4番村上宗隆内野手(20)が同点の9回無死満塁、広島スコットから自身初のサヨナラ満塁弾で試合を決めた。チームは2連勝で2カードぶりに勝ち越し、今季初の貯金1。昨季の課題だった本拠地の勝率の悪さを払拭(ふっしょく)し、神宮15連戦最後の対戦となるDeNA戦に臨む。打った瞬間に確信した村上は悠々と歩き出し、右手のバットを天高く掲げた。「入ったな、勝ったなと思いました。自分のスイングと感覚はすごく良かった」。自身初のサヨナラグランドスラムは無人の左中間席に吸い込まれた。走りだすと、カクテル光線でダイヤモンドが輝きを増した。 2週間前の雪辱を果たした。6月19日の中日戦、延長10回2死満塁。今年1年を占う重要な局面で空振り三振に倒れていた。「開幕戦で満塁で回ってきた時に三振してしまった。その借りを返せたかなと思います」。2ストライクからの3球目を冷静に捉えた。「何とか前に飛ばそうと。すごく余裕を持って打席に入れている」。4回の適時二塁打も2ストライクから。追い込まれてから強かった。 突き放されても食らい付く。序盤に4点を先行されたが追いついた。再び勝ち越されてもまた同点に。いずれも5番西浦の1発。村上は「ヤクルトはあきらめないのが持ち味。僕の前の青木さんや後ろの西浦さんが心強い。楽に打席に立たせてくれる。流れに乗っていける気にさせてくれる」。4番の責任感を持ちつつものびのび打棒を振るう。 本拠地15連戦でスタートという異例のスケジュールも11試合を消化し、6勝5敗と貯金をつくった。昨季、神宮での戦績は27勝38敗。勝率4割1分5厘と地の利を生かせなかった。高津監督は「そこを何とかしたいと思って開幕した。みんなミスをしながら、勉強しながら成長している。いい締めくくりをしたい」。今日3日からは神宮連戦最後のカードとなるDeNA3連戦だ。3割30発100打点を掲げる若き4番はここまで打率3割7分5厘、3本塁打、13打点。村上が打席に立つ。それだけでプレッシャーを与える打者に、なりつつある。【鎌田良美】 ▼村上が満塁サヨナラ本塁打。村上の満塁本塁打は昨年7月3日広島戦以来2本目、サヨナラ本塁打は19歳6カ月のプロ野球最年少記録をマークした昨年8月12日DeNA戦以来2本目。満塁サヨナラ本塁打は昨年9月4日山田哲(ヤクルト)以来で通算85本目になるが、村上の20歳5カ月は60年9月21日王(巨人)の20歳4カ月に次いで2位の年少記録だ。21歳未満でサヨナラ本塁打を2本以上は中西(西鉄)坂本(巨人)に次いで3人目、満塁本塁打を2本以上は6人目で、両方を2本以上は村上だけ。

◆ヤクルト・西田明央捕手(28)が2日、広島2回戦(神宮)で3年ぶりとなる一発を放った。  0-4の四回に代打で出場すると広島先発・九里が投じた119キロのナックルカーブを完璧に捉え、左翼スタンドに運んだ。  2017年8月17日の巨人戦(神宮)で放った以来となる本塁打を放った西田は「流れを変えたい気持ちで打席に入りました。浮いてきた球をミスショットすることなく打つことが出来ました。打てて良かったです」とコメントした。

◆ヤクルトの若き主砲がひと振りでシーソーゲームに決着をつけた。  5-5で迎えた九回、無死満塁でバッターボックスに入った4番・村上は、広島の5番手スコットの3球目、外めの直球を力強く振り抜くと、左翼席中段に突き刺さるサヨナラグランドスラム。20歳の村上はヤクルトベンチに向かってバットを指し、悠々とベースを回った。

◆広島は5-5の九回無死満塁からスコットが村上に速球を左翼席に運ばれ、サヨナラ負け。貯金をはき出し、失意のリリーバーはベンチに戻ることなく、クラブハウスへと引き揚げた。  オープン戦、練習試合で好投し、守護神に抜てきされたスコット。しかし、6月21日のDeNA戦でも1-0の九回に1死も取れずにサヨナラ打を浴びるなど、セーブを挙げられずに早くも2敗目を喫した。佐々岡監督は「やられ方がやられ方だからね。(配置転換を)考えないといけないかもしれない」と悩ましげだった。

◆ヤクルトの西浦が絶好調だ。四回に真ん中付近に入ってきたスライダーを豪快に振り抜いて、左中間席へ2試合連続本塁打。「甘い球は思い切って打ちにいこうと決めていた。最高の形になった」と納得の様子だ。  七回にはフランスアに追い込まれながら、高めの直球をたたいて左翼席へ同点ソロ。「球に力がある投手なので、力負けしないようにしっかりと自分のスイングを心掛けた」と手応えを口にした。

◆サヨナラ勝利を演出したのは5番の西浦だ。6月25日の阪神戦で代打サヨナラ本塁打、前日1日は決勝2ランを放った29歳は、この日も四回、七回にいずれも同点弾となる2本塁打を放った。オフには村上と「チーム青木」の一員として米ロサンゼルスで自主トレに参加。この日は同じく自主トレで汗を流した上田に勧められ、テレビカメラに向かってベンチでガッツポーズをとった。「最高の形になりました」という絶好調男に高津監督は「(山田)哲人、青木、村上の後を打つ選手がすごく大事。十分な仕事をしてくれている」と目を細めた。

◆若き4番の劇弾だ!! ヤクルト・村上宗隆内野手(20)が2日、広島2回戦(神宮)の同点で迎えた九回無死満塁から左中間席中段へ、自身初となるサヨナラ満塁本塁打を放った。リードされた展開を2度追いつき、最後は球団最年少で開幕4番に座った若武者が、豪快に決めた。チームは2連勝で今季初の貯金「1」。2カードぶりの勝ち越しで、3位に浮上した。  新4番の完璧な一発で締めくくった。村上は手にした感触だけで勝利を確信した。5-5の九回無死満塁。20歳の大砲が、無観客の神宮にサヨナラの満塁アーチを描いた。  「なんとか自分で結果を残して走者をかえそうという意識で打席に立ちました。自分のスイングと感覚はすごくよかったです」  広島の守護神・スコットに2球で追い込まれたが、151キロの外角ツーシームを踏み込んでフルスイング。白球は左中間席中段で弾んだ。一塁ベンチから飛び出すナインにバットを掲げて、ダイヤモンドを一周。チームメートの手荒い祝福に笑顔で応えた。  サヨナラ満塁本塁打は自身初。20歳5カ月での達成は巨人・王貞治が1960年9月21日の阪神戦(十回)で記録した20歳4カ月に次ぐ年少2番目だ。  昨季は高卒2年目で36本塁打、96打点の好成績で新人王を獲得した一方、三振数はセ・リーグワーストの184を記録した(三振率31%)。相手の警戒度も増すなか、今季は11試合で8三振(同17%)とさらなる進化を遂げている。  「昨年、1年間すべての試合でいろんなことを経験させていただいた。打席の中で余裕を持って入れるようになっている」。四回の右翼線への適時二塁打も前日1日の中前2点打も追い込まれてからだった。  新人王のタイトルを手土産に昨年末、地元・熊本に凱旋(がいせん)した。最初に感謝を伝えたのは両親だった。「1年間、応援ありがとうございました」。父・公弥さん(47)と母・文代さん(49)に、自分で選んだ財布をプレゼントした。幼少期は打撃に悩むと父に相談することもあった。母にはあいさつや食事作法など野球以外の面で厳しくしつけられた。ここまで育ててくれた両親を心から尊敬している。  チームは昨年の5月18日以来の貯金生活。2カードぶりの勝ち越しで高津新監督にとっても初の貯金1だ。"孝行息子"の劇弾で3位に浮上し、指揮官は「本当の、真の4番になるには技術やいろんなことを兼ね備えていかないといけない。少しずつ相手に重圧のかかるスイングができている」と目尻を下げた。  「チームに勢いをつける打撃をすることが貢献することが4番の仕事。一試合一試合、積み重ねていきたい」と村上。燕の明るい未来へ、20歳の4番打者が牽引する。(横山尚杜)

◆ヤクルトの4年目・星が勝利を呼ぶ好救援を見せた。先発のイノーアが3回4失点で降板すると、四回から2番手で登板。3回を5安打1失点で流れを取り戻した。開幕は2軍スタートで、前日1日に昇格したばかりの右腕に高津監督は「星が3イニングを1点でつないだのが非常に大きい。反撃のきっかけを作る投球をしたという意味では、星がよく立て直した」とたたえた。

◆ヤクルトが4点ビハインドの三回1死で、代打・西田が左翼席中段へ3年ぶりの本塁打。九里のナックルカーブを捉えた、2017年8月17日の巨人戦(神宮)以来の一発に「流れを変えたい気持ちで打席に入りました。浮いてきた球をミスショットすることなく打つことができました」。高津監督も「すごく大きな1点。こちらでゲームを動かせたのは、西浦のホームランにもつながった」と称賛した。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
831 0.727
(↑0.027)
-
(-)
10867
(+5)
40
(+3)
15
(-)
10
(+1)
0.280
(↑0.004)
3.330
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
750 0.583
(↓0.053)
1.5
(↓1)
10855
(+3)
42
(+5)
12
(+1)
1
(+1)
0.282
(↓0.014)
3.400
(↓0.19)
3
(1↑)
ヤクルト
650 0.545
(↑0.045)
2
(-)
10950
(+9)
52
(+5)
15
(+4)
7
(+1)
0.264
(↑0.008
3.960
(↓0.1)
4
(1↑)
中日
660 0.500
(↑0.045)
2.5
(-)
10843
(+4)
49
(+2)
7
(+1)
1
(-)
0.271
(↓0.002)
4.030
(↑0.28)
5
(2↓)
広島
551 0.500
(↓0.056)
2.5
(↓1)
10951
(+5)
40
(+9)
15
(-)
3
(-)
0.287
(↑0.007
3.510
(↓0.61)
6
(-)
阪神
2100 0.167
(↓0.015)
6.5
(↓1)
10824
(+2)
67
(+4)
9
(-)
11
(+2)
0.201
(↓0.001)
5.380
(↑0.08)