西武(★0対6☆)オリックス =リーグ戦2回戦(2020.07.01)・メットライフドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:鈴木 優(1勝0敗0S)
敗戦投手:今井 達也(0勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】吉田 正尚(1号・6回表2ラン)

  DAZN
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◆オリックスが連敗を7で止めた。オリックスは0-0で迎えた6回表、吉田正の2ランが飛び出すなど、一挙6点を先制する。投げては、先発・鈴木が5回無安打無失点。その後は4人の継投で完封リレーを飾り、鈴木はプロ初勝利を挙げた。敗れた西武は、打線が2安打と沈黙した。

◆オリックス吉田正尚外野手(26)は西武と好相性。 昨季は西武戦で91打数39安打、打率4割2分9厘で、カード別最多の8本塁打をマーク。今季初対戦となった6月30日も2安打を放つなど、キラーぶりは健在。不振のチームを救う一打が出るか。

◆オリックス吉田正尚外野手(26)がプロ初勝利を目指す先発鈴木に強力な援護射撃だ。両チーム無得点の6回無死一塁。今井の低め変化球をさばき、右中間に今季1号の先制2ランを放った。 「低めの変化球をうまく拾うことができました。(鈴木)優が頑張って投げてくれていましたし、安達さんが(ファウルで)粘って出塁してくれたので、なんとか先制点になってくれてよかった」と話した。

◆6年目のオリックス鈴木優投手(23)が昨季に続くプロ2度目の先発でノーヒットノーランペースを期待させる快投を演じた。 3回まで無安打無失点。4回に先頭森へ3球目を投げ終えた直後、アクシデントが生じた。右手を振るジェスチャーで投手コーチらが駆け寄る。ベンチに消えて治療を受けた後、再びマウンドへ。 仕切り直しで森を高めの球で空振り三振に封じる。山川には縦割れのスライダーで2打席連続の空振り三振。外崎にはスライダーで打ち損じを誘い、三ゴロで片づけた。5回も3者凡退に押さえ込んだ。 これまで「1発がある打者が多いのでストライク先行でいきたいですが、そのなかでもしっかりと低めに意識を持って投げ込んで、相手が低めを意識してきたら、高めもしっかりと投げ切って、高低を有効的に使っていきたい。強力な打線だと思うので、しっかりと集中して勝負していきたい」と抱負を語っていた。 5回を無安打無失点と踏ん張った後、6回には吉田正が先制2ランで援護するなど、打線が一挙6点を奪取。鈴木は6回からリリーフ陣にマウンドを譲ったが、プロ初勝利に向けて着実に前進している。

◆西武が誇る山賊打線が、オリックス鈴木に封じられた。5回まで無安打。重い展開のまま継投に入られ、試合を通しても2安打無得点と沈黙した。 辻発彦監督は「ツーシーム、スライダー、フォーク、ときおりの真っすぐ。その軌道とかがね。フォークでも同じタイミングのフォークじゃない。速めのスプリットみたいなのもあるし、三振を取る落差の大きいフォークもある」と振り返った。 最大のチャンスは3回。連続四球で得た無死一、二塁の場面だった。金子が空振り三振に打ち取られるなど、3者連続凡退で主導権を握れなかった。「唯一あそこだったね。あそこで点取れとけばと思うけど、まあこれは野球だから」。 スパンジェンバーグが右脇腹痛から復帰したものの「それより(打てなくて)重症なやつがいっぱいいるから。全体的に打つ方がね。ここは踏ん張って、彼らが調子上げてくれたら。本来の打線になってくれたらいい」と切り替えた。

◆無安打同士の投げ合いで西武今井達也投手が先に崩れた。6回先頭安達に四球を出すと、吉田正に先制2ランを浴びた。5回まで無安打投球の投手戦をオリックス鈴木と演じるも、均衡を破られた。 後続にも打たれ勝機を逸し、5回1/34安打5失点(自責3)で降板。「安達さんが100%の四球狙いという、見ていても感じ取れたので。そこで四球を出す出さないで結果は違ったと思う。切れていたら変わったので。本当にあそこがすごい悔いが残りますね」と悔しがった。

◆「都立の星」がオリックスの窮地を救った。雪谷高出身の6年目、鈴木優投手(23)が西武の山賊打線を5回無安打7奪三振に抑える快投で、プロ初勝利を挙げた。記念球を持った鈴木は、胸の高鳴りを押さえた。昨オフ、プエルトリコでのウインターリーグに参加。カットボール習得を目指した異国の地では「初体験」がたくさんあった。 「3時間以上もバスに乗って球場に。到着したらアップは各自で。(試合前)練習がない日もあれば、試合が始まる時間も決まってない...。それでも意外と投げられたりするんです」 繊細で心優しい23歳は「考えすぎるタイプだった」。マウンドで胸のドキドキが止まらず苦労した。昨季まで1軍登板は3試合、全試合で失点...。「ルーティン全部を捨てました」。思い切った。周囲の目は、もう気にならない。 今季は開幕前の登板チャンスが、ことごとく飛んだ。雨、雨、コロナ自粛で試合中止...。「またどこかのチャンスで投げられる。考えすぎたら幸運は逃げる。自分にできることを精いっぱいに」。練習試合ではソフトバンク松田宣に危険球、今季初登板はエース山岡が負傷離脱で、わずか3球降板の2番手。まさに紆余(うよ)曲折だった。 「(緊張で)野球と向き合えない自分がいた。今は『楽しい』が大前提にあるんです。抑える、打つの2つしか結果はない。勝負の前に結果は絶対考えない」 ドラフト9位。ウイニングボールを持った都立の星が、笑顔で輝いた。【オリックス担当=真柴健】

◆オリックス吉田正尚外野手が先発鈴木に援護射撃だ。両軍無得点の6回無死一塁。今井の低め変化球をさばき、右中間に今季1号の先制2ランを放った。 「優が頑張って投げてくれていましたし、安達さんが(ファウルで)粘って出塁してくれたので、なんとか先制点になってくれてよかった」。 一挙6点を奪って大勝。西村徳文監督も「あそこまでいい投球をしてくれたら点を取らないわけにいかない。『点取ってやろう』とみんなが声を掛け合ってました」と胸をなで下ろした。

◆西武の新外国人、コーリー・スパンジェンバーグ外野手(29)が1日、オリックス2回戦(メットライフ)に2日ぶりの先発出場。前日6月30日の1回戦では脇腹痛で、大事をとってスタメンを外れていた。この日は試合前練習のフリー打撃で快音を連発。頼れる助っ人が帰ってきた。

◆オリックス・吉田正尚外野手が1日、西武戦(メットライフ)で今季1号を放った。  「低めの変化球をうまく拾うことが出来ました! (先発の鈴木)優が頑張って投げてくれていましたし、安達さんが粘って出塁してくれたので、なんとか先制点になってくれてよかったです!」  0-0の六回無死。両軍ともに無安打で迎え、先頭の安達が四球で出塁すると、打席に入った吉田正は先発の今井が投じた4球目を完璧にとらえ、右翼席に運んだ。今季45打席目での2020年初アーチは均衡を破る一撃となった。

◆オリックスは1日、西武戦(メットライフ)に快勝し、連敗を7でストップした。  前週6月23日から28日のロッテ6連戦(ZOZOマリン)で同一カード6連敗を喫し、前日30日の西武戦(メットライフ)でも敗戦。開幕早々の7連敗で10試合を終えて1勝9敗と屈辱にまみれていたが、ついに負の流れを止めた。  この日も西武先発の今井に五回まで無安打に封じられたものの、オリックスも今季初先発の鈴木が奮投。0-0のまま迎えた六回無死一塁で打席に入った吉田正が、両軍初安打となる右越え1号2ランを放ち、一気に流れを引き寄せた。ロドリゲスの左前適時打に、3つの押し出し四球まで続き、打者12人の猛攻でこの回一気に6点を奪った。  開幕3戦目だった6月21日の楽天戦(京セラ)で山本が8回3安打無失点の好投を見せたゲーム以来、10日ぶりの勝利となった。

◆西武は打線がわずか2安打に抑え込まれ、今季初の零敗で連勝が4で止まった。オリックス先発の鈴木に全く対応できず、2四球で得た三回無死一、二塁も生かせず、無安打でプロ初勝利を許した。辻監督は「ちょっと的が絞りづらかった。次に対戦した時に借りを返してくれれば」と悔しさをにじませた。  ここ2試合は計6安打と、自慢の強力打線の状態がいまひとつ。「ここは踏ん張って調子を上げてくれたら」と奮起を促した。

◆史上初の快挙でオリックスを救った。苦しいときほど、笑顔で-。高卒6年目の鈴木が、強力西武打線を相手に5回を無安打ピッチ。チームの連敗を「7」で止め、プロ初勝利を挙げた。  「6年も経ってしまったんですけど、やっと1勝できてうれしい。ワクワクして、楽しかったなぁという感じでした」  笑顔がはじけた。四回には右手をつるアクシデントに見舞われたが「そこから投球内容を覚えていないくらい集中できた」とゾーンに入り、1本の安打も許さず。連敗脱出に導いた"救世主"に西村監督も「素晴らしい内容ですよね」とたたえた。  都立雪谷(ゆきがや)高から2015年ドラフト9位で入団。都立の高校から即プロ入りし、勝ち星を挙げるのは史上初だ。ただ、過去5年間で1軍での登板機会は3試合のみ。「実力不足を痛感しました」。悩んでいた矢先、昨オフの経験が、野球観を変えた。  プエルトリコのウインターリーグに参加。「どうせやるなら楽しんで、後悔しないように」。楽しく野球をする大切さを実感した。そして、大リーグで捕手として史上最多となる13度のゴールドグラブ賞受賞を果たし、2012年に現役を引退したプエルトリコの英雄、イバン・ロドリゲス氏との出会い。投球練習中に声をかけてきたレジェンドから配球面の考え方を学んだ。  「あっちは柔軟な考え方。自分の配球で苦しまない。プラスに考えて配球している。小さくならない」と鈴木。高めの重要性などを理解し、ウインターリーグ4位タイの29奪三振をマーク。「(ロドリゲス氏との出会いは)生きていますね」と大きな転機となった。  「これからも1アウトずつの意識は変えず、楽しんで投げたい」  記念球は両親にプレゼントする。オリックスの鈴木はKだけじゃない。チームも長かったトンネルを若き力で抜けた。ここから、逆襲が始まる。(西垣戸理大) ★恩師・相原氏「不安になったけど...」   雪谷高で監督として鈴木を指導した恩師、相原健志氏(現日体大荏原監督)は都内でテレビ観戦し、教え子のプロ初勝利を見届けた。本紙の取材に「高校時代から縦の(挟む)変化球が多く、指を気にすることが多かった。きょうもいったんベンチ裏に行って『また...』と不安になったけど、何とか五回まで投げ切れると思った」と祈るように見つめたことを明かした。鈴木が都立高進学を選んだ当時も振り返り「学業成績評価で決まるスポーツ・文化枠で希望してくれて、甲子園を目指して頑張った」と懐かしんだ。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
830 0.727
(↑0.027)
-
(↓1)
10974
(+5)
34
(+3)
11
(+2)
13
(+1)
0.297
(↓0.001)
3.000
(-)
1
(-)
ロッテ
830 0.727
(↓0.073)
0
(-)
10947
(+3)
45
(+5)
12
(+1)
13
(-)
0.247
(↑0.003)
4.010
(↓0.14)
3
(-)
西武
650 0.545
(↓0.055)
2
(-)
10947
(-)
52
(+6)
9
(-)
5
(-)
0.226
(↓0.014)
4.270
(↑0.13)
4
(1↑)
ソフトバンク
461 0.400
(↑0.067)
3.5
(↑1)
10940
(+4)
48
(-)
11
(-)
8
(+1)
0.216
(↑0.004)
4.270
(↑0.43)
4
(-)
日本ハム
461 0.400
(↓0.044)
3.5
(-)
10936
(-)
54
(+4)
10
(-)
2
(-)
0.202
(↓0.003)
4.640
(↑0.17)
6
(-)
ORIX
290 0.182
(↑0.082)
6
(↑1)
10934
(+6)
45
(-)
8
(+1)
6
(-)
0.210
(↓0.007)
3.690
(↑0.39)