日本ハム(★0対4☆)ソフトバンク =リーグ戦2回戦(2020.07.01)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
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日本ハム
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勝利投手:石川 柊太(1勝0敗0S)
敗戦投手:マルティネス(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは1-0で迎えた6回表、川島と上林の適時打で2点を加える。続く7回には、柳田の適時打が飛び出しリードを広げた。投げては、先発・石川が6回無失点の好投で今季初勝利。敗れた日本ハムは、先発・マルティネスが試合をつくるも、打線が援護できなかった。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(21)が、待望の今季初安打を放った。2回の第1打席、石川の変化球135キロに食らいつき、右翼線二塁打。出場7試合、15打席目で快音を生み出した。 「日々、アジャストできそうな感覚はあるので、これをきっかけにしたいです」と力にした。

◆日本ハム野村佑希内野手(20)が本拠地での初安打を放った。 2回1死二塁の第1打席、ソフトバンク先発石川からカウント1-1からの3球目を右前へはじき返した。 6月26日楽天戦(楽天生命パーク)以来、4試合ぶりの安打となった。

◆日本ハムのニック・マルティネス投手(29)の復活勝利はまたもお預けとなった。 3回1死満塁から長谷川の一ゴロに女房役宇佐見の失策が絡み先制点を献上。4回、5回ともに3者凡退で抑えたが6回につかまった。長谷川に左翼線への二塁打で出塁され1死二塁の場面から、川島に中前適時打を打たれると、2死二塁から上林にも中前適時打を許してこの回2失点を喫した。 6回98球を投げ6安打3失点(自責2)。レギュラーシーズンでは、18年10月2日西武戦以来の本拠地札幌ドームでの登板も白星とはならなかった。「真っすぐの制球は前回登板に比べて良かったと思います。変化球も全体的にまとまっていましたが、6回に2点目を取られてから流れを止めることができず、その後も不運な形で失点をしてしまいました。体の状態に関しては、ここまで問題なく投げられているので、次の登板に向けてしっかりと調整していきたいです」とコメントした。

◆ソフトバンクは3回、長谷川の内野ゴロに相手の失策が絡んで1点を先制。日本ハム、ソフトバンクともに序盤3回まで3安打。 ソフトバンクは6回に川島、上林の適時打で2点追加。日本ハム打線は相手の先発石川の前に6回まで5安打無得点に抑えられた。 ソフトバンクは7回に1点を追加。引き分けを挟んだ連敗を3で止めた。先発石川は今季初勝利。日本ハムは今季本拠地で初黒星。マルティネスが2敗目。

◆日本ハム野村佑希内野手が本拠地初安打を刻んだ。2回1死二塁、石川の変化球123キロを捉え右前打。札幌ドーム初安打でチャンスメークした。「やっぱりホームで打つのは、プロ初ヒットと同じくらいだと思う。1本出たのは良かったと思います」と喜んだ。

◆ソフトバンクの上林誠知外野手が3試合ぶりの安打を放った。「7番右翼」で先発。2打席連続三振で迎えた6回の第3打席。 川島の適時打などで1点追加し、なお2死二塁の場面でしぶとく中前に運ぶタイムリー打。「昨日も同じような当たりがあったけど、今日は落ちてくれてよかった。慶三(川島)さんのいい流れに乗れました」。6月28日の西武戦では4番に座ったが、それから音なしだっただけに久々に笑顔が戻った。

◆攻守に元気なく、日本ハムが今季3度目の完封負けを喫した。3回は適時失策で先制点を献上。チーム打率は2割2厘と低調な打線は好機にあと1本が出ず、3試合連続の2桁三振。 気持ちが空回りする現状に栗山英樹監督は「すまん。何とかするしかない。必死になって野球をやるしかない」と前を向いた。

◆この日1軍昇格した日本ハム松本剛外野手が、9回2死に代打で今季初打席に立った。2ボールからソフトバンク守護神・森の高め145キロ直球を打ち上げ遊飛に倒れた。 「スタメンで出ていない人間がちょっと流れを変える何かを出せれば、チームにとってもプラスになると思う。その準備だけはしっかりして毎試合臨んでいきたい」と次戦を見据えた。

◆ソフトバンク石川柊太投手(28)が18年9月20日の日本ハム戦以来、約2年ぶりの白星を挙げた。日本ハム戦で6回5安打無失点。毎回の10三振を奪う力投で、チームに5試合ぶりの勝利をもたらした。昨年は右肘痛などで2試合の登板に終わった右腕は、プロ初の開幕ローテーション入り。前回登板でKOされ、背水の陣で挑んだ一戦で結果を出した。先発に勝利がついたのはバンデンハークに次いで2人目。代名詞の高速テンポが帰ってきた。石川が捕っては投げるようにストライク先行でグイグイと押した。最後に迎えた一番のピンチで、さらにギアが上がった。6回。連打と四球で2死満塁としたが、野村に4球変化球を続けて最後は外角いっぱいの直球で見逃し三振。派手には喜ばなかった。2年ぶり白星を手にし「(昨年の)CSとかでも投げていたので、そんなに(久しぶりの)感じはしなかった。今日はようやく今シーズンがスタートした気持ちになれた」と淡々と振り返った。 17、18年は先発、リリーフでフル回転。昨季は右肘の故障などで1軍復帰は9月になり、2試合の登板に終わった。同じ失敗はしないと、4月からの新型コロナウイルスによる自主練習期間中にフォーム修正に取り組んだ。「体に負担がないよう、どう出力するか」と全身を使ってケガをしにくい投球を意識。米の鉄腕アストロズ・バーランダーの映像を見るなどして作り上げた。 だが今季初登板となった前回6月24日の西武戦は4回途中6失点と打ち込まれ「やってきたことに手応えが全くなかった。不安で...」。今回までの1週間を使い、イメージやメンタル面を修正。「気づけたこともある。遠回りというか。本来の自分らしさが今日のマウンドにはあったのかな」。強気の投球がよみがえった。 独特の無観客対策も奏功した。「どうしても、ガッとくるようなマインドのコントロールが難しい。お客さんがいたら自然と上がっていた」。気持ちを高めるため、試合前と試合中に刺激の強いエナジー系飲料水「レッドブル」を飲んだ。「最終手段。背水の陣で、だめだったら2軍くらいの覚悟。それなりのリスクを背負わないとリターンがない」。悲壮の作戦も自らの背中を押したようだ。「次は300日ぶりとか言われないように、6日ぶり白星になるようにしたい」。気持ち新たに前を向いた。【山本大地】

◆15年目のベテラン、ソフトバンク川島慶三内野手がプロ初の5番起用に燃えた。 チームは11試合目で10通り目のオーダー。不調のバレンティンが6番に下がり、主軸に入った川島は「人生初なんだから。意気に感じてやりました。こんなチャンスなかなかない。高まりましたね。『おれはホークスの5番だ』って、スーパー勘違いして入りました」。1、2打席目は好機で凡退したが、6回1死二塁の3打席目でチーム2点目となる中前適時打。連敗ストップに「次の1点が大きかった。打てたので良かった」と笑顔を見せた。

◆ソフトバンク石川柊太投手(28)が18年9月20日の日本ハム戦以来、約2年ぶりの白星を挙げた。日本ハム戦で6回5安打無失点。毎回の10三振を奪う力投で、チームに5試合ぶりの勝利をもたらした。昨年は右肘痛などで2試合の登板に終わった右腕は、プロ初の開幕ローテーション入り。前回登板でKOされ、背水の陣で挑んだ一戦で結果を出した。先発に勝利がついたのはバンデンハークに次いで2人目。「オタクの勝利」だった。先発で2年ぶりに勝利した石川はアイドルグループ「ももいろクローバーZ」の大ファンとしても知られる。外出自粛などでストレスがたまりそうだった期間も「時間の使い方に困ることはあまりないな、という感じですね」とひょうひょうと、ライブ映像の鑑賞やゲームなどでオタクライフを送ったという。ライブ活動の中止やファンと直接触れ合えない状況下で、積極的に配信などで活動するアイドルらにも心打たれ「何か動くことが大事。何かやってくれるという気持ちがうれしい」。自身も積極的にSNSを発信するなどファンの思いを意識した。 投手がオタクなら、連敗を止めた指揮官も野球オタクだ。工藤監督は普段から自軍選手のチェックや相手チーム分析に時間を割く。休養日だった29日はホテルの自室で約5時間、映像研究したという。この日の試合前にはコロナ禍での遠征について「普段からあまり出て行かないのでね。時間がしっかり取れて、考える余裕もある。ぼくにとっては良かったのかなと思います」とさらり。オタクに似ている? と聞かれ「まあ、オタクみたいなものですからね。野球の」とインドアぶりを明かした。コロナ禍の変則シーズンはオタクが強い? かもしれない。【山本大地】

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(21)と、野村佑希内野手(20)が敗戦の中で希望の光となった。ソフトバンク2回戦(札幌ドーム)の2回、清宮が今季初安打となる二塁打を放つと、続く野村が本拠地プロ初安打となる右前打を放って好機を広げた。今季3度目の0封負けも、唯一の見せ場となった近未来のクリーンアップ候補による初連打が、少しだけ期待を膨らませてくれた。無観客の札幌ドームに一筋の光が見えた。2回1死。清宮が一塁線を破る今季初安打。「スイングは悪くはなかったかな、と思います」。開幕から15打席目でようやく響いた快音。ベンチで先輩らが沸く中で、1学年後輩も燃えていた。 野村だ。カウント1-1から、変化球を右前へ運んだ。こちらは本拠地初安打。「二塁打で清宮さんが出てくれたので、ホームに返したいという気持ちもありました」。打球は右中間を抜けず、先輩を生還させることは出来なかった。「あそこが抜けないというのは、まだ力不足だと思う」。悔しがったが、2人による初の連打は、チームの未来への希望を感じさせた。 近未来のクリーンアップ候補によるチャンスメークに、栗山監督は期待の裏返しで「フツー」と表現。さらに、言葉を続けた。「オレが一番、ああいう風になると信じている。毎打席、ああなっているイメージしかない。オレは信じている」。ポテンシャルの高さは誰もが認めるところ。得点にこそ結び付かなかったが、確かな成長も感じ取った。 無安打が続いていた清宮について、栗山監督は試合前に「クビだろ、クビ」と厳しい言葉でげきを飛ばしていた。応えるように清宮の打撃内容は向上してきた。指揮官は「内容が前に進み始めた。(小笠原)ヘッドに手取り足取り(指導を)お願いしますとやってきて、雰囲気が出始めた」と期待を寄せた。 栗山監督は言う。「今だけを見ていない。日本一になるための逆算。オレはそこへ向かって、やることをやるだけ」。清宮と野村が成長しながらチームに貢献しなければ、異例のシーズンを勝ちきれない。0封負けのさみしい敗戦の中で、唯一の光が、進むべき道を照らしていた。【木下大輔】 ◆日本ハムの新球場 23年北広島市内に開業予定。ボールパークエリアの名称は「北海道ボールパークFビレッジ」、球場は「エスコンフィールドHOKKAIDO」。左右非対称の開閉式ドーム&天然芝球場になる予定・世界界最大級の大型ビジョン、天然温泉、360度回遊型コンコースなどが特徴。イメージ図を見た清宮は「圧倒されました。モチベーションになる。早くあそこでプレーしたい」。野村も入団時「3、4年経ったときに、清宮さんとクリーンアップを一緒に組みたいなと思います」と話している。

◆日本ハム・栗山英樹監督(59)が1日、ソフトバンク2回戦(札幌ドーム)の試合前に取材に応じ、開幕から14打席無安打の清宮幸太郎内野手(21)について「ヒットになってもおかしくない内容のボールもある」と話し、プロ3年目のシーズン初安打に期待を寄せた。  清宮は今季初めて開幕1軍入りを果たした。6月30日のソフトバンク1回戦(同)まで、スタメン3試合を含む6試合に出場して、13打数無安打1打点1四球。1日は2試合連続となる「6番・DH」でスタメン出場する。

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(21)が1日、ソフトバンク2回戦(札幌ドーム)で今季初安打を放った。「6番・DH」で3試合連続4度目のスタメン出場。二回1死からの1打席目で先発・石川から右翼線二塁打で出塁した。清宮はプロ3年目で初の開幕1軍。1日が今季7試合目の出場で、15打席目での初安打となった。

◆ソフトバンク・石川柊太投手(28)が1日、日本ハム戦(札幌)で先発。6回10奪三振の力投で、試合を作った。  「内容はどうであっても、6回を無失点で抑えることができて良かった。こうしていい投球ができたのも日ごろから支えてくれているトレーナーさんや、スタッフの方々のおかげだと思います。反省するところはしっかりとして、次回の登板でもいい投球ができるように頑張りたい」  二回に連打を浴び1死一、三塁とされるも宇佐美を147キロ直球で空振り三振。石井を遊ゴロで切り抜けた。最大のピンチは六回。連打に四球など、2死満塁を迎えるも最後は野村を148キロ直球で見逃し三振。無観客のドームで、ソフトバンクのベンチが沸いた瞬間だった。  前日6月30日にも先発したムーアが6回1失点10奪三振の好投。ここまで先発投手に白星がついたのは6月25日の西武戦(メットライフ)で7回2/3を投げ2失点だったバンデンハークのみだった。石川に白星がつけば2018年9月20日の日本ハム戦(札幌)以来、650日ぶり。勝利投手の権利を持ったまま、七回からは高橋礼がバトンを受け取った。

◆ソフトバンクは三回に失策から先制。六回は川島と上林の適時打で2点を加え、七回にも柳田の適時打でリードを広げた。石川が10三振を奪い、6回5安打無失点の力投で2季ぶりの白星。日本ハムは好機を生かせず今季3度目の零敗。

◆ソフトバンク・石川が6回無失点10奪三振の好投。オリックス・鈴木と同じく都立の総合工科高出身右腕が650日ぶりの白星だ。  「そんな(650日ぶりの)感じはしないですけど。ようやく自分のシーズンのスタートを切れたかなと思います」  六回に連打と四球で2死満塁も、野村を148キロで見逃し三振。2018年9月20日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来の白星だ。前回6月24日の西武戦(メットライフ)は3回2/3で6失点。変更点として明かしたのは、自らを奮い立たせるエナジードリンクだった。  「レッドブルを飲みました。マインドの持っていき方が難しいので」  登板30分前と、五回終了後のグラウンド整備中に飲んだ。例年ならピンチを迎えれば歓声で勝手にテンションはあがったが、無観客なら自分で気持ちをコントロールするしかない。効果は抜群だった。引き分けを挟んで連敗を「3」で止めた右腕に工藤監督も「理想に近い試合」と最大級の賛辞を贈った。  「験を担ぐじゃないですけど、(効果は)ありますね」  レッドブル継続も約束した。石川が翼を授けた鷹はどこまでも飛んでいける。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
830 0.727
(↑0.027)
-
(↓1)
10974
(+5)
34
(+3)
11
(+2)
13
(+1)
0.297
(↓0.001)
3.000
(-)
1
(-)
ロッテ
830 0.727
(↓0.073)
0
(-)
10947
(+3)
45
(+5)
12
(+1)
13
(-)
0.247
(↑0.003)
4.010
(↓0.14)
3
(-)
西武
650 0.545
(↓0.055)
2
(-)
10947
(-)
52
(+6)
9
(-)
5
(-)
0.226
(↓0.014)
4.270
(↑0.13)
4
(1↑)
ソフトバンク
461 0.400
(↑0.067)
3.5
(↑1)
10940
(+4)
48
(-)
11
(-)
8
(+1)
0.216
(↑0.004
4.270
(↑0.43)
4
(-)
日本ハム
461 0.400
(↓0.044)
3.5
(-)
10936
(-)
54
(+4)
10
(-)
2
(-)
0.202
(↓0.003)
4.640
(↑0.17)
6
(-)
ORIX
290 0.182
(↑0.082)
6
(↑1)
10934
(+6)
45
(-)
8
(+1)
6
(-)
0.210
(↓0.007)
3.690
(↑0.39)