1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 0 |
中日 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | X | 6 | 11 | 1 | 1 |
勝利投手:吉見 一起(1勝1敗0S) 敗戦投手:床田 寛樹(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆中日が連敗を4で止めた。中日は初回、福田と高橋の適時打で幸先よく2点を先制する。その後3-1で迎えた6回裏には代打・アルモンテの適時打、続く7回にはビシエドのソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・吉見が今季初勝利。敗れた広島は、投打ともに振るわなかった。
◆1番に起用された中日平田良介外野手が初回から躍動した。二塁打で出塁し福田の適時二塁打で先制のホームを踏むと、2回2死三塁の場面では左前にタイムリー。開幕2番でスタートしたが、不振で5戦目からスタメン落ち。前日まで20打数1安打だった男が4試合ぶりの先発起用に燃えた。 「追加点がどうしても欲しい場面だったので、打つことができて良かったです」と話した。
◆先発した広島床田寛樹投手(25)が2回5安打3失点(自責点2)で降板した。初回に2本の長打を浴びるなどして2失点。2回にも追加点を許し、わずか45球でマウンドを降りた。 左腕は球団広報を通じ「前回の反省を生かせず、右バッターに対してインコースに投げ切ることができませんでした。試合を作れず申し訳ないですし、悔しいです」とコメントした。
◆中日は1回、1番に起用された平田が中二塁打で出塁。福田、高橋の長短打で2点を先取。2回にも平田の適時打で1点を加えた。 広島は4回2死三塁から松山の右前打で1点を返した。中日は6回、代打アルモンテの適時打などで2点を加えた。 中日は6回から継投で逃げ切り、連敗を4でストップ。先発吉見は5回4安打1失点で昨年6月以来の勝利を手にした。広島床田は1敗目。
◆中日吉見一起投手が捨て身の投球でチームの連敗を4で止めた。 5回75球のすべてに魂を込めた。唯一のピンチとなった4回無死一、二塁。広島の主砲・鈴木誠を打席に迎えても攻める気持ちは変わらない。徹底して内角を突くき、シュートで三ゴロ併殺。松山に適時打は許したが、1失点で踏ん張り、自身1年ぶりとなる勝利の権利を手にして、救援陣にバトンを渡した。 「何としても連敗を止める。それをモチベーションに臨みました。大げさかもしれませんが、つぶれてもいいという思いでマウンドに上がりました。途中バテましたけど、なんとか最低限の仕事はできたと思います。(鈴木誠には)外だけでは打ち取れない。ぶつけてもいい。それくらい腹をくくって投げました」。試合後、一塁ベース付近に設置された無観客のヒーローインタビューで、悲壮な覚悟のマウンドだったことを明かした。 35歳のベテラン。もちろんただ捨て身なだけではない。今季から右足を一塁側プレートに置き、内外角に投げ分ける。「ストライクゾーンを広げて...。事前の打ち合わせ通り、加藤がうまくリードしてくれました」と語ったようにシュート、スライダーを駆使して相手打者の目線を惑わし、強力打線を単打4本に封じ込んだ。 昨年、唯一の白星となった6月22日の日本ハム戦以来の勝利投手は「うれしいです」と素直に喜んだ。背水の覚悟で臨んだ15年目。価値ある1勝目を刻んだ。【安藤宏樹】 ▽中日与田監督(連敗を4で止め、今季本拠地初勝利に)「選手がほんとによく頑張ってくれた。(先発の)吉見も途中、フラフラになっていたので大丈夫かなと思いましたけど、ベテランらしいピッチングをしてくれたと思います。昨日までの4連敗を早く取り戻さないといけないので明日も勝利をめがけて戦います」
◆14打席連続無安打中だった中日平田良介外野手が、1番で4試合ぶりのスタメン復帰。 いきなりセンター右への二塁打で出塁。先制のホームを踏むと、2回は適時打、6回にも左前打で3安打の活躍。「とにかく結果を出そうと思い、積極的にいきました」と平田。 開幕2番でスタートしたが、不振で5戦目からスタメン落ちし、前日まで20打数1安打。与田監督は「前日のコーチ会議で思い切って平田を1番にしてみよう」と再生案が決まっていたことを明かした。
◆広島先発の床田寛樹投手が2回5安打3失点と乱れた。初回に2本の長打を浴びるなど、2点を先取され、2回にも追加点を献上。「試合を作れず申し訳ないですし、悔しいです」。 前回20日DeNA戦も5回3失点だっただけに、佐々岡真司監督は「前回と同じような繰り返し。ただ真ん中ばかりに投げているだけに見える。もっと自覚と責任を持たないと。そういう姿が見えない」と厳しく指摘した。引き分けを挟んだ連勝は「2」で止まった。
◆広島松山竜平外野手(34)が1軍復帰初戦で2安打1打点と奮闘した。5月下旬の下半身のコンディション不良から復活し、26日に1軍に昇格。この日は5番一塁でスタメンに起用され、首脳陣の期待にバットで応えた。打線は4試合ぶりの1桁安打で1点だけと沈黙。引き分けを挟み連勝は「2」で止まったが、頼もしい男の帰還は敗戦の中の光明だ。松山は三遊間へゴロを放つと、全力で一塁を駆け抜けた。2回、1死から迎えた今季初打席で、追い込まれてから中日吉見の外角変化球にくらいつき、故障の不安を感じさせない猛ダッシュで内野安打をもぎ取った。松山は「もう大丈夫。まだ張りとかも出るんですが、そんなことは言ってられない。1軍に上がってきたからにはやるだけ。問題ないです」と言い切った。 3点を追う4回の第2打席。2死三塁のチャンスで、真ん中低めの変化球を右前へはじき返し、この日チーム唯一の得点をたたき出した。復帰戦でマルチ安打発進に松山は「タイミングも取れていたし、ボールも見えていた」と納得の表情。得点圏での打席に「ああいう場面で打たないといけない。打点を挙げられたのはよかった」と喜んだ。 当初は5番一塁で開幕スタメンが見込まれていた。しかし5月下旬に下半身のコンディション不良で離脱。開幕には間に合わなかった。「みんな調子良かったし、早くしないと居場所もなくなってしまうと思っていた」。朝山打撃コーチは松山について「しっかり強く振れていて、いきなりヒット2本はさすが」と評価した。先発での起用については「代打からというのもあった。実績というかしっかりしたものは持っているので、1回スタメンで使って、状態を見てみたかった」と説明した。 ここまで6試合で打率3割6分、1本塁打、2打点と好調の堂林が一塁に定着していた。しかしこの日の試合前練習で堂林は左翼で守備練習を入念に行っていた。状態の良い堂林の先発起用を軸に、今後守備のシフト変更が行われる可能性も考えられる。 26日まで5番に座っていたメヒアが得点圏打率0割と不発。4番鈴木誠の後ろを打つポイントゲッターとして期待がかかる。松山は「(打点は)自分としても大事にしているところ。1試合1試合大事にやっていきたい」と引き締めた。チームに頼もしい男が帰ってきた。【古財稜明】
◆広島薮田和樹投手が今季初登板で2回0封と力投した。 先発床田に代わり3回から登板。4回には先頭に四球を与えるなど2死一、三塁のピンチを招くも、大島をこの日最速の149キロ直球でつまらせ、二飛に仕留めた。「間隔がだいぶ空いていましたが、自分の球は投げられた。粘ってゼロに抑えられたことは次につながる。次の登板も頑張りたい」。今後も第2先発として起用されていく見込みだ。
◆中日の4番ダヤン・ビシエド内野手が7回、開幕戦初打席以来の2号ソロを左中間に運び、ダメを押した。 「高く上がったからホームランになるかどうか分からなかったけど入ってくれてうれしいよ。グッドスイングができた」とニッコリ。この打席では2球目に三塁後方の天井に打球を当てる特大ファウルも打っていた。5回に14打席ぶりとなる安打を右前に運び、気分を良くしての一撃だった。
◆広島は先発の床田が2回5安打3失点と乱れ黒星。前回20日DeNA戦も5回3失点。佐々岡真司監督のコメント。 「前回と同じような繰り返し。ただ真ん中ばかりに投げているだけに見える。もっと自覚と責任を持たないと。そういう姿が見えない」
◆中日与田剛監督(連敗を4で止め、今季本拠地初勝利に) 「選手がほんとによく頑張ってくれた。(先発の)吉見も途中、フラフラになっていたので大丈夫かなと思いましたけど、ベテランらしいピッチングをしてくれたと思います。昨日までの4連敗を早く取り戻さないといけないので明日も勝利をめがけて戦います」
◆広島・松山竜平外野手(34)が27日、中日2戦目(ナゴヤドーム)に「5番・一塁」で今季初スタメンを飾り、2打席目にはタイムリーを放った。 「まず1点かえすことができてよかったです」 0-3の四回2死三塁で先発・吉見の変化球を右前へ運んだ。二回の1打席目には三遊間へのゴロに激走し、遊撃内野安打をマーク。5月にふくらはぎ痛で離脱し、前日26日に1軍昇格したばかりのベテランが熱くプレーしている。
◆中日・吉見一起投手(35)が27日、広島2回戦(ナゴヤドーム)に先発し、5回4安打1失点だった。 「前回の登板を反省して、初回の大量失点を防ぐ。野手の方が点を取ってくれた後に点を取られない。先頭打者を出さない。完璧にできたわけではないが、そこができたと思います」 スライダーにシュート、横の変化でバットの芯を外してアウトを重ねた。3-0の四回は菊池涼と西川に連打を許し、一発同点の場面で前夜に2本塁打を放った鈴木誠。ここで内角へのシュートを連投。続けた3球目で三塁・高橋の正面に転がり、二ゴロ併殺に仕留めた。残った三塁走者こそ続く松山の適時打で生還を許したが最少失点で切り抜けると、五回は10球で三者凡退で終え、四回の先頭を出塁させた以外は目標もクリア。「今日最大のモチベーションは連敗を止める、5連敗だけは絶対にできない。その気持ちを持って一球一球投げていました。野手の方のファインプレーもあり、5回ですが粘り強く投げることができたと思います」と勝ち投手の権利を手にして役目を終えた。
◆中日が小刻みに加点し連敗を4で止めた。中日先発の吉見は5回を投げ4安打1失点で今季初勝利(1敗)。広島の連勝は2でストップ。 中日は一回1死二塁で福田が左中間への適時二塁打を放ち先制し、2死三塁から高橋の中前適時打で追加点。二回にも2死三塁で平田が左前適時打を放ち1点を加え、広島の先発・床田はこの回限りで降板した。 広島も四回に2死三塁から今季初スタメンの松山が右前適時打を放ち反撃。しかし中日は六回、代打・アルモンテの左前適時打などで2点を奪い、七回にはビシエドの左中間スタンド中段への2号ソロで差を広げた。
◆広島は3連勝を逃した。床田が2回3失点と粘れなかった。立ち上がりから球が高く、一回に3長短打を集められて2点を先取された。二回も捕手の会沢と呼吸が合わず、捕逸も絡んだピンチで平田に適時打を許した。「右打者のインコースに投げ切ることができなかった。試合をつくれず申し訳ないし、悔しい」と声を落とした。 早めの継投で流れを変えようとしたが、序盤の劣勢をはね返せなかった。背信のサウスポーに佐々岡監督は「ただ投げているだけに見える。先発なら中6日。その自覚と責任を持たないと」と顔をしかめた。(ナゴヤドーム)
◆中日の吉見が5回1失点の好投で、約1年ぶりの1勝を手にした。チームの連敗は4でストップし、本拠地で今季初勝利。「この試合でつぶれてもいいと言うと大げさだが、そのぐらいの覚悟を持っていた」と安堵の表情を浮かべた。 コースへ丁寧に投げ分け、得点圏の走者は失点した四回のみ。前日2本塁打の鈴木誠に対しては「ストライクゾーンを目いっぱい使った」と無安打に封じた。「一球一球後先を考えずに投げた」といい、75球で降板したがベテランらしさが随所に光った。(ナゴヤドーム)
◆35歳のベテランが、悪い流れを断ち切った。粘りの投球を見せた中日・吉見が5回を4安打1失点にまとめ、チームの連敗を4でストップさせ、自身約1年ぶりの白星をつかんだ。 「5連敗だけは絶対にできない。その気持ちを持って一球一球投げました」 最大のピンチは3-0の四回だった。菊池涼と西川の連打で無死一、二塁。一発同点の場面で向かい合ったのは前夜に2本塁打を放った鈴木誠だ。しかし、「外だけでは打ち取れない。仕事なので『当たってもいい』と腹をくくった」。内角へシュートを連投し、3球目で三ゴロ併殺に仕留めた。この後に1点を失ったが、傷口は最小で済ませた。 連敗を止める1勝は、プロ通算90勝目。過去2度最多勝(2009年16勝、11年18勝)に輝いている右腕にとっても、昨年6月22日の日本ハム戦(ナゴヤドーム)以来となるうれしい白星だ。 「年をとるたびに家族って大事だと思いますね。1人だったら、いまはないかもしれません」 20日のヤクルト戦(神宮)に登板し、翌21日の父の日に帰宅。3人の息子たちが、毎年書いてくれる似顔絵を今年もプレゼントしてくれた。飾る場所は決まって冷蔵庫。成長を感じられる上達っぷりに目を細めた。 その日は妻・聡子さんの誕生日。「勝ちをプレゼントしたいと思っていたんですけどね」。1週間遅れでも、最高のプレゼントになった。 「これからもずっと試合はあるので、しっかりとコンディションを整えて、けがしないように。ひとつでも多く勝つ、先発投手としてゲームをつくる投球をしていけたらいいと思う」 9月に36歳になる年男シーズン。もう一度花を咲かせる、その第一歩を踏み出した。(須藤佳裕)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
5 | 2 | 1 | 0.714 (↓0.119) | - (-) |
112 | 42 (+6) | 30 (+9) | 10 (+2) | 5 (-) |
0.274 (↑0.009) | 3.750 (↓0.8) |
2 (-) |
DeNA |
5 | 3 | 0 | 0.625 (↓0.089) | 0.5 (-) |
112 | 36 (+6) | 28 (+8) | 10 (-) | 0 (-) |
0.293 (↑0.001) | 3.250 (↓0.68) |
3 (-) |
広島 |
4 | 3 | 1 | 0.571 (↓0.096) | 1 (-) |
112 | 33 (+1) | 24 (+6) | 12 (-) | 2 (-) |
0.268 (↓0.014) | 2.830 (↓0.36) |
4 (-) |
ヤクルト |
4 | 4 | 0 | 0.500 (↑0.071) | 1.5 (↑1) |
112 | 37 (+9) | 32 (+6) | 10 (+2) | 5 (-) |
0.269 (↑0.015) | 3.580 (↓0.35) |
5 (-) |
中日 |
3 | 5 | 0 | 0.375 (↑0.089) | 2.5 (↑1) |
112 | 25 (+6) | 34 (+1) | 5 (+1) | 1 (-) |
0.278 (↑0.006) | 4.300 (↑0.5) |
6 (-) |
阪神 |
2 | 6 | 0 | 0.250 (↑0.107) | 3.5 (↑1) |
112 | 18 (+8) | 43 (+6) | 7 (+2) | 7 (+4) |
0.209 (↑0.016) | 5.420 (-) |
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