中日(★1対4☆)広島 =リーグ戦1回戦(2020.06.26)・ナゴヤドーム=
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広島
02011000041303
中日
0100000001800
勝利投手:大瀬良 大地(2勝0敗0S)
敗戦投手:大野 雄大(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】鈴木 誠也(4号・2回表ソロ),メヒア(1号・2回表ソロ),鈴木 誠也(5号・4回表ソロ)

  DAZN
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◆広島は2回表、鈴木誠とメヒアの2者連続本塁打で2点を先制する。1点差とされて迎えた4回には鈴木誠の2打席連続となるソロ、5回には菊池涼の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・大瀬良が9回1失点の快投で今季2勝目。敗れた中日は、打線が1得点と振るわなかった。

◆広島が中軸のアベック弾で2点を先制した。2回に4番鈴木誠也外野手(25)が左中間スタンドへ4号先制ソロを放つと、5番アレハンドロ・メヒア内野手(27)も左翼背スタンドへ1号ソロで続いた。 2回先頭の鈴木誠はフルカウントから中日大野雄の低めツーシームを拾い、ナゴヤドーム最深部に突き刺した。「しっかり捉えることが出来ました。いい先制点になって良かったです」。2試合ぶりの先制弾で開幕から3カード連続本塁打とした。 この日試合前まで打率1割6分7厘だったメヒアも続いた。内寄りのスライダーをたたいて左翼スタンドへ。開幕7戦目での今季初弾に「誠也が前にホームランを打っているので、続くことが出来て良かった。いい感触で打つことが出来たね」と喜んだ。

◆誠也が止まらない。広島の4番鈴木誠也外野手(25)が、4回に2打席連続となる第5号ソロを中堅左にたたき込んだ。 1点リードの4回。1ボールから中日大野雄の低め直球を強振。「ファーストストライクから積極的に打ちにいきました。いい追加点になりました」。開幕から7試合、28打席で5本塁打と量産している。

◆中日の球団公式マスコットのドアラが、無観客試合の本拠地開幕戦で、例年通りグラウンドでのバック転を披露した。 7回裏の中日攻撃終了後に一塁側ファウルグランドに登場。今季初のバック転を成功させた。通常は球団公式チアリーディングチームのチアドラゴンズが両サイドに並ぶが、ソーシャルディスタンスを保つために、チアドラゴンズはスタンドから応援した。

◆中日は大野雄、広島は大瀬良が先発。2回、広島は鈴木誠、メヒアの連続本塁打で2点を先制し、その裏中日は1点を返した。 広島は4回に鈴木誠の2打席連続本塁打で1点追加、5回にも1点を加えた。大瀬良は6回まで3安打1失点と好投。 大瀬良は2試合連続完投勝利で2勝目。広島は引き分けを挟んで連勝となった。中日は4連敗で球団5000敗、大野雄は1敗。

◆止まらない。広島鈴木誠也外野手(25)が先制ソロを含む2打席連続弾を放ち、勝利に導いた。開幕7試合で早くも5本塁打と量産。本塁打だけでなく、打率、打点、出塁率もリーグトップの数字を残す。日本の4番となっても成長を止めないコイの主砲は、無観客試合の環境にも左右されない。1球への集中力を研ぎ澄まし、今後も快音を響かせる。無音の打席でも、集中力は研ぎ澄まされていた。両軍無得点の2回。鈴木は、フルカウントから中日大野雄の低めツーシームに食らいついた。コンパクトにバットを振り抜くと、打球は伸びて左中間席へ。4回の第2打席は第一ストライクを捉えた。低め145キロを強振。中堅左、カメラマンとともにスタンドにいた中日のマスコット「ドアラ」もびっくりする特大弾で試合の流れを完全に広島に引き寄せた。 「たまたま甘いところにきて、1発で仕留められた結果。(中日大野雄は)いい投手なのは間違いないので、集中していきました」。 そう振り返ったが、いずれも甘い球ではなかった。開幕前には「やっぱりここぞのときの集中力が難しい」と戸惑っていた無観客試合も「シーズンが始まってしまえば気にならない」。環境に左右されない集中力が好結果を生む。開幕7試合で打率4割6分2厘、5本塁打、9打点はリーグ3冠。5割4分8厘の出塁率を含めれば4冠の好スタートだ。 前日25日巨人戦3回に空振り三振を喫すると、バットを振り下ろして悔しさをあらわにした。1打席、1球にかける思いの強さは試合に限ったことではない。練習のティー打撃1球を打ち損じても「本気で悔しがる」と裏方は証言する。試合前のフリー打撃にも納得がいかなければ、自ら素振りを課して修正箇所を確認する。7戦26打数12安打も、ヒットにならなかった14打席と向き合っている。 広島は3試合連続2桁安打で引き分けを挟み2連勝。いずれも決勝点は鈴木誠がもたらした。佐々岡監督は「4番が打って、エースが好投して、理想の形だったと思う」と2戦連続完投の大瀬良とともに打の主軸に賛辞を送った。鈴木誠は「チームのために自分ができることをしていきたい」と、遊ゴロに終わった最終打席の悔しさを胸に次の戦いを見つめた。【前原淳】

◆広島5番アレハンドロ・メヒア内野手に待望の1発が飛び出した。 2回鈴木誠の先制弾直後、内寄りのスライダーをたたいて左翼スタンドにたたき込んだ。「(鈴木)誠也が前にホームランを打っているので、続くことが出来て良かった。いい感触で打つことが出来たね」。試合前まで打率1割3分6厘も、7試合連続5番起用に結果で応えた。

◆コンディション不良で出遅れていた広島松山竜平外野手が1軍に昇格した。この日はベンチ入りしたものの、出場機会はなかった。 開幕前は中軸として期待していた大砲の復帰に、佐々岡監督は「近々(出場も)あるでしょう。控えでも左の代打もあるだろうし、帰ってきたことで攻撃の幅が広がると思う」とまずは代打としての起用を示唆した。

◆中日が、本拠地開幕戦を落とした。26日、広島1回戦(ナゴヤドーム)で1-4で敗れ、4連敗。4球団目となる球団通算5000敗を喫した。 3点を追った9回裏2死満塁。8回から代打で途中出場していた平田に回ったが、絶好機で三塁ゴロに倒れた。右翼席に設置されたスピーカーから流れた応援団のチャンステーマが、無観客のスタンドにむなしく響いた。 開幕投手を務めた大野雄に、連敗ストップを託した。だが2回、鈴木誠、メヒアに連続アーチを浴び、4回には鈴木誠に2打席連続被弾。6回11安打4失点で沈んだ。広島大瀬良との開幕投手対決に意気込んでいたが「先に点はやれない投球をしたかったが、リードされてしまった状態でマウンドを降りてしまい、申し訳ない。(鈴木誠の1本目は)うまく打たれ、自分より力が上だと感じた。(2本目は)失投」と唇をかんだ。開幕のヤクルト戦を含め、2試合で5被弾。昨季1勝4敗の天敵・大瀬良との差も、大野雄は痛感した。 90年4月10日ヤクルト戦(神宮)でサヨナラ弾を浴び、通算3000敗の負け投手となった与田監督は「変化球を含めてボールが甘い。特に高さ。完全な力負けです」と大野雄の投球を評した。だが、打線は最終回に見せ場を作った。指揮官は「2点取られた後に1点を取り返したのは良かった」と、攻撃の粘りに次戦への光明を見いだした。【伊東大介】

◆広島大瀬良大地投手(29)が開幕から2試合連続の完投勝利を飾った。最速148キロの直球を軸に、変化球をコースに投げ分け、打たせて取る投球で9回8安打1失点。最終回は2死満塁のピンチを招くも、無失点で切り抜けた。大瀬良が開幕戦に続いて完投勝ち。開幕投手が開幕戦から2試合連続完投勝利は、98年岩本(日本ハム)が4月4日西武戦で完封勝ち、同10日オリックス戦で1失点完投勝利して以来、22年ぶり。広島では開幕戦から2失点完投→完封→2失点完投と3試合連続完投勝利した84年北別府以来、36年ぶりになる。

◆ベテラン中日大島洋平外野手が、意地を見せた。8回2死一塁からチャンスを広げる中前打。阿部とともに、19日の開幕・ヤクルト戦からの連続安打を7に伸ばした。 昨季は自身にとって初となる最多安打のタイトルを受賞。竜のヒットマンは、チームの天敵、広島大瀬良の前でも存在感を見せた。

◆中日大野雄大の落とし穴 直球の走りは抜群だった。1回から直球で押し、12球のうち9球が直球で3者凡退。2回の先頭鈴木誠に対しても6球直球を続けた。150キロを2度計測し差し込んだが、7球目の失投でもないツーシームを左翼席へ運ばれた。好調そうに見えたが、先に失点し苦しい展開になった。

◆広島大瀬良のカットボール 抜群のキレを誇った。27のアウトのうち、11個をカットボールで記録した。ストライクゾーンから外れた球でも中日打線に手を出させ、決め球だけでなく、カウント球としても有効だった。9回にカットボールを2安打され、対応されかけたが、最後のアウトもカットボールで奪った。

◆広島・松山竜平外野手(34)が26日、今季初昇格した。中日戦(ナゴヤドーム)では代打の切り札としてベンチ入りした。  試合前練習ではコーチや後輩選手から「まっちゃん」と愛称で呼ばれる一幕もあり、チーム内の雰囲気は一段と良くなった。昨季打率・259、6本塁打、49打点をマークした左打者は5月の練習中にふくらはぎを痛め、開幕1軍を逃していた。  代わって、小窪哲也内野手(35)が2軍に降格した。

◆広島の鈴木誠が2打席連続本塁打を放った。第1打席で「しっかり捉えることができた」と左中間席に突き刺すと、続く打席でも強烈な一発。開幕7試合で早くも5号と絶好調の4番打者は、七回も左前打と固め打った。  昨季は打率1割3分3厘と苦しめられた大野雄に雪辱した。二回、フルカウントから低めのツーシームを鋭いライナーではじき返した。先取点で流れを呼ぶと、5番メヒアもアーチで続いた。鈴木誠は四回、1ボールから速球を強振。伸びた打球はバックスクリーン左にいた中日のマスコット、ドアラを襲った。  「ホームラン数は意識していません」と自然体を貫くが、ハイペースでアーチを量産。残り31本で開幕した通算150本塁打を射程に入れる勢いだ。

◆中日・大野雄大投手(31)が26日、本拠地開幕戦となる広島1回戦(ナゴヤドーム)に先発し、6回11安打4失点だった。  「相手が大瀬良投手ということで、先に点はやれないピッチングをしたいと思っていたのですが、リードされてしまった状態でマウンドを降りてしまい、申し訳ないです」  二回は、試合前時点で3本塁打と7打点がリーグ2冠と好調の4番・鈴木誠に左翼への先制ソロを浴び、続くメヒアにも左翼へと放り込まれた。直後に1点の援護をもらったが、四回にも鈴木誠に2打席連続となる中堅へのソロを見舞われた。  五回は大瀬良の中前打をきっかけに失点。一回以外は走者を背負い、苦しい投球の連続となってしまった。

◆4連敗の中日は4球団目となる通算5000敗を喫した。得点は内野ゴロの間の1点のみで、終盤の好機も生かせなかった。与田監督は「理想はあそこで安打がどんどん出ればいいけど、理想を追い求めても仕方ない」と得点力不足を嘆いた。  完投を狙う大瀬良に対して九回は2死満塁と攻めたが、平田が倒れて万事休した。

◆強烈なライナーが中日の人気マスコットを襲った。  広島・鈴木誠が、2-1の四回先頭で大野雄の1ボールからの2球目、外角直球を強振。ぐんぐん伸びた打球は、無観客のため開放中のバックスクリーン左のカメラマン席で遊んでいたドアラの足元へ。かろうじて直撃を免れたドアラは『セーフ』のポーズをしたまま、しばらく硬直していた。  「いい投手だったので集中した。たまたま甘いところに来た球を一発で仕留められた」  昨季は打率・133と苦しめられていた大野雄に雪辱。二回先頭でもフルカウントからの外角低めの難しいツーシームを左中間席へ叩き込んでいた。この先制ソロに5番・メヒアもアーチで続き、左腕を6回11安打4失点降板に追い込む流れをつくった。  4番は七回にも左前打を放って猛打賞。打率は・462に上昇し、宮崎(DeNA)を抜いてトップに躍り出た。5本塁打、9打点もリーグ1位。令和初の三冠王も夢ではなくなっている。佐々岡監督は「主砲が打って、エースが好投した。理想の形」と、1失点で開幕から2試合連続完投勝利の大瀬良とともにたたえた。  7試合で5本塁打は、残り31本で開幕した通算150本塁打を十分射程に入れる勢いだ。  「ホームラン数は意識していません」とあくまで自然体。「年齢は関係ない。チームのためにできることをしていきたい」と25歳ながら大黒柱としての風格を漂わせた。昨季4勝8敗、2017年から3年連続負け越し中と苦手にしていたナゴヤドームだが、頼もしさを増した主砲の活躍で今年は快勝でスタートした。(柏村翔)  ★ドアラ「ちょっと狙われている気がした」  鈴木誠の5号本塁打が直撃しそうになったドアラは、その直後、驚きながらも両手を水平に広げて「セーフ」のポーズ。「無事」を周囲に知らせたが、試合後は「マジで危なかった...。ちょっと狙われている気がした...」と、冷や汗ものの瞬間を振り返っていた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
11336
(+6)
21
(+5)
8
(+2)
5
(-)
0.265
(↑0.014)
2.950
(↓0.33)
2
(-)
DeNA
520 0.714
(↑0.047)
0.5
(-)
11330
(+6)
20
(-)
10
(+2)
0
(-)
0.292
(↑0.016)
2.570
(↑0.43)
3
(-)
広島
421 0.667
(↑0.067)
1
(-)
11332
(+4)
18
(+1)
12
(+3)
2
(-)
0.282
(↑0.011
2.470
(↑0.25)
4
(-)
ヤクルト
340 0.429
(↓0.071)
2.5
(↓1)
11328
(+5)
26
(+6)
8
(+1)
5
(-)
0.254
(↓0.009)
3.230
(↓0.45)
5
(-)
中日
250 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓1)
11319
(+1)
33
(+4)
4
(-)
1
(-)
0.272
(↓0.006)
4.800
(↑0.14)
6
(-)
阪神
160 0.143
(↓0.024)
4.5
(↓1)
11310
(-)
37
(+6)
5
(-)
3
(-)
0.193
(↓0.005)
5.420
(-)