ヤクルト(☆3対1★)阪神 =リーグ戦3回戦(2020.06.25)・明治神宮野球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
阪神
0000000101401
ヤクルト
000000003X3801
勝利投手:長谷川 宙輝(1勝0敗0S)
敗戦投手:藤川 球児(0勝1敗0S)

本塁打
【阪神】梅野 隆太郎(1号・8回表ソロ)
【ヤクルト】西浦 直亨(1号・9回裏3ラン)

  DAZN
チケットぴあ ヤクルト戦チケット予約 阪神戦チケット予約
◆ヤクルトが劇的なサヨナラ勝ち。ヤクルトは1点ビハインドの9回裏、2死一二塁から代打・西浦が値千金の3ランを放ち、試合を決めた。投げては、3番手で好救援を見せた長谷川が、うれしいプロ初勝利。敗れた阪神は、先発・秋山が好投を見せるも、守護神・藤川が痛恨の一発を浴びた。

◆両チームのスタメンが発表された。先発は阪神が秋山拓巳投手(29)、ヤクルトが高梨裕稔投手(29)。秋山は開幕までの実戦で原口とバッテリーを組んできたが、この日は梅野が先発マスク。これで開幕から6試合全てで捕手が日替わりとなった。前日24日に開幕から19打席目でようやく初安打を放った新助っ人ボーアは6番に入った。

◆ヤクルトは高梨、阪神は秋山の両先発が安定した立ち上がり。高梨は被安打1、秋山は被安打2で3回まで無失点に抑える。 両先発が、6回まで無失点。阪神は5回に先頭ボーアが二塁打を放つも無得点。ヤクルトは5回1死二塁のチャンスを生かせず。 阪神は8回、梅野の1号ソロで先制。ヤクルトは1点を追う9回2死一、二塁、西浦が逆転サヨナラ3ランを放った。 ヤクルト長谷川が今季初勝利。阪神藤川が今季初黒星を喫した。

◆ヤクルトの強力打線の主軸、雄平外野手が36歳の誕生日を迎えた。 試合前には、ヤクルトの球団マスコットつば九郎が、「きょうのひとこと」でお祝い。「ゆうへいくん おたんじょうび おめでとう」とメッセージを送った。 さらに2回の第1打席では、普段の登場曲ではなく「ハッピーバースデー」の曲が流れ、笑顔を見せていた。

◆阪神梅野隆太郎捕手(29)が値千金の先制ソロを放った。 0-0の8回先頭。この回から登板した2番手マクガフを捉えた。フルカウントからの6球目、内角149キロ直球にうまく反応した。腰を回してジャストミートした大飛球は左翼席中段に着弾する1号ソロ。試合の均衡を一振りで破った。 「先頭でなんとか塁に出ようと思って、コンパクトなスイングを心掛けていました。ホームランは狙っていなかったですが、相手の一番いい球を打ち返すことができました。秋山、岩崎の同級生の2人が踏ん張ってゼロで抑えてくれていたので、1点取ることができて良かったです」 梅野は2試合ぶりの先発マスク。受けては先発秋山から2番手岩崎を好リードし、7回までヤクルト打線を無失点に抑えている。

◆阪神岩崎優投手が好救援で火消しに成功した。 7回無死一、二塁で先発秋山に代わってマウンドへ。上田の犠打で1死二、三塁とされたが、荒木を11球かけて三邪飛、エスコバーは1球で三ゴロに料理した。 「秋山が頑張っていましたし、ピンチの場面でしたがゼロで抑えることができて良かったです。明日以降もゼロで抑えられるように頑張ります」。安定した投球で、同学年右腕を助けた。

◆阪神新助っ人ロベルト・スアレス投手が移籍後初ホールドを記録した。 1点リードの8回から登板。先頭の代打宮本を156キロツーシームで空振り三振に仕留めると、続く塩見にはバットを折らせて遊ゴロ。好調の1番坂口も二ゴロに抑え、危なげなく3人で片づけた。「勝っている場面での登板だったから、気持ちも入っていた。3人で抑えることができて良かったね」。新8回の男は安定感抜群だ。

◆「ゼロの男」はシーズンでも健在だった。阪神秋山は今季初先発で6回0/3を6安打で無失点。自慢の制球力を無四球で表現し、2月の練習試合から続く無失点を34回に延ばした。 17年の12勝右腕もここ2年は計9勝どまり。「ここ何年か思うような成績を残せていなかった。今年はローテーションを守るという気持ちでマウンドに立ちました。その1試合目だったので、気持ちはすごく入っていました」。1球のミスが命取りになる狭い神宮で、丁寧にコースと低めを突き続けた。直球は130キロ台でもキレがあり、何度もバットを押し込んだ。 0-0の7回に先頭から2者連続安打を許したところで降板。「ああいう場面を投げ切らなければ勝つことはできない。そこは反省したいです」。秋山自身は高みを目指して納得しなかったが、矢野監督からは「素晴らしかったね。よく粘って丁寧にボールを投げてくれていた」と絶賛された。 勝ち負けはつかなかったが、先発ローテの一員として間違いなく存在感は高まった。チームは開幕から2カード連続負け越しで早くも借金4。次回こそ、苦しむ虎を勝利に導きたい。【佐井陽介】

◆阪神ベテラン糸井嘉男外野手が好調をキープする。 1回は2死後、四球で出塁。4回には先頭で高梨のスライダーを的確にとらえて中前に運んだ。得点には結びつかなかったが、この日はクリーンアップで唯一のヒットを放つなど、20日巨人戦から5試合連続安打。打線の状態が上がらないなかで、頼もしい存在だ。

◆阪神藤川球児投手(39)が痛恨のサヨナラ被弾だ。 1点リードの9回に守護神として登板。2死一、二塁で代打西浦と対戦したが、2球目の速球を完璧に仕留められ、左翼に逆転サヨナラ3ランを浴びた。 この日は速球がシュート回転するなど、まだ本来の球筋ではなかった。走者をためて痛打され、腰を落としてぼうぜんと着弾方向を見つめた。 「チーム全体でゲームを作って、あと1アウトのところまでいって、勝ちたかった。相手が上回ったと思う。悔しいし、絶対にやり返します」。試合直後は右腰に手を置いて、首をひねりながら三塁側ファウルゾーンを歩いて引き揚げた。 今季初登板だった23日ヤクルト戦でも1回1失点。3カ月遅れの開幕後、日米通算243セーブの大投手が精彩を欠いている。

◆阪神が逆転サヨナラ負けで開幕2カードを終えて6戦1勝5敗のスタートとなった。 阪神が開幕から6試合(3連戦2カード分)を終えて1勝5敗だったケースは98年以来9度目。過去8度のうち4度は、シーズン最下位に沈んでいる。それでも68、72年は苦しいスタートから2位になっており、巻き返しが期待される。

◆矢野阪神が痛恨の1敗を喫した。1点リードの9回に、阪神藤川球児投手(39)がヤクルト西浦にサヨナラ3ランを浴びた。日米通算250セーブまで残り7、名球会入り目前の守護神がまさかの被弾で、2カード連続の負け越し。開幕6試合で1勝5敗と大きく出遅れた。藤川がマウンドでしゃがみ込んだ。打球は左翼スタンドへ。サヨナラ3ランを被弾。ヤクルト陣の歓喜を背に背番号22はマウンドを降りると、ベンチに戻ることなく、三塁側ファウルゾーンからクラブハウスに向かった。1点リードの9回に登板。待っていたのは、まさかの結末だった。 「チーム全体でゲームをつくって、あと1アウトのところまでいって、勝ちたかった。相手が上回ったと思う。悔しいし、絶対にやり返します」 広報を通じ、藤川はそうコメントした。言葉通り、あとアウト1つだった。1死から四球も、4番村上を直球で空振り三振。だが、上田に左前打され、2死一、二塁に。最後は、代打西浦に2球目の直球を捉えられ、目前で勝利は消えた。 先発秋山が好投。0-0で迎えた7回無死一、二塁のピンチは2番手岩崎が後続を断った。8回に梅野のソロで勝ち越し。その裏は新8回の男、スアレスがピシャリ。日米通算250セーブにあと7に迫っている藤川の今季初セーブで勝利のシナリオは締めくくられるはずだったが...。痛恨の1発で、チームにとっても今季初のサヨナラ負けとなった。 藤川は今季2試合目の登板で、2試合連続の失点。だが、そんなことで矢野監督の信頼が揺らぐはずもなく「あのまま今日は、最後は球児に任せるというところで、この負けは仕方がない。またいってもらうよ」。ただ、これで2カード連続負け越し。1勝5敗で借金も今季ワーストの4。なんとも痛い黒星だ。 5敗のうち逆転負けが3度と勝ちきれないのも気がかりだが、打線の湿り具合も深刻。この日も1点だけで、6戦10得点。3回と5回は無死二塁の好機を生かせなかった。開幕ダッシュ失敗の大きな要因だけに、矢野監督も「打線が点取れないというのが苦しいよな」と頭を悩ませている。 「始まったばかりなんで。全員で。何とかしようというものはみんな持ってやってくれてる。(次カードのDeNA戦で)何とか流れを変えにいきます」と指揮官は前を向く。まだ巻き返す時間はあるが、厳しい戦いが続いている。【松井周治】

◆阪神先発の秋山拓巳投手(29)は孤立無援のマウンドになった。 球を低めに集める丁寧な投球で、序盤から小気味よく攻めた。5回は先頭雄平に左前打を許し、1死二塁になったが、エスコバーを外角カットボールで右飛に仕留めた。古賀には低めフォークでバットを折る中飛。打線が攻撃の糸口を見つけられないなかで6回まで無失点。7回に連打を浴びたところで降板したが、2番手岩崎がピンチをしのいで失点しない。 2月の沖縄・宜野座キャンプから34イニング連続無失点までのばした。好調を維持して開幕ローテーションに入り、この日も盤石の内容。「ゲームにもスムーズに入れましたし、いつも通り粘り強くは投げられた。ここ何年か思うような成績が残せていなかったので、今年はローテーションを守る気持ちでマウンドに立ちました。その1試合目だったので、気持ちはすごく入っていました」と振り返った。

◆阪神矢野燿大監督(51)は開幕2カード連続負け越しにも前を向いた。 先発秋山が7回途中無失点と好投し、8回には8番梅野が先制ソロ。9回に藤川を投入したが、絶対的守護神がまさかの逆転サヨナラ3ランを浴びた。 「もっと点取らんとね。今日は最後は球児に任せるというところで、この負けは仕方がない。打線がを点取れないというのが苦しいよな」と振り返った上で、あらためて藤川については「また行ってもらうよ」と厚い信頼を寄せた。 開幕6戦を終えて1勝5敗で単独最下位。早くも借金は4に膨らんだ。26日からは敵地でDeNA3連戦に臨む。 指揮官は「始まったばっかりなんでね。全員で。何とかしようというものはみんな持ってやってくれてるんやけど。1人1人の状態をやっぱり上げてこないと、なかなか機能しないんでね。そういうところではそういう意識でまたやってくれると思うんで、何とか流れを変えにいきます」と力を込めた。

◆阪神の新助っ人ジャスティン・ボーア内野手(32)に、公式戦初の長打が飛び出した。 「6番一塁」。5回だ。ヤクルト先発の右腕高梨の初球、146キロ直球をしっかり捉えた。痛烈な打球は中堅山崎の頭を越す豪快二塁打。塁上では味方ベンチにかめはめ波風の「ファイアボール」ポーズを決め、笑顔を見せた。 24日に開幕19打席目で待望の初安打。来日からの全安打は単打か本塁打だったため、この日が初二塁打となった。2戦連続の快音に「自分自身、状態は良くなってきていると思う」とうなずいた。試合前には井上打撃コーチと新練習も導入。真後ろから投げられたトスを打つティー打撃を取り入れ、試行錯誤を続ける。徐々に本来の姿を取り戻しつつあるB砲は「とにかくチームが勝てるように。負けるのは本当に悔しいから、なんとか勝利に貢献していきたいね」と話した。沈む打線で、ボーアの復調が希望の光だ。【奥田隼人】

◆ソフトバンク育成から新加入したヤクルト長谷川宙輝投手が、目標の新人王獲得へ大きな1歩を踏み出した。1点を追う9回に3番手でマウンドへ。最速146キロの直球を軸に3者凡退に抑え、サヨナラ勝ちへつないだ。 子どもの頃にファンだったヤクルトの神宮でプロ初勝利。ウイニングボールを手にし「サヨナラがあるんじゃないかと自分でも思っていたことが、現実になった。思い入れのある神宮で忘れられない初勝利になった」と喜んだ。

◆矢野阪神が痛恨の1敗を喫した。1点リードの9回に、阪神藤川球児投手(39)がヤクルト西浦にサヨナラ3ランを浴びた。 日米通算250セーブまで残り7、名球会入り目前の守護神がまさかの被弾で、2カード連続の負け越し。開幕6試合で1勝5敗と大きく出遅れた。 ▼藤川のサヨナラ被弾は16年6月10日日本ハム戦(札幌ドーム)で4-3からレアードに逆転2ランを浴びて以来で、通算5度目。過去4度のうち3度は同点からのソロ本塁打によるサヨナラ弾で、逆転サヨナラはレアードに次いで2度目。3ランは初めてだった。

◆正捕手はオレ弾! 2試合ぶりに先発出場した阪神梅野隆太郎捕手(29)が今季1号を放ち、レギュラー争いで大きくアピールした。0-0の8回。フルカウントから2番手マクガフの内角149キロ直球に反応した。うまく腰を回して芯で捉えた当たりは、左翼席中段に飛び込む先制ソロ。試合の均衡を破る1発に、喜びを爆発させた。 「先頭でなんとか塁に出ようと思って、コンパクトなスイングを心掛けていました。ホームランは狙っていなかったですが、相手の一番いい球を打ち返すことができました。秋山、岩崎の同級生の2人が踏ん張ってゼロで抑えてくれていたので、1点取ることができて良かったです」 3月13日オリックス戦以来のバッテリーとなった先発秋山を好リード。右腕を34イニング連続無失点に導いた。藤川のサヨナラ被弾はあったが、リリーフの岩崎、スアレスも好投を引き出した。 結果でアピールするしかない。昨季は正捕手として103試合に先発出場。シーズン123補殺で捕手の日本記録も更新し、2年連続ゴールデングラブ賞にも輝いた。実績は抜群だが、レギュラーの座は確約されていない。今季は開幕こそスタメンマスクをかぶったが、坂本や原口との併用起用が続く。この日は2試合ぶりの先発マスクだった。 開幕前も積極的にブルペンに入り、1人でも多くの投手にミットを構えた。開幕まで時間がない中で、カウントをつけるなどより実戦に近い工夫も凝らした。「投げ手に意識させるには、自分のジェスチャーも必要」。言葉だけでなくジェスチャーもブルペンの段階から送り、意思疎通を図ってきた。黙々と出番に備えてきたからこそ、少ないチャンスで結果を残せる。 3回にも二塁打を放ってチーム唯一のマルチ安打。不動の正捕手に向けて、結果を残し続けていく。【奥田隼人】

◆ヤクルトが、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。今季初のサヨナラ勝ちで初の連勝、初のカード勝ち越し。勝率5割に復帰した。しかし試合直後に選手とハイタッチをかわして喜んでいた高津臣吾監督(51)の言葉には、喜びよりも反省の色が濃かった。「取れるところで点が取れなかった。(点を)取られてしまったところは、反省するところ」と口を開いた。 先発の高梨は7回を105球で無失点の好投。0-0で迎えた7回、先頭の青木と村上の連打で無死一、二塁のチャンスを作った。勝負どころと見た指揮官は、5番雄平に代打上田を送り、犠打で1死二、三塁とした。さらに阪神岩崎に対し、左腕を得意とする荒木を代打へ。11球と粘ったが、最終的には三邪飛。続くエスコバーは初球にセーフティースクイズを仕掛けたが、得点にはつながらなかった。 チャンスで得点できず、8回に2番手マクガフが1発を浴び先制を許す苦しい展開になった。 それでも、9回に渡辺が四球。上田が左前打と、ベンチスタートだった選手たちが再びチャンスを作った。最後は、代打の西浦が逆転サヨナラ3ランで試合を決めた。チームはスタメンの選手だけでなく、控えの選手がいてこそ。ここぞの場面で結果を出せるのは、裏側に努力があるからだ。高津監督は「渡辺の四球、上田と、控えている選手が、ちゃんと準備をして、勝つためのつなぎを実戦できている証拠かなと思う。こういう(サヨナラ勝ちの)試合が年間何試合あるかわらからないが、よく粘って勝った」と選手をたたえた。 ヒーローインタビューは西浦。勝利投手は、ソフトバンク育成から新加入した長谷川。控え選手や、若手の活躍を、ベンチに下がった青木らは声で支えていた。高津監督は「(試合に)出ているベテラン、レギュラーは、実力があってその地位をとってきた選手たちばかりで、中堅や若手が、どうしていかないといけないのか勉強中と認識している。野手だと一番上の青木から村上まで、間でいろんな勉強をしあって、刺激しあって、いい関係性が築けている。いい刺激にもなっている」。始まったばかりのシーズン、高津ヤクルトはどんどん加速していく。

◆神宮にいた選手、球場には来られないファン、誰も諦めていなかった。ヤクルトは、9回に西浦直亨内野手(29)の代打逆転サヨナラ3ランで、劇的勝利を飾った。「入ってくれ」。みんなの思いが、打球に乗った。1点を追う9回2死一、二塁。井野に代わり西浦がコールされた。阪神藤川の2球目、真ん中高めの直球145キロをとらえた。打球は伸びて左翼のフェンスを越えた。チームメートが待つ本塁へ、ヘルメットを高々と放り投げて駆け込んだ。「自分を信じて、自分のスイングをするという思いで(打席に)入った。すごく喜んでくれたので、うれしかった」と話した。 開幕前の自主トレ期間、普段は一緒に練習する機会のない投手陣と体を動かした。幾多のケガを乗り越え、体と向き合ってきた近藤らベテランのケアやストレッチを吸収。練習試合では好調な打撃面でアピールしたが、開幕直前に上半身のコンディション不良。それでも、開幕1軍登録の枠を空けて回復を待ってくれた指揮官の思いに応えた。 高津監督にとっては初のサヨナラ勝ち、そして初の連勝で、勝率5割に復帰した。西浦の頭をごしごしとなで「打った瞬間、勝ったと思ったので、うれしかった。3密は禁止しているけど、なってしまった。解禁になったら喜びを味わえたらいいなと思う」と笑顔。守護神として、現役時代から1点の重みを知る。「こういう展開を取る取らないで、勝てる、勝てないチームの差になってくる」。この1勝が、明日につながる。【保坂恭子】

◆西浦が逆転サヨナラ3ラン。ヤクルト高津臣吾監督のコメント。 「打った瞬間、勝ったと思ったので、うれしかった。3密は禁止しているけど、なってしまった。解禁になったら喜びを味わえたらいいなと思う。こういう展開を取る取らないで、勝てる、勝てないチームの差になってくる」

◆阪神の新外国人・ボーアが来日初長打を放った。0-0で迎えた五回、先頭で打席に入ると、ヤクルトの先発・高梨の146キロ直球を一閃。鋭い打球は中堅手の頭を越え、二塁打となった。前日24日のヤクルト戦では開幕から19打席目で待望の来日初安打を記録。長いトンネルを抜け出したB砲が、徐々に復調の兆しを見せ始めている。

◆阪神の新外国人ジャスティン・ボーア内野手(32、前エンゼルス)が来日初の長打となる2塁打を放った。五回の第2打席、ヤクルトの先発高梨の初球146キロのストレートを捉えた打球が、センターの頭上を超えた。前日に開幕から19打席目で今季初安打を放っただけに、この日はうれしい初長打。フジテレビONEで解説を務めた大矢明彦氏(72)は、「打球がさすがに早いですね」と語った。

◆ヤクルトの雄平外野手(36)が、"バースデーヒット"を放った。0-0で迎えた五回の第2打席、阪神先発秋山の137キロの高めのストレートをレフト前にはじき返した。この日が自身36歳の誕生日。後続が続かず先制点にはつながらなかったが、ベテランの健在ぶりを示した。

◆ヤクルトの球団マスコット「つば九郎」が五回表が終了したイニング間に恒例の「ヘルメットチャレンジ」に挑戦。いつも通りぐるぐるとヘルメットを回し、高々と空に投げて着用を試みたが、やはり失敗に終わった。  フジテレビONEでの中継で解説を務めた大矢明彦氏(72)は、頭には当たっての失敗だっただけに、「もう少し大きめの帽子の方がいいんじゃない?」と助言を送っていた。

◆阪神の梅野隆太郎捕手(29)が、八回無死で今季第1号となる先制ソロホームランを放った。ヤクルトの2番手マクガフの6球目、149キロの内角ストレートを捉えて、レフトスタンドに叩き込んだ。  フジテレビONEでの中継で解説を務め同じ捕手で活躍した大矢明彦氏(72)は、「インサイド寄りに来たのをうまく体を回しましたね。打った方が上手かった。大仕事をしてやろうと、ストレートを待っていた。キャッチャーらしいホームランですね」と絶賛していた。

◆阪神・梅野が0-0で迎えた八回、待望の先制弾を放った。この回から登板したヤクルト・マクガフの149キロ直球を完璧にとらえると、白球は無人の左翼席へズドン。今季第1号は、力投を続けた先発の秋山にささげる先制アーチだ。梅野は三回の第1打席でチーム初安打となる二塁打。四回2死一塁の場面では、スタートを切った1走・村上をこちらも今季初の"梅ちゃんバズーカ"でアウトに仕留めた。同級生の秋山を攻守で盛り上げる大車輪の活躍だ。

◆ヤクルトの西浦直亨内野手(29)が、代打逆転サヨナラ3ランホームランを放った。阪神に0-1のビハインドで迎えた九回二死一、二塁。井野の代打で登場すると、阪神の抑え藤川の145キロのストレートを捉えレフトスタンドに運んだ。3-1で勝利し、チームは今季初のカード勝ち越し。西浦は「入ってくれと思った。やったぞ、という感じです」と充実の表情を見せた。

◆阪神はクローザーの藤川が九回2死一、二塁で西浦にサヨナラ3ランを浴びて痛恨の逆転負けを喫した。連敗で2カード連続の負け越し。借金「4」となった。  八回に先頭の梅野が左越えに先制の1号ソロ。先発の秋山が七回途中まで粘り、無死一、二塁で救援した岩崎がピンチを脱出。八回はスアレスも三者凡退でつなぎ、1-0の勝利は目前だったが、守護神があと1アウトを取れなかった。

◆ヤクルトが阪神に3-1で逆転サヨナラ勝ちした。0-1のビハインドで迎えた九回二死一、二塁で代打の西浦直亨内野手(29)が左翼への今季第1号ホームランを放ち、今季初のカード勝ち越しを決めた。3番手の長谷川が今季初勝利。  西浦のヒーローインタビューでの主な一問一答は以下の通り。  --どんな思いで打席に   「しっかり自分を信じて、自分のスイングをするという思いで(打席に)入った」  --打った瞬間は  「良かった。入ってくれと思った」  --入った瞬間は  「やったぞ、という感じです」  --ベンチが非常に盛り上がっていた  「すごく喜んでくれたので、自分もうれしかった。よかった」  --ベンチではどのような思いで見ていた  「先発の高梨が頑張っていましたし、何とか途中からいって貢献できたらなという思いで見ていた」  --体の状態は  「全然いい状態なので大丈夫です」  --今季初のカード勝ち越し  「これで明日からまた乗っていけるかなと思います」  --今シーズンの目標は  「1球1球、1打席1打席、ワンプレーワンプレー...本当に一球入魂でチームの勝利に貢献できるように頑張りたい」  --最後にファンへメッセージを  「ファンの皆さん、応援ありがとうございました。また明日から頑張ります。応援よろしくお願いします」

◆ヤクルトの長谷川がプロ初勝利を挙げた。ソフトバンクとの育成契約を終え、ヤクルトと支配下契約した21歳の左腕投手。ファンクラブに入っていたという憧れの球団で第一歩を踏み出し「まさかこんな最高の形で初勝利できるなんて。すごくうれしい」と喜びをかみしめた。  0-1の九回という緊迫した状況で登板。150キロに迫る速球を武器に、糸井からの中軸を3人で切って逆転サヨナラ勝ちにつなげた。開幕からの6戦で3度も起用した高津監督は「めでたい。1年かけて経験を積ませ、数年後を見て成長させていく」と高い期待を語った。

◆阪神・岩崎が0-0の七回無死一、二塁で2番手として登板。後続を断ち、同級生の秋山が作ったピンチをしっかりと抑えた。「秋山が頑張っていましたし、ピンチの場面でゼロで抑えることができてよかった。あす以降も頑張ります」。19日の巨人との開幕戦(東京ドーム)では救援に失敗したが、ここ2試合の登板は無失点。調整不足が不安視された左腕だが、状態は上向きだ。

◆阪神・スアレスが1-0の八回に登板し、代打・宮本を空振り三振、塩見は遊ゴロ、坂口は二ゴロと完ぺきリリーフ。直球は156キロだった。「勝っている場面での登板だったから気持ちも入っていたし、3人で抑えることができてよかった」。九回、藤川が逆転サヨナラ3ランを被弾し、勝利には結びつかなかったが、公式戦2度目のマウンドで、セットアッパー右腕として評価はうなぎのぼりだ。

◆今季初登板の阪神・秋山が七回途中6安打無失点の好投。七回無死一、二塁のピンチを招いて降板したが、2番手の岩崎が無失点に切り抜けた。「ゲームにもスムーズに入れましたし、いつも通り粘り強く投げられた」。春季キャンプ中の練習試合から28イニング連続無失点で公式戦へ。その数字を「34」に伸ばした右腕は「結果的に無失点になりましたが、七回も続投させてもらっている以上、ああいう場面を投げ切らなければ勝てない。反省したい」と悔しさをにじませた。

◆梅野のホームランの1点を守り切って今季2勝目なるか...の夢がヤクルト・西浦の代打サヨナラ3ランで神宮の夜の闇に一瞬にして消えていったのだった...。  矢野監督、誰かが言わなきゃならないのなら、あえて阪神ファンの老兵の俺が断腸の思いで述べるのだ!!  「球児(藤川)、守護神の親友夢物語から目覚めてくださーい!」  ウウウ...。かつて阪神がリーグ優勝に輝いた頃の藤川-矢野のまぶしすぎるバッテリーを、この目で見ていただけに、俺だってこの言葉はつらい...。でも、勝利を追求するのがプロ野球の監督であるなら、現在の球児の力を冷静に見極めてほしい。  ただし、球児は打たれても、やはり並のベテランではない。だから、九回はスアレスにまかせ、球児にはその前でキラキラと輝ける場面をつくる名采配をしてほしいのだ。  七回1死二、三塁のピンチをしのいだ岩崎。好リードに一発を放った梅野。「虎は死なず」。ただただ、そう信じるしかない俺である。

◆幼い頃からの夢が現実になった。ヤクルト・長谷川宙輝(ひろき)投手(21)=前ソフトバンク育成=が九回に登板し、三者凡退に抑えてプロ初勝利を挙げた。  「まさか、こんな最高の形で初勝利を迎えられるとは思わなかった。忘れられない初勝利になりました」  昨年までソフトバンクの育成選手で、支配下登録選手として新加入。最速146キロの直球で3-5番を封じて流れをつくり、逆転サヨナラ勝ちにつなげた。  東京・小平市出身。小学3年時にヤクルトのファンクラブに入会し、神宮の右翼席で声をからしていた少年が、「ミスを恐れるな」という高津監督の助言を胸に躍動した。  開幕からの6戦で3度も起用した指揮官は「1年かけて経験を積ませ、数年後を見て成長させていく」と期待。左腕は「少しでもチームの勝利に貢献したい」と次の登板を見据えた。(長崎右)

◆「6番・一塁」で先発出場した阪神・ボーアが、五回に中越えの二塁打を放ち、来日初長打を記録した。前日24日に開幕から19打席目で待望の来日初安打を放ったB砲。続く七回の第3打席では、四球を選ぶなど、徐々に対応力も見せ始めている。「自分自身、状態はよくなっていると思う。負けるのは本当に悔しいから、何とか勝利に貢献したいね」。長いトンネルを抜け出した助っ人に復調の兆しが見えた。

◆球児で大暗転...。阪神は1-0の九回、藤川球児投手(39)が逆転3ランを被弾し、悪夢のサヨナラ負けを喫した。2連敗で2013年以来となる開幕から2カード連続負け越し。矢野燿大監督(51)は守護神への変わらぬ信頼を口にしたが、前夜と同じ今季最少4安打の打線にため息交じりだった。梅野隆太郎捕手(29)の先制1号ソロも空砲となった。  正捕手は俺だ! 梅野が神宮の夜空にアーチを架けた。チームメートから"エアハイタッチ"で迎えられると、喜びを爆発させた。  「先頭でなんとか塁に出ようと思ってコンパクトなスイングを心掛けていた。相手の一番いい球を打ち返すことができた」  七回の大ピンチをしのいだ直後、0-0の八回だ。先頭で打席に立つと、カウント3-2からの6球目、代わったばかりのマクガフの149キロの内角直球を一閃。左翼スタンドへ運んだ。  「秋山、岩崎の同級生の2人が踏ん張ってゼロで抑えてくれていたので、1点取ることができてよかった」  先発で好投していた秋山とそのあとを受けた岩崎はともに自身と同じ1991年生まれ。試合には敗れたが、頑張る同級生に負けじと一発だ。  正捕手の座を確固たるものにするために必死だ。昨季は129試合に出場し、2年連続ゴールデングラブ賞を受賞。さらに、打率・266、9本塁打、59打点、14盗塁といずれもキャリアハイをマークした。しかし、今季は厳しい戦いになっている。練習試合から原口、坂本と日替わりで起用されると、開幕しても3人での併用が続く。6試合を戦って、梅野のスタメンマスクはこれが3試合目だった。  2試合ぶりの先発起用に奮起し、先制ソロだけでなく、三回には先頭で左中間への二塁打を放ち、3打数2安打1打点。守備でも四回2死で村上の二盗を阻止。正捕手に座るのは俺だといわんばかりにアピールした。虎の扇の要として、打撃でも守備でもチームを引っ張っていく。(菊地峻太朗)

◆劇弾で劇勝!! ヤクルトは25日、阪神3回戦(神宮)に3-1でサヨナラ勝ち。1点を追う九回2死一、二塁から代打で登場した西浦直亨内野手(29)が、左中間席へ逆転の1号3ランを放った。代打逆転サヨナラ本塁打は球団では2010年4月3日の川本良平以来、10年ぶり5人目の快挙。チームは開幕2カード目で今季初の勝ち越しを決め、5年ぶりのV奪回へ確かな一歩を刻んだ。  打球を見届けながら西浦は、願った。  「入ってくれーっ!」  次の瞬間、白球は左中間席で弾んだ。1点を追う九回2死一、二塁。土壇場でサヨナラ弾を放った主役は、興奮気味にお立ち台に上がった。  「自分を信じて、自分のスイングをするという思いで(打席に)入りました。『やったぞ』という感じでした」  無観客。静寂に包まれた本拠地で歴戦の守護神・藤川と対峙した。2球目、145キロの直球を強振。ソーシャルディスタンスを忘れるほどの盛り上がりの中、ナインにもみくちゃにされた。  "伏兵"たちが逆襲を演出した。1死から途中出場の5年目外野手・渡辺が四球を選び、2死から途中出場の上田が左前打。最高の場面で西浦が決めた。球団の代打逆転サヨナラ本塁打は10年ぶり5人目のミラクル。今季初のカード勝ち越しを決め、連勝を飾った。  遊撃のレギュラーとして期待されてきた7年目内野手だが、今季は遊撃手として米大リーグでゴールドグラブ賞に輝いた大物助っ人、エスコバーが加入。開幕直前には上半身のコンディション不良で離脱するなど苦しい立場にいた。  それでも開幕3戦目の21日に1軍に戻り、今季3打席目の初安打を殊勲弾とした。1軍の枠を空けて回復を待った高津監督は「本当にいい準備をしてくれた。いい存在」とたたえた。  14年の開幕戦では新人で史上初となる初打席初球本塁打を放った"燕の劇弾男"。ここぞで再び体をつき動かしたのは、蓄えた技術と知識だ。  オフシーズンに青木の米ロサンゼルスでの自主トレに同行。昨年のMLBドラフト1位・アドリー・ラッチマン捕手(22)=オリオールズ=も指導する名トレーナー、ジョシュ・レイド氏から教えを受けた。  特に効果絶大だったのが、スーパーモデルも取り入れる「バトルロープ」だ。綱引きに使うような極太の縄を波打たせることで腕、体幹など全身を鍛えられる過酷なメニューで、ともに取り組んだ村上らも「きつい」と口をそろえる。  新型コロナウイルスの影響による自主練習期間には、この日開幕戦を迎えた女子ゴルフの渋野日向子が実践する「3時9時トレ」を導入。上半身を前に倒し、広げた両腕で時計の3時と9時になるようにひねるストレッチで己を磨いた。芯が出来た体で、まさに渋野のような(?)勝負強さを発揮した。  七回の先制機を逃し、八回に先制を許す嫌な流れを覆し、高津監督は「こういう展開を取る取らないで、勝てる勝てないチームの差になってくる」とうなずいた。5年ぶりのV奪回へ、この1勝が弾みとなる。(赤尾裕希)  ★YouTubeフル活用  正遊撃手奪取を目指す西浦は、どん欲に知識を吸収する。打撃では、YouTubeをフル活用。今春の沖縄・浦添キャンプ中には少しでも時間があれば「似ている部分がある。簡単なところから盗んでいかないと」と、3学年下で日本代表「侍ジャパン」の4番も務めた広島・鈴木誠の打撃フォームをチェック。他にも楽天・浅村やメジャーリーガーの映像も見て研究するなど、レベルアップのためには努力を惜しまない。

◆球児で大暗転...。阪神は1-0の九回、藤川球児投手(39)が逆転3ランを被弾し、悪夢のサヨナラ負けを喫した。2連敗で2013年以来となる開幕から2カード連続負け越し。矢野燿大監督(51)は守護神への変わらぬ信頼を口にしたが、前夜と同じ今季最少4安打の打線にため息交じりだった。梅野隆太郎捕手(29)の先制1号ソロも空砲となった。  虎の守護神がマウンドにしゃがみ込んだ。飛球を追いかけた左翼・江越も、フェンスに背中をつけると両手を下げて諦めた。痛恨のサヨナラ被弾。今季初めてセーブ機会でつないだ藤川で、痛すぎる一敗だ。  「チーム全体でゲームを作って、あと1アウトのところまでいって、勝ちたかった。相手が上回ったと思う」  1-0の九回、今季6試合目にしてようやく初セーブがつく場面で登板。しかし、2死一、二塁のピンチを招くと、最悪の結末が待っていた。代打・西浦に1ストライクからの2球目、直球が高めに浮いた。145キロを完璧にとらえられると、その瞬間に顔をしかめて座り込んだ。自身のサヨナラ被弾は4年ぶり。つかみかけた白星がこぼれ落ちた。  これが今季の勝ち方として礎になるはずだった。先発・秋山が好投して0を並べ、招いたピンチも鉄壁のリリーフでしのぎ切った。八回、梅野のソロでようやく得た虎の子の1点を、自慢の投手陣で守り切る-。そんな青写真が崩れ去る黒星となった。  矢野監督は「最後は球児に任せるというところで、この負けは仕方がない」と藤川を責めることはしなかった。4-0から1失点して完封勝ちを逃した23日に続き、クローザーは今季登板2試合連続失点。「またいってもらうよ」と指揮官は変わらぬ信頼を口にしたが...。7年ぶりの開幕2カード連続負け越しで借金4の最下位という現実は、あまりにも厳しい。  守護神の誤算以上に深刻なのが貧打だ。この日も前夜に続く今季最少4安打。三回には梅野、五回はボーアが先頭が二塁打を放ったが、拙攻で先制を逃したことも不安をさらに駆り立てる。B砲の待ちわびた長打すらもカンフル剤にできない。将も「一人一人の状態を上げてこないと、なかなか機能しないんでね」と頭を抱えた。  「悔しいし、絶対にやり返します」  藤川は前を向いた。日米通算250セーブまであと『7』は変わらず。言葉通り、一刻も早いリベンジを願うしかない。(大石豊佳)

◆打線の落ち込みが深刻だ。ほぼ全員が調子を落としている。三回1死三塁からの近本(捕邪飛)、五回無死二塁からの木浪(三邪飛)などは、あまりにも寂しい。  スタメンを見渡しても、福留が特に状態が悪い。四回の一直の打球は悪くなかったが、それ以外の打席は内容がなさすぎ。ここ何試合か、体調面の影響か、攻守にずっと精彩を欠いており、現状ならスタメンから外して「休養日」を与えてもいいぐらいだ。  ことしの阪神の特長は、選手のコマがそろっていること。福留を外しても、高山や大山がいる。だからこそ、矢野監督ら首脳陣の選手の見極めが重要になってくる。開幕から「固定」とは正反対の選手起用を続けてきた矢野監督だから、今こそ思い切っていい。  打線の中の救いはボーア。打席での始動が早くなってきており、二塁打も良かったが、七回の四球の見送り方も、自信を取り戻してきている。  藤川にも触れておきたい。真っすぐが145キロ前後しか出ていなかったのに「この球を打たれたら仕方がない」という感じで真っすぐ勝負してしまった。状況に応じて、打者に応じて、攻め方を考えないと、この先も心配だ。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
411 0.800
(-)
-
(-)
11430
(+5)
16
(+5)
6
(+2)
5
(+2)
0.251
(↑0.001)
2.620
(↓0.42)
2
(-)
DeNA
420 0.667
(↑0.067)
0.5
(↓0.5)
11424
(+10)
20
(+2)
8
(+3)
0
(-)
0.276
(↑0.018)
3.000
(↑0.4)
3
(1↓)
広島
321 0.600
(-)
1
(-)
11428
(+5)
17
(+5)
9
(+1)
2
(-)
0.271
(↓0.001)
2.720
(↓0.42)
4
(-)
ヤクルト
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(↑0.5)
11423
(+3)
20
(+1)
7
(+1)
5
(-)
0.263
(↑0.001
2.780
(↑0.35)
5
(1↓)
中日
240 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓0.5)
11418
(+2)
29
(+10)
4
(+1)
1
(-)
0.278
(↓0.021)
4.940
(↓0.96)
6
(-)
阪神
150 0.167
(↓0.033)
3.5
(↓0.5)
11410
(+1)
31
(+3)
5
(+1)
3
(-)
0.198
(↓0.011)
5.420
(-)