西武(★6対9☆)ソフトバンク =リーグ戦2回戦(2020.06.24)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
40000301191403
西武
3012000006911
勝利投手:津森 宥紀(1勝0敗0S)
(セーブ:森 唯斗(0勝0敗1S))
敗戦投手:今井 達也(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】上林 誠知(1号・1回表3ラン),今宮 健太(1号・6回表3ラン),甲斐 拓也(1号・9回表ソロ)
【西武】山川 穂高(1号・1回裏3ラン)

  DAZN
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◆ソフトバンクが逆転勝利。ソフトバンクは初回、バレンティンの犠飛と上林の3ランで4点を先制する。その後2点リードを許して迎えた6回表、今宮の3ランが飛び出し、逆転に成功した。投げては、3番手・津森がプロ初勝利。敗れた西武は、先発・今井が6回途中7失点と振るわなかった。

◆ソフトバンクは1回、上林の1号3ランなどで4点。西武はその裏、山川が1号3ラン。3回にも犠飛を放ち同点に追いついた。 西武は4回、金子が勝ち越し犠飛、スパンジェンバーグが適時打で追加点を挙げた。ソフトバンクは6回、今宮が逆転3ラン。 ソフトバンクは8回にも追加点を挙げ、連敗を3で止めた。勝ち投手は津森で1勝目、森が今季初セーブ。西武は打撃戦に敗れ借金1。今井の立ち上がりが誤算だった。

◆ソフトバンクのドラフト3位ルーキー津森宥紀投手(22)が12球団新人一番乗りでうれしいプロ初勝利を挙げた。 宿敵西武との第2ラウンド。2点を追う5回から3番手でマウンドに上がった。先頭山川に死球を与えたものの、外崎、中村をともに中飛に打ち取ると、栗山は147キロの外角直球で空振り三振に切った。「こんなに早く勝利できると思ってなかったので、うれしい」。守護神森から記念球を手渡され笑みがこぼれた。 豪打レオ打線に臆することなく投げ込む新人右腕に味方打線が奮起した。6回表。今宮の1号3ランが飛び出し試合をひっくり返した。「悪夢」のプロ初登板から3日。夢のウイニングボールを手に入れた。プロ初登板となった21日のロッテ戦(ペイペイドーム)。先発二保が危険球退場。ブルペンでの準備もままならないままマウンドを引き継いだ。井上に148キロの直球をバックススクリーンに運ばれた。プロ初登板で第1打者に満塁被弾は史上初。プロの洗礼には厳しすぎる? 一撃を食らったが「自分が1人目。いいっすね。緊張はなかった」と引きずることはなかった。 6回1死から金子に四球を与え、先輩嘉弥真にスイッチ。ベンチでハラハラドキドキの展開を見守った。「強気でいかないと。思い切って投げようと思った。(初勝利に)これが本当の『いいっすね』ですね」。今季60試合登板を目標に掲げる男が、大きな1勝を手にした。【佐竹英治】

◆打撃好調のソフトバンク栗原陵矢捕手がプロ初の猛打賞を記録した。1番一塁で先発出場。初回に中堅越えの二塁打を放つと、2、6回にも右前打を放った。 「積極的に打ちにいった結果だと思います。今は自分のスイングができている」とリードオフマンとしての役割を十分に果たした。打率も3割7分5厘とハイアベレージを維持。「明日からも1打席1打席、集中したいと思う」と気を引き締めた。

◆ソフトバンクが打線爆発で連敗を脱出した。2点ビハインドで迎えた6回1死一、二塁で2番スタメンの今宮健太内野手(28)が逆転の3ラン。工藤監督の5試合すべて打順を変えた執念も実り、3ラン2発を含め3発で今季初2ケタとなる14安打で9得点と圧勝した。「満塁被弾デビュー」のドラフト3位・津森宥紀投手(22)は登板2試合目で、12球団新人最速のプロ初勝利を飾った。力強いスイングに、ソフトバンク打線の思いが凝縮されていた。チームメートの期待に応えた今宮が、軽快にダイヤモンドをまわった。今季初打点が初アーチとなり、チームに勝利をもたらした。ヒーローインタビューを受けた2番打者が胸を張った。 今宮 無観客のなか、チームの雰囲気が良くなかった。自分もチャンスで打ててなかったので良かった。 開幕5戦目にして初めて初回に得点を挙げ4点を先制したが、4回に逆転された。3連敗の重たいムードがさらに悪くなりかけていた。2点ビハインドの6回1死一、二塁。今宮の胸には熱い思いが流れていた。西武今井のカーブを捉えた打球は、大きな弧を描いて無人の左翼席で弾んだ。逆転の3ラン。昨年のクライマックスシリーズファイナル。西武を倒した第4戦で3発を放った男が得意のメットライフドームで貴重な"花火"を打ち上げた。 まさかの3連敗に終わった23日の試合直後、一塁側ベンチ奥のロッカーで選手だけのミーティングを行った。松田宣、今宮らが招集の声かけを行った。「負けると、なかなか流れを変えるのは難しい。より一層、チームがひとつにならないと勝てないと思った」。新型コロナの影響で「密」にはなれないが心は「密」になってこの日を迎えていた。 初回には6番に起用された上林が今季初アーチとなる3ラン。「前の打者が積極的にいっていたので自分も積極的にいった」と初球を右中間に運んだ。8回にもダメ押しの中前タイムリーを放ち、今宮に負けじと4打点を挙げた。開幕から5戦目。すべて打順を変えて臨んだ工藤監督の執念も実った。9回には甲斐の初アーチも飛び出し、栗原、上林、甲斐が猛打賞。今宮と長谷川がマルチ安打と、今季初の2ケタとなる14安打9得点で西武を沈めた。 工藤監督も「上林くんの1発も効いたし、今宮くんのホームランもチームを救ってくれた」と胸をなで下ろした。取材が終わると両手を広げて「セーフ」と、ひと言。西武相手の連敗阻止がどれほどの困難なことだったか。指揮官のしぐさがそれを物語っていた。【浦田由紀夫】 ▽ソフトバンク甲斐(9回の1号ソロに)「打ったのはカットボールだと思う。追加点がほしい場面で、うまく打つことができた。最高の結果になってくれた」 ▽ソフトバンク森(今季初セーブに)「少しピンチをつくってしまったが、チームの勝ちに貢献できてよかった。連敗を止めることもできたし、また明日からも頑張ります」 ▽ソフトバンク石川(先発も4回途中6失点KO)「初回にすごくいい形で点を取ってもらったのに...。チームのみなさんに申し訳ない気持ちしかありません」

◆6連戦2戦目を落としてチームは借金1。西武辻発彦監督のコメント。 「(山川の)3ランが出たところで、いけるとみんながそういう気持ちになった。追いついて逆転してと、本当に粘り強く攻撃はしたんだけど。後ろにいけばソフトバンクのピッチャーも強いというところで、1点で踏ん張っとけば良かった。最終回だってもっと面白いシチュエーションになった」

◆ソフトバンク工藤公康監督(連敗を3で止め) 「上林くんの1発も効いたし、今宮くんのホームランもチームを救ってくれた」

◆どすこい1号がようやく生まれた。 西武山川穂高内野手が4点を追う1回1死一、二塁の第1打席。フルカウントから147キロの直球をバックスクリーン右へ運ぶ130メートルの3ランを放った。 今季5試合目、19打席目にしてようやく飛び出たアーチ。初回から点の取り合いを演じ、どすこいパフォーマンスを見せた後は「やったー!」と叫びながらベンチ裏へ向かった。「打った瞬間はどうかな、という感触でした。あの場面で打ててよかったです!」と追い上げムードを演出した。

◆西武山川穂高内野手の今季1号が、空砲となった。4点を追う1回1死一、二塁でバックスクリーン右へ運ぶ3ランを放った。 今季初アーチでどすこいパフォーマンスを披露。3回にも一時同点となる犠飛を放った。しかし3点を追う9回2死一、二塁の同点のチャンスで遊ゴロに打ち取られ「何もないです。また明日頑張ります」と、4打点の活躍にもチームは敗れ、淡々と気持ちを切り替えた。 6連戦2戦目を落としてチームは借金1を背負ったものの、4番の1発を指揮官は前向きに捉えた。辻監督は「3ランが出たところで、いけるとみんながそういう気持ちになった。追いついて逆転してと、本当に粘り強く攻撃はしたんだけど。後ろにいけばソフトバンクのピッチャーも強いというところで、1点で踏ん張っとけば良かった。最終回だってもっと面白いシチュエーションになった」と、投手陣の踏ん張りに期待した。

◆西武の山川が今季初アーチとなる3ランを放った。0-4の一回1死一、二塁で、フルカウントから石川の直球を捉えた。「打った瞬間は、どうかなという感触」だったが、打球はバックスクリーン右へ。ダイヤモンドを一周すると、ベンチに戻って今季初の「どすこいポーズ」を披露した。  昨季まではほとんどの本塁打が左方向へ豪快に引っ張ったもの。今季は「ホームランエリアが広がれば、もっと打撃の幅が広がる」と右方向への打撃をオフから磨いてきた。その進化を示す、中堅から右方向への今季1号となった。  シーズンが120試合に短縮されても、3年連続の40本塁打以上での本塁打王という高い目標を掲げる。今季5試合目で、まずは大きな第一歩を刻んだ。(メットライフ)

◆ソフトバンクが連敗を3で止めた。4-6の六回に今宮の逆転3ランで逆転し、八回に上林の適時打、九回に甲斐のソロで加点。3番手で1回1/3を無失点の津森がプロ初勝利、森が今季初セーブを挙げた。西武は今井が踏ん張れなかった。

◆西武の今井は走者を置いての一発に泣き、六回途中7失点で黒星を喫した。一回に1点を先制され、なお2死一、二塁で上林に直球を中越えの3ランとされる。一度は味方に逆転してもらったが6-4の六回1死一、二塁で今度は今宮に浮いた変化球を運ばれ、逆転3ラン。要所を締められず「やってきたことを出すことができなかった」と肩を落とした。  ただ、ボール自体は威力があった。辻監督は「昨年より成長した部分は見えた。制球も良くなっていたし、ピンチでも腕を振って投げられるようになってきている」と一定の評価を与えた。

◆東北福祉大出の新人、ソフトバンクの津森が1回1/3を投げて無安打無失点と好救援し、2度目の登板でプロ初勝利を挙げた。「こんなに早く勝利が自分のものになると思ってなかった。うれしい」と相好を崩した。  2点を追う五回にマウンドに上がり、先頭の山川に死球を与えた。だが「当てたとは思わず、思い切って投げよう」と強気の姿勢を崩さない。2死一塁では右横手から繰り出す速球で栗山から空振り三振を奪い、六回の逆転劇を引き寄せた。  21日の初登板は最初の打者に満塁本塁打を浴びる波乱の船出だったが、12球団の新人で一番乗りの白星を手にし「本当にいいですね」と笑った。

◆ソフトバンクの上林が1号3ランを含む3安打4打点と大暴れした。1-0の一回に低めの速球をバックスクリーン左へ放り込み「いい打撃ができた」と手応えをつかむ。7-6の八回には中前適時打で貴重な追加点をもたらした。  開幕戦は1番で先発起用されたものの、続く2試合は背中の張りで欠場。先発で復帰した23日は無安打に終わっていたが、上昇気流に乗ってきた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
410 0.800
(↑0.05)
-
(-)
11520
(+5)
8
(+2)
3
(+1)
5
(+1)
0.241
(↓0.001)
1.600
(↓0.1)
1
(-)
ロッテ
410 0.800
(↑0.05)
0
(-)
11521
(+6)
14
(+4)
6
(+1)
6
(+2)
0.237
(↑0.018)
2.760
(↓0.31)
3
(-)
西武
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
11523
(+6)
26
(+9)
3
(+1)
4
(+1)
0.248
(↑0.01
5.200
(↓0.95)
3
(2↑)
ソフトバンク
230 0.400
(↑0.15)
2
(-)
11517
(+9)
26
(+6)
5
(+3)
2
(-)
0.247
(↑0.032
4.800
(↓0.3)
3
(-)
日本ハム
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
11516
(+2)
15
(+5)
4
(+1)
1
(-)
0.193
(↓0.015)
3.210
(↓0.56)
6
(1↓)
ORIX
140 0.200
(↓0.05)
3
(↓1)
11515
(+4)
23
(+6)
2
(+1)
3
(-)
0.210
(↓0.012)
0.000
(-)