西武(☆11対3★)ソフトバンク =リーグ戦1回戦(2020.06.23)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:髙橋 光成(1勝0敗0S)
敗戦投手:ムーア(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】スパンジェンバーグ(1号・2回裏満塁)

  DAZN
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◆西武は2回裏、スパンジェンバーグがグランドスラムを放ち、先制に成功する。その後も着実に加点し、終わってみれば11得点と相手を圧倒した。投げては、先発・高橋光が6回途中3失点で今季初勝利。敗れたソフトバンクは、来日初登板の先発・ムーアが誤算だった。

◆西武は2回2死満塁、1番スパンジェンバーグの1号満塁弾で先制。5回にも追加点を挙げた。ソフトバンクは3回栗原の2点適時打で追い上げた。 西武は4回に森、5回に金子がそれぞれ適時打を打ち突き放した。ソフトバンクは6回、松田宣のタイムリーで食らいついた。 今季、チーム初の2ケタ得点を奪った西武が勝利を収め、勝率を5割に戻した。ソフトバンクは3連敗で借金2となった。高橋光が今季初勝利。ムーアが1敗。

◆ソフトバンク先発マット・ムーア投手が、制球の乱れを反省した。2回は四球がらみでピンチを招き、西武スパンジェンバーグに満塁被弾。3回も自らの失策と押し出しを含めた2四球で1点を失った。 「四球や失策など、打たれる以前に自分で自分を苦しめてしまった。もっとストライクゾーンで勝負しなければ自分の投球ではない」。東浜とともに先発陣の軸に期待される左腕だけに「チームに申し訳ないし、絶対にやり返さないといけない」とリベンジを誓った。

◆大敗の中、売り出し中のソフトバンク栗原陵矢捕手が「攻守」に気を吐いた。 2番一塁で先発出場。3回1死一、二塁で高橋光の144キロのフォークを右中間に運ぶ2点適時二塁打を放った。「センターに打ちにいく気持ちでうまく打つことができました」。打力を買われ、開幕戦からスタメンに名を連ねる。これで4戦連続安打を記録。打点も開幕戦のサヨナラ打と合わせ、チームトップの3となった。 開幕から一塁で先発出場を続けたが、この日は本業の捕手としての出番も回ってきた。ベンチに下がった甲斐に代わって、6回裏から今季初マスクをかぶった。松本、尾形、川原をリードしたが、3イニングで4失点。プロ初登板の尾形が7回に3失点すると、ベンチで森山投手コーチらと真剣な表情で話し込んだ。プロ6年目でつかんだ飛躍のチャンス。チームは3連敗となったが、攻守で上昇への起爆剤となるつもりだ。

◆ソフトバンク尾形崇斗投手にはほろ苦いプロ初登板となった。7回に登板し、2死満塁から4番山川に痛恨の押し出し。 続く外崎には右中間二塁打され、1回2安打3四球3失点。「自分の投球ができなかった。投げ急ぎや、焦りが投球に出た」。3月16日に支配下登録され、この日出場登録されて即登板も、結果を残せず。「もっと力をつけないと。やり返す機会があれば自分の投球ができるように頑張りたい」と雪辱を誓った。

◆ソフトバンク工藤公康監督(57)が、屈辱を味わった。2年連続リーグVをさらわれた宿敵西武との今季初対決で、11失点の完敗。期待の助っ人左腕ムーアが満塁弾を浴びるなど、4回7安打6失点で大敗への流れを作ってしまった。工藤ホークスでは「最短」となる開幕4戦目での3連敗。11四球を与えた投手陣の制球難を反省し、悪い流れを断ち切る。マスクの奥で、唇をかみしめていたに違いない。宿敵との今季初戦で、工藤監督が屈辱を味わった。西武打線に11安打され、11失点。送り出した投手陣が次々に打ち込まれ、西武に完敗した。15年からホークスの指揮を執る工藤監督にとって、開幕4戦目にして3連敗を喫するのは「シーズン最短」。リーグ優勝2度、3年連続日本一を誇る工藤ホークスが、開幕でつまずいた。 大きな期待をかけて、マウンドに送ったはずだった。メジャー通算54勝の助っ人左腕ムーアが、2回に西武スパンジェンバーグに満塁弾を浴びた。21日ロッテ戦で新人初登板初対戦打者に満塁弾を浴びた津森に続いて、2戦連続。東浜とともに「先発陣を引っ張ってもらいたい」と軸に指名していた左腕が打ち込まれた。「初登板というのもあったのか、首を振ることもあった。もう1回(捕手と)すりあわせするなど、次はしっかりリベンジにつながるようにやってほしい」。4回6失点降板は「想定外」だった。 敵地での西武戦は、クライマックスシリーズでは強いが、リーグ戦では力を発揮できない。この日登板した4投手が11与四球。「四球については、すみません。打たれるのはこっち(監督)の責任だから、と話はしていたんですが...。テレビの前で応援してくれているファンにも申し訳ありませんと言いたい」。打者との勝負の前に「負けて」いた投手陣に奮起を促した。 敗戦後、ミーティングを開いた。「明日(24日)から気持ちを切り替えていきます」。試合後の最後のコメントに、巻き返しへの思いが込められていた。昨年、3年連続日本一の喜びの中、工藤監督、選手らは「リーグ優勝ができなかったので素直に喜べない」と口々に言っていた。敗戦のショックは大きいが、今季にかけるリベンジへの思いは、こんなことで消えはしない。【浦田由紀夫】

◆西武山川穂高内野手(28)は昨季のソフトバンク戦でカード別最多の11本塁打。同カードでは通算でも29発と、最も本塁打を打っている相手だ。開幕3試合ノーアーチの4番が、得意のカードで1発を打てるか。

◆タカキラーが本領発揮した。身長190センチ、西武高橋光成投手(23)の体が先発マウンドで躍動した。 150キロをコンスタントに超える直球を軸にしながら、変化球でタカ打線を揺さぶる。4点リードで迎えた5回。1番上林をフルカウントからのフォークボールで一ゴロ、続く栗原は151キロの直球で見逃し三振。3者凡退で打ち取った。「全体的にはうまく投げられた。いい感じでした」。5回1/3を4安打3失点で今季初勝利を挙げた。 ソフトバンク戦4連勝中で迎えた一戦。「しっかりと去年できたこと、今年から新たにやってきたことをしっかり出して、また新しい形で勝負したい」。昨季、右打者の被打率2割5分2厘の一方、3割5分4厘の左打者対策でカットボールを習得した。その新球を要所でちりばめ、連勝を5に伸ばした。 ただ、打たれた4安打のうち3安打は左打者。さらに援護を受けた直後に2失点喫するなど課題は残す。辻監督からは「ちょっと納得いかないですね」と途中降板に愛のむち。右腕も、もちろん自覚している。「まだ100%(の出来)ではないですが、これまでの実戦に比べてよくなっている。週の初めの登板ですし、やっぱり6回途中で降板というのは反省。締めるところはしっかり締めて、もっといい投球をできるように頑張ります」。反省は次への糧。6番勝負1本目に、大きな白星を呼び込んだ。【栗田成芳】

◆西武が11安打11得点で快勝。二回にスパンジェンバーグの満塁本塁打で4点を先制し、七回まで得点を加え続けた。高橋光は六回途中3失点で今季初勝利。ソフトバンクは来日初先発のムーアが打ち込まれ、投手陣が計11四球と乱れた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
310 0.750
(↑0.083)
-
(-)
11615
(+4)
6
(-)
2
(+2)
4
(+1)
0.242
(↑0.038)
1.500
(↑0.5)
1
(-)
ロッテ
310 0.750
(↑0.083)
0
(-)
11615
(+6)
10
(+5)
5
(+3)
4
(+1)
0.219
(-)
2.450
(↓0.82)
3
(1↑)
西武
220 0.500
(↑0.167)
1
(-)
11617
(+11)
17
(+3)
2
(+1)
3
(+1)
0.238
(↑0.027
4.250
(↑0.42)
3
(2↓)
日本ハム
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓1)
11614
(-)
10
(+4)
3
(-)
1
(-)
0.208
(↓0.016)
2.650
(↓0.57)
5
(1↓)
ソフトバンク
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓1)
1168
(+3)
20
(+11)
2
(-)
2
(-)
0.215
(↓0.018)
4.500
(↓1.61)
5
(1↓)
ORIX
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓1)
11611
(+5)
17
(+6)
1
(+1)
3
(-)
0.222
(↓0.015)
0.000
(-)