ヤクルト(★0対3☆)中日 =リーグ戦3回戦(2020.06.21)・明治神宮野球場=
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中日
0200010003801
ヤクルト
0000000000410
勝利投手:梅津 晃大(1勝0敗0S)
(セーブ:岡田 俊哉(0勝0敗2S))
敗戦投手:山田 大樹(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】京田 陽太(1号・2回表2ラン)

  DAZN
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◆中日は2回表、京田に2ランが飛び出し先制に成功する。そのまま迎えた6回には、福田の適時打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・梅津が7回3安打無失点の好投で今季初勝利。敗れたヤクルトは、先発・山田大が試合をつくるも、打線が援護できなかった。

◆先発はヤクルトは山田大、中日は梅津。中日は2回、京田の1号2ランで先制。ヤクルトは3回2死満塁のチャンスも無得点。 中日は6回、先頭の梅津が二塁打で出塁。2死三塁から福田の投安打で1点を加えた。ヤクルトは6回まで3安打無得点。 中日は8回から継投でリードを守り、2年目梅津が1勝目。カード勝ち越しを決めた。ヤクルトは打線が3安打に沈み、2敗目。中日岡田が2セーブ目。ヤクルト山田大が1敗目。

◆無観客試合ならではの珍事が神宮球場で起きた。9回表開始前、中日与田監督が嶋田球審に話しかけた後、同球審は一塁側ベンチに向かいヤクルト高津監督とスタンドの放送ブースを指さしながら話し合うシーンが見られた。 中日の加藤球団代表によると与田監督は「報道ブースから『捕手がインコースに構えた』などの声が聞こえる」と伝えたという。 ネット裏にある放送ブースでは前面に窓がない状態で試合中継を実施。スタンドが無観客で静かなため、解説者の配球の読みや捕手の位置を伝える実況の声がグラウンドレベルで聞こえたようだ。試合後に審判団がセ・リーグに報告し、加藤球団代表はセの杵渕統括から「各球場に注意を促し、すぐ是正する」との説明を受けたことを明かした。 ヤクルト高津監督 ブースで実況している声が聞こえてくるらしい。「コースに寄ったとか、そういう声が聞こえたので」とアンパイアに言われました。 中日与田監督 選手の方からいろいろ審判に伝えてほしいという要望があった。

◆ヤクルトドラフト4位の大西広樹投手が、同期一番乗りで1軍デビュー。1回を無失点に抑えた。 0-3の8回、2番手としてマウンドへ。2死二、三塁で、福田をスライダーで左飛に抑えてしのいだ。丸刈り頭のルーキーは「すごく緊張した。なんとか攻撃につなげられる投球を心がけた。少しコントロールが乱れてしまいましたが、無失点は良かった」。高津監督は「いいスタートが切れたと思う」と見守った。

◆ヤクルトは0封負けで、初連勝に届かなかった。中日梅津の対策は練っていたが、7回まで3安打のみ。 高津監督は「直球に力があり、低めに集まっていた。しっかりと抑えられたというか、やられた感じ」と振り返った。守備でのミスもあり、流れが悪くなった。開幕カードは負け越し「小さなミスが、失点や得点できない事につながる。修正していかないと簡単には勝てない」と話した。

◆中日京田陽太内野手が2回2死一塁でヤクルト山田大の直球を捉え、右翼へ先制2ランを運んだ。 開幕3戦目での1号は4年目で最速。「梅津を早く楽にしてあげたい気持ちがずっとあった。まだ3試合しか終わっていないし、目の前の試合を1戦1戦戦うだけ。1球目から自分のパフォーマンスを出せるように準備していきます」と次戦へ切り替えた。

◆中日の岡田俊哉投手が9回に登板し、1安打無失点で2セーブ目を手にした。 2死から村上に二塁打を許したが、塩見を初球スライダーで左飛に打ち取って無失点リレーを完成。「勝ちの状態でバトンを渡してくれたので、何とか抑えて帰ってくることができて良かった。アウトは取れているのでそこは自信を持っていきたい」。守護神が開幕カードから安定感を見せている。

◆2年目の中日梅津晃大投手(23)が7回3安打無失点と好投し、父の日に今季初勝利を挙げた。 「先頭打者を出す回が多かった。すごく苦しかったが、なんとか粘れてよかった」。8年ぶりの開幕カード勝ち越しを呼び込み、無観客のヒーローインタビューで笑みを浮かべた。 父滋さんは、地元仙台で仕事をしながら18年ドラフト直前に脳出血で倒れた母明美さんのリハビリに付き添う。「仕事しながら妹とか兄の弁当とかも作っていて、リハビリの手伝いとかも全部やってるらしい。すごいんですよ」。そんな父に届けたかった。「たぶんテレビで見ていると思います。本当に結果として勝利を挙げることができてよかった」。 東洋大時代に東都リーグで慣れ親しんだ神宮球場。大学ではけがの影響で1勝に終わり、プロでは初めてのマウンドだった。先頭を歩かせた1回無死一塁は2試合連続で第1打席に2ランを放っていた山田哲を三振。走ってきた坂口も盗塁死でしのぐと、青木に1-2から今季最速タイの152キロ直球を3連発して投ゴロ。187センチの長身をしならせ、リズムに乗った。 ヤクルトは前日まで2試合で25安打5本塁打13得点。試合前に捕手の木下拓と「インコースだったり、強気で攻めよう」とプランを練り、内角に突っ込んだ。6回には二塁打を放って自らホームも踏んだ。108球でお役御免。尊敬する父のようにフル回転の大活躍だった。 「父のような父になりたいと思います。(父と)そういう話もしたいんですけど。だからこそ体の心配をずっとしている感じですね」。そんな思いを胸に、今季は快投を積み重ねる。【伊東大介】

◆中日は梅津が好投し開幕カード2勝1敗と勝ち越し。与田剛監督のコメント。 「初回から、最後のイニングぐらいの気合で今日は入りましたね。この1試合、なんとか取るんだと。気迫が感じられるピッチングでした」 放送ブースからの実況がグラウンドに筒抜けになったことについて。 「選手の方からいろいろ審判に伝えてほしいという要望があった」

◆ヤクルトの球団マスコット「つば九郎」が五回表終了直後、グラウンドに登場。恒例の「ヘルメットチャレンジ」に挑戦した。いつも通りグルグルとヘルメットを回して、高々と空へ投げてそのままかぶろうとしたが、失敗に終わった。  フジテレビONEでの中継で解説を務めた元中日の谷沢健一氏(72)は、「耳付きは難しいんだよ」と指摘。「(耳部分が)なければ、入りやすい。コーチャーのかぶっているヘルメットに代えたら入りやすい」とアドバイスしていた。

◆ヤクルト・山田大樹投手(31)が21日、中日3回戦(神宮)に先発し、7回5安打3失点と好投し役割を果たした。  「(二回に浴びた)京田の本塁打は完全に失投でした。テンポよく投げられましたが攻撃へのリズムを持っていけなかったので責任を感じています」  二回は2死一塁から京田に高めに浮いた直球を右翼席まで運ばれ先制を許したが、三回からは3イニング連続で3者凡退と立て直した。  六回は先頭の梅津に中越えの二塁打を浴びるなど2死三塁のピンチを背負い福田に投手強襲安打を浴びて3点目を失った。  それでも七回は再び3者凡退に抑え、降板。八回からはD4位・大西にマウンドを託した。

◆ヤクルトのドラフト4位ルーキー、大西広樹投手(22)が、0-3で迎えた八回にプロ初登板。先頭の中日・木下に中前打を許したが、続く代打・アルモンテを併殺。その後、2死一、三塁としたが、3番・福田を左飛に打ち取り、無失点で切り抜けた。  フジテレビONEの中継で解説を務めた元中日の谷沢健一氏(72)は、「プロのマウンドは初めてですから、血液が頭の方に来てると思う。その中で、球も少し上ずり気味だったが、気持ちの強さを感じた。もっとボールは速くなると思う」と語った。

◆中日・梅津晃大投手(23)が21日、ヤクルト3回戦(神宮)に先発し、7回3安打無失点と好投した。  「先頭打者をたくさん出してしまったことを反省しています。その中で野手の方がダブルプレーをとってくれたり、助けてくれたことに感謝しています」  一回から全力投球していくことを前日から宣言し、有言実行。この日最速となる152キロを連発するなど直球がさえると、織り交ぜたフォークやスライダーも生きた。  2-0で迎えた三回は連打と四球で2死満塁を招いたが、3番・青木を151キロの直球で遊ゴロに。自ら二塁打を放ち3点目のホームを踏んだ六回の投球も、1死一塁で青木を二ゴロ併殺に仕留めてみせた。結果的に、前日に特大弾を放った村上の打席はすべて回の先頭。無走者で対戦することができ、1四球こそ与えたが2、3度目の対戦は連続三振と、余裕を持った攻めの投球の継続にもつながった。  7回を投げ抜くのは昨季の9月10日の広島戦(マツダ)に並ぶ自己最長タイ。108球も同25日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)での102球を超す自己最多という、見事な熱投だった。  神宮のマウンドは東洋大時代、3年秋に初めて踏んで以降、11試合に登板したが、プロとしては今回が初登板。初の開幕ローテ入りを果たすなど飛躍を誓う2年目シーズンを、馴染み深いマウンドでの好投でスタートさせた。

◆ヤクルトが中日に完封負け。開幕カードの勝ち越しはならなかった。先発の山田大樹投手(31)は、6回3安打3失点で降板。二回に中日・京田陽太内野手(26)に2ランを被弾するとその後、六回にも内野安打で1点を失った。粘り強い投球を続けた山田大を援護したい燕打線だったが快音は響かなかった。  3試合連続本塁打がかかっていた山田哲人内野手(27)、2試合連発を狙った村上宗隆内野手(20)はともにアーチを描けなかった。中日は先発の梅津晃大投手(23)が7回無失点の快投。8年ぶりの開幕カード勝ち越しを決めた。

◆中日は21日、ヤクルト3回戦(神宮)に3-0で勝利。2012年以来、8年ぶりの開幕カード勝ち越しを決めた。立役者は2年目右腕の梅津晃大投手(23)。今季初登板で自己最長タイとなる7回を3安打無失点と好投した。  「初回から先頭打者を出す回が多かったので、すごく苦しかったですけど、何とか粘ることができてよかったです」  最速152キロをマークした直球を低めに集め、強力打線に立ち向かった。開幕戦で六回から、前日の2回戦は先発でマスクをかぶり女房役の木下拓からは試合前に「(先発した)大野さん、吉見さんが外角を多く踏み込まれてしまっていたと言っていたので、しっかりとインコースだったり強気で攻める投球で挑もう」と言葉をもらった。その結果、前日までの2試合でいずれも本塁打を放っている山田哲、青木、村上の上位打線を無安打に抑え込み、志願して上がった7回まで、プロ最多の108球を投げ抜いた。  チームは最後にAクラス(2位)だった2012年以来、8年ぶりの開幕カード勝ち越しとなった。まずは13年以降、7年連続となるBクラスから脱却するための第一歩。与田監督は「もちろん数字も大事ですけど、やっぱり特別な今年、優勝したいという思いはさらにチーム内で強くなっていますから。こうやって1カードずつ、しっかりと勝ち越して貯金をつくっていくと、それを目標にしたいですよね」と先を見すえた。

◆21日に行われたヤクルト-中日3回戦で、九回開始前に中日・与田監督が審判団に対し、報道ブースから声が聞こえることを指摘するひと幕があった。  数分間の確認があったのちにプレーは再開。試合後、中日・加藤球団代表は「『捕手がインコースに構えた』などの声が聞こえるという話を与田監督が審判にしたそうだ」と説明。セ・リーグに連絡した審判団には試合後、セ・リーグ統括から「各球場に注意をうながし、すぐに是正する」との返答が来たという。球団から意見書の提出はしていない。  神宮球場はネット裏内野席の上段部にテレビ、ラジオ放送のブースがある。普段の試合中であれば球場内には歓声や音響などで熱のこもった実況もかき消され、周囲に座る一部の観客にしか聞こえないもの。無観客試合ならではのハプニングが起こった。

◆開幕カード勝ち越しをかけた一戦で、中日の京田は二回に先制2ランを放った。山田大の直球を右翼席へ運び「梅津を早く楽にしてあげたい気持ちがずっとあった。本塁打になってくれてよかった」と安堵した。  直近では開幕3連戦で2勝を挙げた8年前が、最後のAクラス(2位)だった。復活のために京田は「今年は絶対に優勝するという気持ちは動かない。自分のパフォーマンスを発揮できるように準備していきたい」と意気込んだ。(神宮)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
300 1.000
(-)
-
(-)
11721
(+7)
4
(+1)
4
(+2)
2
(+1)
0.301
(↑0.027)
1.330
(↑0.17)
2
(1↓)
広島
210 0.667
(↓0.333)
1
(↓1)
11716
(+1)
8
(+2)
4
(-)
1
(-)
0.271
(↓0.045)
2.770
(↑0.23)
2
(1↑)
中日
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
11714
(+3)
13
(-)
2
(+1)
1
(+1)
0.298
(↓0.023)
4.330
(↑2.17)
4
(1↑)
DeNA
120 0.333
(↑0.333)
2
(-)
1178
(+2)
16
(+1)
3
(-)
0
(-)
0.242
(↑0.027)
5.000
(↑2)
4
(1↓)
ヤクルト
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
11713
(-)
14
(+3)
5
(-)
2
(-)
0.279
(↓0.05)
3.860
(↑0.4)
6
(1↓)
阪神
030 0.000
(-)
3
(↓1)
1174
(+1)
21
(+7)
3
(+1)
2
(-)
0.189
(↓0.011)
0.000
(-)