オリックス(☆4対0★)楽天 =リーグ戦3回戦(2020.06.21)・京セラドーム大阪=
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楽天
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ORIX
12010000X41000
勝利投手:山本 由伸(1勝0敗0S)
敗戦投手:石橋 良太(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆オリックスは初回、中川の犠飛で先制に成功する。続く2回裏には、T-岡田とロドリゲスの連続適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・山本が8回無失点10奪三振の快投で今季初勝利。敗れた楽天は、先発・石橋が試合をつくれず、打線も沈黙した。

◆オリックスT-岡田外野手(32)が2回、今季初の適時打を放った。1死から安達、後藤の連打で一、三塁の好機をつくり、3試合連続でスタメン1番に座ったT-岡田が中前に適時打。「打ったのはフォークだと思います。当たりはあまりよくなかったんですが、いいところに飛んでくれました!」と声を弾ませた。 19日の開幕戦で犠飛を放ったが、2試合連続安打はなかった。この日の初回の初打席で右翼線に今季初安打を放ち、4回にも2死二塁で右翼線へ適時二塁打。4回で猛打賞をマークした。 20日の楽天戦では得点機でチームの期待に応えられず。「昨日(20日)はチャンスで回ってきて、打てていなかったんですが、積極的な気持ちは忘れずに打席に入っていました。いい結果が続いてくれてよかったです」。この日は3打席続けて、期待に応えた。

◆今季初先発の楽天石橋良太投手(29)が、4回86球8安打1四球4失点でマウンドを降りた。 初回に四球も絡んで1死満塁のピンチを招き、犠飛で先制点を献上。2回は勝負球が甘く入り4連打を浴びて2点を失うなど、この回まで59球を要した。4回にも追加点を許して降板。「初回からリズムが悪かったです。先頭を出したのが良くなかったですね。次に向けてしっかり修正したいと思います」と悔やんだ。

◆楽天ドラフト3位の最速153キロ右腕、津留崎大成投手(22)がプロ初登板した。0-4の5回に2番手でマウンドに上がり、1回を無安打無失点に抑え、デビューを飾った。 オリックスのクリーンアップを打席に迎えたが、先頭の吉田正を見逃し三振。メジャー通算282本塁打のジョーンズは、最速149キロの直球で詰まらせ二ゴロ。その後、連続四球を与えたが、若月を左飛に打ち取った。

◆オリックスは1回に中川の犠飛で1点先制。2回に1死から安達、後藤、T-岡田、ロドリゲスの4連打で2点を追加した。 オリックスは4回2死二塁からT-岡田が右翼線を破る適時二塁打を放ち、4点目を挙げた。楽天は6回まで1安打無得点。 オリックスは山本の快投と打線の効果的な援護で、連敗を2で止めた。山本は8回を3安打無四球10奪三振で無失点に抑えた。 楽天石橋が1敗目。

◆オリックス山本由伸投手(21)が8回3安打10奪三振無失点の圧巻の投球で、チームに今季初勝利をもたらした。 立ち上がり、茂木、鈴木、ブラッシュを3者連続三振に取るスタート。ブラッシュを見逃し三振に取った球は、この日の最速155キロをマークした。2回1死から島内に初安打を許すも、続くロメロを併殺打に。6回も銀次、山下、辰己を3者連続三振に抑えた。 試合後はファンのいないスタンドに向かってのヒーローインタビュー。「今日は何とか勝とうと思ってマウンドに上がりました。とにかく集中してマウンドに上がれたので、最高の立ち上がりができたと思います。(楽天は)どの打者も長打があるので、ランナーをためないことを意識して。先制点を取ってもらって、すぐその後、追加点をとっていただけたのでとにかく投げやすかったです。最後までいけるのが一番だと思うんですけど、まだまだこれからということで(マウンドを降りました)」とチームにとっても自身にとっても今季初勝利を振り返った。テレビやパソコンの前に座るファンをわくわくさせる投球だった。

◆オリックス中川圭太内野手が2試合連続で先制点をたたきだした。初回1死満塁で犠飛。「フルカウントだったので、最低限の仕事ができるようにコンパクトに打ちにいきました。なんとか先制点につなげることができて良かったです」。 前日20日の楽天戦は延長10回の一塁守備でゴロを後逸して決勝点を献上。試合前には一塁で懸命にノックも受けた。試合での挽回に西村監督も「しっかり仕事をしてくれた」とねぎらった。

◆球界屈指の好投手、オリックス山本の前に打線が沈黙し、3年ぶりの開幕3連勝を逃した。 前日から2番鈴木大、3番ブラッシュ、5番島内と開幕戦と同じ打順へ組み替えた。立ち上がりから積極的なスイングを試みたが、球威のある直球、多彩な変化球を捉えきれない。2回に島内がバットを折りながら右前、7回にはブラッシュが内野安打を記録したが安打は単打3本のみ。二塁を踏めなかった。 三木監督は「みんな積極的にいこうという話ですけど、なかなかうまくいかなかった。これからも対戦する投手。球がよかったから打てなかった、攻略できなかったじゃダメ。今日のことをしっかり次のために生かさないといけない」と打開策を巡らせた。

◆楽天ドラフト3位の筋トレ大好き右腕、津留崎大成投手(22=慶大)が"マッスルデビュー"を果たした。21日、オリックス3回戦の5回からプロ初登板し、1回を無安打無失点に抑えた。 「筋肉対決」から第1歩を踏み出した。先頭は好機時の登場曲に「Macho Man」を採用する強打者の吉田正。両肩をすくみ上げ「ふー」と深呼吸から相対した。高速に曲がり落ちる「マッスルカーブ」で空振りを奪い、最後は外角低めのカットボールで見逃し三振。米通算282本塁打のジョーンズもこの日最速149キロの真ん中直球で二ゴロ。2四球も後続を抑え「太田さんの構えてくれたところに思い切り腕を振ることだけを意識した」と小走りで引き揚げた。 慶応高(神奈川)3年時の右肘手術を機に、ムキムキの筋肉を目指した。カブス・ダルビッシュ、ボディービルダーを参考に、デッドリフトは200キロもこなす。球速はぐんと伸び、最速153キロを誇る。ジムが使えない自粛期間中は懸垂ラック、32キロ可変式ダンベル、アジャスタブルベンチを通販で購入。最善を尽くした。練習試合では4回1/3を無失点。新人投手唯一の開幕1軍をつかんだ。 紳士で謙虚な姿勢で周囲の声に耳を傾け、力に変えた。「先輩方から自分自身の初登板の経験を話していただいてすごくためになった。シャギワから『落ち着け落ち着け』と言われたり、コーチからも『思い切って腕振っていけよ』と言ってもらえて思い切って投げられた。今日やっとスタート切れたので、また頑張っていきたいです」。高まる期待に、マッスル右腕は裏切らない。【佐藤究】

◆昨年のパ・リーグ最優秀防御率右腕オリックス山本由伸投手(21)が、圧倒的な投球でチームに2020年初勝利をもたらした。最速は155キロで3者連続三振を奪う立ち上がりから、8回3安打10奪三振で無四球無失点。24年ぶりV奪回への切り札が「これからもチーム一丸となって、首位に立てるように全員で向かっていけたら」と頂点を目指し、最高の投球で滑り出した。勝ちへの執念が、その右腕にみなぎった。初回。茂木を153キロ快速球で、鈴木大をフォークで空振り三振。ブラッシュを見逃し三振に取った球は、この日の最速155キロをマーク。敵も味方も声を失う、圧巻の3者連続三振だった。 「ずっとストレートを練習してきていて、今日もかなり手応えがあったので、若月さんも自信を持って(サインを)出してくれたのだと思います。ストレートが一番欠かせないボールなので、ストレートあっての変化球なので。やっぱり、ストレートがいい日は変化球もよりいいかなと改めて思いました」 その投球が、チームを1つにした。初回1死満塁。中川の浅めの中飛で、三塁走者のT-岡田がホームへ決死のヘッドスライディング。ストライプユニホームを汚しながら、先制点を奪い取る。2回は2点を追加。援護に山本も応えた。中盤6回、2度目の3者連続三振。二塁すら踏ませない、圧倒的な投球だった。 今や山本には、世界が注目する。5月26日、ツインズ前田がインスタグラムに「山本由伸くんみたいな球投げたい」と書き込んだ。さらにインスタグラムのメッセージのやりとりで「投げ方教えてよ」と伝えてきた。相手は、山本が中学球児だったころから活躍してきたスター選手。山本は今も、メジャー中継で前田の投球をチェックする。「ぼくが前田健太さんに教えられることは1つもありません」と恐縮しきりで返事したが、山本にとってマエケンがスーパースターだったように、今は全国の球児が山本を追いかける。 94球の球数を考慮しての交代で12球団完封一番乗りはならずも「勝てたのが本当に良かった。毎試合、毎試合、ベストパフォーマンスが出せるようにしたい」と期待に応えた右腕。「素晴らしいピッチングでした」とねぎらった西村監督。開幕連敗をはね返す、チームの光になる投球だった。【堀まどか】 ○...ヤンキース田中が山本の好投をたたえた。試合終了の5分後に自身のツイッターを更新。「山本由伸投手素晴らしい投球○」とつづった。 ◆山本の援護点 昨季は登板時の援護点が9回換算で2・36と100イニング以上投げたパの投手で最少。先発20試合のうち援護点1点以下が9試合もあった。クオリティースタート(先発6回以上、自責点3以下)を16試合マークしたが、8勝止まりだった。

◆オリックスの先発・山本が10三振を奪うなど8回3安打無四球無失点の好投。チームの今季初勝利に貢献した。T-岡田が2本の適時打を含む3安打と活躍した。  山本は一回から3者連続三振を奪う最高のスタート。二回には一死から島内に右前打を許すが、続くロメロを遊ゴロ併殺打に切って取り、その後は六回まで走者を許さなかった。  打線も序盤から山本を援護。楽天の先発・石橋の立ち上がりを攻め、一回一死満塁から中川の中犠飛で先制すると、二回にはT-岡田、ロドリゲスの連続適時打で追加点。四回にも二死二塁からT-岡田が右翼線への適時二塁打を放った。  山本は七、八回と走者を出しながら得点を許さず。九回はディクソンが登板し三者凡退で締めた。

◆オリックス・山本が21日の楽天戦(京セラ)に先発し、8回を3安打無失点で今季1勝目。山岡とのダブルエースの一角が、チームに今季初星をもたらした。  「きょうはなんとか勝とうと思ってマウンドに上がりました。とにかく集中してマウンドに上がれたので最高の立ち上がりが出来たと思います」  お立ち台今季1号。言葉通り、立ち上がりから飛ばした。一回に三者連続三振。「ずっと直球を練習してきて、きょうもかなり手応えがあった」と最速155キロをマークした直球を軸に押し、楽天打線に二塁すら踏ませず。完璧に封じ込んだ。  チームは19日の開幕戦を落とし、9年連続開幕黒星スタート。前日20日も敗れ、9年連続開幕カード負け越しと苦しい状況を救う力投に、西村監督は「頼もしいし、こっちも相当期待しているなかでその通りの内容だった」とたたえた。

◆楽天のドラフト3位・津留崎大成投手(22)=慶大=が21日、オリックス戦(京セラドーム)で公式戦デビューを果たした。  2番手でマウンドに上がり、五回を無失点。先頭の打順3番・吉田正を見逃し三振、続くジョーンズを二ゴロ、中川と大城に連続で四球を与えたが、若月を左飛に仕留めた。  吉田正との対戦を「日本を代表する打者。緊張して雰囲気を感じることはできなかった。(抑えたことは)自信になります」と振り返った。最速149キロ、計22球。「四球を2つ与えましたが、無失点に抑えられてよかったです」と肩の荷を下ろした。  三木監督は「本人は初登板でいろいろな思いがあったはず。クリーンアップ相手に、しっかり投球した」と及第点をつけた。伊藤投手チーフコーチは「まあまあの"男前"でしたね」と独特の言い回しでたたえた。

◆オリックス・T-岡田が21日の楽天戦(京セラ)で3安打2打点の活躍で、今季初安打&初猛打賞。20日は3度の得点機で凡退していただけに「ホッとしました。(山本)由伸が頑張って投げていたので。きのう、おとといと先発が頑張ってくれたのに勝ちを付けられなかったというのが、野手のなかでもあった。3試合目でちょっと遅いですけど、よかった」と笑みを浮かべた。この日は父の日で、父・秀和さんには「食べ物が好きなので」とお肉をプレゼントしたという。チームには勝利をもたらした。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
210 0.667
(↓0.333)
-
(-)
11711
(-)
6
(+4)
0
(-)
3
(-)
0.204
(↓0.042)
2.000
(↓1.05)
1
(1↑)
ロッテ
210 0.667
(↑0.167)
0
(↓1)
1179
(+5)
5
(+1)
2
(+1)
3
(+1)
0.219
(↑0.009)
1.630
(↑0.3)
1
(1↑)
日本ハム
210 0.667
(↑0.167)
0
(↓1)
11714
(+12)
6
(+2)
3
(+3)
1
(-)
0.224
(↑0.103)
2.080
(↑0.04)
4
(2↓)
西武
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
1176
(+2)
14
(+12)
1
(-)
2
(-)
0.211
(↑0.031)
4.670
(↓3.67)
4
(2↓)
ソフトバンク
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
1175
(+1)
9
(+5)
2
(-)
2
(-)
0.233
(↑0.012)
2.890
(↓1)
4
(2↑)
ORIX
120 0.333
(↑0.333)
1
(↑1)
1176
(+4)
11
(-)
0
(-)
3
(+3)
0.237
(↑0.04
0.000
(-)