ソフトバンク(★2対3☆)ロッテ =リーグ戦2回戦(2020.06.20)・福岡PayPayドーム=
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ロッテ
0100000203601
ソフトバンク
0000010102812
勝利投手:ハーマン(1勝0敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝0敗1S))
敗戦投手:松本 龍憲(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】レアード(1号・2回表ソロ)
【ソフトバンク】柳田 悠岐(1号・6回裏ソロ),明石 健志(1号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは2回表、レアードのソロで先制する。その後同点とされるも、8回にはレアードの適時打などで2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・ハーマンが今季初勝利。敗れたソフトバンクは、打線が相手を上回る8安打を放つも、つながりを欠いた。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(32)が今季1号ソロを放った。 2回無死、ソフトバンク和田の高めスライダーを、長いリーチで振り抜き、左翼席へ運んだ。「いい感じで打つことができた」と喜んだ。 ベンチへ戻ると、井口監督も選手たちも"エア握り"で出迎え、今季もいよいよ"幕張寿司"の開店。今季の開店時刻は6月20日午後2時15分過ぎとなった。井口監督と鳥越ヘッドコーチからは「すしを握る前にはしっかりと手を洗うように」と指摘があった。 20日の福岡地方の波高は1・5メートル。レアードはあっさりと釣り、さばき、握り、記念の1貫目は初めて来店した和田康士朗外野手(21)の元へ。和田はカメラ目線で、初々しく完食? した。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(31)が規格外の今季1号本塁打を放った。 1点を追う6回先頭。ロッテ種市の2球目、甘く入った直球を強振すると打球はバックスクリーン右の座席最上段まで到達した。「自分のいいスイングができたし、ド真芯で完璧に打つことができました」と自画自賛。推定飛距離140メートルの特大アーチで同点に追いつき、ベンチ前では笑顔で仲間とエアタッチ。本人は意味を明かしていないがお気に入りとみられる、手の親指と人さし指で「L」の字を作るポーズを見せて喜んだ。

◆ロッテは2回にレアードの今季1号ソロで先制。先発種市は3回までソフトバンク打線を3安打無失点に抑えた。 ソフトバンクは6回、柳田の今季初アーチで同点とした。先発和田は3回以降追加点を許さず、1-1の同点で6回を終えた。 ロッテは同点の8回にソフトバンク松本を攻め、レアードの適時打などで2点を勝ち越し。逃げ切って今季初勝利を挙げた。ロッテ・ハーマンが1勝目、ソフトバンク松本は1敗目。

◆ソフトバンク工藤公康監督が裏目の継投を悔やんだ。 1-1の同点で迎えた8回。7回途中から登板していた松本を続投させたが、2四球と暴投、適時打で2点を奪われた。継投の選択肢もあったが「松本くんを使って、最後につなげられるようにと思ったが、そうならなかったのは自分の責任。選手は一生懸命やっている。しっかり勝てるようにしてやりたい」と結果的に継投ミスとなった場面を振り返った。 先発和田は7回途中まで1失点で踏ん張っていた。6回までは毎回三振の95球。「ナイスピッチングでした。勝たせてあげられるようにすればよかったんですけど」。ベテランの奮闘が勝利につながらなかったことも悔やんだ。 1勝1敗となり、21日の第3戦にカード勝ち越しをかける。「どんな試合になっても勝ちにいく」。開幕ダッシュのためにも、必勝を期す。   ▽ソフトバンク・バレンティン(移籍初安打含む2安打に)「自分の成績は良かったけど、チームが負けてしまったら悔しい。最後の打席で打てなかったのも悔しかったので、明日(21日)からはチームの勝利に貢献できる安打やホームランを打ちたい」 ▽ソフトバンク明石(8回に今季1号のソロ)「打ったのはツーシーム。甘い球をしっかり捉えることができました」

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(31)が規格外の今季1号本塁打を放った。ロッテ2回戦の6回先頭で、ロッテ種市からバックスクリーン中段へ推定140メートルのソロ弾。チームは接戦を落とし、2戦目で今季初黒星となったが、頼れる主砲の豪快アーチは今季の快進撃を予感させた。柳田は打った瞬間にゆっくりと、そして鮮やかにバットを投げ捨てた。一塁ベースに悠然と向かう。ギラついた目で打球の行方を追った。バックスクリーン右の中段席に着弾。今季初安打は推定飛距離140メートルの衝撃アーチ。「自分のいいスイングができたし、ド真芯で完璧に打つことができました」。1点を追う6回無死で一時は同点となるソロ本塁打。「過去にも完璧なホームランは数回しかないけど、その中の1つって感じです。でも今日のは完璧でした」。横浜スタジアムのバックスクリーンを破壊したこともある男にとって、自画自賛の20年1号になった。 ベンチ前ではさっそうと小走りで、片手を上げ仲間とエアタッチ。練習試合から披露している、手の親指と人さし指でLの字を作るポーズを見せた。開幕直前に「今が一番いい」と心技体の充実を明かしていたが、その言葉をバットで証明した。 無観客でスタートした今季。テレビの前で声援を送るファンの思いが少しでも届くようにと、ペイペイドームではさまざまな工夫が凝らされている。場内ビジョンにメッセージが表示されるほか、スタンドにはまるでその場で観戦しているかのように顔写真が並ぶ。さらにこの日は攻撃時に、手拍子や笛の音、歓声を交ぜた「バーチャル声援」が場内に流された。柳田は開幕前に「早くファンの方に来られるようになってほしい」と話していたが、限られた状況の中で心をひとつに戦おうとしている。 チームは今季2戦目で初黒星。鷹を引っ張る柳田は「チームは負けてしまったけど、明日から1戦1戦、戦っていくだけです」と気持ちを切り替えた。6月の練習試合12戦で6本塁打した勢いはシーズンでも衰えない。120試合でどこまで打つのか。期待を膨らませる大アーチだった。【山本大地】

◆ソフトバンクのベテラン左腕和田毅投手は好投にも反省を繰り返した。 先発で7回途中まで4安打1失点。6回まで毎回の7奪三振にも「先制点を取られてしまったのは反省するところだし、7回もマウンドに上がったからには最後まで投げ切れるような投球がしたかった」と喜べなかった。勝ち負けはつかなかったが、3年ぶりに開幕ローテーションをつかんだ実力は見せた。「次の登板に向けて頑張ります」と雪辱を誓った。

◆ソフトバンク今宮健太内野手(28)が背中の張りのために20日ロッテ戦(ペイペイドーム)のスタメンから外れた。 19日開幕戦では2安打を放ったが、練習試合でも欠場することもあった。工藤公康監督は「無理させて、離脱するようなことがあってはいけない。コンディションを見ながら使っていこうと思っている」と説明。8回に代打で出場し三振。今後も様子を見ながらの起用となりそうだ。

◆ロッテ鳥谷敬内野手が新天地で初出場した。8回、安打で出塁したレアードの代走として登場。その裏から三塁守備についた。守備機会はなく、打席も回らなかった。 井口監督は「こういう形や、サイドスローとか(投手との)相性が良さそうな時には、打席を含めて、戦力としてチャンスを与えたいと思います」と話した。   聖望学園・岡本幹成監督(教え子の今季初出場に)「頭は若い人が出るでしょう。守備固めから1、2打席、回ってきても打つと思います」

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(32)が20日、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)の二回の第1打席で、ソフトバンク・和田から1号先制ソロを左翼席に放った。  文句なしの一発だった。カウント1-0からベテラン左腕の甘いコースに入った130キロスライダーを見逃さず強振。打球は大きなアーチを描いて、無人の左翼席中段に飛び込んだ。  レアードは「打ったのはスライダー。いい感じで打つことができた。井口監督と鳥越ヘッドにすしを握る前にはしっかりと手を洗うように言われたよ。スシ、さいGO!(さあ、行こう、最高)」と喜びのコメント。  ベンチで井口監督始め、コーチ陣らのすしポーズで迎えられると、自らも職人にふんしおなじみのすしポーズで「今季一貫目」を握り、今季育成から支配下登録を勝ち取った和田に振る舞った。

◆ヤクルトからソフトバンクに新加入したウラディミール・バレンティン外野手(35)が「4番・指名打者」で先発出場。一回2死三塁で迎えた第1打席の初球、ロッテ・種市の内角高めの真っすぐを後方に倒れ込むように避け、憮然とした表情を浮かべた。  これについて中継の解説を担当する阪神、ダイエーなどで活躍した元投手、池田親興氏(61)は「良く当たりませんでしたね」と感心しながらも、「ただ、パ・リーグってのはセ・リーグ以上にインコースに来ますんで、うまく避けましたけど、カリカリしてると余計に来られますよ」と話した。バレンティンは2球目の外角への直球を弾き返したが三直となり、ソフトバンクは先制機を逃した。

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(31)が20日、ロッテ戦(ペイペイドーム)に「3番・中堅」で出場し、今季1号を放った。試合を振り出しに戻して、エアタッチで喜びを分かち合った。  「自分のいいスイングができたし、ド真芯で打つことができました。同店に追いつけたし、逆転できるようにしたいです」  腹から出た声とともに、果てしなく運び去った。1点を追う六回先頭。1ボールから甘く入ってきた146キロをかち上げた。白球はバックスクリーン中段の通路にまで届く特大の140メートル弾。今季チーム1号は、やっぱりこの男から生まれた。スクリーンには子どもたちが、柳田の恒例のパフォーマンス「3150(最高)」ポーズをとる映像が流れた。  柳田は対外試合12戦で6発。昨年11月の右肘手術の影響を感じさせない圧倒的な打棒を見せていた。レギュラーシーズンの本塁打は昨年9月1日の西武戦(メットライフ)以来。2020年も、何度も最高の瞬間を届けていく。

◆ソフトバンク・和田毅投手(39)が20日、ロッテ戦(ペイペイドーム)で先発。6回1/3を投げ1失点で降板。今季初登板を終えた。  「立ち上がりからボールにバラつきがあり、状態はあまりよくなかった。でも中盤以降はうまく修正することができ、少しずつ状態はよくなっていきました。先制点をとられてしまったのは反省するところだし、七回もマウンドにあがったからには最後まで投げ切れるような投球がしたかった」  二回先頭にレアードに130キロの変化球を左翼席中段に運ばれ先制点を許したが、粘りを見せた。三者凡退は六回だけだったが、7三振を奪う力投。140キロ前後の直球は、最後までとらえられることはなかった。  七回無死から右前打を浴び、1死二塁となったところで交代を告げられた。バトンを託した松本が井上を空振り三振、代打・福田光を遊飛に抑え和田も「中継ぎ陣に感謝したいです」と頭を下げた。  和田にとっては3年ぶりの開幕ローテ入り。来年2月に40歳を迎える"松坂世代"だが、春季キャンプから大きな離脱をすることなく、順調な調整を経てこのマウンドにたどり着いた。白星こそつかめなかったが、熟練の投球はまだまだ健在だった。

◆ロッテ・鳥谷敬内野手(38)が20日、ソフトバンク2回戦(ペイペイドーム)で途中出場。「ロッテの鳥谷」として初めて出場を果たした。  2-1の八回2死二塁にレアードが中前適時打。失策が絡んでレアードが二進すると、井口監督が立ち上がり、鳥谷がベンチを飛び出した。三塁にまで進むも、本塁を踏むことはできず。そのまま三塁の守備にも就いた。  鳥谷は阪神時代にNPB歴代2位の1939試合連続出場や球団最多2085安打など、結果でも姿勢でもチームを引っ張ってきた。昨年8月に球団から引退勧告を受けたが、拒否して現役続行を決断。チームが決まらない中でも練習を続け、今年3月にロッテに入団した。

◆レアードの2打点を挙げる活躍で、ロッテがソフトバンクに競り勝った。楽天から加入したハーマンが初勝利。ソフトバンクは好機で1本が出ず、ソロ本塁打2本による2点にとどまった。  ロッテは二回先頭のレアードがソフトバンク先発の和田から左翼席へ1号ソロを放ち先制。ソフトバンクは二、三回と得点圏に走者を進めながらもチャンスを生かせなかったが、六回先頭の柳田がロッテ先発・種市からバックスクリーン右へ運ぶ同点1号ソロを放った。  ロッテは八回、ソフトバンク2番手の松本から2四球を選ぶなどして2死一、三塁とすると、4番・レアードの打席で松本が暴投し三走の藤岡が生還。さらにレアードが中前適時打を放ち追加点を挙げた。ソフトバンクは八回に明石の1号ソロで1点差としたが、九回は抑え・益田の前に三者三振。

◆ロッテの種市は直球の制球に苦しみながらも、6回を6安打1失点にまとめた。六回は柳田に特大アーチを浴び、さらに無死一、二塁のピンチを招いてから、何とか後続を断った。「腕は振れていたが、高めは抜けていた。何とか粘って投げられた」と安堵した。  高校出3年目の昨季はプロ初勝利を含む8勝(2敗)を挙げ、今季の期待は大きい。白星は付かなかったが、チームの勝利に貢献し、井口監督は「種市を含めて投手陣がよくやってくれた」と好評価だった。

◆ソフトバンク・柳田がロッテ戦(ペイペイドーム)でチーム1号。チームは惜敗したが、超人にふさわしいド派手な一発だった。  「ド真芯で完璧に打つことができました。過去にも完璧なホームランは数回しかないけど、その中のひとつって感じ」  1点を追う六回先頭。種市の146キロ直球をかち上げると、バックスクリーン中段の通路に届く140メートル弾。対外試合12戦6発の勢いは健在で、工藤監督も「よく飛びましたね。またあしたから楽しみです」とうなずいた。昨年の9月1日の西武戦(メットライフ)以来のアーチだった。  「チームは負けてしまったけど、一戦一戦、戦っていくだけです」  2月に長男を授かった2児のパパ。鷹が勝つまで、ひたすら打ち続ける。(竹村岳)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
200 1.000
(-)
-
(-)
11811
(+2)
2
(+1)
0
(-)
3
(+3)
0.246
(↓0.107)
0.950
(↑0.05)
2
(1↓)
西武
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1184
(+1)
2
(+2)
1
(+1)
2
(+1)
0.180
(↑0.037)
1.000
(↓1)
2
(1↓)
ソフトバンク
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1184
(+2)
4
(+3)
2
(+2)
2
(+1)
0.221
(↑0.015
1.890
(↓0.99)
2
(2↑)
ロッテ
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
1184
(+3)
4
(+2)
1
(+1)
2
(+1)
0.210
(↑0.004
1.930
(↓0.07)
2
(2↑)
日本ハム
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
1182
(+2)
4
(+1)
0
(-)
1
(-)
0.121
(↑0.05)
2.120
(↑1.26)
6
(2↓)
ORIX
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1182
(+1)
11
(+2)
0
(-)
0
(-)
0.197
(↑0.157)
0.000
(-)