オリックス(★1対2☆)楽天 =リーグ戦2回戦(2020.06.20)・京セラドーム大阪=
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楽天
00010000012500
ORIX
100000000011110
勝利投手:森原 康平(1勝0敗0S)
(セーブ:辛島 航(0勝0敗1S))
敗戦投手:澤田 圭佑(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天は1点を追う4回表、島内の適時打で同点とする。そのまま迎えた延長10回には、2死一二塁の好機から相手失策の間に1点を挙げ、勝ち越しに成功した。6番手・森原が今季初勝利。敗れたオリックスは、9回に一打サヨナラの好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆オリックス中川圭太内野手(24)が、先制適時打を放った。 「打ったのは真っすぐです。まずは1本出したかったですし、チャンスだったので、いい形で先制することができてよかったです」 初回2死一、三塁で楽天松井の143キロ直球をライト前へはじき返した。直前に4番ジョーンズが空振り三振に倒れており、流れを呼び寄せる一打となった。

◆オリックス新助っ人のアダム・ジョーンズ外野手(34)が来日初安打を放った。 「打ったのはファストボール。ヒットが出てくれてよかったよ。神様に感謝したいね!」 3回無死一塁。楽天松井の2球目を捉え、レフト前に運んだ。来日5打席目での初安打に、一塁ベース到達後には両手を大きく広げて天を見上げた。 メジャーでは1939安打&282発を放った大物助っ人だが、記念のボールは一塁側ベンチへ。ムードメーカーの伏見がミットを掲げて"返却要求"すると、西村監督もニンマリだった。

◆楽天島内宏明外野手(30)が同点適時打を放った。1点を追う4回無死二塁。オリックス先発田嶋の外角直球を右前に運んだ。 2日から再開された練習試合では打率4割4分をマーク。「毎年開幕の時に星稜・山下総監督から『頑張れ』というお言葉をいただいているので。星稜魂です」と真剣な表情で話した。

◆オリックス先発の田嶋大樹投手が5回3安打1失点でマウンドを降りた。 「調子自体も良かったですし、最低限ゲームを作ることが出来たところは良かったと思います。失点した場面、簡単に打たれてしまったところは反省しなければいけませんが、全体的にはテンポよく投げることが出来ていたと思います」 初回に先制点をもらい、リズムに乗った。4回に島内にタイムリーを許し、同点に追いつかれたが、力を込めたボールで後続を打ち取った。

◆オリックスは初回に5番中川の右前適時打で先制。楽天は2回に6番ロメロの二塁打で好機をつくるも無得点に終わった。 楽天は4回無死二塁から、3番島内の右前適時打で同点に追いつく。オリックス先発の田嶋は5回3安打1失点で降板した。 オリックスは同点の9回1死満塁のサヨナラ機で無得点。楽天は延長10回に相手の適時失策で1点を勝ち越し、開幕2連勝とした。 勝ち投手は楽天森原で1勝目、辛島は1セーブ目、負け投手はオリックス沢田で1敗目。

◆西村オリックスが11安打8四球も1得点に終わり、開幕2連敗を喫した。 1-1で今季初の延長戦にもつれ込んだが、10回2死一、二塁で、1回に先制打を放ち、三塁から一塁に回っていた中川が痛恨の適時失策で決勝点を献上してしまった。12年から9年連続の開幕カード負け越しが決定。パ・リーグで白星なしはオリックスだけだ。 決定機はあった。同点の9回は1死満塁とサヨナラのチャンス。6番大城の代打・小島は空振り三振。後続も倒れて絶好機を逃し、延長戦に突入した。西村徳文監督は「これだけチャンスを作ったわけですから。かなりのチャンスはあった。(得点があれば)最後もこういう展開になってないでしょうから...」と16残塁を悔やんだ。10回は捕って、ベースを踏めば負けはなくなるシーンでまさかのトンネル。指揮官は「終盤に、しっかりしていかないと...」と厳しい表情で話した。

◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手が初安打を含むマルチ安打で復調気配だ。「チームの勝利のためにプレーしているので、個人のことは深く考えていない。ただ、最初の1本が出てホッとしました」。 チームは11安打、8四球も16残塁で1得点に終わり敗戦。「昨日は1安打で、今日は11安打。みんなの状態はよくなっている。1つ勝てばみんなの力は上がっていく」と仲間を思いやった。

◆楽天三木肇監督が仕掛けて、白星をつかみとった。オリックス中川の適時失策で延長10回の戦いを制し、チーム3年ぶり、リーグ唯一の開幕連勝発進。 2番ブラッシュ、5番鈴木大と入れ替え、6回1死に四球を選んだ前夜のヒーロー鈴木大に小深田を代走起用するなど、積極的に兵を動かした。「選手全員が最後まで諦めず、集中力を持ってやってくれた。またまた感謝ですね」と頭を下げた。 前例のない状況に、開幕後も試行錯誤は続く。延長10回制、ベンチ入り枠の拡大。特殊ルール適用で戦術の幅は広がりも狭まりもする。打線は5安打とつながりをかいたが、50メートル走5秒後半の小深田、山崎幹の代走陣がいずれも1死一塁から盗塁を決め得点圏を作り出した。「開幕前からこういった日程、ルールが決まり予測、イメージしてきた。何が正解か分からない。意味を持ってやっていきたい」。時に動き、時に耐える。勝利が最優先ながら、今後を見据え模索を続ける。

◆今季から再び先発に回った松井裕樹投手(24)が、18年10月4日の日本ハム戦以来625日ぶりに公式戦先発登板を果たした。 4回で85球を投じ6安打3四球と荒れた。初回から制球が定まらず、毎回得点圏に走者を背負う苦しい投球だったが、なんとか要所を締め1点で切り抜けた。 久々のまっさらなマウンドで、余計に力が入った。初回に3安打で先制を許すと、2回は33球も投げ3四球を与えてしまい「1イニングに30球も投げたらゲームが締まらない。疲れも出てしまう。最低でも5回まではいかないとダメですね」。マウンド上で何度も顔をしかめた。 昨季は自身初のセーブ王に輝き、これが1つの踏ん切りにもなった。ルーキーイヤーの14年以来の先発投手へ。オープン戦では結果を残せなかったが、2日からの練習試合では2試合に先発し8回2失点で防御率は2・25と、状態は上がってきていた。前日(19日)のオンライン取材では「気持ちの高ぶりはないです」と淡々としていたが、試合後は「初回の登板で力が入ってしまった」と本音がでた。 ベンチで見守った伊藤智仁投手チーフコーチは「今季初登板の緊張感を差し引いても、ちょっと寂しかったかな。先発として合格か、と言えば決してそうではないですけど、ぼちぼちかなという気はする」と球威向上を求めた。「テンポ良くストライク先行していければ。次は言い訳できないので、しっかり準備していきたい」と松井。次回登板は27日の日本ハム戦(楽天生命パーク)。ホームに凱旋(がいせん)し、本来の力を出し切ってみせる。【佐藤究】

◆楽天ドラフト1位ルーキーの小深田大翔内野手(24)が20日、プロ2戦目の出場となったオリックス2回戦で初盗塁をマークした。 同点の6回1死一塁、鈴木大地内野手の代走で途中出場。50メートル走5秒9の俊足を飛ばし、二塁を陥れた。大阪ガス時代に日本選手権優勝を果たした思い出の京セラドーム大阪でプロ野球選手としての証しを1つ残した。芝と土の境目いっぱいに置いた左足を、サッサッと蹴り上げた。同点の6回2死一塁。一走の小深田が、オリックス2番手左腕の山田から5度のけん制後、意を決した。ややスタートは遅れ気味も、ぐんぐん加速。タッチよりわずかに早く、右足を二塁へ突き刺した。「いつでも盗塁できる準備はしていました。その中で決められたのは良かったと思います」。包囲網をくぐり抜け、一打勝ち越しの好機を演出。自らに求められた役割を確実に遂行した。 周囲の期待値は高い。春季キャンプでは全体練習後の「特走」メニューのメンバーに入った。コーチ時代にヤクルト山田哲、日本ハム西川と盗塁王経験者を指導した三木肇監督からリード、スタート、帰塁など走塁のいろはを学んだ。試合前には神戸国際大付の先輩である塩川内野守備走塁コーチらとともに復習を重ねる。三木監督は「入団してからいろんなコーチが指導してくれている。経験を積むことは本人にとっても財産になるしチームにとって必要。非常にいい盗塁だった」と評価した。 成功だけでなく、失敗も糧にする。8回1死一、二塁で迎えたプロ初打席では二ゴロ、延長10回1死二塁では空振り三振に倒れ、ヒーローの座は取り逃した。変則的な形で迎えた1年目。なす事全てが実となる。「明日もしっかり準備をして、出番があれば与えられたところでしっかり自分の仕事をしたいです」。憧れる元阪神の赤星氏と同じく赤色を基調とした手袋を使うスピードスターが、これからダイヤモンドを駆け抜ける。【桑原幹久】

◆オリックスの新外国人、アダム・ジョーンズ外野手が20日、楽天戦(京セラ)に「4番・右翼」で出場。三回の第2打席で来日初安打を放った。  1-0の三回無死一塁で楽天先発・松井が投じた144キロの直球を捉え、左前打。一塁ベースを回ったところで両手を挙げ、喜んだ。来日5打席目での初安打となった。  ジョーンズは今季、メジャー通算1939安打、282本塁打の実績を携え、初来日。超大物助っ人の入団に活躍が期待されていたが、前日の開幕戦では攻守に精彩を欠いていた。

◆一回に先制の右前適時打を放った5番・中川圭太内野手(24)が三回無死一、二塁で迎えた第2打席で痛烈な三塁線へのゴロを放つが、捕球した楽天・浅村が三塁ベースを踏み、二塁に転送し、併殺打となった。  これについて「J SPORTS」の中継で解説を担当する近鉄、オリックスなどで活躍した元内野手、大島公一氏(52)は「これは数少ないトリプルプレーのチャンスなんですよ。浅村選手、よく捕りましたよね」と好守をたたえた。  その後、中川にバントをさせなかったオリックスの強攻策について「当然ね、こういうケースで打たすから5番にいるんですよね。(試合)前半にこういう(状況で)のバントするのであれば、こういう打順は組まないと思うんですよ」と理解を示し、中川の打撃についても「ダブルプレーを取られる。それは結果論なのでしょうがないと思いますし、当たりはそんなに悪くはなかったですからね」と評した。

◆オリックスの新外国人、アダム・ジョーンズ外野手が20日、楽天戦(京セラ)に「4番・右翼」で出場。三回の第2打席で来日初安打を放った。  「ヒットが出てくれてよかったよ! 神様に感謝したいね!」  1-0の三回無死一塁で楽天先発・松井が投じた144キロの直球を捉え、左前打。一塁ベースを回ったところで両手を挙げ、喜んだ。来日5打席目での初安打となった。  五回1死一塁では左中間へ二塁打。来日初マルチもマークした。  ジョーンズは今季、メジャー通算1939安打、282本塁打の実績を携え、初来日。超大物助っ人の入団に活躍が期待されていたが、前日の開幕戦では攻守に精彩を欠いていた。

◆楽天は延長戦を制し、開幕2連勝で単独首位に立った。6番手で登板した森原が今季初勝利。今季から先発に転向した松井は4回6安打1失点だった。オリックスは11安打を放ちながら16残塁とチャンスを生かせなかった。  先制したのはオリックスだった。一回2死一、三塁の好機を作ると、中川が楽天・松井から右前適時打を放ち先制した。楽天は四回無死二塁で島内がオリックス先発の田嶋から右前適時打を放ち同点。その後は両チームとも再三チャンスを作りながらも無得点が続いた。  延長戦に入り、楽天は十回2死一、二塁で銀次が一塁へ鋭い当たりのゴロを放つと、これを中川が失策。二走が生還し勝ち越しに成功した。

◆オリックスは相手の倍以上の11安打を放ちながら1得点にとどまった。計16残塁と、もどかしさが募った敗戦を、西村監督は「あれだけチャンスをつくったわけですからね」と無念そうに振り返った。  一回に中川の適時打で先制したが、後が続かない。二回に3四球で得た2死満塁を逃し、九回は1死満塁で代打小島が空振り三振、若月は中飛でサヨナラ機を逸した。  延長十回は一塁を守る中川が平凡なゴロを後逸して勝ち越し点を献上。直後の攻撃では無死一塁で後藤がバント失敗とミスが続き、西村監督は「終盤だけに、しっかりできるようにしないといけない」と苦言を呈した。(京セラ)

◆一昨年10月以来の先発登板となった楽天の松井は、4回6安打1失点で勝敗はつかなかった。課題の立ち上がりで一回に失点、二回は3四球を与えるなど33球を要した。計85球を費やして救援陣にマウンドを譲り「どうしても点数をやりたくなくて力んでしまう」と反省した。  先発に再転向した昨季セーブ王のサウスポーは、まだ無駄な力を入れずに投げるフォーム固めの途上にある。「しっかりストライク先行でいければと思う」と次回登板を見据えた。 小郷(十回に代走で出場。失策で二塁から本塁に生還) 「何かを起こしたいと思っていた。失策であるが決勝点になってうれしかった。全力で走った」 小深田(ドラフト1位新人。代走で登場した六回にプロ初盗塁) 「いつでも盗塁できる準備はしていた。その中で決められたのは良かった」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
200 1.000
(-)
-
(-)
11811
(+2)
2
(+1)
0
(-)
3
(+3)
0.246
(↓0.107)
0.950
(↑0.05)
2
(1↓)
西武
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1184
(+1)
2
(+2)
1
(+1)
2
(+1)
0.180
(↑0.037)
1.000
(↓1)
2
(1↓)
ソフトバンク
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1184
(+2)
4
(+3)
2
(+2)
2
(+1)
0.221
(↑0.015)
1.890
(↓0.99)
2
(2↑)
ロッテ
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
1184
(+3)
4
(+2)
1
(+1)
2
(+1)
0.210
(↑0.004)
1.930
(↓0.07)
2
(2↑)
日本ハム
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
1182
(+2)
4
(+1)
0
(-)
1
(-)
0.121
(↑0.05)
2.120
(↑1.26)
6
(2↓)
ORIX
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1182
(+1)
11
(+2)
0
(-)
0
(-)
0.197
(↑0.157
0.000
(-)