ソフトバンク(☆6対3★)巨人 =オープン戦2回戦(2020.03.11)・福岡PayPayドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
0002001003402
ソフトバンク
00130020X6800
勝利投手:和田 毅(2勝0敗0S)
(セーブ:サファテ(0勝0敗1S))
敗戦投手:桜井 俊貴(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(2号・4回表2ラン),丸 佳浩(2号・7回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ソフトバンク戦チケット予約 巨人戦チケット予約
◆ソフトバンクは先発・和田が5回2失点の投球。ベテランが開幕ローテーション入りへ向けて、順調な調整ぶりを示した。対する巨人は先発・桜井が4回途中4失点。4与四球3暴投を記録するなど、不安を残す内容となった。

◆巨人はオープン戦球団ワーストを更新(65年以降)する10試合連続白星なしで単独最下位になった。投手陣が計8四球。打線は不調のモタを2軍で再調整させ、育成のウレーニャをスタメン起用したが3打数無安打に終わった。 原監督は「当然勝ちにいくスタイルではいるんだけど、結果として勝ててないというところですね」と言った。

◆全国の球児たちへ届け-。巨人岡本和真内野手(23)が、思いをバットに乗せた。1点を追う4回2死二塁。ソフトバンク和田のど真ん中速球を見逃さず、雄大なフォロースルーで無人の左翼席中段へアーチを描いた。 ダイヤモンドを一周すると、先に本塁生還した二塁走者の坂本からお辞儀された。7回には右翼フェンス直撃の二塁打。プロ野球開幕の延期が決定する中で「僕はいつ、開幕してもいいと思っている。開幕に合わせているつもりはない。1年間を通して活躍できるように練習している」と頼もしい言葉を並べた。 悔しさをかみしめる高校球児へも、同じ思いだった。新型コロナウイルスの影響で、センバツ中止が発表された。自身は智弁学園(奈良)3年時、14年の86回大会に出場。1回戦(対三重)で1試合2発を記録した。奈良の高校球児から巨人の2代目「若大将」へと成長した男は「3年生にとっては、初めて出る高校もあったかもしれない。もちろん残念な気持ちだけど、それが全てではない。逆に夏の大会に向けてのモチベーションにつながるかもしれない」と語った。 開幕だけが全てではない。「3・20」から変わる新たなスタートの日に向けて「僕は調整しようという気持ちは1ミリも思っていない。開幕がいつか、分からないからこそ、悔いなくやれたら」と日々を全力で生きる。今日という時間は返ってこない。目の前にある一瞬を全力でやるだけ。その後ろ姿で、球児へ夢を届ける。【栗田尚樹】

◆ソフトバンク和田毅投手(39)が"見えない開幕"に向けて好仕上がりを見せた。 球速は140キロ前後ながら、キレのある直球を生かし、主力が並んだ巨人打線を相手に3回まで1人の走者も許さない完全投球を披露。4回、岡本に2ランを浴びたが、5回も3人斬り。5回をわずか55球で2失点という軽快な投球で今季への期待を抱かせた。 3年ぶりの開幕ローテーション入りを確実にしているが、9日に開幕延期が決定。まだ日程が定まらない中でもベテランらしく落ち着いている。「決められた中でやっていくしかない。12球団同じ条件なのでね。開幕が決まったら、しっかり合わせていくしかない。調整が難しいと言っていい状況ではない」。東日本大震災で開幕延期となった11年も経験している。「あのときとは全然状況が違う。野球をやっていていいのかな、という気持ちもありましたし...」。さまざまな状況を経験しているだけに、冷静にこの日のマウンドと向き合った。 早大の1学年後輩で、同一リーグのロッテ入りが決まった鳥谷から「対戦したい」と指名を受けたことにも刺激を受けた。「指名してもらえてありがたい。対戦するにはぼく自身がずっと上(1軍)にいないといけない。彼がどこに行くのかずっと案じてはいたので、決まって良かった。当然頑張ってほしいですし、対戦が楽しみです」と新たな発奮材料になった。後輩の思いに応えるためにも、淡々と「開幕」に向かっていく。【山本大地】

◆右股関節痛からの復活を目指すソフトバンクのデニス・サファテ投手が昨年3月13日の巨人とのオープン戦以来となるセーブを挙げた。 9回1イニングを8球で3者凡退に切った。最後は大城を144キロの直球で空振り三振。「まっすぐのコントロールもよかった。球速はまだまだだけど、自分ではいい感じでゲームに入れている」。開幕が延期になったこともポジティブにとらえた。「(延期は)残念だけど、自分には準備する時間が増えたとプラスにとってやりたい」と話していた。

◆巨人桜井俊貴投手が課題を露呈した。3回に暴投で先制点を献上。4回には1イニングだけで2度の暴投、4四球と制球を乱した。 「途中で球の質が落ちて。スタミナ不足。投げ込み、遠投をしていきます」と改善点を挙げた。宮本投手チーフコーチは「もともとリリーフから先発を勝ち取った。リリーフをやってもらう可能性もあります。初心に帰って、もっと野獣になって」と配置転換も示唆した。

◆巨人がオープン戦球団ワーストを更新(65年以降)する10試合連続白星なしで単独最下位になった。 投手陣が計8四球。打線は不調のモタを2軍で再調整させ、育成のウレーニャをスタメン起用したが3打数無安打に終わった。原監督は「当然勝ちにいくスタイルではいるんだけど、結果として勝ててないというところですね」と言った。13日からは松原を1軍昇格させ、増田大が2軍に降格する。 ▽巨人ウレーニャ(1軍昇格即スタメンも無安打)「本当にいいピッチャーがいると思った。アジャストしていけるようにしたい」

◆巨人・岡本和真内野手(23)が11日、ソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)の四回に左翼席へ2号2ランを叩き込んだ。  0-1で1点を追う四回2死二塁で、和田が低めに投じた138キロをとらえた。大きな打球はホームランテラスを越えて左翼席へ着弾した。  これでオープン戦は打率・368、2本塁打、ソフトバンク・バレンティン、ヤクルト・吉田大成と並んで12球団トップの9打点。春季キャンプで原監督から「若大将」のニックネームを受け継いだ主砲が絶好調だ。

◆先発ローテーション入りを狙う巨人の桜井がオープン戦に初先発し、3回1/3を投げて5安打4失点と崩れた。4四球、3暴投と制球が定まらず「途中で球の質が落ちてボール球が増えた。スタミナ不足。考えないといけない」と下を向いた。  前回、4日の日本ハム戦でも3回1/3を7安打5失点と乱調だった。「準備をしっかりして、やるしかない。腕を振っていきたい」と意気込んで臨んだが、再びアピールに失敗した。

◆ソフトバンクの育成3年目、尾形が1回を完璧に救援し、オープン戦で4試合連続無失点とした。最速149キロの速球を軸に抑え込んだが「まだまだアピールしないといけない」と表情は緩まなかった。  宮城県出身。小学5年生で東日本大震災を経験し「つらかった思いは忘れない」。楽天の試合などを見て勇気づけられた経験から「東北の人に少しでも勇気を与えられるような投球をしたい」と背筋を伸ばす。福島・学法石川高から入団し、支配下入りが日に日に近づく。「僕の生きてきた20年間を一球一球にぶつけられるようにしたい」と決意を新たにした。

◆先発した桜井は四回途中4失点で降板。4四球3暴投と制球に苦しみ、2試合連続で四回を投げ切れず、「途中から球の質が落ちた。スタミナ不足」とうなだれた。昨季8勝を挙げて開幕ローテ入りが期待されていたが、宮本投手チーフコーチは「またリリーフをやってもらう可能性はある」と、救援再転向の可能性を示した。

◆巨人の岡本和真内野手(23)、丸佳浩外野手(30)の"OM砲"が11日、ソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)で今季初のアベック弾を記録した。岡本はおちゃめな"ドヤ顔"で振り返った。  「甘い球が来たらいこうと。仕留められてよかった。(丸とのアベック弾は)まあ、きょうに関しては僕の方が先に打っていますからね」  四回2死二塁で、和田の低めの直球を豪快なスイングで左翼席中段付近まで運ぶ2号2ラン。打点は12球団トップタイの9打点となった。丸も七回先頭で高橋の初球、150キロの直球を左翼ホームランテラスへほうり込み、「相手投手の一番強い球に、しっかり力負けしないように打てた」と胸を張った。  「開幕はいつか分からないけど、自分のやれることをしっかりやっておいて、悔いなく開幕を迎えられるようにしたい」と岡本。公式戦の開幕は延期されたが、リーグ2連覇を狙う巨人の大砲コンビは臨戦態勢だ。 (谷川直之) 7連敗、球団史上初の10戦勝ちなしでオープン戦単独最下位となった巨人・原監督 「当然勝ちにいくスタイルではいるが、なかなか結果として勝てていないということ」

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
ソフトバンク
630 0.667
(↑0.042)
-
(-)
49
(+6)
25
(+3)
10
(-)
9
(+4)
0.257
(↑0.001
2.360
(↓0.08)
2
(2↑)
楽天
740 0.636
(↑0.036)
0
(-)
51
(+9)
34
(+2)
8
(+2)
11
(+2)
0.259
(↑0.007)
2.540
(↑0.06)
3
(1↓)
広島
531 0.625
(↓0.089)
0.5
(↑1)
50
(+1)
43
(+7)
7
(-)
4
(-)
0.295
(↓0.006)
4.440
(↓0.38)
4
(1↑)
DeNA
640 0.600
(↑0.044)
0.5
(-)
41
(+7)
35
(+1)
11
(+4)
2
(-)
0.256
(↑0.007)
2.830
(↑0.33)
4
(3↓)
西武
321 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
26
(+2)
20
(+9)
4
(-)
9
(-)
0.282
(↓0.015)
3.460
(↓1.21)
6
(1↑)
阪神
432 0.571
(↑0.071)
1
(-)
27
(+3)
43
(+1)
10
(-)
8
(+2)
0.232
(↑0.005)
4.560
(↑0.45)
7
(2↓)
日本ハム
542 0.556
(-)
1
(↓0.5)
47
(+3)
41
(+3)
5
(-)
6
(+1)
0.270
(↓0.004)
3.310
(↑0.03)
8
(1↓)
ロッテ
222 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
24
(+3)
24
(+3)
7
(+1)
8
(+2)
0.229
(↑0.003)
3.740
(↑0.15)
9
(2↓)
ヤクルト
451 0.444
(↓0.056)
2
(↓1)
35
(+1)
42
(+3)
3
(-)
12
(-)
0.220
(↓0.011)
3.580
(↑0.18)
10
(-)
ORIX
352 0.375
(↓0.054)
2.5
(↓1)
35
(+2)
41
(+4)
6
(-)
4
(-)
0.262
(↓0.006)
3.760
(↓0.03)
11
(-)
中日
370 0.300
(↑0.078)
3.5
(-)
23
(+4)
48
(+2)
4
(-)
4
(+2)
0.220
(↑0.009)
4.450
(↑0.28)
12
(1↓)
巨人
283 0.200
(↓0.022)
4.5
(↓1)
47
(+3)
59
(+6)
13
(+2)
2
(-)
0.240
(↓0.008)
4.460
(↓0.17)