ヤクルト(★3対8☆)ロッテ =オープン戦1回戦(2020.03.07)・明治神宮野球場=
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ロッテ
10006000181103
ヤクルト
0001000203901
勝利投手:西野 勇士(1勝0敗0S)
敗戦投手:高橋 奎二(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】福田 秀平(2号・1回表ソロ),レアード(1号・5回表満塁),清田 育宏(1号・9回表ソロ)
【ヤクルト】塩見 泰隆(2号・4回裏ソロ)

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◆ヤクルトは、開幕投手に内定している石川が4回1失点。要所を締める投球で、順調な調整ぶりを示した。一方のロッテは、レアードがグランドスラムを記録。ここまで快音のなかった助っ人に、待望のオープン戦第1号が飛び出した。

◆開幕投手を務めるヤクルト石川雅規投手(40)が、今季初となる本拠地でのオープン戦に先発した。 初回、ロッテの1番福田秀に先頭打者アーチを許したが、踏みとどまった。1死一、三塁のピンチで5番マーティンをスライダーで二ゴロ併殺に打ち取り、追加点を許さず。3回にも1死一、三塁から3番清田を遊ゴロで併殺に仕留めた。 4回まで57球、6安打2奪三振3四球1失点。ベテラン左腕は「ヒットを打たれながらも、併殺打などで抑えたところはよかった。2死からの四球などは反省点です。シーズンも粘りの投球をできるように調整していきたい」と振り返った。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(32)が、オープン戦1号となる満塁本塁打を放った。 4回にオープン戦初安打をマークして迎えた、5回2死満塁での第3打席。ヤクルトの左腕高橋の低め147キロ直球をうまくすくい、左翼席へ運んだ。「いい感触で打てたよ」と喜んだ。今季もシーズン30発以上を目標に設定する。 ベンチで祝福されると、最後は誰もいないスタンドへいつものスシポーズ。ドラフト2位・佐藤都志也捕手(22=東洋大)が「食べる役」だった。「ファンも皆さんもスタジアムに来られなくて、歯がゆいと思う。みんながボールパークに来られることを願っている。みんなで戦っていきましょう」と、ファンへメッセージを贈った。

◆ヤクルト2番手で登板した高橋奎二投手は、2回4安打4四球6失点と課題の残る結果となった。制球に苦しみ、62球を要した。5回2死満塁から2点適時打を許した後、四球で再び満塁として満塁弾を浴びた。 高津監督は「力んでストライクが入らず、走者をためて打たれる。入ってきた時からの課題。ローテに入って大事な試合を投げる投手の1人なので、成長してほしい」と注文を付けた。

◆ヤクルト3年目の塩見泰隆外野手が走攻守で見せ場をつくった。 まずは2回の第1打席、中前打から二盗に成功。4回の守備では2死一、二塁からロッテ田村の中前への打球をバックホーム。強肩で失点を防いだ。 さらにその裏、1死から西野のスライダーを左翼席へ運ぶオープン戦2号ソロを放った。「変化球を待っていた。崩されることなくしっかり振り抜けた」と納得の一振り。昨年はオープン戦の好調を開幕後に維持できなかった。外野の定位置争いへ「アピールできているんじゃないかと思う。今年は全試合出て貢献したい。盗塁はできれば30以上したい」と力強く宣言した。

◆ロッテ西野勇士投手が開幕ローテーション入りをほぼ手中に収めた。 5回を投げ、毎回安打を許しながら、1失点でまとめた。直球主体をテーマにした投球に「打者の反応を見ても(直球に)刺されている感じがあったので、悪くなかったと思います」と手ごたえ十分の様子だった。 6日は29歳の誕生日。「いいシーズンにしたいです」と笑った。

◆3年ぶり9度目の開幕投手を務めるヤクルト石川雅規投手が"予行演習"で粘投した。今季初の本拠地オープン戦となったロッテ戦に先発。要所を締め、4回を6安打2奪三振で最少失点にまとめた。 「初めのゲームはより一層緊張感が出る。自分の持っているものを出せるようにするしかない」。20日の阪神戦(神宮)に照準を定めて調整を進める。 立ち上がりは不安定だった。初回、1番福田秀に先頭打者アーチを許した。四球も3つ与えたが踏みとどまった。1回1死一、三塁ではスライダーでマーティンを二ゴロ併殺に打ち取り、3回も清田を遊ゴロ併殺に。「オープン戦の結果がよくても不安だし、悪いともっと不安。不安しかない。でも体は元気なんでね。あとは気持ちと体を開幕に持っていく」。熟練の技で不安をつぶしていく。 高津監督は「悪いなりに工夫しながら投げる。あれが彼のスタイル。20日に状態を上げてきてくれると信じている」と信頼は揺らがなかった。【鎌田良美】

◆ロッテ福田秀平外野手(31)が突っ走っている。7日、ヤクルト戦(神宮)でオープン戦2本目となる先頭打者本塁打を放った。オープン戦5試合を終え、13打数8安打の打率6割1分5厘で首位打者に君臨する。オフにソフトバンクからFA移籍で加入し、「打」「足」「声」の3つでロッテ打線をけん引。シーズンでも大きな期待がかかる。「1番センター福田秀」が板についてきた。「どの打順でも自分の打撃ができるように」とこだわりはない。井口監督は「上位で打ってほしい」と2番、3番起用も視野に入れる。それでもトップを任せたくなる存在感を示す。 <1>打撃 エース級も打ち砕く。1回先頭、開幕投手に内定するヤクルト石川の変化球を右翼席へ運んだ。「200勝目前の大投手の方なので、打てて良かった。実際に打席に立って、際どい球ばかりだったので」。オープン戦では楽天松井、オリックス山本からも2安打。大物を苦にしない。 5試合中4試合で、第1打席に安打。「1打席目はすごく大事にしている」と好結果に満足する。試合直前のミーティングが終わると、一目散にグラウンドで体を動かし初回に備える。「タイミングを大きく取れているのも感じます」とも好調の要因を話す。 <2>走塁 5試合で3盗塁。この日も3回、四球で出塁後に走った。しかし「だまされました」と苦笑い。盗塁企画後、打者の角中が中前にはじき返した。ヤクルトの遊撃手エスコバーが福田秀の三塁進塁を阻むべく、盗塁阻止の"演技"で空タッチを試みたのだ。 通常ならヒットエンドランとして、悠々と三塁へ進める状況だった。だまされてスライディングしたことを「反省点です」としたが「すぐに切り替えました」と立ち上がり、三塁をぎりぎりで陥れた。速度ゼロからの急発進。その抜群の脚力は、中堅守備にも存分に生かされる。 <3>声 移籍1年目の立場に遠慮せず、ベンチを盛り上げる。「後ろに松田さんやムネさん(元ソフトバンク川崎)がいるような感覚です」と鼓舞を続ける。おとなしめの若手が多いチームでは貴重な存在だ。 打率や盗塁の数値目標は掲げない。「1日1日、いいコンディションで続けることが大事」とだけ、柱を定める。福田秀がロッテにもたらすものは、数字以上に大きい。【金子真仁】

◆ロッテ福田秀平外野手(31)が突っ走っている。7日、ヤクルト戦(神宮)でオープン戦2本目となる先頭打者本塁打を放った。 ▼ロッテ福田秀が2月29日楽天戦(ZOZOマリン)の1回裏に松井から放って以来、オープン戦2本目の先頭打者本塁打。 オープン戦で先頭打者本塁打をシーズン2本は宗(オリックス)が18年3月3、4日DeNA戦で記録して以来。オープン戦の古い記録は不明だが、ロッテの選手では65年以降初めて。オープン戦での対左投手はこれで4打数4安打、2本塁打、2四球と全6打席とも出塁している。

◆ヤクルト・石川雅規投手(40)が7日、ロッテとのオープン戦(神宮)に先発。3年ぶり9度目となる開幕投手を務めるベテラン左腕は、4回57球を投げ、6安打1失点と粘り強く投げた。  「ヒットを打たれながらも、併殺打などで抑えたところは良かったが、二死からの四球などは反省点です。シーズンも粘りの投球をできるように調整していきたい」  今季初めて本拠地・神宮球場で行われた一戦。3月20日の開幕戦(対阪神、神宮)への"予行投球"でもあった。一回、先頭の福田に右越えソロを浴びて先制を許す。だが、その後は走者を背負いながらも、併殺打で切り抜けるなど熟練の投球術でピンチを乗り切った。  開幕に向けては「年間を通してということが一番大事になってきますけど、まずは最初のゲーム、最初の勝利というのを取れるように、最高の準備をしていきたいと思っています」。いまは、「3・20」へ向けて調子を上げていくだけだ。

◆ヤクルト・塩見泰隆外野手(26)が7日、ロッテとのオープン戦(神宮)に「5番・中堅」で先発出場。1点を追う四回1死から、左翼席へ2号ソロを放った。  「崩されることなくしっかり振り抜くことができました。少し(バットの)先でしたが、(スタンドに)入ってくれてよかったです」  相手の先発右腕・西野が投じた、2球目のスライダーを逃さなかった。二回の第1打席では中前打を放ち、二盗も成功。守備では、四回2死一、二塁から中前の打球を捕って、本塁へ"レーザービーム"。見事に刺殺し、失点を防いだ。  3年目の今季、定位置奪取を期待される塩見。この日、一塁の守備に就いた坂口や、一、三塁を守れる村上の復帰状況によっても変わるが、中堅のレギュラー獲得へ大きなアピールとなった。

◆3年ぶり9度目の開幕投手を務めるヤクルトの石川は4回を6安打1失点で踏ん張った。一回に福田秀に先頭打者本塁打を浴びたが、その後はピンチで打たせて取る熟練の投球が光った。「併殺打などで抑えたところは良かったが、2死からの四球などは反省点」と気を引き締めた。  プロ野球史上5人目となる40歳代での開幕投手を担う。「自分の持っているものを出せるように準備するしかない。自分の球を投げて自分らしいアウトを取れればいい」と意気込んだ。 高津監督(石川に) 「悪いなりに工夫しながら投げたと思うが、あれが彼のスタイルでもある。状態を上げて(開幕のマウンドに)上がってくれることを信じている」

◆ヤクルトの塩見が走攻守で活躍し、開幕先発出場へアピールした。二回、先頭打者で中前打を放って二盗を決めると、四回はスライダーを左翼席へ運んで2号ソロとし「変化球を待っていた。うまく自分のイメージ通りのスイングができた」と納得の表情だった。  中堅の守備では、四回2死一、二塁で中前打を処理して本塁へ好返球し、二塁走者をアウトにした。「去年もオープン戦は絶好調でシーズンは駄目だった。今年こそはシーズンで打てるようにしたい」と息巻いた。

◆開幕ローテーション入りが濃厚なロッテの西野は5回を5安打1失点と安定した内容だった。速球を主体とすることをテーマに投げ「ファウルでカウントを取れたし、打者の反応も差し込めている感じがあった」と手応えを口にした。  寒空の下、半袖姿で熱投。前日6日に29歳の誕生日を迎え「毎年思っているけれど、いいシーズンにしたい」と意気込んだ。井口監督は「しっかりした投球をしてくれた。調子を上げてきてくれている」と満足そうだった。 福田秀(初回先頭打者本塁打など全4打席で出塁) 「打順は関係なく、その試合の第1打席はすごく大事にしている。タイミングを大きく取れているのが好調の要因」

◆ヤクルト・長谷川宙輝投手(21)が7日、ロッテとのオープン戦(神宮)の八回から4番手で登板。1回を3者凡退に抑え、2三振を奪う快投を披露した。  「お客さんがいないので変な緊張感がありました。(マウンドは)投げやすかったです」  幼少期から憧れたマウンドに、初めて登った。東京都小平市出身で、小学生の時にはヤクルトのファンクラブに加入し、青木のファンだったという左腕。東京・聖徳学園高でも、昨季まで育成選手として所属していたソフトバンクでも神宮球場のマウンドからの景色は見たことがなかった。  先頭の安田を二ゴロに抑えると、続く田村はこの日の最速となる151キロの直球で見逃し三振。最後は藤岡を149キロの直球で空振り三振に斬り、完ぺきな内容でベンチに戻った。  春季キャンプ中から好投を続けているが、「今のところは奇跡が続いているなという思いで投げています」と謙虚に振り返った長谷川。慢心せず、開幕1軍入りへアピールを続ける。

◆ヤクルトは7日、ロッテとのオープン戦(神宮)に3-8で敗れた。高卒4年目の古賀優大捕手(21)が七回に嶋の代走で出場。この日の初打席となった八回2死満塁からは、右翼線へ2点二塁打を放った。  マウンド上にはロッテの守護神、益田。実績もある右腕の速球に逆らわず、はじいた。オープン戦は途中出場が多い中で、驚異の9打数6安打。好調の要因を聞くと「一番はその打席に集中してやれていることですね。あとは、去年からやってきたことがいま形となって出ていると思う」とうなずいた。  今春のキャンプでは、5人の捕手が1軍に帯同。現在も嶋、中村、西田と古賀の4人が1軍に帯同している。西田は一塁手も守れるが、開幕1軍入りへ決して気は抜けない状況だ。  「開幕メンバー、スタメンは決まっていないと思う。まずはメンバーに入ることを一番にやっていけたら」と古賀。成長著しい21歳が、大舞台で花を咲かす。

◆広島の鈴木誠が待望のオープン戦1号2ランを放った。三回1死三塁で、松本が2球続けたカーブを呼び込んで振り抜くと、高々と上がった打球は左翼ポール際へ飛び込み「たまたま甘い球が来て、手を出せたので良かった」と振り返った。  前日6日の試合では主力の多くが3打席までに交代した中、試合勘を取り戻すために志願して4打席に立った。まだ本調子ではなく、二回は中途半端なスイングで遊ゴロに、六回はルーキー浜屋に見逃し三振に打ち取られ「良かったり、悪かったりがはっきりしている。もう少ししっかりやりたい」と気合を入れた。

◆明徳義塾高を出て4年目のヤクルト・古賀優大捕手(21)が7日、ロッテとのオープン戦(神宮)に途中出場。八回に打順が回ると、2死満塁で右翼線へ2点タイムリー二塁打を放った。  オープン戦は途中出場が多い中、9打数6安打と猛アピール。開幕1軍入りへ「開幕メンバーもスタメンも決まっていないと思うので、まずはメンバーに入ることを一番にやっていけたら」と決意をにじませた。

◆移籍2年目のレアードが、オープン戦1号となる満塁弾を含む2安打。第2打席で左前へ今季実戦初安打を放つと、続く五回の2死満塁で、高橋の真っすぐを捉えて左翼席に運んだ。「いいタイミングで打てた。(第2打席で)一本出て、気持ち的にも楽になった」。恒例の"すしポーズ"も披露し、井口監督も「ようやく(すし店の)のれんが出ましたね」と笑顔だった。

◆フリーエージェントでソフトバンクからロッテへ移籍した福田秀平外野手(31)がヤクルト戦で、オープン戦2本目の先頭打者本塁打を含む2安打&2四球と、全4打席で出塁。オープン戦の打率・615(13打数8安打)で12球団トップと、好調だ。  一回、フルカウントから171勝左腕・石川の内寄りの変化球を捉えた打球は、無人の右翼席ポール際に飛び込んだ。  「オープン戦でも、200勝目前の大投手からホームランを打つことができてよかった」  五回にも左翼への二塁打で、3試合連続のマルチ安打。「タイミングが大きく取れている」と好調の要因を明かした。  1番打者として結果を出し続ける新戦力。井口監督は「上位で打ってもらうことは間違いない」と、シーズン開幕に向けて絶大な信頼を寄せた。 (石井孝尚)

◆ソフトバンクから加入の長谷川が八回に登板し、1回を三者凡退、2奪三振と好投した。小学生時代はヤクルトのファンクラブ会員だった左腕にとって、神宮は憧れの場所。東京・聖徳学園高時代も経験がなく、初めて上がったマウンドに「(無観客で)変な緊張感はありました。でも投げやすかったです」と感激の面持ちだった。「奇跡が続いている、という思いで投げています」といいながら、オープン戦は3戦無失点だ。

◆3年ぶり9度目の開幕投手を務めるヤクルト・石川雅規投手(40)が、ロッテ戦に先発。4回6安打1失点と粘りの投球を見せた。  「ヒットを打たれても併殺打などで抑えたところはよかったけど、2アウトからの四球などは反省点。シーズンでも粘りの投球をできるように調整していきたい」  今月1日に高津監督に大役を任された。ベテラン左腕は一回、先頭の福田秀に右越えソロを浴びたが、その後は走者を背負いながらも追加点を与えず、持ち味を発揮した。  この日は楽天から新加入の嶋との初コンビ。高津監督は「その組み合わせも見たかった」と説明した。通算171勝左腕の経験に、35歳のベテラン捕手の経験値が加われば新たな"化学反応"も期待できる。  開幕まで残り2週間をを切り「より一層、緊張感も出てくる」と石川。不惑の左腕が最終調整に入った。 (赤尾裕希)

◆ヤクルト・塩見泰隆外野手(26)が7日、ロッテとのオープン戦(神宮)に「5番・中堅」で先発出場し、四回に2号ソロを放つなど、3打数2安打1打点と活躍した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で無観客となったが、今季初の本拠地ゲームで二回に二盗成功、守備では四回に二走を本塁で刺すなど、走攻守で猛アピールに成功。3年目で初の開幕戦(20日、対阪神)スタメン出場に大前進した。試合は3-8で敗れた。  ゴンッ! と鈍い音が響き、無人の左翼席に白球が跳ねた。0-1の四回。塩見がロッテ先発、西野のスライダーをすくい上げ、2号ソロだ。寒空の神宮で白い歯をこぼした。  「崩されることなく、しっかり振り抜くことができました」  今季初の本拠地試合。新型コロナウイルスの影響で神宮球場も無観客開催となり、球団マスコット「つば九郎」もマスクを着用し、スタンドで寂しそうに見守った。恒例の出陣式や新入団選手の紹介などイベントも中止となったが、テレビ中継で声援を送ってくれる燕党に、26歳が全力プレーを届けた。  二回に中前打で出塁すると二盗に成功。四回2死一、二塁の場面では中堅からの"レーザービーム"で、二走を本塁で刺した。オープン戦9試合ですべてチームトップの打率・367、2本塁打、5盗塁。3年目で初の開幕スタメンに大きく前進し、高津監督は「シーズンに入ってできるかというのが大きなところ」と手綱を締めた。  元々、チームトップクラスの運動能力を兼ね備えている。2軍では2年連続で打率3割&20盗塁をクリア。18年に台湾で開催されたアジア・ウインターリーグでは首位打者と本塁打王の2冠に輝いた。昨春のオープン戦も打率・385、12盗塁と好成績だったが、1軍では通算打率・150と結果を残せていない。  変えたのは「心」だ。2月のキャンプで杉村打撃コーチから「1週間、1カ月単位で目標を立ててやったほうがいい。一日一善(1安打)を目指そう」と若手時代の山田哲にも教えた思考法を伝授された。移動時には重圧の中で力を発揮する方法が書かれた「大リーグのメンタルトレーニング」を読み進めている。  「シーズンも打たなくちゃいけない、という考えではなくて、いつも通りのプレーを心がけていく」と塩見。3年目のブレークへ、もう迷いはない。 (横山尚杜) ★厳戒神宮  本拠地初戦は"厳戒態勢"の中で行われた。クラブハウスから球場への移動は、早実高・荒木大輔が入団した際のフィーバーから選手を守るため、1983年に設置された地下通路、通称「荒木トンネル」を利用。室内練習場への移動は警備員が付き添った。報道陣の出入り口も限定され、体温など体調チェック表への記入が義務付けられた。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
西武
310 0.750
(↑0.083)
-
(↓1.5)
21
(+11)
8
(+5)
2
(+1)
8
(-)
0.315
(↑0.043)
2.060
(↓1.02)
2
(1↓)
広島
520 0.714
(↓0.119)
-0.5
(↓0.5)
46
(+5)
33
(+11)
6
(+1)
2
(-)
0.306
(↓0.012)
4.350
(↓1.12)
3
(3↑)
楽天
640 0.600
(↑0.044)
0
(↓1.5)
42
(+7)
32
(+1)
6
(+2)
9
(+2)
0.252
(↑0.006)
2.600
(↑0.18)
4
(2↓)
ソフトバンク
430 0.571
(↓0.096)
0.5
(↓0.5)
33
(+2)
20
(+4)
7
(+1)
4
(+1)
0.250
(↓0.003)
2.320
(↓0.32)
5
(2↑)
DeNA
540 0.556
(↑0.056)
0.5
(↓1.5)
34
(+4)
34
(+2)
7
(+2)
2
(-)
0.249
(↓0.006)
3.160
(↑0.15)
6
(4↑)
ロッテ
221 0.500
(↑0.167)
1
(↑1.5)
21
(+8)
21
(+3)
6
(+3)
6
(+1)
0.226
(↑0.028
3.890
(↑0.22)
6
(1↓)
ヤクルト
441 0.500
(↓0.071)
1
(↑0.5)
34
(+3)
39
(+8)
3
(+1)
12
(+1)
0.231
(↑0.002
3.760
(↓0.55)
6
(2↓)
阪神
331 0.500
(↓0.1)
1
(↑0.5)
20
(+1)
38
(+12)
10
(-)
5
(+1)
0.218
(↓0.002)
5.160
(↓1.18)
6
(2↑)
日本ハム
441 0.500
(↑0.071)
1
(↑1.5)
41
(+12)
37
(+1)
4
(+1)
3
(+1)
0.275
(↑0.008)
3.600
(↑0.33)
10
(1↓)
ORIX
232 0.400
(-)
1.5
(↑1)
27
(+4)
33
(+4)
6
(-)
4
(+2)
0.268
(↓0.014)
4.380
(↑0.06)
11
(1↑)
巨人
262 0.250
(-)
3
(↑1)
38
(+4)
39
(+4)
10
(+1)
1
(-)
0.251
(↑0.004)
3.780
(↑0.21)
11
(-)
中日
260 0.250
(↓0.036)
3
(↑0.5)
18
(+1)
41
(+7)
4
(-)
2
(-)
0.218
(↑0.009)
4.890
(↓0.39)