楽天(☆4対0★)DeNA =オープン戦4回戦(2020.03.05)・静岡草薙球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
DeNA
0000000000510
楽天
00003100X4900
勝利投手:石橋 良太(1勝0敗0S)
敗戦投手:今永 昇太(1勝1敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 楽天戦チケット予約 DeNA戦チケット予約
◆楽天は、牧田がNPB復帰後初の実戦登板。2番手として1イニングを無失点に抑え、地元・静岡で順調な仕上がりを披露した。一方のDeNAは、佐野が3安打の活躍。新キャプテンがバットで存在感を示した。

◆海を渡ったサブマリンが故郷から再始動した。米大リーグのパドレスから新加入の楽天牧田和久投手(35)が地元静岡で871日ぶりに日本のマウンドに立った。DeNA戦の6回に登板し1回1安打無失点。球場表示で最速127キロながらスピードアップ賞3度の右腕は"デビュー戦"を5分でまとめた。 今年で36歳の年男はドキドキしていた。「すごく緊張しました。日本復帰前と後の差もある。自分のピッチングができるか不安もあった」。戦場に立てばスイッチオン。小気味よく右腕をすべらせた。先頭のDeNA百瀬に中前打も、続く神里を外角高め速球で遊ゴロ併殺。新外国人のオースティンには88、89キロのカーブで揺さぶり、内角シュートで三ゴロに仕留めた。 ピンチもチャンスに変えた。日本のボール、マウンドに合わせるため、キャンプ初日に49球、2日目に100球を投げ込んだが、肩に張りを覚えペースダウン。焦らずできることに徹した。帰国後93キロあった体重を渡米前に近い88キロまで減量。夕食は大盛りのサラダに鳥のむね肉を乗せ、おかずは1品まで。毎日同じメニューを食らい"アメリカンボディー"を日本仕様に仕上げた。 先発、救援ともにこなす万能力が持ち味。ブルペン待機が基本線だが、三木監督は「経験豊富でいろんな引き出しがある」と柔軟な起用法を模索する。静清工2年秋以来、18年ぶりにプレーした同地での8日中日戦で次回登板を予定する。「対戦相手も変わるし自分の試したいこともある。投げる楽しみはあります」。1歩踏み出せた。2歩目がすでに待ち遠しい。【桑原幹久】

◆楽天・島内宏明外野手(30)が5日、DeNAとのオープン戦(静岡)に「3番・左翼」で出場し、五回2死一塁から先制となる左中間適時二塁打を放った。  今永の直球を捉え「練習前にロメロにバッティングを教えてもらったので"ロメロ打法"ですね。内容は企業秘密です」とコメントした。  五回2死二塁、ゼラス・ウィーラー内野手(33)も「打ったのはチェンジアップ。うまく反応できた」と左中間へ適時二塁打。さらに、鈴木大地内野手(30)も左前適時打で続き、この回3点を奪った。

◆楽天に新加入の牧田和久投手(35)が5日、DeNAとのオープン戦(静岡)に登板し、1回1安打無失点。静岡・焼津市出身の右腕が、凱旋(がいせん)試合で実戦初登板を果たした。  2番手で、3-0の六回から登場。先頭・百瀬に中前打を許したが、神里を121キロの外角低め直球で遊ゴロ併殺打に、オースティンを三ゴロに仕留めた。  無四球で、計14球。「すごく緊張しました。ともかく結果ではなく、対バッターにどれだけ投げられるか。凱旋(がいせん)試合といっても、観客がいなかったからフワッとした感じでした」と振り返った。  サブマリンは、昨季米大リーグ、パドレス傘下のマイナーでプレーし、3年ぶりにプロ野球界に復帰した。  一方で、先発した石橋良太投手(28)は、5回を61球、2安打2三振無失点。開幕ローテーション入りに向けて、大きく前進した。

◆DeNAの4番佐野が3安打をマークして復調を感じさせた。オープン戦は打率1割台に低迷していたが、打撃コーチの助言を受け「直球をはじき返すという、自分の強みをもう一度確認した」と発奮した。  右前打、左前打と打ち分けると七回には津留崎の速球を力強く右翼線へ運ぶ二塁打を放った。米大リーグ、レイズに移籍した筒香から4番と主将の重責を引き継いだ25歳。「開幕も近い。少しずつ(調子を)上げていかないと」と貪欲だった。 ラミレス監督(5回で7三振を奪った今永に) 「全く心配していない。7回を投げたら10三振奪えるペースだった」

◆楽天の石橋が5回無失点の好投で先発ローテーション入りへ前進した。しっかり腕を振って直球が走り、新球種のチェンジアップも織り交ぜて許した安打はわずかに2本。「他の先発の人たちは仕上がっている。乗り遅れないように必死にやってつかみたい」と言葉に力を込めた。  2月20日の阪神との練習試合では3回3失点と崩れたが、失敗は繰り返さなかった。三木監督は「持ち味を出せていた。期待が大きい投手。有力な一人」と先発陣入りへ高評価した。 楽天・伊藤投手チーフコーチ(実戦初登板で1回無失点と好投した牧田に) 「しっかり腕を振れていた。彼らしさを出してくれた」 太田(牧田をリード) 「テンポ良くどんどん、早めに投げてもらった」

◆5年目右腕の石橋が先発で5回を無失点と好投した。新たな球種のチェンジアップを織り交ぜ、許した安打は2本。「他の先発の人は仕上がっている。乗り遅れないように必死にやって(先発枠を)つかみたい」。直球の最速は143キロ。三木監督は「球速よりも強い球がきていた。期待が大きい投手。(先発枠の)有力な一人」と高く評価した。

◆4番の佐野が3安打をマーク。前日4日まで打率・130と低迷していたが、復調を感じさせた。七回の右翼線二塁打については「直球をはじき返すという、自分の強みをもう一度、確認した」。レイズに移籍した筒香から4番と主将の重責を引き継いだ25歳。「開幕も近い。少しずつ(調子を)上げていかないと」と貪欲だった。

◆楽天に新加入の牧田和久投手(35)=前パドレス=が5日、DeNAとのオープン戦(静岡)で今季実戦初登板し、1回1安打無失点。静岡・焼津市出身の右腕が、"凱旋(がいせん)試合"で異彩を放った。  「すごく緊張しました。凱旋試合といっても、観客がいないから、物足りないというか、フワッとした感じでした」  2番手で3-0の六回から登場。先頭・百瀬に中前打を許したが、神里を121キロの外角低め直球で遊ゴロ併殺打に、オースティンを三ゴロに仕留めた。  無四球で計14球。地面すれすれから繰り出す変幻自在の投球で、丁寧に低めに集めた。直球の最速は127キロながら、40キロ近い緩急差で打者のタイミングを外した。  静清高2年秋の試合で足を踏み入れて以来の草薙球場。当時を振り返り「少し投げたかな。あまり覚えていないけど、観客がいてもっと刺激があった」と懐かしんだ。  6月27、28日には同球場で日本ハム戦(相手主催)がある。「世の中がこういう状況なので今は我慢のとき。次は子供たちに見てもらいたい」。1月には、フラワー空間デザイナーでタレントの立木シュウさん(27)と結婚した右腕が、開幕に向けてピッチを上げてきた。(広岡浩二) 牧田に楽天・三木監督 「テンポがよかった。いろいろな引き出しがあるので、本人が力を出せる役割を考えたい」

◆DeNA・今永昇太投手(26)が5日、コロナウイルス感染拡大のため無観客で行われた楽天とのオープン戦(静岡)に先発し、五回2死から3点は失ったが、それまでの14個のアウトのうち7つを三振で奪う快投。アレックス・ラミレス監督(45)は「すごくよかった」と絶賛し、2年連続の開幕投手をほぼ確実とした。  観客のいない静かなグラウンドで、「シュルシュルシュル...」と今永の直球が空気を切り裂く音が聞こえた。  「全ての球種で配球パターンを確認した。きょうは三振をとれたのでよかったです」  二回1死一、二塁で太田、さらに2死満塁ではD1位・小深田(こぶかた、大阪ガス)から、ともに外角低めへの直球で見逃し三振を奪った。捕手・戸柱の構えたミットに糸を引くように吸い込まれ、「狙って取った。理想のコース、高さにいった」と胸を張った。戸柱も「真っ直ぐ、カットボールなど全部の球種がよかった」とたたえた。  最速146キロをマークし、五回2死まで3安打、7奪三振という圧巻の投球。許した3失点は五回2死からの4連打によるもので「これから気をつけたい」と反省したが、ラミレス監督は「心配していない」と全幅の信頼を寄せている。  この日の好投で2年連続の大役は、ほぼ確実となった。開幕投手の"決定権"を持つ木塚投手コーチは「そこは横浜に帰ってから」と言葉を濁したが、指揮官も「いい形で来ている。準備はできていると思います」とうなずいた。順調なら中7日で13日の日本ハム戦(札幌ドーム)に投げ、中6日で20日の巨人との開幕戦(東京ドーム)、理想的な日程間隔でシーズン初戦を迎える。  新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、2月29日からオープン戦は無観客で開催。初体験だった今永は、「雰囲気が違いました。(声援があることが)当たり前じゃないんだと感じました」。ファンの存在の大きさを痛感した。  「最後は内容、結果ともついてくるのが一番。両方で納得できるように投げたい」。開幕前ラストとなる次のオープン戦での好投を約束。ファンの前で投げる日を待ちわびながら、左腕の調整は最終段階に突入する。(湯浅大)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
200 1.000
(-)
-
(-)
9
(-)
1
(-)
1
(-)
7
(-)
0.300
(-)
0.500
(-)
2
(-)
広島
410 0.800
(-)
-0.5
(-)
39
(-)
21
(-)
5
(-)
2
(-)
0.328
(-)
3.680
(-)
3
(1↑)
ソフトバンク
420 0.667
(↑0.067)
0
(↓0.5)
31
(+5)
16
(+3)
6
(+1)
3
(-)
0.253
(-)
2.000
(↓0.2)
4
(1↓)
ヤクルト
431 0.571
(↓0.096)
0.5
(↑0.5)
31
(+3)
31
(+5)
2
(-)
11
(+1)
0.229
(↓0.003)
3.210
(↓0.31)
5
(3↑)
楽天
440 0.500
(↑0.071)
1
(↑0.5)
32
(+4)
30
(-)
4
(-)
7
(+2)
0.239
(↑0.005
3.010
(↑0.46)
5
(-)
DeNA
440 0.500
(↓0.071)
1
(↓0.5)
30
(-)
32
(+4)
5
(-)
2
(-)
0.255
(↓0.011)
3.310
(↓0.16)
5
(1↑)
阪神
221 0.500
(-)
1
(-)
16
(-)
26
(-)
10
(-)
4
(-)
0.226
(-)
4.810
(-)
5
(1↑)
日本ハム
331 0.500
(-)
1
(-)
29
(-)
33
(-)
3
(-)
2
(-)
0.260
(-)
4.140
(-)
9
(-)
ロッテ
121 0.333
(-)
1.5
(-)
13
(-)
18
(-)
3
(-)
5
(-)
0.198
(-)
4.110
(-)
9
(-)
中日
240 0.333
(-)
2
(-)
16
(-)
31
(-)
4
(-)
2
(-)
0.220
(-)
4.670
(-)
11
(-)
巨人
251 0.286
(-)
2.5
(-)
34
(-)
34
(-)
9
(-)
1
(-)
0.258
(-)
4.310
(-)
12
(-)
ORIX
131 0.250
(-)
2
(-)
22
(-)
29
(-)
5
(-)
1
(-)
0.275
(-)
5.360
(-)