ソフトバンク(★0対2☆)ヤクルト =オープン戦1回戦(2020.03.03)・福岡PayPayドーム=
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ヤクルト
0010100002500
ソフトバンク
0000000000320
勝利投手:高梨 裕稔(1勝0敗0S)
(セーブ:金久保 優斗(0勝0敗1S))
敗戦投手:バンデンハーク(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは、来日6年目のバンデンハークが先発。4回途中1失点と、順調な調整ぶりを示した。対するヤクルトは、2番手・清水が2イニングを投げて無安打無失点。開幕一軍入りを目指す右腕が、安定感のある投球を見せた。

◆ヤクルトはベテラン勢も積極的に走る。2回に33歳のアルシデス・エスコバー内野手(ホワイトソックス3A)が二盗。 3回2死は、敵失で出塁した35歳の坂口が、吉田成の打席でソフトバンク・バンデンハークの2球目に二盗し、先制点につながった。オープン戦通算9盗塁は12球団トップ。昨季はセ・リーグで5番目の62盗塁だったが、高津監督は「走れるチャンスがある時は、全部走る。走れる人は、みんな走らせます」と新戦術を浸透させる。

◆ソフトバンクのデニス・サファテ投手(38)が、復活への第1歩を踏み出した。ヤクルト戦(ペイペイドーム)で、昨年3月21日のオープン戦楽天戦以来、1年ぶりに実戦復帰。 1回を1安打無失点に抑えた。最速は144キロにとどまったが「これからスピードが上がっていく」と手応え。通算234セーブ右腕が、股関節の故障を乗り越え、意義ある11球をかみしめた。苦しかったここまでの歩みを思い出していたのだろう。サファテはじっくりかみしめるように、しゃがみ込んでマウンドの土に手をやった。「長い道のりだった。いろんな感情が出てきた。興奮もしたし、緊張もした。頭の中で入り交じったような気持ち。決して簡単な道ではなかった」。実に348日ぶりに自分の居場所に立ち、大きな復活への第1歩を踏み出した。 6回から登板。先頭西田への初球は直球が高めに上ずった。2球目も続けてボール。3球目は142キロを投げ込み、遊飛に打ち取った。1死から西浦には中前打されたが、続く中村への3球目で捕手栗原が盗塁を阻止してアシスト。中村にはカウント2-2からの5球目、この日最速の144キロ直球を投じ、中飛に抑えた。予定の1回を無失点で終えると久々の笑顔を浮かべ、ベンチ前で仲間たちとハイタッチを交わした。 かつて150キロ台後半を連発し、17年には歴代最多54セーブを挙げるなど絶対的守護神として君臨した姿を思えば、まだまだ満足できる投球ではない。だが「大きな第1歩だった。投げていてもどこも痛くない。4、5カ月前には想像もできなかった。無事に投げられたことがうれしい」と声を弾ませた。復帰戦を見届けた工藤監督も同じ思いだ。「マウンドに上がれたのが何より。ぼく自身もほっとしました」。オフにはサプライズで米アリゾナのリハビリ施設を訪れるなど、右腕の復活を常に気にかけていた。それだけに、確かな足跡を示した11球を目の当たりにして、喜びもひとしおだった。 明るいサファテ節も戻ってきた。この日は144キロにとどまったが「一番大事なことは、今の時点で森より速い球を投げられたということだよ。これからスピードが上がっていくというのは分かっているからね」と、親しい森をいじりながら自信をのぞかせた。開幕にはモイネロが不在の予定で、昨季セットアッパーの甲斐野も故障中。ブルペン陣容が固まらない中で、「キング」の復活に期待が高まった。【山本大地】 ▽ソフトバンク王球団会長(サファテについて)「投げられただけでもいい。(投球の)中身はこれからどんどん投げていけば、上がってくるからね。あれだけ腕が振れればいいよ」

◆開幕ローテ入りが確実なソフトバンクのリック・バンデンハーク投手が収穫と課題を体感した。ヤクルト戦に先発し、3回2/3を3安打1失点(自責0)。 初回は11球で3者凡退。150キロ超の直球で押したが、2回以降は制球もばらつき、合計76球を要した。「立ち上がりはよかった。まだ(オープン戦)2試合目。今後は球数、イニングを増やしながら修正していきたい」と引き締めていた。

◆ソフトバンクドラフト3位の津森宥紀投手(22=東北福祉大)が、ワンポイント適性を見せてアピールした。 4回2死一、二塁で救援登板。右打者の西浦を遊ゴロに打ち取り、火消しに成功した。工藤監督は「いいシミュレーションになった。起用の幅が増えるし、投げっぷりがいい。いいテストができました」と高く評価。開幕1軍入りへ大きく前進した。

◆ソフトバンク古谷優人投手が別人投球で1軍生き残りをアピールした。昨年3軍戦で160キロを記録した左腕はここまで150キロ超の速球を連発。一方で2月23日のオリックス戦で2回6四球と制球不安も見せた。 この日は「低めを意識した」と150キロ超えは1球もなく、2回を無安打1四球で0封。制球重視の変わり身で結果を残したが「コントロールを重視して満足はしていない。50点」と辛口に振り返った。

◆ヤクルトの長谷川です! 新戦力の長谷川宙輝投手(21)が、目指していたマウンドで自己最速を更新する153キロをマークした。オープン戦ソフトバンク戦(ペイペイドーム)で、3番手として8回に登板。1イニングを無安打無失点に抑え、流れをつないだ。昨季まで育成選手として在籍していたソフトバンクを相手に、持ち味を発揮した。ペイペイドームの大型ビジョンに「153キロ」が表示された。ビジターユニホームに身を包んだ長谷川が、帽子を吹き飛ばしながら投じた1球目。自己最速を更新した。本来なら、ファンの歓声が上がる球速も「特に、自分の中ではスピードを出そうと思って投げてはいないので」とサラリと振り返った。 試合前には、周東ら元チームメートにあいさつをして回った。昨季までソフトバンクで背負った背番号は134。育成選手として3年目が終了し自由契約となった昨オフ、支配下選手として獲得オファーしたのがヤクルトだった。本来この日の試合会場はソフトバンクの2、3軍施設であるタマスタ筑後だった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客での実施が決まり、球場がペイペイドームに変更になった巡り合わせもあった。 無意識のうちに、力は入った。「自分の投球ができればいいかなと思っていたけど、終盤で点差が詰まっていたし、ちょい力みました」。キャンプ中からバッテリーを組んできた古賀は「(今日は)今までで一番速かった。受けていて、『抑えてやろう』と思っている感じがした」と気持ちをくんだ。全15球のうち変化球は2球のみ。威力のある直球で古巣を抑え込んだ。 今季はリリーフの中心として、勝ちパターン入りの可能性も十分ある。高津監督は「少々荒れ球でも、ストライクが入らなくても、スピードボールは魅力。小さい投球にならないで(ほしい)。期待しています」と目を細める。子ども時代にはヤクルトのファンクラブに入っており、小学校の卒業文集に書いた夢は「ヤクルトに入って、青木選手と一緒にプレーすること」。あこがれのチームの一員としてソフトバンク戦に"凱旋(がいせん)"し、より気持ちが高まった。「もうホークスの選手ではないので。ヤクルトの長谷川として、しっかり投げたいです」。チームのために、腕を振る。【保坂恭子】

◆「桃の節句」に桜は少しばかり早いが、プロ4年目のサウスポーが「サクラ咲く」の開幕切符を手に入れようとしている。昨年までソフトバンクに在籍していたヤクルト長谷川だ。この日の試合に3番手で登板。1四球は与えたが、1回を無安打無失点に抑えた。最速153キロの速球を武器に思い切り腕を振った。 「めちゃくちゃ楽しい。投球はまだまだですけど、今は本当に楽しいです」。15球。あこがれても届かなかったホークス本拠地のマウンドで21歳の左腕は躍動した。16年育成ドラフト2位で入団。ホークスでの3年間は背番号「134」を背負った。育成3年目を終えた昨シーズン後、育成での契約延長を打診されたが、そこはプロの世界。支配下契約を用意してくれた新天地ヤクルトでの勝負を決めた。 長谷川の移籍決断に複雑な思いを持った男がいた。聖徳学園時代から「10年に1度の逸材」と足しげく東京・三鷹市にある同校グラウンドに通った山本省吾スカウトだ。今年1月。福岡・筑後市のファーム施設で育成練習を見守った。だが、長谷川はもういない。「やっぱりさびしい。僕が見た選手の中で最高なんです。活躍するならホークスで、と思っていたんですけどね。まあ、こればかりは...」。諦めきれないような口調でそう話していた。 かわいい後輩にエールを送る大先輩もいる。ホークス和田だ。この日の投球を選手ロッカー室のモニターで見守った。「よかったですね。四球もあったけど、カウント3-1から置きにいかず、153キロの直球。しっかり腕を振っていましたから。僕はいい投球だったと思います」。今日4日、39歳の大先輩サウスポーは先発登板予定。新天地でチャンスをつかもうとする後輩に負けない投球を誓っていた。 春は別れと出会いが交錯する。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ヤクルトの吉田大成内野手(24)が3日、ソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)に「2番・遊撃」で先発し、三回2死二塁から中前適時打を放った。  バンデンハークが投じた直球をはじき返し「チャンスだったので積極的に打ちにいきました。球が速い投手なのでコンパクトに打ちました」と振り返った。

◆ヤクルト2年目の清水が六回から2イニングを投げ、完璧に封じた。150キロに迫る直球とフォークボールを軸に、中村晃や松田宣を打ち取り「力を入れる時と丁寧に投げる時と、しっかり分けられている」と手応えを語った。  国学院大からドラフト1位で入った昨年は11試合に投げて0勝3敗、防御率7・27と苦しんだ。「まずはどんなポジションでもいいから1軍に残りたい」と先発へのこだわりを捨てて生き残りを目指す。石井投手コーチは「キャンプでどういう投手を目指すのか少し厳しく言った。制球への意識が上がってきた」と目を細めた。

◆4年目で初の1軍登板を目指すソフトバンク左腕の古谷は、七回から2回を投げ、無安打1四球無失点。ただ、制球難克服のため全球クイック投法を用いたことで、自慢の速球は150キロに届かず「結果を出すにはこの投げ方しかない」と複雑そうだった。  昨秋に工藤監督から「四球を出しても腕を振っていけ」と助言されたが、2月23日のオリックス戦で6四球を与えていただけに「ストライクを取りたい自分が勝って腕を振れなかった」と表情は晴れなかった。

◆ソフトバンク先発のバンデンハークは四回途中1失点(自責点0)にまとめた。一回は威力ある速球を中心にテンポよく三者凡退。二回以降はやや制球に苦しんだが、崩れず「全体的に満足。コントロールのばらつきはこれから修正できれば」とうなずいた。  先発陣の柱と目された千賀、高橋礼の調整が遅れる中で、2017、18年に2桁勝利を挙げた実力者にかかる期待は大きい。腰痛や右肘痛に苦しんだ昨季は3試合の登板にとどまっただけに「けがをせず1年ローテーションを守れればおのずと結果がついてくる」と自信を示した。

◆ソフトバンクとの育成契約を3年で終え移籍した左腕・長谷川が八回に登板した。自己最速の153キロをマークして1回を無安打無失点。打撃好調の栗原には直球が真ん中に入ったが、詰まらせて二ゴロとした。ただ2死から四球を与え「いざマウンドに立ったら、ちょっと力んだ。点差のない終盤にあれでは納得がいかない」と頭をかいた。

◆サファテが六回、昨年3月21日のオープン戦以来となる実戦の舞台に立った。最速は144キロだったが、1回を1安打無失点に抑え「決して簡単な道ではなかった。大きな第一歩」。2018年4月に右股関節を手術し、昨年は公式戦の登板はなし。通算234セーブを誇るかつての守護神の復帰に、工藤監督は「内容うんぬんより、投げられたことが収穫」と温かな目を向けた。

◆高梨は5回3安打無失点の好投で開幕ローテーション入りをアピールした。一回は先頭打者・牧原に左越え二塁打を浴びたが、その後は冷静に切り抜けた。武器である直球とフォークボールに加え、新球のカットボールを効果的に使い「変化球でカウントを取ることができた。カットボールも制球しやすくて有効だったと思う」と手応えを口にした。

◆ヤクルトは3日、ソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)に2-0で勝利し、1分けを挟んで4連勝を飾った。三回に坂口智隆外野手(35)が二盗を決め、吉田大成内野手(24)の中前打で先制に成功。チームは3盗塁を決めてオープン戦6試合で12球団トップの9盗塁をマークした。昨季はリーグ5位の62盗塁だった燕に、高津臣吾新監督(51)の目指す機動力野球が浸透し始めている。  昨季日本一のソフトバンクを足を絡めて攻略した。オープン戦で4連勝(1分け挟む)を飾り、高津監督が手応えを口にした。  「四球、バントを絡めて何とか1点というところを考えているので。チャンスがある時は、全部走ってもらうことにしている。失敗もあるけど、積極的に次の塁を狙うということが今の時期は大事かなと思う」  『高津イズム』が表れたのは三回の先制機だった。2死から相手失策で出塁した坂口が、吉田成の2球目に二盗成功。吉田成の中前打で一気に生還した。「いつでもいける準備をしている」と35歳のリードオフマン。直後に吉田成も二盗に成功し、二回1死からはメジャー通算174盗塁のエスコバーも二盗成功で計3盗塁。オープン戦6試合で12球団トップの9盗塁をマークしている。  最下位からの再建へ、指揮官が求める「変化」の一つが走塁改革にある。昨季はリーグ5位の62盗塁。半数以上の33盗塁を山田哲が記録し、チーム2位は村上の5盗塁だった。「使えるものはすべて使いたい」と指揮官。バレンティンがソフトバンクに移籍し、得点力アップが課題のチームはキャンプで、打球判断の走塁練習を重ねた。早出練習は犠打、バスターが中心。開幕に向けて「西田と嶋以外、走れる人はみんな走らせる」と予告した。  投手陣は高梨ら4投手の継投で無失点。昨季は12球団ワーストの4・78だったチーム防御率がオープン戦で2・00と大幅に改善している。  「キャンプからずっとやってきたことが、成果として表れているのかと手応えは多少感じている」と高津監督。新型コロナウイルスの影響でオープン戦が無観客で開催される中、チームは手洗い、アルコール消毒の徹底など感染防止に努めている。明るい話題を提供するためにも、できる限りの準備を進める。 (長崎右)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
200 1.000
(-)
-
(-)
9
(+6)
1
(-)
1
(+1)
7
(+6)
0.300
(↑0.042)
0.500
(↑0.5)
2
(-)
広島
410 0.800
(-)
-0.5
(↑0.5)
39
(-)
21
(-)
5
(-)
2
(-)
0.328
(-)
3.680
(-)
2
(2↑)
ヤクルト
411 0.800
(↑0.05)
-0.5
(-)
27
(+2)
18
(-)
1
(-)
9
(+3)
0.232
(↓0.014)
2.000
(↑0.4)
4
(2↓)
DeNA
420 0.667
(↓0.133)
0
(↑1)
28
(+2)
19
(+4)
5
(-)
2
(-)
0.276
(↓0.001)
3.120
(↓0.26)
5
(-)
ソフトバンク
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓1)
18
(-)
12
(+2)
4
(-)
1
(-)
0.214
(↓0.028)
2.000
(↑0.67)
5
(1↑)
阪神
221 0.500
(-)
1
(↓0.5)
16
(-)
26
(-)
10
(-)
4
(-)
0.226
(-)
4.810
(-)
5
(3↑)
日本ハム
330 0.500
(↑0.1)
1
(-)
22
(+3)
26
(-)
3
(+2)
1
(-)
0.242
(↓0.009)
3.670
(↑0.73)
8
(2↓)
ロッテ
120 0.333
(↓0.167)
1.5
(↓1)
7
(+2)
12
(+6)
2
(-)
2
(+2)
0.167
(↓0.005)
3.460
(↓0.96)
8
(3↑)
楽天
240 0.333
(↑0.133)
2
(-)
19
(+4)
28
(+2)
4
(+1)
4
(+2)
0.213
(↑0.016)
3.730
(↑0.37)
8
(-)
中日
240 0.333
(↓0.067)
2
(↓1)
16
(-)
31
(+6)
4
(-)
2
(-)
0.220
(↓0.018)
4.670
(↓0.07)
11
(1↓)
巨人
250 0.286
(↓0.047)
2.5
(↓1)
27
(-)
27
(+3)
8
(-)
1
(-)
0.245
(↓0.016)
3.920
(↑0.08)
12
(-)
ORIX
130 0.250
(↑0.25)
2
(-)
16
(+6)
23
(+2)
4
(+3)
0
(-)
0.250
(↑0.018)
5.710
(↑1.3)