巨人(★8対9☆)広島 =オープン戦1回戦(2020.02.24)・沖縄セルラースタジアム那覇=
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広島
50200010191312
巨人
01102021181200
勝利投手:九里 亜蓮(1勝0敗0S)
(セーブ:岡田 明丈(0勝0敗1S))
敗戦投手:サンチェス(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】安部 友裕(1号・1回表3ラン),小園 海斗(1号・7回表ソロ)

  DAZN
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◆巨人は新戦力のサンチェスが先発。1回5安打5失点と相手打線につかまり、開幕へ向けて課題を残す結果となった。対する広島は、安部がオープン戦1号となる3ランを放つ活躍。開幕スタメン入りへ、バットで存在感を示した。

◆昨季韓国で17勝を挙げた巨人のエンジェル・サンチェス投手(30=韓国SK)が、来日初の実戦登板をほろ苦デビューで終えた。 1死一塁から3番の坂倉に右中間へ先制の適時三塁打を浴びると、続く鈴木には左犠飛。西川、ピレラに連打を浴び、安部には右翼席前列へ3ランを許した。 1回28球を投げ、5安打5失点。「腕の振りは良かったけど、タイミングが悪くて球が浮いてしまった」と振り返った。「土のマウンドを含めて、日本の野球に対応していきたい」と課題を口にした。 ▽巨人原監督(サンチェスの初登板に) ボールは非常に良かったと思います。コントロールでしょうかね。何て言うか、いい薬になったと思いますね。コンディションそのものは非常にいい状態できてます。

◆4番巨人岡本和真内野手が3回に犠飛、5回に2点適時二塁打を放ち、3打点で沖縄のオープン戦を打ち上げた。 今キャンプは実戦10試合で22打数10安打の打率4割5分5厘と好調をキープ。本塁打はないが「ここ最近で一番充実したキャンプでした」と納得の表情だった。原監督は「非常にスリムになって体も切れている」と全幅の信頼を寄せている。

◆巨人桜井俊貴投手が、ローテ入りへ前進した。2番手で登板し、4回を4安打2失点。 「初球ボールが多い。最初から飛ばしていかないと」と反省点を口にしたが、宮本投手チーフコーチは「大いにローテに入ってくる」とうなずいた。

◆巨人の新外国人エンジェル・サンチェス投手(30=韓国・SK)にとって、ほろ苦いデビュー戦となった。広島とのオープン戦(那覇)で、来日初実戦初先発。 1死一塁から坂倉に右中間へ先制の適時三塁打を浴びると、続く鈴木誠には左犠飛。西川、ピレラに連打を許すと、安部には右翼席前列への3ランを被弾した。1回28球を投げ、5安打5失点。「腕の振りは良かったけど、タイミングが悪くて球が浮いてしまった。土のマウンドを含めて、日本の野球にアジャストしていく必要がある。言い訳には出来ない」と課題を口にした。 昨季韓国で17勝を挙げた右腕。「日本の打者は芯に当てるのがうまい」と改善点以外に収穫も手にした。実績は十分なだけに、エース菅野と先発陣の2本柱として、ローテ入りが確実視される。宮本投手チーフコーチは「全体的に高めに浮いていたかな。でもスピードも走っていたし」と今後に期待した。1イニング限定の登板を経て、開幕に向けてペースを上げていく。サンチェスは「球を低めに集めること、それだけですね」。本番に向けて、修正点を突き詰めていく。

◆巨人丸佳浩外野手が、古巣相手に猛打賞の活躍を見せた。1回に左前打を放つと、5回には、4番岡本の適時二塁打を呼び込む右前打。 7回にも左前へしぶとく運び、得点へつなげた。「当たりは良くない。でも外野の間に落ちたということは、良かったと思う」と3番としての仕事を果たした。

◆広島の新外国人ホセ・ピレラ外野手(30=フィリーズ)が来日初タイムリーを含むマルチ安打と奮闘した。 初回2死一塁から巨人サンチェスの直球を中前へ、5点リードの3回無死一、二塁から巨人桜井の真ん中変化球を捉え、左前への適時打とした。2安打ともファーストストライクで仕留めた。「走者がいるとさらにアグレッシブに打つ意識でやっている」。初タイムリーには「うれしいけど、チームが勝ったことがうれしい」と笑った。

◆広島九里亜蓮投手が3回を投げ、3安打2失点(自責点1)に終わった。 巨人戦に先発。毎回走者を出しながらも連打を許さず、2、3回を最少失点に抑えた。「課題のインサイドに投げきれるボールもあったので、そこはよかった」。3回の1死三塁から丸へ与えた四球を悔やみ「大量失点につながってしまうので、なくしていきたい」と引き締めた。

◆広島佐々岡真司監督(52)率いる新生カープが24日、巨人とのオープン戦(沖縄セルラースタジアム那覇)で勝利し、オープン戦3連勝で春季キャンプの実戦を締めくくった。指揮官が「競争」を強調する中で若手選手を積極起用し、打線は3試合で30得点をたたき出した。一方の投手陣は16失点と課題を残した。野手と投手で明暗が分かれた。巨人戦に勝利も、佐々岡監督の表情は晴れなかった。オープン戦3試合で合計30得点をたたき出し、この日も13安打の猛攻で9得点を奪った攻撃陣については「打者に関しては競争する気持ちを持って結果を出してくれている」と評価。しかし3試合で16失点と課題を残した投手陣に関しては「主力は別として、立ち位置が決まっていない選手はもっとしっかりしてほしいというのはあった」と厳しく指摘した。 若手野手が開幕1軍への猛アピールを続けている。遊撃での開幕スタメンを狙う小園は途中出場ながら、1発を含む3安打2打点と奮闘した。坂倉は3番捕手でスタメン出場し、2安打1打点を記録。23日阪神戦では正随と新人のドラフト2位宇草孔基外野手(22=法大)がともに2安打1打点と存在感を示した。 投手陣はアピール不足となった。この日6回から登板したアドゥワは制球難に苦しみ、3回6安打3失点と課題を残した。指揮官は「入り方がよくない。制球もキレもよくなかった」と苦言。中継ぎ陣も5回を任された矢崎が1イニングで2安打2失点、セットアッパー候補の岡田は9回に登板し、連続四球を与えるなどして、1点を失った。 春季キャンプ中に実戦9試合を消化し、野手と投手で明暗が分かれた。キャンプ打ち上げまで残り2日。3月20日の開幕戦まで既に残り1カ月を切っている。課題を残した投手陣をどう立て直していくのか、新指揮官の手腕に注目だ。【古財稜明】 ▽広島九里(先発3回3安打2失点)「最後の回に四球を出してしまった。大量失点につながってしまうので、なくしていきたい」 ▽広島アドゥワ(6回から登板し、3回6安打3失点)「ボール先行になったのが全てです。ブルペンでなおしていくしかない」 ▽広島安部(7番DHで出場。初回2死一、二塁から右越え3ラン)「風が後押ししてくれました。チームバッティングを意識してやっています」

◆広島セットアッパー候補の岡田明丈投手が1回1安打2四球1失点と苦戦した。9回に登板。1死から連続四球を与え、2死一、二塁から中島に左前適時打を許した。 岡田は「もうちょっと低めに集められたらよかった」と悔やんだ。次戦に向けては「早めに勝負していきたい」と力を込めた。佐々岡監督は「初めてのポジションだし、どんどん投げていってほしい」と今後に期待を寄せた。

◆開幕スタメン諦めんぞ ! 広島小園海斗内野手が1発を含む3安打2打点と猛アピールした。 田中広に代わり3回の守備から遊撃で出場。3点リードの7回、先頭の打席で1ボールからの2球目だった。巨人高田の143キロ直球を完璧に振り抜き、打球は弾丸ライナーで右翼スタンドに突き刺さった。オープン戦1号ソロ。「早いカウントで真っすぐを強くたたけたのはよかった」と喜んだ。 昨秋から打席の立ち位置を後方に下げ、ボールの見極めを高めようと取り組んだ。しかし「前の試合までボールを見極めようとして、追い込まれてから受けてしまっていた」。朝山打撃コーチ指導のもと、積極性を取り戻した。「ボールへの入り込みを練習してきた。練習を積んでよくなってきた。積極的に振りにいけていると思います」と手応えをつかんだ様子だ。 佐々岡監督は「ずっと好調を維持している。まずはいろんなポジションをやって、打力をアピールしてほしい」と期待を膨らませた。ただオープン戦3試合いずれも、田中広が1番遊撃で出場。小園は「悔しい気持ちがある。それを忘れずに全力でプレーするだけです」と一層の闘志をかき立てた。【古財稜明】

◆広島アドゥワ誠投手が3回6安打3失点と課題を残した。6回から登板。7回に四球が絡み、炭谷、湯浅に適時打を許し2失点。8回にも連打を浴び、若林の内野ゴロの間にさらに1点を失った。 アドゥワは「ボール先行になったのが全てです。ブルペンでなおしていくしかない」と反省。沢崎投手コーチは「バランスを崩したことではっきりとしたボール球があった。どんどん結果を出してほしい」と巻き返しに期待した。

◆巨人の新外国人、エンジェル・サンチェス投手(30)=前韓国SK=が24日、広島とのオープン戦(沖縄セルラー)に先発し、実戦デビュー。予定通りの1回で降板し、28球、5安打5失点だった。  昨季韓国リーグで17勝を挙げ、年俸3億4000万円で入団した右腕は、先頭の田中に右前打を許し、坂倉に右中間適時三塁打を浴びてあっさり先制点を献上。続く鈴木誠の左犠飛で2点目、西川に左前打、ピレラに中前打を打たれて一、二塁。迎えた7番・安部に高めへ浮いた直球を右翼席に運ばれた。サンチェスは「腕の振りはよかったが、タイミングが悪くて球が浮いてしまった。打者のヒットゾーンに吸い込まれていってしまった」と反省を口にした。  菅野とともに先発ローテーションの軸と期待されるが、来日初の実戦マウンドは散々な結果に終わった。

◆広島の新外国人のピレラが"来日初の適時打"を放った。三回無死一、二塁で桜井の速球をライナーで左前に打ち返した。二塁走者の鈴木誠の好走塁もあって初打点をマークし「うれしいけど、チームが勝ったことのほうがうれしい」と喜んだ。  一回にも中前打を放つなど、ポイントゲッターとして期待される新戦力。積極打法で状態を上げ「打てる球が来たら打つことを心掛けている。走者がいたらアグレッシブにはじき返すよ」と胸を張った。

◆巨人のサンチェスは先発して来日後初めて実戦のマウンドに上がったが、甘い球を痛打される場面が目立ち、1回5失点で降板する乱調だった。2点を失ってさらに2死一、二塁とピンチを広げ、安部に直球を本塁打された。「腕の振りは良かったが、タイミングが悪くて球が浮いた。失投が多かった」と反省した。  速球は150キロ前後をマークするなど能力の片りんは見せた。先発陣の柱と期待する原監督は「球は良かった。いい薬になったというかね」と次回登板での奮起を促した。

◆新助っ人のサンチェス(前韓国SK)が初の実戦登板。先発して予定の1回を投げたが、5安打5失点。安部に右越え3ランを浴びるなどホロ苦デビューとなった。昨季韓国リーグで17勝し、年俸3億4000万円で入団。先発の柱として期待される右腕は「腕の振りはよかったが、失投が多かった」と反省。宮本投手チーフコーチは「初実戦だし、高めに浮いていたね」と次回以降の修正に期待した。

◆高卒3年目の湯浅が3試合連続安打をマークした。六回に代走で途中出場すると、七回2死一、三塁で右前適時打。身長172センチながら、パンチ力が魅力の20歳は「やれることをしっかりやりたい」とうなずいた。宮崎キャンプは2軍スタートだったが、この3試合で6打数4安打3打点1本塁打と猛アピール。元木ヘッドコーチは「競争が激しくなるのはいいこと」と歓迎した。

◆巨人は24日、広島とのオープン戦(沖縄セルラー)で8-9の惜敗。「4番・三塁」で先発出場した岡本和真内野手(23)が、五回に2点二塁打を放つなど、オープン戦初打点を含む、3打点を挙げた。今キャンプで原辰徳監督(61)の愛称「若大将」を受け継いだ若き主砲が、貫禄を示した。  三塁走者が生還したのを見届けると、岡本は小さく息をつき、ベンチに向かってうなずいた。  「しっかり打てた。続けていけたらいいなと思います。まだまだなので」  言葉にも主砲の自覚が漂う。6点ビハインドの三回1死一、三塁で九里から右犠飛を放ち、オープン戦初打点。五回には矢崎から左中間へ運ぶ2点二塁打で計3打点をたたき出した。  紅白戦も含めた今キャンプの実戦では計22打数10安打の打率・455、5打点とした。本塁打は出ていないものの、「気にしていない。出るときは出るので」とさらっと言い放った。  若き主砲は、今キャンプ中に原監督から愛称「若大将」を授けられた。これまでは「ビッグベイビー」と呼ばれるなど、あどけなさの残る末っ子キャラだったが、次世代リーダーとして大人びた雰囲気も出てきた。  1月の自主トレでは練習を補助してくれた球団スタッフ2人と学生時代の後輩の4人で「岡本組」を結成。「TEAM25(岡本の背番号)」の刺繍(ししゅう)が入った帽子をプレゼントし、練習後の食事をごちそうした。感謝の言葉とともに頭も下げた。支えてくれる周囲への恩返しの思いは、バットでも示す。  「つなげる意識も含めて、非常にいい戦い方をしている」と原監督は23歳をたたえた。主将の坂本が背中の違和感を訴えて、2試合連続で欠場。大黒柱に代わって"新・若大将"が原巨人を引っ張っている。 (谷川直之) ★似顔絵が予告!?  チームで愛される4番・岡本はグラウンド外でも存在感たっぷりだ。この日、球場内のホワイトボードには、練習メニューとともに「打つ!!」のコメントが添えられた岡本の似顔絵が描かれた。実は元投手の阿南広報が書いたもので、23歳も「えー、これ僕っすか。ウケる」と笑顔だった。CS放送の「日テレG+」の番組内で似顔絵が紹介されたこともある阿南"画伯"による「少しでも活躍してくれることを祈って書いています」との期待だったが、「打つ!!」の宣言通りに快音を響かせた。

◆広島・小園海斗内野手(19)が24日、巨人戦(沖縄セルラー)で三回から遊撃の守備に就き、ソロ本塁打、適時二塁打を含む3安打2打点と躍動した。2018年までのセ・リーグ3連覇に貢献した田中広輔内野手(30)と開幕スタメンを争う高卒2年目の若鯉について、佐々岡真司監督(52)は「好調を維持している。打力でアピールしてほしい」とさらなる競争を期待した。  ライナーで右翼席へ運ぶ豪快な一発で沖縄キャンプ最後の実戦を締めくくった。3点リードの七回先頭。三回から田中広に代わって遊撃に入った小園が、高田の甘く入った143キロの直球を振り抜いた。  「絶対に打つ、結果を残す、という気持ちで打席に入った。早いカウントから真っすぐを強く叩けて良かった」  四回先頭の1打席目では桜井の直球を右前へ運んだ。1点差に迫られた九回には鍵谷のフォークをうまく拾ってダメ押しの右中間適時二塁打。途中出場ながら3安打2打点の大当たりで猛アピールした。  これでオープン戦3試合で打率・444(9打数4安打)1本塁打、4打点。佐々岡監督は「ずっと好調を維持している。いろいろなポジションをやっている中で、打力でアピールしてほしい」と目を細めた。  小園は昨年6月20日のロッテ戦(マツダ)に「1番・遊撃」で1軍デビューし、1打席目にプロ初安打をマーク。田中広が昨年8月に右膝手術を受けて離脱した中、後半戦はレギュラーのような扱いで58試合に出場し、40安打4本塁打16打点と存在感を示した。今季は、セ・リーグ3連覇に貢献した田中広と開幕から遊撃の定位置を争う立場になっている。  「(途中出場の)悔しい気持ちを忘れずに、全力でプレーしている。目標はショートのポジションです」  キャンプ中の実戦では二塁や三塁で出場するケースもあるが、あくまで本人が目指すのは3月20日の開幕・中日戦(マツダ)での遊撃での先発出場。入団時に「日本一のショートになる」と誓った男が、実績で上回る田中広という大きな壁に挑む。 (柏村翔)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
400 1.000
(-)
-
(-)
25
(+12)
12
(+6)
5
(+1)
2
(-)
0.287
(↓0.042)
2.750
(↓0.25)
1
(-)
広島
300 1.000
(-)
0.5
(-)
30
(+23)
16
(+10)
3
(+2)
1
(-)
0.339
(↑0.11
4.670
(↑1.33)
1
(1↑)
ソフトバンク
100 1.000
(↑0.357)
1.5
(↓1.5)
10
(-48)
4
(-51)
2
(-11)
1
(-11)
0.333
(↑0.088)
2.000
(↑1.6)
4
(-)
巨人
220 0.500
(-)
2
(↓1)
22
(+15)
16
(+10)
5
(+1)
1
(+1)
0.300
(↑0.061
4.000
(↓1)
4
(1↑)
ヤクルト
111 0.500
(↑0.5)
2
(↓0.5)
17
(+11)
13
(+6)
0
(-)
4
(+4)
0.240
(↑0.005)
2.670
(↑2.33)
4
(3↓)
阪神
111 0.500
(↓0.5)
2
(↓1.5)
10
(+4)
18
(+16)
4
(+1)
4
(+3)
0.250
(↓0.074)
5.190
(↓3.19)
7
(2↓)
中日
120 0.333
(↑0.333)
2.5
(↓1)
11
(+9)
16
(+10)
2
(+1)
1
(+1)
0.282
(↓0.015)
5.000
(↑1)
8
(3↓)
ORIX
010 0.000
(↓0.6)
2.5
(↓2)
4
(-61)
10
(-49)
0
(-12)
0
(-19)
0.100
(↓0.162)
9.000
(↓6.74)
8
(3↓)
楽天
030 0.000
(-)
3.5
(↓2)
9
(+4)
21
(+12)
0
(-)
1
(+1)
0.213
(↓0.006)
5.250
(↑1.5)
8
(3↓)
日本ハム
030 0.000
(-)
3.5
(↓2)
8
(+6)
20
(+14)
0
(-)
0
(-)
0.216
(↑0.022)
5.670
(↑0.33)