中日(★2対6☆)阪神 =オープン戦1回戦(2020.02.22)・北谷公園野球場=
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阪神
02310000061213
中日
01010000021101
勝利投手:西 勇輝(1勝0敗0S)
敗戦投手:ロメロ(0勝1敗0S)

本塁打
【阪神】坂本 工宜(1号・2回表2ラン),マルティネス(1号・3回表2ラン),近本 光司(1号・4回表ソロ)
【中日】平田 良介(1号・2回裏ソロ)

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◆中日は、平田がソロを含む2安打2打点の活躍を披露。開幕へ向けて順調な調整ぶりを示した。一方の阪神は、高山が4安打をマーク。レギュラー奪取を目指す背番号9が、バットでアピールに成功した。

◆阪神坂本誠志郎捕手(26)がオープン戦のチーム1号を放った。0-0の2回2死一塁。カウント1-0から中日先発左腕ロメロの142キロ直球を左翼席まで運ぶ先制2ラン。 打った勢いそのままにダイヤモンドを1周して味方が待つ三塁側ベンチまで帰ってきたが、チームメートは坂本を"無視"。派手にガッツポーズを決めたが、手荒いサイレントトリートメントで祝福された。少し間があって、ようやくハイタッチで歓迎され笑顔を見せた。正捕手争いへ、さすがに見過ごせない大きなアピール弾となった。

◆来日2年目の中日助っ人エンニー・ロメロ投手(29)が22日、今季中日のオープン戦"開幕投手"を務めた。 2回を投げ、3安打(1本塁打)2失点で実戦初登板を終えた。この日最速149キロをマークした左腕は「自分のピッチングは出来た。球をストライクゾーンに投げることと、変化球の精度を確かめた。1年間ケガなく投げられればチームに貢献できる」と、自らに合格点を与えた。 来日1年目の昨季は、開幕からローテーションを守り、21試合8勝10敗、防御率4・26の成績を残した。オフにはドミニカ共和国でのウインターリーグに出場して調整。今季も大野雄、柳とともに先発ローテーションの一角を期待されている。

◆阪神がオープン戦初戦を12安打3本塁打で6得点し、快勝した。2回に坂本が先制2ラン。3回にはマルテが左翼席へ2ラン、4回には近本が右翼にソロを運んだ。 得点にはつながらなかったが、8回には無死一塁から送りバントの場面で、江越が三塁まで進む好走塁などもあった。 矢野燿大監督(51)は「江越の走塁も、江越らしい素晴らしいね。見た目ほど簡単なプレーではない。あそこで1点取りたかったけれど、みんなそれぞれが、聖也(木浪)もエラーしたけどその後守備で取り返したし、みんなやれることをやってくれた。いいスタートをきれたと思います」。さらに指揮官は、開幕投手の西勇についても「しっかりした球が投げられている。何の心配もしていない。順調にきているという感じで見てました」と信頼感を口にしていた。

◆阪神江越大賀外野手(26)が足で魅せた。3本塁打が出るなど打撃で圧倒する中、守備から途中出場。8回にまわった打席で中日R・マルティネスから四球を選んだ。 すると植田の犠打で素早く二塁へ。さらに打球を処理したマルティネスが一塁に送球する間に一気に三塁まで陥れた。 相手守備の間隙(かんげき)をぬうプレーに「スキがあればいつでも行こうと思っているので」。首脳陣も納得させる持ち前の走力を見せた。

◆中日15年目の吉見一起がオープン戦初戦で上々の結果を残した。3番手で登板し、2回2安打無失点。 オープン戦無失点も目標に掲げていただけに「しっかり投げられて良かった」と安堵(あんど)の表情を見せた。与田監督も「ボールカウントからでも(ストライク)ゾーンで勝負する意図がみえた」と、ベテランの実戦初登板を称賛した。

◆中日平田良介外野手(31)が22日、阪神とのオープン戦(北谷)で2打数2安打(1本塁打)2打点と上々の滑り出しを見せた。21日の第5クール初日から1軍に合流。数字で好調を裏付けた。 1打席目は阪神開幕投手の西勇の2球目直球を左中間スタンドへ運んだ。平田は、オープン戦チーム1号より、2打席目にこだわった。2番手高橋の2球目シンカーをとらえて右翼線適時二塁打。「初球の直球を打ちにいこうとして手が出なかったのは反省点。(2球目は)勝手に手が出て反応した。評価できる」と、話した。 佐藤チーフスコアラーも「技ありの一打」と絶賛した打席。平田も「逆方向へ強い当たりが出るのは調子がいいとき。(球を)ライト線へ引っ張れた」と独特の言い回しで振り返った。18年8月16日のDeNA戦で史上68人目のサイクル安打を達成。好調だった当時も同じ言い回しを口にしていた。 昨季は左ふくらはぎの肉離れなどでリタイアを経験。そのため今オフは故障防止を兼ね、米国自主トレで関節の柔軟性を上げるメニューを追加した。「打席での結果につながっている」。15年目のベテランが、キャリアハイの18年シーズンをほうふつさせる上々の滑り出しを見せた。【伊東大介】

◆阪神ジェフリー・マルテ内野手が2戦連発で怪力をアピールした。3回1死一塁、2番手山井から2ランを左翼席に突き刺した。 初実戦の18日紅白戦に続く会心弾。「しっかり自分の仕事をできるように、集中して打席に入りました」。8人いる助っ人で争う外国人枠と、大山と三塁を争う中で好調をキープ。「一日一日しっかり全力を出すだけ。その中で、試合でポジティブな結果が出るように努めたい」。昨季終盤4番を務めた男が、結果で存在感を示し続ける。

◆阪神新外国人ジョン・エドワーズ投手(32=インディアンス)は宜野座の残留練習で自慢の打力を見せつけた。 投手陣のフリー打撃に参加し、20スイングで柵越え2本。バックスクリーンに推定125メートル弾もたたき込んだ。米国でプロ入り後6年間は外野手でプレー。「まるでゴルフをするような気持ちで楽しめたよ」。次回は24日ヤクルト戦(浦添)でオープン戦デビューする。

◆阪神近本光司外野手(25)が22日、12球団最多タイのキャンプ実戦3号を放ってまた度肝を抜いた。 オープン戦初戦の中日戦(北谷)に2番中堅で出場。4回の第3打席、山井から逆風を切り裂くソロを右翼席に運んだ。「恐怖の2番」の長打率は脅威の9割9厘。3発競演&2年目矢野阪神のオープン戦白星発進を導いた。ポパイもびっくりのパワフル打撃に進化中の背番号5が、ますます楽しみだ。ヤクルト山口スコアラー(近本について)「去年は、インコースには弱いと言われていたけど、今年はそのさばきが良くなっている。1年やって、レベルが確実に上がっていますね」

◆球界最年長の42歳阪神福留孝介外野手が20年初出場となった対外試合で、現役最年長投手の41歳中日山井と対決した。 3番DHで先発。山井とは3回と4回に2度対戦して四球、右飛だったが、球場はベテラン2人の勝負にくぎ付けになった。福留はベテラン対決について「よく分からん、オレには」とけむに巻いたが、2人は対戦後に言葉を交わし合っていた。福留は無安打も3打席立って、実戦感覚を確かめていた。

◆阪神高橋遥人投手が緩急を生かした投球で3回を3安打1失点にまとめた。「今日だけ見たら、楽にカウントも取れたので良かったかなと思います」。今オフのテーマにしていた緩急ある投球に一定の手応えを得た。3回から2番手で登板。習得を目指しているカーブも交えて3者連続内野ゴロに斬り、5回は加藤と京田をキレある直球で連続見逃し三振。「カーブの確率が前より良くて、ストレートがすごい良かったわけじゃないけど、カーブがあったおかげで(打球が)正面に行ったりした」。緩いカーブの存在が、高橋の武器である直球を生かした。 矢野監督も「緩急を使えると幅が広がるし、打者は的が絞りにくい。そういうところで手応えはあると思う」と評価。ただ高橋は満足せず、ツーシームの精度を課題に挙げた。それぞれの球質を高め、開幕ローテを確実にする。

◆開幕投手に決定している阪神西勇輝投手(29)が22日、中日戦(北谷)でオープン戦開幕投手も務め、上々の対外試合初先発を飾った。昨季10打数6安打と苦手にした4番ビシエドは、5球全て変化球の意表を突く配球で見逃し三振。開幕相手のヤクルト007を「面食らいました」と幻惑させ、投球の幅を広げる進化もアピールした。2回3安打1失点の結果以上に、価値あるマウンドになった。西勇が投じた109キロのカーブを、4番ビシエドは諦めたように見送った。西は笑顔でマウンドを降りた。「苦手としてるバッターでしたし...。バッターがもういいやっていう反応だったので難しいんですけど、投げられたことは良かったですし、その点は満足しているかなと」。初回2死一塁。ビシエドに投じた5球は何とオール変化球だった。カウントを稼ぎ、最後は坂本のサインに首を振って真ん中カーブで見逃し三振。真っすぐは1球もはさまず。昨季と全く異なる配球で、増やした引き出しをアピールした。 昨季10打数6安打1本塁打と苦戦した主砲はキリキリ舞い。同時に開幕戦の相手となるヤクルト007も惑わせた。山口スコアラーは「5球変化球で面食らいました。本人の中で試している感じだったけど、びっくり」と仰天。西は前日、ヤクルトの目を意識し、「いつも投げない球を投げるとか」と幻惑を予告していたが、その言葉通りに心理戦でも上をいった。 自身2度目の開幕投手へ順調そのもの。2回は先頭の井領に右前打を許すも直後にけん制で刺した。その後加藤の投ゴロ処理で併殺を奪うなど、安定したフィールディングも健在だ。 今オフは例年以上に筋力アップに励み、まだ疲労は残る状態。「疲れが抜けた後の自分がすごく楽しみです。抜けなくても今ぐらいのパフォーマンスができれば、長いイニングも投げられる。悪い方向には進んでない」。進化途上の新エースが頼もしい。【磯綾乃】 ▽阪神坂本(西勇のビシエドへの配球について)「いつも同じことをするより、何かした方が変わるんじゃないかということも話していた。上手に抑えることができた。シーズン中もするかもしれないし、相手が逆に考えてくれて、しないというのも、何回も対戦すると出てくると思う」

◆阪神近本光司外野手(25)が22日、12球団最多タイのキャンプ実戦3号を放ってまた度肝を抜いた。オープン戦初戦の中日戦(北谷)に2番中堅で出場。4回の第3打席、山井から逆風を切り裂くソロを右翼席に運んだ。「恐怖の2番」の長打率は驚異の9割9厘。3発競演&2年目矢野阪神のオープン戦白星発進を導いた。ポパイもびっくりのパワフル打撃に進化中の背番号5が、ますます楽しみだ。快足自慢の近本がまた、ダイヤモンドをゆっくり回った。4回1死走者なし。獲物は中日2番手右腕、41歳山井の内角高め137キロ直球だ。打球は逆風を切り裂き右翼席に着弾。2年目矢野阪神のオープン戦白星発進を導く、ダメ押しのソロとなった。「2打席目も自分の中では納得した形で打てたので、良かったかなと思います」。3回の第2打席は捉えた打球で大きな中飛。直後の打席で、好感触を結果に変えた。 好打者から強打者へ。紅白戦や練習試合を含むキャンプ実戦は、広島西川と並ぶ12球団最多の3本塁打。1打数あたりの塁打数の平均値を表す長打率(打数÷塁打)は、主軸打者もびっくりの9割9厘だ。昨季のリードオフマンから、今季は矢野監督の新構想で2番に座る。新打順でここまで全8試合に出場し、指揮官が求める攻撃的要素を十分過ぎるほど発揮している。 「しっかり高めのボールを打ちにいけているのと、力まずしっかり捉えられていることが一番です」。長打率アップの要因をそう自己分析した。今キャンプから「脱力打法」に改良。力みをなくし、スムーズにバットを出すことを心がけている。アーチを生む土台は中学時代から取り組む軸回転を意識したフォームにある。171センチ、72キロと決して体は大きくないが、軸で回ることで飛距離が出る。その軸回転に今春キャンプから脱力打法を加え、配球の読みも鋭さがアップ。この3点セットでポパイ顔負けの長打を量産している。 矢野監督もさらに目を細めた。「今年に入って引っ張っている打球が結構多い。ランナーが一塁にいる状況であれば一、二塁間と三遊間が空くことが多い。そういうところで引っ張れるのは相手はイヤ。逆にそれを突ければ、三遊間に打てることにもなる。いい打球がいっているし、ますます楽しみ」。攻撃のバリエーションはますます広がる。 だが近本は満足はしていない。「タイミングが外れた時にどういう風に修正するかはまだ足らない。オープン戦のうちにできる、いろんなことをやっていきたい」。打って貪欲。猛虎史上最強の2番が誕生するかもしれない。【奥田隼人】   ▽阪神井上打撃コーチ(近本について)「放っておいても今日はこういう練習をしよう、とかプランニングできる。何も心配してません。『去年を超えろ』をテーマにしてるので、去年を超えてくれると思います」 ◆2番打者の長打率 昨年のセ・リーグMVP坂本勇人(巨人)は、同年先発2番打者として117試合に出場。この打順で34本塁打を放ち、長打率5割8分1厘。先発2番でNPB最多の37本塁打した06年リグス(ヤクルト)は5割6分5厘。00年小笠原道大(日本ハム)は2番で27本塁打を放ち、5割6分9厘だった。なお00年以降の阪神で100試合以上スタメン2番で出場した選手のうち、長打率最高は10年平野恵一の4割2分3厘。近本が長打力を備えた2番打者として活躍すれば、球団では異色の存在となる。 ◆長打率 打者の長打力を示す指標。塁打÷打数で計算される。プロ野球シーズン最高記録は、13年バレンティン(ヤクルト)7割7分9厘。阪神最高は86年バースの7割7分7厘で、バレンティンに抜かれるまで球界1位だった。

◆外野の一角を狙う阪神高山俊外野手(26)が、4打数4安打でオープン戦10割発進を決めた。7番左翼で先発出場。2回の第1打席はショートへのゴロだったが、全力疾走で内野安打とすると、3回は右前打。さらに5回にも右前打を放つと7回にも中前打。ヒットショーで猛アピールした。 「立場的にもギリギリなところ。チャンスをもらっているうちに(力を)出し切るというか。開幕して出すのは当たり前ですが、開幕するまでに出し切って、レギュラーとして出られるように頑張ります」 4安打でも気を引き締めなければいけない立場にある。糸井、近本、福留から外野のポジションを奪わないといけない。さらに新助っ人ジェリー・サンズ外野手(32=韓国キウム)もいる。23日にはいよいよ糸井が実戦初登場予定。打ち続けることが生き残る道だ。 必死な姿勢は首脳陣に伝わっている。矢野監督は「このキャンプずっと言っているけど、何とかしたい気持ちを持ちながらやっている。あのボテボテのヒットからの4本は価値がある。(高山)俊らしいヒットが多かった」。井上打撃コーチも「目の色を変えて猛アピールになった。4安打して俊、違うね、って思うよね。2020(ニイマルニイマル)少し違うぜ俺は、ってアピールできてるよね。二重丸」と喜んだ。 ただ、高山には悔しい思いもあるようだ。9回に左腕岡田の場面で代打陽川を送られた。オープン戦時期だけに、首脳陣は多くの選手に機会を与える狙いもあるだろう。それでも高山は「左で代えられるところは続いている。そこの悔しさを持って、代えられないようにというふうに思っていかないと、次につながらない」と引き締めた。多くの思いを乗せ、またバットを振る。【松井周治】

◆阪神・坂本誠志郎捕手(26)が22日、オープン戦の初戦となった中日戦(北谷)で1号2ランを放った。  『8番・捕手』で先発すると、0-0の二回2死一塁、中日・ロメロを相手に1ボールからの2球目、142キロの速球にフルスイング。芯で捉えた打球は左越えに放物線を描いた。開幕投手の西勇輝投手(29)の女房役をつとめ、いきなり打棒をアピールした。

◆阪神・西勇輝投手(29)がオープン戦初戦となった22日の中日戦(北谷)に先発。2回3安打1失点で、2番手・高橋遥人投手(24)と交代した。  西勇は今季2度目の実戦登板。二回1死から平田に左中間へソロ本塁打を許したが、すでに内定している開幕投手(3月20日のヤクルト戦)に向け、順調な仕上がりぶりを見せた。  試合は阪神が二回に坂本の2ランで先制すると、三回にはマルテの2ラン、四回には近本がソロと3本塁打が飛び出して、五回までで、6-2とリードしている。

◆阪神の坂本が先制2ランを放つなど2安打3打点をマークした。二回2死一塁から中日・ロメロの真ん中付近の直球を左翼へ。1ボールからのファーストストライクを捉え「たくさんやってきたことを、数少ないスイングで出せるように取り組んできた」と胸を張った。  4-1の三回2死一、二塁では中前適時打。正捕手には2年連続ゴールデングラブ賞の梅野がいるが、矢野監督は「(定位置を)脅かす存在になれるものを十分に持っている」と高く評価した。 近本(四回にソロ本塁打) 「力まずにしっかり捉えられている。タイミングが外れた時にどう対応するか。そこを実践していかないといけない」 マルテ(三回に2ラン) 「自分の仕事をできるように集中して打席に入った。チームのために、と思ってやった結果」 高橋(習得中のカーブを生かし、3回1失点) 「カウントも取れたし、良かった。直球がそこまで良くなかったが、カーブがあったから(緩急で)少し差し込めた」

◆外野の定位置を争う阪神の高山が4打数4安打と好結果を残した。二回2死から遊撃内野安打で出塁すると、三回2死一塁でもライナー性の打球を右前に運ぶなど固め打ち。だが、九回は中日の左投手・岡田に対して代打を送られ「内容もあったしよかったのですが、最後の打席で代えられたことは悔しい」と無念さをにじませた。  ベテランの福留や新外国人サンズらとのレギュラー争いは激しさを増す。「立場的にぎりぎりのところ。出られるよう、開幕まで出し切らないと」とアピールを続ける。

◆2軍キャンプで調整を続け、21日から1軍に合流した中日の平田は先発出場してソロ本塁打と適時二塁打を放った。二回は阪神の開幕投手を務める西勇の直球を左中間席へ運び「いいタイミングで打てたし、いい状態でいけている」と語った。  四回も右翼線に運ぶなど順調な仕上がりを見せる平田。「まだオープン戦なので、開幕にピークを持っていけるようにしたい」と力を込めた。

◆中日の加藤が23日から2軍に合流することが決まった。先発マスクだったこの日、チームはロメロと山井が打たれて五回までに6失点。打席での加藤は併殺打を含む2打数無安打で、六回の守備から退くなど精彩を欠いた。  昨季は強肩が首脳陣に注目され、捕手としてチーム最多の92試合に出場している。 与田監督(11安打も2点のみに終わり) 「チャンスでつながらなかった。(昨季の)課題を克服できなかった」

◆--西勇は普段とは違う配球など今後につながる投球だった  矢野監督「オープン戦ってトライしやすいところもあると思うし。キャッチャーも今日は誠志郎(坂本)だったんで、そういうところでも試せる。キャッチャーが変われば配球も今までとは変わるっていうのはあるんで。相手も研究してくるわけなんで、どんどんチャレンジしていってくれたらいいと思います」  --高橋はカーブを使って真っすぐを生かした  「緩急を使えるっていうのは幅が広がるし、バッターにとっては的が絞りにくいんで。そういうところで手応えはあると思う」  --近本はさすがの  「今2番で試しながら、ランナーが一塁にいる状況であれば、一、二塁間と三遊間が空くこと多いのでね。そういうところでも引っ張れるのは相手にとっても嫌なことだし、逆にそれをつければ三遊間に打てることにもなるんでね。いい打球が行っているんでね。ますます楽しみかなと思ってます」  --坂本にも一発。打でアピール  「あそこで一発で決めたというところにすごく価値があると思うしね。その後の追い込まれてからセンターにタイムリー。去年は1年間、リュウ(梅野)が出る形にはなったけど、脅かすような存在になっていけるものを十分もっているので、これからもアピールしてくれたら、うれしいです」

◆かつては「オープン戦開幕」というフレーズに結構、心躍ったものだった。身内同士の紅白戦ではなく、相手との勝負がいよいよ始まる。シーズン近し...を感じる"季語"だった。  ところが、今は練習試合が盛んに行われ、オマケに今年は東京五輪の影響もあって開幕も早いため、阪神の最初の対外試合(中日戦)は8日。遠い昔の出来事だ。もはや「オープン戦開幕」のワクワク感も季節感も、どこかへ吹き飛んでいる。  その2週間前の中日戦でのこと。木浪がチーム1号アーチを架け、近本が三塁打を放った、あの試合。キャップ大石豊佳が試合中から懸命に打ち合わせを開始していた。野手担当の原田遼太郎は自分が誰の記事を書くのか分からないから、大石とデスクの電話に聞き耳を立てていた。  すると、中日担当・須藤佳裕がポツリ。  「こんな展開は案外、北條がホームランを打って試合を決めたりするんじゃない?」  なんとドンピシャ。近本の近況、木浪の状態などを頭に入れて準備していた原田の原稿構想は根底から覆ってしまったのだ。  「須藤さんの無責任な予言的中で、ホント大迷惑でした」  そして迎えた「オープン戦開幕」。またしてもタテジマからは快調にヒーローが次々生まれた。助っ人枠争いの渦中にいるマルテが左翼へドカン。最強2番の道を歩み始めた近本が右翼へドカン。正妻争いに割って入りたい坂本もドカン。そして、再び覚醒しようとしているヒットメーカー高山が得意の固め打ち4安打。  「僕が書く1面原稿の主役は誰かなぁ...」  後輩・原田の不安そうな顔を楽しげに眺めていたのが、隣の席にいた無責任な"オジャマ虫"ドラ番・須藤。またしても予言だ。  「原田よ、きょうは大山が大爆発するんじゃないか?」  これ以上、ヒーローが増えて混乱するのはヤメテ! 必死で念じた原田のパワーが、無責任・須藤パワーを押しのけたのか、大山の打球は次々と中日の超美技にはばまれ、結果、5打数無安打。大山には申し訳ないが、原田はホッ。  須藤よ、後輩を困らせてどうする! そういう運はもっと別のところで使うように!  というわけで「虎祭り! オープン戦開幕」のド派手な紙面ができあがりました。大山はみんなが打たない別の日に打ってくれるでしょう。  ところで、新型コロナウイルスの感染拡大は、キャンプ真っ盛りの沖縄でも深刻。北谷球場でもジェット風船は1本も飛ばなかった。  この日沖縄へ到着したのがデスク阿部祐亮。空港から球場で向かうタクシー内で、運転手さんとの話題になったのはマスクだったとか。  「沖縄ではまだマスクを売っているから、関西に戻る前に大量に買って帰れ、とアドバイスしてくれるんです。ホントに余ってます?」  いえいえ、現実には、虎番宿舎周辺でもマスクは購入枚数制限がある。いくらでも買える状況とはほど遠い。  なんとなく、重苦しい空気が日本列島を、世界を覆っている。そんな時だからこそ、タイガースの明るい話題を届けたい。そんな思いで、サンスポ虎番軍団は沖縄で奮闘中です。

◆「5番・一塁」で先発した大山はフル出場するも5打数無安打。三回に三塁線へ、九回にも三遊間に力強い打球をはじき返したが、いずれも好捕に阻まれた。三塁を争うマルテとは対照的で、実戦8試合で打率・167(30打数5安打)で本塁打なし。矢野監督は「結果がヒットになってないだけでしょ。ヒット性の当たりはあるので。オープン戦なんてとくに中身を見てる」と、打撃の内容を評価していた。

◆江越が好走塁を披露。八回無死から四球で出塁すると、続く植田の投前バントで、一気に三塁を陥れた。矢野監督は「江越らしい走塁。見た目ほど簡単なプレーじゃない」と絶賛。藤本内野守備走塁コーチも「三塁がガラ空きだったけれど、常に一つでも先の塁をという気持ちでいるから走れる。積極的な姿勢を見せてくれることがうれしい」。虎の走塁革命も着々と進行中だ。

◆三回から登板した高橋は習得中のカーブに手応えを示した。「真っすぐがいいわけではなかったけど、カーブのおかげで差し込むことができた」。四回に2死一塁から平田に右翼線適時二塁打を許し、3回3安打1失点。それでも五回には緩急を使い、2者連続の見逃し三振を奪った。「どのボールでもカウントが取れるように。タイムリーも打たれてしまったので、しっかり上げていきたい」と気合を入れた。

◆「9番・右翼」で先発出場した島田が見せ場を作った。二回の第1打席は遊撃へ、六回の第3打席は二塁へそれぞれ内野安打を放ち出塁。自慢の快足を首脳陣にアピールした。昨季は1軍出場7試合にとどまったプロ3年目は「開幕1軍に残れるように頑張ります」と力強かった。

◆ベテラン投手の出来に明暗が分かれた。ともに2回を投げ、35歳の吉見が無失点だったのに対して球界最年長投手の41歳、山井は4失点と崩れた。五回から登板の吉見は自慢の制球力が光り「しっかり投げられてよかった」。2番手の山井は三回、マルテに2ランを浴びるなど3失点。四回も近本にソロを打たれた。「試したいことを試し切れなかった。まだまだ」と渋い表情だった。

◆坂本が虎オープン戦1号を放つなど、2安打3打点と勝負強さを発揮した。二回2死一塁で先発・ロメロの142キロの直球を左翼席に運ぶと、三回にも追加点となる適時打。それでも「まだまだ。これで終わっても意味がない」と冷静だ。正捕手奪取に向け「監督やコーチが『誠志郎いけるんちゃうか』と悩むような結果を出し続けることが僕の今の立場で必要なこと。もっと欲を出してやりたい」と腕をぶした。

◆幻惑ピッチや! 阪神・西勇輝投手(29)が中日戦に先発し、2回3安打1失点だった。開幕戦の相手であるヤクルトの"007"が視察に訪れたなかで、これまでとは違った配球を披露。シーズンを見据えて布石を打った。  暖かな日差しが差し込む北谷で"アナザー西勇"を披露した。打者も"007"をもあざ笑うかのように、いつもとは一味違う配球でテンポよく投げ込んでみせた。  「ヤクルトのスコアラーが来ていると思うので手の内を明かすじゃないですけど、いつもと違った配球をすることによって惑わせるじゃないですけど、それができるかなと思った」  違いを見せつけたのは、一回2死一塁で迎えたビシエドの打席だった。初球はカーブでストライクを取ると、2球目はスライダーでボール。そこから2球連続でカーブを投げてファウルを打たせると、5球目も捕手・坂本のサインに2度首を横に振り、内よりにカーブを投げて見逃し三振。全5球が変化球と意表を突く配球に、ネット裏でヤクルト・山口スコアラーが「ビシエドに対して3球連続で同じ球を投げて、面食らった」と目を丸くした。  リードした坂本も「ビシエドを苦手にしていたので、いつも同じことをするより何かした方が変わるんじゃないかということも少し話していた。上手に抑えることができたと思う」としたり顔だ。昨季、西はビシエドに対し、10打数6安打1本塁打と打ち込まれていた。そんな"難敵"だからこそ、これまでと違う配球で反応を見たというわけだ。  右腕に開幕投手を託した矢野監督も「しっかりした球が投げられているんで何の心配もしていない。順調に来ているかなという感じで見ていた」と目を細めた。  「疲れているなかで最低限のパフォーマンスできた。課題に残ったことは潰していって、しっかり開幕まで合わせていけたら」。次回は29日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に先発することが濃厚だ。「3・20」の開幕へ照準を合わせていく。 (織原祥平) 六回に登板し、1回を三者凡退に抑えた阪神・横山 「しっかり腕を振ることができた。いつもはボールを連続してカウントを悪くするが、きょうはゾーンで中で勝負できた」 八回から登板し、2回3安打無失点の阪神・岩貞 「ランナーを出しながらも粘ることができたのがよかった。浮いてしまう球もあったので修正していきたい」

◆ガツンという音ともに、放物線が右翼席に吸い込まれる。右から左への逆風も関係なし。虎党からすれば、もはや見慣れた光景になってきたかもしれない。またしても近本のアーチショーだ。  「しっかり高めの球を打ちにいけているのと、力まずしっかりとらえられていることが一番です」  球界最年長投手、山井の膝を折らせたのは四回の第3打席。高めの甘い137キロを見逃さなかった。オープン戦1号は、18日の紅白戦(宜野座)で西勇から放って以来となる一発。今キャンプの8試合で3本塁打は堂々のチームトップだ。  脱力打法など取り組んでいるものが血肉になっている証拠だが、井上打撃コーチのコメントが完成度の高さを示していた。  「チカに関しては何にも心配していない。昨年を超えろ、ということをテーマにしている。昨年より超えてくれるでしょう」  ルーキーイヤーの昨季、近本は9本塁打をマーク。井上コーチの言葉通りであれば2桁本塁打は確実だ。左打者に不利な浜風が吹く甲子園を本拠地としているとはいえ、30発を打てばトリプルスリー(打率・300、30本塁打、30盗塁)も見えてくる? 少なくとも、前阪神監督の金本知憲(2000年、広島)や山田哲(15、16、18年、ヤクルト)、柳田(15年、ソフトバンク)らのべ10人(12度)が達成した場所に最も近い虎戦士は近本であることは間違いなさそう。矢野監督も「確実性が上がれば勝手にホームランも増える」とうなずいた。  「タイミングが外れたときにどういう風に修正するかというのはまだまだ足らないところなので。そういうところをもっと実戦していって」  近本が気を引き締めた。どこまで量産するのか。南国の空の下で、グイグイと成長している。 (阿部祐亮) ヤクルト・山口スコアラー 「去年まではインコースに弱いといわれていたけど、さばき方がよくなっている。1年間やって確実にレベルが上がっている」 巨人・横川スコアラー 「小柄だけど、左手の使い方がうまい。左手を深く引けるからトップが深く作れる。こんなパワーがあるとは。びっくりです」

◆大山よ、覚悟! 阪神のジェフリー・マルテ内野手(28)が「4番・三塁」で先発。三回に左翼へ1号2ランをぶち込み、18日の紅白戦に続く2連発で猛アピールに成功した。三塁を争う大山悠輔内野手(25)は5打数無安打で対照的な結果。近本光司外野手(25)は四回に右越えソロを放ち、今キャンプチーム最多の"3号"を放った。  三塁は俺だ! 好敵手を横目に、そんなメッセージかのような打球を虎党の待つ左翼へぶち込んだ。マルテが実戦2試合連発。オープン戦開幕で4番に座り、見事な一発回答だ。  「しっかり自分の仕事ができるようにと思って、集中して打席に入りましたし、常にチームのためと思ってやっているので、それが結果に出てよかったです」  三回1死一塁で迎えた第2打席。カウント2-1からの4球目、外角へ甘く入った速球を見逃さなかった。「ストレートかどうかはわからなかったけど、しっかりスイングをしようと思っていました」。ライナー性の打球はあっという間に左翼の芝生席に吸い込まれていった。  18日の紅白戦の今季初実戦初打席本塁打に続き、2試合連発。矢野監督は「今年は打球が上がっているんで。そういうところは頼もしいなと」と手放しで称賛した。昨年は8月から4番に座り105試合で打率・284と上々の来日1年目だったが、12本塁打と一発の力がやや物足りなかった。しかし今年は違う。昨年よりも膝を深く曲げて重心を下げたフォームに変えて進化。指揮官もパワーアップを予感している。  三塁を争う大山は5打数無安打。ライバルを突き放す一発でもあった。守備では一回2死から足元に来た福田の痛烈な打球を捕球しきれず安打を許した。それでもこれまでキャンプではほとんど欠かさず早出特守を行ってきた異例の勤勉助っ人。「打撃だけでなくフィールディングのほうも、しっかりこれからも意識を高めながらやっていきたい」。真面目なコメントがまた頼もしい。  「一日一日しっかりと全力を出すだけなので、その中で自分の打撃に関しても試合の中でポジティブな結果が出るように努めたいと思います」  4枠を争う外国人競争も激しくなるが、ボーア&サンズとともに助っ人野手3人制も構想にある。虎将がそれを決断したとき、超攻撃的な虎に生まれ変わる。 (大石豊佳)

◆オープン戦快勝開幕! 阪神は22日、中日戦(北谷)に6-2と快勝。12安打3発と打線が爆発するなか、「7番・左翼」で先発出場した高山俊外野手(26)が4打数4安打とひときわ存在感をみせた。試合後は「左(投手)で代えられて、悔しさもある」。待ち受ける熾烈な外野手争い。本気の高山は一味違う!  誰よりも結果にこだわり、そして打った。打球が何度もグラウンドを弾む。オープン戦初戦を12安打6得点の快勝で、北谷の虎党を沸かせた猛虎打線。なかでも主役は、4安打の高山だ。  「打った打席は本当に内容もあったし、よかった」  0-0で迎えた二回の第1打席、遊前へのボテボテの当たりに全力疾走。内野安打をもぎ取り、直後の坂本の先制2ランをお膳立てした。三回の第2打席、五回の第3打席はいずれも右前に運びチャンスメーク。最後は七回、ロドリゲスの初球を中前へ。これで4打数4安打。快勝したチームと同じく、オープン戦で絶好のスタートを切った。  「何とかしたいという気持ちを持ちながらやっていて、あのボテボテのヒットからの4本というのは、価値あると思う。また乗っていくきっかけになる。俊らしいヒットが多かった。スタートとしては最高のスタートが切れたのでは」  昨年はオープン戦8戦目で初勝利の矢野監督も、絶賛の大活躍。どんな投手からでも打てる自信があった。だからこそ、試合後の高山からは悲痛な言葉が飛び出した。  「最後左(投手)で代えられたというところに、悔しさを持つべき。代えられないように、やっていかないと次につながらない。打ったことより代えられたことを(記事に)書いてほしい」  九回、中日は左腕の岡田が登板。2死とし、当然回ってくるものだと思っていた第5打席で、代打・陽川を送られた。  昨季対左の打率は・172(対右は・296)。スタメン出場した62試合のうち、左腕が先発のときは10試合にとどまった。苦手克服のため、オフは左腕の原田打撃投手と特訓。キャンプに入ってからもソフトバンク・内川から指摘された「体が一塁側に倒れながらバットが下から出ている」ことを修正し、バットを内側から出すことを意識して振り込んだ。そして求めるのは結果のみ。「ここには野球をしにきているので」と、休日も極力外出せず、野球に集中する毎日だ。  前日21日の休日も、昼前にはバットを手に宿舎内の室内練習場へ。オープン戦の開幕に向け、誰よりも汗を流してきた自負がある。それだけに途中交代では、去年と変わらない-。大満足のような結果に見えても、ベンチで唇をかんでいた。  「立場的にもギリギリなところだし、こうやってチャンスを与えてもらっているうちに、(力を)出し切る。開幕するまでに出し切ってレギュラーとして出られるようにしたい」  外野のポジションを争う福留が初めて対外試合に臨み、23日の広島戦(沖縄)には糸井が満を持して出場する。負けられない、負けない自信がある。群雄割拠の外野争奪戦を勝ち抜くため-。高山の挑戦はまだ始まったばかりだ。 (原田遼太郎) 高山について阪神・井上打撃コーチ 「結果だけで見ているわけじゃないけど、やっぱり4安打とかされると『ちょっとおい、俊、違うね』と思うよね。自信になるだろう。二重丸かなと思います」 ★虎の外野事情  外野の定位置は中堅・近本が決定的。高山は左翼では福留&サンズ、右翼では糸井と争うことになる。この試合が初対外試合だった福留は「3番・DH」で出場し、2打数無安打、1四球。糸井は23日の広島戦(沖縄)で負傷した昨年8月以来約半年ぶりとなる実戦に臨む。他では島田や陽川、江越、本職は内野ながらユーティリティーな植田、2軍では中谷や伊藤隼も控える。

◆オープン戦開幕となる中日戦に12安打6得点で快勝した阪神。サンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(66)と星野伸之氏(54)がチェック対談で、開幕へ向けての調整ぶりを分析した。  田尾 今年の阪神打線は得点能力がアップしているとみていたが、オープン戦初戦から傾向が出たね。特に良かったのが4安打の高山。悪い時は身体の右サイドが軸になり、左肩が投手方向にかぶって出てきていたけど、今は左サイドが軸になっている。内容がいいから結果も出る。  星野 投手陣も順調ですね。先発は開幕が内定している西勇だったけど、落ち着いたマウンドさばきで二回先頭打者に出塁を許したが、すぐに牽制球で殺した。フォームに力みもなく、それでいて球威は申し分なし。あとは開幕に向けてイニング数を増やしていけば大丈夫ですね。  田尾 マルテの状態もいいんだよね。三回の2ランは好調さの表れ。スイングスピードが速いし、昨季よりも振れている。試合前の打撃練習では投手に外角球を要求して、右方向から打っている。工夫している姿勢がよく出ている。  星野 マルテは外国人枠の問題もあります。大山との三塁争いはどう見ていますか。  田尾 僕は基本的に開幕三塁は大山で、まずサンズを外野手として優先的に起用すると思う。マルテは良質な保険だろうと...。大山もキャンプからフルスイングを心がけていて、この試合ではヒットこそ出なかったが、第2打席の三ゴロや第4打席の右飛は内容は悪くない。ただし、フルスイングと大振りは違う。そこだけを注意してほしいね。グリップが身体から離れたスイングはただの大ぶり。注意点は現時点ではそこだけ。  星野 投手では高橋も良かった。彼の特長は右打者の懐にクロスで入ってくる直球。あとは右打者の外角に逃げるチェンジアップをどこまで磨けるか。この時期としては順調でしょう。ただ、岩貞はまだ直球の精度が良くなく、梅野も変化球を多く使わざるを得ないリードになっていた。  田尾 この打線にボーアや糸井、サンズらが入ってくる。今年の阪神は点が取れる。投手陣の精神的な余裕にもつながるはずで、これからが楽しみになってきたね。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(5↑)
DeNA
200 1.000
(↑0.538)
-
(↓2.5)
13
(-46)
6
(-59)
4
(-10)
2
(-3)
0.329
(↑0.079)
2.500
(↑0.98)
1
(-)
広島
100 1.000
(↑0.333)
0.5
(↑0.5)
7
(-63)
6
(-52)
1
(-11)
1
(-7)
0.229
(↓0.013)
6.000
(↓2.58)
1
(10↑)
阪神
100 1.000
(↑0.687)
0.5
(↓4.5)
6
(-49)
2
(-68)
3
(-9)
1
(-15)
0.324
(↑0.097
2.000
(↑1.83)
4
(-)
巨人
110 0.500
(↓0.125)
1
(↓1)
7
(-69)
6
(-59)
4
(-15)
0
(-12)
0.239
(↓0.017)
3.000
(↑0.96)
5
(2↓)
楽天
010 0.000
(↓0.636)
1.5
(↓1)
5
(-61)
9
(-41)
0
(-12)
0
(-8)
0.219
(↓0.037)
6.750
(↓3.48)
5
(3↑)
ヤクルト
010 0.000
(↓0.438)
1.5
(↑1.5)
6
(-69)
7
(-72)
0
(-17)
0
(-20)
0.235
(↓0.023)
5.000
(↓0.84)
5
(3↑)
中日
010 0.000
(↓0.438)
1.5
(↑1.5)
2
(-55)
6
(-59)
1
(-11)
0
(-11)
0.297
(↑0.079
6.000
(↓2.77)
5
(7↑)
日本ハム
010 0.000
(↓0.3)
1.5
(↑2.5)
2
(-46)
6
(-43)
0
(-14)
0
(-10)
0.194
(↓0.067)
6.000
(↓2.18)