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ソフトバンク
12020000271411
西武
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勝利投手:千賀 滉大(1勝0敗0S)
敗戦投手:十亀 剣(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】牧原 大成(1号・4回表2ラン)

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◆ソフトバンクが3連勝で日本シリーズ進出に王手をかけた。ソフトバンクは初回、中村晃の適時打で幸先良く先制する。その後も4回表に牧原の2ラン、9回には福田の適時打などで着実に得点を重ねた。投げては、先発・千賀が8回無失点の快投。敗れた西武は投打に精彩を欠き、後がなくなった。

◆ソフトバンクが3試合連続で初回に先制した。2死一、二塁から中村晃外野手が中前へ先制適時打。 「前の人たちが作ってくれたチャンスだったのでかえせてよかった。今日も先制できてよかった」。 2回にも1死二、三塁から牧原が一塁線を破る2点適時打。早々とエース千賀に3点をプレゼントした。

◆ソフトバンク牧原大成内野手が、3連勝への流れを引き寄せる2ランを放った。4回1死二塁で右中間スタンドへたたき込んだ。 2回には1死二、三塁から一塁線を破る2点適時打。「ランナーをかえす事だけを考えて打ちにいった。追加点を取れて良かった」。 初回には右前安打を放ち、中村晃の適時打で先制のホームイン。残りの打席で三塁打が出ればサイクル安打達成となる。

◆ソフトバンクは1回、中村晃の適時打で先制。2回に牧原の適時二塁打で2点を追加した。先発千賀は3回まで無失点に抑えた。 ソフトバンクは4回にも牧原の2ランで2点を追加。千賀は150キロ台後半の力強い直球を軸に、6回まで0を並べた。 ソフトバンクが逃げ切り3連勝。日本シリーズ進出に王手をかけた。西武は自慢の打線が沈黙して完敗。後がなくなった。

◆ソフトバンク(2位)は初回に中村の適時打で先制すると、2回には牧原の2点適時打などでリードを広げた。先発の千賀は西武打線を8回無失点に抑えて最後は高橋純が締めくくった。ソフトバンクは通算3勝1敗とし、日本シリーズ進出に王手を懸けた。敗れた西武(1位)は3連敗で崖っぷちに立たされた。

◆西武外崎修汰内野手が4打数無安打と沈黙した。1回2死一、二塁のチャンスで空振り三振。 その後もソフトバンク千賀に封じ込まれた。 「コントロールが良かった。追い込まれる前に何とかしたかったんですが、本当に良すぎて何もできなかった」と完敗を認めた。

◆西武は先発した十亀剣投手が4回5失点で勝機を見いだすことができなかった。初回から先制点を許し、2回に2失点、4回は牧原に2ランを浴びた。 「ボールが先行してしまい、いいリズムをつくることができませんでした。チームに流れを引き戻すような投球をできなかったことが、悔やまれます」。大一番で期待に応えることはできなかった。

◆山賊から快音が消えた。西武がソフトバンクに2安打無得点に抑えられ完敗。球団史上、CSファイナルステージでは初めての無得点負けという屈辱を味わった。辻発彦監督(60)は「完敗だったね。千賀が良かった。接戦に持ち込まないといけないんだけど。7イニングで先頭打者を出していたら、大量失点になる確率は高い」と完敗を認めた。 3試合連続で初回に失点を許した。十亀が4回5失点と粘れず、打線は千賀を前に急ブレーキをかけられた。走者を得点圏に進めたのは1、6回の2度だけ。勝負どころで力を入れる千賀に、辻監督は「力みがない。カットボールがやっかいだったね。あれだけ打てないんだから、良かったんだろうね」。直球、フォークボール、スライダーの中に織り交ぜる第4の球種に、ゼロ行進を許すしかなかった。 前夜は7点を追う展開から2点差まで追い詰めた。ブルペン陣を引きずり出し「相手も脅威に感じていると思う」とプレッシャーをかけていたが、安打も2本だけ。糸口を見つけることも難しかった。崖っぷちに追い込まれ、13日に第4戦を迎える。「もう後がない。やるしかない。びびることはないんだから。この台風で(悪い)運も持っていってくれたら。まだ分からない。1つ勝ったら3つあるかも。野球は分からないんだから」。言い聞かせるように雨の球場を後にした。【栗田成芳】

◆台風による日程変更のため急きょリリーフに回った西武のルーキー松本航が、唯一の明るい材料となった。 5点を追う5回から登板し、3回を3安打無失点。「調整方法は分からなかったですが、何とか任されたイニングを投げようと思いました」。 制球に苦しみながら要所を抑えた。チームは3連敗で後がない状況。13日の第4戦にも備える。

◆リードオフマンが躍動した。ソフトバンクの1番・牧原大成内野手(26)が、3安打に自身プロ初の4打点で打線を引っ張った。 まずは初回、先頭の打席で鮮やかに右前打。この1本をきっかけに打線がつながり、牧原は中村晃の適時打で先制のホームインだ。「1番バッターとして、なんとか塁に出ようと思っていた」。2試合続けて初回先頭安打、初回得点でチームを勢いづけた。 「歩かない1番」だ。今季は436打席でわずかに10四球。CSもここまで4試合で1つもない。「打って出た方がチームに勢いが出る」という積極スイングが持ち味だ。2回は1死二、三塁で一塁線を破る適時二塁打。4回には右中間席へ2ラン。いずれもファーストストライクから振っていった。 育成出身のプロ9年目。昨季初めて100試合以上に出場し、今季は「1番二塁」で開幕スタメンを勝ち取った。レギュラー獲得が見えたが、主力選手に故障者が相次ぎ「最強のユーティリティー」になった。本職の二遊間だけではなく、外野でも全ポジションで先発を経験。捕手2人制だったシーズン終盤は、万が一の場合の「第3捕手」としても準備を進めた。 昨年は故障でポストシーズンに出場できなかった。この日はあと三塁打さえ出ればサイクル安打達成という大当たりで、同期のエースを助けた。「千賀が投げて(甲斐)拓也が捕って、ぼくが打つというのがうれしい。大事な試合でできたのがうれしい」。頼もしい1番にけん引され、打線は2試合連続毎回安打。牧原が、頂点まで打線を引っ張っていく。【山本大地】

◆ソフトバンクが2年連続2位からの日本シリーズへ、3連勝で王手をかけた。クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦で千賀滉大投手(26)が西武打線を8回2安打無失点。10奪三振と完璧に抑え込んだ。シーズン終盤は勝てずにいたエースが完全復活し、西武との対戦成績は3勝1敗(1位アドバンテージ含む)。12日は台風のため中止となり、13日の第4戦を4連勝で締め、一気に突破する。千賀の8回、126球が、疲労困憊(こんぱい)のチームを救った。「今日は負けても8回を1人で投げよう。モイネロ、森さんを休ませたいと思ってマウンドへ上がった」。ファーストステージから全5戦を投げているモイネロ、4戦連続登板の森、中継ぎ陣を休ませた。 1点の援護をもらった初回、いきなり秋山に打たれたが「秋山さんなんで1本くらい打たれたって何ともない。すぐに5点、6点取られる打線。ずっと集中を続けた」と油断することなくゼロを重ねた。序盤、球数が多くなったが、4回には外崎から3者連続直球で空振り三振。8回の森には148キロのカットボールで空振り三振と計10個の三振を奪った。 9月24日楽天戦で敗戦投手となり、V逸。CSファーストステージ第1戦では、今季最多の4被弾でチームを黒星発進させた。「取り返すとかそういうのはない。終わったことなので、今日のことを考えた」と、悔しい思いは過去に置き、リリーフ陣を休ませることを一番に考えた。 5日の敗戦後、倉野投手コーチからフォームの修正ポイントを告げられ、中5日で矯正した。倉野投手コーチは「修正能力が高い」と改めて驚いた。9月6日ロッテ戦でノーヒットノーランを達成するなどシーズン終盤に安定したのも、3軍、育成時代から見続けてきた倉野投手コーチが配球面と精神面の2つで助言したことがヒントとなった。 ファイナルステージ初戦に負ければ中4日で2戦目の先発も工藤監督は考えていたが、チームの勝利で中5日で万全を期した。工藤監督も「本当に見事な投球だった。気合が入っていつもより低めに意識をしていた」とほめた。後藤球団社長は「志の高さを感じる投球だった。自分が目指すべきレベルがすごい」と目を細めた。今春のキャンプ前に千賀からメジャー挑戦への熱い思いを聞き、この1年での成長に舌を巻いた。 エースの快投で、日本シリーズ出場へ王手をかけた。千賀は「僕は陰で応援してます」と笑った。台風19号のため12日は中止となり、さらに休養十分な投手陣と好調な打撃陣で、第4戦で日本一へのキップをつかむ。【石橋隆雄】 ▼ソフトバンクが毎回の14安打。今年1S<2>戦の楽天戦でプレーオフ、CS史上初の毎回安打を記録したばかりだが、またも達成した。西武とのCSで挙げた得点は昨年5試合が10→5→15→8→6。今年の3試合は8→8→7。昨年から通算8試合で計67点を挙げている(1試合平均8・4点)。 ▼ソフトバンクは楽天との1S<2>戦から5連勝。プレーオフ、CSで5連勝は07年中日、14年阪神に並ぶ最長。パでは初めて。 ▼千賀が10奪三振。プレーオフ、CSでの2桁奪三振は17年ファイナルS第3戦の則本昂(楽天)以来13度目。千賀は16年1S第1戦でロッテから記録して以来だが、2度マークしたのは松坂(西武)ダルビッシュ(日本ハム)則本昂に次いで4人目。 ▼中村晃が1回に先制の適時安打を放ち、<2>戦に続いてV打点。同一シーズンのプレーオフ、CSで2試合連続勝利打点は82年第1、第2戦大田(西武)15年ファイナルS第1~3戦内川(ソフトバンク)16年ファイナルS第1、2戦丸(広島)17年ファイナルS第3、4戦中村晃(ソフトバンク)18年ファイナルS第4、5戦の柳田(ソフトバンク)に次いで6度目。1人で2度は初めて。

◆ソフトバンク中村晃外野手が2試合連続の決勝打を放った。 初回2死一、二塁で中前打を打ち「初回に点が入ればピッチャーも楽になると思うので、良かったです」。チームは3試合連続で初回に先制しており「みんなが思いきっていけている」と手ごたえ。 2打席目は二塁打。3打席目は四球。4、5打席目では犠打を決め、すべての打席で渋く役割を果たした。

◆ソフトバンクが3連勝で王手をかけた。昨年に続き公式戦2位から勝ち上がり、先に王手をかけた。 日本シリーズ出場をかけたプレーオフ、CSで、先に王手のチームは昨年まで35チーム中32チームが進出。出場を逃したのは77年ロッテ、10年ソフトバンク、12年中日だけで突破率91%。

◆山賊から快音が消えた。西武がソフトバンクに2安打無得点に抑えられ完敗。球団史上、CSファイナルステージでは初めての無得点負けという屈辱を味わった。辻発彦監督(60)は「完敗だったね。千賀が良かった。接戦に持ち込まないといけないんだけど。7イニングで先頭打者を出していたら、大量失点になる確率は高い」と完敗を認めた。 3試合連続で初回に失点を許した。十亀が4回5失点と粘れず、打線は千賀を前に急ブレーキをかけられた。走者を得点圏に進めたのは1、6回の2度だけ。勝負どころで力を入れる千賀に、辻監督は「力みがない。カットボールがやっかいだったね。あれだけ打てないんだから、良かったんだろうね」。直球、フォークボール、スライダーの中に織り交ぜる第4の球種に、ゼロ行進を許すしかなかった。 前夜は7点を追う展開から2点差まで追い詰めた。ブルペン陣を引きずり出し「相手も脅威に感じていると思う」とプレッシャーをかけていたが、安打も2本だけ。糸口を見つけることも難しかった。崖っぷちに追い込まれ、13日に第4戦を迎える。「もう後がない。やるしかない。びびることはないんだから。この台風で(悪い)運も持っていってくれたら。まだ分からない。1つ勝ったら3つあるかも。野球は分からないんだから」。言い聞かせるように雨の球場を後にした。【栗田成芳】

◆ソフトバンクが2年連続2位からの日本シリーズへ3連勝で王手をかけた。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第3戦で、千賀滉大投手(26)が西武打線を8回2安打無失点。10奪三振と完璧に抑え込んだ。シーズン終盤は勝てずにいたエースが完全復活し、流れをグッと引き寄せた。12日は台風19号の接近により試合がない。13日の第4戦で一気に突破する。 千賀の8回、126球が、疲労困憊(こんぱい)のチームを救った。「今日は負けても8回を1人で投げよう。モイネロ、森さんを休ませたいと思ってマウンドへ上がった」。ファーストステージから5戦全てで投げているモイネロ、4戦連続登板の森。連投の中継ぎ陣を休ませた。 1点の援護をもらった直後の初回、いきなり秋山に打たれたが「秋山さんなんで、1本くらい打たれたって何ともない。すぐに5点、6点取られる打線。ずっと集中を続けた」。序盤は球数が多くなったが、4回には外崎から3者連続直球で空振り三振。8回の森は148キロのカットボールで空を切らせ、この試合10個目の三振を奪った。 9月24日楽天戦で敗戦投手となりV逸。5日のCSファーストステージ第1戦では今季最多の4被弾を食らいチームを黒星発進させた。「取り返すとか、そういうのはない。終わったことなので今日のことを考えた」。悔しい思いは過去に置き、リリーフ陣を休ませることを一番に考えた。 5日の敗戦後、倉野投手コーチからフォームの修正ポイントを告げられ、中5日で矯正した。同コーチは「修正能力が高い」と改めて驚いたという。9月6日ロッテ戦でノーヒットノーランを達成するなど、終盤に安定したのも3軍、育成時代から見続けてきた倉野投手コーチが、配球面と精神面のアドバイスをしたことが支えとなった。 エースが山賊打線を抑え込み、3連勝を決めた。工藤監督も「本当に見事な投球だった。気合が入っていつもより低めに意識をしていた」とたたえた力投で、日本シリーズ進出に王手。千賀は「僕は陰で応援してます」と笑った。台風19号のため12日は中止。さらに休養十分な投手陣と好調の打撃陣で、一気に日本一をかけた舞台に立つ。【石橋隆雄】 ▼千賀が10奪三振。プレーオフ、CSでの2桁奪三振は17年ファイナルS<3>戦の則本昂(楽天)以来13度目。千賀は16年1S<1>戦でロッテから記録して以来だが、2度マークしたのは松坂(西武)ダルビッシュ(日本ハム)則本昂に次いで4人目。

◆ため込んだ「悔しさ」の総量は、ソフトバンクの方が大きかったのかもしれない。リーグVの西武を相手にクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで3連勝。一気に王手をかけた。 初戦から打ち続ける工藤監督の豪胆な機略は、この日も緩まなかった。5点リードの9回無死一、二塁から、先制打を放っていた5番中村晃に2つ目となる送りバントのサインを送り、ダメ押しの2点を追加。「3連勝できるとは思っていなかった。でも、手を緩めることなく、しっかり戦っていきたい」。参謀役の森ヘッドコーチは、快勝にも気を引き締めた。 台風19号の影響で、10日に12日の試合中止が決まった。工藤監督は最後まで「全体練習」を主張するほど、妥協なき姿勢を見せていた。最終的にはチームの疲労度を考慮して投手練習のみと決めたが、指揮官の「闘志」は揺るぎなかった。楽天とのCSファーストステージ。初戦を落とした。主力選手の中でも「今年は(CS突破は)無理かもしれない」という声があった。だが連勝で勝ち抜くと、所沢でさらにチーム力は増した。この勢いならば「台風中止」の中1日の空白も影響はないだろう。逆に千賀の好投でブルペン陣を休ませることができ、ホークスにとっては「吉」と出るはずだ。 第4戦が行われる13日は、工藤監督にとっても忘れられない日。工藤監督を「兄貴」と慕っていたダイエー時代の後輩・藤井将雄氏(故人)の19回目の命日である。2年連続の「下克上」に向け、背番号「81」はシーズンの雪辱を晴らす必勝のタクトを振る。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク中村晃外野手が1回に先制の適時安打を放ち、第2戦に続いてV打点。 同一シーズンのプレーオフ、CSで2試合連続勝利打点は82年第1、第2戦大田(西武)15年ファイナルS第1~3戦内川(ソフトバンク)16年ファイナルS第1、第2戦丸(広島)17年ファイナルS第3、4戦中村晃(ソフトバンク)18年ファイナルS第4、第5戦の柳田(ソフトバンク)に次いで6度目。1人で2度は初めて。

◆パ・リーグ2連覇を果たした西武の十亀剣投手(31)が11日、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの第3戦(メットライフ)に先発。一回に中村晃に中前適時打を打たれ、先制を許した。これで西武は3試合続けて一回に失点する苦しい展開となった。  連敗スタートでアドバンテージを含む1勝2敗となり、何とか連敗ストップ、対戦成績をタイに戻すべく託された先発マウンドだったが、牧原の二塁頭上への打球が外崎のグラブをかすめたが、捕球できず右安で先頭の出塁を許す。犠打と四球で1死一、二塁。4番のデスパイネは追い込んでから意表を突くカーブで見逃し三振に仕留めたが、前日3打点と当たっている中村晃に中前に運ばれ、あっさりと先制を許した。  右腕は二回にも牧原に一塁線を破る2点二塁打を浴び、強力ソフトバンク打線の勢いを止められなかった。

◆パ・リーグ2連覇を果たした西武の十亀剣投手(31)が11日、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの第3戦(メットライフ)に先発。4回8安打5失点で無念の降板となった。  「ボールが先行してしまい、いいリズムをつくることができなかった。チームに流れを引き戻すような投球をできなかったことが悔やまれる」  CSでの先発は2017年10月15日の楽天とのファーストステージ第2戦以来、2年ぶり。そのときは七回途中7安打3失点で負け投手になっており「正直いい思い出はあまりない」としながらも、チームの命運をにぎる一戦を任され「日本一に貢献できるように頑張りたい」と気合を入れ、マウンドへ上がった。  一回、牧原の二塁頭上への打球が外崎のグラブをかすめたが、捕球できず右安で先頭の出塁を許す。2死一、二塁となり、前日3打点と当たっている5番・中村晃に中前へ運ばれ、あっさりと先制を許した。これで西武は、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ3試合続けて、一回に失点する苦しい展開となった。  右腕は二回も2死二、三塁から牧原に一塁線を破る2点打を打たれると、四回はまたしても牧原に右翼席への2ランを浴びた。チームの連敗ストップ&CS今季初勝利を託された右腕だったが、強力ソフトバンク打線の勢いを止めることはできなかった。

◆西武は11日、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの第3戦(メットライフ)を戦い、ソフトバンクのエース・千賀に対して、七回まで一回先頭の秋山の1安打のみに封じ込められた。  "獅子おどし打線"の異名をとり、パ・リーグ断トツのチーム打率・265、756得点で2連覇を達成。しかし、この日は今季ノーヒットノーランを達成した球界を代表する右腕の前に、8三振を喫するなど沈黙した。

◆レギュラーシーズン2位のソフトバンクがリーグ2連覇の西武に7-0で3連勝として、2年連続の日本シリーズ出場に王手をかけた。  一回に中村晃の適時打で1点を先制すると、二回には1死二、三塁から牧原が2点二塁打。四回にも牧原が右中間席へ2ランをたたき込んだ。  九回には1死二、三塁から福田が2点二塁打を放ち、ダメ押しした。先発の千賀は8回を投げて2安打無失点と好投した。  ヒーローの千賀はお立ち台で「とにかくモイネロと森を休める、それだけを思ってマウンドに上がっていましたし、できてよかったです」とコメント。14安打7得点の打線に「たくさん援護をもらいましたし、テンポよく投げられたと思います」と感謝した。

◆パ・リーグ2連覇を果たした西武は11日、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの第3戦(メットライフ)に7-0で完敗した。2年連続リーグワースト防御率に終わった投手陣が炎上し、強力打線もわずか2安打。3連敗でアドバンテージを含めて1勝3敗となり、日本シリーズ進出へ後がなくなった。  先発の十亀が一回に中村晃に中前適時打を打たれ、チーム3戦連続の初回失点。その後も牧原に2点打&2ランを浴びて、4回5失点でノックアウトされた。D1位・松本航(日体大)がプロ入り後初のリリーフとして五回から投入されるなど継投したが、強力ソフトバンク打線に14安打を浴びた。九回に今季リーグ新記録の81試合に登板した5番手・平井が福田に決定的な2点打を打たれ、多くのレオ党が帰宅の途についた。  "獅子おどし打線"の異名をとり、パ・リーグ断トツのチーム打率・265、756得点をマークした打撃陣も沈黙。今季ノーヒットノーランを達成したソフトバンク・千賀の前に、10三振を喫するなど三塁を踏むことすらできなかった。  昨季もファイナルステージでソフトバンクに2勝4敗(アドバンテージ1勝を含む)で敗退。試合後のセレモニーで悔し涙を流した。同じカード、同じ球場でリベンジを期した今季、西武が崖っぷちに立たされた。

◆西武のドラフト1位ルーキー松本航は0-5の五回から2番手で登板し3回無失点と好投した。レギュラーシーズンは16試合の登板全てが先発で、救援はプロで初めて。「準備の仕方が分からなかったので、いろんな方に聞きながら、考えてやった」と手探りのマウンドを振り返った。  第5戦に先発予定だったが、第4戦が台風19号の接近の影響で13日に順延となったため、中継ぎに回った。今季7勝を挙げ、初めてのCSでも堂々の投球。「独特な緊張感があった。次につなげていきたい」と話した。

◆外野陣に好プレーが続出した。九回、左翼手・周東が外崎の左翼フェンス際の打球を、右翼手・福田は栗山のフェンス際の飛球をジャンプして好捕した。二回には、中堅手・柳田が栗山の右中間への打球をランニングキャッチ。工藤監督は「大きな試合で一球への集中力が高いことが、いい結果につながっている」と目を細めた。 一回、2試合連続の先制打を放ったソフトバンク・中村晃 「前の人がつくってくれたチャンスだったので(走者を)かえせてよかった」 九回2死で右翼フェンス際の飛球を好捕したソフトバンク・福田 「最後は自分でもいいプレーができた」

◆中村晃が2試合連続で決勝打を放った。一回2死一、二塁で中前適時打。「初回から点が入ると投手も楽になるのでよかったです。(好機で)回ってきそうな打順なので」。その後も2犠打を決めた。前日10日でも決勝点をたたき出しており、鷹が誇る巧打者が連日の勝利をもたらした。

◆26歳の牧原が3安打4打点。四回の2ランに二塁打、内野安打とポストシーズンでは史上初となるサイクル安打寸前まで迫る大活躍だ。「(本塁打の感触は)よかったです。(同期入団の)千賀が投げて、タイムリーが打てるのはうれしいです」。2011年に千賀とともに熊本・城北高から育成ドラフト5位(千賀は同4位)で入団。工藤監督は「初回から集中力を高めて打席に入ることが出来ている」とうなずいた。

◆十亀が4回8安打5失点で敗戦投手になった。2年ぶりにCSで先発登板を果たしたが、序盤から失点を重ねた。右腕は「ボールが先行してしまい、いいリズムをつくることができなかった。チームに流れを引き戻すような投球をできなかったことが悔やまれる」と猛省した。

◆レギュラーシーズン2位のソフトバンクが、リーグ2連覇した西武に7-0で勝って3連勝。リーグ優勝したチームに与えられる1勝のアドバンテージを含めて3勝1敗とし、日本シリーズ進出に王手をかけた。先発した千賀滉大投手(26)が8回2安打無失点、10奪三振。12日は台風19号の影響で試合がなく、第4戦は13日に行われる。  ミットをにらみつける目は迫力たっぷり。千賀の快投でソフトバンクが3年連続の日本シリーズ進出に王手をかけた。  「一瞬でも気を抜けば、やられる怖い打線。集中して投げました」  一回先頭の秋山の右前打の後、八回2死まで安打を許さなかった。四回先頭の中村に四球を与えた後は三者連続三振。126球で10奪三振。三塁を踏ませない8回2安打無失点で、強力打線を圧倒した。  投手の疲労を心配していた工藤監督は「最高です。これ以上ない」と右腕に最敬礼。過去12度のパのCSファイナルは先に王手をかけた方が11度も制している。下位チームの第1戦から3連勝は初で、相手の戦意を喪失させる圧勝ぶりも「そこは考えていない。すべて忘れて次の試合に集中」と表情を崩さなかった。  「雰囲気はいい。あとは、陰で応援します」と千賀。エースの貫禄で、2年連続となる「下克上」の完成は目の前だ。 (安藤理) ソフトバンク・王貞治球団会長 「千賀が最高の投球をしてくれた。シーズン中でもあまり見たことがないような投球だった。見事。(今年9月の)ノーヒットノーランを思い出した」 前日10日に守備の際、あごを裂傷。6針を縫いながら九回からマスクをかぶったソフトバンク・高谷  「(試合に)出られるからベンチに入っている。いける以上はどんな状況でもいきます」

◆パ・リーグ王者が早くも崖っぷちに立たされた。西武は序盤でリードを奪われ、攻撃もわずか2安打止まりで予想外の3連敗。辻発彦監督(60)は落胆の色を隠せなかった。  「完敗だったね。徳俵いっぱい。(打線が)あれだけ打てないんだから(千賀は)よかった。十亀は慎重になりすぎで、テンポに乗れていなかった」  鷹との対戦防御率2・37と相性のよさを買われて先発した十亀がチームとして3試合連続で一回に先制を許すと、牧原に2ランを浴びるなど4回5失点。負の連鎖は打線にも波及した。  一回に秋山の安打から2死一、二塁としたが、外崎が空振り三振に倒れると、二-七回は無安打。千賀を前に好機すらほとんどつくれなかった。レギュラーシーズンで1試合平均5・29点をたたき出した「獅子おどし打線」が沈黙した。  2三振を喫した外崎は「追い込まれたくなくて早めに手を出そうと思ったけれど、それでも出ない」と脱帽。同じく2三振の山川は「やっぱり、真っすぐが他の投手と違う。シーズン中は荒れることもあるが、今日はなかった」とお手上げだった。  日本シリーズ進出には1敗もできなくなった。12日に予定されていた第4戦は台風19号の接近に伴い、13日に行われる。「まだまだ諦めない。野球は何があるか分からない。一つ勝てば流れも変わる」と辻監督。最大8・5ゲーム差を逆転してリーグ2連覇を果たした粘り強さを、土俵際で発揮する。 (花里雄太)

◆ソフトバンク・千賀は立ち上がり、それほど調子がいいとは思えなかった。ファーストステージ第1戦(5日、対楽天)でやられたように、フォークボールの制球に苦しんでいたからだ。  一回先頭の秋山に右前に運ばれたのも甘く入ったフォークボールで、それをカバーしたのが140キロ台後半のカットボール。捕手の甲斐が、うまく利用した。  真っすぐは常時150キロを超え、制球も抜群。ストライクゾーンの中でしっかりと勝負できていた。西武の打者はどうしても真っすぐの後のフォークのイメージが抜け切れず、最後まで狙い球を絞れなかった。  八回まで投げたことも大きい。12日の中止でブルペン陣は2日休むことができるので、本当に価値のある1勝だ。  ただ、勝負事に有利不利はあっても、"絶対"はない。西武が3試合連続で一回に先制点を許した原因は、警戒心が強すぎてボール先行の苦しいピッチングになってしまったことが大きい。毎試合追いかける展開では、いかに強力打線でもきつい。第4戦は先発がせめて三、四回まで踏ん張って主導権を握り、流れを変えたい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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