楽天(☆4対2★)ソフトバンク =リーグ戦25回戦(2019.09.24)・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:宋 家豪(3勝2敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(2勝8敗38S))
敗戦投手:千賀 滉大(13勝8敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】デスパイネ(36号・4回表ソロ)
【楽天】ウィーラー(19号・6回裏2ラン)

  DAZN
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◆楽天は0-1で迎えた6回裏、2死一塁からウィーラーの2ランが飛び出し、逆転に成功する。続く7回には、浅村の適時二塁打などで2点を加え、リードを広げた。投げては、2番手・宋家豪が2回無失点で今季3勝目。敗れたソフトバンクは、先発・千賀が痛恨の一発を浴びた。

◆ソフトバンク千賀滉大投手(26)は今季222奪三振。最近では11年田中(楽天)が241奪三振を記録したが、ソフトバンクで230奪三振以上は南海時代の60年杉浦の317奪三振が最後。今日の試合で8三振奪えるか。

◆クライマックスシリーズ進出へ、楽天が逆転に成功した。 2登板連続中5日でソフトバンク戦に回った先発美馬が5回をソロによる1失点の粘投で試合をつくると、6回に敵失から走者を出し、ウィーラーが千賀のフォークを左翼席へ放り込む値千金の19号2ラン。「負けられない試合だからね。絶対に打ってやろうと思っていたよ。いいところで、いい1本が打てて良かったよ」と喜びを爆発させた。 7回には足を絡めて追加点を奪った。2四球などで1死一、二塁とし、ソフトバンクがモイネロに継投した直後、初球で二塁走者のオコエと一塁走者の代走辰己がダブルスチールを敢行。オコエが完璧なスタートで三塁を陥れると、送球がそれる間にホームイン。さらに1死三塁から浅村の適時二塁打も飛び出し、リードを広げた。

◆楽天美馬は初回1死一、二塁を切り抜け3回無失点。ソフトバンク千賀も2回2死から3連打も0でしのぎ、3回は3者連続三振。 ソフトバンクは4回にデスパイネの自己最多となる36号ソロで先制。楽天は6回にウィーラーの19号2ランで逆転した。 楽天は宋家豪が3勝目。松井は38セーブ目で初のセーブ王が確定した。ソフトバンク千賀は6回2失点(自責0)の好投も8敗目。

◆中4日で先発したソフトバンクのエース千賀滉大投手(26)が6回に痛恨の1発を浴びた。 1点リードの6回2死一塁、ウィーラーへの1ボール2ストライクからの4球目フォークを左翼席中段へたたき込まれた。打球がスタンドへ消えるのを見届けた千賀はがっくりと両膝へ手を当てた。 5回まで4安打無失点。初回に無死一、二塁のピンチを迎えてもクリーンアップを3人で片付けた。3回にも3番浅村から3者連続空振り三振を奪うなど、力投と続けていただけに、痛恨の1球となった。 23には「自分のやるべきことを一生懸命やるだけ」と話していた。6回、96球、2失点。1点ビハインドでリリーフ陣に託すこととなった。

◆ソフトバンク三笠杉彦取締役GMは敗戦を球場で見届け「若い選手が出てきてくれて、良かった部分もたくさんあったけど、結果は結果。我々のサポートが足りなかった部分もある」と振り返った。 ポストシーズンに向けて「チームはよくやってくれたと思います。また日本一に向けてやってもらうだけ。そのサポートをします」と、気持ちを切り替えていた。

◆大一番で楽天平石洋介監督の思いが報われた。「こちらが勝つしかなかった。勝ててホッとしています」。少しだけ表情が緩んだ。 2年ぶりのクライマックスシリーズをたぐり寄せたのは、対話を重視する指揮官がひときわ時間をかけて接してきた選手たちだ。6回に千賀から起死回生の逆転2ランを放ったウィーラー。不振で8月21日に登録抹消する時に声をかけた。「腐るなよ。今シーズンが終わりになるわけじゃない」「自分も諦めるのは嫌いだ」。勝負どころで最高の恩返しを決めた。 7回はオコエ。2軍監督時代、誰よりも長い時間をともに過ごしてきた。1死一、二塁でソフトバンクがモイネロにスイッチすると、二塁走者のオコエからベンチに伝達してきた。「チャンスがあったら、いっていいですか?」。打席にはチームで最も期待できる浅村。オコエは「だから、1球だけもらいました。(タイミングは)モイネロをこの2、3年ずっと見てきたので」。一塁走者の辰己ともコンタクトを取り、ダブルスチール。完璧なスタートで三塁を陥れ、敵失を誘って一気に生還した。 最後は松井。平石監督たっての希望で抑えを任せた左腕が、自身初のセーブ王を確定させる38セーブ目。「今年は絶対に(タイトルを)取らないといけないと思っていた」。ウィーラーは「CSで監督を胴上げできたら、後ろからボスの頭をはたくのが自分の役目だね」と笑う。平石監督を男にする。【亀山泰宏】

◆ソフトバンクが141試合目で力尽き、2年連続でリーグ優勝を逃した。工藤公康監督(56)は、中4日でエース千賀を登板させ、勝ちパターンもつぎ込み、野手16人全員を使い切る総力戦で粘ったが、勝利には届かなかった。気持ちを切り替えクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がり、2年連続の下克上で3年連続日本一を狙う。最後まであきらめなかった。3点差で迎えた9回、楽天の抑え松井を攻め1点をかえし、9番高谷の代打明石が中前打で2死満塁。だが、牧原が中飛で終わった。牧原はバットをたたきつけて悔しがった。ベンチの野手16人を使い切り、同点、逆転なら牧原が捕手をする予定だった。工藤監督は「負けたことは悔しいが、最後までみんなで何とかという粘りの気持ちが出ていた。何とか勝たせてあげたかった」と言葉を絞り出した。 中4日でエース千賀を投入したが、1点リードの6回、ウィーラーに逆転19号2ランを浴びた。千賀は「うまく打たれた。最後の最後に1球甘い球がいってしまった」と悔やんだ。本塁打の2球前にはトンボが千賀の近くに飛んできてビックリする場面もあった。 12日に131試合目でマジック12を点灯させたが、15日に西武に首位を奪われた。直接対決のない極限の戦いで、この日は今季最多タイの3失策。6回先頭ブラッシュのゴロを失策した遊撃今宮は「ミスをした方が負ける。あれでウィーラーの2ランにつながった」と悔やんだ。 今季は故障者に泣かされ続けた。左膝裏肉離れで長期離脱した柳田は試合後「シーズン通してなにもしていないので申し訳ない」と唇をかんだ。8月21日に起爆剤として復帰したが、その後もチームは先発のコマがそろわないなどで13勝14敗と波には乗れなかった。 2位とは最大7ゲーム差、西武とは8・5ゲーム差を逆転されてのV逸。今季開幕前に孫オーナーから厳命されていたリーグ優勝奪回はできなかった。 浅村、西のFA補強に失敗し、今季の新戦力はドラフトと育成からの昇格のみ。途中入団は19歳のスチュワートだけの中、故障者に悩まされ続けても優勝を最後まで争った。工藤監督は「CSファーストステージまでにコンディションを整え、日本一を目指して最後の最後まで戦いたい」と気持ちを切り替えた。2年連続の下克上へ、まだ戦いは終わっていない。【石橋隆雄】

◆楽天は24日のソフトバンク戦で今季主催試合の観客動員が179万4963人に達し、1シーズンでは球団史上最多を更新したと発表した。

◆2年ぶりのV奪回を目指したソフトバンクの夢は仙台の夜空に吸い込まれていった。3点差を追う9回に1点を挙げ、2死満塁まで攻め立てたが、1番牧原が中飛に終わった。西武がロッテに大勝し、悲願はならなかった。 本拠地最終戦で敗れ、残り5試合全勝を誓ったが、杜(もり)の都で力尽きた。「ミスしたほうが負け。スキは見せないようにしていたんだが...。7回の失点が致命的だった」。試合後、森ヘッドコーチは厳しい表情で振り返った。1死一、二塁から重盗の三塁送球を松田宣がはじき、1点を許すと、浅村に適時二塁打。3点差と突き放されてしまった。「もったいない。とにかくこれからはCSもあることだし、そこに向けてしっかり修正していかないと」。3位を確定させた楽天と第1ステージで戦う。優勝は逃してもまだまだ戦いは続く。 西武との直接対決はなく、負けたほうがV逸となる一戦必勝のサバイバル戦を展開してきた。141試合目の終戦となったが、森ヘッドコーチが言うように、3年連続日本一へとつながる道は残されている。疲労困憊(こんぱい)のホークスナインだろうが、まだまだ「戦意」は失うわけにはいかない。 試合後、宿舎に戻ると全体ミーティングを開いた。焦燥感もあろうが、うつむいてばかりもいられない。「V奪SH!」の合言葉とともに5年目の工藤政権はスタートした。ここからはV3の「日本一」、再度の下克上を誓わなければならない。プロである以上、心を折ってはいられない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク・工藤公康監督(56)が24日の楽天戦(楽天生命パーク)の試合前に、現役引退を決断した巨人・阿部慎之助捕手(40)をねぎらった。  「まずは、長い間お疲れさまでした。チームを支える立場としてやってきた姿をみてきたし、リーダーとして、野球の結果以外もすばらしい。自分のことだけではなく、常にチームのことを考える姿勢は本当に尊敬できる人間でした」  現役時代に巨人でチームメートとして過ごした。通算200勝を達成した試合もバッテリー。「(達成の瞬間に)抱きかかえてもらいました。その後に(阿部が)腰を痛めてしまって申し訳なかった」。思い出とともに大きな存在感を振り返った。

◆ソフトバンクのデスパイネが四回に2試合連続本塁打となる先制の36号ソロを放った。「すぐ追い込まれてしまったので、コンパクトに振る事を意識して打ちにいった」と腕を伸ばしながら4球目の外角スライダーを捉え、左中間スタンドへ放り込んだ。  これで本塁打王に輝いた2017年の35本を超え、来日6年目で最多の本塁打数に到達した。「開幕戦からいつも同じだけど、勝つために同じ気持ちで試合に臨んでいる」。6試合連続無安打で迎えた23日の一発を足がかりに、調子を上げてきた。

◆楽天の松井裕樹投手がパ・リーグ最多セーブのタイトルを初めて獲得することが24日、決まった。同日のソフトバンク戦(楽天生命パーク宮城)で38セーブ目を挙げ、35セーブで追うソフトバンクの森が残り2試合で上回る可能性がなくなった。

◆ソフトバンクはベンチ入りの野手を全て使い切る総力戦で敗れた。工藤監督は西武の2連覇が決まると、球団を通じ「若手が台頭し、満身創痍でも全力プレーなど、選手は精いっぱいやってくれた。勝たせてあげられなくて申し訳ない」とコメントした。  前半戦は貯金16を積み上げて2位に7ゲーム差と独走したが、後半戦は投打がかみ合わずに勝率5割を切る。柳田は8月下旬に約4カ月半ぶりの1軍復帰を果たして以降は状態がいまひとつで、この日も好機で凡退。「シーズンを通して申し訳ない。何もできなかった」と責任を背負った。

◆楽天は2万7326人の観衆を集めて今季の主催試合の観客動員数が179万4963人となり、2017年に記録した球団最多の177万108人を更新した。

◆松井が自己最多の38セーブ目を挙げ、自身初となる最多セーブのタイトル獲得を決めた。九回に登板し、1回2安打1失点。打者7人に28球を費やし、最後は2死満塁のピンチを背負ったが牧原を中飛に仕留めた。「気持ちが高ぶりすぎて、上(半身)と下(半身)のバランスが全然合わなかった」と反省しながら、球団にとっても初の同タイトルに「いろいろな方やチームのサポートのおかげ」と感謝した。

◆今季初の中4日で先発した千賀は一発に泣いた。「最後の最後で悔やまれます」。六回、ウィーラーに逆転2ランを浴びた。6回2失点で8敗目。13勝でチームを支えてきた右腕は19日のオリックス戦で左膝に打球が直撃し、痛みをこらえて登板した。優勝を逃し「僕は8敗。その多さが象徴していると思う」と肩を落とした。

◆ソフトバンクは24日、楽天最終戦(楽天生命パーク)に2-4で敗れ、2位が確定。2年連続で優勝を逃したが、球団は今季が3年契約最終年の工藤公康監督(56)に来季の続投を要請する方針を固めていることが判明した。受諾すれば来季が6年目となる。  3度の日本一、2度のリーグ優勝に輝き、頂点を逃した年は全て2位。球団幹部は「手腕に文句はない。この成績で辞めてくれというわけがない」と即答した。関係者の話を総合すると、指揮官が続投要請を固辞する可能性は低いが、まだ仕事は残っている。  「日本一を目指して最後の最後まで戦いたい」と工藤監督。クライマックスシリーズを勝ち抜いて日本一を目指す。

◆楽天が24日、ソフトバンク最終戦(楽天生命パーク)に4-2で勝ち、2017年以来2年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。平石洋介監督(39)が監督就任1年目で、昨季6位のチームを3位に引き上げた。  ほえる。拳を突き上げる。ベンチの指揮官が感情をむき出しにした。  「おとなしく野球をやれないタイプなんで。選手が本当によくやってくれた」  ともにこの日の結果次第で3位になる可能性があったロッテが敗れ、142試合目で決めた。  試合前、救援陣に「回またぎがある」と通達。六回から2イニングを宋家豪に任せ、無失点に封じた。1点リードの七回1死一、二塁では重盗のサイン。二走・オコエを刺そうとした捕手の送球で三塁・松田宣の失策を誘発して、生還した。  開幕後に則本昂と岸が離脱。苦しい状況にも、6月8日の中日戦(ナゴヤドーム)に球団で初めて大卒新人野手4人を同時に先発させるなど、若手を積極起用した。  2位のソフトバンクとCSファーストステージで激突。青年監督は「こちらは挑戦者なので、思い切って当たっていきたい」と前を向いた。 (広岡浩二) 六回に左翼席へ逆転の19号2ランを放った楽天・ウィーラー 「負けられない試合だった。絶対に打ってやろうと思っていた」 楽天・石井GM 「まだ今シーズンは終わっていない。日本一になれる可能性もあるので、そこを目指してやってほしい」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
80611 0.567
(↑0.003)
優勝
(-)
1755
(+12)
688
(+4)
173
(+1)
134
(+1)
0.266
(-)
4.330
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
76614 0.555
(↓0.004)
2
(↓1)
2578
(+2)
556
(+4)
182
(+1)
113
(-)
0.252
(-)
3.630
(↑0.01)
3
(-)
楽天
70684 0.507
(↑0.003)
8.5
(-)
1607
(+4)
577
(+2)
139
(+1)
46
(+2)
0.251
(-)
3.750
(↑0.02)
4
(-)
ロッテ
69704 0.496
(↓0.004)
10
(↓1)
0642
(+4)
611
(+12)
158
(-)
75
(-)
0.249
(-)
3.900
(↓0.04)
5
(-)
日本ハム
64725 0.471
(↑0.004)
13.5
(-)
2555
(+3)
580
(+1)
92
(-)
48
(-)
0.251
(-)
3.790
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
59746 0.444
(↓0.003)
17
(↓1)
4530
(+1)
628
(+3)
100
(+1)
120
(+1)
0.244
(-)
4.110
(↑0.01)