楽天(★3対5☆)西武 =リーグ戦24回戦(2019.09.23)・楽天生命パーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:ヒース(2勝3敗2S)
(セーブ:増田 達至(4勝1敗30S))
敗戦投手:ブセニッツ(4勝3敗0S)

本塁打
【楽天】ブラッシュ(33号・7回裏2ラン),浅村 栄斗(32号・9回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武は4回表、山川の適時打で2点を先制する。同点とされた直後の8回には、2死満塁から代打・メヒアが走者一掃の3点適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・ヒースが今季2勝目。敗れた楽天は、7回にブラッシュの2ランで追いつくも、3番手・ブセニッツが誤算だった。

◆楽天浅村栄斗内野手(28)は今季31本塁打のうち、西武戦で9本塁打。 楽天で1シーズンに同一カード10本塁打以上をマークしたのは09年山崎武司(ソフトバンク戦=10本)の1人だけ。加入1年目の浅村が球団2人目の記録を目指す。

◆楽天岸孝之投手(34)の4勝目はならなかった。 東北学院大の後輩にあたる西武本田との投げ合いで3回まで互いに無失点。4回1死から森の遊撃への打ち取った打球が内野安打となると、続く中村は2球で追い込んでから四球。外崎にも四球で満塁とした後、山川に初球を中前に運ばれ、均衡を破られた。 粘りの投球で援護を待ったが、7回にウィーラーの失策から招いた2死一、三塁のピンチでリードを許したままマウンドを降りた。 直後の攻撃でブラッシュの同点2ランが飛び出し「内容は良かったと思います。でも、先に点を与えてしまったのは良くなかったですね。ブラッシュに感謝です」と振り返った。 今季レギュラーシーズン最後と見込まれる登板は、7回途中6安打2失点。2度の離脱にも苦しみ、西武時代の15年5勝を下回る自己ワーストの勝ち星となる。

◆楽天岸は1、3回と得点圏に走者を背負うも3回まで無失点。西武本田も3回無死三塁のピンチを切り抜け無失点と譲らない。 西武は4回1死満塁から山川の中前適時打で2点を先制。先発本田は6回までウィーラーの2安打だけに抑えて無失点。 西武は8回に代打メヒアの決勝打で優勝マジックを2とした。ヒースが2勝目。増田が初の30セーブ。楽天はブセニッツが3敗目。

◆首位西武が8回代打メヒアの勝ち越し二塁打で楽天に5-3で勝ち、優勝へのマジックナンバーを一つ減らして「2」とした。西武が24日のロッテ戦に勝ち、2位ソフトバンクが楽天に敗れれば、西武の2年連続23度目(前身の西鉄時代を含む)のリーグ優勝が決まる。

◆西武増田達至投手が自身初の30セーブ目を挙げた。3点リードの9回に5番手で登板。浅村に1発は浴びたが、150キロオーバーの直球を軸に後続を抑えた。 大台到達に「今まで達成していないので、素直にうれしい」。守護神として24日にも胴上げ投手となる可能性がある。「誰しも経験できることではないので、やってみたい」と意気込んだ。

◆山賊がV2に王手だ! 西武が楽天との接戦をモノにして、優勝マジックを2にした。 辻発彦監督(60)は、同点で迎えた8回満塁の場面で送った代打メヒアが、勝ち越し3点適時打。終盤は平井、増田の必勝継投で逃げ切り勝利。投打でズバリ采配的中し、連敗を2でストップした。24日ロッテ戦(ZOZOマリン)で勝って、2位ソフトバンクが負ければパ・リーグ2連覇が決まる。静かに腰を上げ、ねぎらいの握手をかわした。マジック2をともす勝利。リーグ連覇に王手をかけた。辻監督は表情を緩めることはない。ペナントをかけた勝負はまだついていない。すぐ後ろにタカが迫っている。戦況を見極め、勝負どころで采配を振った。 8回2死から3者連続四球で満塁のチャンス。代打メヒアを送る。追い込まれてからボールを1球見送ると、内角への153キロの直球を左中間に落とす走者一掃の勝ち越し3点打。20日の本拠地最終戦でも、代打サヨナラアーチを描いた救世主に「今日もメヒアさまさま。いいところに飛んでくれて、助けてくれた」。ベネズエラ出身の大砲に感謝した。 序盤、主導権の取り合いを制した。3回無死三塁のピンチ。内野は前進守備で構えた。先制されれば流れを渡しかねない。すると先発の本田が、三直と盗塁死、二塁ゴロで無失点に封じ「点を与えず、こっちに流れがきた」と直後の攻撃で2点先制した。7回に追いつかれても直後に勝ち越し。1度もリードを許すことなく、勝ちきった。 試合前は少し迷っていた。「サンペー(中村)が疲れているし、栗山もDHで使いたい。そうするとサンペーが三塁に入ってもらうしかない」。8回に勝ち越した場面は、その中村が四球を選んで始まった。 前日の練習では、あえて白い歯を見せた。21日に5失点と打たれた平井に「お前、どんな顔してんだよ。しょぼくれた顔してんじゃないよ」。指揮官が笑っていれば、選手も自然と顔を上げる。すると8回3者凡退でピシャリと期待に応えた。「平井もよく抑えてくれた。みんな成長している」とうなずいた。 2連覇にまた1つ近づくマジック2。残り2試合。「だから、試合数とマジックが一緒ならマジックじゃないんだって」。はなから全部勝つつもり。最短優勝は24日。他力に頼らず、無欲で臨む。【栗田成芳】   ▽西武メヒア(8回2死満塁、代打で左中間へ勝ち越し3点適時打)「試合はアウトが宣告されるまで終わらない。そのために地球の反対側から違う国に飛んできた。チームの助けになれたことがうれしい」 ▽西武山川(4回1死満塁、岸の初球を先制2点適時打)「初球(を狙った)というより反応です。僕が決めても、メヒアが決めても、終わったときに勝っていればいいです」 ▽西武本田(地元仙台で東北学院大の先輩・楽天岸と投げ合い、6回1/32失点)「大事な試合で投げさせてもらい、自分の力を存分に発揮できればと思っていた」 ▼西武がM2となり、優勝に王手をかけた。24日に西武V決定の条件は西武がロッテ戦に○、ソフトバンクが楽天戦に●。24日にも優勝が決まる西武だが、西武●でソフトバンク○か△、西武△でソフトバンク○のケースは、西武のマジックが消え、ソフトバンクにM2が再点灯する。 ▼8回に代打メヒアが勝ち越しの3点二塁打。メヒアのV打は9月14日ロッテ戦のサヨナラ二塁打、同20日楽天戦のサヨナラ本塁打に次いで今季3度目。ソフトバンクがM12を点灯させた9月12日まではV打が1度もなかったメヒアだが、その後はチーム7勝のうち3勝がメヒアのV打で優勝に王手をかけた。仮に、メヒアが終盤でV打を放った3試合に敗れていた場合、ソフトバンクがM1になっていた。

◆楽天がCSへ痛恨の黒星で4位ロッテに0・5差と迫られた。ブラッシュの同点弾が出た直後の8回、ブセニッツが2死から3連続四球で満塁。 代打メヒアの左中間の打球に対し、中堅辰己と左翼島内が譲り合うような形となって決勝打を許した。鉄壁の守りで何度もチームを救ってきたルーキーは「僕のミス」と唇をかみ、笘篠外野守備走塁コーチも「あそこは、捕れるボールは全てセンター。記録はヒットだけど、辰己のエラー」と手厳しかった。 3回無死三塁では辰己がスクイズの構えからバットを引き、スタートを切っていた三塁走者のウィーラーが憤死。辰己は「僕のミス」と繰り返し、平石監督は「技術的なミスじゃない。この時期にそういうミスが出てはいけない。こちらの指導不足」と必死に感情をのみ込んだ。残る2試合もソフトバンク、西武と優勝を争う2強が相手。指揮官は「ここで(気持ちが)引いたら、全てが台無しになる」とチームを鼓舞した。

◆「次」につながる粘投だった。楽天先発の岸孝之投手(34)は4回に先制を許すも、強打の西武打線を7回途中まで2失点に抑えた。「よく粘れたんじゃないかなと思います。CSがかかっているし、西武も優勝がかかっていて気持ちが入っている中で、気持ちは負けないように投げました」と敗戦の中にも、納得の表情を見せた。 気持ちが入る理由がもう1つあった。東北学院大の後輩、西武先発の本田圭佑(26)と地元仙台で初対決。「(こんな機会は)そんなにないことですからね。アイツもいいピッチングしていたし」と特別な思いを秘めての投球だった。 今季は開幕戦で左太ももを痛め2カ月間戦列を離れた。7月には高熱で入院。2度の離脱が影響し、プロ12年目でワーストの3勝にとどまっただけに、CSで雪辱の思いは強いはずだ。9回には浅村が、古巣から今季10本目の本塁打を放ち意地を見せた。平石監督は「岸らしい投球をしてくれた。さすがですね。浅村も強い気持ちを持って常にやってくれている。頼りになります」と元西武の2人をたたえた。 残り2試合、CS争いは佳境だ。24日は今季最終戦のロッテが西武に勝ち、楽天がソフトバンクに負けた時点で望みが絶たれる。2連勝すれば、文句なしに進出が決まる。浅村は「いつも通り相手がどこであろうとしっかり勝てるように、切り替えていくしかない」と、平常心の必勝モードで臨む。【野上伸悟】

◆「平井様」が、またもや記録を伸ばした。西武平井克典投手が楽天戦で今季80試合目の登板を果たし、05年藤川(阪神)に並ぶ史上2位タイに浮上した。 3点リードの8回。背番号25がマウンドに立つと、前回21日の登板で同点本塁打を喫した藤田が代打に入った。「絶対にやり返す気持ちでした」。気合の3球で二ゴロにねじ伏せると、続く9番辰己、1番島内を連続三振に仕留め、力強いガッツポーズを繰り出した。21日に61年稲尾のリーグ記録を超える79試合登板も、自己ワーストの5失点で負け投手に。「ずっと悔しくてモヤモヤしていた」気持ちを払う14球だった。 飛躍の裏に学びの姿勢がある。監督推薦で初の球宴出場を果たした7月、多くのスターが並ぶベンチで、12年連続50登板以上を続ける日本ハム宮西に声を掛けた。オフの過ごし方やマウンドでの心構えなど、具体例こそ明かさないが、通算300ホールド超えの先輩から多くの助言を得た。「今でも会えば話してくれます」と感謝を忘れない。 史上2位タイの記録に「偉大な先輩たちに並べたのはうれしい」と笑顔も「まだ優勝が決まってないので。最後は笑って終われるようにしたいですね」。余韻に浸るのは連覇を決めてからだ。【鈴木正章】

◆西武が楽天との接戦をモノにして、 2連覇にまた1つ近づくマジック2。残り2試合。 辻発彦監督(60)は、「だから、試合数とマジックが一緒ならマジックじゃないんだって」。

◆西武がマジックを2とし、リーグ連覇に王手をかけた。辻監督は表情を緩めることはない。ペナントをかけた勝負はまだついていない。戦況を見極め、勝負どころで采配を振った。 8回2死から3者連続四球で満塁。代打メヒアを送った。メヒアは追い込まれてからボールを1球見送ると、内角への153キロ直球を左中間に落とす走者一掃の勝ち越し3点適時二塁打。20日の本拠地最終戦でも代打サヨナラアーチを描いた救世主に、指揮官は「今日もメヒアさまさま。いいところに飛んでくれて、助けてくれた」と感謝した。 序盤、主導権の取り合いを制した。3回無死三塁のピンチ。内野は前進守備で構えた。先制されれば流れを渡しかねない。すると先発の本田が、三直と盗塁死、二塁ゴロで無失点に封じ「点を与えず、こっちに流れがきた」と直後の攻撃で2点を先制した。7回に追いつかれても直後に勝ち越し。1度もリードを許すことなく、楽天に勝ちきった。 試合前は少し迷っていた。「サンペー(中村)が疲れているし、栗山もDHで使いたい。そうするとサンペーが三塁に入ってもらうしかない」。8回に勝ち越した場面は、その中村が四球を選んで始まった。 2連覇へマジック2、残りは2試合。「だから、試合数とマジックが一緒ならマジックじゃないんだって」。はなから全部勝つつもり。最短優勝は24日。他力に頼らず、無欲で臨む。【栗田成芳】 ▼西武がM2となり、優勝に王手をかけた。24日に西武V決定の条件は西武がロッテ戦に○、ソフトバンクが楽天戦に●。今日にも優勝が決まる西武だが、西武●でソフトバンク○か△、西武△でソフトバンク○は、西武のマジックが消え、ソフトバンクにM2が再点灯する。

◆優勝へのマジックナンバーを「3」としている西武は23日、楽天24回戦(楽天生命パーク)の四回、1死満塁で山川穂高内野手(27)が中前に先制の2点打を放った。岸の初球、145キロの直球を捉えた山川は「チャンスで回してもらったので、初球から思いっきりいこうと強い気持ちで打席に入りました。良かったです」とコメントした。  なお、1ゲーム差の2位・ソフトバンクは五回を終えて、5-0でオリックスをリードしている。

◆パ・リーグ首位の西武は楽天に3-5で競り勝ち、優勝へのマジックナンバーを1つ減らして「2」に。最短で24日にも2年連続のリーグVが決まる。  西武は四回、1死満塁で山川が中前に2点打を放ち先制。七回に先発の本田が楽天・ブラッシュに2ランを被弾して同点とされたが、八回2死満塁で代打・メヒアが左中間へ走者一掃の適時二塁打を放ち、3点を勝ち越した。  西武が24日のロッテ戦(ZOZOマリン)に勝ち、2位・ソフトバンクが楽天戦(楽天生命)に敗れれば、2年連続のリーグ優勝が決まる。

◆楽天は首位西武との接戦に敗れ、クライマックスシリーズ(CS)進出決定は持ち越しとなった。2-2と追い付いた直後の八回に救援のマウンドに上がったブセニッツが2死無走者から3者連続四球を与え、代打メヒアに走者一掃の二塁打を浴びた。  4位ロッテに0・5ゲーム差に迫られた。残り2試合は西武、ソフトバンクと厳しい相手が控える。平石監督は「毎試合そうだが、引いていてもしょうがない。引いたら全てが台無しになる」と奮起を促した。

◆西武の増田が7年目で初の30セーブをマークした。5-2の九回に登板し、1死から浅村にソロ本塁打を浴びたが、その後はブラッシュ、銀次を打ち取り、リードを守り抜いた。大台到達に「今まで達成できていなかったし、うれしい。みんなに感謝したい」と喜んだ。  今季は防御率1・83と抜群の安定感でチームを支えている。24日にもリーグ2連覇が決まる。胴上げ投手の大役に「誰しも経験できるものではない。経験できればうれしい」と強く意欲を示した。

◆首位・西武、2位・ソフトバンクがともに勝ち、西武の優勝へのマジックナンバーは1減って「2」。24日、西武がロッテに勝ち、ソフトバンクが楽天に敗れると西武の優勝が決まる。  ソフトバンクは24日に勝って西武が敗れるか引き分けるかでマジック「2」が再点灯。引き分けても西武が敗れればやはり「2」がつく。  西武・平井が今季80試合目の登板。2005年の阪神・藤川球児に並び、プロ野球史上2位。1位は07年に阪神・久保田智之が登板した90試合。

◆抑えの増田が7年目で自身初の30セーブをマーク。1死から浅村にソロを浴びたが、後続を打ち取って勝利に導き、「今まで達成できていなかったし、うれしい。みんなに感謝したい」。今季は防御率1・83と抜群の安定感。24日にもリーグ2連覇が決まる。胴上げ投手の大役に「誰しも経験できるものではない。経験できればうれしい」と強く意欲を示した。

◆パ・リーグ首位の西武は23日、楽天24回戦(楽天生命パーク)に5-3で勝利。2-2に追いつかれた直後の八回2死満塁で、代打のエルネスト・メヒア内野手(33)が左中間に走者一掃の適時二塁打。最近10日間で3度の"決勝打"となる「メヒア様」の活躍で、優勝へのマジックナンバーは1つ減って「2」に。24日のロッテ戦に勝ち、ソフトバンクが楽天に敗れれば、2年連続23度目のリーグ優勝が決まる。  24日のロッテ戦(ZOZOマリン)は自身10連勝中のニールが先発する。登板試合はチームも13試合連続で負けなしと"不敗神話"を継続しており「とても興奮する。(堅守の)源田のところに打たせればいいんだろ」とニヤリ。球団はロッテ戦のパブリックビューイングをメットライフドームで行うと発表。入場無料で三塁側内野席と、グラウンドの外野エリアの一部を開放する。

◆パ・リーグ3位の楽天は西武との接戦に敗れ、クライマックスシリーズ進出決定は持ち越しとなった。2-2と追い付いた直後の八回、ブセニッツが2死無走者から3者連続四球を与え、代打・メヒアに走者一掃の二塁打を浴びた。  「毎試合そうだが、引いていてもしようがない。引いたら全てが台無しになる」。平石監督は悔しさをにじませた。  七回途中まで2失点と粘った岸の投球に応えようと、打線は七回にブラッシュの33号2ランで同点に。しかし、終盤に力尽き、4位・ロッテに0・5ゲーム差に迫られた。残り2試合はソフトバンク(24日)、西武(26日)と厳しい相手が控える。  それでも指揮官は「勝つためにしっかり準備をして、試合に臨みたい」と前を向いた。 (広岡浩二) 七回途中2失点の楽天・岸 「先制されたのはよくなかったけど、内容はよかったと思います」 2試合連続の32号ソロに楽天・浅村 「負けていい試合はない。相手がどこであろうと勝てるように」

◆パ・リーグ首位の西武は23日、楽天24回戦(楽天生命パーク)に5-3で勝利。2-2に追いつかれた直後の八回2死満塁で、代打のエルネスト・メヒア内野手(33)が左中間に走者一掃の適時二塁打。最近10日間で3度の"決勝打"となる「メヒア様」の活躍で、優勝へのマジックナンバーは1つ減って「2」に。24日のロッテ戦に勝ち、ソフトバンクが楽天に敗れれば、2年連続23度目のリーグ優勝が決まる。  詰まって平凡な飛球に見えたメヒアの打球が左翼・島内と中堅・辰己の間にポトリ。3者の生還を見届けると、メヒアは歓喜の一塁側ベンチへ向けて両拳を突き出し、満面の笑みでおどけた。  「なんとかしたい。一人でも走者をかえしたいと思った。(野手の)間に飛んだのが分かったので、落ちてくれるチャンスは高いと思った」  窮地を救世主「メヒア様」が救った。2-2の八回、2死から3連続四球で得た満塁に代打で登場し、ブセニッツの153キロの直球を外野に運んだ。先発の本田が2-0の七回、ブラッシュに同点2ランを被弾。同じ頃、2位ソフトバンクはオリックスに大量リードしており、敗れれば西武のマジックが消え、逆にソフトバンクにマジック「3」がついていた。辻監督は「メヒアさまさま。助けてもらいました」とたたえた。  本塁打王になった2014年の34発など、ベネズエラから来日して17年までの4年間で115本塁打をマーク。しかし山川の台頭でスタメンの座を失い、昨季は9発止まり。今季もベンチを温める試合が多い。だがシーズン最終盤で、勝負強さが際立っている。  14日のロッテ戦では延長十回1死一塁で、飛び込んだ中堅・岡のグラブの先を抜けるサヨナラの適時二塁打。本拠地最終戦となった20日の楽天戦でも、九回1死一塁で今季37セーブの松井からサヨナラ6号2ラン。代打ながら、この10日間で3本の決勝打を放った198センチの背番号99は、ヒーローインタビューで決めゼリフの「メヒアさまさまや~」を絶叫。「このために地球の反対側から違う国に飛んできている。毎日じゃないけれど、チームの助けになれているのはうれしい」と頼もしい言葉を発した。  もう一人の"神様"も力を発揮。八回、平井が今季80試合目の登板で雪辱を果たした。21日の楽天戦で代打・藤田に同点ソロを浴びるなど、1点リードを守れず自己ワーストの5失点。1961年に稲尾和久(西鉄)がマークしたパ・リーグ記録を抜くシーズン79試合目の記念マウンドを飾れず、「僕のせいです」とうなだれた。  チームは22日も敗れ、9月に入って初の連敗。「責任を感じていた」という右腕は、この日も先頭で代打・藤田を迎えたが「同じミスはしない。絶対にやり返す」と気迫で二ゴロに。「神様・仏様・平井様」の復活祭で優勝へのマジックナンバーを「2」とし、「最後、笑って終われるように、チーム全員で勝ちたい」と誓った。  「うちは負けられない」と辻監督。24日のロッテ戦(ZOZOマリン)に勝ち、ソフトバンクが楽天に敗れれば、千葉の夜空に舞う。 (花里雄太)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
79611 0.564
(↑0.003)
M2
(↑1)
2743
(+5)
684
(+3)
172
(-)
133
(+2)
0.266
(-)
4.350
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
76604 0.559
(↑0.003)
1
(-)
3576
(+8)
552
(-)
181
(+2)
113
(+1)
0.252
(↑0.001)
3.640
(↑0.03)
3
(-)
楽天
69684 0.504
(↓0.003)
8.5
(↓1)
2603
(+3)
575
(+5)
138
(+2)
44
(-)
0.251
(-)
3.770
(-)
4
(-)
ロッテ
69694 0.500
(↑0.004)
9
(-)
1638
(+6)
599
(+1)
158
(-)
75
(-)
0.249
(↑0.001)
3.860
(↑0.02)
5
(-)
日本ハム
63725 0.467
(↓0.003)
13.5
(↓1)
3552
(+1)
579
(+6)
92
(-)
48
(-)
0.251
(-)
3.810
(↓0.01)
6
(-)
ORIX
59736 0.447
(↓0.003)
16
(↓1)
5529
(-)
625
(+8)
99
(-)
119
(-)
0.244
(-)
4.120
(↓0.03)