ヤクルト(★2対14☆)中日 =リーグ戦24回戦(2019.09.21)・明治神宮野球場=
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中日
105022004141524
ヤクルト
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勝利投手:柳 裕也(11勝6敗0S)
敗戦投手:清水 昇(0勝3敗0S)

本塁打
【中日】木下 拓哉(2号・3回表ソロ),高橋 周平(7号・3回表3ラン),大島 洋平(3号・5回表ソロ),阿部 寿樹(7号・9回表2ラン)
【ヤクルト】村上 宗隆(36号・4回裏ソロ)

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◆中日は1-0で迎えた3回表、木下拓のソロと高橋の3ランなどで5点を追加する。その後も得点を重ね、終わってみれば15安打で14得点を挙げた。投げては、先発・柳が6回2失点で今季11勝目。一方のヤクルトは、先発・館山が先頭打者を打ち取ると、6回に代打で登場した畠山は安打を放ち、ともに現役最後の試合を締めくくった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(19)が36号ソロを放った。6点を追う4回1死、中日先発柳の初球、内角の直球を捉え、右翼席へ運んだ。 ベンチでは引退試合の館山らとハイタッチをかわした。「少し詰まりましたが、しっかりと自分のスイングができました」と話した。 36号は、高卒2年目以内では53年中西(西鉄)に並んで最多タイ記録となった。 打点は96に伸ばした。

◆今季限りでの現役引退を表明しているヤクルト館山昌平投手(38)が、引退試合で先発した。 中日の1番大島と対決。初球は143キロのボール。その後は2球ストライクを続け、4球目の144キロ直球で二ゴロに打ち取った。 三塁手太田からボールを受け取り、内野陣と拳を合わせた。マウンドまで歩を進めた小川監督と握手をかわし、深く一礼。さらに球場全体に帽子をとってあいさつし、中日ファンからも拍手が起こった。ベンチ前では、出迎えたチームメートとハイタッチ。引退会見で「(対戦は)1人でいいので、全力で(マウンドに)上がる」と話していた通り、全球直球の4球で現役最後のマウンドを降りた。

◆今季限りでの現役引退を表明しているヤクルト畠山和洋内野手(37)が、引退試合で937本目の安打を放った。 2-10で迎えた6回、先頭で4番バレンティンの打席で代打に告げられた。「ハタケ」の大合唱に迎えられ、涙を浮かべながら左打席へ入った。カウント1-2から中日先発柳の142キロ直球を代名詞の豪快なスイング。打ち上げたかに思えたが、声援に後押しされるように風に流され、937本目の安打となる右前打になった。 代走にはドラフト2位の中山が送られ、畠山はヘルメットをとってスタンドへあいさつ。ベンチ前で出迎えたチームメートとハイタッチをかわした。 引退試合について「内野ゴロを打って、ヘッドスライディングをしたい。実際、もう(プレー)できないと思ってほしい。池山さんみたいに全力で振って、敗れ去りたいのが今の気持ち、と言いながら打席に立ったら打ちたくなると思う」と話していた通りのスイングを見せた。

◆中日は1回、ヤクルト2番手清水から福田の犠飛で先制。3回は木下拓の2号ソロ、ビシエドの適時打と高橋の7号3ランで5点。 ヤクルトは4回に村上が36号ソロ。中日は5回に2点、6回に2点を追加。ヤクルトは5回、青木の適時打で1点を返した。 中日が快勝し、4連勝で3位広島と1・5ゲーム差に迫った。先発柳は11勝目。ヤクルトは全11球団の負け越しが決定した。清水が3敗目。

◆試合後に、今季限りで現役を引退するヤクルト館山昌平投手(38)と畠山和洋内野手(37)の引退セレモニーが行われた。 冒頭は、大型ビジョンで、2人の軌跡を紹介する映像が流された。それぞれの家族から花束贈呈が行われると、館山は家族とハグ。畠山は泣いている2人の子どもを見て、目に涙を浮かべた。 畠山は「これまでの野球人生を振り返ると、感謝の気持ちしかありません」と切り出した。小川監督や宮本ヘッドコーチ、家族への感謝の言葉を伝え「今年は戸田で若い選手と汗を流しました。若い有望な選手がたくさんいます。近い将来、若い選手が再びリーグ優勝に導いてくれると確信しています。スワローズの一員として19年間戦えたことは、誇りで、宝物です」と涙で声を詰まらせながらスピーチした。 館山は、家族への感謝の言葉に続けて「そして、石川さん」とチームメートへ呼びかけた。「プロ入り前から背中を追いかけてきて、距離を縮めることすらできませんでした。石川さんがいなければ、僕の成績はありませんでした。これからも、後輩の高い目標であり続けてください」とメッセージを贈り、ベンチ前の整列に加わっていた石川も涙を流した。館山は最後に「神宮でヒーローインタビューを何度も受けたことは、自分の宝物です。仲間と家族の支えがあって、今日、引退します。幸せです。17年間、ありがとうございました」と話した。

◆慣れ親しんだ音を、景色を、匂いを胸に刻んだ。今季限りで現役引退するヤクルト館山昌平投手(38)と畠山和洋内野手(37)が、引退試合に出場した。 先発した館山は、中日大島と1人限定対決。144キロの外角低めシュートで二ゴロに打ち取った。マウンドまで来た小川監督と握手し帽子をとって球場全体へあいさつ。「家族と仲間に支えられ、今日引退します。幸せです」と涙を浮かべた。26日には、自費で10度目となる手術を受ける予定で「真剣勝負で、打ち取れたと思っている。明日からウオーミングアップをしないのが寂しい」と笑った。 15年の打点王畠山は6回、小川監督の計らいで4番バレンティンの代打で出場。中日柳の142キロ直球を打ち上げたが、右前にポトリ。937安打目とした。「今までで一番冷静に打席に入れた。(4番は)すごいうれしかった。明日からの人生の方が長いので、成功できるように切り替える」と前を向いた。チームを支え続けた2人は、大きな拍手に包まれながら神宮を後にした。

◆中日が今季最多の14得点で4連勝を飾り、3位広島に1・5ゲーム差まで迫った。先発柳がヤクルト相手に6回2失点の粘投で11勝目。打線はスタメン9人全員安打を決め、4発を含む15安打で大勝した。与田監督は「言うことない。しっかりチャンスでつないでくれた」と納得顔。大逆転CS進出がいよいよ夢物語ではなくなってきた。 1回に難なく1点を先制。3回は5番高橋の右越え7号3ランなど一挙5得点で大勢を決した。高橋は6月21日・日本ハム戦以来、3カ月ぶりの1発。右手小指靱帯(じんたい)断裂、同小指骨折から8月中旬に戦列復帰後は初アーチとなった。直近5試合は17打数2安打、2戦連続ノーヒットとやや調子を落としていただけに「勝てて良かった」とホッとひと安心だ。 22日からは敵地マツダスタジアムに乗り込み、3位広島との直接対決2連戦に入る。2連勝すれば一気にCS圏内浮上となる。指揮官は「いつも言っていますけど、とにかく毎試合集中して戦っていくだけです」と強調した。13年から昨季まで6年連続でBクラス。長いトンネルをついに抜けられるか。天地を懸けた決戦に臨む。【佐井陽介】

◆ヤクルトD1位・清水(国学院大)が20日、館山と畠山の引退試合となる、21日の中日戦(神宮)でプロ初勝利を狙う。館山が先発し、打者1人と対戦後に登板予定で「光栄です。結果を出せるようにしたい」。38歳右腕には「全部を追い求めるのではなく、何か1つ見つけろ」と助言を受けたといい、「低く、強くを意識し投げたい」と恩返しを誓った。 (神宮外苑)

◆今季限りで現役引退することを発表したヤクルト・館山昌平投手(38)が先発し、先頭の大島をニゴロに抑え現役最後のマウンドを降りた。  館山は一回、カウント2-1から大島を二ゴロに打ち取ると、ファンや中日ベンチからも拍手が送られた。館山はマウンドに集まったナインと言葉を交わすと、スタンドの打大声援に応えベンチに戻った。  館山に代わってマウンドに上った清水は京田に中越え三塁打を打たれると、福田に右犠飛に許し先制点を奪われた。

◆高卒2年目のヤクルト・村上宗隆内野手(19)が四回に36号ソロを放った。  中日先発・柳が投じた内角直球を完璧に捉え、右翼スタンドに運んだ。  これで高卒2年目シーズンでは、1953年に西鉄・中西太が放った最多本塁打に並んだ。打点も96に伸ばし、19歳は「少し詰まりましたが、しっかりと自分のスイングをすることができました」とコメントした。

◆今季限りで現役を引退するヤクルト・畠山和洋(37)が代打で登場し、現役最後の打席を安打で飾った。  畠山は8点を追う六回に代打で出場すると、カウント2-2から内野と外野の間にプロ通算937本目となるポテン安打を放った。一塁塁上でファンの大声援に応じると、代走が送られベンチに戻った。

◆主将が6月以来となる7号本塁打を放った。中日の高橋は三回2死一、二塁から清水の低めのスライダーをしっかりバットに乗せて右翼席への3ラン。「走者をかえせて良かった」と満足げに語った。  7月16日の阪神戦で右手小指の靱帯が断裂し、約1カ月2軍で調整。負傷前は打率で一時首位に立ち、オールスターゲームにも出場した。復帰後は調子が戻らずに打率も3割を切った。この一打が復調のきっかけになるか。

◆今季限り現役引退を発表したヤクルト・館山昌平投手(38)と畠山和洋内野手(37)の引退セレモニーが行われた。  館山は「スワローズに入団して17年。マウンドでは常にひとつでも多くアウトを取ることチームのために全力で腕を振ることを目標に全力で投げてきました。打者をあざむくことなく、真っ向勝負できたことは自分の誇りです。同時にたくさんのけがをしました。長いリハビリもありました。もう駄目かと思うこともありました。でもともに戦った仲間と家族の支えたがあったから17年たった今もまたマウンドに立てたと思います。本当にありがとうございます」とあいさつした。  常に目標としていた石川雅之投手(39)へ、「プロ入り前から背中を追いかけてきました。距離を縮めることもできませんでしたけども、石川さんがいなければ僕の成績はありません。誰でも別け隔てなく常にチームの中心で活躍してる姿は選手の憧れです。これからもチームの選手の後輩たちの高い目標で居続けてください」と今後の活躍を願った。

◆今季限り現役引退を発表したヤクルト・館山昌平投手(38)と畠山和洋内野手(37)の引退セレモニーが行われた。  畠山は「これまでの野球人生を振り返りますと、感謝の言葉しかありません。スワローズに入団し、社会人としてもプロ野球選手としても未熟だった私をここまで育てていただいた小川淳司監督。1軍で試合に出場し始めたころ練習への姿勢だったり、私生活を厳しく指導していただいた宮本慎也ヘッドコーチ。4番打者として使っていただき、リーグ優勝へ導いてくれた真中満前監督。ともに笑いともに戦ってきたよき仲間であり最高のチームメイト。19年間プロ野球選手として、続けられたこの体を授けてくれた両親。苦楽をともにし、支えてくれた妻。日々の生活に幸せを与えてくれた息子たち。どんなときも熱い声援を送ってくれたスワローズファンのみなさま。みなさんに感謝し、きょう引退します。スワローズの一員として19年戦えたことは僕の誇りであり宝物です」と涙を浮かべあいさつした。

◆引退を表明している畠山は六回、小川監督の計らいで4番・バレンティンの代打として出場。柳から右前に落ちる安打を放ち、有終の美を飾った。2015年に打点王も獲得した37歳の大砲は、「ファンとともに19年間戦えたことは誇りであり、宝物です」と涙をぬぐった。チームメートには「若い選手が再びリーグ優勝へ導いてくれると確信しています」と、来季以降の躍進を期待した。

◆4本塁打を含む先発全員の15安打で今季最多の14得点。4連勝で、3位・広島との差を1・5ゲームに縮めた。22日からは、その広島との2連戦(マツダ)。連勝すれば3位に浮上できるだけに、逆転でのクライマックスシリーズ進出へ夢が広がった。与田監督は「いつも通り、とにかく毎試合集中していくだけ」と平常心を強調した。

◆今季限りで現役を引退する38歳の館山が先発。先頭の大島を外角低めへの144キロの真っすぐで二ゴロに封じ、マウンドを降りた。試合後のセレモニーでは「常に一つでも多くのアウトをとろうと、チームのために全力で投げようと思ってやってきた。神宮で何度もヒーローインタビューをできたことは宝物です」と感謝。1歳上の石川には「背中を追い続けてきた。後輩の高い目標であり続けてください」と語り、石川は涙を流した。

◆「怪童」に並んだ。ヤクルト・村上宗隆内野手(19)が四回1死で、右翼席に36号ソロ。高卒2年目以内のシーズンとしては、1953年の西鉄・中西太に並ぶ最多本塁打となった。  「詰まっていたけれどいくと思った。並べたことは光栄に思います」  柳が投じた初球の内角直球に詰まったが、鈍い音を残して、打球は右翼席中段に着弾。19歳ながら風格を感じさせる一発で、満員の神宮を沸かせた。155安打を放っている阪神・近本と激しく争う新人王レースに向けても、アピールした。  この日は館山と畠山の引退試合。畠山とは昨年、ファームでともに過ごす日々もあった。「はじめの頃、いろいろと話しかけていただいた」と回想。「野球が終わるというのは、今の自分には考えられないけれど、終わったときにこうしてセレモニーをしてもらえるような選手になりたい」と誓った。  中日に大敗し、11球団に負け越しが決定。村上は「先輩のように優勝に貢献できるようになりたい」と前を向いた。今季残り4試合も、チームの勝利のためにフルスイングする。(横山尚杜) 村上の36号に中西太氏 「喜ばしいことだね。早く追い越してほしいと思いながらゲームを見ているよ。ヤクルトという球団に入って、熱心な指導者に恵まれたことも忘れないでほしい。三振が多いことを指摘されているが気にすることはない。これからも思い切って振れと言ってあげたい。努力を怠らなければ、まだまだ打てるよ」

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
75612 0.551
(↑0.003)
優勝
(-)
5644
(+3)
547
(+2)
176
(-)
82
(+3)
0.258
(↓0.001)
3.710
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
70663 0.515
(↓0.004)
5
(↓1)
4585
(+2)
594
(+3)
160
(+1)
38
(-)
0.247
(-)
3.930
(↑0.02)
3
(-)
広島
69693 0.500
(↓0.004)
7
(↓1)
2586
(+2)
594
(+4)
140
(+1)
79
(-)
0.254
(-)
3.690
(↓0.01)
4
(-)
中日
66692 0.489
(↑0.004)
8.5
(-)
6540
(+14)
523
(+2)
87
(+4)
63
(-)
0.264
(↑0.001
3.730
(↑0.02)
5
(-)
阪神
64686 0.485
(↑0.004)
9
(-)
5514
(+4)
563
(+2)
90
(+1)
94
(-)
0.251
(-)
3.560
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
57802 0.416
(↓0.003)
18.5
(↓1)
4639
(+2)
714
(+14)
164
(+1)
60
(+1)
0.245
(-)
4.730
(↓0.06)