DeNA(★4対9☆)巨人 =リーグ戦23回戦(2019.09.20)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
21100120291405
DeNA
2000002004500
勝利投手:山口 俊(15勝4敗0S)
敗戦投手:平良 拳太郎(5勝6敗0S)

本塁打
【巨人】坂本 勇人(38号・1回表2ラン),大城 卓三(5号・3回表ソロ),重信 慎之介(2号・6回表ソロ),坂本 勇人(39号・9回表ソロ),岡本 和真(30号・9回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 巨人戦チケット予約
◆巨人は2-2で迎えた2回表、亀井の適時打で勝ち越しに成功する。その後は3回に大城のソロ、6回には重信のソロが飛び出すなど、一発攻勢で得点を重ねた。投げては、先発・山口が7回途中4失点で今季15勝目。敗れたDeNAは、投手陣が振るわず、痛い敗戦を喫した。

◆巨人山口俊投手(32)のDeNA戦は通算8試合で2勝4敗。 白星は新潟と東京ドームで、横浜スタジアムのDeNA戦は18年8月23日に先発し3本塁打を浴び黒星。「巨人山口」で横浜スタジアム初勝利を目指す。

◆DeNA筒香嘉智外野手(27)が20日、巨人23回戦(横浜)のスタメンを外れた。 19日の広島25回戦(横浜)の6回の打席で、右手小指付近に死球を受けた影響で患部が腫れ、9回の守備から途中交代していた。ラミレス監督は「少し良くなっている」と説明した。試合前練習は全体を離れ、室内練習場などで調整した。

◆巨人坂本勇人内野手(30)が、2試合連続となる先制の38号2ランを放った。 1回無死一塁、内角低めの141キロを中堅バックスクリーン左に運んだ。「初回に先制点がほしかった。いい感触で一振りで仕留めることができて良かった」とコメントした。足の張りで18日の中日戦を今季初のベンチスタート。2試合ぶりにスタメン復帰した19日の中日戦で先制の37号ソロを放ち、2戦連発で復活を印象づけた。

◆巨人亀井善行外野手(37)が、勝ち越しの適時打を放った。 同点に追いつかれた直後の2回2死一、三塁から、左翼線にポトリと落とした。 「落ちてくれ!と思いながら走った。追い越せたのはよかった」とコメントした。

◆巨人が1回に坂本勇の38号2ランで先制。その裏、同点とされたが、2回に勝ち越し、3回には大城の5号ソロで追加点を挙げた。 巨人は2点リードの6回に重信の2号ソロで追加点。DeNA先発平良は、4回途中を6安打4失点で降板した。 巨人が9回に坂本勇の39号ソロ、岡本の30号ソロで突き放し、優勝マジックを2とした。先発山口はハーラートップの15勝目。DeNA平良が6敗目。

◆巨人大城卓三捕手(26)が5号ソロを放ち、リードを広げた。 1点リードの3回2死、DeNA平良の初球を右翼席に運んだ。 7月8日阪神戦以来の1発に「久々のホームランですが、今日出てよかった。まだまだいきます」とコメントした。

◆巨人が連敗を3で止めた。2-2の2回に亀井の適時打で1点を勝ち越すと3回に大城、6回に重信のソロで加点し、9回には坂本勇と岡本のソロでダメを押した。山口が7回途中4失点で15勝目。DeNAは投手陣が誤算だった。

◆巨人がついに優勝に王手をかけた。1回、坂本勇人内野手(30)の2ランで先制すると、効果的に追加点を重ねた。 7回2死満塁のピンチでは沢村がソトを空振り三振に仕留めて切り抜けた。優勝へのマジックは2となった。21日DeNAに勝てば、5年ぶり37度目のリーグ優勝が決まる。

◆巨人岡本和真内野手が2年連続の30号で前祝いだ。 4点リードの9回1死。DeNA国吉の138キロカットボールを完璧に捉えた。バックスクリーン左に悠々と着弾。勝ち名乗りを上げるようにバットをポーンっと放り投げダイヤモンドへと駆けだした。「30本は1つの目標ですけど、とにかくチームの勝ちに貢献するホームランを1本でも多く打ちたい」。ベンチで坂本勇、丸らに手荒い祝福を受けた。 右の大砲の勲章が加わった。2年連続の30発は球団の生え抜き右打者では85年から4年連続で到達した原監督以来。「僕はまだまだ。何も成し遂げていない。実力もなんで」と、ふてぶてしくも謙虚な若き主砲が優勝まで"あと1勝"へのカウントダウンに貢献した。昨季、史上最年少で「3割30本100打点」をマーク。今季はここまで打率2割6分5厘、打点89と少し後れを取るもチームを頂点へとけん引した意味は大きい。自身初の優勝を一気に決める。【為田聡史】

◆DeNA平良拳太郎投手が大一番に屈した。相手先発の山口俊投手が17年に巨人へFA移籍時に、人的補償として加入。プロ野球史上初のFA選手と当該人的補償選手のマッチアップで、4回途中4失点KOされた。 「投手に四球を与えるなど、リズムを作ることができませんでした。制球が安定せずに、降板するまで修正することができませんでした」と肩を落とした。

◆巨人山口俊投手がプロ14年目で初タイトルとなる最多勝をぐっと引き寄せた。 DeNA打線を相手に7回途中4失点で15勝目をマーク。DeNA今永に2勝差をつけた。初回に2点を失ったが、2回から6回までは無安打投球。打たせてとる投球で3安打に封じた。16年にDeNAからFA移籍し、自身の人的補償で移籍した平良との投げ合いを制した。 横浜スタジアムでは移籍後2度目の登板で初勝利。酸いも甘いも経験してきたマウンドで躍動した。「僕は川村さん、木塚さん、三浦さんの姿を見てきた。とにかく練習していた記憶しかないです」。偉大な先輩たちの背中を見て成長してきた。自身も32歳と中堅からベテランに差し掛かり、若手には積極的に声をかけ技を伝えている。「ハマスタで勝ててすごく気持ちいいです。何としても明日、優勝を決めたい」と力強く言い切った。

◆巨人沢村拓一投手が、絶体絶命のピンチで天敵のソトを抑えた。3点リードの7回2死満塁、1発出れば逆転の場面で登板。今季、巨人戦で12発のソトをフォークで空を切らせた。「1発だけを警戒していたので、三振がとれてよかった。1戦1戦、チームとして戦うだけです」と汗をぬぐった。

◆主砲を欠いたDeNAに、2夜連続の奇跡は訪れなかった。 前日19日の広島戦で7点差をひっくり返した打線は初回に2点を奪うも、巨人山口の前に2回以降、6回まで無安打。5点を追う7回に2死から大和の適時二塁打で2点を挙げ、さらに満塁の好機を演出したが、昨夜サヨナラアーチのソトが空振り三振。首位巨人との直接対決に敗れ、ゲーム差は「4」に広がった。試合後、ラミレス監督は「山口を打てなかった。相手の打線の方が1枚上だった」と渋い表情だった。 スタメンに筒香の名前はなかった。前日の6回の打席で右手小指付近に死球を受け、9回の守備から途中交代していた。この日の試合前練習は全体を離れ、室内練習場などで別調整。ベンチ入りはしたが、代打での準備はしていなかった。ラミレス監督は「明日、プレー出来ればいいかなと。彼のコンディション次第。状態が良くなれば」と現状を説明。21日にも巨人との直接対決が待っている。指揮官は「巨人が勝てば、優勝することは分かっている。我々は、勝つ準備をするだけ」と目の前に待つ一戦への集中を強調した。【栗田尚樹】

◆巨人原辰徳監督が執念の采配で勝利をたぐり寄せた。 3点リードの7回無死二塁から、先制本塁打を放った坂本勇に今季3度目の犠打のサインを出した。「どうしても、もう1点が取りたかった」と、岡本の適時二塁打、阿部の犠飛で2点を追加。21日に勝利すれば5年前と同じ横浜スタジアムでの胴上げが実現する。 試合後は大好きなラグビーW杯の結果を報道陣から聞き「(巨人の勝利に続き)2番目にいいニュースだね」と喜んでいた。

◆DeNAは重要な一戦で手続き上のミスがあった。この試合に合わせ、楠本泰史外野手を2軍から合流させていたが出場選手登録できず。ベンチ入りできる選手が1人少ない状態で戦った。 ラミレス監督は「(スタッフが)もう今から作業しているでしょう」と笑いに変えようと努めたが、重い1敗となった。(共同)

◆キャプテンの2発で、5年ぶり37度目のリーグ優勝に王手をかけた。 巨人坂本勇人内野手(30)が、2試合連続となる先制の38号2ランで3連敗中のチームにバットでハッパ。9回にも39号ソロを放ち、巨人の生え抜き右打者では球団史上最多となる68年の長嶋茂雄(現終身名誉監督)に並んだ。 3試合連続1得点と沈黙した打線が目覚め5発9得点。2位DeNAとの直接対決を制し、優勝へのマジックを2とした。21日の同戦で連勝し、5年前と同じ横浜の地で優勝を決める。三塁を回った坂本勇が、腹の底からほえた。1回無死一塁、3球目の直球を強振。2戦連続の38号2ランで先制の2点をともした。「相手が勢いがあるのは分かっていたし、初回から点を取れたのは大きかった」。前夜、7点差を大逆転したDeNAの試合結果はスマートフォンで知った。3連敗で3戦連続1得点と打線が沈黙する対照的な空気を1発で変えた。 5年ぶりのリーグ優勝とともに、ミスター超えも王手をかけた。3点リードの9回、今季5度目の1試合2発となる39号ソロ。巨人の生え抜き右打者では史上最多となる68年の長嶋茂雄に並んだ。「明日勝てるように、野手陣が奮起して頑張ります」。復活を印象づける1発を放ちながら、敗戦した前夜に誓った通りの2発3打点の活躍。5発9得点を呼び込んだ。 開幕スタメンに抜てきされた2年目に、原監督から掛けられた「結果が良くても、悪くても、試合に出られる喜びを感じてプレーしなさい」との言葉を胸にグラウンドに立つ。同時に「プロの世界は自分がいなくなっても、誰かが埋める。1度つかんだら、離しちゃいけないです」と喜びとともに、常に胸にある危機感がプレーの根底を支える。 18日の中日戦では今季135試合目で初めて、スタメンを外れたが、わずか1日で戻った。試合出場の最後の決断は自らの意思。試合に出続けることはこだわりの1つだが、「野球はチームプレー」と自らのエゴや個人成績は頭の中から排除した。19日のスタメン復帰から2戦3発。自分で決めたからには、結果で証明した。 キャプテン就任から5年目。待ち続けた歓喜の瞬間が目前に迫った。「(気持ちは)一緒ですよ。もちろん勝てれば一番いいですけど、やることは変わらないです」。自らの手で指揮官を横浜の夜空に高く胴上げする。【久保賢吾】 ▽巨人原監督(坂本勇の2発に)「野球ではあまり使わないかもしれないけれども、キャプテンシーというのがね。非常に価値のある2本の本塁打だった」 ▼坂本勇が38、39号、岡本が30号を放った。巨人右打者の本塁打は10年ラミレスの49本が最多だが、生え抜きでは68年長嶋に並び坂本勇が最多となった。岡本は昨年33本打っており、巨人右打者で2年以上続けて30本は08~10年ラミレス以来。生え抜きの右打者では85~88年に4年連続で記録した原監督以来、31年ぶりだ。また、巨人で2人以上が30本は10年にラミレス49本、阿部44本、小笠原34本、坂本勇31本の4人が記録して以来となり、右打者の30発コンビは10年のラミレスと坂本勇以来2度目。生え抜き右打者の30発コンビは球団史上初めてだ。

◆巨人原辰徳監督が執念の采配で勝利をたぐり寄せマジックを2に減らした。 試合後は大好きなラグビーW杯の結果を報道陣から聞き「(巨人の勝利に続き)2番目にいいニュースだね」。

◆DeNAは首位巨人に敗れ王手をかけられた。今日21日も敗れると巨人の優勝が決まる。アレックス・ラミレス監督のコメント。 「巨人が勝てば、優勝することは分かっている。我々は、勝つ準備をするだけ」

◆キャプテンの2発で、5年ぶり37度目のリーグ優勝に王手をかけた。巨人坂本勇人内野手(30)が、2試合連続となる先制の38号2ランで3連敗中のチームにバットでハッパ。9回にも39号ソロを放ち、巨人の生え抜き右打者では球団史上最多となる68年の長嶋茂雄(現終身名誉監督)に並んだ。3試合連続1得点と沈黙した打線が目覚め5発9得点。2位DeNAとの直接対決を制し、優勝へのマジックを2とした。21日の同戦で連勝し、5年前と同じ横浜の地で優勝を決める。三塁を回った坂本勇が、腹の底からほえた。1回無死一塁、3球目の直球を強振。2戦連続の38号で先制の2点をともした。「相手が勢いがあるのは分かっていたし、初回から点を取れたのは大きかった」。前夜、7点差を逆転したDeNAの試合はスマートフォンで知った。3連敗で3戦連続1得点と打線が沈黙する対照的な空気を1発で変えた。 5年ぶりのリーグ優勝とともに、ミスター超えも王手をかけた。3点リードの9回、今季5度目の1試合2発となる39号ソロ。巨人の生え抜き右打者では史上最多となる68年の長嶋茂雄に並んだ。「明日勝てるように、野手陣が奮起して頑張ります」。復活を印象づける1発を放ちながら、敗戦した前夜に誓った通りの2発3打点の活躍。5発9得点を呼び込んだ。 開幕スタメンに抜てきされた2年目に、原監督から掛けられた「結果が良くても、悪くても、試合に出られる喜びを感じてプレーしなさい」との言葉を胸にグラウンドに立つ。同時に「プロの世界は自分がいなくなっても、誰かが埋める。1度つかんだら、離しちゃいけないです」と喜びとともに、常に胸にある危機感がプレーの根底を支える。 18日の中日戦では今季135試合目で初めて、スタメンを外れたが、1日で戻った。試合出場の最後の決断は自らの意思。試合に出続けることはこだわりの1つだが、「野球はチームプレー」と自らのエゴや個人成績は頭の中から排除した。19日のスタメン復帰から2戦3発。自分で決めたからには、結果で証明した。 キャプテン就任から5年目。待ち続けた瞬間が迫った。「(気持ちは)一緒ですよ。もちろん勝てれば一番いいですけど、やることは変わらないです」。自らの手で指揮官を横浜の夜空に高く胴上げする。【久保賢吾】

◆主砲を欠いたDeNAに、2夜連続の奇跡は訪れなかった。19日の広島戦で7点差をひっくり返した打線は初回に2点を奪うも、2回以降は巨人山口の前に6回まで無安打。5点を追う7回に2死から大和の適時二塁打で2点を挙げ、さらに満塁の好機を演出したが、昨夜サヨナラアーチのソトが空振り三振。首位巨人との直接対決に敗れ、ゲーム差は「4」に広がった。試合後、ラミレス監督は「山口を打てなかった。相手の打線の方が1枚上だった」と渋い表情だった。 スタメンに筒香の名前がなかった。前日の6回の打席で右手小指付近に死球を受け、9回の守備から途中交代していた。試合前練習は全体を離れ、室内練習場などで別調整。ベンチ入りはしたが、代打の準備はしていなかった。ラミレス監督は「明日、プレーできればいいかなと。彼のコンディション次第です。状態が良くなれば」と現状を説明。21日にも巨人との直接対決が待っている。指揮官は「巨人が勝てば、優勝することは分かっている。我々は勝つ準備をするだけ」と目の前に待つ一戦への集中を強調した。【栗田尚樹】

◆巨人・坂本勇人内野手(30)が一回、2試合連続となる先制の中越え38号2ランを放った。  「初回に先制点がほしかった。いい感触で一振りで仕留めることができて良かった」と振り返った一発は、右前打の亀井を一塁に置いた一回無死。平良の141キロ、低めの直球を完璧に捉、先制の2ランをほうり込んだ。  主将は16日の阪神戦(東京ドーム)の六回に足の張りのため途中交代し、18日の中日戦はベンチスタート。前日19日に先発復帰して先制ソロを含む2安打と貢献し、この日もバットでチームを盛り立てた。  今季の対DeNAはこの打席終了時点で86打数33安打の打率・395、6本塁打と好相性を示している。

◆DeNAの平良は2本塁打を含む6安打を浴びて4失点と崩れ、四回途中でKOとなった。立ち上がりからコースが甘くなり、一回は坂本勇に2ラン。三回2死無走者では大城に真ん中に入ったカットボールを右翼席に運ばれ「降板するまで修正することができなかった」と唇をかんだ。  2017年にフリーエージェント(FA)権を行使して移籍した山口の人的補償で巨人から加入。その山口との初めての投げ合いに「相手投手ではなく、巨人打線としっかり戦いたい」と静かに闘志を燃やしていたが、8月9日以来白星がない自身の不調は払拭できなかった。

◆セ・リーグは20日、首位巨人が2位DeNAとの直接対決に9-4で勝ち、優勝へのマジックナンバーを二つ減らして「2」とした。巨人は21日のDeNA戦で勝てば5年ぶりの優勝が決まる。  パ・リーグは首位西武が楽天に5-3でサヨナラ勝ちして3連勝を飾り、優勝マジックを一つ減らして「4」とした。

◆巨人・沢村拓一投手(31)が、絶体絶命のピンチで好リリーフを見せた。  7-2と5点リードも、2点を失って3点差に詰め寄られた七回2死満塁。沢村はリーグ本塁打王のソトを打席に迎えた場面で4番手として登場。151キロの直球とスプリットのコンビネーションでカウントを稼ぎ、最後は低めのスプリットで空振り三振に斬った。  勢いに乗るDeNA打線を封じ込めた右腕は、マウンドで雄叫びを上げ、傾きかけた流れを奪い返した。勝利を収めた試合後、「本塁打、打点トップの打者だったので、一発にだけ気をつけて投げました。流れがいきかけた中での登板だったので、三振が取れてよかった」とうなずいた。

◆巨人の岡本が2年連続の30号本塁打を放った。8-4の九回1死で左中間へ特大のソロ。「優勝争いの直接対決で勝てて良かった」と自身の記録よりもチームの勝利を喜んだ。  5-2の七回にも適時二塁打で流れを呼び込み4番打者の役割を果たした。勝てばリーグ優勝が決まる21日の試合に向け「自分の結果は二の次で、何でもいいから点が入るようにアシストしたい」と気合を入れた。 亀井(3安打1打点) 「出塁しようという気持ちだけだった」 大城(三回に7月8日以来の5号ソロ) 「感触は良かった。積極的にいった」 重信(六回に2号ソロ) 「真芯でした。角度よく上がってくれたので入った」 沢村(七回2死満塁で好救援) 「(相手に)流れが行きかけている展開で三振が取れて良かった」

◆DeNA・筒香嘉智外野手が巨人23回戦を欠場した。前日19日の広島最終戦(横浜)で六回の打席で右手小指付近に死球を受け、九回の守備から交代していた。

◆先発の平良は四回途中まで6安打4失点で6敗目(5勝)を喫した。2016年オフにFAで巨人へ移籍した山口の人的補償として加入し、その山口と因縁の投げ合いとなったが、一回は坂本勇、三回は大城に一発を浴び、「制球が安定せず、降板するまで修正することができませんでした」と肩を落とした。21日の直接対決で負ければ、21年ぶりのリーグ優勝を逃す。

◆先発の山口が6回2/3を3安打4失点でリーグトップの15勝目を挙げた。七回に右脚がつるアクシデントもあったが、リードを保って、交代した。2016年まで所属したDeNAの本拠地、横浜スタジアムでは移籍3年目で初勝利。「ハマスタで勝ててすっごい気持ちいいです」と笑った。リーグ2位の今永(DeNA)に2勝差をつけ、最多勝のタイトルは確実。181奪三振、勝率・789も同1位で投手3冠に立った。 15勝目を挙げた山口について巨人・宮本投手総合コーチ 「今年は(山口)俊に支えられ、引っ張ってもらった部分も多い。何とかタイトルを取ってほしいという思いでいました」

◆4点リードの九回1死で岡本が左中間席へ特大の30号ソロ。駄目押しの一発に「直接対決なので打てたことはよかった」と喜んだ。2年連続の30発は、球団の生え抜きの右打者では原辰徳監督の現役時代(1985-88年)以来の達成。この日、ラグビーW杯が開幕し、指揮官は「僕なんかはるかに超えていきますよ。時にお尻をたたきながらスクラムを組んでいきたいと思いますね」と祝福した。

◆セ・リーグ首位の巨人は20日、DeNA23回戦(横浜)に9-4で勝ち、優勝へのマジックナンバーを2つ減らして「2」とした。21日の同カードで勝てば5年ぶりのリーグ制覇が決まる。坂本勇人内野手(30)が1試合2本塁打を放って今季39本塁打とし、球団の生え抜きの右打者では1968年の長嶋茂雄に並んだ。2位との直接対決を制し、連敗を3で止めた原巨人。さあ、一気に決めるぞ!!  優勝に突き進む主将は誰にも止められない。坂本勇が九回、駄目押しの39号ソロ。ゆっくりとダイヤモンドを回った。  「(DeNAが)勢いがあるのは分かっていたし、初回に点を取れたのが大きかった。(一回の2ランは)最高の形になってくれた」  一回。平良の直球をバックスクリーン左へ運ぶ先制の38号2ラン。3点リードの九回には国吉の150キロの直球を右翼席へ。1968年に長嶋茂雄がマークした球団の生え抜きの右打者の最多本塁打記録に並んだ。  足の張りのため18日の中日戦の先発を外れるなど、満身創痍(そうい)ながらチームを引っ張っている。この日の試合前にはベンチ前の円陣で声出し役を務め「このユニホームを着て、こういう試合に出られるのを幸せに思いながら、誇りを感じながらやろう!!」と叫んだ。2位・DeNAとの直接対決で自身は2本塁打。追い上げてきた相手を突き放した。  「非常に価値のある2本の本塁打だった。きょうのゲームを取れたことで、チームもやや硬さは取れるのではないかなと思います」。原監督は主将をたたえた。  21日にも5年ぶりの優勝が決まる。球団は祝勝会で使用する瓶ビールを3000本用意。「勝てれば一番いいですけど、やることは変わらない。一緒ですよ」と話す坂本勇は2015年から主将を務め、まだ優勝の経験がない。追いかけてきた美酒に酔う。 (谷川直之)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
74612 0.548
(↑0.003)
M2
(↑2)
6641
(+9)
545
(+4)
176
(+5)
79
(-)
0.259
(↑0.001
3.730
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
70653 0.519
(↓0.003)
4
(↓1)
5583
(+4)
591
(+9)
159
(-)
38
(-)
0.247
(-)
3.950
(↓0.04)
3
(-)
広島
69683 0.504
(-)
6
(↓0.5)
3584
(-)
590
(-)
139
(-)
79
(-)
0.254
(-)
3.680
(-)
4
(-)
中日
65692 0.485
(-)
8.5
(↓0.5)
7526
(-)
521
(-)
83
(-)
63
(-)
0.263
(-)
3.750
(-)
5
(-)
阪神
63686 0.481
(-)
9
(↓0.5)
6510
(-)
561
(-)
89
(-)
94
(-)
0.251
(-)
3.580
(-)
6
(-)
ヤクルト
57792 0.419
(-)
17.5
(↓0.5)
5637
(-)
700
(-)
163
(-)
59
(-)
0.245
(-)
4.670
(-)