DeNA(☆11対8★)広島 =リーグ戦25回戦(2019.09.19)・横浜スタジアム=
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広島
3010300100081103
DeNA
00000701003X111403
勝利投手:三嶋 一輝(5勝3敗0S)
敗戦投手:今村 猛(3勝1敗1S)

本塁打
【広島】鈴木 誠也(28号・3回表ソロ),長野 久義(5号・5回表3ラン),會澤 翼(12号・8回表ソロ)
【DeNA】ソト(41号・6回裏3ラン),梶谷 隆幸(5号・6回裏満塁),ソト(42号・11回裏3ラン)

  DAZN
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◆DeNAは7点を追う6回裏、ソトの3ランと代打・梶谷の満塁弾で試合を振り出しに戻す。8-8となって迎えた延長11回には、ソトの3ランが飛び出し、劇的なサヨナラ勝利を収めた。投げては、7番手・三嶋が今季5勝目。敗れた広島は、最大7点のリードを奪うも、痛恨の逆転負けを喫した。

◆DeNA筒香嘉智外野手(27)は今季29本塁打で、2年連続3度目の30号に王手。DeNAでシーズン30発を3度記録すると、シピン、松原、田代、村田の4人に並ぶ最多タイで、左打者では球団初めてになる。

◆広島会沢翼捕手(31)がDeNA先発今永から先制2点二塁打を放った。 1回2死一、二塁で、カウント2-1から内角低めのカットボールをとらえ、三塁線を抜いた。二塁走者に続き、一塁走者も生還。「チャンスだったので積極的にいきました。いいところに飛んでくれました」と話した。今永とは今季6度の対戦で5勝を献上していたが、天敵の出はなをくじいた。

◆広島鈴木誠也外野手(25)が28号ソロを放った。3-0の3回1死走者なしで、DeNA先発今永の外角高めの直球を、左中間スタンドにたたき込んだ。 「追加点になってよかったです」と話した。

◆DeNA梶谷隆幸外野手が、通算100号を代打満塁弾で彩った。4点を追う6回1死満塁。広島2番手・九里のカーブをすくい上げ、右中間スタンドへ運んだ。 チームでは4月4日ヤクルト戦(神宮)の佐野、6月9日西武戦(横浜)での楠本に続き、今季3本目となる代打満塁本塁打となった。

◆広島は1回に会沢の適時二塁打などで3点を先制。3回には鈴木の28号ソロで追加点。先発は床田。DeNAは今永。 広島は5回に長野の5号3ランで7点差に広げる。DeNAは6回にソトの41号3ラン、代打梶谷の5号満塁弾で同点とした。 DeNAは8回、梶谷のこの日5打点目となる適時二塁打で同点とした。9回は両軍無得点で延長戦に入った。

◆ミラクルが起きた。ハマっ子が絶叫した。5回終了時点で7点ビハインドのDeNA。迎えた6回だった。ソトの3ランで4点差とし、なお1死満塁。代打梶谷だ。4球目だった。カーブをかち上げた。大歓声とともに右中間スタンドの中段へ着弾した。0-7から7-7。まさに奇跡となった。 梶谷 すごいゲームですね。なかなかない。自分たちの気持ちが乗った感じ。試合前から今日は絶対に勝つと言っていた。最高です!  ハマスタに「代打満弾」の神様が降りてきた。4月4日ヤクルト戦(神宮)の佐野、6月9日西武戦(横浜)の楠本に続き、チームでは今季3本目となる代打満塁本塁打。プロ13年目にして積み上げた通算100号。節目の1発は、これ以上ないシチュエーションで生まれた。 奇跡は、最後までチームに伝染した。延長11回無死一、二塁。今度はソトだ。10球粘り、11球目。甘く入ったフォークを捉え、左中間へ持って行った。この試合2発目の42号3ランはサヨナラのアーチとなった。ラミレス監督も「見たことのない試合。なかなかない」と興奮気味だった。20日からは、首位巨人を迎えての2連戦。勢いそのまま、ミラクル逆転Vを起こす。【栗田尚樹】

◆広島のリーグ4連覇が消滅した。DeNA戦でサヨナラ負け。最大7点リードを逆転されての敗戦で、首位巨人を逆転することが不可能となった。2位DeNAにも2・5ゲーム差をつけられ、2位でのクライマックスシリーズ(CS)進出も極めて厳しくなった。救いは、CSで対戦する可能性の高い今永昇太投手(26)を攻略したこと。残り3戦を全勝し、ポストシーズンに備えるしかない。延長11回、今村がソトにサヨナラ3ランを浴びた。今季初の7点差逆転負けという衝撃の内容で、広島の4連覇が消滅した。緒方監督は「こういう展開になって悔しい。(V逸の)結果は受け止めている。その上で、残り3試合、最後まで自分たちの野球をしていく」と言葉を絞りだした。 ベスト打線を模索し続けた1年だった。昨年のチームから丸がFAで抜け、田中広と松山が不調。試行錯誤の末、ようやく形が決まったのは5月になってから。1番野間、2番菊池涼、3番バティスタ、4番鈴木、5番西川の並びで、20勝4敗1分けの月間球団記録を作った。だが、長く続かない。大型連敗、大型連勝を繰り返し、さらなる打線改造を余儀なくされた。 後半戦から1番西川、5番松山の新打順が機能しだしたが、26本塁打を放っていたバティスタが8月17日にドーピング陽性で離脱。4番鈴木が3番に回り、松山が復調、小園も下位打線のキーマンとなったが、そこから12勝16敗。長野も2軍から戻ってきたが、ラストスパートに失敗した。チーム打率、本塁打、得点とも昨年から悪化した。 投手陣はチーム防御率を昨年の4・12から大幅に良化させたが、得点力低下をカバーし切れなかった。アドゥワ、九里らが先発、救援の2役をこなし、山口、遠藤、菊池保ら新戦力も機能したが、抑えの中崎、フランスアが不安定。勝利の方程式が固まらず、逆転される試合が目立った。 それでも、立ち止まっている時間はない。2位DeNAに2・5差をつけられ、逆転は極めて難しくなったが、残り3戦を全勝して望みをつなぐしかない。「1戦1戦、戦うだけ」。その先の下克上日本一に向け、緒方カープは挑戦者になる。【村野森】

◆DeNA筒香嘉智外野手(27)が、広島25回戦(横浜)の9回守備から途中交代した。 6回の打席で右手小指付近に、死球を受け、腫れが生じたため。ラミレス監督は「無理せずに。明日、悪くなければ」。20日の巨人戦(横浜)の出場は、状態を見て決める。

◆DeNA守護神の山崎康晃投手が、意地の働きを見せた。 同点の9回から登板すると、2イニングを1安打無失点。15年以来、4年ぶりのイニングまたぎと気を吐いた。「そんな雰囲気は感じていた。僕自身、勝ち試合は残り全部行くつもり」と頼もしかった。ラミレス監督も「今日勝つために何をするか。長いシーズンを考えてと、言っている時期ではなくなった」と最敬礼だった。

◆DeNAが7点差を追いつき、延長11回にサヨナラ勝利を飾った。梶谷隆幸外野手(31)が4点差に詰め寄った6回に、同点の代打満塁本塁打。1点を勝ち越された直後の8回にも同点二塁打をマークした。最後はネフタリ・ソト内野手(30)のこの試合2発目となる42号3ランで大逆転を決めた。 ▼ソトが今村の11球目をサヨナラ本塁打。11球以上粘ったサヨナラ弾は、11球目を打った08年9月9日矢野(阪神)以来、11年ぶり。セ・リーグでは81年5月29日福嶋(大洋)11球目、05年4月1日アレックス(中日)13球目、前記矢野に次いで4本目と珍しい。

◆DeNAが7点差を追いつき、延長11回にサヨナラ勝利を飾った。梶谷隆幸外野手(31)が4点差に詰め寄った6回に、同点の代打満塁本塁打。1点を勝ち越された直後の8回にも同点二塁打をマークした。最後はネフタリ・ソト内野手(30)のこの試合2発目となる42号3ランで大逆転を決めた。 ▼梶谷が九里から代打満塁本塁打。DeNAの満塁本塁打は今季9本目で99年に並び球団最多となったが、そのうち代打が4月4日佐野、6月9日楠本に次いで3本目。同一球団でシーズン3本の代打満塁弾は76年近鉄、96年阪神、01年オリックスに次いで4度目のプロ野球タイ記録。また、この1発で梶谷はプロ野球296人目の通算100本塁打を達成。初本塁打は09年4月30日の阪神6回戦(甲子園)で久保から。

◆広島の鈴木が28号本塁打をマークした。3-0の三回1死から今永の外角高めの145キロを左中間スタンドに運んだ。今季0勝5敗で2完封と苦手にしていたDeNAエースからの一発に「打ったのはストレート。追加点になって良かった」と息をついた。  打率は3割を優に超え、リーグトップを快走。「チームが勝てればいい」と常々語る主砲が、2年連続の「3割30本」を射程に捉えた。

◆DeNAの梶谷が通算100本塁打を自身初の代打満塁弾で飾った。3-7の六回1死満塁で起用され、九里のカーブをフルスイングで右中間席へ運んだ。この回一挙7得点。大敗ムードを吹き飛ばした一発に、スタジアムが沸いた。  31歳の外野手は「まさか自分が100本も打てるとは思わなかった。最高の気持ち」と節目の一打を喜んだ。1点を追う八回にも起死回生の同点二塁打を放ち、途中出場で5打点をマーク。不調で長い2軍生活を味わったシーズンの最終盤に、貴重な活躍を続けている。

◆8-8で迎えた延長十一回無死一、二塁から、今村がソトにサヨナラ弾を浴び、広島のリーグ4連覇の夢はついえた。7-0からの逆転サヨナラ負けでV逸が決まった緒方監督は「結果は受け止める」と淡々と敗戦の弁を述べた。  開幕から5カード連続の負け越しで開幕ダッシュに失敗。5月に11連勝して首位に立ったが、6-7月に11連敗で失速。浮き沈みの激しいシーズンとなり、巨人に首位快走を許した。  「あさって(21日)には阪神戦(甲子園)がある。残り3試合、切り替えてやっていきたい」  3連覇しながら届かなかった日本一へ、気持ちを立て直していく。 (柏村翔)

◆先発の今永は7失点で、今季最短の4回1/3でKO。立ち上がりから直球が浮き、一回に3失点。五回には長野に5号3ランを浴びた。「自分が思っていた反応を打者がしてくれず、甘くなってしまった」。防御率は2・71となってリーグトップから3位に陥落し、最多勝争いでも14勝の山口(巨人)に並べず。タイトル争いは厳しい状況に追い込まれた。

◆首を痛めて15、16日の中日2連戦(ナゴヤドーム)を欠場した筒香が、3試合ぶりに復帰。「4番・左翼」で先発し3打数無安打だった。六回に右手小指付近に死球を受け、痛みに顔をゆがめたが、続くソトの3ランで生還。九回の守備から交代した。試合後、ラミレス監督は「死球の後で腫れが出ていたので無理をさせずに代えました」と説明。筒香は「明日はまた状態を見て」とだけ話した。

◆DeNAは19日、広島最終戦(横浜)に延長十一回、11-8でサヨナラ勝ち。最大7点差をつけられる大敗ムードを吹き飛ばした。梶谷隆幸外野手(31)が六回に代打でプロ通算100号となる同点の満塁弾を放つなど計5打点。最後は計6打点を挙げたネフタリ・ソト内野手(30)の42号3ランで試合を決めた。3試合の直接対決を残す首位・巨人とのゲーム差は3。「メークミラクル」ならぬ「メークラミクル」へ、勢いはベイにある。  劇的な結末に、選手たちは我を忘れてベンチから飛び出した。大敗ムードを覆すサヨナラ勝利。横浜スタジアムに青い歓声がうずまいた。  「こんな結果を確信していたと言ったら嘘になる。見たこともない試合が一番いいタイミングでできた」  ラミレス監督も興奮を隠せなかった。8-8の十一回無死一、二塁。ソトが、この日2本目の本塁打となるサヨナラ3ランで決着をつけた。粘った11球目。今村のフォークボールを仕留めたキング独走の42号に「全員の力が結集し、逆転できた」と息を弾ませた。  エース・今永が7失点と大乱調。五回を終えた時点で0-7という一方的な流れを変えたのは梶谷だ。ソトの3ランで4点差とした六回、なお1死満塁から代打で右翼席中段へ同点のグランドスラム。「最高!」と振り返った一撃は、プロ13年目で通算100号のメモリアル弾となった。  最大7点差をつけられたところで、現役時代に阪神などで活躍した坪井打撃コーチが「元気出していこう!」と号令をかけていた。期待に応えた梶谷は「気持ちで勝ったんじゃないかな」と笑みを浮かべた。  31歳。抜群の身体能力を誇るが、度重なるけがに苦しむプロ人生を歩んできた。昨年12月に結婚。決意を持って臨んだシーズンだったが、不振で5月から2軍暮らしが続いた。「これで駄目なら、もう終わり」と"背水"の決意で8月に1軍昇格。不慣れな代打起用に戸惑いながら、対戦投手のシミュレーションなど準備を徹底してきた。  再び勝ち越された八回の中堅守備では2死二塁で代打・磯村の右中間に抜けそうな打球を走りながらスーパーキャッチ。その裏には再び同点とする適時二塁打を放ち、攻守で勝利を演出した。  「みんなの気持ちが乗ったゲーム。優勝に向かって必死に頑張っているので、そこだけを意識して頑張りたい」と梶谷。20日から3ゲーム差に詰めた巨人との2連戦。3位とは2・5差に広げ、クライマックスシリーズ(CS)の本拠地初開催にも大きく前進した。いちるの希望がある限り、ハマの勇者たちは決して諦めない。 (佐藤春佳) ★ナッツ効果!?  大一番を前に、選手食堂には「さあ大一番! 集中力を高めよ!」の張り紙が。さらに、管理栄養士からは「試合中の血糖値をしっかりとキープして、高い集中力を発揮しよう」という説明書きとともにアーモンド、パンプキンシードなどの素焼きナッツと高カカオのチョコレートが差し入れられた。ナッツはブドウ糖を脳に送りつつ血糖値の乱高下による集中力の低下を防げる「低GI食品」。4時間近い試合で集中を切らさなかった要因は、ひとつまみのナッツにあった?!

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
73612 0.545
(↓0.004)
M4
(-)
7632
(+1)
541
(+2)
171
(+1)
79
(-)
0.258
(↓0.001)
3.720
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
70643 0.522
(↑0.003)
3
(↑1)
6579
(+11)
582
(+8)
159
(+3)
38
(-)
0.247
(↑0.001
3.910
(↓0.02)
3
(-)
広島
69683 0.504
(↓0.003)
5.5
(-)
3584
(+8)
590
(+11)
139
(+3)
79
(-)
0.254
(-)
3.680
(↓0.05)
4
(1↑)
中日
65692 0.485
(↑0.004)
8
(↑1)
7526
(+2)
521
(+1)
83
(-)
63
(-)
0.263
(↓0.001)
3.750
(↑0.02)
5
(1↓)
阪神
63686 0.481
(↓0.004)
8.5
(-)
6510
(-)
561
(+8)
89
(-)
94
(-)
0.251
(-)
3.580
(↓0.04)
6
(-)
ヤクルト
57792 0.419
(↑0.004)
17
(↑1)
5637
(+8)
700
(-)
163
(+2)
59
(+1)
0.245
(-)
4.670
(↑0.03)