西武(☆5対0★)オリックス =リーグ戦25回戦(2019.09.18)・メットライフドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ORIX
0000000000700
西武
01001030X5701
勝利投手:ニール(11勝1敗0S)
敗戦投手:荒西 祐大(1勝4敗0S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(25号・7回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 西武戦チケット予約 ORIX戦チケット予約
◆西武は2回裏、山川の適時打で先制に成功する。2点リードで迎えた7回には、外崎のソロと木村の適時打などで3点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・ニールが8回無失点の快投で今季11勝目。敗れたオリックスは、打線が7安打無得点とつながりを欠いた。

◆お笑いコンビ、オードリーの春日俊彰(40)が「青炎(せいえん)隊長」として来場し、始球式などでスタジアムを盛り上げた。 大の西武ファンという春日は、これまで「1日企画部長(12、13年)」「埼玉県応援団長(14年)」「ライオンズフェスティバルズ2018応援大使(18年)」など、さまざまな肩書で来場。チームも勝利を続けており、ファンからも"不敗神話"を持つ男として知られる。この日も試合前のトークショーや始球式など、さまざまなイベントを行って、ファンを盛り上げた。 始球式で見事なストライク投球を披露した春日は「今日は『ストライクを取ること』を1番の目標にマウンドに上がりましたので、その点については100点ですね。んーただ、レオがストライクを"取ってくれた"っていうのがあるけどね... まぁ、80点くらいか。言ってはいなかったけれど球団最速159キロを目指していたんだよね。バシッと更新して平良投手の刺激になればいいかなと思っていたんだけどね。そういった意味では、全体的には40点。赤点ギリギリだね」などと話した。

◆西武は2回1死一塁、山川の適時二塁打で1点を先制する。先発ニールは低めに変化球を集めて3回まで2安打無失点に抑える。 オリックスは5回、1死二塁の好機で無得点。西武はその裏、2死一、三塁から一走秋山挟殺の間に三走栗山が生還して追加点。 西武は継投でオリックス打線を0封。8回を投げたニールは球団の外国人では88年郭泰源以来となる10連勝で、11勝目を飾った。オリックス荒西が4敗目を喫した。

◆オリックスは天敵ニールに3連敗となる黒星で、借金はワーストタイの「13」に逆戻りとなった。 西村監督は「(ニールは)初めての投手ではない。どう攻略していくかもっと考えないと。7回までになんとか点をとらないといけない」と貧打を悔やんだ。この日で70敗目。早ければ19日にもクライマックスシリーズ進出が完全消滅する窮地に立たされた。

◆西武金子侑司外野手がリーグトップを独走する40個目の盗塁を決めた。3回無死、中前打で出塁し次打者秋山の3球目に仕掛けた。 スタートは遅れたが、捕手若月が握り直して悠々セーフ。「自分の中でいきたい数字だってので、決められてよかった」。優勝を争う厳しい試合が続くが「そういう試合で走ってこそ自分の価値が上がる。スタートを切る勇気を忘れずに最後までいきたい」と力強く話した。

◆投げるバースだ! 西武ザック・ニール投手(30)が、88年郭泰源に並ぶ球団の外国人記録となる10連勝を飾り、チームを勝利に導いた。自己最長の8回を96球、5安打無失点で11勝目(1敗)をマーク。打者27人に対して内野ゴロが15。24アウト中、併殺を含め実に17アウトが内野ゴロと、真骨頂の投球だった。 「ゲンダ、トノサキ、タマラン!」。お立ち台に立った右腕は、好プレーを連発した遊撃手源田と、二塁手外崎に感謝した。「自分はゴロを打たせる投手。本当に素晴らしい内野陣で心強いよ」。練習では源田からもらったグラブを使用するほど信頼は厚い。名二塁手だった辻監督も「テンポがよく守りやすいし、制球もいいから野手も打球を予測しやすいよね」と絶賛の投球内容だった。 今やチームの大黒柱も、今年2月に左太もも裏を痛めた影響で、4月までは1勝1敗、防御率5・95と苦しみ2軍降格を味わった。「序盤は体に不安もあったし、憧れの日本で成功したいと気持ちばかりが先行していた。心と体がマッチしてなかった」と振り返る。心身ともに折り合った6月20日の昇格後に破竹の10連勝。「ライオンズの歴史に名前を刻めることはとても光栄だよ」と笑った。 阪神を日本一に導いたバース氏を先輩に持つオクラホマ大の出身。どことなく顔つきも似ている右腕が、優勝請負人となる。【鈴木正章】

◆とにかく明るい山賊が、伝統の走塁芸で優勝マジックを6とした。 西武は1点リードの5回2死一、三塁、一塁走者をオトリに使って1点をもぎ取った。 試合前には不敗神話を持つお笑いコンビ・オードリーの春日が来場。お面をかぶったもう1人の春日も登場し、イケイケムードを充満させながらマジックを2つ減らした。"トゥース"トライクから、辻監督が勝負を仕掛けた。5回2死一、三塁。打者は2打席安打がなかった源田だった。4球目、一塁走者の秋山がスタートを切る。二塁送球を見届けると、三塁走者の栗山が好スタート。秋山がオトリになり、挟殺プレーの間に生還に成功した。同監督は「秋山が本当に絶妙なところで止まってくれた。ショートがタッチにいきたくなるような位置。栗山もいいスタートだった」。貴重な2点目となった。 僅差の展開だからこそ、伝統芸の繊細な走塁で奪いにいった。「いろんな条件がそろった」と辻監督。走者の顔ぶれ、試合の展開、残り8試合となったこの1戦が持つ意味。オリックス荒西を攻めあぐねている中、山賊の代名詞である豪快な攻撃ではなく、急激なアクセントをつけて主導権の1点をもぎ取った。「ダブルスチールのサインではない。(捕手が)投げたら、いきなさい。ギャンブル(スタート)じゃないからね。本当に絶妙なプレーだった」と冷静に任務を遂行した熟練の2人をたたえた。 試合には不敗神話を持つ男が来場していた。春日が来場した過去4戦、いずれも勝利。試合前にはその春日を横目に、お面をかぶった熊代扮(ふん)するもう1人の春日が、円陣で訓示。持ちネタを一通り披露した熊代は7回には代打でしっかりと犠打を決めて、打線をつなげた。何をやってもうまくいく明るい山賊。自在なタクトを振るっているのは、ほかならぬ指揮官だ。 ソフトバンクが敗れ、一気にマジックが2つ減って6になった。「快勝でした。本当に理想的な展開。うまく2点目も取れたし、理想的な試合だった」。確かな手応えを口にすると、最後は自ら「トゥース!」。ノリに乗って、優勝への合図を送った。【栗田成芳】

◆西武ザック・ニール投手(30)が、88年郭泰源に並ぶ球団の外国人記録となる10連勝を飾り、チームを勝利に導いた。 ▼ニールが6月20日中日戦から10連勝。外国人投手のシーズン2桁連勝は18年に11連勝したボルシンガー(ロッテ)以来5人目で、西武では88年郭泰源以来31年ぶり。来日1年目では15年マイコラス(巨人)18年ボルシンガーに次ぎ3人目となった。また連勝中の完投数は0で、完投なしでシーズン10連勝の外国人投手はニールがプロ野球史上初めてだ。なお西武投手の2桁連勝は16年菊池以来12人、13度目。

◆西武は2万4674人の観客を集めて今季主催試合の観客動員を176万9419人とし、昨季の176万3174人を上回り、実数発表となった2005年以降で球団史上最多を更新した。5年連続の最多更新となった。

◆オリックスは零敗でリーグ最速の70敗目を喫した。今季4度目の対戦となったニールに八回まで5安打無得点に抑えられ、このカードで3勝目を許した。  二、三回は先頭打者が出塁したが、ともに1死後に併殺打を喫した。ニールの手元で動く球に手を焼き、西村監督は「初めて対戦する投手ではない。同じやられ方になってしまっている。もっと考えないといけない」と苦言を呈した。

◆西武の外崎が攻守で躍動し勝利に貢献した。打撃では二回1死から中前打で出塁し先制のホームを踏むと、2-0の七回には荒西の直球を力強く捉え、左越えへ25号ソロ。10試合ぶりの一発を「思い切っていった。完璧だった」と誇った。  二塁の守備では八回にモヤが放った二塁ベース寄りの強烈なゴロを横っ跳びで捕りアウトにするなど、先発ニールを好守で支えた。「打ち取るタイプの投手だし、エラーしないように必死に守った。無失策だったのが良かった」と笑みを浮かべた。

◆西武のザック・ニール投手(30)が自己最長の8回を投げ、5安打無失点。自身10連勝でチームトップの11勝目を挙げた。外国人投手の10連勝は1988年の郭泰源に並ぶ球団記録で、プロ野球史上5人目の快挙。来日1年目の右腕は「ライオンズの歴史に名を刻めてうれしい」と喜びに浸った。  持ち味を発揮した。24アウト中、併殺打を含めて17アウトが内野ゴロによるものだった。米国時代より球速を落とし、制球を重視するスタイルで日本に順応。「ゲンダ、トノサキ、タマラン!」。お立ち台では遊撃手、二塁手に感謝を示した。  米大リーグ、マリナーズに移籍した菊池の穴を埋める"負けない男"は「八回で終わったことで、また来週万全な状態で臨める」と頼もしかった。(樋口航)

◆パ・リーグ首位の西武は18日、オリックス最終戦(メットライフ)に5-0で快勝した。1-0の五回2死一、三塁で、一走・秋山翔吾外野手(31)が二盗を狙ったと見せかけて二塁直前で止まる間に、三走・栗山巧外野手(36)が本塁を陥れ、貴重な2点目を奪取。足で勝利につなげた。2位・ソフトバンクが楽天に敗れ、優勝へのマジックナンバーは「6」に。最短で21日にも、2年連続のリーグ優勝が決まる。  これぞ、辻野球の真骨頂だ。1-0と膠着(こうちゃく)状態の五回2死一、三塁、打者・源田の場面。カウント1-2からの4球目に一走・秋山が二盗を仕掛けると、捕手・若月はすぐさま二塁に送球した。しかし秋山は二塁直前で止まり、一塁方向へ戻る間に、三走・栗山が猛然とホームへ滑り込んだ。  「クリ(栗山)の走塁もよかったけれど、秋山もショート(の太田)がタッチにいきたくなるような絶妙な位置で止まった。頭脳プレーだね」  辻監督が華麗な"ダブルスチール"を完遂させた殊勲の2人をたたえた。「(捕手が二塁に)投げたら行け」との指示が出ていた。秋山は「ギリギリだったけれど、いいタイミングでできた」とうなずき、栗山も「思い切っていいスタートが切れた。いい形でハマってくれた」とニヤリ。栗山は、日頃から辻監督に「シーズンで何回かあるケース。状況を見て、思い切って狙えるときは来い」とアドバイスを受けていたことを明かし、「ある種、打点とか以上にうれしい」と端正なマスクを緩ませた。  12球団ナンバーワンのチーム打率・267、総得点725点を誇る強力「獅子おどし打線」が目立つが、"足攻"も、もう一つの西武の武器として敵に刃を向ける。指揮官が就任以来掲げる「一つでも先の塁へ」の意識は、チームに浸透。就任以降の3年間は盗塁数も3年連続で12球団トップの数字(今季は129個)を誇り、三回にリーグトップの40盗塁目となる二盗を決めた金子侑も「いけると思ったらスタートを切る勇気を持って、最後までやっていきたい」と胸を張った。  1980年代後半から90年代前半の黄金時代を支えた辻監督は「チームとして常にスキあらばと考えていた」と当時を回想。"孝行息子"たちの活躍に目尻を下げた。  楽天に敗れた2位・ソフトバンクに2ゲーム差をつけ、優勝へのマジックナンバーは「6」。セ・リーグは巨人の最短Vが20日となる一方で、西武は最近20試合を15勝5敗とハイペースで勝ち続け、最短Vは21日。両リーグ同日優勝もありえる状況になってきた。"西武特急"の歓喜の終着駅が、確実に近づいてきている。(花里雄太) ★最多動員を更新  西武は2万4674人の観客を集めて今季主催試合の観客動員を176万9419人とし、昨季の176万3174人を上回り、実数発表となった2005年以降で球団史上最多を更新した。5年連続の最多更新となった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
76591 0.563
(↑0.003)
M6
(↑2)
7725
(+5)
665
(-)
168
(+1)
129
(+1)
0.267
(-)
4.360
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
72594 0.550
(↓0.004)
2
(↓1)
8556
(+2)
536
(+6)
176
(-)
110
(+1)
0.252
(-)
3.660
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
67664 0.504
(-)
8
(↓0.5)
6619
(-)
582
(-)
156
(-)
75
(-)
0.248
(-)
3.870
(-)
4
(-)
楽天
66664 0.500
(↑0.004)
8.5
(-)
7582
(+6)
559
(+2)
134
(-)
43
(-)
0.251
(↑0.001)
3.800
(↑0.02)
5
(-)
日本ハム
62685 0.477
(-)
11.5
(↓0.5)
8543
(-)
565
(-)
91
(-)
48
(-)
0.253
(-)
3.840
(-)
6
(-)
ORIX
57706 0.449
(↓0.003)
15
(↓1)
10507
(-)
598
(+5)
96
(-)
112
(-)
0.244
(-)
4.100
(↓0.01)