オリックス(★2対8☆)楽天 =リーグ戦25回戦(2019.09.16)・京セラドーム大阪=
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楽天
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ORIX
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勝利投手:岸 孝之(3勝5敗0S)
敗戦投手:アルバース(2勝5敗0S)

本塁打
【楽天】下水流 昂(2号・5回表ソロ),浅村 栄斗(30号・9回表3ラン)
【オリックス】西村 凌(2号・5回裏2ラン)

  DAZN
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◆楽天が連敗を3で止めた。楽天は3回表、フェルナンドの犠飛で先制する。5回には下水流のソロ、島内と浅村の適時二塁打で3点を追加した。投げては、先発・岸が7回2失点で今季3勝目。敗れたオリックスは、先発・アルバースが5回途中4失点と試合をつくれなかった。

◆オリックス西村凌外野手(23)が5回、反撃の2号2ランを放った。 先発のアルバースが試合前半で楽天打線につかまり、5回途中4失点降板。4点を追う展開になったが、5回裏、先頭の中川が中前打で出塁。無死一塁で西村が楽天岸のストレートを左翼スタンドにたたき込んだ。 「なんとか食らいついて、後ろにつないで行こうと思って打席に入りました。追い込まれていましたが、インコース寄りのストレートにうまく反応できたと思います」と胸を張る一撃で、点差を2点に縮めた。

◆楽天が3回に先制。1死から太田が三塁線へバント安打。島内が右前打で続き一、三塁とし、フェルナンドの犠飛で1点を挙げた。 楽天は5回に下水流の2号ソロ、島内、浅村の適時打で3点を追加。オリックスはその裏、西村の2号2ランで2点を返した。 楽天岸が7回2失点で3勝目。チームの連敗を3で止めた。オリックスは5安打2得点で、連勝は2で止まった。アルバースが5敗目。

◆オリックスは3連勝を逃し、5年連続シーズン負け越しが決まった。 先発アルバースが5回途中4失点でKO。それでも2点ビハインドの7回から勝ちパターン継投の海田、増井を投入。9回には守護神ディクソンを送ったが裏目となり、この回致命的な4点を献上した。CS進出完全消滅の危機も迫る中、西村監督は「そう(負け越し)だとしても残り11試合、ファンのために、やっていかないと」と声を絞り出した。   オリックス・アルバース(5回途中4失点で5敗目)「勝負どころでボール1個分甘く入ってしまうなど、要所要所でのコントロールが甘くなってしまった」

◆楽天岸孝之投手(34)が3カ月ぶりに勝った。5回に2ランを浴びた以外はオリックスに二塁すら踏ませず、7回2失点で6月8日中日戦以来の3勝目。高熱を出しての入院、救援陣が追いつかれて勝ちを逃すこともあった。 「意外と冷静でした。僕が勝てるような投球をしていなかった。1つ勝つのは難しい。負けていて(味方が逆転して)負けが消えるより、勝っていて(後続が打たれて)勝ちが消える方が、まだ気持ちは楽だから」と、9戦勝ちなしのトンネルを振り返る。自らの星勘定より、試合をつくる先発の役目を大事にしてきたから心は折れなかった。 昔からこだわりを貫くタイプだ。宮城・名取北高に進んだのは「家に近かったから」。漫画「スラムダンク」で流川楓が湘北高校を選んだ理由と全く同じ動機から無名校の野球部に入ったが、当初は仙台西高との2択で迷っていたという。「高校に入ったら、西高の野球部の友達が丸刈りになってた。西高だったら、野球をやめていたかも」。3年夏に仙台西が甲子園出場を果たしても、後悔はないと言い切る。今夏、甲子園常連の強豪校にも「脱丸刈り」のチームが出てきたと聞けば「遅いよね」と笑った。簡単にはぶれない。 3連敗を止め、3位ロッテとの1ゲーム差をキープした。「ちょっと前までは、(2度の離脱で)チームに迷惑をかけて『何やってるんだろう』というのはあった。でも、まだ(シーズンは)終わってないから」。最終盤で大黒柱の本領を発揮する。【亀山泰宏】

◆イーグルス史上初の30発コンビが誕生した。 楽天浅村栄斗内野手(28)がオリックス戦の9回に30号3ランを放った。32本をマークしている4番ブラッシュに続き、自身2年連続となる大台をクリア。試合を決定付ける1発を含む3安打4打点をマークし、3連敗ストップに貢献した。浅村らしく、バックスクリーン右へ豪快な放物線を描いた。「たまたま、いい反応ができました」。オリックスの左腕、山崎福に対し、差し込まれたと錯覚するようなスイングで逆方向に十分な飛距離を出した。 楽天の日本人打者としては、山崎(07年43本、09年39本)以来2人目となる大台30本に乗せた。「ホームランの数はそんなに意識していなかったけど、去年も30本は打っている。FAで来て(昨季に近い数字は)そこ(本塁打)だけですけどね」とプライドものぞかせ、打率2割6分1厘、84打点の数字にもどかしさを隠さない。 昨季まで70個に届いたシーズンがなかった四球が既に87個。後ろに本塁打王の山川が控えるなど、超強力打線の西武時代に比べれば、マークが集中して際どい攻めが増えるのは必然とも言える。それでも「そこ(周りの打者)を比べようとは思わない」。全てを受け止め、1人の打者として高みを目指す覚悟を示す。 8月は打率2割1分6厘と不振にあえいだ。9月も試合前の時点で打率1割7分5厘と苦しんできたが、この日の4打点で今月はブラッシュと並んでチームトップの8打点となった。「いい打席もあれば、悪い打席もある。自分が打つとか(結果)じゃなく、チームが勝てればいい。何とかしたいとみんなが思っている中で、今日は岸さんに勝ちがついて良かった」。大黒柱に3カ月ぶりの白星をプレゼントし、3位ロッテとの1ゲーム差を保った。残り8試合、昨季打点王の意地を見せる。【亀山泰宏】

◆楽天浅村栄斗内野手が2年連続2度目の30号。楽天で30本以上は今季のブラッシュがいるが、日本人では07、09年の山崎武以来2人、3度目で、30発コンビは球団史上初。また二塁手のシーズン30発の回数は山田哲(ヤクルト)の4度が最多だが、パ・リーグでは64、65年スペンサー(阪急)81、82年落合(ロッテ)の2度に並ぶ最多タイ。 ▼浅村は昨オフに西武からFA移籍。FA移籍1年目に30本塁打は、97年清原(西武→巨人=32本)00年江藤(広島→巨人=32本)07年小笠原(日本ハム→巨人=31本)に次いで4人目。移籍先が巨人以外の選手が1年目に30発は浅村が初めてだ。

◆オリックスは5年連続のシーズン負け越しが決まった。8月に14勝9敗と息を吹き返したかに見えたが、9月はここまで2勝10敗1分け。西村監督は「残り11試合。一つ一つ勝っていかないといけない」と力なく語った。  この日は打線が岸に苦戦した。先手を取れず、0-4の五回に西村に2号2ランが出たものの、それ以外はつながりを欠いた。終盤も楽天の救援陣から得点を奪えなかった。 西村(五回に2号2ラン) 「追い込まれていたが、内角寄りの直球にうまく反応できた」 アルバース(4失点で5敗目) 「要所で制球が甘くなった」

◆楽天の浅村が2年連続で30本塁打に到達した。九回、5-2としてなお2死一、二塁で山崎福の内角球を捉え、中越えに運んで勝利に貢献。西武でプレーし、32本塁打した昨季に続いての大台に「何とかクリアできた。いい反応ができた」と喜んだ。  三回に中前打、五回は適時二塁打を放って3安打4打点の活躍。クライマックスシリーズ進出を懸けた争いは大詰めを迎えており「勝つことが今の時期は一番大事。勝てて良かった」とうなずいた。 平石監督(岸に) 「勝ちが付いて良かった。どの球種もコントロールできていた」 下水流(五回に2号ソロ) 「しっかりタイミングが取れた。結果が出せて良かった」

◆岸が7回2失点で6月8日以来の3勝目をマーク。五回に西村に2ランを浴びた以外は安定感のある投球だった。「チームに迷惑をかけてきたので、きょうこそはという気持ちだった」。平石監督は「どの球種も低めに集めて素晴らしかった」とたたえた。

◆勝利を決定付ける大きな一発だった。5-2で迎えた九回2死一、二塁。楽天・浅村栄斗内野手(28)が、2年連続の30本塁打到達となる3ランを京セラドームのバックスクリーンに運んだ。  「去年30本をクリアしたので、目標は立てていた。いい反応もできたし、よかったです」  自画自賛の30号だ。楽天のFA選手では史上初の大台到達。すでにブラッシュが32本塁打をマークしており、チームの30発コンビ誕生も初だった。  三回は中前打。五回は左中間に適時二塁打を放ち、3安打4打点。8月の月間打率は・216と低迷していたが、シーズン終盤にきっちりと調子を上げてきた。  西武からの盟友、岸の3勝目もアシスト。「みんな何とかしたいと思っていたので、岸さんに勝ちがついてよかった」と気づかいをみせた。  大阪市出身。今回の大阪遠征では22歳捕手の堀内ら若手を串カツ店に連れて行った。昨季は西武で主将を務めた28歳は、新天地でも後輩たちの面倒を見ている。  主砲の一撃で3位・ロッテとの1ゲーム差をキープした。平石監督は「浅村の追加点が効いた」と絶賛し、「CS進出のチャンスがある限り最後まで狙う」と勝負師の顔になった。残り8試合。犬鷲軍団がラストスパートを懸ける。 (広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
75591 0.560
(↓0.004)
M8
(↑1)
8720
(+3)
665
(+9)
167
(-)
128
(-)
0.267
(-)
4.390
(↓0.03)
2
(-)
ソフトバンク
72584 0.554
(↓0.004)
1
(-)
9554
(+2)
530
(+7)
176
(+1)
109
(-)
0.252
(-)
3.640
(↓0.03)
3
(-)
ロッテ
67664 0.504
(↑0.004)
7.5
(↑1)
6619
(+9)
582
(+3)
156
(+1)
75
(-)
0.248
(-)
3.870
(↑0.01)
4
(-)
楽天
65664 0.496
(↑0.004)
8.5
(↑1)
8576
(+8)
557
(+2)
134
(+2)
43
(-)
0.250
(-)
3.820
(↑0.01)
5
(-)
日本ハム
62685 0.477
(↑0.004)
11
(↑1)
8543
(+7)
565
(+2)
91
(+1)
48
(+1)
0.253
(↑0.001)
3.840
(↑0.01)
6
(-)
ORIX
57696 0.452
(↓0.004)
14
(-)
11507
(+2)
593
(+8)
96
(+1)
112
(-)
0.244
(-)
4.090
(↓0.03)