広島(★7対8☆)ヤクルト =リーグ戦24回戦(2019.09.15)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:田川 賢吾(1勝1敗0S)
(セーブ:マクガフ(6勝3敗10S))
敗戦投手:塹江 敦哉(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】雄平(12号・2回表2ラン),廣岡 大志(7号・4回表2ラン),廣岡 大志(8号・5回表3ラン)
【広島】磯村 嘉孝(4号・7回裏2ラン)

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◆ヤクルトは2回表、雄平の2ランで先制する。その後は、4回に廣岡が2ランを放つと、続く5回には廣岡の2打席連続本塁打となる3ランなどで4点を挙げ、試合を優位に進めた。投げては、先発・田川が6回途中1失点でプロ初勝利。敗れた広島は、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆元広島ブラッド・エルドレッド外野手(39)が試合前の打撃練習に参加した。30スイングで柵越えは1本だったが、久しぶりの豪快な打撃にスタンドのファンからは大きな拍手が湧いた。 「カントリー」「カンちゃん」と愛されたエルドレッドの最後のスイングを見ようと、打撃ケージ裏には鈴木や菊池涼、ジョンソン、メヒアらチームメートが大勢見守り、数人の投手は外野で打球を追った。現役時代から何度も"対戦"した山下打撃投手を相手に、練習前にロッカー裏にあったひびが入ったバット2本を持参。狙い通りに5球目、6球目に真っ二つに折れて、山下打撃投手を困らせた。 2カ月ぶりの打撃練習ながら17球目を左翼席に運び、笑顔で汗を拭った。「楽しくスイングできたので、それを見てみんながハッピーになってくれればいいかなと思っています。やっぱり、このチームはああいうふうにみんなが集まって、練習でも何でも楽しくやるのが特徴だと思うので、今日もそれが出て自分もうれしかったです」。試合後には引退セレモニーが予定されている。 エルドレッドは昨年まで外国人選手として球団最長となる7年在籍し、今季限りで現役を引退。来季から広島の駐米スカウトとなることも決まっている。

◆現役を引退し、来季から広島の駐米スカウトに就任するブラッド・エルドレッド内野手(39)が15日、マツダスタジアムを訪れ、ヤクルト戦の試合前にファンに打撃練習を披露した。 30スイングで1本を柵越えさせた後、会見した。試合後にはセレモニーが予定されている。会見内容は以下の通り。   -久しぶりにマツダで打撃練習 エルドレッド 非常に楽しかった。久しぶりにバット振ったけど、楽しんで振れた。 -バットが2本折れた エルドレッド 自分の一番好きな山下打撃投手が相手。毎回毎回バットを折られていたけど、きょうもきっちり折られた...というのはジョークです。あれはもともと折れていました。 -練習は エルドレッド しばらく打ってなかった。バットも握ってなかった。2、3カ月は一切バットに触っていなかった。 -チームメートがケージの周りで見ていた エルドレッド 見ていてくれて楽しんでくれた。自分も楽しくスイングできた。みんながハッピーになってくれればいい。みんなで楽しくやるのがこのチームの特徴。うれしかった。 -柵越え出た エルドレッド 1本は必ず打ってやろうと思っていた。打たない限りはケージから出るつもりなかった。出てよかった。 -12年途中から広島で7年間プレー エルドレッド 7年間日本にいて、広島でプレーできたのはすばらしいこと。7年でチームが変わるプロセスも経験した。あまり強くないチームが強くなる過程を見てきた。誇りに思っている。 -最も印象深いこと エルドレッド 1つ選ぶのは難しい。初めて日本に降り立ったとき、初めてCSに出たとき、初めて優勝できたとき...。本当にたくさんのいい思い出がある。 -本塁打133本。思い出の1本は エルドレッド 引退式に参加する前も、たくさんのファンから聞かれた。よく考えて思い浮かんだのは、ナゴヤドームで初めてCSを決めたときに打ったホームラン。ファンの反応、チームの反応...。記憶に残るホームラン -カープ在籍最長の外国人選手 エルドレッド 7年間やるとは想像していなかった。自分なりにインパクトを与えられて、同じチームでやったのは誇りに思う。7年もできると思っていなかった。 -駐米スカウトになる エルドレッド いつオファーが来たかははっきり覚えていないが、選手としてのオファーがなくて今後を考えていたときに、打診を受けた。感謝の気持ち。今後もいっしょに仕事ができる機会を与えてくれたことを感謝している。 -どんな選手を取りたいか エルドレッド スカウトとして初めて仕事をするわけで、いろいろ勉強していくことがある。2人の駐米スカウトに学ばないと。2人のように、いい選手を連れてこられる勉強するけど、選手としての才能を持った選手を連れてくるだけでなく、日本で長くやりたいという気持ちをもった選手を連れてきたい。 -ファンが応援歌を歌ってエール エルドレッド ファンの方は長い間、自分を含め私の家族を大切にしてくれた。言葉では表せないくらい感謝したい。今回も家族と街を歩いていると、私だけでなく家族にもやさしい声援を送ってくれた。 -チームは首位にゲーム差をつけられている エルドレッド 現役時代にやってきたことですが、最後まであきらめずに一生懸命プレーしてほしい。あきらめた選手は1人もいない。全力を尽くせば、何かが起こるかもしれない位置にいる。必死に戦ってシーズンを終えてほしい。

◆ブラッド最後の日にブラッドがデビュー。2年目のケムナ誠投手(24)が7回に1軍デビューを果たした。1回を1安打無失点。先頭の雄平からプロ初三振を奪う滑り出しから、安打と四球で走者をためるも、落ち着いて後続を断った。 この日、ブラッド・エルドレッド内野手(39)の引退セレモニーが行われる試合で、「ブラッド」というミドルネームを持つ右腕がプロ野球選手としての第1歩を記した。

◆ヤクルトが2回に雄平の12号2ランで先制。広島は3回まで毎回走者を出すも無得点。先発はヤクルトが田川、広島が塹江。 ヤクルトが4回に広岡の2ランで加点。塹江をKO。5回はバレンティンの適時打と広岡の2打席連弾で4点を加えて突き放した。 広島が1点差に詰め寄るもヤクルトが逃げ切り。先発田川がプロ初勝利。マクガフが10セーブ目。広島は2位DeNAとの差が1・5ゲームに広がった。広島塹江は初黒星。

◆広島「エルドレッド効果」の猛反撃は1点及ばなかった。 昨年までの同僚エルドレッド氏が見守る一戦。8点を追う6回に代打坂倉の適時打で1点返し、7回には松山の2点適時打と磯村の4号2ランで4点。9回にも2点を取り1点差に追い上げたが、反撃もそこまで。2位DeNAとの差は1・5ゲームに開いた。 緒方監督は「最後まであきらめずにがんばってくれた」と振り返った。

◆広島の猛反撃は1点及ばなかった。8点のビハインドを追いかけ、6回以降に7点を奪った。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。 -猛反撃は1点及ばず 緒方監督 ゲーム自体はしっかり最後まで粘り強くあきらめずにがんばってくれた。ファンにそういう姿を見せてくれたんで、それだけです。 -投手ががんばらなければならない日 緒方監督 今日に限らず、失点するときは内容的にはいっしょ。ずっと、これからの課題でしょう。若いピッチャーを含めた中で、四球を出して、それが点になるという、今年を象徴した...。まあ、悪いところばかりじゃない。ゲーム自体は最後までこうやって戦ってくれたわけだし、いいゲームを見せられたと思う。 -エルドレッド氏の引退式の日に勝ちたかった 緒方監督 いいって、ぜんぜん。いいゲームをしてくれたよ。

◆7年目のヤクルト田川賢吾投手が、うれしいプロ初勝利を飾った。2度目の先発で5回2/3を7安打1失点と粘って、ウイニングボールを手にし「ケガをしたり、育成になったり、時間がかかったことも意味があるのかなと思う」。 16年に戦力外通告を受け、育成で再契約。昨年支配下に戻り、プロ初登板した。オフに初めて巨人上原の自主トレに参加。キャッチボールから丁寧に行う姿勢や、変化球の握りを習った。シーズン中も、雑誌でオリックス山本のカットボールの握りを習得。観戦に訪れた両親に感謝の白星を届け「本当にうれしい。ハラハラドキドキして、忘れられない1日になった」と爽やかな笑顔を見せた。

◆広島対ヤクルト24回戦(マツダスタジアム)が15日に行われ、ヤクルト・山田哲人内野手(27)が前日15日に続いて盗塁に失敗した。  2-0の三回1死から四球で出塁。次打者バレンティンの初球に二盗を試みて右足からすべりこんだが、広島・会沢から菊池への好送球でタッチアウトに終わった。  山田哲は15日のDeNA最終戦(横浜)で、一回2死から二盗を狙って失敗。昨年8月26日のDeNA戦(神宮)から続けてきた連続盗塁成功のプロ野球記録が「38」で止まっていた。

◆広島対ヤクルト24回戦(マツダスタジアム)が15日に行われ、ヤクルト・雄平外野手(35)が二回無死一塁から先制の右越え12号2ランを放った。  広島先発の塹江が投じたスライダーを捉え「つなぐ気持ちで打席に入りました。うまく引っかかってくれて良い角度であがってくれました」と8月27日のDeNA戦(横浜)以来15試合ぶりの一発を振り返った。

◆ヤクルト・広岡大志内野手(22)が、2-0の四回1死一塁から右越え7号2ランを放った。  「7番・遊撃」でスタメン出場した期待の4年目は、広島先発の塹江が投じた直球を強振。打球は右翼ポール際に着弾し「球が速いので、振り遅れないようにコンパクトに打つことを心掛けて打席に入りました。力負けすることなくしっかり押し込めました」と8月16日の中日戦(神宮)以来1カ月ぶりの本塁打を振り返った。

◆ヤクルト・広岡大志内野手(22)が、5-0の五回2死一、二塁で右越え8号3ランを放った。  2-0の四回1死一塁では右越え7号2ランを放っており、1試合2発と2打席連続アーチをマークした。  「7番・遊撃」でスタメン出場した期待の大型野手は「打ったのはストレートです。追い込まれていたので、前の打席と同様にコンパクトに打つことを心掛けて打ちました」と振り返った。

◆ヤクルトは広岡がプロ初の1試合2本塁打を2打席連続でマークし、合わせて5打点と存在感を示した。  2-0の四回は塹江の151キロの直球を「力負けすることなくしっかり押し込めた」と納得の2点本塁打。五回はレグナルトから「前の打席と同様にコンパクトに打つことを心掛けた」と今度も151キロを仕留めて8号3ランとした。ともに逆方向の右越えへのアーチで、「常にアピールしないといけない立場なので」と胸を張った。

◆ヤクルトの先発・田川賢吾投手(25)が5回2/3を7安打1失点に抑え、入団7年目でうれしいプロ初勝利を挙げた。  「7年かかってプロ初勝利。長かったですが、率直にうれしいです」  189センチの右腕は表情をほころばせた。直球が冴え、勝利投手の権利を得た五回終了時で散発3安打無失点。投球時に頭部が前に突っ込む癖を試合途中で修正し、好投につなげた。  8-0と大量リードの六回2死一塁から3連打を浴びて降板。九回に1点差まで追い上げられたが8-7で逃げ切り、田川は三塁側ベンチでプロ初勝利の喜びにひたった。  小川淳司監督(62)は「勝ってくれてよかった。成長している証。これからがスタート。自信につなげてほしい」と今後の飛躍に期待を寄せた。

◆昨季まで広島でプレーしたブラッド・エルドレッド氏の引退セレモニーが、ヤクルト24回戦(マツダ)後に行われた。日本通算7年で577試合に出場し、打率・259、133本塁打、370打点。2014年は本塁打王に輝いた。今後は米国駐在スカウトを務める。

◆最大8点差を終盤の粘りで追い上げたが、最後は1点が届かず。引退セレモニーのため来日したエルドレッド氏に勝利を届けることはできなかった。緒方監督は「最後まで粘り強く、諦めずにやってくれた。いいよ。いいゲームができたよ」と自らに言い聞かせるように語った。2位・DeNAと1・5ゲーム差に広がり、首位・巨人とは6差。16日にもセ・リーグ4連覇の可能性が消滅する。

◆プロ入り7年目。ヤクルト・田川賢吾投手(25)が先発で5回2/3を7安打1失点にまとめ、ついに初勝利をつかんだ。ウイニングボールを手に「最後はハラハラドキドキでした。7年かかりましたが、うれしい気持ちでいっぱいです」と喜びをかみしめた。  プロ2度目の先発。最速148キロの直球と今季習得したカットボールを武器に、189センチの長身から角度のあるボールで打者を押し込んだ。1点差に迫られた九回を三塁側ベンチ最前列から緊張の面持ちで見つめたが、勝利の瞬間には同僚から握手攻めに遭い、満面の笑みを浮かべた。  高知中央高からドラフト3位で入団したが、2年目の14年に腰を手術。16年に自由契約となり、育成契約を結んだ。18年3月に再び支配下登録されるまでの期間は背番号が「35」から「117」に。「はい上がれたのは初勝利を挙げて1軍で活躍したい気持ちがあったから」。大阪・茨木市から駆けつけた両親と兄に最高の瞬間を届けた。  「7年かかったのは何か意味があると思う。忘れられない一日になりました」。日米で活躍し、今季途中に現役を引退した上原浩治氏には、かつて自主トレをともにし「お前はいつも自分に甘い」と叱咤(しった)された。苦節7年。田川が新たにつけた「62」を背に勝ち星を重ねる。 (山口泰弘) 田川のプロ初勝利にヤクルト・小川監督 「何はともあれ、チームが勝って、田川に初勝利が付いたことが良かった。直球が良かった」 四回に7号2ラン、五回に8号3ランで初の1試合2本塁打をマークしたヤクルト・広岡 「力負けすることなくしっかり押し込めた。常にアピールしないといけない立場なので」

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
73582 0.557
(↑0.003)
M5
(↑1)
10629
(+6)
534
(+5)
170
(+3)
78
(-)
0.259
(↓0.001)
3.750
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
69633 0.523
(↑0.004)
4.5
(-)
8567
(+6)
566
(+2)
155
(+2)
38
(-)
0.247
(↑0.001)
3.870
(↑0.02)
3
(-)
広島
69663 0.511
(↓0.004)
6
(↓1)
5572
(+7)
573
(+8)
135
(+1)
79
(+1)
0.254
(↑0.001
3.620
(↓0.03)
4
(-)
阪神
61676 0.477
(↓0.003)
10.5
(↓1)
9505
(+5)
550
(+6)
89
(-)
90
(-)
0.251
(-)
3.570
(↓0.02)
5
(-)
中日
62692 0.473
(↓0.004)
11
(↓1)
10513
(+2)
518
(+6)
82
(-)
62
(+1)
0.264
(↓0.001)
3.810
(↓0.02)
6
(-)
ヤクルト
55782 0.414
(↑0.005)
19
(-)
8621
(+8)
693
(+7)
157
(+3)
58
(+1)
0.245
(↑0.001
4.710
(↓0.01)