西武(☆4対3★)ロッテ =リーグ戦22回戦(2019.09.14)・メットライフドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:國場 翼(1勝0敗0S)
敗戦投手:東妻 勇輔(3勝2敗0S)

本塁打
【西武】森 友哉(22号・1回裏2ラン),山川 穂高(42号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武がサヨナラ勝ち。西武は初回、森の2ランで先制する。その後同点とされ、3-3で迎えた延長10回裏には、メヒアの適時二塁打が飛び出し、試合を決めた。投げては、5番手・國場がプロ初勝利。敗れたロッテは、打線が9回に追いつく粘りを見せるも及ばなかった。

◆西武森友哉捕手(24)が22号先制2ランを放ち、今季の打点を99とした。 1回1死一塁、ロッテ先発西野の初球、内角高め直球を引っ張り、右翼席上段に運んだ。滞空時間の長い1発に「ホームランもうれしいですが、まずは先制できたことがよかったです」と喜んだ。

◆西武山川穂高内野手(27)が、左中間場外に飛び込む42号ソロを放った。 1点リードの6回2死、ロッテ西野の2球目、見逃せばボールとなる高め140キロ直球を思い切り引っ張った。打球は西武ファンで満員の左中間スタンドを越え、場外の通路で弾んだ。中盤でリードを広げる貴重な1発に「たくさんのお客さんの前で特大ホームランを打ててよかったです」と喜んだ。

◆西武は1回、森の22号2ランで先制。先発今井は最速150キロの直球を軸に、3回まで1安打無失点に抑えた。 ロッテは6回2死一、二塁から角中の適時打で1点をかえすが、西武はその裏、山川の特大42号ソロで1点を追加する。 ロッテは2点を追う9回、西武の抑え増田を攻め、レアードと岡の適時打で同点に追いつき延長戦に持ち込んだ。 西武は延長10回1死一塁で、メヒアがサヨナラ二塁打を放った。国場がプロ初勝利。ロッテは序盤の拙攻が響いた。

◆ロッテはまさかのサヨナラ負けを喫した。 延長10回1死一塁、西武メヒアを打ち取った打球は中堅のやや前へ。長打警戒で定位置より後方を守っていた岡は、全力で前進し飛び込んだが捕球はかなわず。 打球が後方へ転々と転がる間に一塁走者の生還を許し「捕らないといけなかった」と肩を落とした。1点を追う9回2死二塁の土壇場で代打で出場し、初球を中前にはじき返す同点打を放つ活躍を見せていただけに、悔やまれるプレーとなった。   ▽ロッテ井口監督(9回に同点に追いつくも延長の末サヨナラ負け)「よく追いついたけど、あそこで追い越さなきゃいけない」 ▽ロッテ西野(6回3失点で勝ち負けつかず)「先制されてしまった事、点を取ってもらった後の失点は悪かったと思います」 ▽ロッテ岩下(右足関節内反捻挫から1軍復帰。4番手で1回を三者凡退)「ファームでも中で投げていたので何とも思わず投げられた。1つも落とせる試合はない」

◆リーグ連覇を狙う西武に、またもや「沖縄の希望」が現れた。4年目右腕の国場翼投手(25)が、ロッテ戦でプロ初勝利を挙げた。延長10回から5番手で登板し、1回を3者凡退に抑え、その裏のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。最速158キロ右腕の平良に続き、首位ソフトバンクを0差で猛追するチームのブルペンにまた1人「うちなんちゅパワー」が加わった。守護神の増田が打たれ、まさかの延長となった10回。沖縄出身のスター安室奈美恵の「Hope」のリズムに乗って、国場がマウンドに上がった。 前夜にバックスクリーン弾を浴びた3番中村奨に対し「絶対に気持ちで負けないように」遊ゴロに仕留めると、続く清田も遊ゴロ。最後はこの日猛打賞の角中を高め直球で空振り三振。相手クリーンアップを14球で抑えてリズムをもたらすと、その裏にメヒアがサヨナラ打。待望のプロ初白星が転がり込んだ。本拠で初のお立ち台に立った右腕は「初勝利というよりチームが勝ったことがうれしい」と笑顔。「今日は沖縄から母と姉が見に来ていたので最高の結果が出てよかったです」と笑った。 飛躍のきっかけは「沖縄」だ。今年1月上旬、同じ、うるま市出身で「地元のスーパースター」と尊敬するソフトバンク東浜と自主トレを行った。知人をつてに連絡先を聞き出し、自ら電話して実現。山川から「遠慮せずにどんどん聞いてくればいい」と背中を押され、東浜の得意球カットボールの手ほどきを受けた。最速151キロの直球に加えて、130キロ台後半で小さく鋭く変化する武器を新たに入手。制球力が向上し、打たせて取る投球スタイルを確立。今年8月に初ホールドを挙げるなど少しずつ結果を積み上げた。この日も「直球が抜けてたので、ほとんどカットボールでした」と多投。狙い通りゴロを打たせた。 国場は「山川さんは沖縄愛が強いですし、次は一緒にお立ち台に立ちたいです」。年下の平良とは「仲もいいし、上下関係もない感じです」と連帯感を強調する。"恩人"の東浜からは試合後に「初勝利おめでとう。第1歩やね」とLINEが届いた。「あとでゆっくり返事します」と国場。ライバルの垣根を越えて助言をくれた先輩に感謝しつつ、さらなる飛躍を目指す。【鈴木正章】 ▽西武辻監督(国場の好投に)「若い投手がしびれる場面で投げて、自信にしてくれれば。価値ある1勝だったと思います」

◆西武源田壮亮内野手が2安打放ち、プロ1年目からの安打数が17年155本→18年165本→19年142本の合計462本。 プロ入り3年間の合計安打数が多い選手は(1)17~19年源田462本(2)10~12年長野(巨人)461本(3)48~50年別当(毎日)458本(4)58~60年長嶋(巨人)454本で、源田が長野を抜いて最多となった。

◆西武山川穂高内野手が42号場外弾を放った。1点リードの6回2死走者なし、西野の2球目、見逃せばボールとなる高め直球をたたいた。打球は満員の左中間スタンドを越え、場外通路で弾んだ。 推定135メートルの特大弾にも「たまたまです。ここまできたら一喜一憂せず、勝てばいいじゃないですか」と何よりも勝利を喜んだ。

◆西武は途中出場のエルネスト・メヒア内野手の存在感がサヨナラ勝ちをもたらした。10回1死一塁、長打を警戒して中堅の岡は後ろ目に守備。浅い飛球で飛びついたが後ろにそらし、一塁から中村が一気に生還した。 「深く守ってるのは分かってたよ。自分のヒットで勝利を決めて、すごくいい気分」と話した。今季は代打起用が続くが「2年連続でチャンピオンになることがモチベーションになっているよ」と力強く話した。

◆西武・森友哉捕手(24)が14日、ロッテ22回戦(メットライフ)で先制の22号2ランを放った。  「ホームランもうれしいですが、まずは先制できたことがよかったです」  一回1死から源田が中前打で出塁すると、西野の初球、143キロの直球を右翼席に運び、先制した。  西武はこの試合に勝ち、勝率2厘差の首位・ソフトバンクが日本ハムに敗れれば、優勝へのマジックナンバー「10」が点灯する。

◆ロッテは九回に2点差を追い付いたものの、延長十回にサヨナラ負けを喫した。岡が九回、1点差に迫ってなおも2死二塁で代打として登場し、中前へ同点打を放ったが、中堅の守備に就いた十回に1死一塁でメヒアの当たりを後ろにそらして二塁打にして一塁走者の生還を許した。  クライマックスシリーズ(CS)進出に向けて楽天と激しい3位争いを繰り広げている。井口監督は「よく追い付いたが勝ち越さないといけなかった。接戦を取っていかないと上に行けない」と悔しさをにじませた。

◆西武の国場が4年目でプロ初勝利を挙げた。3-3の延長十回に登板し、前日13日に本塁打を許した中村奨を遊ゴロに仕留めるなど三者凡退に抑えると、その裏にチームがサヨナラ勝ち。「気持ちで負けないように投げた。自分の初勝利よりチームが勝ったことがうれしい」と喜んだ。  沖縄・具志川高から第一工大を経て2016年にドラフト8位で入団。今季は8月から1軍に定着し、リーグ2連覇を目指すチームに貢献している。沖縄県に住む母と姉が観戦に訪れていたそうで「最高の結果が出て良かった」とうれしそうだった。

◆九回に登板した増田が同点とされた後、4年目の国場が十回を3人でピシャリ。うれしいプロ初勝利が転がり込み「気持ちで負けないようにと思った。優勝争いの中、ここにいられるのはありがたい」と笑った。具志川高出身で同じ沖縄生まれの後輩に、中部商高出身の山川も「おめでとう」と祝福。「(石垣島出身で八重山商工高卒の)平良も頑張っている。沖縄出身だし、うれしい。浮かれることなく、上には上がいると思って一緒に頑張っていきたい」と後輩をねぎらった。

◆西武は山川が1打点、森が2打点を挙げ、それぞれ今季113打点、99打点。中村も119打点で、同一球団から3人以上の100打点以上が出れば、球界で9年ぶり5度目。西武では初。過去4度のうち、リーグ優勝を逃したのは2010年の阪神(2位)だけ。  中村、山川、森はパの打点ランク1、2、3位。同一球団が上位3位を占めれば、1979年の阪急((1)加藤英司104(2)島谷金二102(3)マルカーノ97)以来40年ぶり2度目。

◆パ・リーグ2位の西武は14日、ロッテ22回戦(メットライフ)に4-3でサヨナラ勝ち。延長十回、1死一塁でエルネスト・メヒア内野手(33)が中堅に適時二塁打を放った。2-1の六回には山川穂高内野手(27)が「コンパクト」なスイングで、左翼席上段後方の外周通路まで飛ばす推定飛距離140メートルの42号ソロ。ゲーム差なしで勝率2厘差の首位・ソフトバンクも勝ったが、残り10試合に逆転優勝を懸ける。  フラフラと上がったメヒアの飛球に前進して飛び込んだ中堅・岡のグラブの先をすり抜け、ボールは外野を転々...。延長十回1死。一走・中村が生還してサヨナラ勝ちが決まると、ナインは殊勲の背番号99の頭をナデナデ...。続いてハグしたのは山川だ。自身も勝利につながるアーチをかけていた。  「打ててよかった。というより、勝ててよかった。1打点、チームに貢献できたので、それだけでいいかな」  球場をどよめかせたのは2-1の六回。山川は、西野の見送ればボールの高めの直球をしばき上げた。白球は左翼席のレオ党の頭を越え、外周通路へ。2005年6月3日の横浜戦でカブレラが放った、推定飛距離180メートルの記念ボードが残る伝説の一発には及ばないものの、打った瞬間に本人も「いったな」と確信する、推定飛距離140メートルの"場外弾"。貴重な42号ソロとなった。  首位・ソフトバンクも勝ち、ゲーム差なしのまま。開幕前から「他の5球団とは違う。誰がどう見ても強い」と意識してきた宿敵とのデッドヒートが続く。11、12日の最後の直接対決2連戦の前、「ホームランしか狙わない」と言い続けてきた男が、「ここから先はホームラン狙いじゃない打席の方が多いと思う。ホームランよりも勝ち」と宣言。この日も「狙っていない。来た球を当てる。スイングもコンパクトになっているはず。狙っていないんで」と繰り返した。それでいて驚異の飛距離を出した。  昨季47発を放った山川の野球人生は、「ホームラン」に救われてきた。沖縄・中部商高1年時、「超体育会系だった」という部活になじめずに退部も考えたが、新人大会の準決勝で人生初の本塁打。そこから長距離打者としての道が開けた。2軍生活が長く続いた一昨年、7月8日の楽天戦(Koboパーク宮城)でも「これで打てなかったらクビだな」と覚悟を決める中、代打弾。同年に23本塁打を放ち、スター街道を駆け上がった。  開幕前から公言してきた目標のシーズン50本塁打については「どうでもいいこと。最後まで狙い続けられる順位じゃない。今年は無理でしょう」と言い切った。全ては逆転でのリーグ連覇のため。「ここまできて優勝を逃したくない。チームのためにという思いは、プロに入って一番強いです」。残り10試合。"新生"山川が、チームのために価値ある一打を積み重ねる。 (花里雄太) 外角球をバットの先で捉え、サヨナラ二塁打とした西武・メヒア 「外野が深いのは頭にあった。感触はよくなかったけれど、予想以上の結果になってよかったよ」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
72564 0.563
(↑0.004)
M11
(↑1)
11547
(+3)
516
(+1)
173
(+1)
108
(+1)
0.252
(-)
3.590
(↑0.02)
2
(-)
西武
74581 0.561
(↑0.004)
0
(-)
10711
(+4)
651
(+3)
167
(+2)
126
(+1)
0.266
(-)
4.360
(↑0.02)
3
(-)
ロッテ
66654 0.504
(↓0.004)
7.5
(↓1)
8605
(+3)
573
(+4)
154
(-)
74
(-)
0.247
(-)
3.880
(-)
4
(-)
楽天
64654 0.496
(↓0.004)
8.5
(↓1)
10567
(+2)
548
(+3)
132
(+1)
43
(+2)
0.250
(-)
3.840
(-)
5
(-)
日本ハム
60685 0.469
(↓0.003)
12
(↓1)
10529
(+1)
558
(+3)
89
(-)
47
(-)
0.251
(↓0.001)
3.840
(↑0.01)
6
(-)
ORIX
56686 0.452
(↑0.005)
14
(-)
13498
(+3)
584
(+2)
94
(-)
110
(+1)
0.244
(-)
4.080
(↑0.02)