巨人(★5対6☆)広島 =リーグ戦25回戦(2019.09.14)・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:フランスア(8勝6敗12S)
(セーブ:今村 猛(3勝0敗1S))
敗戦投手:鍵谷 陽平(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】鈴木 誠也(27号・4回表ソロ)
【巨人】丸 佳浩(27号・4回裏2ラン)

  DAZN
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◆広島は4-4で迎えた8回表、松山の適時二塁打でリードを奪う。その後同点を許すも、延長10回に1死三塁から相手の捕逸の間に三塁走者が生還し、勝ち越しに成功した。投げては、6番手・今村が今季初

◆巨人坂本勇人内野手(30)は今季左腕相手に打率3割3分9厘、18本塁打の好相性。 左投手から18発はDeNAソトの17本を抑えて両リーグ最多だ。ジョンソンに対しては本塁打こそないが、打率3割8分5厘と当たっている。

◆広島鈴木誠也外野手(25)が4回に27号先制ソロを放った。 3回まで無安打に抑えられた巨人先発沢村に代わり、高木が登板した4回2死。フルカウントから高めの球をノーステップ打法でコンパクトに振り抜いた。「タイミングの取り方を変えながらうまく対応することが出来ました」と、打球は左翼席へ。チーム初安打が貴重な先制弾となった。

◆巨人丸佳浩外野手(30)が逆転の27号2ランを2階席まで運んだ。 1点を先制された直後の4回無死一塁。フルカウントから広島ジョンソンの真ん中低めスライダーを完璧に捉えた。打った瞬間、ほえるほどの気合で振り抜いた打球は右翼スタンドの2階席へ飛び込んだ。 この打席前まで17打数1安打、打率5分9厘と苦手としていた「天敵」を打ち崩し「打ったのはスライダーかな。(坂本)勇人さんが塁に出てくれて、僕も次にしっかりつなごうという気持ちで打席に入りました。点をとられた後だったので、逆転できて最高のかたちになりましたね! 感触もすごい良かった」と振り返った。

◆15日のヤクルト24回戦(マツダスタジアム)の予告先発が発表され、広島は13日の中継ぎ登板から中1日で塹江敦哉投手(22)が先発する。16年9月19日DeNA戦(横浜)以来の先発登板となる。 今季はここまですべて中継ぎで10試合に登板。直近は13日巨人24回戦(東京ドーム)で2回無安打無失点だった。

◆序盤3回まで両チーム無得点。巨人沢村は3回無安打6奪三振で降板し、広島ジョンソンは3回まで無安打無失点と好投した。 広島は4回に鈴木の27号ソロで先制。巨人は4回、丸が27号2ラン。5回は敵失で1点追加。広島は6回に2本の適時打で逆転。 巨人は1点を追う9回、丸が左前へ同点適時打。1死満塁としたがゲレーロ、大城が凡退し、延長戦に突入した。 広島は延長10回、巨人大城の捕逸で勝ち越し。今村が締めて逃げ切った。巨人は小刻みな投手継投を展開したが及ばなかった。 広島フランスアが8勝目、今村が今季初セーブ、巨人鍵谷が今季初黒星。

◆巨人は今季初の「ブルペンデー」で挑んだ広島戦に敗れ、試合前の時点で最短だった16日のVなら実現していた本拠地胴上げが遠のいた。 1点を追う9回1死二、三塁から丸の左前適時打で追い付き、岡本の四球で1死満塁とサヨナラのチャンスをつくったが、ゲレーロが一邪飛、大城は投飛に倒れた。続く延長10回は1死三塁から大城の捕逸で勝ち越され、競り負けた。 原監督は「今日は勝負強い人、勝負弱い人というのがはっきり見えたんじゃない。そういうゲームでしょ。だから、こういう結果になったということでしょう。後攻めで優位なわけだし、そこを勝ち切れなかったということはそういうことでしょうね」と言った。 広島との最終戦に敗れはしたが、1点を追う4回には23イニング連続無得点だった苦手ジョンソンから丸が逆転2ランを放った。3連敗中の左腕から5回までに3点を奪い、110球で降板させた。8回に1点を勝ち越されると、追う展開で守護神デラロサを投入。1死二、三塁から得点を許さず、9回の同点劇につなげる粘りをみせた。15日には腰痛で離脱していた菅野が復帰し、最短Vの18日中日戦からは敵地で7連戦。1戦1戦着実に戦っていく。【前田祐輔】 ▽巨人大城(10回1死三塁から捕逸で決勝点を献上)「全部自分のミスです。また明日頑張ります」 ▽巨人宮本投手総合コーチ(今季初のブルペンデーに)「何とかみんなで、という気持ちでしっかりゲームは作ってくれた」

◆両軍ともに総力戦となった延長10回に広島が相手バッテリーのミスから決勝点を奪った。巨人とのレギュラーシーズン最終戦を勝利で締めくくった。広島緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。 -総力戦となった 選手が本当に最後まで最後まで諦めずに執念を見せて頑張ってくれた。それしかない。それ以上ないよ。 -主砲鈴木は打席の中でフォームを変えながら突破口を開いた 1人1人ではなく、全員が。今日みたいなゲームで1人を褒めても仕方がない。 -巨人とのレギュラーシーズン最終戦勝利 まだ連戦は続くからね。しんどい試合が続くけど、残り試合も少ないし、選手たちは悔いを残らないように1試合1試合、1球1球、頑張って戦っていくだけ。

◆巨人沢村拓一投手がパーフェクト投球でブルペンデーの"1番手"を担った。 中2日で4月6日以来今季2度目の先発。3回を6奪三振で無安打無失点に抑えた。「言われたところで投げるだけ。中継ぎの気持ちで投げられた」。宮本投手総合コーチの計らいで試合前のブルペンに「沢村行くぞ!」と電話が入り、野手が試合開始直前にマウンドを掘るなど、救援登板時さながらの演出に結果で応えた。

◆巨人宮本和知投手総合コーチ(55)が粋な演出で、今季初導入のブルペンデーで先発した沢村の好投を引き出した。 主戦場の救援登板時のシチュエーションを再現するために、野手陣にも協力を仰いだ。試合前のブルペンのマウンドを捕手の炭谷が掘り、投球後の状態に近づけた。ブルペン投球中には宮本コーチがベンチから「沢村行くぞ!」と出番を告げる電話を入れた。試合開始直前にはベンチから守備位置へ向かう野手がマウンドを経由。通常の先発時とは異なる、土が掘られた状況を作った。 宮本コーチは3回をパーフェクト投球で投げきった沢村に「パーフェクトでしたね。リリーフのシチュエーション、ルーティンを全て彼の望み通りにしました。ブルペンは10球で行きましたし、マウンドもちょっと荒らしてもらいました。リリーフの場合は誰かが投げているわけだからね」と演出効果を口にした。 今季初導入のブルペンデーには「成功か失敗かで言われたら、個々に反省はあるだろうけど、しっかりとゲームは作れたなと思います」と評価し「今日はオープナーということがチームに浸透して、何とかみんなでという気持ちが、投手陣と野手陣が何か1つになったというのは、見ててうれしかったですね」と振り返った。

◆広島の4番松山竜平外野手も2安打3打点と気を吐いた。6回は1点差に詰め寄り、なおも2死二、三塁で代わったばかりの田口から左前打を放ち、一時逆転。同点の8回は勝ち越し二塁打を放った。 いずれも決勝打にはならなかったが「得点圏(での打撃)が大事だと思っている。もうやるしかない」と中軸の打者として勝利に貢献して納得の表情だった。

◆両軍ともに総力戦となった延長10回に広島が相手バッテリーのミスから決勝点を奪った。巨人とのレギュラーシーズン最終戦を勝利で締めくくった。広島緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。   -総力戦となった 選手が本当に最後まで最後まで諦めずに執念を見せて頑張ってくれた。それしかない。それ以上ないよ。 -主砲鈴木は打席の中でフォームを変えながら突破口を開いた 1人1人ではなく、全員が。今日みたいなゲームで1人を褒めても仕方がない。 -巨人とのレギュラーシーズン最終戦勝利 まだ連戦は続くからね。しんどい試合が続くけど、残り試合も少ないし、選手たちは悔いを残らないように1試合1試合、1球1球、頑張って戦っていくだけ。

◆3位広島が首位巨人とのレギュラーシーズン最終戦で、延長10回の死闘を制した。3番鈴木誠也外野手(25)が先制の27号ソロを含む2安打2打点でチームをけん引。打席の中で打撃フォームを変える柔軟性を見せた。2位DeNAも勝って0・5ゲーム差のままで、シーズンは残り6試合。主砲を中心に最後まで上位を狙っていく。 広島がシーソーゲームを制し、巨人戦の連敗を3で止めた。5-5の延長10回1死三塁。相手の捕逸から決勝点は生まれたが、粘りが勝利をたぐり寄せた。歓喜の輪の中心にいたのは、変幻自在の打撃を見せた主砲鈴木だった。 チーム無安打で迎えた4回。対戦成績8打数1安打だった2番手高木に「タイミングを取るのが難しかった」と形へのこだわりを捨てた。打席の中で巨人坂本勇のように左足を大きく上げて構えたかと思えば、いつものように上げるなど、タイミングを計った。フルカウントから浮いた真っすぐを捉えた5球目はノーステップ打法。2年連続大台まであと3本とする27号ソロで先制点を奪った。 鈴木は、2点ビハインドの6回も4番手大竹に対し「何となく合っていなかった」と再びノーステップ打法でチェンジアップを引き付け、右翼線へはじき返し適時二塁打で反撃ムードを高めた。打席で形にはこだわらず、結果のみを求める。普段の練習から日本だけでなく、米大リーグの打者の打撃フォームを取り入れ、打席の選択肢を増やしてきた。勝負どころで度胸と高い技術力を発揮した。 レギュラーシーズン最後の対戦。両軍とも、この先の短期決戦を見据えたような総力戦だった。緒方監督は「選手が本当に最後まで諦めずに執念を見せて頑張ってくれた。それしかない。それ以上ないよ」とたたえた。それでも鈴木は「(内容で)勝ったとは思っていない。(結果的に)競り勝てたのは良かった」と表情を引き締めたまま。移動試合のナイターからデーゲームで7連戦の5試合を終え、3勝2敗。15日から再び広島に戻り、移動試合のナイター、デーゲームと続く。上位争いに食らい付くためにも、最後まで歯を食いしばる。【前原淳】

◆巨人・丸佳浩外野手(30)が14日、広島最終戦(東京ドーム)に「3番・中堅」で先発出場。1点を追う四回無死一塁から。右翼2階席に飛び込む特大の27号2ランを放った。  「(坂本)勇人さんが塁に出てくれて、僕も次にしっかりつなごうという気持ちで打席に入りました。点をとられた後だったので、逆転できて、最高の形になりましたね! 感触もすごい良かった」  打った瞬間、スタンドインを確信した丸はバットをほうり投げた。相手の先発左腕・ジョンソンが投じた132キロのスライダーを捉え、2試合ぶりの一発。8月31日-9月6日まで6連敗していた際は22打数2安打と不振に陥っていたが、試合前の最近5試合では18打数8安打の打率・444、3本塁打と完全に調子を取り戻している。  復調の裏にあったのは「ツイスト打法」。不振時に阿部から勧められ、取り入れた。体の開きを抑制するなど、徐々に自身のバランスを取り戻した丸。"優勝請負人"がラストスパートをかける。

◆巨人・沢村拓一投手(31)が14日、「ブルペンデー」として臨んだ広島最終戦(東京ドーム)の1番手として先発。3回40球を投げ、1人の走者も許さない完全投球で、6三振を奪う快投を披露した。  本拠地・東京ドームでは2014年9月21日のヤクルト戦以来、1819日ぶりの先発。リリーフ投手が継投していく「ブルペンデー」の先陣を任されたが、しっかりと役割を果たし「先発という気持ちは全くなかった。ただ、救援陣のなかで一番最初に投げにいくという気持ちでした。先頭を出さないようにだけを心がけました」と振り返った。  一回、先頭の西川を148キロのスプリットでいきなり空振り三振に抑えると、菊地涼を遊邪飛、鈴木を150キロのスプリットで空振り三振に斬った。二回以降も、安定した投球でアウトを重ねた沢村。仕事を全うし、バトンを渡した。

◆巨人の丸が惜敗の中で2安打3打点と活躍した。四回無死一塁で今季、この打席の前まで17打数1安打に抑え込まれていたジョンソンから右翼席へ特大の27号2ランを運び「感触は良かった」と振り返った。  4-5の九回1死一、二塁では左前へ適時打。復調を感じさせる好結果を出したが「そこまでいいとは思っていない」とかぶりを振り「納得できることがあるかどうかが、長くやっていると大事になってくる」と話した。

◆広島の鈴木が2打点で勝利に貢献した。四回に先制の27号ソロを左越えへ運び、六回2死一、二塁では右翼線へ適時二塁打。ともに、追い込まれてからノーステップに打撃を変える工夫が実り「(タイミングを)合わせようと思った。最後、いい形になった」と手応えを語った。  打率3割3分7厘でリーグトップを独走し、好調を維持。ただ、個人記録には関心を示さず「チームが勝てればいい。残り少ないのでしっかりやりたい」と気を引き締めた。

◆4時間21分に及ぶシーソーゲームを制し、巨人戦連敗を3で止めた。5-5の延長十回1死三塁から捕逸で勝ち越し。最後は幸運な形になったが、勝機をつなげたのは3打点を挙げた松山だった。六回2死二、三塁で2点打。4-4の八回1死一、三塁で適時二塁打を放った。バティスタがドーピング検査で陽性反応を示して8月中旬に離脱してから主に4番を任される主軸は「これから先もある」と上位進出へ視線を鋭くした。

◆延長十回、試合終了を見届けると、巨人・原辰徳監督(61)はきびすを返してベンチ裏に消えた。4時間21分、ベンチに2人を残すだけの総力戦で競り負け、指揮官は「紙一重? そうですね」とため息をついた。  7連戦中のローテーションの谷間に「ブルペンデー」を今季初採用。救援陣だけで戦う新戦術で、東京ドームでは1819日ぶりに先発した沢村が3回を完全、6奪三振と順調に滑り出した。  宮本投手総合コーチが「(沢村には)中継ぎと同じ気持ちでいけるように準備した。試合前のブルペンは中継ぎと同じ10球。野手に頼んで(真っ新な)マウンドを(踏み荒らして)削ってもらって、開始前はブルペンに電話した」と明かす手の込みよう。ところが2番手以降の高木、マシソン、大竹が次々と失点してプランが崩壊した。十回に鍵谷のフォークボールを大城が捕逸。これが決勝点となった。  打線も四回に逆転、終盤にも2度追いつきながら決め手を欠き、原監督は「勝負強い人、勝負弱い人がはっきり見えた。後攻めで優位なのに勝ち切れなかった」と厳しかった。  優勝へのマジックナンバーは「6」のままで、最速Vは18日の中日戦(ナゴヤドーム)に。同日からビジター7連戦で、優勝の可能性のある東京ドームの試合は27日のDeNA戦だけとなった。ただ、5年ぶりVの優位は揺らがない。残り11試合。頂点をつかむまで手綱は緩めない。(伊藤昇) 先発して3回を無安打無失点の巨人・沢村 「言われたところで投げるだけ。戦力になれるように準備したい」 十回の捕逸が決勝点となった巨人・大城 「全部、自分のミスです」

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
72582 0.554
(↓0.004)
M6
(-)
11623
(+5)
529
(+6)
167
(+1)
78
(+1)
0.260
(-)
3.740
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
68633 0.519
(↑0.004)
4.5
(↑1)
9561
(+7)
564
(+4)
153
(+1)
38
(-)
0.246
(↑0.001)
3.890
(↓0.01)
3
(-)
広島
69653 0.515
(↑0.004)
5
(↑1)
6565
(+6)
565
(+5)
134
(+1)
78
(+1)
0.253
(-)
3.590
(-)
4
(-)
阪神
61666 0.480
(↓0.004)
9.5
(-)
10500
(-)
544
(+3)
89
(-)
90
(+1)
0.251
(↓0.002)
3.550
(↑0.01)
5
(-)
中日
62682 0.477
(↑0.004)
10
(↑1)
11511
(+3)
512
(-)
82
(-)
61
(-)
0.265
(-)
3.790
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
54782 0.409
(↓0.003)
19
(-)
9613
(+4)
686
(+7)
154
(+1)
57
(-)
0.244
(-)
4.700
(↓0.01)