巨人(☆5対1★)広島 =リーグ戦24回戦(2019.09.13)・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:山口 俊(14勝4敗0S)
敗戦投手:九里 亜蓮(8勝8敗0S)
  DAZN
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◆巨人は初回、岡本の適時打で先制する。その後、2-1で迎えた4回裏に阿部の適時打で1点を追加すると、7回には田中俊の適時打などで2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・山口が8回途中1失点10奪三振の快投で今季14勝目。敗れた広島は、打線が4安打1得点と沈黙した。

◆今季の広島西川龍馬内野手(24)は巨人戦で打率4割2分の5本塁打。 巨人戦がカード別の最高打率で、特に東京ドームでは9試合のうち7試合で2安打以上放ち、36打数19安打、4本塁打、打率5割2分8厘の大当たり。

◆巨人岡本和真内野手(23)が、先制の左前適時打を放った。 1回1死一、二塁、カウント2-2から広島九里の内角に沈む変化球を左前に打ち返した。「いいところに転がってくれました。先制点がとれて良かった」とコメントした。

◆巨人阿部慎之助捕手(40)が右前適時打を放ち、リードを広げた。 1点リードの4回2死一、三塁、広島九里の低めの変化球を右前にはじき返した。 9月初の適時打に「打ったのはチェンジアップ。打ててよかった」とコメントした。

◆巨人は1回に岡本の左前適時打で先制。3回に小林の押し出し死球で追加点を奪った。先発山口は3回まで無安打5奪三振と好投。 広島は4回に松山の左前適時打で1点を返した。巨人はその裏、阿部の右前適時打で1点追加。先発山口は6回まで2安打1失点。 巨人は7回に田中俊の適時打などで2点を加えて快勝。優勝へのマジックを6とした。先発山口はリーグ単独トップの14勝目。 広島九里が8敗目。

◆巨人が優勝へのマジックナンバーを6とした。1回に岡本の適時打で先制し、3回に押し出し死球、4回に阿部の適時打で加点した。山口は8回途中1失点で10三振を奪いリーグトップの14勝目。広島は九里が4回3失点と崩れた。

◆広島は首位巨人に投打に力負け。2位浮上を逃し上位争いから後退した。 先発九里亜蓮投手が4四死球を与えるなど4回3失点降板の大誤算。攻撃陣は先発山口ら巨人投手陣の前に1得点に終わった。首位巨人との最後の2連戦初戦を落とし、ゲーム差は6に広がった。 緒方監督は「いいゲームができなかった。1戦1戦、また明日。そういう気持ちで戦っていく」と厳しい表情を見せた。 ▽広島九里(4回8安打4四死球3失点に)「見ての通りです。試合をつくることができなかった。申し訳なく、悔しい気持ちです」 ▽広島佐々岡投手コーチ(先発九里に)「もう少し大胆にいってほしかった。打線、球場を考えると慎重になる気持ちも分かるが、大胆にいけないと走者をためてしまう」 ▽広島迎打撃コーチ(巨人山口に4安打1得点10三振)「相手の出来が良かった。カウント球から仕掛けていかないといけなかった」

◆巨人阿部慎之助捕手が1点差に迫られた直後の4回に右前適時打を放ち、試合の流れを呼び戻した。 2死一、三塁から広島九里の外角低めに落ちるチェンジアップをとらえ「良かったよ」と勝利に貢献。2安打1四球で3度出塁し、原監督は「今日はしぶとく、どんな球が来ても対応できそうな感じでしたね」と評価した。

◆巨人4番岡本和真内野手が、先制の左前適時打を放った。1回1死一、二塁、カウント2-2からしぶとく三遊間を破り「いいところに転がってくれました。先制点がとれて良かった」と喜んだ。 7回は代走増田大が二盗後に、ボークを誘い貴重な追加点につなげた。硬軟織り交ぜ、マジック6。マジック9の段階では「まだまだ」と話していた原監督は「『まだまた』ぐらいじゃない」と前進を表現した。

◆"3冠右腕"が赤ヘルをねじ伏せた。巨人山口俊投手(32)が、広島打線を8回途中4安打1失点に抑え、ハーラー単独トップの14勝目(4敗)を挙げた。奪三振も10個を重ねて今季通算175とし、DeNA今永を抜き、勝率とともにリーグトップに立った。優勝マジックは1つ減り「6」。最短での優勝は16日阪神戦(東京ドーム)となる。 宝刀で仕留めた。2点リードの7回2死一、二塁。代打坂倉を、ど真ん中からスッと沈むフォークで空振り三振に斬った。「点差を詰められたくなかった。何とかリードの状態でいきたかった」。ピンチにも表情一つ変えない。行きかけた流れをせき止めた。 安定感は向上心が支える。7月中旬から曲がり幅の小さいスライダーを活用。元々のスライダーのイメージをぼかし投球幅を広げるためにシーズン序盤から改良を重ねていた。カットボールを得意とする菅野、マシソン、デラロサらに自ら足を運び、握り、投げ方を教わった。この日は自慢の直球、フォークに次ぐ24球(21・6%)を投球。「全部の球種でストライクがとれた」と得意球の威力を最大限に引き出した。 8回2死一塁、111球と余力十分で降板。交代を告げられた際は一瞬、驚いた表情も見せたが「投げきりたい気持ちもあるけど(中川)皓太が頑張ってくれた」と頭を下げた。14日広島戦は中継ぎの沢村が先発し今季初の「ブルペンデー」を予定。「今年ここまでやれているのは野手、リリーフ陣のみなさんのおかげ。感謝しています」。救援陣へ次の1勝へのバトンを託した。【桑原幹久】 ▽巨人原監督(14勝目の山口に)「ボールそのものは非常に良かったですね。会沢に(3連続)フォアボールというのがね。越えてほしいね」

◆2位浮上が逃げた。広島は首位巨人とのシーズン最後の2連戦初戦で投打に精彩を欠き、力負けを喫した。先発九里が立ち上がりから失点を重ねると、攻撃陣も先発山口ら巨人投手陣に1得点止まり。単独2位浮上のチャンスを逃し、2位DeNAに0・5ゲーム差。首位巨人とのゲーム差も6に広がった。クライマックスシリーズ(CS)で再戦の可能性もある首位巨人に、14日は勝ってシーズンを終えたい。追う立場の広島が自滅から敗れた。先発九里が4回までに4四死球を与え、3失点。あっさりと試合の主導権を巨人に渡すと、7回も20歳の遠藤が2者連続四球から自らボークを記録するなど2失点で試合の大勢が決まった。8回まで5投手で163球を費やす重い空気。攻撃陣にもリズムが生まれなかった。先発山口に5回までに9三振を喫するなど、4安打1得点。投打に力負けした首位巨人の背中がさらに遠くなった。 九里は1回1死一、二塁から岡本に先制打を浴びると、3回は2死満塁から押し出し死球。4回にも1点を失った。立ち上がりから球数を要し、4回90球で降板。失点はいずれも四死球が絡んだ。緒方監督は「反省を生かし切れていないよね」と今季何度も繰り返された失点パターンに首をひねった。 首位巨人とのゲーム差が6に広がっただけでなく、試合のなかった2位DeNAには0・5ゲーム差となった。開幕から苦しい戦いが続く今季も、残り8試合。逆転優勝の望みが薄れても、まだ2位浮上の希望はある。緒方監督は「先のことは考えていない。シーズンの残り試合も少ない。目の前の試合に全力で戦っていく」と前を向く。過去3年とは違い、広島は上位争いに食らい付く立場。逃げる立場ではない。14日、レギュラーシーズン最後の対戦となる巨人とはCSでの再戦の可能性がある。攻める姿勢を前面に、勝って終わりたい。【前原淳】 ▽広島迎打撃コーチ(巨人山口に4安打1得点10三振)「相手の出来が良かった。カウント球から仕掛けていかないといけなかった」 ▽広島佐々岡投手コーチ(先発九里に)「もう少し大胆にいってほしかった。打線、球場を考えると慎重になる気持ちも分かるが、大胆にいけないと走者をためてしまう」 ▽広島九里(4回8安打4四死球3失点に)「見ての通りです。試合をつくることができなかった。申し訳なく、悔しい気持ちです」 ▽広島松山(4回に唯一の得点となる左前打もチーム敗戦に一言のみ)「また明日頑張ります...」

◆広島は投手陣が計8四死球を与え、打線も4安打で1点に抑えられた。完敗で巨人戦3連敗を喫し、緒方監督は「いいゲームをできなかった。反省を生かせていない」とさばさばと振り返った。  先発九里は毎回得点圏に走者を背負い、4回8安打3失点で降板。巨人打線の圧力に窮屈な投球となり「見ての通りだと思う。ゲームをつくることができなかった。悔しい」と敗戦の責任を背負った。 広島・高ヘッドコーチ(山口に抑えられ) 「球に威力を感じた。クライマックスシリーズ(CS)で対戦する可能性もある。対策を練らないと」 広島・佐々岡投手コーチ(九里に) 「慎重になるのは分かるけど、もう少し大胆に攻めてほしかった」 松山(四回に適時打) 「また頑張るだけです」

◆巨人の岡本が先制適時打を放ち勝利に貢献した。一回1死一、二塁で、九里の内角の変化球を、肘を畳んでしぶとく打ち返して三遊間を抜いた。2試合連続打点を挙げ「いいところに転がってくれた。先制点が取れて良かった」と喜んだ。  これで6試合連続安打。前日12日には29号ソロを放ち、2年連続の30本塁打にあと1本とするなど、チームが5年ぶりのリーグ優勝へひた走る中で主砲として好調を維持。吉村打撃総合コーチは「立ち上がりのいいところでタイムリーが出た。打点を稼げているのはいいこと」とたたえた。 原監督(八回途中1失点の山口に) 「ボールそのものが良かった。(交代は)球数的なものと、いろんなものがあって」 阿部(四回に適時打) 「打てて良かった」

◆増田大が足で1点をもぎ取った。七回1死から四球で出た阿部の代走で出ると、チームトップの今季14個目となる二盗に成功。さらに三盗を狙うしぐさで遠藤のボークを誘って三進し、田中俊の右前適時打で生還した。育成出身で、走力で存在感を発揮する26歳は「足でかき回せたと思う。開幕時より冷静に積極的にできている」とうなずいた。

◆涼しげな表情は最後まで崩れなかった。巨人・山口俊投手(32)が八回途中まで4安打1失点に抑え、ハーラー単独トップの14勝目(4敗)を挙げた。  「誠司のリードもそうですし、頼もしい野手陣がいるので自分のペースで投げられた。今年の中でもいい投球だったかなと思います」  最速150キロの直球にフォークボールやスライダーを織り交ぜ、10三振を奪った。勝利数と、175奪三振、勝率・778でリーグ3冠。個人成績は軒並みキャリアハイでも「僕自身の結果よりもチームの優勝を一番目標にしてやっている」と言い切った。  優勝争いの中でも"息抜き"を大事にしている。右肘周囲の張りで8月上旬にチームを離脱した期間に横浜時代の先輩、DeNA・木塚投手コーチから学んだ「丹田呼吸法」を思い出した。  へその数センチ下にある丹田が動くよう深く呼吸し、上半身の力みを解放する。「意識を下に落とせば下半身主導で動ける。呼吸で重心の位置を落とせる」と、この日も投球間に実践し、投球フォームの乱れを防いだ。  G投は14日に救援陣だけで投げ切るブルペンデーを実施する。32歳の奮闘でこの日、2番手で登板した中川以外の救援陣は休んだ。原監督も「非常にリリーフ陣にとってよかった」とねぎらった。  2連勝で優勝へのマジックナンバーは「6」。最短Vは16日だ。プロ14年目の山口にとって初めてのリーグ優勝が、目前まで迫った。 (谷川直之)

◆山口は投げたいボールを、投げたいコースへ、思い通りに決めていた。まさに自由自在というピッチングだった。  特にフォークボール。カウントが悪いときにはストライクを取れるし、追い込んだら低めで三振を取れる。使い方が絶妙だった。  今季は、リリースポイントで最も力が伝わるところを求め、オーバーハンドからサイド気味に変えている。そのせいか、球威はもちろんのこと、コントロールもよくなった。効果は絶大ということだろう。  打線は四回までに3点を挙げながら、9残塁。あと一本が出ず、試合を決めきれずにいた。昨年までの広島戦なら、追いつかれ、ひっくり返されても、おかしくはない展開。そこで踏ん張り、優勝を引き寄せる力投をしただけに、価値は高い。  最近5試合は、長くても七回途中までだった。その壁を破り、この日は八回途中まで。完投も十分いけそうなペースだった。クライマックスシリーズと日本シリーズを見据えた上でも、チームにとって心強い復調だ。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
72572 0.558
(↑0.003)
M6
(↑1)
12618
(+5)
523
(+1)
166
(-)
77
(+2)
0.260
(-)
3.730
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
67633 0.515
(-)
5.5
(↓0.5)
10554
(-)
560
(-)
152
(-)
38
(-)
0.245
(-)
3.880
(-)
3
(-)
広島
68653 0.511
(↓0.004)
6
(↓1)
7559
(+1)
560
(+5)
133
(-)
77
(+1)
0.253
(↓0.001)
3.590
(↓0.01)
4
(-)
阪神
61656 0.484
(↑0.004)
9.5
(-)
11500
(+7)
541
(+1)
89
(+2)
89
(+2)
0.253
(↑0.001)
3.560
(↑0.02)
5
(-)
中日
61682 0.473
(↓0.004)
11
(↓1)
12508
(+1)
512
(+7)
82
(-)
61
(-)
0.265
(↓0.001)
3.820
(↓0.02)
6
(-)
ヤクルト
54772 0.412
(-)
19
(↓0.5)
10609
(-)
679
(-)
153
(-)
57
(-)
0.244
(-)
4.690
(-)