楽天(★2対3☆)西武 =リーグ戦20回戦(2019.09.08)・楽天生命パーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:小川 龍也(4勝1敗1S)
(セーブ:増田 達至(3勝1敗26S))
敗戦投手:森原 康平(2勝2敗0S)

本塁打
【楽天】ブラッシュ(31号・6回裏2ラン)

  DAZN
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◆西武が接戦を制した。西武は初回、1死一二塁から中村の適時打で2点を先制する。その後同点を許すも、8回表には山川の適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・小川が今季4勝目。敗れた楽天は、9回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆西武中村剛也内野手(36)が、先制の2点適時二塁打を放った。 1回1死一、二塁、楽天先発石橋の初球、高め138キロを左中間へ運んだ。得点圏で仕事を果たし「ランナーかえせてよかったです。森ナイスラン!」。一塁から一気に生還した後輩をたたえた。今季の打点は117となった。

◆楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(30)が6回に同点に追いつく31号2ランを放った。 2死一塁で代わったばかりの西武平良の153キロをハードコンタクト。打球角度19度に対し、打球速度が172キロを記録する弾丸ライナーで逆方向の右翼席にたたき込んだ。「前の打席でミスショットしていたから、必ず打ちたいと思っていたよ。石橋が頑張っていたし、打つことができて良かったよ」と笑みを浮かべた。 9月に入って4本目。ウィーラーが持つ球団助っ人シーズン最多本塁打(17年、31本)に並んだ。

◆西武は1回、中村の適時二塁打で2点を先制。楽天は初回から2イニング連続で先頭が出塁も、併殺などでチャンスを生かせず。 楽天は6回2死から銀次が中前打で出塁。西武は本田から平良へ継投に入ったが、ブラッシュが同点の31号2ラン。 西武は8回に山川が決勝打。小川が4勝目。増田が26セーブ目。楽天は2カード連続負け越しで再び借金1。森原が2敗目。

◆楽天が痛恨の2カード連続負け越しを喫した。8回にセットアッパー森原が西武山川に打たれ、平石監督は「あいつでやられたらしょうがない」。 打線は10安打を放ちながら、ブラッシュの球団助っ人シーズン最多に並ぶ31号の2点のみ。1点を追う9回は2死一、三塁から前日決勝打でこの日も2安打の島内が倒れた。指揮官は「島内が打ち取られたらしょうがない」。直接対決1試合を残すのみの3位ロッテも敗れ、0・5差は変わらなかった。

◆西武7番山川穂高内野手が値千金の決勝二塁打を放った。 同点の8回2死一、二塁、楽天セットアッパー森原から左中間へ勝ち越し打。「来た球をコンパクトに打ちました。勝てたのが一番。勝利につながる打点はうれしいですね」とほっとした表情。打点を111に伸ばし、117打点でトップを走る4番中村を追う。

◆神様、仏様、平井様-。西武平井克典投手(27)が、楽天戦の8回に登板し、今季の登板試合数が72まで伸びた。右打ち強打者のブラッシュ、浅村を任され無失点に封じ、1点差勝ちに貢献。1961年(昭36)に「鉄腕」稲尾和久が記録したパ・リーグ記録の78試合超えも視界に捉えた。迫力満点の山賊打線に隠れがちだが、ブルペンにもこんなタフマンが控え首位ソフトバンクを猛追する。ピンチこそ真骨頂だ。8回2死、平井が前打席で2ランを放っていた4番ブラッシュとにらみあった。5球目を詰まらせたが内野安打に。1発を浴びれば逆転の場面で、昨季までの同僚、浅村を迎えた。 サイドハンドから散らして誘った。フルカウントからの6球目。低めにスライダーを落とし、右飛に仕留めた。大きくうなずいてベンチに戻りハイタッチ。勝負の分水嶺(れい)となる、ずっしり重たい1アウトを奪った。「この時期、疲れていない選手はいない。野手のみなさんが点を取ってくれるので、疲れている姿は見せちゃいけない。気合ですね。毎日が」と言った。 キレのいいスライダーと肝っ玉を武器に、1年目に42試合、昨季は64試合に登板した。今季は目標の「70試合」をクリアし、なお数字を伸ばす。「ちゃんとやるべきことをやれば、数字はついてくる」。129戦目での72試合登板は、シーズン換算で79試合ペース。「鉄腕」稲尾超えも現実味を帯びる。 強力な山賊打線を陰で支えている。開幕当初から、ゲーム展開にかかわらずマウンドに駆ける。走者を背負う回の途中、イニングまたぎも元気よくこなして信用を積み上げ、勝ち試合の8回を任されるセットアッパーに。球宴にも監督推薦で初出場を果たした。球団の顔として、西武線沿線などに掲出される8月の日程ポスターにも抜てきされ、キャッチコピーは「快刀乱麻のジョーカー」。社会人1年目に「このままじゃクビになるぞ」と言われ、意を決して転向したサイドハンドが、胸がすく成り上がりを体現している。 優勝争いの中でフル回転が続く27歳。「意気に感じてやりたいですし、すごく充実しています」。11日から本拠地で首位ソフトバンクとの直接対決。偉大すぎる鉄腕に迫るたび、チームがリーグ2連覇へと近づく。【鈴木正章】 ▽西武辻監督(ピンチを脱した平井に)「プレッシャーのかかるところで、よく抑えてくれた」

◆西武平井克典投手(27)が、楽天戦の8回に登板し、今季の登板試合数が72まで伸びた。平井が"アニキ"の背中を追い越した。72登板で、西武の投手コーチだった森慎二氏が02年に記録した71登板を上回った。 プロ1年目に半年間、指導を受けた。「アニキみたいな存在でしたね。何かあれば、いちいち相談していました」。しかし17年6月28日、多臓器不全で亡くなった。あまりに早い別れだった。「もう2年なんですね...」。緊張で顔が引きつってると「緊張なんかしてんじゃねえよ!」と笑って突っ込まれたことを、ついこの間のことのように覚えている。 休む間もなく投げ続けている。打たれた試合もある。回またぎも「あんまり気にしないですね」と意に介さない。「メリハリ。マウンドでの切り替えが、大いにある」とタフの答えは授かった内面にあった。今年で28歳。偶然にも森氏が71登板した年齢と同じだ。「まだ実感はないです。終わったときに達成感が出てくるのかな」。西武の中継ぎエース。看板を背負うにふさわしいマインドでブルペンを支える。【西武担当 栗田成芳】

◆楽天対西武20回戦(楽天生命パーク)が8日、行われ、楽天のJ・ブラッシュ外野手(30)が六回に右翼席へ本塁打を放ち、楽天の歴代外国人選手トップタイのシーズン31本塁打を記録した。  0-2の六回2死一塁で、西武2番手の平良海馬投手(19)の投じた外角直球を流し打って同点2ラン。Z・ウィーラー内野手(32)が2017年にマークしたシーズン31本塁打に並んだ。  ブラッシュは6日の西武18回戦(同)で左越え30号2ランを放ち、楽天の外国人選手で初となる来日1年目の30本塁打をマークした。

◆楽天は接戦を落として勝率5割を再び切った。2-2の八回に登板した森原が2死一、二塁のピンチを招き、山川に適時二塁打を浴びて痛恨の勝ち越し点を献上し「相手が上でした」と脱帽した。  クライマックスシリーズ(CS)進出争いが大詰めを迎えた9月に入り、2勝5敗と苦戦している。平石監督は「あいつ(森原)でやられたらしょうがない。どの試合も大事。しっかりやっていく」と懸命に気持ちを切り替えようとしていた。

◆西武の本田は六回途中まで1失点と好投したが、出身地の仙台で白星はつかめなかった。味方の好守にも助けられて五回までは散発3安打。しかし2-0の六回に2死から銀次に安打を許すと降板を告げられ、代わった平良が同点2ランを浴びた。7勝目を逃し「銀次さんで切りたかった。次への課題です」と悔やんだ。  辻監督も「2死から安打。あそこを踏ん張ってくれていたら理想だったけどね」と指摘した。ただ、優勝争いの重圧の中、先発としての役割は果たした。

◆先発の本田は、2-0の六回2死で銀次に中前打を浴びて降板。2番手・平良がブラッシュに同点2ランを浴び、故郷・仙台での初白星を逃した。5回2/3を4安打1失点の好投も7勝目を逃した4年目右腕は、「銀次さんで切りたかった。次への課題です」と悔しげに振り返った。 六回途中で降板した本田について西武・辻監督 「2死から安打。あそこを踏ん張ってくれていたら理想だったけどね」

◆西武は8日、楽天20回戦(楽天生命パーク)に3-2で競り勝ち、ロッテを下した首位・ソフトバンクとの1ゲーム差を保った。4番・中村剛也内野手(36)が先制の2点打を放ち、7番・山川穂高内野手(27)が2-2の八回2死一、二塁で勝ち越しの適時二塁打。楽天を下回る5安打ながら勝負どころで主砲が走者をかえした。11日からはソフトバンクとの直接対決2連戦(メットライフ)に臨む。  首位・ソフトバンクを追い続ける執念が、山川のバットに乗り移った。2-2の八回2死一、二塁で、左中間へ決勝の適時二塁打。粘りと意地をみせた。  「来た球をコンパクトに打ちました。勝ててよかったです。それが今の時期で一番です」  殊勲の一打で1日前の汚点をきれいに払拭した。前日7日の楽天戦(楽天生命パーク)では左越え41号ソロ。だが、一塁守備でミスを犯した。1点リードの四回1死一、二塁で茂木のゴロを捕球後、カバーに入った投手の高橋光へトスせずに自らベースを踏みに行って内野安打に。直後の4失点につながり、逆転負けを喫した。「完全に僕のミス。あれでチャンスを広げてしまった」と反省していた。  「勝利につながる打点。きょうみたいなヒットが打ててうれしかったです」と胸を張る貴重な一打。一塁の山川は勝利が決まると、マウンドで、三塁から歩み寄ってきた中村とハイタッチを交わした。  山川が8月11日から4番を外れ、現4番の中村は、一回1死一、二塁で左翼へ先制の2点二塁打。「初球から思い切り振っていった。本来ならもっと打って、楽な展開で勝たないと」と大勝できない試合内容を課題に挙げながら、山川(111)を抜いてリーグトップに立った打点を、117に伸ばした。  5安打ながら2人の勝負強さで競り勝った西武は、3日からのビジター2カードを5勝1敗で終え、首位・ソフトバンクを1ゲーム差でピタリと追走する。9日と10日は試合がなく、11日から本拠地で直接対決2連戦を控える。  「いよいよです。けがしてもいいくらい頑張ります」。ホームランダービーのトップを独走する山川が、雌雄を決する2試合に向けて目の色を変えた。山川、中村の大砲2人が所沢の夜空にアベックアーチをかけ、ソフトバンクを捕える。 (山口泰弘)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
70544 0.565
(↑0.004)
-
(-)
15534
(+9)
498
(+6)
169
(+1)
106
(-)
0.252
(↑0.001)
3.560
(↓0.01)
2
(-)
西武
71571 0.555
(↑0.004)
1
(-)
14695
(+3)
643
(+2)
163
(-)
124
(-)
0.266
(↓0.001)
4.450
(↑0.02)
3
(-)
ロッテ
63634 0.500
(↓0.004)
8
(↓1)
13574
(+6)
551
(+9)
149
(+1)
72
(-)
0.247
(-)
3.860
(↓0.05)
4
(-)
楽天
62634 0.496
(↓0.004)
8.5
(↓1)
14554
(+2)
536
(+3)
129
(+1)
40
(-)
0.251
(-)
3.860
(↑0.01)
5
(-)
日本ハム
59655 0.476
(↑0.004)
11
(-)
14521
(+2)
540
(-)
88
(+1)
47
(+1)
0.254
(-)
3.820
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
55666 0.455
(↓0.003)
13.5
(↓1)
16487
(-)
570
(+2)
89
(-)
109
(-)
0.244
(-)
4.060
(↑0.02)