楽天(☆5対3★)西武 =リーグ戦19回戦(2019.09.07)・楽天生命パーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:辛島 航(9勝5敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(2勝7敗33S))
敗戦投手:髙橋 光成(10勝6敗0S)

本塁打
【西武】山川 穂高(41号・2回表ソロ)

  DAZN
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◆楽天は2点を追う3回裏、島内の適時打で1点差とする。続く4回には、島内と渡邊佳の連続適時打などで一挙4点を挙げ、逆転に成功した。投げては、先発・辛島が5回2失点と試合をつくり今季9勝目。敗れた西武は9回に追い上げを見せるも、あと一歩及ばなかった。

◆西武山川穂高内野手(27)が、41号ソロを放った。 1点リードの2回無死、楽天先発辛島の初球、低めのカーブをすくい上げた。高々と舞い上がった打球は左翼席中段へ。8月31日ソフトバンク戦以来、6試合ぶりとなる1発に「久しぶりにホームランが打ててよかったです」と喜んだ。

◆楽天島内宏明外野手(29)が1番起用に結果で応えた。 2点を追う3回に右前適時打で反撃ののろしを上げると、押し出しで追いついた4回2死満塁では左中間へ勝ち越しの2点適時二塁打。先発の辛島を援護し「ピッチャー陣で僕のバッティングを称賛してくれるのは辛島くらいなんで。その辛島を援護できて良かったです」と真顔で言った。 4連敗中のチームは大幅に打順を組み替え。1番に島内を入れ、不動のリードオフマンだった茂木を7番、打線の軸としてけん引してきた3番の浅村を5番と、いずれも今季初の打順に配置した。

◆西武は初回に森の適時二塁打で先制。2回は山川がリーグトップ独走の41号で追加点。楽天は3回に島内の適時打で1点を返した。 楽天は4回に押し出し四球で追いつき、島内の2本目の適時打で勝ち越し。渡辺佳も適時打で続き、一挙4得点で西武高橋光を攻略。 楽天は6回から継投で連敗を4で止めた。辛島が自己最多9勝目。松井が33セーブ目。西武は4連勝でストップ。高橋光が6敗目。

◆オーダー組み替えがはまった楽天が1日で勝率5割に復帰した。 今季初めて1番に入った島内が2点を追う3回にタイムリーで反撃の起点となり、4回は決勝2点二塁打を放った。4番で開幕し、1~6番まで、レギュラー陣では今年最も多くの打順を経験。「いつもオーダーを2番から(下位に向けて)見るので、今日は出ないと一瞬、気を抜いた。ビックリした」とおどけた後で「何番でもつなぐ意識」と真顔になった。 過去5試合で平均2・2得点。大胆に動いた。不動のリードオフマン茂木を7番に下げ、島内を2番から1番に。3番浅村と5番銀次も入れ替えた。4人全員が今季初となる打順。4回は浅村が5試合ぶりのヒットとなる二塁打で口火を切り、茂木がしぶとく内野安打でつなぎ、島内がポイントゲッターになった。平石監督は「それぞれの今の状態が一番」と理由を説明した上で「島内を(1番に)上げるイメージがあった。いい仕事」とたたえた。 今季29度目の逆転勝ちで連敗を4で止めた指揮官は「勝っても負けても、終わったことは終わったこと。過去を振り返りたくなる時もあるが、一番大事なのは未来。そこをどうするか」。前だけを見て、CS圏に食らいつく。【亀山泰宏】

◆西武は苦手楽天に逆転負けを喫し、連勝が4で止まった。2-1の4回、先発高橋光が1死満塁から8番太田への押し出し四球などで一挙4点を失った。 辻監督は「(太田に)ストレートの四球はないやろ。2-1で勝つつもりなの? もっと楽に投げてくれればいいのに」とご立腹。これで今季楽天戦は8勝11敗。首位ソフトバンク追随へ、手痛い小休止となった。 ▽西武高橋光(6回5失点で6敗目)「抑えなきゃという気持ちが出過ぎた。(4回の押し出し四球は)もったいなかったです」 ▽西武山川(41号ソロも4回の守備で茂木に内野安打を献上)「自分でいけると思ったんですが。完全に判断ミスです。あれでチャンスを広げてしまった」

◆楽天松井裕樹(23)が苦しみながらも、自己最多タイとなる3度目の33セーブ目をマークし、チームの連敗を4で止めた。3点リードの9回表から今季60試合目の登板。2死満塁から源田に適時打を許したが、最後はパ・リーグ首位打者の森を148キロの高め直球で空振り三振に仕留めた。 笑顔はなかった。最後に勝利した1日の日本ハム戦以来6日ぶりの登板とあって「体が軽くてボールが上ずっていた。修正したかったけど、難しかった」。先頭の山川を直球で三ゴロに仕留めるも、続く木村に0-2から四球を与え雲行きが怪しくなった。金子に中前打を許すと、メヒアには10球粘られ四球で満塁。それでも秋山から直球のみで3球三振をとるなど、ボールに勢いがあった。最速は153キロ。35球中26球が直球と単調になったところをつかれたが、10球が150キロ台を計測した。 最後は守護神のプライドだった。「辛島さんに何とか勝ちを届けたい一心で投げました」。自己最多9勝目がかかっていた辛島とは、合同自主トレを行う仲。過去3度8勝止まりの先輩の勝利を消すことはできなかった。平石監督は松井について、「喝ですね。でもよく粘ってくれました」と苦笑いしながらも、強い信頼を寄せている。「ブルペンでの投球が空いた時の感覚のつかみ方を、もう少し考えないと」。CS出場に向け、とりこぼしが許されない大詰めを迎え、さらに気持ちを引き締めていた。【野上伸悟】

◆初の2ケタ勝利に王手をかけた。楽天辛島航投手(28)が12球団最強の西武打線相手に5回3安打2失点と粘り、自己最多を更新するチームトップ9勝目を挙げた。8月は救援に回り、前回登板で先発に復帰してから2戦2勝。チームの連敗を4で止め、1日で勝率5割復帰に導いた。「『イメージしていない場面だから無理です』なんて言えないでしょ? 仕事って、そういうものでしょ? 言われた場面で投げる。シンプルなことですよ」 淡々とした口ぶりにのぞく芯の強さ。辛島は辛島だった。8月からリリーフに配置転換となり、あらゆる状況で投げた。ショートスターターの後を受ける「第2先発」、左殺しのワンポイント、6点リードを許した終盤に3イニングを投げて締めくくった試合も。チームのために腕を振った。慣れない救援登板が続いたころ、顔に吹き出物ができたことがあった。周囲から「ストレス?」と心配されても、約1カ月間、10連戦もあった苦しい夏場に仕事を全う。堂々と先発マウンドに帰ってきた。 苦しい滑り出しにもグッとこらえた。初回に2球で1死三塁をつくられ、3番森の二塁打で先制点を献上。2回も先頭山川に初球のカーブを果てしなく飛ばされた。3、4回も先頭を出して得点圏に走者を背負ったが、追加点を許さず逆転を呼び込んだ。「先頭を出しながら粘って、何とか試合をつくることはできた。先発として、もう少しイニングを投げないと」。手応えと反省が入り交じった。 決勝打を含む3打点の島内が「ピッチャー陣で僕のバッティングを称賛してくれるのは辛島くらい。気持ちよく打たせてもらっているので、辛島を援護できて良かった」と笑えば、9回に1点を失いながら満塁のピンチを切り抜けて33セーブ目の松井も「辛島さんに勝ちをつけたい気持ちだった」。スクラムを組んで2位西武を押し切った。プロ11年目。仲間を助け、仲間に助けられ、次回は未知の2ケタ10勝目に挑戦する。【亀山泰宏】

◆西武は苦手楽天に逆転負けを喫し、連勝が4で止まった。2-1の4回、先発高橋光が1死満塁から8番太田への押し出し四球などで一挙4点を失った。辻発彦監督のコメント。 「(太田に)ストレートの四球はないやろ。2-1で勝つつもりなの? もっと楽に投げてくれればいいのに」

◆楽天対西武19回戦(楽天生命パーク)が7日に行われ、今季初めて1番に入った楽天・島内宏明外野手(29)が、西武先発の高橋光成投手(22)から2打席連続タイムリーを放った。  0-2の三回2死三塁で右前適時打を放つと、2-2の四回2死満塁では勝ち越しの中前2点適時二塁打。試合前の時点で4連敗中の楽天は、1番の島内、3番の銀次内野手(31)、5番の浅村栄斗内野手(28)、7番の茂木栄五郎内野手(25)の4人が、それぞれ今季初の打順に就いた。

◆楽天対西武19回戦(楽天生命パーク)が7日に行われ、楽天が5-3で逆転勝ちした。連敗を4でストップし、勝率5割に復帰。今季初めて1番に入った楽天・島内宏明外野手(29)が、西武先発の高橋光成投手(22)から2打席連続タイムリーを放った。  島内は0-2の三回2死三塁で右前適時打を放つと、2-2の四回2死満塁では勝ち越しの中前2点適時二塁打。4打数2安打3打点と活躍し、「打ててよかったです。とにかくきょう勝ててよかったです」と試合後のお立ち台でファンの声援に笑顔で応えた。  楽天は大幅に打線を入れ替えて臨んだ。1番の島内、3番の銀次内野手(31)、5番の浅村栄斗内野手(28)、7番の茂木栄五郎内野手(25)がそれぞれ今季初の打順に就き、4人すべてが安打を放った。

◆敗れた広島は小園が本拠地初アーチとなる3号ソロを含む3安打と気を吐いた。最近、打撃で苦しんでいたルーキーは「ずっと練習でやってきたことが出せて良かった」と控えめに喜んだ。  三回は西の浮いた速球を右中間席に運び「しっかりとスイングできた」。薮田が三回途中6失点でKOされ、一方的な展開になりかけたが、この一発から追い上げムードをつくり、計3点を返した。緒方監督は「野手が粘り強く打ってくれた」と評価した。

◆西武の高橋光は6回5失点と崩れ、6敗目を喫した。序盤に2点の援護をもらったが、三回2死三塁で島内に適時打を許すと四回1死満塁で太田に押し出し四球を与えて同点とされ、島内、渡辺佳に連打を浴びて突き放された。  チームの連勝を4で止めてしまい「ストライク先行でいけなかった。首位を狙っている中で、申し訳ない、情けない投球だった」とうつむいた。チームトップの10勝を挙げているが、辻監督は「うちのエースになる勝ち星を挙げているが、内容が良くない。どういう気持ちで投げているのか」と苦言を呈した。

◆西武の山川が6試合ぶりに本塁打を放った。二回、辛島の初球のカーブを豪快に捉え、左翼席中段まで飛ばした。これで41号とリーグトップを快走中。「タイミングがあったらいこうと思っていた。久しぶりに打てて良かった」と安堵した。  ただ一塁の守備では反省があった。四回1死一、二塁で茂木のゴロを捕球すると、一塁のカバーに入った投手の高橋光にトスせず、自らベースを踏みに行き、内野安打としてしまった。結果として4失点につながり「完全に僕の判断ミス。あれでチャンスを広げてしまった」と渋い表情だった。

◆楽天の辛島が5回2失点と耐えてプロ11年目で自己最多を更新する9勝目を挙げた。一、二回に1点ずつを失ったが、三回以降は緩急織り交ぜた投球で立て直し、追加点は与えなかった。「粘ることはできたかなと思う。何とか試合をつくれた」と安堵した。  8月に入って救援に回っていたが、31日に先発ローテーションに復帰して2戦2勝。「もう少し長いイニングを投げないといけない」と反省することも忘れなかった。

◆島内が今季初の1番で三、四回に2打席連続適時打。3打点を挙げてチームの連敗脱出と勝率5割復帰に貢献し「(走者を)かえそうと思って打った。何番でもつなぐ気持ち」と胸を張った。島内以外にも3番・銀次、5番・浅村、7番・茂木が今季初の打順で安打をマーク。打線の組み替えが的中した平石監督は「流れ、雰囲気を変えたかった。見事な働き」と喜んだ。 プロ11年目で自己最多を更新する9勝目を挙げた楽天・辛島 「粘ることはできたかなと思う。(5回2失点で)何とか試合をつくれた」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
69544 0.561
(↓0.005)
-
(-)
16525
(-)
492
(+4)
168
(-)
106
(-)
0.251
(↓0.001)
3.550
(-)
2
(-)
西武
70571 0.551
(↓0.005)
1
(-)
15692
(+3)
641
(+5)
163
(+1)
124
(-)
0.267
(-)
4.470
(↓0.01)
3
(-)
ロッテ
63624 0.504
(↑0.004)
7
(↑1)
14568
(+4)
542
(-)
148
(+1)
72
(-)
0.247
(-)
3.810
(↑0.03)
4
(-)
楽天
62624 0.500
(↑0.004)
7.5
(↑1)
15552
(+5)
533
(+3)
128
(-)
40
(+1)
0.251
(-)
3.870
(↑0.01)
5
(-)
日本ハム
58655 0.472
(↑0.005)
11
(↑1)
15519
(+8)
540
(+7)
87
(+1)
46
(-)
0.254
(↑0.002)
3.850
(↓0.02)
6
(-)
ORIX
55656 0.458
(↓0.004)
12.5
(-)
17487
(+7)
568
(+8)
89
(+2)
109
(-)
0.244
(-)
4.080
(↓0.03)