広島(☆6対3★)阪神 =リーグ戦22回戦(2019.09.06)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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阪神
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広島
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勝利投手:九里 亜蓮(8勝7敗0S)
(セーブ:フランスア(6勝6敗10S))
敗戦投手:髙橋 遥人(3勝7敗0S)

本塁打
【広島】會澤 翼(11号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島は2回裏、會澤のソロで先制する。続く3回には、菊池涼と鈴木の連続適時打が飛び出すなど打者一巡の猛攻で一挙5点を奪い、試合を優位に進めた。投げては、先発・九里が7回3失点の好投で今季8勝目。敗れた阪神は、先発・高橋遥が6失点と試合をつくれなかった。

◆広島会沢翼捕手(31)が先制の11号ソロを放った。2回1死走者なしで、阪神先発高橋遥の1ストライクからの外角直球を、右翼ポール際に運んだ。 「コースに逆らわずにコンパクトに振り抜くことができました。いい先制点になってよかったです」と話した。

◆阪神先発の高橋遥人(23)が4回8安打6失点と乱れ、今季最短の4回でマウンドを降りた。 逆転CSへ、2・5差で追う3位広島との大事な直接対決3連戦。カード頭を任されたが、試合前まで今季3戦で1勝2敗、防御率4・79と相性の悪いカープ打線につかまってしまった。 2回1死から5番会沢に逆方向の右翼席に運ばれるソロ本塁打で先制を許した。3回には2番菊池、3番鈴木の連続適時打や会沢に2点適時打を浴びるなど5失点。打者11人に6安打を集められ、ビッグイニングを献上してしまった。 5回の攻撃で代打を送られ、4回80球で降板。大量失点した3回終了後には、ベンチで矢野監督から厳しい口調で指導を受け、目に涙を浮かべる場面もあった。降板後には「大事な一戦のマウンドを任せていただいたのに、こういう結果になってしまい情けないですし、チームに申し訳ないです」とコメントした。 試合前には、この日1軍に合流した新助っ人ソラーテが、モチベーションが上がらないことを理由に広島から緊急帰阪。出場選手登録も見送られた。大一番へ期待をかけられた2年目左腕だったが、ソラーテショックの嫌な雰囲気を振り払うことはできなかった。

◆阪神がラッキーな形で3点差に迫った。 6点を追う6回2死一、二塁。5番糸原健斗内野手が広島先発九里の直球を左前へはじき返して、1点を返した。なおも2死一、二塁。6番高山の当たりは三塁後方の左翼線付近に上がった。 左翼、遊撃、三塁の3人が追う中、最後は遊撃三好が落下地点に入るも落球。2者が生還し、一気に3点差となった。

◆阪神は1回1死一、二塁でマルテが併殺打。広島は2回に会沢の11号ソロで先制し、3回は打者11人で6単打を集めて5点を追加。 阪神は6回に糸原の適時打で1点を返し、敵失でさらに2点を加えた。先発の高橋遥は今季最短の4回8安打6失点で降板。 広島が逃げ切って連勝。先発九里は7回3失点で8勝目。阪神は5回から救援陣が無失点で粘ったが、打線の反発力が弱かった。 広島フランスアが10セーブ、阪神高橋遥人が7敗目。

◆広島の選手会長会沢翼捕手が攻守に渡り勝利に貢献した。2回に阪神高橋から右翼ポール際へ先制弾を放つと、3回には1死満塁から右翼への2点打でリードを広げた。 守っては先発九里の7回3失点(自責1)の粘投を引き出した。「(高橋は)いい投手なので、なかなか点が入らない。(2本とも右方向は)必然的にそうなった。必死になってやらないといけない」。一戦必勝を誓った。

◆広島は投打がかみあい、9月初の連勝を決めた。打線は1-0の3回に打者11人で5点を取り主導権を奪った。九里亜蓮投手(28)は7回3失点(自責1)で8勝目を挙げた。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。   -久々の連勝 緒方監督 ヒーローインタビューの2人でしょう。九里とキャッチャーの会沢。九里はもう1イニング投げてほしいところで、不運な6回があった中でしっかり7イニング目を投げてくれたのが大きかった。会沢もホームランと...3回のタイムリーは攻撃のつながりの中で、非常に大きかった。ナイスゲームでした。 -エルドレッドが3回表終了後に大型ビジョンに登場後、打線が奮起 緒方監督 ライブだったね。カントリー(エルドレッド)もずっとがんばっていたみたいだけど、来年からカープのスカウトとしてがんばってくれるんでね。ファンに最後のあいさつ、ファンもそれを望んでいるだろうし。関係ないな、試合と...。

◆広島九里亜蓮投手が粘りの投球で8勝目を手にした。 6-0の6回に1点返された後、味方の適時失点で2点を加えられたが、後続を料理。7回6安打3失点(自責1)と踏ん張り、チームを9月初の連勝に導いた。 勝たねばならなかった。亜大の先輩である永川の現役引退が、試合前に発表された。ともに1軍にいるときは登板ごとに助言をくれた存在。今春の日南キャンプでは「亜大会」を主催し、ドラフト6位正随ら同窓生を集め、焼き肉を振る舞ってくれた。「お世話になった方。さみしいですね」。相手先発も亜大の後輩、高橋遥で「負けたくなかった」と話した。 上位4チームで勝ったのは3位広島のみ。2位DeNAに2差に迫り、4位阪神に3・5差をつけた。緒方監督は「九里は不運な6回がある中、しっかり7イニング目を投げてくれたのが大きかった」とたたえた。

◆球団新人記録に並んでいた阪神木浪聖也内野手の連続試合安打が13で止まった。 広島の先発九里の前に、4打数無安打。7回1死二塁の好機で最終打席を迎えたが、好守に阻まれ左邪飛に終わった。8月18日巨人戦から始まった連続試合安打がストップし「明日頑張ります」と言葉少なに球場を後にした。

◆阪神近本光司外野手が3試合連続のマルチ安打を放ち、今季139安打とした。 初回1死から右翼線の二塁打で出塁。6回には右前打を放ち、新人安打記録で59年中日江藤に並ぶセ・リーグ歴代4位に浮上した。 チャンスメークの仕事を果たし「しっかり塁に出てプレッシャーを与えることができた」と口にしたが、チームが敗れた悔しさは消えない。試合後は「自分の結果だけでなく、しっかり勝てるようにしたい。もちろん、チームの結果を重視したい」と話してチームバスに乗り込んだ。 残りは17試合。58年巨人長嶋のリーグ新人最多安打記録の153安打までは、あと「14」に迫った。「明日、明後日は何としても勝ちたいと思います」。そう言う口調は強く、たくましかった。【真柴健】

◆若き左腕は投球以前の問題を猛省した。阪神高橋遥人投手(23)がプロ最短に並ぶ4回、8安打6失点で無念の降板。一挙5点を失った3回終了後のベンチでは、ベースカバーを怠ったことについて矢野監督から「公開説教」を受けて目を赤くした。 逆転CSをかけた大事な直接対決だった。3位広島に向かっていったが、はね返された。2回、5番会沢の11号ソロ先制を許すと、続く3回に捕まった。2本の単打で1死一、二塁とされると2番菊池涼、3番鈴木に連続適時打を浴びた。さらには会沢の2点打などで大量5失点。打者11人に6安打を集められ、完全に試合の流れを渡してしまった。80球でKOされ、7敗目を喫した。 「打たれる以前に、やることができていなかった」。失意の3回、打ち込まれる中でベースカバーを怠ってしまった。「投げる以前の問題。無責任だった。責任あるプレーや全力でやるとか当たり前のことをやらないと。こういう大事な試合で投げさせてもらって、チームが勢いづいている中で申し訳ないというか情けない」。試合中にもかかわらず、厳しい口調で諭した矢野監督は「(打者が)打ってもベースカバーにいかないとか、チームとしてそれはもう...。しかもこんな大事な試合でというのは、俺は残念だし。それを伝えただけ」と説明。続けて「俺には落胆して行けなかったという、スタート切っていないというのがプロとして恥ずかしい」と厳しい言葉を並べた。期待に応えられなかった2年目左腕にとって結果、内容ともに悔しいマウンドとなった。【奥田隼人】 ▽阪神福原投手コーチ(先発高橋遥について)「次、しっかり頑張って欲しい。(3回にベースカバーを怠ったことについては)そういうところをしっかりやらないといけない」

◆阪神高橋遥がプロ最短に並ぶ4回、8安打6失点で無念の降板。矢野燿大監督から「公開説教」を受けて目を赤くした。 矢野監督の一問一答 -高橋遥に3回終了後にベンチで話していた 俺は打たれるとかは仕方がないと思う。いつも選手には同じことを伝えているんだけど。若いしね。結果的に6点取られたのは勝負に行った結果やから。そこから何か学んで成長していってくれたらいい。ベースカバーにいかないとか、それはチームとしてそれはもう...。だって「みんな、凡打でも一生懸命走ろうぜ」って春からずっとやってきて、やり切ってるのに。そういうのをやっていないのは俺はもう。しかもこんな大事な試合でそういうことっていうのは、俺は残念だし。それを伝えただけ。 -3回1死一、三塁で本塁に投げたところも それもまあまあ、準備の段階で言うとレベルが低いよね。この大事な試合でこういうことがある、出るのは俺としてはすごく残念。 -6失点が響いた そら、しんどいし、ムードとして、さあ行くぞっていうところにもなりにくいっていうのは仕方がない。 -ソラーテはモチベーションの低下と聞いたが それ以上、何もない。 -使う状態にはない。 もちろん。 -本人からの申し出か それは球団から。俺もこれ以上言えることはない。

◆広島は投打がかみあい、9月初の連勝を決めた。打線は1-0の3回に打者11人で5点を取り主導権を奪った。九里亜蓮投手(28)は7回3失点(自責1)で8勝目を挙げた。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。   -久々の連勝 緒方監督 ヒーローインタビューの2人でしょう。九里とキャッチャーの会沢。九里はもう1イニング投げてほしいところで、不運な6回があった中でしっかり7イニング目を投げてくれたのが大きかった。会沢もホームランと...3回のタイムリーは攻撃のつながりの中で、非常に大きかった。ナイスゲームでした。 -エルドレッドが3回表終了後に大型ビジョンに登場後、打線が奮起 緒方監督 ライブだったね。カントリー(エルドレッド)もずっとがんばっていたみたいだけど、来年からカープのスカウトとしてがんばってくれるんでね。ファンに最後のあいさつ、ファンもそれを望んでいるだろうし。関係ないな、試合と...。

◆阪神・近本光司外野手(24)が7日の広島戦(マツダ)の一回1死で右翼線へ二塁打を放ち、今季138安打目。前日6日に更新した球団新人安打記録をさらに更新し、セ・リーグ4位の139安打を放った江藤慎一(中日)まであと「1」に迫った。  一回1死で打席に入り、カウント1-1からの3球目、低め134キロを振り抜き右翼線へ運んだ。自身5試合連続安打で虎の歴史をさらに塗り替えてみせた。セ・リーグ記録の153安打を放った長嶋茂雄(巨人)まではあと「15」とした。

◆阪神・高橋遥人投手(24)が7日の広島戦(マツダ)に先発し、二回1死で会沢に右翼ポール際へ先制ソロを許した。  二回、先頭の長野を中飛に仕留めて1死も、続く会沢にやられた。1ストライクからの2球目、外角146キロをとらえられた打球は右翼ポール際へ着弾。0-1と先制を許した。

◆阪神・高橋遥人投手(24)が7日の広島戦(マツダ)に先発し、0-1の三回に菊池、鈴木に連続適時打を浴びるなど4点を追加された。  三回、先頭の三好に左前打を浴びると、1死から西川に投手と一塁手の間に転がるボテボテの内野安打を許して一、二塁に。この日初めて走者を得点圏に置くと、まずは菊池に147キロ直球を左前にはじき返されて2点目。さらに鈴木にはカウント1-2から内角127キロをとらえられ、二塁手の頭を越えて右前に落ちる適時打に。0-3と点差を広げられた。  猛攻はさらにつながり、食い止められなかった。なおも1死一、三塁では長野に四球を与えて満塁に。ここで二回に先制ソロを浴びた会沢を打席に迎えると、今度は右翼へ2点打を献上。一挙5失点で0-6と突き放されてしまった。  高橋遥は広島との前回対戦の8月9日(マツダ)、前々回の同2日(京セラ)でも1イニング5失点を喫し、敗戦投手となっていた。雪辱を果たしたいマウンドだったが、悔しい投球となった。

◆阪神・高橋遥人投手(24)が7日の広島戦(マツダ)に先発も、プロ最短の4回8安打6失点で降板。今季4勝目をつかむことはできなかった。  二回に会沢に右翼席へソロを献上して先制を許すと、三回に崩れた。3本の適時打を含む6安打を集められ、一挙5失点。猛攻を食い止めることができず、0-6と点差を広げられてしまった。  4回での降板は2018年4月22日の巨人戦(甲子園)に並んでプロ最短。悔しいマウンドになった。

◆阪神・近本光司外野手(24)が7日の広島戦(マツダ)の六回1死で右前打を放ち、今季139安打目。前日6日に更新した球団新人安打記録をさらに更新し、1959年の江藤慎一(中日)に並んでセ・リーグ4位に浮上した。  六回1死で打席に入り、カウント2-2からの5球目。外角130キロにうまく反応し、右前へ運んだ。一回の右翼線二塁打に続いて今季39度目のマルチ安打で球団記録を更新した。  これで、セ・リーグ記録の155安打を放った長嶋茂雄(巨人)まではあと「16」とした。

◆広島・三好匠内野手(26)が6日、阪神戦(マツダ)の前に三次ピオーネ生産組合、JA広島果実連による「三次ピオーネ」の贈呈式に出席した。  「三次ピオーネ」はマスカットと巨峰を掛け合わせたぶどうで、ハウス栽培は1箱(4房)で約9000円、露地栽培は1箱約7000円で販売されている最高級のフルーツだ。そのおいしさと風合いから呼び名は"黒い真珠"で、三次市では9月6日を語呂合わせで「くろ」と呼べることから「ピオーネの日」として親しまれている。  "ミヨシ"つながりで贈呈式に出席した三好は黒々とした大粒のピオーネを一粒頬張ると「おいしいぃ~!!」と驚きの表情。自身は先輩の上本から「ピオーネ」と呼ばれていることから「一度は三次市に行ってみたいですね」と生産地の電撃視察を予告するほど、お気に入りの様子だった。  この日、同組合などは「三次ピオーネ」計41箱を三好や球団にプレゼントした。この贈呈式は今年13回目で過去には三次出身の永川や梵英心氏が出席していた。

◆広島の九里は走者を出しながらも7回3失点(自責点1)と粘り、勝ち数先行とする8勝目を挙げた。亜大の後輩、高橋遥との投げ合いに「負けたくない気持ちだった」と意地を見せた。  6-0の六回に味方の失策も絡んで3点を失ったが、崩れなかった。要所を締める投球が光り「たくさん点を取ってくれて、楽な気持ちで投げられた」と打撃陣に感謝した。

◆24人vs25人の戦いになってしまいました。  投手9人、捕手3人、内野手7人、外野手5人。計24人の阪神に対し、広島は投手と内外野手は同じ人数ですが捕手が4人で計25人。何が起きたのかは、トラ番たちの原稿をお読みになってください。  「本人のモチベーションが上がらないということで、帰阪させました」  ソラーテの"離脱"についての球団の発表です。鳴尾浜の2軍練習を取材してから広島に移動したトラ番竹村岳によると、ソラーテは午前9時45分ごろに鳴尾浜を出発。平田2軍監督も「ムーチョ(すごく)いいねって言って上がっていった」と期待を込めて話していたそうですから、もう何がなにやら。1997年にグリーンウェルが「神のお告げ」を理由にわずか7試合に出場しただけで帰国したことを思い出しました。  「グリーンウェルは自打球を当てて、足を骨折している。『神のお告げ』という言葉がクローズアップされとるけど、あのときは骨折という理由があった。今回は俺も訳がわからん」  数多くの助っ人を取材してきた編集委員上田雅昭も首をかしげ、試合以外のところで走り回っています。  かたや広島は、人数が多い上にモチベーションの高さも相当なものでした。球団最多の165セーブを挙げた永川勝浩投手(38)の今季限りでの引退が発表されました。今季本拠地最終戦、23日の中日戦(マツダ)で引退会見とセレモニーが行われます。  「鈴木清明球団本部長から発表がありました。カープに自由獲得枠で入団した唯一の選手です。北別府(学)さんの引退後ずっと空き番になっていた20番を付けて、1年目から活躍したレジェンドです」  カープ担当の柏村翔も説明するときから気合が入っていました。あれ? あんた、たしかきょうは遅い夏休みの5連休の最後の日。きょうまで休みじゃなかったっけ?  「休みは返上しました。クライマックスシリーズ進出がかかる大一番ですから。でも、僕なんかより、鈴木球団本部長の方が気合が入っていますよ。『23日の中日戦で、永川投手を投げさせてやりたい』と」  引退会見とセレモニーだけでなく、試合に登板して地元ファンと最後のお別れをさせてやりたいと力説されたそうです。CS進出を確定させていればそれができる。しかし、順位が決まっていなければ、そうした"演出"はできなくなる。  「だから、何としてもそこまでに確定させたいとおっしゃってました。その話を聞いて、僕も気合が入ってるんです」  柏村は、そう話したあとこう続けました。  「予告先発にも注目してください。先輩は、阪神が高橋遥、西、岩貞で広島は九里、岡田、薮田だから(阪神が有利)とか思ってはるでしょ。僕は、薮田があした(7日)で、8日はジョンソンの中4日先発があるんじゃないか、と思ってるんです」  なんと、7日の予告先発は薮田でした。  「試合開始1時間前に公示されますから、あしたも試合前にはわかりますけど、楽しみにしてください」  いいね、あんたは。公示を楽しみにできて。虎ソナ班とトラ番は「公示」のドタバタに振り回されとるよ...。

◆ムカムカムカー!! CS進出のために絶対に負けられない試合なのに3回までに6点を許すかァ!? 怒りで俺の顔真っ赤になっとるわ。カープファンと間違えられたらどないすんねん!? この敗戦で3位・広島との差は3・5ゲームとなったのだ。  とにかく土、日はカープに泣いてもわめいても、例え土下座しようとも連勝あるのみ。1・5ゲーム差にすれば残り試合は阪神の方が4試合多いから、自力の4連勝で逆転CSだってあるのだ!!  そのためには打線が先制点をもぎ取って勢いをつけたらんかい!! よっしゃ!! もうこーなったら恥も外聞もあるかい!! 『将を射んと欲すればまず馬を射よ』であのスタンドからカープナインを後押しする赤い軍団を惑わせるために、猛虎ナインは赤いクレヨンでもマジックでもペンキでもこの際いいからユニホームを試合前に真っ赤に塗って球場を包む赤いパワーを狂わしたれー!!  と、俺たち虎党はこのくらいジタバタとまだ諦めてないんだから、虎よ牙をむけー!!

◆--高橋遥の降板後にベンチで話をしていたが  矢野監督「いや俺はその、打たれるとかは仕方がないと思うんだけど。いつも選手には同じように俺は伝えているつもりなんだけど。若いしね。結果6点取られたということは、それはもう勝負に行った中の結果やから、それはもう、そこから何か学んで成長していってくれたらいいけど」  (続けて)  「いやあの...言っても、ベースカバーにいかないとかさ、俺はそれはチームとしてそれはもう...。だってみんな、凡打でも一生懸命走ろうぜって言って春からずっとやってきて、やり切ってんのに。そういうのをやっていないっていうのは、俺はもう、しかもこんな大事な試合でそういうことっていうのは、俺は残念だし。それを伝えただけだけど」  --1死一、三塁の投ゴロで本塁へ投げてしまったところもところもあった  「いやまあまあ、それもまあその、準備の段階で言うとレベルが低いよね。だけど、まあまあ、俺には落胆して(ベースカバーに)行けなかったというような、スタート切っていないっていうのがまずプロとしても恥ずかしいし。ましてや、この大事な試合でね、そういうことがある、出るっていうのは、俺としてはすごく残念やなと思う」

◆広島が3位浮上を狙う阪神に快勝。立役者は1本塁打を含む2安打3打点の会沢だ。  「必死だった。9月はしんどい時期ですけど、もう一踏ん張りしたい」  二回1死で右翼ポール際へ先制の11号ソロ。三回1死満塁ではダメ押しの2点打を放った。  三回の攻撃前には、米国にいる元同僚のエルドレッド(来季から在米スカウト)がバックスクリーンの大型ビジョンに生中継で登場。15日のヤクルト戦(マツダ)で引退セレモニーを行う予定で「皆さんに会えるのを楽しみにしている」と日本語であいさつすると「ナイスホームラン、アイザワ!」。球場がドッと盛り上がった。  「日本語が上手でしたね。勉強したのかな。今度会ったときに感謝を伝えたい」と会沢。セ4連覇は厳しい状況だが、日本一へ全力を尽くす。 (柏村翔)

◆ホームベースだけを目指して、必死にバットを振った。痛すぎる敗戦の中で、近本が気を吐く2安打。ひと振りごとに記録を塗り替えても、とにかくチームの勝利がほしかった。  「2番とか1番とか関係なく、塁に出て相手にプレッシャーをかけることができた。後ろにつなぐことができました」  前日5日のDeNA戦(横浜)、高山を超えるシーズン安打の球団新人記録を更新。137安打目を放ち、チームを快勝に導いた。勢いそのままに乗り込んだ広島で、快音を響かせた。  まずは一回1死、右翼線を破る二塁打で出塁。後続こそ倒れたが、チーム初安打で口火を切った。六回1死一塁でも一、二塁間を破る右前打で、一挙3得点を演出した。5試合連続安打で今季39度目のマルチ安打。坪井智哉が持つ球団新人記録にあと「1」にまで迫った。  これで今季139安打。1959年の江藤慎一(中日)と並び、セ・リーグ新人4位タイとなった。長嶋茂雄(巨人)が同年に記録したリーグ記録の153本まで、残り14本。残り17試合を考えても、十分、射程圏だ。虎を勝たせる1本が、近本を偉業へと押し上げていく。  「あした、あさっては何としても勝たないと。自分の結果よりも、しっかり勝てるように。そっちの方を重視していきたいと思います」  記録は必ず、後からついてくる。今はただ逆転CSだけを目指して、近本がラストスパートをかける。 (竹村岳)

◆阪神・谷本修球団副社長兼球団本部長(54)は6日の広島戦(マツダ)前に取材に応じ、帰阪したヤンハービス・ソラーテ内野手(32)について説明した。  --ソラーテがモチベーションが上がらないと言って帰った  谷本球団副社長兼本部長「まあそうですね、大きく言うとそうです」  --本部長も話をしたか  「直接はしていないです、責任者と、それぞれ話をして。まあ試合に使えそうにないということで、帰しましたけど」  --理由は報告だけでは分からないか  「まあ理由ははっきり言って、1軍で使える感じではないということなんでしょうけど。まあ、ちょっと不運な部分はあったんですけど。きのう試合終わった後に決まった話なんで。前々から分かっていた話ではないので。実際に本人を呼んで、顔を見て話をしたら、そういうことだったということですね。ちょっと不細工は不細工ですけど、しようがないですね、はい」  --ユニホームを着てプレーすることに支障がありそうなメンタルの状態だったのか  「メンタル...うーん、まあその、モチベーションが上がらないというのは別にメンタルダウンしているわけではないんですけど。大事なところでベンチに入れて置く感じではなかったという判断をしたということですけど」  --きのうの試合後に昇格が決まった  「そうですね。急に昇格が決まって。そのときどこまでどうかは分からないですけど」  --いざ面談したら後ろ向きなことばかり言っていた、と  「後ろ向きというか...。まあそうですね、準備ができていなかったということです。ただ単に。1軍で戦う」  --残念  「残念は残念ですけどね。しようがないです」

◆阪神は広島戦に3-6で敗れた。矢野燿大監督(50)は今季最短の4回6失点と崩れた先発の高橋遥人投手(23)を"公開説教"。三回に一塁ベースカバーを怠ったプレーに「プロとしても恥ずかしい」と一刀両断した。逆転クライマックスシリーズ(CS)を目指すチームは3位広島とのゲーム差が3・5に広がった。  赤い熱気に飲まれて、高橋遥はマウンドで汗と失点にまみれた。打者11人、一挙5点の猛攻を浴び終えた三回終了直後。ベンチへ戻り腰を下ろすと、肩を落とす間もなく矢野監督と福原投手コーチに囲まれた。ふがいなさで涙をボロボロとこぼす左腕に対し、将は、どうしても見過ごせなかったことを伝えていた。  「6点取られたということは、勝負に行った結果やから、何か学んで成長していってくれたらいいけど。ベースカバーにいかないとか、俺はチームとしてそれはもう...。しかもこんな大事な試合でそういうことっていうのは、俺は残念だし」  指摘せず、そのままにすることなどできなかった。"公開説教"の形となり、目の前で涙を流されてしまったとしても、それがチームの、高橋遥のためだった。  二回に会沢に右越えソロを弾き返され、0-1で迎えた三回。指揮官が厳しく指摘したのは、まだ追加点は与えていなかった、1死一塁で西川を迎えた場面だった。一、二塁間寄りのゴロをマルテがつかんだが、一塁はがら空き...。一、二塁間を破られた、と思ったのか、高橋遥はマウンドからベースカバーへ向かうのが遅れていた。結局、この回6安打を集められ4回6失点KO。将はさらに続けて、指摘した。

◆虎に激震!! 阪神のヤンハービス・ソラーテ内野手(32)が6日、1軍昇格を予定していた広島戦(マツダ)の試合前練習を前に、首脳陣に対して「モチベーションが上がらない」と訴え、帰阪した。8月19日の抹消後、2軍7試合で打率・360、1本塁打の成績を残し、満を持しての再昇格となるはずだったが、まさかの事態。試合は2・5ゲーム差で迎えた3位広島との3連戦初戦を落とし、"Wショック"だ。  もう一度、救世主になってもらうはずだった。逆転クライマックスシリーズ(CS)進出へ、3位広島との直接対決3連戦を前に、矢野監督はソラーテを呼び寄せた。来るには来た。だがあろうことか、戦いを前にすぐに帰った。まさかの事態-。球団広報が説明した。  「本人のモチベーションが上がらないということで、帰阪させました」  午前9時45分頃には、ソラーテを乗せたと思われるタクシーが、鳴尾浜から出発するのが目撃されていた。荷物は午後0時半には広島市内のチーム宿舎に到着し、ソラーテも同じ時間帯に広島入りしていたとみられる。そして、3時半ごろ球場入り。白いサングラスの奥に気合を十分にみなぎらせたかに思える様子で、報道陣の前を通過していたが...。グラウンドに姿を現さず、前代未聞の"とんぼがえり"だ。  関係者によると、ソラーテは8月19日の2軍降格後、「阪神を助けに来たのに...」と起用法に不満を漏らしていたという。モチベーションが低下し「1軍に上がりたくない」と話すこともあった。それでも、今回の再昇格の知らせを受け「プロなので上で頑張ってくる」とスイッチを入れ直して広島へ向かった。  しかし、そこから"事件"は起こった。球場到着後、矢野監督ら首脳陣との話し合いの中で、起用法などを巡って納得できない部分があったのか-。とにかく、モチベーションを下げる内容だった。  4時に登録が締め切られた出場選手にソラーテの名前はなかった。前日までDeNA戦が行われた横浜からすでに帰阪していた俊介だけが抹消された。野手「マイナス1」で戦った試合は広島に惨敗。逆転CSをかけた大事な3連戦は最悪のスタートとなった。  衝撃的なソラーテの言動。試合前に取材対応した谷本球団副社長兼本部長は「試合に使えそうにないということで、帰しました。1軍で使える感じではないということ。大事なところでベンチに入れて置く感じではなかったという判断をしたということですけど。準備ができていなかったということです」と説明した。今後については「代理人と話をすることになると思いますけど。契約に基づいて。ちゃんとやります」と厳しく対応する可能性を示唆。7月26日のデビュー後、残った数字は打率・188、4本塁打、9打点。このまま退団する可能性も出てきた。  矢野監督はソラーテについて「俺も何もこれ以上言えることない」と詳細を語らなかった。広島と3・5差。チームに激震が走っても逆転CSに向けた戦いは続く。 ★試合2時間前に登録申請で公示  セ・リーグの2019年アグリーメント第26条に出場選手登録について記載がある。それによると、球団は曜日に関わらず試合開始予定時刻の2時間前までにセントラル野球連盟がNPBネットによる申請を受けたとき、その日に公示するとなっている。 ★阪神・お騒がせ助っ人アラカルト  ◆フィルダー 1989年に阪神でプレーした内野手。同年9月14日の巨人戦(東京D)で三振を喫した際、投げ捨てたバットがはね返り右手小指を骨折した。  ◆グリーンウェル 1997年に当時の球団史上最高額となる3億円超で入団も、5月11日の巨人戦(東京ドーム)で自打球を右足甲に当てて骨折。「野球を辞めろという神のお告げがあった」と電撃引退した。  ◆ダレル・メイ 1998年から2年在籍。2年目の99年7月18日の巨人戦(甲子園)で一塁ベースカバーに入った際、セーフ判定に激怒し、審判に体当たり。暴言も吐いて退場処分となった。2週間の謹慎処分中に恋人とグアム旅行に行っていたことが発覚。怒った野村克也監督(当時)を批判するビラを報道陣に配り、罰金1200万円と無期限謹慎処分が下され、帰国した。

◆高橋遥は、投げている球自体は好投していた最近と比較しても悪くなかった。ただ、対戦相手が「高橋遥という投手」に慣れてきているのは間違いない。どのくらいの球威で、どういう変化球を投げて、どんなタイプの投手かを、各球団の打者がつかんできている。  特に広島はこの手の分析にはたけている。この日は打線全体でストレートを何とか攻略しようという統一した意思が伝わってきた。  大事な試合ということを分かってはいただろうが、準備ができていなかった部分も感じた。三回に4点を失ってなお1死一、三塁から堂林の投ゴロを処理。最終的に三走を三本間で挟殺したが、捕球した瞬間に、どこへ投げるのか、迷った動きを見せた。前もって考えていなかったようだ。二塁へ投げて併殺にできた場面だ。  ベースカバーやバックアップが遅れるシーンも。相手にうまく対応されて、細かな制球にも乱れがあった。  相手の研究を上回らなければ勝てる投手にはなれない。痛恨の敗戦を無駄にしてはいけない。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
68562 0.548
(↓0.005)
-
(-)
17587
(+2)
499
(+5)
158
(+1)
74
(-)
0.258
(-)
3.700
(↓0.02)
2
(-)
DeNA
66593 0.528
(↓0.004)
2.5
(-)
15532
(+4)
531
(+8)
141
(+1)
37
(-)
0.246
(-)
3.860
(↓0.04)
3
(-)
広島
65623 0.512
(↑0.004)
4.5
(↑1)
13544
(+6)
541
(+3)
129
(+1)
75
(+1)
0.254
(-)
3.630
(↑0.02)
4
(-)
阪神
58626 0.483
(↓0.004)
8
(-)
17468
(+3)
514
(+6)
83
(-)
84
(-)
0.251
(-)
3.540
(↓0.02)
5
(-)
中日
58652 0.472
(↑0.005)
9.5
(↑1)
18489
(+8)
492
(+4)
81
(+1)
59
(-)
0.264
(-)
3.850
(-)
6
(-)
ヤクルト
52752 0.409
(↑0.004)
17.5
(↑1)
14583
(+5)
653
(+2)
150
(+1)
56
(-)
0.242
(↓0.001)
4.640
(↑0.02)