ヤクルト(★1対8☆)広島 =リーグ戦23回戦(2019.09.05)・明治神宮野球場=
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広島
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ヤクルト
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勝利投手:床田 寛樹(7勝6敗0S)
敗戦投手:山田 大樹(4勝4敗0S)

本塁打
【広島】西川 龍馬(15号・5回表ソロ),菊池 涼介(12号・5回表ソロ)

  DAZN
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◆広島は0-1で迎えた5回表、西川と菊池涼の2者連続本塁打などで3点を挙げ、逆転に成功する。続く6回には、サンタナと床田の適時打で2点を追加し、リードを広げた。投げては、先発・床田が7回1失点の好投で今季7勝目。敗れたヤクルトは、投打ともに精彩を欠いた。

◆広島西川龍馬内野手(24)、菊池涼介内野手(29)が2者連続本塁打を放った。 0-1の5回2死走者なしで、西川が右越えに同点の15号ソロ。「打ったのはスライダー。甘くきたところを一振りで仕留めることができました」と振り返った。次打者の菊池涼も右越えに12号ソロを放ち「打ったのはストレートかな。龍馬に続くことができてよかったです。いい風に乗ってくれました」。会沢翼捕手(31)の適時打も飛び出し、この回3点をもぎ取った。

◆ヤクルトは山田哲が、初回1死一塁から左中間を破る適時二塁打で先制。先発の山田大は3イニングを無失点で好スタート。 広島は5回に反撃。西川と菊池涼の連続ソロであっさり逆転し、会沢にも適時二塁打。6回にはサンタナと床田が適時打を放った。 広島は8回にも菊池の中前適時打と鈴木の右前適時打で追加点を挙げ快勝。床田は7勝目。山田大は4連敗でチームは借金24。

◆ヤクルトの投手陣が踏ん張れず、6日にもCS進出の可能性が完全消滅する。 先発山田大樹投手は、1点リードの5回に2者連続本塁打を浴びKO。中継ぎ陣も流れを変えられなかった。2失策も絡みカード負け越しが決まり、小川監督は「4回以降は広島ペースで試合が終わってしまった。ミスが出ると、こういう試合になる」と険しい表情だった。 ▽ヤクルト山田大(4回2/3を2失点で4敗目)「実力不足です」

◆広島床田寛樹投手(24)が連続カード負け越しを3で止めた。2戦連続中5日の登板で臨んだヤクルト戦で、7回4安打1失点。113球の熱投で、7勝目を引き寄せた。 打っては6回に5点目となる適時二塁打でプロ初打点をマーク。クライマックスシリーズ(CS)争いで4位阪神が追いかけてくる中、チームを踏みとどまらせた。6日からその阪神とマツダスタジアムで3連戦に臨む。執念の投球だった。床田がヤクルト打線に、勇気をもって立ち向かった。2戦連続で中5日の登板間隔。1回に山田哲に先制二塁打を浴びたが、追加点を許さない。3回2死満塁のピンチでは、村上に直球を3球続け、遊ゴロに打ち取った。丁寧に低めを突き、7回4安打1失点。5試合ぶりの7勝目を挙げ「1つでも多くアウトを取ろうと必死に投げました」と笑った。 2軍落ちで生まれ変わっていた。疲労で本来の投球ができなくなり、8月11日に出場選手登録を抹消された。悔しかったが、張り詰めた気持ちをリセットできたのも確かだった。週3回受けていたマッサージをやめ、1軍よりきつい練習に没頭した。再昇格した同24日の中日戦は6回1失点。30日DeNA戦は7回2失点。勝ちはつかなかったが、がむしゃらだった初心を思い出していた。 打席でも執念を見せた。6回に3点差に広げなお1死二塁で、ヤクルト2番手高梨から右翼線に適時二塁打を放ち、5点目をもぎ取った。これがプロ初打点。5回の打席で一ゴロに倒れた際に、巨人丸からもらい4安打していたバットを折られたが、手がしびれた感触を封じ込め、しっかりとスイング。「野間さんのバットで打ちました。いい感触だった」と振り返った。 登板前日の試合前、ビジターのクラブハウスへ向かう通路でつまずいた。一瞬ヒヤリとさせたが「初めて神宮で投げたときもこけたんです。7回無失点でした」とケロリ。4月27日に4勝目を挙げた会心の試合を思い出した。マイナス思考になりがちだったが、どんなこともプラスに捉える本来の姿を取り戻していた。 4位阪神が2・5ゲーム差で迫る中、チームを踏みとどまらせた。あと2試合に先発すると仮定すれば、規定投球回まで15回。それでも「気にしていない」とチームの勝ちに集中する。床田がラストスパートに入った。【村野森】 ▽広島佐々岡投手コーチ(床田について)「いい投球をしてくれた。なかなか勝ちがついていなかったのでよかった」

◆広島西川龍馬内野手、菊池涼介内野手の1、2番コンビが、2者連続弾で4カード連続負け越しを阻止した。0-1の5回2死走者なしで、まずは西川が、今季初対戦のヤクルト先発山田大から右越えに15号同点ソロを放つ。「打ったのはスライダー。一発で仕留められた」。8月は球団タイ記録の42安打を放ち、チームを引っ張った。前夜は13試合ぶりに無安打に終わったが、恐怖の1番打者ぶりは健在だった。 次打者の菊池涼が続く。2ストライクと追い込まれながら、外角チェンジアップを右翼スタンドに運ぶ勝ち越しの12号ソロ。「龍馬に続くことができてよかった」。8月30日DeNA戦の第3打席で自打球を2度左足甲付近に当てた影響で2試合欠場したが、3日ヤクルト戦から復帰。何事もなかったように大事な場面で1発を放った。これで会沢の適時打を呼び込み、この回3点を奪った。 8回にも2死二塁から西川が四球を選び、菊池涼の適時中前打で6点目をもぎ取った。終わってみれば8-1の快勝だった。6日からは追いかけてくる4位阪神と3連戦が待つ。7月中旬から1、2番コンビを組む2人が、最後までチームを引っ張る。【村野森】

◆広島がヤクルトに快勝し、カード連続負け越しを3で止めた。先発床田が7回1失点で7勝目。打線は14安打で8点を奪った。 緒方孝市監督の談話は以下の通り。 緒方監督 昨日は嫌な負け方だったからね。今日は床田がしっかり粘り強く、修正して投げてくれた。打線が中盤以降、集中力をもって、もう1点、もう1点という打撃をして、試合の流れを渡さなかった。 -1、2番の連続本塁打が大きかった 緒方監督 みんな打ったからね。みんながいい打撃をしてくれた。その中で、5回まで...今シーズン初でしょ(ヤクルト先発)山田大は。打たされた感じがあったけど、西川の1本で空気を変えてくれた。キクも右方向にうまい打撃をしてくれた。また、明日帰ってがんばります。

◆ヤクルトは投手陣が崩れて大敗し、6日にもクライマックスシリーズ(CS)進出が完全に消滅する危機に追い込まれた。山田大が1-0の五回2死から西川と菊池涼に連続ソロを浴び、逆転されて降板。自身4連勝後に4連敗となり「球数を要してしまった。実力不足」とうなだれた。  小川監督は山田大に「球数がいってから球が高くなった。代え時だったかな」と渋い表情。救援陣も失点を重ね、流れを引き戻すことができなかった。

◆広島は1、2番コンビの一発で打線が勢いづいた。0-1の五回2死で、西川がスライダーを捉えて右越えへ同点ソロを運ぶと、続く菊池涼も外角球に逆らわず、右翼席へ勝ち越し本塁打を放り込み「龍馬(西川)に続くことができて良かった」と喜んだ。  西川は「甘く来たところを一振りで仕留めることができた。いい角度でバットが出せている」と納得顔。今季初対戦の山田大を打ちあぐねていただけに、緒方監督は「打たされた感じがあったけど、西川の一本で空気を変えてくれた。キク(菊池涼)も右方向にうまい打撃をしてくれた」とたたえた。

◆中5日で先発した山田大は1-0の五回2死から西川と菊池涼に連続ソロを浴び、逆転されて降板。自身4連勝後に4連敗となり「それ(五回)までに球数を要してしまった。実力不足です」と悔やんだ。救援陣も失点を重ね、流れを引き戻すことができなかった。

◆打線がつながらず床田に3敗目。6日にもクライマックスシリーズ(CS)進出が完全に消滅する危機に追い込まれた。得点は一回に青木、山田哲の連打による先制の1点だけ。四回以降は無安打に抑えられ、広島戦は4年連続で負け越しが決まった。小川監督は「四回以降は終始、広島ペースだった。(五回の)エラー(三ゴロ失策)があって3点目を失ったのが痛かった。しっかりやらないといけない」と振り返った。

◆3年目左腕、広島・床田寛樹投手(24)が2試合連続の中5日の登板で7回4安打1失点と好投し、7月27日以来の7勝目(6敗)。チームをヤクルト戦4年連続勝ち越しに導き「必死に投げた。やっぱり勝つのはうれしい」と満面の笑みを浮かべた。  一回1死から山田哲に適時二塁打を浴びて先制されたが、崩れなかった。四回以降は安打を許さず、バットでも六回に適時二塁打を放ちプロ初打点をマークした。  8月10日の阪神戦では2回2失点で降板し、翌日2軍落ちした。直球を見直し、今年初出場した球宴で「火の玉」と称された直球を誇る阪神の藤川から受けた「変化球を投げずに真っすぐだけとか、遠投をしたら戻ってくる」との助言を実践。2軍では3度投球練習した中で2度は直球に専念して遠投も増やした。  再昇格後の3試合は6回以上を投げて2失点以内と抜群の安定感が戻った。これでチームは首位・巨人に5・5ゲーム差。若き左腕が、上位進出への起爆剤となる。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
68552 0.553
(↓0.004)
-
(-)
18585
(+2)
494
(+3)
157
(+1)
74
(+1)
0.258
(↓0.001)
3.680
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
66583 0.532
(↓0.005)
2.5
(-)
16528
(+2)
523
(+9)
140
(-)
37
(-)
0.246
(↑0.001)
3.820
(↓0.04)
3
(-)
広島
64623 0.508
(↑0.004)
5.5
(↑1)
14538
(+8)
538
(+1)
128
(+2)
74
(+1)
0.254
(↑0.001
3.650
(↑0.02)
4
(-)
阪神
58616 0.487
(↑0.004)
8
(↑1)
18465
(+9)
508
(+2)
83
(-)
84
(+1)
0.251
(↑0.001)
3.520
(↑0.01)
5
(-)
中日
57652 0.467
(↑0.004)
10.5
(↑1)
19481
(+3)
488
(+2)
80
(-)
59
(-)
0.264
(↓0.001)
3.850
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
51752 0.405
(↓0.003)
18.5
(-)
15578
(+1)
651
(+8)
149
(-)
56
(-)
0.243
(-)
4.660
(↓0.01)