DeNA(★2対9☆)阪神 =リーグ戦23回戦(2019.09.05)・横浜スタジアム=
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阪神
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DeNA
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勝利投手:青柳 晃洋(7勝9敗0S)
敗戦投手:大貫 晋一(5勝5敗0S)
  DAZN
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◆阪神が快勝。阪神は3回表、高山と木浪の適時打などで一挙6点を先制する。その後は7回に大山の適時打、8回にはマルテの犠飛が飛び出すなど、小刻みに追加点を挙げた。投げては、先発・青柳が6回途中2失点で今季7勝目。敗れたDeNAは、投打ともに振るわなかった。

◆阪神のドラフト1位、近本光司外野手(24)が136安打目を放ち、16年高山の球団新人最多安打に並んだ。 初回、1死から2番近本はDeNA先発大貫の低め変化球を右前へ運んで記録に並んだ。 残り試合はこの試合を含めて19試合。セ・リーグ記録は58年長嶋茂雄氏の153安打。

◆阪神のドラフト3位、木浪聖也内野手(25)が13試合連続安打を放ち、近本が更新したばかりの球団新人記録に並んだ。 4点リードの3回2死二、三塁。DeNAの2番手平田のスライダーを打ち返して、一、二塁間を破った。2試合連続の2点適時打で追加点をもたらした。 同記録は、近本が5月に01年赤星憲広の球団新人記録を塗り替えていた。わずか4カ月で今度は木浪が記録に並んだ。

◆阪神高山俊外野手(26)が意地の先制打を放った。 0-0の3回1死満塁、DeNA先発大貫の初球フォークを中前へはじき返し、2点適時打となった。初回には新人近本が自身の持つ球団新人最多安打に並ぶ136安打目を放った。その直後、高山は初回2死満塁の先制機では三ゴロに倒れていた。 「1打席目の満塁の場面で凡退してしまい、2打席連続で満塁のチャンスをつぶしてしまってはベンチに帰れないという気持ちで打ちました。(先発)青柳さんを援護することができて良かったです」。強い思いがこもった一打をキッカケに打線は一挙6得点と猛攻を見せた。

◆阪神先発の青柳晃洋投手(25)が6回途中6安打2失点の好投。チームトップ7勝目の権利を持ってマウンドを降りた。 先発した3日の同カード初戦は1回裏1死、10球を投げたところで落雷の可能性によるノーゲーム。中1日で仕切り直しとなった。持ち前の動く球で打たせて取る投球を披露し、4回まで2安打無失点。一挙6得点を挙げた3回の攻撃では、自ら中犠飛を放って今季初打点も記録した。 5回に犠飛と適時打で2点を失うも6回途中を76球、2死一塁の場面で2番手島本にバトンを託した。 降板後は「序盤から野手の方々に大量援護をいただき、投げやすい環境を作ってもらったにも関わらず、早い回でマウンドを降りてしまい、悔しい投球となりました。点を取ってくれた野手の方々に感謝です」と課題も口にした。 試合前まで西と並んでチームトップタイの6勝。このまま勝ち星が付けば、チーム最多の7勝目となる。

◆阪神のドラフト1位、近本光司外野手(24)が球団新人安打記録を更新する137安打目を放った。 8回先頭、5番手藤岡から左中間への二塁打。16年高山(136安打)を抜いて球団新人最多に躍り出た。初回1死からの右前安打と合わせてこの日2安打。一気に記録を並んで、更新した。 残り試合はこの試合を含めて19試合。セ・リーグ記録は58年長嶋茂雄の153安打となっている。

◆DeNA梶谷隆幸外野手(31)が強肩を発動し、ライトゴロに完成させた。 6回無死の守備、阪神青柳が右前に痛烈に打球をはじき返した。右翼手梶谷は鋭くチャージをかけてワンバウンドで捕球。流れるように持ちかえると右腕を振り抜いて、一塁のロペスへと送球した。送球はワンバウンドになったが、青柳が一塁を駆け抜けるよりも先にロペスのミットに収まってアウト。ワンバウンドを転がりながら捕球したロペスの技術の高さも光った。 梶谷、ロペスの好守備でヒットをアウトに変えた。

◆阪神は3回1死満塁、高山の中前適時打で先制すると、打線がつながり一挙6得点のビッグイニングをつくった。 DeNAは5回に戸柱の犠飛、神里の適時打で2点を返した。阪神は先発青柳を5回2/3、2失点で交代。早めの継投に入った。 阪神は7、8、9回と得点を重ね、継投で逃げ切った。青柳は7勝目。DeNAは先発大貫が試合を作れず、連勝が2で止まった。大貫は5敗目。

◆阪神近本光司外野手が通算安打数を137に伸ばし、16年高山136安打を超えて阪神の新人安打数単独1位となった。 セ・リーグ新人でも高山と、50年藤田宗一(国鉄)を抜き単独5位に浮上。現状のペースを維持すれば年間156安打に達し、セ・リーグ新人最多の58年長嶋(巨人)153安打を超える勢いだ。通算71得点は01年赤星を超え、阪神の新人単独最多。また28盗塁は、48年後藤の27盗塁を抜き、球団新人単独2位となった。

◆阪神ドラフト3位木浪聖也内野手は球団新人記録に並ぶ13試合連続安打を決めた。4点先制した直後の2回、なおも2死二、三塁で一、二塁間を抜いた。フルカウントから平田の内角スライダーに詰まりながらも、この回6得点に導く2点打。これが記録到達の一打となり「点数を取りたいと思って、強い気持ちでいきました。しっかり振れて良かった」と笑みを浮かべた。 2回2死三塁の先制好機では大貫相手に空振り三振。「1、2打席目は全然ダメだったので...」。悔しさを引きずるのではなく、ポジティブな反発力に転化させた。6回にも中前打を放ち、ここ13戦で10度目の複数安打。「集中できている。前向きな気持ちがずっとある。絶対に打ってやろうという気持ちがある」。若々しさがすがすがしい。 矢野監督は「素晴らしいね。あのタイムリーもしぶといタイムリーやし」と絶賛。逆転CS進出に向けて、一気に存在感を高めている。13試合連続安打は同い年のドラフト1位近本が5月、01年赤星憲広の球団新人記録を塗り替えたもの。「あまり意識はしていなかったけど、(近本に)負けたくない気持ちはある。それよりも、勝ちにつながる1本を出したいと常に思っています」。 2・5ゲーム差で追う3位広島との敵地3連戦が6日から始まる。球団史に残る新人コンビ「キナチカ」が、カープの尾びれを捕まえにかかる。【佐井陽介】

◆前日4日にサヨナラ弾を浴びた阪神能見篤史投手が、1回を無失点に抑えた。7回に3番手で登板。1安打を許すも代打戸柱、2番ソトから2三振を奪って、役割を果たした。 「昨日やられていたので。(今日も)投げさせてもらって良かったです。この球場は点差があっても分からないので」と丁寧な投球を冷静に振り返った。

◆右足のレガースを外すと、阪神近本光司外野手はスタンドに目をやった。数秒間、思いふける。ふとベンチの盛り上がりに目がいく。二塁ベース上で、即座に右拳をあげて応答。球団新人最多安打の137安打目だったことに気がついた。 「ここが目指してきたものじゃない。監督、コーチに使っていただいて、本当にありがたいです」 初回に右前打を放ち、16年高山の球団新人安打記録に肩を並べた。5点リードの8回には先頭で打席へ。4球目、外角高め136キロを素直にはじき返した。二塁打で一気に新記録を打ち立てた。「周りから結構(記録を)言われてたので。今日、この球場に足を運んでくれたファンの方たちに球団記録を見て帰ってもらいたいなと思ってたんで、2本打ちたいなと思ってました」。 たった1年間で環境は激変した。18年10月25日。阪神から「外れ外れ1位」で指名される。その前日には西濃運輸との練習試合。周囲には「どこかに指名してもらえるかな...」と漏らすほどソワソワしていた。1位指名には近本自身が最も驚いた。「まさか...でしたね」。スーパーで買い物かごを持ってレジに並んでも、店員に顔を「2度見」されることなんてなかった1年前。今や、初出場の球宴でサイクルヒットを達成したこともあり? 全国区の選手となった。「街を歩いているだけで、名前を呼んでもらえますね...」。声を震わせるほど、人生が変わった。 順風満帆ではなかった。6月の月間打率は1割7分9厘。「プロの壁」にぶつかった。超一流から抜け出すきっかけをつかんだ。球宴でDeNA筒香や広島鈴木らに必死で話しかけた。「バットのグリップ位置ですね。平行に移動した方が軸がぶれなくていい。トップの位置が高く上がってしまって、ポイントが少しズレていたので...」。球界屈指の打者から得たヒントでピンチを脱した。 この日は2得点で、こちらも球団新人新記録。初回に28盗塁目を決め、球団新人単独2位に。矢野監督は「記録って誰かに抜かれるんだけど...。ちょっと届きにくいなというところまで行ってほしい」とエール。新人最多安打のリーグ記録は58年長嶋茂雄の153安打。残りは18試合で、ミスター超えも視界に入る。6日からは敵地で広島3連戦。逆転CSへ、近本が勝利に導くHランプをともす。【真柴健】

◆大敗のショックはいつもの言葉でかき消した。DeNAラミレス監督は会見で「トゥモローイズ、アナザーデイ(明日は違う日)」と前を向いた。 勝てば首位巨人と1・5差に肉薄できた試合。だが、先発大貫が誤算だった。3回、先頭の近本に四球を与えると福留、糸原、高山に痛打されて降板。球が上ずって2回1/3、5安打4失点と試合を作れなかった。2番手平田も止められず、この回2失点。3回に6失点し、序盤で勝負が決まった。ラミレス監督も「先発がああいう展開だと厳しい。6失点で完全に流れが行ってしまった」と嘆いた。 打線もつながりを欠いた。3日に落雷でノーゲームになった阪神青柳との再戦で、6番以降の打順を変更。「フィーリングで使おうと思った」と9番梶谷は3安打と大暴れしたが、攻略には結びつかなかった。次カードは12勝7敗と得意にする中日との3連戦。勝利をもぎ取るしかない。

◆5試合ぶりにスタメン復帰した阪神大山悠輔内野手が2安打1打点をマークした。 「7番三塁」で、2回に初球の変化球を捉えて左翼線二塁打を放つと、7回には1死一、三塁から右前適時打。相手に傾き掛けた流れを引き寄せた。大山は「数試合悔しい思いをしていた。結果が出たことは良かった。しっかり準備が出来たと思います」。前日4日に代打出場した際には鳥谷からアドバイスを受けたことを明かし、「次につなげたい」と表情を引き締めた。

◆阪神青柳晃洋投手は今季初安打を幻としながら7勝目を挙げた。序盤に6点リードをもらい、6回途中を6安打2失点と試合を作った。 先発した3日DeNA戦が1回裏途中で落雷ノーゲームとなり、"中1日"でのマウンド。「それは気にならなかった。もっと長く投げないといけなかった」と反省も忘れなかった。打っては6回に先頭で右前にライナーを放つも右ゴロに。今季初安打を記録できず「見た瞬間に投げてくると思って全力で走ったんですけど、足が遅かった。ちょっと恥ずかしかったです」と照れ笑いした。

◆阪神近本が球団新人最多安打の新記録を打ち立てた。矢野燿大監督は「記録って誰かに抜かれるんだけど...。ちょっと届きにくいなというところまで行ってほしい」とエール。 その他一問一答 -打線は言うこと無し 矢野監督 まぁ、6点入った後になかなか次の点が入らへんっていうのはちょっと気持ち悪いけど。最後ね、3イニングで1点ずつ取れたんで、いい形で明日からいけるかなと思う。 -昨日の嫌な負けを感じさせなかった 矢野監督 まぁね。そういうのはもちろんあったと思うし。ヤギ(青柳)がリズム作ってくれたので。そういうところでは、そういうお互いの相乗効果はあったと思う。 -島本、能見も流れを作ったのが大きかった 矢野監督 そうやね。やっぱりあそこで2点とられた後、次の1点どうなるかっていうのが微妙なところなので。そういうところでしっかりいってくれたっていうのは、次の攻撃に、得点につながってると思う。流れって絶対あるからね。そこ止めてくれたと思う。 -大山をひさしぶりにスタメン起用 矢野監督 悠輔らしく積極的に行くような感じで。あの(7回の)タイムリーも大きかったし。最初に打ったのかな? 第1打席で打てたというのは、あいつ自身も乗っていけるものになったと思う。 -福留は途中交代は今後も見据えて 矢野監督 まあ、それも含めているし、孝介も中止はあったとはいえ、無理させているんで。総合的に判断して。 -明日から3位広島戦。3つ取りに行く気持ちか。 矢野監督 もちろん、もちろん。俺らはそれしかないことはないけど、そのつもりでいっているし。今週は全部勝つぞってぐらいで乗り込んでいるんで。そういう意味では明日に向けていい戦い方ができたのかなと思う。

◆阪神近本光司外野手(24)が球団新人最多安打の新記録を打ち立てた。DeNA戦で2安打し、今季通算137安打で、16年高山の球団記録(136安打)を更新した。ドラフト1位の新顔は、寝ても覚めても「野球漬け」の毎日だ。眠りについても、ふと野球の夢を見る。「よっしゃ、盗塁決めた!と思ったら、夢だった...。なんてこともあります。現実で1個(盗塁数を)加算してしまってて...。夢と現実が分からないぐらい鮮明な夢を見ますね。走って完全にセーフだったとかですね」。24時間、頭のどこかには白球がある。それは野球が仕事になっても変わらなかった。 憧れだった「プロ野球選手」。なりたい職業に就いたからには全力で取り組む。「ケーキ屋さんにパン屋さん。警察官に消防士...。いっぱいありましたよ!」。諦めきれなかった夢がかなったドラフト指名当日は、胸がバクバクした。 毎日が筋書き通りにいけば、努力や苦労なんていらない。「嫌なことはすぐに忘れるタイプなので。起きたら、今日も頑張ろうと思える」。夢見る近本は、またスタートを切る。新たな一日に向かって。【阪神担当=真柴健】

◆阪神・近本光司外野手(24)が5日のDeNA戦(横浜)の一回1死で右前打を放ち、今季136安打目に到達。球団新人1位の高山の記録に並んだ。  一回、木浪が左飛で1死で打席に入ると、1ストライクからの2球目、低め141キロをとらえた。打球は一、二塁間を抜け、右前に転々。第1打席で球団新人記録に並んでみせた。

◆阪神・近本光司外野手(24)が5日のDeNA戦(横浜)の一回2死で今季28個目となる盗塁を成功させた。  一回、高山の持つ球団新人1位に並ぶ今季136安打目を放って出塁すると、2死となってからマルテの打席の5球目でスタートを切った。送球が逸れ、悠々セーフ。1日の巨人戦(甲子園)以来の盗塁で球団新人単独2位となる28盗塁目を成功させ、同1位の赤星憲広氏の「39」まであと11とした。

◆阪神・大山悠輔内野手(24)が5日のDeNA戦(横浜)の二回先頭で左翼線へ二塁打を放ち、好機を演出。5試合ぶりの先発起用に応えた。  二回先頭で打席に入り、初球を迷わず振り抜いた。高め132キロを捉え、左翼線へ。8月28日の中日戦(甲子園)以来5試合ぶりの安打で先制機をお膳立てした。

◆阪神・高山俊外野手(26)が5日のDeNA戦(横浜)の三回1死満塁で中前打を放ち2点を先制した。  三回、近本の四球、福留の右前打で無死一、二塁の好機をつくると、1死後糸原も中前打で続いて満塁に。1死満塁で打席に入り、1球目の外角139キロを中前へはじき返した。三走・近本が悠々生還し、中堅・神里がファンブルする間に二走・福留もホームイン。8月24日のヤクルト戦(神宮)以来の打点で2点を先取した。

◆阪神・青柳晃洋投手(25)が5日のDeNA戦(横浜)の三回1死満塁で中犠飛を放ち、4点目を追加した。  三回、高山の先制打で2-0としたのち、なおも1死二、三塁で大山が申告敬遠され満塁に。さらに続く梅野が押し出し四球を選んで3-0とした。  青柳はなおも2死満塁で打席に入ると、初球148キロ直球を振り抜き中堅へのフライに。4点目を追加する犠飛となり、自らを援護した。

◆阪神・木浪聖也内野手(25)が5日のDeNA戦(横浜)の三回2死二、三塁で右前2点打を放ち、5点目を追加。これで13試合連続安打を記録し、今季近本が更新した球団新人記録に肩を並べて1位タイとした。  三回、4点を先取しなおも2死二、三塁で打席に入ると、フルカウントからの7球目、132キロを右前へはじき返した。一気に走者が2人かえり、6-0に。木浪はこれで8月18日の巨人戦(東京ドーム)から13試合連続安打。近本が持つ球団新人1位の記録に並んだ。

◆阪神・青柳晃洋投手(25)が5日のDeNA戦(横浜)に先発し、五回無死二、三塁で代打・戸柱に中犠飛を浴びて1点を失った。  四回まで散発2安打無失点とほぼ完璧な投球。6点の援護をもらい、テンポよく投げ込んだ。しかし失点を許したのは五回。先頭の嶺井に死球を与えると、続く柴田に右翼線へ二塁打を浴びて無死二、三塁。この日初めてのピンチを迎えた。  代打・戸柱に対する初球、外角低め124キロを捉えられて中堅への犠飛に。1点を返され、1-6とされた。

◆阪神・青柳晃洋投手(25)が5日のDeNA戦(横浜)に先発し、5回2/3を6安打2失点で降板した。  四回まで散発2安打無失点。五回に戸柱の犠飛、神里の右前適時打で2点を失ったが、打線の援護にも恵まれ試合をつくった。六回、先頭の筒香に中前打を許したが佐野、倉本を打ち取って2死一塁。五回に右翼線二塁打を許した柴田を打席に迎えたところで、2番手・島本に交代した。  青柳は今季6勝を挙げており、チーム単独トップとなる7勝目の権利を持って降板となった。

◆阪神・大山悠輔内野手(24)が5日、DeNA戦(横浜)で5試合ぶりにスタメン復帰し、七回に適時打を放った。  6-2の七回、連続四球と併殺崩れで1死一、三塁とすると、ここで大山が打席へ。4番手・国吉の初球、内角の142キロを右前にはじき返して8月23日のヤクルト戦(京セラ)以来の適時打を記録した。

◆今季限りの退団を表明している阪神・鳥谷敬内野手(38)が七回2死一、二塁で代打で登場。四球を選んで満塁に好機を拡大した。  7-2の七回2死一、二塁。大歓声とともに打席に入った。今季89打席目で初打点とはいかなかったが、ストレートの四球を選んで出塁。2死満塁と好機を広げた。

◆阪神・近本光司外野手(24)が5日、DeNA戦(横浜)の八回に左中間へ二塁打を放ち、今季137安打目とし、2016年に高山が樹立した球団新人最多安打記録を更新した。  八回、先頭で打席に立つと、5番手・藤岡の4球目、高めの136キロを左中間へはじき返した。続く中谷の二ゴロの間に進塁し、マルテの右犠飛でこの日8点目のホームを踏んだ。

◆阪神は5日、同日のDeNA戦(横浜)で球団新人史上最多となる137安打目を放ったD1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=の記念グッズを発売することを発表した。フェイスタオルやTシャツ、クッションなど全部で5つのグッズが販売される。  この試合前に135安打だった近本は、一回1死から右前打を放ち、高山俊外野手(26)が新人だった2016年に記録した136安打に並ぶと、八回先頭で左中間へ二塁打。球団新人のシーズン新記録を達成した。  セ・リーグの最多記録は長嶋茂雄(現巨人終身名誉監督)が1958年に記録した153安打で、近本は単独5位となった。

◆DeNAが5日の阪神23回戦(横浜)で、シーズン主催試合における観客動員数が202万8837人に達し、球団史上最多観客動員数を更新した。この日の試合では満員御礼となる3万2162人を記録。主催試合64試合目での200万人到達は、昨季を8試合上回り、球団史上最速となる。  DeNAの岡村信悟球団社長は「沢山のお客さまに球場へお越しいただいたことを、大変光栄に感じております。今シーズンも残り少なくなり、チームは優勝争いの正念場を迎えていますが、リーグ優勝、日本一を目指し、最後まで戦い抜いてまいります。熱いご声援をお願いします」とコメントした。  横浜スタジアムは今季、右翼席後方にウイング席が完成し収容人数が増加。さらに現在、左翼席後方に同様のウイング席増設の工事を進めている。今季はここまで観客3万人を割った試合が1試合もなく、盛況が続いている。

◆--打線には言うこと無し  矢野監督「まぁ6点入った後になかなか次の点がはいらへんっていうのはちょっと気持ち悪いけど。最後ね、3イニングで1点ずつ取れたんで、いい形で明日からいけるかなと思う」  --大山をひさしぶりにスタメン起用した  「悠輔(大山)らしく積極的に行くような感じで。あのタイムリーも大きかったし。最初に打ったのかな? 第1打席で打てたというのは、あいつ自身も乗っていけるものになったと思うしね。逆にベンチで試合を見る中で、また違う気持ちでスタメンに行ったと思うんでね。気持ちの変化というのがありながら結果を出せたというのは悠輔にとっても大きいんじゃない」  --明日から3位・広島戦。3つ取りに行く気持ちか  「もちろん。俺らはそれしかないことはないけど、そのつもりでいっているし。今週は全部勝つぞってぐらいで乗り込んでいるんで。そういう意味では明日に向けていい戦い方ができたのかなと思う」

◆2016年に自身が打ち立てた136安打の球団新人記録を近本に破られた高山は「勝った試合で出たのはよかったですね」とコメント。外野手としてポジションを争うライバルに「ヒットだけじゃないですけど、走攻守全部で負けないようがんばります」。新人の活躍を刺激に三回1死満塁から先制の中前2点打を放ち、一挙6得点の猛攻に火をつけた。

◆フラリと昼過ぎにムシ暑い鳴尾浜にデスク阿部祐亮が顔を出した。  残暑...にしてはシャレにならない日本列島のきまぐれなゲリラ豪雨の残像...おいおい今夜もまたハマのスタジアムはもつれるのか...とイヤーな予感。彼はこの日はサブデスクだ。  当番デスクの澄田垂穂は出勤途中に土砂降りに見舞われて、こちらもまた「イヤな予感がする...」とブツブツ...。いまや我がサンスポのデスクたちは空模様にも一喜一憂するほど切ない...。  鳴尾浜も相当ムンムンする暑さなのに500人のスタンドは超満員だ。阿部はあらためて「阪神って"幸せなチーム"だナ...」と思った。ウイークデーの2軍オリックス戦という条件で鳴尾浜が満タンになるのはそれだけファンが熱いのだ。  ガルシアが元々は1軍で投げるハズだったのに1軍の青柳が雷のおかげでこの日の横浜でスライド先発。それでガルシアが2軍で投げて...これが3安打完封。スタンドから「投げる場所を間違えてるんじゃないか」という声が飛んだ。先制ホームランを打ったのは陽川。彼は阿部の顔をみて「何しに来たんですか」とニヤリ。阿部は「キミのホームランを見たくて...ネ」とニヤリ。陽川のスイングは長距離砲がすくない阪神の1軍にはぜひ欲しい。鳴尾浜でグズグスしてるのはもったいない。  その頃、ハマの球場で首位に肉薄しているDeNAは練習にもかなり気合が入っていた。前夜の延長戦でピストル打線の阪神はDeNAよりはるかに多いヒットを打ちながら4発のホームランに負けた。これが虎の泣きどころなのだ。  そして横浜はプレーボール。阪神は一回の満塁も、二回に5試合ぶりのスタメン大山がせっかく無死から二塁打を打ったのに...0点。おいおい今夜もまたピストルどころか"空気銃打線"か...と編集局の窓際で小声でつぶやいた。嫌みはたまには言うてみるもんですなぁ...三回は近本の四球から打者10人4安打3四球で一挙6点! すべて単打というのがチト哀しいけれど...思わず当番デスク席の澄田に「いくらなんでも...もう大丈夫だろ」なんて声をかけたらジロリとニラまれたョ。  この日の注目は何と言っても近本。一回に今季136安打目で高山の球団新人最多安打記録に並ぶと、八回に二塁打で137安打目。一気に記録を塗り替え、ご覧の通り1面ができあがった次第デス。  40年前の1979(昭和54)年のこの9月5日に江川卓との交換トレードで阪神のエースとなった小林繁が甲子園の巨人戦に勝利してこのドラマチックな運命の1年、彼は古巣巨人に無キズの8連勝を飾った。小林投手は79年1月31日の深夜に例の『江川事件』の対象となり運命は"逆流"した。  騒然たるなかで彼はニヒルにこう言った。「僕は巨人も好き。阪神も好き。そして野球が大好きなんです。阪神に望まれて行くんです。同情なんかしてほしくない...」  それから178センチ、68キロの男はあえてマウンドでは笑顔を消した。巨人戦には阿修羅と化した。5月3日の甲子園では世界の王貞治(現ソフトバンク球団会長)が3連続三振...「二本足」にもどして打席に立ったほどだ。  無念無想の表情にひめた小林繁の胸の炎。無敗のまま対巨人8連勝...この年、彼の細腕は22勝9敗。両リーグ通じてNo.1の273回2/3を投げきった。  この時、小林繁27歳。  この夜、横浜で同じサイドスローの青柳は26歳。もちろん"比較"はできない。だが...限界をこえて「男の意地」を見事に演じた小林繁の肉体と右肘は実はボロボロだったのである。そして...2010年1月17日に57歳で彼は突然この世を去る...。

◆雷のノーゲームから中1日で再登板した青柳は5回2/3を2失点で踏ん張った。大量援護に感謝し、チームトップの7勝目をよろこんだ。  「みんなが打ってくれて楽な展開になった。チームが勝つのが1番うれしい。結果的に勝ちをつけてもらいました」  五回に2点を失い、なお2死一、二塁のピンチで相手はロペス。それでも真っ向勝負で、低めの142キロを引っかけさせて三ゴロに仕留めた。  バットでは三回1死満塁から4点目となる中犠飛。しかし六回先頭では見事なバッティングで右前に打球を飛ばしながら、右翼・梶谷の好返球に刺されてまさかの右ゴロ。「ちょっと恥ずかしかった。足が遅いので...」と苦笑いを浮かべた。

◆よっしゃア! 打っては先発野手全員安打の9打点。守っては勝利の方程式の中継ぎ陣、岩崎、ジョンソン、藤川を使わずしての大勝利!! これでCS進出を懸けた広島との次カードの勝利の青写真ができたぜー!!  では、広島との第1戦に向けてミーティングを始めるから攻撃陣は全員集合!!  「いや、ダンカンさん、それは私の任務ですから!!」。もちろん、浜ちゃん(浜中打撃コーチ)は信頼しとるよ! だけど、中にいると見えないことってあるじゃない!? そこで、ダンカン・ヤジ馬打撃コーチのミーティングでーす!!  第1戦の九里は『特徴がないのが特徴』の投手。ストレートの速度がそこそこあり、コントロールもそこそこ。要するにウイニングショットがない!! ならば、打者はファーストストライクの甘い球を狙うのが鉄則だけど、あえて2ストライクまで待ってファウルで球数を増やす『九里の投球数増やし作戦』が勝利への近道だと俺は思う!!

◆阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が2安打を放ち、今季137安打とし、2016年に高山が樹立した球団新人記録(136安打)を更新した。  --球団の新人安打最多記録です  「試合が勝ったので、よかったなと思います」  --1打席目はどんな内容だった  「ツーシームとかフォークがいい投手なので、しっかり強引にならずセンターに返そうと思ってたんですけど。結果的にライト前になったのがよかったと思います」  --その後四球、凡打と続いたが、記録は知っていた  「はい。周りから言われてたので(笑)。きょうはなんとしても2本出したいなと思ってたので、2本出せてよかったなと思います」  --2本目は高めのボールを中堅左へ。打った瞬間は  「抜けて欲しいなと思ってたんですけど、ベース回ってから神里さんが捕ってたので、ちょっとやばいなって思いながら速く走りました」  --赤星の球団新人記録(39盗塁)に迫っていく  「あと11個ですかね。残り試合がんばっていきます」

◆大山が「7番・三塁」で5試合ぶりに先発復帰。二回に左翼線へ二塁打を放つなど3打数2安打1打点、申告敬遠の2四球と存在感を示した。121試合目に初めてスタメン落ちして以降「ずっと悔しい思いをしていた。限られたチャンスでしっかり結果を出さないといけないと思っていた」と熱い思いを抱えていた。再び巡ってきたチャンスでアピールに成功。逆転Aクラス入りへ、頼もしい存在になりそうだ。

◆筒香が始球式登板!? スマートフォン用ゲーム「ポケモンマスターズ」とコラボした阪神戦に人気キャラクター、ピカチュウが来場。セレモニアルピッチに挑んだが球がうまくつかめず、筒香が"好救援"して捕手役の山本へストライク投球を披露した。その後は図鑑番号を示す背番号「025」のピカチュウ、球団マスコットのDB.スターマンと記念撮影。試合前の場内はほっこりムードに包まれた。

◆連勝が2で止まり、DeNAのアレックス・ラミレス監督(44)は「先発がああいう展開になると苦しい。6失点で完全に流れが変わった」と首を振った。先発のD3位・大貫(新日鉄住金鹿島=現日本製鉄鹿島)が一回から2四球を与えるなど投手陣が計9四球。三回途中まで4失点の大貫は、6日に出場選手登録を外れる。  一方で、この日は3万2162人の観衆が集まり、今季主催試合の観客動員数が昨季を上回って球団史上最多の202万8837人となった。主催試合64試合目での200万人突破は昨季より8試合早く、こちらは球団史上最速の記録だ。  首位・巨人も敗れ、ゲーム差は2・5で変わらず。大勢のファンが21年ぶりのリーグ優勝、日本一を期待する中、ラミレス監督は「DAY BY DAY(一日一日)」と何度も口にし、6日からの中日3連戦(ナゴヤドーム)に視線を切り替えた。 (佐藤春佳) 先発で三回途中4失点だったDeNAのD3位・大貫(新日鉄住金鹿島=現日本製鉄鹿島) 「ボール先行の投球となり、自分のリズムをつくれなかった」 史上最速の観客動員200万人突破&史上最多動員にDeNA・岡村球団社長 「ダブルで記録を更新した歴史的な日となりました。リーグ優勝、日本一を目指し、最後まで戦い抜いてまいります」

◆絶好調男の勢いはちょっとやそっとではとまらなかった。快音を響かせた木浪は一塁ベースを踏むと、してやったり顔で右拳をベンチへ突き上げガッツポーズ。相手を突き放す2点打で13試合連続安打。近本の持つ球団新人連続安打記録に並んだ。  「1、2打席目はあともう少しという感じだった。打ったときはチャンスだったので、点数を取りたい、という強い気持ちで打ちました。スライダーをしっかり振ることができてよかった」  その瞬間は三回の第3打席に訪れた。2死二、三塁で2番手・平田のフルカウントからの7球目、内角低めの入ったスライダーをとらえて、右前へ。2点打でこの回一挙6点のビッグイニングを締めくくった。  「(記録は)意識していないですけど、チカ(近本)に負けたくない気持ちもあります」  六回にも中前打を放ち、これで3試合連続マルチ安打をマーク。8月6日に1軍に昇格して以降は打率・418(67打数28安打)と飛ぶ鳥を落とす勢いだ。  同期入団で、同じ寮生でもある育成D1位・片山雄哉とは予定が合う日があれば頻繁に食事にでかけるほどの深い仲。片山も「(木浪とは)一番仲がいいですね」と話すほど。食事の席では、たわいもない話から野球談義までいろいろな会話をする。  ときには野球の話で盛り上がり「お互いの将来の自分のビジョンや目標、理想像を語り合ったりした」ことも。片山は7月末に目標に掲げていた支配下登録を勝ち取り、かたや木浪は同期の近本が立てた新人記録に並ぶ活躍を見せた。舞台は違えど、お互いに高みを目指して刺激し合える存在がいることも燃料になっている。  「勝ちにつながる一本を打つのが一番。絶対に打ってやるという気持ちがあるので、それが(いい結果に)つながったと思う」  6日から2・5差の3位広島との直接対決。記録更新よりも目指すのは、チームの勝利。これからも木浪のバットが虎を上へと押し上げていく。 (織原祥平)

◆記念ヒットで快勝や! 阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が2安打を放ち、今季137安打とし、2016年に高山が樹立した球団新人記録(136安打)を更新した。2位・DeNAに9-2と完勝し、6日から2・5ゲーム差で迎える3位・広島との3連戦(マツダ)。逆転クライマックスシリーズ進出へ、まだまだ打つ!  笑顔でベンチに向かって拳を握った。八回、5番手・藤岡の4球目。外角高め136キロを左中間へはじき返した。高山の持つ球団新人安打記録を更新する今季137安打目。歴史の扉をこじ開けるメモリアル打で、快勝に花を添えた。  「この球場に足を運んでいただいた方に、球団記録っていうのを見て帰ってもらいたいなと思ってたので、2本打ちたいなと思ってました」  1打席目からエンジン全開だった。一回1死で打席に入り、2球目を振り抜いて右前へ。136本目で2016年の高山の記録に並ぶと、そのまま球団新人単独2位となる28盗塁目も成功。三回は四球で一挙6点の起点になった。八回は「先頭だったので、どんな形でも出ようと思っていた」。左中間へ落ちる打球に快足を飛ばして二塁打とし、ダメ押し点につなげた。  ベンチから両手をたたいて見守った矢野監督も、賛辞を惜しまなかった。「ランナーに出るのがあいつの一番大きな仕事。もちろんヒットで出ることは気分もいい。そういう記録っていうのは励みになる。どんどんどんどん積み上げて」と、さらなる期待を寄せた。  この世界に導いてくれた"恩人"に、また一つ恩返しができた。  「『育ててくれた人』というか、そういう人たちがいないと今の自分はいないと思う。感謝しかないです」  人生を変えた、昨年10月のドラフト会議。虎が掲げていた「センターラインの補強」に当てはまると実力を評価してくれたのが、担当の畑山統括スカウトだった。大阪桐蔭高・藤原(ロッテ)、立命大・辰己(楽天)の両外野手を抽選で外したが、「とことんいきたかったし、最初から評価していた」。近本なら虎の"中心"になれる-。そんな期待を、1年も経たないうちに現実のものにしてみせた。タテジマの歴史を塗り替えた137本が、その証明。調子を落としたときにもこまめに連絡をくれた恩人に、吉報を届けた。  だが、目指すところは先にある。残り18試合で、長嶋茂雄氏(巨人)の持つセ・リーグ記録の153安打にあと「16」で並ぶ。ミスター超えの新記録も、射程圏内-。ルーキーは冷静に前だけを見据えた。  「ここが目指してきたものではないので。明日からの3連戦、しっかり勝って甲子園に帰りたい」  6日からは、2・5ゲーム差で追う3位広島との3連戦。逆転でのクライマックスシリーズ進出へ最大の山場。終盤に来て勢いに乗る24歳ルーキーのバットが、虎の命運を握る。 (箭内桃子) 球団新人最多安打記録を更新したD1位・近本について阪神・浜中打撃コーチ 「(八回に先頭で安打を放ったことは)彼にはそういうところが一番期待しているところなので」

◆近本を見習え! サンケイスポーツ専属評論家・田尾安志氏(65)は、球団新人安打記録を塗り替えた近本光司外野手(24)に「川崎宗則(元ソフトバンク、現台湾味全)のように攻めるタイプの素晴らしい選手。他のナインのお手本になる」と絶賛した。  球団新記録、おめでとう。見事だ。キャンプで見た時は、正直、球団最多安打を更新できるような選手とは思わなかった。想像以上に実戦派で、ここ一番での勝負強さは際立った。137安打を積み重ねた最大の原動力だろう。  新記録は近本の持ち味をフルに発揮した二塁打だった。外寄りのスライダーを逆方向の左中間後方へ。近本らしい打球だ。このコースは実にスムーズに打つ。あの打球を二塁打にしてしまう足も大きな武器だった。  失敗したらどうしよう...アウトになったらどうしよう...というマイナス思考がない。打席でも、盗塁するときも。常に積極的。特に盗塁は「失敗したら」なんて考えていたらスタートは切れない。新人であれだけ走れるのは、スピードはもちろんだが、ハートの強さが支えているのだろう。  攻め続けるタイプ。この表現がピッタリくる。思い浮かぶのは川崎。彼はソフトバンク時代からドンドン前に出ていく元気なプレーヤーだった。性格的には微妙に違うかもしれないが、プレースタイルは川崎を彷彿させる。  チームは残り20試合を切って、3位以上を目指す戦いの中で、攻める姿勢が重要だと言い続けてきたが、近本はまさしくその象徴。他のナインがお手本にするプレーを続けている。  課題ははっきりしている。内角をどう打つか。1年目のここまでは、他球団もまだ厳しく攻めてきていない。来年以降、どう克服していくかは、さらに上のレベルの選手になれるかどうかのポイントではある。  ただ、先のことより、現状を評価してあげたい。8月は疲労で調子を落とした。肉体的にかなりきつかったように映った。が、それを乗り切って上昇気配を感じる。どこまで安打を積み重ねるか。楽しみだ。 (サンケイスポーツ専属評論家)

◆阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が2安打を放ち、今季137安打とし、2016年に高山が樹立した球団新人記録(136安打)を更新した。  近本が社高(兵庫)時代に3年間クラス担任を務めた高橋幸治さんが、かつての教え子の快挙に喜びの手記を寄せた。この日は自身の45度目の誕生日で「一生忘れられないです」と感慨深げに語った。  本当におめでとう。すごいとしかいえないです。ちょうど家に帰ってきたところだったんですけど「あの光司が...」という感じ。実はきょう(5日)は自分の誕生日。最高のプレゼントになりました。学校でもきょうくらい(に達成)かなという話はしていたんですけど。教え子で初めてプロ野球選手になって、阪神という球団で記録を作った日が、偶然ですけど誕生日なんて...。一生忘れられないです。  体育科は1クラスしかないので、3年間、担任を受け持ちました。いつもニコニコしているような、クラスでも目立つような子ではなかったです。勉強は抜群にできましたけど、運動に関しては体育科ですごい子はたくさんいたので。埋もれていたというか。近本より足の速い子もいました。でも他の球技とかやらせても、何でも器用にやるような子でしたよ。  思い出はやっぱり寮長の姿かな。100人近くの子どもたちの前に立っていたので。学生寮「東雲寮」の寮長を任せました。大変だったと思います。先生もひとりは泊まるようにはしているんですけど、あくまで子どもが主導。注意しないといけないことを僕たちから言わず近本にだけ言って、近本から注意してもらったこともありました。でも怒ったこととかは聞いたことはありません。後輩たちからもそういうことは聞いたことはないですね。生活がしっかりしていたからだと思います。  進路希望はずっと「進学」でした。近本は"関学っぽい"と思っていたのでよかったです。生徒は校内では携帯電話の使用は禁止なんですけど、合格発表の日、「先生、すぐに教えてくださいね!」といわれていたんです。休み時間になればパソコンを使って知ることもできたんですけど、よほど早く知りたかったみたい。他の授業をしていたとき、教室の外から両手で「○」とポーズを作ったのもよく覚えています。あんな生徒、他にはいなかったですね。そういうところがかわいらしかったです。  今の生徒からしたら、雲の上の存在なんじゃないですか。寮には食堂にだけテレビがあるんですけど、阪神戦が映っていることが多いですね。自分もバドミントン部をみているんですけど、今でもいいます。「(近本のように)コツコツできる人が最後は強いんだよ」と。身体能力が高いわけではないけど、そういう人間だったから今があるんだと思います。これからも頑張ってほしいです。 (取材・構成=竹村岳)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
68552 0.553
(↓0.004)
-
(-)
18585
(+2)
494
(+3)
157
(+1)
74
(+1)
0.258
(↓0.001)
3.680
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
66583 0.532
(↓0.005)
2.5
(-)
16528
(+2)
523
(+9)
140
(-)
37
(-)
0.246
(↑0.001
3.820
(↓0.04)
3
(-)
広島
64623 0.508
(↑0.004)
5.5
(↑1)
14538
(+8)
538
(+1)
128
(+2)
74
(+1)
0.254
(↑0.001)
3.650
(↑0.02)
4
(-)
阪神
58616 0.487
(↑0.004)
8
(↑1)
18465
(+9)
508
(+2)
83
(-)
84
(+1)
0.251
(↑0.001
3.520
(↑0.01)
5
(-)
中日
57652 0.467
(↑0.004)
10.5
(↑1)
19481
(+3)
488
(+2)
80
(-)
59
(-)
0.264
(↓0.001)
3.850
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
51752 0.405
(↓0.003)
18.5
(-)
15578
(+1)
651
(+8)
149
(-)
56
(-)
0.243
(-)
4.660
(↓0.01)