広島(★2対3☆)DeNA =リーグ戦24回戦(2019.09.01)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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DeNA
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広島
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勝利投手:今永 昇太(13勝5敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(3勝2敗30S))
敗戦投手:薮田 和樹(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】ソト(34号・6回表2ラン)

  DAZN
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◆DeNAは2点を追う6回表、ソトに2ランが飛び出し、試合を振り出しに戻す。さらに1死一三塁から柴田が犠飛を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・今永が8回途中2失点の好投で今季13勝目。敗れた広島は、打線が終盤に好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆DeNAネフタリ・ソト内野手がエースへプレゼントを贈った。2点を追う6回1死一塁。薮田のフォークを捉え、左翼スタンドへ同点となる34号2ランを運んだ。 「バットの先でしたが、入ってくれてよかったです。このホームランは今永への誕生日プレゼントです」。26歳のバースデー登板となった今永へささげる1発となった。

◆広島会沢翼捕手(31)が先制打を放った。 1回2死一、三塁からDeNA今永の縦の変化球をたたいて左翼線にはじき返した。 「いいピッチャーなので、積極的に行きました。いい先制点になって良かったです」。今季5度対戦して0勝4敗の左腕から幸先良く先制点を奪った。

◆広島が1回に会沢の二塁打で先制。3回には鈴木の二塁打で1点追加。458日ぶり先発の薮田は3回まで無安打投球。 DeNAが6回に逆転。ソトの34号2ランで追い付き、柴田の犠飛で勝ち越した。広島の先発薮田は6回4安打3失点で降板。 DeNAが小刻みな継投で逃げ切り。8回途中2失点の今永が自身5連勝でリーグ単独トップ13勝。山崎が30セーブ目。広島は3カード連続負け越しで薮田が1敗目。

◆DeNAの守護神・山崎康晃投手が、2年連続で30セーブを達成した。1点リードの9回に登板。 2死を奪ってから連打でピンチを広げたが、最後は野間を二ゴロに片付けた。「みなさんに感謝です。こういう試合を勝ち切れたことは、チームにとって大きな財産となる」と役目を全うした。

◆今永攻略、1歩及ばず...。広島がクライマックス・シリーズ(CS)で対戦するかもしれないDeNA今永にまたも勝ち星を献上した。 8回途中で今季最多8安打を浴びせながら2点止まりで、今季対戦6戦で5勝目を献上した。3カード連続負け越しで2位DeNAとのゲーム差は3・5差に拡大。CS本拠地開催がいよいよ危うくなった上、4位阪神が2ゲーム差に迫ってきた。残り17戦。踏ん張りどころだ。広島の今永攻略作戦はあと1歩及ばなかった。7回1/3を8安打で得点は2。8回1死から長野が執念の内野安打で出塁し、天敵を降板させたが、リリーフを打ち崩せず無得点。そのまま敗戦が決まった。 必勝態勢だった。スタメンに、投手を含め右打者7人を起用。各打者が狙い球を絞って揺さぶった。1回は2死から鈴木が四球を選び、松山、会沢の連打で先制。さらに二、三塁の好機だったが、メヒアのライナー性の打球は二塁手のグラブに納まった。3回は1死二塁から鈴木の適時二塁打で2点目を奪ったが、後続が凡退。今永に対し浴びせた8安打は今季最多。緒方監督は「あっさりやられたわけじゃないし、簡単にやられたわけじゃない」と話した。それでも勝てず「悔しい試合」と振り返った。 今永には、今季6度目の対戦で5勝目を献上した。防御率は1・42。6戦のうち唯一相手に「勝ち」がつかなかった4月19日も、7回を無失点に抑えられている。完封された2試合のうち、4月12日は1安打しか打てなかった。その一戦で唯一安打を記録した菊池涼は、左足甲付近に自打球を当てた影響でこの日も欠場。代役2番に送り出した長野が2安打と気を吐いたが、攻略には至らなかった。 2位DeNAに再び3・5ゲーム差をつけられ、CS本拠地開催がいよいよ危うくなってきた。3位通過で2位DeNAと対戦することになれば、今季3勝8敗1分けと分の悪い横浜スタジアムが舞台となる。さらに4位阪神も2ゲーム差に迫っており、尻に火もついた。 緒方監督は「まだまだ。また週明けから1戦1戦、勝利目指して戦っていくだけ」と前を向いた。諦めずに戦い抜くしかない。【村野森】 ▽広島東出打撃コーチ(DeNA今永に5敗目)「入りは良かったと思う。やられっぱなしはダメ。自分たちがやれることができていないと負ける」

◆458日ぶり先発の広島薮田和樹投手が黒星を喫した。4回まで無安打に抑え、5回1死一、三塁もしのいだ。だが6回、ソトに同点2ランを浴びると、この日6個目の四球をきっかけにピンチを招いて犠飛で勝ち越された。 6回3失点も「結果、負けてしまったので。ソトへの1球ですね。次も最低限今日のような球を投げて(結果が)違う投球をしたい」と反省を口にした。 ▽広島佐々岡投手コーチ(6回3失点の薮田について)「強いボールは投げていた。5回のピッチングを見たら、もう1回というところだった」

◆最高の記念日となった。DeNA今永昇太投手が、広島相手に8回途中を8安打2失点の粘投でリーグトップの13勝目をマーク。2・38の防御率、163奪三振でもトップに君臨し、投手3冠をキープした。巨人の優勝マジックが消滅し、チームの自力Vが復活。26歳のバースデーマウンドは忘れられないものとなった。「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」。試合後のヒーローインタビュー中も、今永を祝うハマっ子たちの歌声が球場に流れた。今永は「野手の皆さん、守っている皆さん、リリーフの皆さん、全ての人に助けられた。ありがたいです。ファンのみなさんにも、本当に感謝です」。26歳をマツダスタジアムで迎えた。 1点を先制された直後の2回。打席に向かうと、DeNAファンの「バースデーソング」に続き、広島ファンからも、温かい拍手が送られた。「一野球選手として、祝ってもらえてありがたい」としみじみ。人生初のバースデー登板。「すごく縁のある登板だと思う。いい日になりそうです」とあどけない笑顔を見せた。 「祝・記念日」を粘りで引き寄せた。初回に先制され、3回には追加点を献上した。失点は、ともに変化球を狙われたもの。そこから修正した。「特に広島の打者はゾーンの変化球をうまく拾う選手が多い。変化球を待っているところに直球で行けた」と割合の変化で差し込んだ。 これで広島相手に6戦5勝と負けなし。リーグトップの13勝目を挙げ、防御率、奪三振数でも1位と26歳の成長は止まらない。「まだ若いですけど、ローテの中で京山、飯塚と若い投手もたくさんいる。彼らに背中で示せる人になりたい」。前を走る巨人の優勝マジックは消滅。4ゲーム差に付けた。年をとるごとに、いや、日に日に、ハマのエースはたくましくなっている。【栗田尚樹】 ▽DeNAラミレス監督 今永はこういう試合で、粘り強く投げた。ナンバーワンのピッチャーということを証明した。(巨人については)気にしていない。残りの試合を我々がいかに勝つかだけ。

◆DeNA今永昇太投手が、広島相手に8回途中を8安打2失点の粘投でリーグトップの13勝目をマーク。2・38の防御率、163奪三振でもトップに君臨し、投手3冠をキープした。 ▼今永が13勝目を挙げ、セ・リーグ勝利数で単独トップに立った。奪三振、防御率、完封も1位。勝率は2位だが、タイトル条件の13勝以上をクリアした。勝利、奪三振、防御率、勝率、完封の投手5冠は06年斉藤和巳(ソフトバンク)まで7人しかおらず、今永は史上初めて左腕で達成する可能性もある。

◆広島が痛い星を落とした。クライマックス・シリーズ(CS)で対戦するかもしれないDeNA今永に今季最多8安打を浴びせながら2点止まり。1点差で敗れ、3カード連続負け越しとなった。2位DeNAとのゲーム差は3・5差に開き、4位阪神に2差に迫られた。緒方孝市監督の談話は以下の通り。 -今永攻略ならず 緒方監督 初回からバッターが「決め」をもってしっかりスイングしてくれた中で、先制点を取れた。中盤は相手もエースだし、点を取り続ける難しさはある。終盤の7回、8回、9回で点を取れなかったことがこういう結果になった。中継ぎ陣も連投の中、がんばってくれた。悔しい試合だった。 -今永に5勝目を献上 緒方感 あっさりやられたわけじゃないし、簡単にやられたわけじゃない。過去の対戦を踏まえながら、打順もいろいろ考えながら、打者にもいろいろ指示を出した。結果は負けということになったけど。 -右打者を並べた 緒方監督 そういう意図でね、相手ピッチャーに対して。 -薮田がいい投球 緒方監督 力のあるボールは投げていた。アバウトな中でも。ストライクをそろえにいったら、つかまった。3巡目に入って、相手も力のあるバッターなんで。 -DeNAと3・5ゲーム差 緒方監督 まだまだ、また週明けから1戦1戦、勝利目指して戦っていくだけ。

◆広島の会沢が一回に左翼線へ適時二塁打を放ち、3試合連続打点をマークした。これで今季54打点目を挙げ、13年目で自己最多を更新中の打点をさらに伸ばした。  8月18日の前回対戦で完封を許した今永の立ち上がりを攻略しての一打だった。「いいピッチャーなので積極的にいった」と話した。

◆DeNAの今永が1日の広島戦(マツダ)に先発し、八回1死から長野のライナーが右でんぶ辺りに直撃(結果は強襲内野安打)し、交代した。  三浦投手コーチに付き添われて治療のためにベンチに退くと、そのまま国吉との交代が告げられた。ただ、マウンドを降りる際に今永は足を引きずるような仕草は見せなかった。その時点で球数が123球に達していたこともあり、無理をさせないために交代させた可能性もある。

◆広島は終盤の好機を生かせず、DeNAとの差が3・5ゲームに開いた。2-3の八回1死二、三塁で松山が内角高めの速球に空振り三振。続く会沢は四球を選んで2死満塁と粘ったがメヒアが遊ゴロに倒れた。九回も2死から連打で一、二塁としたが得点につなげることはできなかった。  七回無死一塁で三好がバントで送れず痛恨の併殺打を喫するなど打線がつながらなかった。今季、今永には6度目の対戦で5勝目を挙げられたが、緒方監督は「あっさりやられたわけじゃない。悔しい試合だった」と唇をかんだ。 薮田(今季初先発して6回3失点で黒星) 「手応えは良かった。次も今日くらいの球を投げた中で、違った投球をしていかないといけない」 鈴木(三回に適時二塁打) 「インサイドのボールに対して、良い反応でうまく対応することができた」 広島・佐々岡投手コーチ(薮田に) 「強い球を投げていた。うまく緩急も使えていた」

◆DeNAの山崎が3-2の九回を締め、プロ5年目で2年連続4度目となる30セーブに到達した。2死から代打安部の打球が左足首を直撃するアクシデントに遭ったが、最後は一、二塁のピンチで野間を二ゴロに打ち取った。  この6連戦は4連投を含む5試合に投げ、8月30日に続くセーブで、上位を争う広島との3連戦の勝ち越しに貢献。「こういう試合を勝ち切れたことはチームの財産になる」と汗を拭った。 ラミレス監督(自力優勝の可能性が復活) 「マジックはついたり消えたりする。自分たちがいかに残り試合を勝つかだ」 ソト(六回の同点2ランでリーグ単独トップの34号) 「このホームランは今永への誕生日プレゼントです」

◆DeNAの今永が1日の広島戦で26歳の誕生日登板を果たし、八回途中2失点の好投し、ハーラー単独トップの13勝目をマークした。  この日が誕生日とあって、二回の第1打席に立つとマツダスタジアムの一角を占めたDeNA応援団からバースデーソングの演奏が。すると広島のファンからも盛大な拍手が自然発生し、祝福ムードに包まれた。  これには今永も「チームの垣根を越えて一選手に拍手をしてくださった。プロ野球選手としてうれしい時間でした」と感激し、広島ファンにも感謝していた。

◆4番に入ったソトが、坂本勇(巨人)を抜いてリーグ単独トップに立つ34号の同点2ランを放ち、勝利を引き寄せた。0-2の六回1死一塁で薮田から左越えに豪快な一発。「バットの先でしたが入ってくれてよかった。このホームランは今永への誕生日プレゼントです」と、26歳のバースデー登板となった先発左腕へ粋なコメントを残した。打点も88に伸ばして村上(ヤクルト)を抜いて単独トップとなった。

◆山崎が3-2の九回を無失点で締め、プロ5年目で2年連続4度目となる30セーブに到達。プロ入りから続くマツダスタジアムでの無失点を継続した。2死から代打・安部の打球が左足首に当たるアクシデントに見舞われたが「今永の思いも伝わっていたので、いい形で終われてよかった」と笑顔。足の状態も「問題ないです」と頼もしく言い切った。2位のドリス(阪神)に11セーブ差。2年連続のタイトル獲得も確実だ。

◆26歳のバースデー登板となった今永昇太投手が、八回途中まで8安打2失点に抑え、リーグ単独トップで自己最多の13勝目(5敗)を挙げた。  実は、DeNA担当の記者も同じ9月1日生まれ。広島入りした8月30日、今永に誕生日の思い出を聞いた流れで伝えると「もっと早く言ってくださいよ! 何もないですけど」とグータッチ。20歳違う年齢に「僕が生まれたときに二十歳ですか...すごいですね」と驚かれ、同31日の練習前には「45歳最終日ですね」と声を掛けてくれた。  試合後に「良い誕生日になりそうです。まだ時間は残っていますから」と笑った今永は今頃、仲間に祝福されているだろう。記者はホテルでコンビニ弁当を食べながら、鬼デスクの指令でこの原稿を書いている。誕生日の良い(?)思い出になりそうだ。 (DeNA担当・湯浅大)

◆セ界の火は消さない!! セ・リーグ2位のDeNAは1日、広島24回戦(マツダ)に3-2で逆転勝利。26歳のバースデー登板となった今永昇太投手が、八回途中まで8安打2失点に抑え、リーグ単独トップで自己最多の13勝目(5敗)を挙げた。さらに163奪三振、防御率2・38で投手部門3冠を独占。エースの力投で、阪神に敗れた巨人の優勝マジックが消滅し、4ゲーム差に迫ったDeNAに自力優勝の可能性が復活した。逆転優勝へ、9月の猛追が始まった。  勝利への強い執念が、今永に力を与えた。八回途中まで123球の熱投で13勝目。首位・巨人が敗れ、チームに自力優勝の可能性が復活した。  「野手の皆さん、リリーフの皆さんに助けられました」  この日は26歳の誕生日。試合前のミーティングで同僚に祝福され、三塁側スタンドのDeNA応援団からバースデーソングが流れた。感謝の思いはボールに込めた。  序盤で2点の先行を許した。決め球のチェンジアップが思い通りに決まらず、スライダー、カットボール主体の配球に切り替えて耐えた。  チームが苦しんだ時期も好投を続けてきた左腕を野手陣が救った。四回に中堅・梶谷がサンタナの大飛球を背走しながら好捕。そのままフェンスに激突したが、一度つかんだ球は離さなかった。逆転後の七回無死一塁では駒大の3学年上の捕手・戸柱が、犠打を試みた三好の打球を素早く処理して併殺を完成させた。  八回1死で長野のライナーが左臀部付近に直撃して交代。心配されたが「肉がついているところなので大丈夫です。少し赤くなった感じ」と笑った。降板後は3人の救援陣が1点リードを守り抜いた。  「誕生日は中学までは家でしっぽりとケーキを食べていましたね。(誕生日に)練習はあったけど試合の記憶はない。そもそも、9月1日は始業式でしたからね」  人生初のバースデー登板。二回の第1打席では、広島ファンからも温かい拍手が送られた。「チームの垣根を越えて一選手に拍手をしてくださった」。先発投手がめったに巡り会えない誕生日先発は、忘れられない一日になった。  記念すべき13勝目でリーグ単独1位に立った。球団では背番号21の大先輩で、1993年の野村弘樹(17勝、サンケイスポーツ専属評論家)以来、26年ぶりの最多勝が見えてきた。さらに防御率、奪三振数もリーグトップで、投手部門3冠となれば球団史上初の快挙となる。投球回数151回1/3もリーグ最多だ。  クライマックスシリーズで対戦する可能性がある広島に今季6戦5勝。チームも12勝11敗1分けで、勝率5割以上を確定させた。ラミレス監督は「今永はナンバーワンピッチャーであることを証明した」とエースの力投に賛辞を贈りつつ、「マジックはついたり消えたりする。自分たちがいかに残り試合を勝つかだ」とチームを引き締めた。  7月16日に最大で10・5ゲーム差をつけられていた首位・巨人に4ゲーム差まで迫った。9月の"メークラミクル"完成へ-。エースが見事な先陣を切った。 (湯浅大)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
68522 0.567
(↓0.004)
-
(-)
21576
(-)
479
(+2)
154
(-)
71
(-)
0.258
(↓0.001)
3.660
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
65573 0.533
(↑0.004)
4
(↑1)
18519
(+3)
509
(+2)
136
(+1)
37
(-)
0.246
(-)
3.780
(↑0.02)
3
(-)
広島
62613 0.504
(↓0.004)
7.5
(-)
17520
(+2)
526
(+3)
122
(-)
70
(-)
0.253
(-)
3.670
(↑0.01)
4
(-)
阪神
57606 0.487
(↑0.004)
9.5
(↑1)
20451
(+2)
499
(-)
83
(-)
82
(+1)
0.250
(-)
3.510
(↑0.03)
5
(-)
中日
54652 0.454
(↓0.004)
13.5
(-)
22466
(+1)
479
(+3)
78
(-)
59
(-)
0.264
(-)
3.870
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
50732 0.407
(↑0.005)
19.5
(↑1)
18566
(+3)
633
(+1)
146
(-)
55
(-)
0.244
(↓0.001)
4.650
(↑0.03)