日本ハム(★8対10☆)西武 =リーグ戦23回戦(2019.08.28)・釧路市民球場=
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西武
21030301X 101403
日本ハム
0302210 81111
勝利投手:野田 昇吾(2勝0敗0S)
(セーブ:平良 海馬(0勝1敗1S))
敗戦投手:生田目 翼(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】中村 剛也(24号・1回表2ラン),中村 剛也(25号・4回表3ラン),森 友哉(18号・8回表ソロ)
【日本ハム】西川 遥輝(5号・6回裏ソロ)

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◆西武が日没コールドで勝利。西武は3-3で迎えた4回表、中村の3ランで勝ち越す。その後は逆転を許すも、6回に栗山の適時打などで3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、3番手・野田が今季2勝目。敗れた日本ハムは、投手陣が14安打と打ち込まれた。

◆8回表の西武攻撃中に日没コールドで試合が終わった。 照明のない釧路市民球場で午後1時1分から試合が始まったが、この日は午前中から曇り空。試合開始ごろから雨がぽつりと降り出し、回が進むごとに暗さが増していった。 6回終了時には審判団が集まって試合続行の可否について協議。その後も協議した結果、8回表に西武森が18号ソロを打った直後に、日没コールドが決まった。 88年入局の森球審にとっても初めての出来事だった。「だいぶ暗くなってきたので。ここが限界かなと。(決め手は)選手の動きも含めた全体像ですね。僕は初めて。(判断は)難しかったです」と説明した。最近のプロ野球では99年6月20日のオリックス-近鉄戦(札幌円山)が日没コールドとなっている。

◆試合前のファーストピッチにアイスホッケー「ひがし北海道クレインズ」の主将のFW上野拓紀とGK脇本侑也が登場した。 上野は、マウンドの手前からボールではなくパックをホームベース上で構えていた脇本に向かってシュート。高く浮いて、バックネット裏のフェンスへ飛んでいった。上野は「緊張しました。マウンドからシュートを打つ日が来るとは思わなかった。温かい声援をいただいて、うれしかった」と笑顔で振り返った。 同チームは3月限りで廃部となった「日本製紙クレインズ」の後継チーム。釧路を本拠地として、アイスホッケーのアジアリーグに19-20年シーズンから参戦する。チーム存続が不透明だった3月24日には、有志団体が札幌ドームで行ったチーム存続を訴える署名活動に巨人へ移籍する前の鍵谷や日本ハム杉谷、斎藤が自主的に参加したこともあった。 上野は「選手のみなさま、関係者のみなさまも署名活動にご協力していただいたので、感謝の気持ちも伝えたかった。今日、こういう形で参加できて、本当によかったです」と笑顔を見せていた。

◆西武4番中村剛也内野手のおかわり弾による5打点で、乱打戦を制した。1回に24号2ランを放つと、同点の4回には25号勝ち越し3ランを運び「いいバッティングができたと思います」。 自身41度目の1試合2本となり、99打点で103打点の山川との打点王争いが激化してきた。次打者席で日没コールドを迎え「たぶん終わるなと思って、気持ちは切ってました」と誰よりも早く切り替えていた。

◆プロ2年目の西武平良海馬投手(19)が、初セーブをマークした。 6回途中から登板。7回には、同世代の清宮と初対戦し直球勝負で遊直に打ち取った。前日に158キロをマークした勢いそのまま、1回1/3を1安打無失点で切り抜けると、日没コールドのため初セーブがついた。「(清宮は)1発がある選手。打たれたら同点だったから、それだけは打たれないように強い球を投げられた」と対決を制した。

◆照明がない。太陽もない。打球も、ない。西武森友哉捕手(24)が8回先頭の打席、初球を振り抜いた。打球はバックスクリーンへ一直線に向かった...はずだ。しかし日本ハムの中堅西川が動かない。いや、動けなかった。打った瞬間打球を見失い、消えた魔球はバックスクリーン右へ着弾。静まりかえる釧路市民球場のダイヤモンドを森が1周した直後、日没コールドで勝利が決まった。 午後1時から始まったデーゲーム。乱打戦で長引き、回を追うごとに太陽は沈んでいった。加えて途中から降り出した雨。照明がない地方球場とあって、イニング間には審判団から「やるよー!」と攻守交代を促された。バックネット裏の室内灯は、グラウンド内に反射して見えにくいためすべて消灯。協議を繰り返し、決め手となった暗闇弾だった。打った森は「(打席から)見えないことはない。見えずらかったけど。ホームランがなくならないと聞いてよかった」。自己最多更新の18号は、消えなかった。 直前の7回の守備では、暗さを生かした配球で攻めた。マウンドには前日、球団最速タイの158キロをマークした19歳平良だった。森は「暗さは高校の時なら普通。でもプロでは初めて。打者は見えずらいと思ったので、真っすぐ中心に組み立てた。一生懸命捕ろうと思いました」。17球のうち変化球は2球。剛速球を受け止めた。 辻監督も「暗いから160キロくらいに見えたんじゃないかな。(日没コールドは)記憶にない。勝てたことを良しとしましょう」。試合のなかった首位ソフトバンクと2・5ゲーム差。30日からの直接対決に向け、消えていたタカの背中がクッキリと見えてきた。【栗田成芳】

◆日本ハムが日没コールドで乱打戦を落とした。西武23回戦(釧路)は8-10の8回表西武攻撃中に審判団が協議、試合続行が不可能と決定し、打ち切りを命じた。日没コールドは99年6月20日オリックス-近鉄戦(札幌円山)以来20年ぶり、21世紀初の珍事。先行されても追いつき、一時逆転もしたシーソーゲームを思わぬ形で勝ちきれず、チームは釧路で2連敗を喫した。日本ハムが照明のない釧路で、突然の"サヨナラ本塁打"を浴びた。8回表、西武森に18号ソロを打たれた直後だった。責任審判の森球審がマイクを持ち、場内へ「本試合をコールドゲームといたします。日没コールドゲームといたします」と宣言。午後4時21分、試合は終了。あと2イニングの攻撃を残し、逆転も十分可能な2点ビハインドの状況で、非情の幕切れが宣告された。 試合開始から雨が断続的に降り、球場は回が進むごとに暗さを増していった。6回に1点差に迫る5号ソロを放った西川は、試合中に球団を通して「暗くて、見づらかったです。真っ黒なボールを打ちました」とコメントしていた。森の中堅右に飛び込んだ本塁打も、打球に反応できていなかった。「(打球が)上がりきって、近づいてきたら見えた。打った時は見えなかった」と証言した。 6回が終了すると審判団がマウンド付近で試合続行の可否を協議を始めた。その後も慎重に、協議を重ねて試合を続けていったが、これ以上は引っ張れなかった。森球審は「だいぶ暗くなってきたので。ここが限界かなと。(決め手は)選手の動きも含めた全体像ですね。僕は初めて。(判断は)難しかったです」。審判歴32年目で2000試合以上の出場を果たすベテラン審判員も初めて経験するレアケース。プロ野球でも20年ぶりで21世紀初の珍事は、日本ハムに味方しなかった。 釧路で悔しい2連敗となった栗山監督は「勝つ姿を見せられず、すいません。勝ちきれないということに問題がある。(日没コールドは)審判が決めること」と話した。結末は日没コールドだが、先行を許し、ミスから失点を重ね、粘りきれなかった敗戦でもある。クライマックシリーズ進出へ向け、上位チームに、これ以上負けることはできない。年に1度の道東シリーズは29日の帯広開催を残すのみ。しっかり勝ちきって、悪い流れを断ち切りたい。【木下大輔】

◆西武は初回、中村の24号2ランで先制。2回も1点を追加した。日本ハムはその裏、西川と大田の適時打などで同点に追いついた。 西武は4回、中村の25号3ランで勝ち越し。5回に逆転されたが、6回に中村の投手強襲安打に失策が絡んで再逆転。2点を追う日本ハムも西川の5号ソロで1点差に詰め寄った。 西武は8回先頭の森が18号ソロの直後、審判団が協議し日没コールドとなった。西武野田が2勝目、日本ハム生田目が初黒星。

◆日本ハムが日没コールドで乱打戦を落とした。西武23回戦(釧路)は8-10の8回表西武攻撃中に審判団が協議、試合続行が不可能と決定し、打ち切りを命じた。◆日没コールドメモ プロ野球では99年6月20日、札幌円山で行われたオリックス-近鉄戦以来、20年ぶり。この試合は延長10回、5-5で引き分けだった。 98年7月12日には帯広の横浜-中日戦が延長12回、9-9で日没コールド引き分けとなっている(当時のセは延長15回まで)。パ・リーグでは11年までサスペンデッドゲームを採用し、今回のように9回終了前に日没のケースはサスペンデッドとなった。87年5月23日、柏崎での南海-ロッテ戦は8回1死で日没となり、7月8日に平和台球場で続行試合が行われた。

◆日本ハムは点の取り合いの末に競り負け、クライマックスシリーズ(CS)進出を争う西武、楽天との重要な6連戦で2連敗スタートとなった。ここを勝負どころとしていた栗山監督は「勝ちきれないことが問題」と眉間にしわを寄せた。  釧路市民球場にはナイター用の照明がなく、球審の判断により8-10の八回表無死で日没コールドゲームとなる不運もあった。栗山監督は「それは審判が決めることだから」と言うしかなかった。 村田(先発し三回途中3失点) 「初回のホームランが一番の反省。四球を嫌がって甘く入ってしまった。しっかりと勝負するべきだった」 王柏融(五回に適時内野安打) 「しばらく安打が出てなかったので、好機で一本打ててうれしい」

◆西武の19歳、平良が2年目でプロ初セーブを挙げた。9-8の六回2死で登板し、七回まで無得点に抑えると、八回の味方の攻撃中に日没コールドゲームとなり、セーブが記録された。将来は抑えを目指しており「いつもと変わらず、抑えることだけ考えて投げた」と胸を張った。  沖縄・八重山商工高から2018年にドラフト4位で入団した。七回には同学年で高校時代からスターだった清宮と対戦。150キロを超える直球で遊飛に仕留め「本塁打を打たれないよう、強い球で押す投球ができた」と笑顔だった。 森(八回に自己最多の18号ソロ、直後に日没コールドゲームとなり) 「見づらかったけど、見えないことはなかった。(本塁打の)記録がなくなるかと思ったけど、残って良かった」 榎田(四回途中5失点) 「点を取ってもらった後に取られてしまい、いい流れで攻撃に持っていくことができなかった」

◆プロ野球で20年ぶりの珍事があった。日本ハム-西武23回戦は28日、ナイター用照明設備がない北海道釧路市の釧路市民球場でデーゲームとして行われ、八回表無死日没コールドゲームで西武が10-8と勝った。日没コールドゲームは1999年6月20日に札幌市の円山球場でのオリックス-近鉄13回戦が延長十回裏終了7-7で引き分けとなって以来となった。  断続的に雨が降る悪天候で行われ、点の取り合いで試合の進行が遅れた。西武が9-8とリードした八回に先頭打者の森友哉捕手が中越えへ本塁打を放ったが、日本ハムの中堅手の西川遥輝外野手は打球を見失った。審判団が協議し、球審を務めた森健次郎審判員がマイクで「本試合を日没コールドゲームと致します」と説明した。試合時間は3時間20分で午後4時21分に終了した。  西川は「球が速く見えた。守備より打席の方が(球が)見えないように感じた」と振り返り、森審判員は「限界と判断した。初めての経験で判断が難しかった。ファンも楽しみにしており、できるなら最後までやりたかった」と話した。

◆4番・中村が今季3度目となる1試合2本塁打の"おかわり"弾で、勝利に導いた。1点を追う六回、2死一、二塁でも逆転につながる投手強襲の内野安打を放ち、「いいバッティングができたと思います」とうなずいた。通算41度目の1試合2発で松井秀喜(巨人)を超えた主砲は「なんとか勝てたし、3連勝できるように、あした(29日)も頑張りたい」と気合を入れ直した。

◆沖縄・八重山商工高からD4位で入団して2年目の平良が、1点リードの六回2死から1回1/3を無失点に抑え、プロ初セーブを挙げた。173センチ、95キロの右腕は、七回に同学年の清宮と初対戦。155キロの直球で遊飛に仕留め、「本塁打を打たれないように、強い球で押す投球ができた」と満足げだった。

◆釧路の空は灰色の雲に覆われ、雨が降り続いていた。1点リードの八回先頭で、西武・森友哉捕手(24)が高々と舞い上げたボールを、中堅手の西川が見失った。打球がバックスクリーンへ吸い込まれた直後に審判団が協議を始め、試合が打ち切られた。  「見づらいけれど、見えないわけではなかった。(本塁打が)なくなると思ったけれど、記録に残るのでよかった」  まさかの幕切れに森も苦笑いだ。日没コールドは1999年6月20日のオリックス-近鉄(札幌円山)以来、20年ぶり。21世紀に入ってからは初の珍事だった。  釧路市民球場は83年に開場。2014-17年に改修工事が行われたものの照明は設置されていない。午後1時の試合開始後に大粒の雨が降り始め、先発マスクの森は暗闇のなかで「高校だと普通。捕ることに集中した」と集中力を研ぎ澄ませた。  審判団は六回終了時からイニング間に集まって協議を重ね、午後4時21分に打ち切りを決定。釧路の実際の日没は午後6時4分だったが、打ち切りを決めた責任審判の森球審は「ここが限界。できることなら最後まで、九回までという願望を持ちながら、少しでも雲が切れてくれればと思っていた」と説明した。  思わぬ形で3カード連続の勝ち越しが決定。7月9日に最大8・5ゲームあった首位・ソフトバンクに2・5ゲームまで肉薄した。逆転Vへ、西武ナインの視界は暗闇のなかで大きく開けた。 (花里雄太)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64514 0.557
(-)
-
(-)
24501
(-)
468
(-)
156
(-)
103
(-)
0.252
(-)
3.590
(-)
2
(-)
西武
63551 0.534
(↑0.004)
2.5
(↑0.5)
24642
(+10)
613
(+8)
148
(+3)
120
(-)
0.265
(↑0.001
4.590
(↓0.04)
3
(-)
楽天
58574 0.504
(↓0.005)
6
(↓0.5)
24524
(+4)
506
(+5)
122
(+1)
39
(-)
0.252
(-)
3.940
(↑0.02)
4
(-)
ロッテ
58593 0.496
(↑0.005)
7
(↑0.5)
23538
(+5)
514
(+4)
140
(-)
70
(-)
0.249
(↑0.001)
3.940
(-)
5
(-)
日本ハム
56595 0.487
(↓0.004)
8
(↓0.5)
23498
(+8)
510
(+10)
84
(+1)
46
(-)
0.253
(↑0.001
3.870
(↓0.03)
6
(-)
ORIX
53595 0.473
(-)
9.5
(-)
26452
(-)
517
(-)
82
(-)
103
(-)
0.245
(-)
4.020
(-)