西武(☆6対5★)楽天 =リーグ戦16回戦(2019.08.24)・メットライフドーム=
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楽天
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西武
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勝利投手:佐野 泰雄(2勝2敗0S)
敗戦投手:松井 裕樹(2勝6敗30S)

本塁打
【楽天】渡邊 佳明(1号・8回表3ラン)
【西武】森 友哉(17号・5回裏ソロ),秋山 翔吾(18号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武が劇的なサヨナラ勝利。西武は1点を追う3回裏、森と栗山の適時打で逆転に成功する。その後同点となって迎えた延長10回、2死一二塁から中村が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、6番手・佐野が今季2勝目。敗れた楽天は、6番手・松井が踏ん張れなかった。

◆西武秋山翔吾外野手が20試合連続安打となる18号ソロ本塁打を放った。 1点リードの6回先頭の打席、初球のカーブを左翼スタンドにアーチを描いた。1点差に詰めよられていた直後に、大きな1発でマウンドの高橋光をバックアップ。連続安打試合を20に伸ばした秋山は「(高橋)光成が頑張っている中で、いい追加点になったと思う」と援護射撃した。

◆楽天ドラフト6位ルーキー渡辺佳明内野手のプロ1号3ランも空砲となった。3点を追う8回無死一、二塁、西武平井の145キロ直球を右翼席最前列へ運んだ。 2本の併殺打でチャンスをつぶしていただけに、一時同点とする1発に笑顔。「打ててよかったです。僕の中では完璧だったので、あれが入らないとヤバイなと」と話した。横浜高前監督の渡辺元智氏(74)の孫として注目を浴びる。記念球は「実家に送りたいと思います」と笑顔で話した。

◆楽天は3回、島内の適時打で先制。西武はその裏、源田の三塁打から始まった4連打で、勝ち越しに成功した。 西武は5回に森の17号ソロ。2点を追う楽天は6回にブラッシュの左前適時打で1点差。その裏、西武秋山が18号ソロで突き放す。 楽天は8回、渡辺佳が3ランを放って同点に追いついた。西武は延長10回2死一、二塁、中村が左翼へサヨナラ二塁打を放った。 西武佐野が2勝目、楽天松井が6敗目。

◆西武中村剛也内野手が汚名返上のサヨナラ決勝打で勝利へ導いた。延長10回、楽天松井の初球、浮いたチェンジアップを見逃さなかった。前進守備を張る外野陣のいない、左翼線へ運んだ。ウオーターシャワーを浴び、ずぶぬれになりながら「いいスイングができたら勝手に外野に飛んでいくと思った」とプロ18年目の4番はいたって冷静だった。 今季負け越している楽天に2連勝。首位ソフトバンクと3・5差に詰めよる殊勲打も、お立ち台で表情は浮かない。「なんか、ホントにすいません...」。というのも3点リードの8回の守備、先頭のブラッシュの強めの打球を失策。同点3ランへのきっかけとなっていた。「僕のエラー。そのせいで、僕のせいで打たれたと自分の中で思っていた。なんとか勝ちたいと思っていた」と自責の念を打球にぶつけた。自身6度目、今季だけで3度目のサヨナラ打にも「自作自演だから...」と、喜びよりもホッとした様子だった。

◆西武秋山翔吾外野手がサヨナラを呼び込んだ。延長10回に中前安打。犠打で進塁し、中村の適時打でサヨナラ走者として生還した。 6回には3戦連発となる18号ソロを放ち、20試合連続安打でチームをけん引。「勝つことで進むことの方が大きい。中村さんも前の打席から気持ちが入っていた。見て気持ちが伝わるものがあった」と呼応するように好機を演出した。 ▽西武辻監督(今季6度目のサヨナラ勝ち)「みんな粘り強い気持ちを出していた」

◆楽天ドラフト6位ルーキー渡辺佳明内野手のプロ1号3ランも空砲となった。3点を追う8回無死一、二塁、西武平井の145キロ直球を右翼席最前列へ運んだ。渡辺元智氏(横浜高前監督で佳明の祖父。テレビ観戦し)「昨日までの2日は良かったのに、今日は併殺打2つ。さすがに3日目はダメかと思ってました。よく(平石)監督が使ってくれました。少し甘いとはいえ、内角の球をうまく回転してライトへ。驚きました。大学でも1本も打っていないのに。もう私の手から離れたとはいえ、最高の本塁打でした。(得点圏打率が高い理由は)私には分かりませんが、小さい頃から、うち(横浜高)の厳しい野球は見てきてます」

◆楽天の松井が延長十回につかまりサヨナラ負けを喫した。2死一、二塁とピンチを招き、中村に甘く入った初球の変化球を捉えられた。7月10日以来の失点を喫し「切り替えて次やるしかない」と雪辱を誓った。  チームは8月に入って7試合目の延長戦で初黒星を喫した。勝率5割に落ち込み、2位西武との差は3・5ゲームに広がった。平石監督は「松井を使わない選択肢はない。しょうがない」とかばった。

◆楽天のルーキー渡辺佳がプロ初本塁打をマークした。2-5の八回無死一、二塁で平井の内角速球を右翼席へ運び一時は同点となる3ラン。159打席目での待望の初アーチに「完璧。僕の中ではこれで入らなかったらやばい」と喜んだ。  神奈川・横浜高前監督の渡辺元智氏を祖父に持ち、明大時代の昨年、東京六大学秋季リーグで首位打者に輝いた巧打者。新人ながら勝負強い打撃が目立っている。「ホームランボールは実家に送りたい」と笑顔で話した。

◆パ・リーグ2位の西武は24日、楽天16回戦(メットライフ)に6-5でサヨナラ勝ちし、首位・ソフトバンクに3.5ゲーム差に迫った。5-5の延長十回、4番の中村剛也内野手(36)が適時二塁打を放ち、試合を決めた。これでシーズン93打点。勝負強いベテランが、逆転Vに導く。  西武・中村のサヨナラ安打は6月4日の広島戦(十二回に単打)、7月19日のオリックス戦(十一回に本塁打)に次いで今季3度目。西武(前身球団を含む)の選手がシーズン3度のサヨナラ安打を放ったのは球団最多タイで、1954年の大下弘(本塁打1、安打2)、89年の清原和博(本塁打1、安打2)、91年の秋山幸二(本塁打2、安打1)、2002年の松井稼頭央(本塁打3)、18年の森友哉(安打3)に次いで6人目。3カ月連続でサヨナラ安打を記録したのは中村が球団史上初。

◆秋山が3試合連発となる18号ソロ。3-2の六回に、辛島の初球の外角カーブを左翼席へ運び、20試合連続安打にもなった。5-5の十回には1死から、リーグトップを快走する今季151安打目で出塁し、中村の二塁打で生還。八回に平井が同点3ランを浴びて延長戦に入っていただけに、「勝てば平井を救えると思って打席に入った」。主将の決意の一打だった。

◆パ・リーグ2位の西武は24日、楽天16回戦(メットライフ)に6-5でサヨナラ勝ちし、首位・ソフトバンクに3.5ゲーム差に迫った。5-5の延長十回、4番の中村剛也内野手(36)が適時二塁打を放ち、試合を決めた。これでシーズン93打点。勝負強いベテランが、逆転Vに導く。  力みのないスイングで振り抜いた打球が左翼線で弾む。殊勲の中村は歓喜の輪の中心で、ナインから祝福を受けた。  「打てたことはうれしいけど、僕のエラーから同点にされたのは事実。何とか打ちたかったので、打ててよかった」  5-5の延長十回2死一、二塁。楽天の守護神・松井の直球にタイミングを合わせながらも、浮いたチェンジアップを見逃さなかった。今季3度目のサヨナラ打となる適時二塁打。本拠地・メットライフドームに詰めかけた2万5869人の観衆を沸かせた。  三塁守備のミスを取り返す一打だった。七回に和田のゴロをはじき失策を犯すと、八回も先頭のブラッシュの打球を捕球できず。2つ目の失策からチームは無死一、二塁のピンチを招き、同点3ランを喫していた。  「僕のせいで打たれた。気持ち的には結構まいっていたけど、集中して(最後の)打席に入れた」  不振が続いていた山川に代わり、11日のロッテ戦から4番打者を務めている。「やることは変わらないので特別、何も思っていない」。自然体を強調するが、シーズン93打点は山川に次ぐリーグ2位。6度の本塁打王だけでなく、3度の打点王に輝いた36歳のバットが光っている。  疲労を考慮され、八回の守備を終えると辻監督から「交代するか」と打診された。だが、中村は「出ます」と即答。サヨナラ打が飛び出す直前、ベンチの首脳陣は「エラーしたから、中村ならどうにかしてくれる」と予告していた。  チームは貯金が今季最多の7となり、首位・ソフトバンクに3・5ゲーム差に迫った。「あの打球がファウルにならない技術はあっぱれです」と辻監督。中村は「追い掛ける展開だけど、全然諦めていない。これからいけると思っている」と力を込めて宣言した。 (広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64504 0.561
(↓0.005)
-
(-)
25498
(+5)
464
(+9)
155
(+2)
101
(+1)
0.252
(↑0.001)
3.590
(↓0.02)
2
(-)
西武
61541 0.530
(↑0.004)
3.5
(↑1)
27622
(+6)
589
(+5)
144
(+2)
118
(+4)
0.264
(-)
4.530
(↑0.01)
3
(-)
楽天
56564 0.500
(↓0.004)
7
(-)
27501
(+5)
497
(+6)
118
(+1)
39
(+1)
0.252
(↑0.001
4.000
(↓0.01)
4
(-)
ロッテ
56583 0.491
(↑0.004)
8
(↑1)
26527
(+9)
502
(+5)
138
(+1)
70
(-)
0.248
(-)
3.960
(↓0.01)
5
(-)
日本ハム
55575 0.491
(↑0.005)
8
(↑1)
26482
(+7)
491
(+1)
83
(+2)
44
(-)
0.252
(-)
3.840
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
53585 0.477
(↓0.005)
9.5
(-)
27451
(+1)
511
(+7)
82
(+1)
103
(-)
0.244
(↓0.001)
4.010
(↓0.01)