オリックス(☆6対4★)日本ハム =リーグ戦17回戦(2019.08.23)・京セラドーム大阪=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日本ハム
00011000241301
ORIX
00002130X61202
勝利投手:山岡 泰輔(10勝3敗0S)
敗戦投手:玉井 大翔(2勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】大田 泰示(16号・5回表ソロ)
【オリックス】吉田 正尚(22号・7回裏2ラン),ロメロ(16号・7回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ORIX戦チケット予約 日本ハム戦チケット予約
◆オリックスは2-2で迎えた6回裏、西浦の適時打で勝ち越しに成功する。続く7回には、吉田正、ロメロの2者連続本塁打でリードを広げた。投げては、先発・山岡が6回2失点の好投で今季10勝目。敗れた日本ハムは、打線が相手を上回る13安打を放つも、つながりを欠いた。

◆日本ハム大田泰示外野手が自己最多となる16号ソロを放った。 1-0の5回1死走者なしで迎えた第3打席だった。オリックス山岡の初球を、豪快にフルスイングした。打球は左中間席へ。8月14日ロッテ戦(東京ドーム)以来の1発。「北浦が頑張って投げているので、追加点が取れるようにと思っていました」と、プロ初先発で好投していた高卒2年目左腕、北浦にささげた。 17年途中に巨人から日本ハムへ移籍して、右の強打者として、持ち前の才能が開花した。今やチームにとって欠くことのできない存在で、栗山監督も全幅の信頼を置く。高卒で巨人入団時には、松井秀喜氏の「55」を継承したスラッガー。16本という数字にも、満足はしていない。「まだシーズンは残っているので、ここで満足せず、気を引き締めてもっと打てるように頑張ります」と、さらなるアーチ量産へ意気込んだ。

◆先発はオリックス山岡、日本ハム北浦。オリックスは2、3回に訪れたチャンスを生かせず無得点。日本ハムも3回まで無得点。 日本ハムは4回に1点先制し、5回に大田の16号ソロで2点目。オリックスは5回に同点とし、6回に西浦の適時打で勝ち越した。 オリックスは7回吉田正、ロメロの2者連発で3点を追加。日本ハムは9回に2点を返すも反撃はここまで。山岡が自身初10勝目。日本ハム玉井は2敗目。

◆日本ハムが痛恨の逆転負けで、最下位オリックスに0・5差と迫られた。 5回までに大田の16号ソロなどで2点を先行したが、6回以降に送り出した救援陣が攻略された。 栗山監督は「(救援陣は)よくやってくれている。こういう時もあるので」とし「どっちに転んでもおかしくない試合だった」と悔しそう。5位に後退し、24日にも最下位転落の危機がやってきた。 ▽日本ハム大田(自己最多16号ソロも空砲)「まだシーズン残っているので、ここに満足せず気を引き締めてもっと打てるように頑張ります」

◆オリックスの3番吉田正と4番ロメロが勝利を決定づける豪快な2者連続本塁打を放った。 1点リードの7回2死二塁から吉田正が堀の変化球を完璧にとらえ、右翼5階席へ弾丸ライナーで飛び込む22号2ラン。「甘いスライダーをしっかりと自分のスイングで振り抜くことができた」。 続くロメロは左中間5階席フェンス直撃の16号ソロを放った。ロメロは「チームがいい流れで来ていたし、積極的にいこうと。しっかりと捉えることができたね」と喜んだ。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手が4番の責任を痛感した。5打席で2安打を放ったが、凡打した3打席はすべて得点圏で迎えたものだった。 2点を返した直後の9回1死二塁は、痛恨の捕邪飛に終わった。「申し訳なかったです。甘い球はあった。そこを捉えきれなかったのが一番」と、悔しさをかみしめていた。

◆日本ハム大田泰示外野手がキャリアハイの16号ソロも、空砲に終わった。 1点リードの5回1死、7月の月間MVP山岡の初球を捉えた。左中間に運ぶ1発。11年目での自己最多に「まだシーズン残っているので、ここに満足せず気を引き締めてもっと打てるように頑張ります」。4点を追う9回には中前適時打で意地を見せた。

◆敗戦の中、新星が放つ小さな光は救いだった。日本ハムはプロ初先発の高卒2年目左腕、北浦竜次投手(19)が、5回途中まで6安打2失点。白星には届かなかったが、8月の月間打率3割近くと好調なオリックス打線を相手に試合を作った。 140キロ台中盤の直球は、球速以上の威力を感じさせる。小さく曲がるスライダーにカーブも交えて、4回までは無失点。2回無死三塁のピンチではギアを一段上げて、2者連続空振り三振を含む3者凡退と、圧巻の投球を披露した。 「緊張はなかった」という心が乱れたのは、2点リードで迎えた5回だ。先頭に内野安打を許すと、味方守備の野選も絡んで無死一、二塁。送りバントの構えだった安達に対して、1ボール2ストライクと追い込みながら中前適時打で1点を失うと、さらに四球と左前適時打で同点に。「走者が出ると、そればかり考えてしまうのが悪い癖。今日は集中していたけど...」と雑念を払ったつもりだったが「課題として2軍でやってきたことができなかった」。勝利投手の権利まで、アウト2つが遠かった。 2番手で登板した7月27日西武戦(メットライフドーム)でプロ初勝利をマークし、初の先発マウンドは勝敗つかず。栗山監督が試合前に期待した「臆することなく、自分を表現する」ことはできた。指揮官は「もったいなかったけど、打たれたわけじゃない。よく頑張ったと思う」。オリックスに4連敗も、次代につながる芽は育っている。【中島宙恵】

◆オリックス山岡泰輔投手がプロ3年目にして自身初の10勝目を手にした。 2点を先取されながらも、6回9安打2失点の粘投でチームに逆転勝利を呼び込んだ。山岡は「感謝の気持ちしかありません。納得はできなかったですけど、なんとか最少失点で粘ることができた」と振り返った。 亡き恩師にささげる1勝となった。8月上旬に東京ガスの安達公則投手コーチ(享年39)の突然の訃報が山岡に入った。「何でも話ができる年の離れたお兄ちゃんでした」。瀬戸内高校3年時の13年春、不振が続いていた時に東京ガスの練習に参加する機会があった。ブルペンでの練習中に安達コーチからアドバイスをもらい、「なんて言われたか覚えてはないですけど、その一言で調子がよくなった。そのおかげで甲子園にもいけましたね」。プロへの志望届を提出するか悩んだ際、「あの人がいるんだったら」という理由で東京ガス入りを決断した。「社会人時代があったから、今の僕があると思います」。 今後の目標について山岡は「(自分の)次のことは考えていません。チームがクライマックス(CS)にいって、日本一を目指すだけです」と決意を口にした。3位楽天まで2・5ゲーム差。シーズン終盤での逆襲へ、エースがチームを押し上げていく。【古財稜明】

◆溝畑宏大阪観光局理事長(59)が23日、オリックス-日本ハム戦で4年連続となる特別始球式を務めた。  この日の一戦は「OSAKA Thank You!! ~大阪観光局Day~」と題して開催され、溝畑理事長は投球前にマイクを持ち、「去年から大阪は燃えています。(2025年の大阪)万博、決まりました。G20も開きました。(百舌鳥・古市古墳群の)世界遺産も決まりました。きのう、大阪の履正社が夏の甲子園、優勝しました」とアピール。「あと残っているのは、オリックス・バファローズの優勝。西村監督の胴上げ、宮内オーナーの胴上げ。御堂筋パレードです」と期待を寄せた。  最後に来場者に呼びかけ、「大阪、やる気MAX! ORIX!」と声をそろえると、低めにノーバウンド投球。NTT西日本の野球部の練習所を借りて練習を積んだ成果だといい、自己採点は「90点」と振り返った。

◆日本ハムの大田が1-0の五回にプロ11年目で自己最多を更新する16号ソロを放った。真ん中に甘く入って来たスライダーを完璧に捉えて左中間席へ特大の一発を運び「(プロ初先発の)北浦が頑張って投げているので、追加点が取れるようにと思っていた」と喜んだ。  巨人時代の8年間は2016年の4本塁打が最多だった。トレードで日本ハムに移籍した1年目の17年にいきなり15本とブレーク。昨季は左手の骨折の影響もあり14本にとどまったが、今季は攻守の要として活躍を続けている。  この一発が8月に入って2本目。夏場に入って本塁打のペースが落ちているが、十分に20本を狙える位置につけている。「まだシーズンは残っているので、ここに満足せず、気を引き締めてもっと打てるように頑張る」とさらなる飛躍を誓った。

◆オリックス・山岡泰輔投手が23日、日本ハム戦(京セラドーム)に先発。6回2失点で降板すると、味方打線の援護により、勝利投手の権利を手にした。  四回、五回に1点ずつ失うも、打線が直後に反撃。五回に無死一、二塁から安達が中前適時打。その後も1死一、三塁とし、福田の左前適時打で同点とした。  追いついてもらった後の六回を無失点で粘ると、打線が再び援護。2死一塁から西浦が左翼線適時二塁打を放ち、勝ち越した。  山岡は今季、試合前までで20試合に登板し、9勝3敗、防御率3・77。防御率はリーグ4位で、勝率・750はリーグトップに立っている。10勝目となれば、プロ3年目で初の2桁星となる。

◆日本ハムの北浦は2年目でプロ初先発して4回1/3を投げて6安打2失点だった。白星で飾れず「課題としてやってきたことができなかった」と悔しがった。  0-0だった序盤は思い切りのいい投球で二回無死三塁、三回1死一、三塁とピンチを背負いながらも無失点でしのいだ。だが、勝利投手の権利が懸かった2-0の五回には3安打を浴びて追い付かれて降板。栗山監督は「もったいなかったが、よく頑張ったと思う」と話した。

◆オリックスの西浦が2-2の六回2死一塁で勝ち越しの二塁打を放った。直球を左翼線へはじき返し、一塁走者が一気に生還。「ライン際の打球だったので、切れるなと思いながら走った」と喜んだ。  チームは七回2死二塁から吉田正とロメロの2者連続本塁打で突き放した。西村監督は「最後まで諦めない気持ちが伝わってくる。よく逆転してくれた」と目を細めた。 吉田正(七回に22号2ラン) 「自分のスイングで振り抜くことができた。クリーンアップで(走者を)かえしていけるように頑張る」 福田(五回に同点打) 「しっかり仕事をすることができて良かった」

◆西浦が決勝点をたたき出した。2-2の六回2死一塁から左翼線へ勝ち越しの適時二塁打。「1打席目、2打席目が全然ダメだったので、なんとかつなごうと。(ファウルゾーンに)切れるなと思いながら走ってました」と振り返った。六回で降板した先発の山岡に勝ち星をつける殊勲打となった。

◆溝畑宏大阪観光局理事長(59)が、オリックス-日本ハムで4年連続となる特別始球式を務めた。投球前にはマイクを持ち「去年から大阪は燃えています。(2025年の大阪)万博、決まりました。G20も開きました。(百舌鳥・古市古墳群の)世界遺産も決まりました。大阪の履正社が夏の甲子園、優勝しました」と大阪をPR。「あと残っているのはオリックスの優勝。西村監督の胴上げ、宮内オーナーの胴上げ。御堂筋パレードです」。始球式では低めにノーバウンド投球を披露し、自己採点は「90点」と振り返った。

◆新エースの誕生だ。オリックス・山岡が6回を2失点で今季10勝目(3敗)。プロ3年目で初の2桁に到達した。  「貯金を作りたいと思っていた。2桁いけたのはうれしいし、貯金ができたのはうれしい」  1年目は8勝、昨季は7勝とあと少しで手が届かなかった10勝目。白星を捧げたい人がいた。社会人時代、指導を受けた東京ガス投手コーチの安達公則さんが今月上旬、突然、亡くなった。39歳の若さだった。広島・瀬戸内高時代から助言をもらっていた恩師。「安達さんがいなければ東京ガスに入っていない。基礎を作ってくれた人なんで」と感謝する。  2017年にドラフト1位で入団。指名された際、関係者を通じ、当時の福良監督の思いを伝えられた。「チームを引っ張るのは山岡だと思っている。3年でチームを変えて欲しい」-。金子(現日本ハム)、西(現阪神)もいる状況。それでも託された。今季は副主将に就任。山岡も「今年3年目でチームは変わりつつあるし、あの言葉はうれしかった」と原動力に変えていた。  勝率・769はリーグトップ。「最高勝率だと勝ち星も増える。イコール、チームも勝っている」。クライマックスシリーズ進出圏内の3位楽天まで2・5ゲーム差。下克上へ突き進む。 (西垣戸理大)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64494 0.566
(↓0.005)
-
(-)
26493
(-)
455
(+3)
153
(-)
100
(+2)
0.251
(↓0.001)
3.570
(-)
2
(-)
西武
60541 0.526
(↑0.004)
4.5
(↑1)
28616
(+8)
584
(+6)
142
(+3)
114
(+1)
0.264
(↑0.001)
4.540
(↓0.02)
3
(-)
楽天
56554 0.504
(↓0.005)
7
(-)
28496
(+6)
491
(+8)
117
(+2)
38
(-)
0.251
(↓0.001)
3.990
(↓0.03)
4
(1↑)
ロッテ
55583 0.487
(↑0.005)
9
(↑1)
27518
(+3)
497
(-)
137
(+1)
70
(-)
0.248
(↓0.001)
3.950
(↑0.04)
5
(1↓)
日本ハム
54575 0.486
(↓0.005)
9
(-)
27475
(+4)
490
(+6)
81
(+1)
44
(+1)
0.252
(↑0.001
3.870
(↓0.02)
6
(-)
ORIX
53575 0.482
(↑0.005)
9.5
(↑1)
28450
(+6)
504
(+4)
81
(+2)
103
(+1)
0.245
(↑0.001
4.000
(-)