阪神(☆8対0★)DeNA =リーグ戦21回戦(2019.08.22)・京セラドーム大阪=
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DeNA
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阪神
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勝利投手:望月 惇志(1勝0敗0S)
敗戦投手:平良 拳太郎(5勝3敗0S)

本塁打
【阪神】福留 孝介(7号・3回裏2ラン)

  DAZN
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◆阪神は3回裏、木浪の適時打と福留の2ランで3点を先制する。そのまま迎えた8回には、大山の適時打などで一挙5点を奪い、試合を決めた。投げては、先発・望月が6回無失点の好投でプロ初勝利。敗れたDeNAは、先発・平良が試合をつくれず、打線も3安打無得点と沈黙した。

◆阪神がグラウンドで夏休みイベントを開催し、試合前から盛り上げた。 「夏休み FC KIDS ノック体験」と題し、ファンクラブKIDS会員15人が、試合前のグラウンドで筒井壮外野守備走塁コーチ(44)のノックを受けた。終了後には「みんなで六甲おろしダンス体験」を実施し、ファンクラブ会員約100人が参加した。 前日21日には親子キャッチボールイベントを行っており、夏休みの子どもたちを楽しませた。

◆阪神が木浪聖也内野手、福留孝介外野手の連打で先制に成功した。 0-0の3回、先頭の1番近本が右越え二塁打で出塁。続いて、木浪が右前適時打を放ち、DeNA先発の右腕平良から先制点を奪った。 絶好調の木浪は「チカ(近本)がいい形で出塁してくれたので、先の塁に進める意識で打ちにいった結果がタイムリーとなって良かったです」。 なおも無死一塁で、3番福留が逆方向の左翼席へ運ぶ7号2ラン。直球を逆らわずにはじき返し「目の前でルーキーコンビ(近本、木浪)が頑張ってくれていたので、そのいい流れに乗ることができました」と振り返った。 プロ3度目の先発で初勝利を目指す4年目右腕の望月に、序盤から3点のリードをプレゼントした。

◆阪神望月惇志投手(22)が6回3安打無失点の好投で、プロ初勝利の権利を持ってマウンドを降りた。 4年目右腕はプロ3度目の先発マウンド。150キロを越える持ち前の直球を中心に、力でDeNA打線に向かっていった。 3回に3点の援護をもらい、3-0で迎えた4回。この日最大のピンチを迎える。安打と2四球で1死満塁。それでも、自慢の直球で押した。7番大和を外角153キロ直球で見逃し三振。続く代打戸柱も153キロ直球で左飛に打ち取った。この日の最速は154キロ。 6回を106球で先発の役割を果たし、7回から2番手能見にバトンをつないだ。 降板後は「配球通りに投げることができず、(捕手の)梅野さんに迷惑をかけてしまいましたがとにかく1人1人、目の前の打者を抑えることに集中して投げました。内容的にはまだまだ納得いくものではないですが、野手のみなさんに助けていただいて、結果(6回を)0点で抑えることができたことは良かったです」と、投球を振り返った。 望月は7月17日中日戦(豊橋)でプロ初先発するも、5回4失点で勝ち負けは付かず。2度目の先発となった8月11日広島戦(京セラドーム大阪)は5回途中8安打5失点で降板していた。

◆阪神は3回に木浪の先制打、福留の7号2ランで3得点。プロ初勝利を狙う先発望月は3回まで2安打無失点。 DeNAは3点を追う4回1死満塁の好機で無得点。阪神望月は6回無失点と好投し、プロ初勝利の権利を持って降板した。 阪神は救援陣が踏ん張り、先発望月がプロ初勝利。3連勝で3位DeNAとのゲーム差を3・5に縮めた。DeNAは3連敗。

◆チーム最年長42歳の阪神福留孝介外野手が、20歳離れた若虎望月のプロ初勝利を援護した。 3回、先頭で二塁打を放った近本、先制打の木浪に続いた。無死一塁からDeNA先発の右腕平良の外角低め直球を逆方向の左翼席へ運んだ。平良からの自身3本目は、貴重な追加点となる7号2ラン。「前の2人(近本、木浪)がいい1点目を取ってくれた。打った瞬間はフェンスまで届くかという感じでしたが、まだ力がありましたね。(若手には)まだまだ負けられないです」。ルーキーコンビの活躍に呼応するように、ベテランもしっかりと結果で示した。 望月と上がったお立ち台では、1歩下がって隣から優しく見守り「僕らも(プロ初勝利を)意識していた。途中ヒヤヒヤしましたけど、よく粘ってくれたと思います」とねぎらった。矢野監督は福留の1発に「一番野球を知っている。俺らも経験したことがないようなことを経験している選手。内容のある打撃をしてくれるので、本当に助かる」と最敬礼で評価した。

◆DeNAは3安打完封負けで、阪神戦6年連続負け越しが決まった。同一カード3連敗は、今月2度目。ここ4試合で2得点と、打線に元気がない。 ラミレス監督は「当たり前だけど、野球は打たないと勝てない。何かしなくてはいけない」。23日からの首位巨人との3連戦へ、打開策を思案した。

◆阪神近本光司外野手が地元の声援に応えた。この日は、出身地の兵庫・淡路島から、出身中学の生徒など100人超の応援団がかけつけた。その前で3回に右二塁打。4試合ぶりのヒットで出塁すると、木浪の適時打で先制のホームイン。 近本は「タイミングだけを意識してボールにしっかり合わせることができた。(地元の)子どもたちの前で、先制のベースを踏めた。いいところを見せられましたね」と笑顔で話した。

◆阪神大山悠輔内野手が意地の適時二塁打だ。3点リードの8回。無死一、二塁で4番手斎藤の143キロ直球を右中間へ運んだ。6回の第3打席では同じ無死一、二塁にサインは送りバントだった。 2度目は得意の初球をたたき、バットで示した。「明日も頑張ります」と力強く残し、球場を後にした。矢野監督は復調気配の大山に「(練習では)兆しというか、迷っているところから1歩2歩、前に進み出している状態。悠輔にとって大きな1本」と評価した。

◆4年目の阪神望月が6回3安打無失点の好投で、プロ初勝利を挙げた。チームは3連勝を飾り、3位DeNAとのゲーム差が「3・5」まで詰まってきた。このカード6年連続の勝ち越しも決定。CS争いが熱くなってきた。 矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。 -3回は上位打線が機能した 点の取り方も良かった。孝介(福留)の本塁打ももちろん、すごく効きました。内容のある3点だった。 -先発野手全員安打だ 3-0で勝つより後半にみんなが打って勝つのは明日からの勢いにつながる。 -望月は内角へいい球も多かった 俺も捕手をやっていて、そういう課題は伝えていたし。ロペスとか伊藤とか、そういうふうに攻められた収穫もあった。スピードもある。そういうところにいかなくても抑えられそうな感じもある。幅を広げるとか、より相手に嫌な投球というところで、そういうところへ投げてくれないと。 -木浪は状態もいい 内容もいいし、今日も最初のタイムリーも内容のある打撃。見逃している姿、いろんなものを見ても状態がいいのは間違いない。いい悩みが増えます。 -一気に3ゲームを詰めた。次も乗っていける あきらめるつもりは何もない。ジャイアンツで悔しい3連敗をして、帰ってきてここで踏みとどまって。また新たなスタートという形をみんなでつくれた。

◆阪神が22日、DeNA戦の試合開始前に夏休みイベント2連発で会場を盛り上げた。まずは京セラのグラウンドでファンクラブから抽選で選ばれた子どもたち15人に「FC KIDS ノック体験」を行った。  ノックバットを片手に、筒井外野守備走塁コーチが笑顔を浮かべながら一、二塁間へ放つゴロを、子どもたちが必死に捕球していた。また、外野では「みんなで六甲おろしダンス体験」が行われ、抽選を通った100人のファンが演奏に合わせてダンスを披露。  2連勝中の矢野虎が、子どもたちのファンからパワーをもらって、さらに勢いづくはずだ。

◆阪神・木浪聖也内野手(25)が22日のDeNA戦(京セラドーム)の三回無死二塁で先制の右前適時打を放った。  三回、先頭の近本が右翼線二塁打で一気にチャンスメーク。続く木浪が同期の演出に応えた。カウント2-1からの4球目、外角低め135キロを下半身で粘りながら右前へ。3試合連続マルチ安打中の好調ルーキーが先制点をたたき出した。

◆阪神・福留孝介外野手(42)が22日のDeNA戦(京セラドーム)の三回無死一塁で左翼席へ7号2ランを放った。  三回、木浪の右前適時打で1点を先制した直後だった。4球目、外角139キロを一閃。打球はぐんぐん伸びて左翼席へ飛び込んだ。17日の巨人戦(東京ドーム)以来の一発で3-0と点差を広げ、プロ初勝利に挑む先発・望月を援護した。

◆阪神・望月惇志投手(22)が22日のDeNA戦(京セラドーム)に先発し、6回3安打無失点の好投で試合をつくった。  三回に打線に3点の援護をもらい、ピンチをきっちりと抑えた。最速は154キロをマーク。自慢の直球を軸に、DeNA打線をねじ伏せた。四回には自身の暴投や2四球から1死満塁のピンチも背負ったが、冷静に投げ抜いた。まずは大和を外角153キロで見逃し三振に。2死満塁とすれば、代打戸柱を153キロ直球で左飛に詰まらせ、失点を許さなかった。  4番佐野から始まった六回を3者凡退とすると、その裏の攻撃で代打が送られ交代となった。プロ3度目の先発のマウンドで堂々の投球で初勝利の権利を手にし、ベンチから戦況を見守った。

◆阪神は三回に3連打で3点を先取した。最近低調だった近本が19打席ぶりの安打となる右越え二塁打を放ち、好調の木浪は右前へ適時打。「チカ(近本)がいい形で出塁してくれた。先の塁に進める意識で打ちにいった」と振り返った。  「目の前でルーキーコンビが頑張ってくれていたので」と、刺激を大いに受けたのが42歳の福留だった。外角低めの速球を逆方向の左越えに放り込む2ラン。円熟の技術を感じさせた7号にも、「いい流れに乗ることができた」と後輩の活躍を持ち上げた。

◆DeNAは22日の阪神戦に0-8で完敗し、3連敗を喫した。  DeNAの49個の敬遠(故意四球)は両リーグを通じて圧倒的に多く(次に多いのは広島の27個)、この日もラミレス監督は4個の申告敬遠を選択した。  三、六回は敬遠後の打者を抑えることができたが、0-3の八回に裏目にでた。無死二塁から5番・糸原を申告敬遠で歩かせると続く大山が右中間へ適時二塁打で無死二、三塁。そこで7番・高山をこの回2度目の申告敬遠で満塁策をとったが、梅野に適時二塁打を浴びた。  八回からマウンドにあがった斉藤の乱調も誤算で、歩かせた走者の生還を許すなど5失点で試合の大勢は決してしまった。

◆阪神が5点を追加した八回、木浪が幸運な適時打を放った。1死一、三塁で速球を捉えた打球は投手の斎藤に捕球されたものの、グラブの隙間に挟まって取り出せない。その間にこの日3安打目とし、「普通だったらゲッツー(併殺打)。ああなるのも運がいいと思った」とはにかんだ。  三回は右前に先制打を放っており、一度はつかみ損ねた正遊撃手に定着する勢いを見せる。「強く打つことを意識してやっている。これからもチャンスメークしたい」と力を込めた。 阪神・福原投手コーチ(プロ初勝利の望月に) 「一つ勝ったので、次も勝てるような投球をしてくれれば」 梅野(望月を好リード) 「思い切って投げてこいということがテーマだった。モッチーが頑張ってくれたことが一番」 福留(望月に) 「何とか初勝利を(手助けしたい)と意識はしていた。踏ん張ってくれた」

◆第101回全国高校野球選手権大会最終日は22日、甲子園球場で決勝が行われ、履正社(大阪)が北陸勢初の優勝を狙った星稜(石川)に5-3で競り勝ち、春夏を通じて初優勝を果たした。大阪府勢は昨年の大阪桐蔭に続いて2年連続で全国制覇となった。 阪神・坂本誠志郎捕手(履正社OB)の話 「打ってくれると思っていた。春に負けたところからやってきて、最後に決勝で勝つというのは格好いい。自分のことのようにうれしい」

◆4年目で22歳の望月惇志! ストレートは80点、変化球は30点、そしてコントロールは50点やけど、プロ初勝利おめでとう、の120点やー!! 正直プロの投手としてはまだまだ甘いけど、この1勝の喜びを忘れることなく大きく羽ばたいてくれー!!  そして、貧打が代名詞のような阪神だったのにこのDeNA3連戦の初戦に続き、またまた8得点と猛虎打線大爆発。しかも、気付いてみれば先発野手全員安打ときたもんだの3連勝だ!!  こーなったら来季は本拠地を甲子園から京セラドームに移しちゃいますか!?(う~む...。白星は欲しいが、虎党も首を縦に振りにくいなあ)  そー、甲子園といえば履正社高、日本一おめでとうございまーす!! そのご褒美といっては何ですが、今秋のドラフト会議でチーム丸ごと阪神が指名するのはどーでしょう!?  いや、決して冗談や話題性ではなく、かつてプロ野球界はPL学園高、そして現在は大阪桐蔭高出身者が引っ張っていると言っても過言ではないのだ。そして、令和の時代は履正社高へ...。と、考えたら先手を打っときません、阪神さん!?

◆さわやかな一陣の風が吹いた...。いや耳障りのいい風です。だって...3連勝ですよ。こんな言葉、しばらく忘れていたでしょうが。自慢の阪神リリーフ陣の使い方もわからず宝の持ち腐れだったわけでしょ。それが少し季節遅れの虫干しではないけど、冷蔵庫の奥にいつか食うぞと大切においておいた...(そんなことはないけど)12球団一のリリーフ投手陣をこの夜は矢野監督は惜しげもなく次々と繰り出し...すっかり左ウチワでしたぞなもし...。  え、何の話やてか、阪神の「手締め隊」がキチッとしごとをしたでしょうが。仕事を...これをもっと早くわかってりゃあねぇ...。  さて昼は甲子園の高校野球。本音をいえば履正社にも、奥川恭伸擁する星稜にも両方に勝たせてやりたかった気分でした。だって実に試合内容が濃密で、若者たちが明るくて、2時間9分...違う。そんなに短いものではない。今春の選抜1回戦で奥川に17三振と刃が立たなかった履正社打線の血を吐く思いの練習がスタートしている。  だから...ゲームセットとなって...悲願の初優勝を手にして、すぐ履正社・野口主将は奥川に近寄り真剣な顔で「ありがとう...」というのが自然に出た。半年の間、彼ら履正社ナインが奥川を目標にしてどれだけ汗をながしてきたことか...その練習の日々がムダではなかったのはひとえにそこに奥川という"峻険な山"が存在していたからなのだ。  『必"笑"』  そう心掛ける奥川のちょっとメジャーの田中マー君似のやさしい口元の笑みは変わらなかった...。が、三回2死から41球目の初球スライダーだけが魅入られたように...バックスクリーン左に飛び込んだ井上の3ラン。  試合後、奥川について問われて井上は沈黙の後「奥川投手は素晴らしかったんです!」。  そして、閉会式のセレモニーが始まろうとして午後4時30分...突如として奥川の表情が一変。涙が堰を切ってあふれ...彼は号泣している。その涙の美しさも甲子園がよく似合う。  21年前の1998年(平成10)のこの8月22日も甲子園のマウンドには「笑顔」の怪物が仁王立ちしていた。そう、横浜・松坂大輔(現中日)は京都成章との夏の高校野球決勝戦に先発した。  松坂は準々決勝・PL学園戦で延長17回をひとりで投げきり、250球で9-7と勝利した。  準決勝・明徳義塾戦。0-6から八回に4点を奪うと、九回に3番手で松坂がマウンドに上がり、15球で無失点。横浜は松坂投入で一挙に火がつき、その裏3点を取り逆転サヨナラ勝ち。まさに松坂が投げると神がかりとなる...と神話がささやかれたのはこの明徳との死闘からだ。  かくて翌日が8月22日の京都成章との決勝戦。正直なところこの22日は松坂にも疲れが残っていた。それはこの日の奥川と同じ"疲れ"だった。シャキッとしないまま...一回、京都成章の1番沢井が痛打(結果は三ゴロ)した。  「あれで僕は目が覚めました...」と松坂はいう。つまりギアをあげた。彼は「無理して三振をとらないピッチング」に切り替えた。ここがナミの投手ではない。そこから松坂大輔には笑顔が戻る...その結果が京都成章を11三振、3四死球、122球の『ノーヒットノーラン』。最後の球はこの日の井上に3ランを配した奥川と同じスライダーだった。  勝者となってやっと松坂大輔はニコッと笑った。だがその夜、同じマウンドでいつも悲壮感を漂わせて14年間、打倒巨人に命を燃焼させた阪神の『永久欠番11』の村山実投手は静かに神戸大医学部付属病院でがんのため天国に旅立っていた。61歳だった。それから21年...若虎たちは元気いっぱいにDeNAに挑み、大量点と望月の笑顔の花束をレジェンド『11』にプレゼントした。

◆散発3安打の零封負けで3連敗。4位・阪神に6年連続の負け越しが確定し、3・5ゲーム差まで詰め寄られた。四回1死満塁で無得点に終わるなど、この日も打線がつながらず、ラミレス監督は「ここ4試合で2点しかとっていない。(入れ替えを)何人かはしなくてはいけない」と厳しい表情だった。23日からは首位・巨人との3連戦に臨む。「打たないと勝てない」と奮起に期待した。

◆--望月の投球内容はどう見たか  矢野監督 「やっぱり3点を取ってからね、どうしてもちょっと守ろうというか、勝ちたいというか、そういう気持ちが出るのは当たり前なんでね。そこを乗り越えられたんでね。これで大きく育ってくれるんじゃないかと思います」  --次回の登板もチャンスがあるか  「もちろんです、これで下げるわけにはいかなんで、はい」  --投手陣はこの3連戦で1失点  「そうですね、先発も苦しいところでね、こうやって新しく出てきてくれるというは大きいですね」  --八回には5点を加えて先発野手全員安打  「やっぱり3-0で勝つよりね、また後半にみんながバーッと打って勝つというのは明日からの勢いにつながると思うんでね。そういうところでもいい攻撃ができました」  --カード3連勝  「巨人にね、悔しい負け方をしてここに帰ってきて、これで戻せたというかね、また明日から思い切っていける」

◆梅野は六、八回と前の打者・高山を申告敬遠された。六回は左飛も八回は三塁線を破る2点二塁打。「打てて良かったです。(それより)もっちー(望月)が粘ってくれたことが一番」と笑顔を見せた。「思い切って投げてくれたし、右打者の内角に投げられるのがあいつの特長。ピンチでも簡単にいかなかったことがよかった」。四回2死満塁では、フルカウントから代打・戸柱を153キロで左飛に。「そこまでの過程(が大事)。変化球を使って追い込めたので」と若虎をたたえた。

◆師が一足早く、甲子園で日本一に輝いた。履正社高を夏の王者に導いた岡田監督は、虎を率いる矢野監督にとっても桜宮高時代にコーチとして指導を受けた恩師だった。試合前練習後に見届けたVを刺激に、DeNAに3連勝した。  「岡田先生もある意味何もないところから、でき上がったチームをやってきたわけではない。イチから履正社というのが名門というところになるまで作り上げて。全国制覇という意気込みで臨んで、その結果を出すというのは本当にすごいことやと思う」  自身も最下位のチームを指揮することになったが、昨秋の就任から、何度もエールを送ってくれた。  甲子園で優勝インタビューを受ける師の姿を目に焼きつけ「まあ、俺も頑張ろうって思うし。いい選手いっぱいいるんでね...タイガースに来てくれたらな、とは思う」と笑った。

◆高卒4年目の阪神・望月惇志投手(22)が6回3安打無失点と好投し、プロ初勝利を飾った。3位DeNAに同一カード3連勝し、これでCS圏内まで3・5ゲーム。  阪神がDeNA相手に今季13勝7敗1分け。4試合を残して6年連続のカード勝ち越しを決めた。  同一カード3連勝は7月5日から7日の広島戦(甲子園)以来。

◆大山は3-0の六回無死一、二塁から今季初犠打。初球はファウルになったが、2球目をきっちり捕手の前へ転がした。八回無死一、二塁では右中間への適時二塁打を放ち、14日の中日戦(ナゴヤドーム)以来6試合ぶりの打点。試合後は「がんばります」とだけ話した。

◆ルーキーコンビだけで先制点をもぎとった。近本が出て、木浪がかえす。矢野虎らしい攻撃パターンがここにきて戻った。  「チカ(近本)がいい形で出塁してくれたので、先の塁に進める意識で打ちにいった結果がタイムリーとなってよかったです」  3安打2打点の木浪が汗をぬぐった。三回だ。まずは近本が右越えの二塁打でチャンスメーク。犠打もあるか? と思われた場面で、木浪はヒッティング。外角低めのシンカーを捉え、右前への先制の適時打を放った。  「結果は結果なので。運がいいなと思いました」  運も味方にした。五回には右中間へ二塁打。そして、八回。1死一、三塁から斎藤の直球を打つも打球は投手の正面へ。だが、ボールはグラブに挟まり送球できず。結果的に投手への適時内野安打となり、18日の巨人戦(東京ドーム)以来、2度目の猛打賞となった。  木浪のおぜん立てをした近本は、三回の二塁打が4試合&19打席ぶりのHランプ。赤星憲広氏がルーキーイヤーに放った128安打まであと「2」に迫った。淡路島から母校の東浦中学校野球部や小学生の野球少年・少女たち100人以上がバス2台で観戦に訪れ、声援を送っていた。「子供たちの前で、先制のベース踏めたというのはいいところ見せられたかな」。バットで応えた。  木浪は「打たないと盛り上がらないので。打って盛り上げられるようにこれからもやっていきたい」と力を込める。  矢野チルドレンが打ちまくって、勝利に導く。 (菊地峻太朗)

◆外野の頭を越えた? ん? いや、いつまでも落ちてこない! 大歓声に後押しされた福留の打球は左翼席へと吸い込まれた。一塁ベースをまわり、ようやくスピードダウン。ホームインすると、珍しく小さく、激しくガッツポーズをした。  「若い2人(近本、木浪で)が1点とってくれたので、僕も後ろにつなごうと思って。一番いい結果になりました。フェンスまで届くかなという感じでしたが...まだ(若手に)負けないですね」  プロ初勝利の望月を従えたお立ち台で、舌も滑らかに虎党を沸かせた。  "キナチカ"で1点をもぎとった直後の三回無死一塁。DeNA先発・平良の外角直球に逆らわなかった。17日の巨人戦(東京ドーム)以来、4試合ぶりの今季7号2ラン。大勝へとつなげた。  高校球児の夏がクライマックスを迎えた日。1995年、PL学園の"高校ナンバーワンスラッガー"として躍動したスーパースターが輝いたのは何かの縁か。普段から「夏バテなんてしたことがない」と豪語する。インタビューからその理由を問われると「わからないです」と白い歯をこぼしたが、食欲も一切落ちない。とにかく体が欲するものを好きなだけ食べるのが福留流だ。だから、若手にも負けない。  言葉でもチームを鼓舞してきた。9日からの広島3連戦(京セラ)。試合前の円陣で、熱くて重い言葉が響いた。「悔しさがあって初めて楽しめる。グラウンドで喜怒哀楽を出していこう」。2カード連続負け越し中の虎へ、闘魂を注入した。  矢野監督は福留について「一番野球を知っている。俺らも経験したことのないような経験をしている。本当に孝介に任せられる」と目を細める。糸井の負傷離脱もあるが、最近9試合では打率・303(33打数10安打)、2本塁打、8打点と一気に状態をあげた。  「若い選手が多いなかで勢いだけじゃなく、試合に出ているなかでの駆け引きだとか、年をとっている分できれば、いい強弱にはなる。そういうところも意識しながら」  勝つためなら、どんな"役"でも引き受ける。 (新里公章) 福留について阪神・浜中投手コーチ 「この3連戦は孝介(福留)さんが勢いをつけてくれた」

◆孝行息子や! クライマックスシリーズ、いける!! 高卒4年目の阪神・望月惇志投手(22)が6回3安打無失点と好投し、プロ初勝利を飾った。3位DeNAに同一カード3連勝し、これでCS圏内まで3・5ゲーム。残り28試合、奇跡が起きそうな予感や!  ほっとした笑顔で両手を叩き、ウイニングボールを受け取った。高卒4年目の望月がうれしいプロ初勝利をあげた。最速154キロの直球を軸に3度目の正直でかなえた。  「素直にうれしいです。マウンドに立ちながらも、ありがたいなと思いながら。いろんな人に支えられて今野球ができていると思うので、本当に感謝しています」  プロ3度目の先発マウンド。最大の山場は3点の援護をもらった直後の四回だった。2四球に自身の暴投が絡むなど1死満塁のピンチも、粘り強く投げた。「真っすぐで押せたかなと思います」。磨き抜いた直球でまずは大和を見逃し三振。最後は戸柱をフルカウントから153キロで左飛に詰まらせた。6回3安打無失点。空席となっていた先発ローテーションの6番目の座を、堂々の結果で自分のものにした。  4カ月遅れの"リベンジ"だった。年末に立てた2019年シーズンの目標は「平成のうちに初勝利」。決意を紙にしたため、寮の自室に貼った。しかし開幕は2軍スタート。平成星はおろか、前半戦は中継ぎ1試合の登板に終わった。  「悔しかったです。もう4年目で、今度のドラフトでは同級生が大卒で入ってくる。『もし大学に行っていたらどうなっていたかな』『プロでの4年間を意味のあるものにしないと』と、結果がついてこないことに焦ったりもしました」  大学で野球を続けていた高校同期には、就活のため春のリーグ戦で部を引退した人もいた。SNSでその報告を目にすれば、時間を見つけて電話を掛けた。就活、大学野球、ゼミやアルバイト...。いろんな話に刺激をもらって、自分ともう一度向き合う活力にした。「今の自分にしかできないことが絶対ある」。へこたれず、ファームで目の前の課題を一つ一つつぶしていった。  逃げたくなるような故障からも這い上がった。2年目の2017年秋に腰部ヘルニアを発症。痛み止めを一度に6錠飲んでも治まらない激痛が20歳を襲った。眠れないほど痛む夜は、自分で座薬を入れて耐えた。12月5日に手術を受けてからは、地道なリハビリの毎日。ボールを投げるどころか寝ることすらできなかった日々を乗り越え、やっとつかんだ1勝目。矢野監督も「本当に期待している投手なので勝ちがついてよかった」と笑顔を見せた。  「勝ちはしましたけど試合の中での課題もたくさん出ましたし、しっかり練習して次に生かしていけたらと思います」  最大6・5ゲームあった3位との差もDeNAとの直接対決で同一カード3連勝を決め、3・5差。奇跡のCS進出が現実味を帯びてきた。孝行息子がつかんだ白星。22歳とともに矢野虎が、ラストスパートをかける。 (箭内桃子) ★ありがたさを実感  最速158キロの望月には悩みがあった。右手中指の爪が割れやすいこと。昨年8月の名古屋遠征中、ふと、ネイルサロンに向かった。男性客は望月1人。驚くネイリストの女性に「野球をやっています」と相談した。これまでは2週間に1度、球団トレーナーにケアしてもらっていた。「毎度毎度、申し訳なくて。こうして自分でお金を払ってやってもらって、改めてトレーナーさんのありがたさが身に染みました」。お立ち台でも周囲への感謝が尽きなかった。

◆ベンチの采配が光り、選手も意図を汲んだ試合だった。三回無死二塁での木浪。引っ張って最低でも進塁打を打てるというベンチの期待に、一、二塁間を破る適時打という最高の結果で応え、一挙3点につながった。  六回無死一、二塁での大山の犠打も6番を打たせているならアリだ。逆に八回無死一、二塁では膠着状態を破るべく、強攻策。大山は捕球されても進塁打になる中堅から右方向へ、強く打ち返した。先制、駄目押しで快勝。ただ阪神がより上がっていくために、注文するなら「中押し」だ。  六回は元4番が犠打を決めたのだから、どんな形でも1点をとらなければいけない。梅野の左飛でタイミングはアウトでも、打順を考えれば三走・マルテが突っ込んでもいい。送球がそれるかもしれない。もぎ取りにいく場面だ。逆に五回、木浪が右中間の打球で三塁を狙って憤死したが、次が3番・福留というのを考えれば、絶対にアウトになってはいけない。  残り試合、ゲーム差を考えれば勝ち続けなければいけない。そのためには中押しが大事。ジョンソンらを出さない"楽な試合"を多く作らないと大きな連勝は出来ない。 (サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
64472 0.577
(↓0.005)
-
(-)
30543
(+4)
450
(+7)
144
(+1)
67
(-)
0.261
(↓0.001)
3.700
(↓0.01)
2
(-)
広島
59553 0.518
(↓0.004)
6.5
(-)
26492
(+4)
479
(+8)
116
(+1)
68
(-)
0.253
(-)
3.570
(↓0.05)
3
(-)
DeNA
58553 0.513
(↓0.005)
7
(-)
27478
(-)
479
(+8)
127
(-)
34
(-)
0.247
(↓0.002)
3.850
(↓0.04)
4
(-)
阪神
53576 0.482
(↑0.005)
10.5
(↑1)
27428
(+8)
480
(-)
80
(+1)
75
(+1)
0.249
(-)
3.560
(↑0.04)
5
(-)
中日
50622 0.446
(↑0.005)
14.5
(↑1)
29437
(+7)
460
(+4)
73
(+1)
59
(+2)
0.262
(-)
3.950
(-)
6
(-)
ヤクルト
47672 0.412
(↑0.005)
18.5
(↑1)
27534
(+8)
591
(+4)
140
(+1)
46
(-)
0.246
(↑0.001)
4.660
(↓0.01)