ロッテ(★5対8☆)楽天 =リーグ戦21回戦(2019.08.22)・東京ドーム=
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楽天
400000000481303
ロッテ
040000000151102
勝利投手:松井 裕樹(2勝5敗30S)
敗戦投手:南 昌輝(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】茂木 栄五郎(13号・1回表ソロ),ブラッシュ(24号・1回表3ラン),島内 宏明(9号・10回表3ラン)
【ロッテ】井上 晴哉(20号・2回裏ソロ),岡 大海(5号・10回裏ソロ)

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◆楽天は初回、茂木の先頭打者本塁打とブラッシュの3ランで4点を先制する。その後は同点とされるも、延長10回表に太田のスクイズと島内の3ランで4点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、5番手・松井が今季2勝目。敗れたロッテは、打線が終盤の好機を生かせなかった。

◆ロッテ荻野貴司外野手(33)は東京ドームと好相性。今季は出場6試合すべてで安打を放ち、東京ドームでは28打数11安打、打率3割9分3厘の高打率。 14日日本ハム戦ではプロ入り初の2打席連続本塁打をマークするなど、同球場で猛打を見せている。

◆楽天が初回に一挙4点を先制した。 茂木栄五郎内野手(25)が初球の直球に振り負けず、バックスクリーン左へ今季3本目の先頭打者本塁打。「甘いボールが来たらいこうと金森コーチと話していました。最初の打席の初球でできて良かったです」。2戦連発の13号ソロで先制パンチをお見舞いすると、さらに無死二、三塁からブラッシュがバックスクリーンへ特大3ラン。こちらも2戦連発の24号となり「モギがチームに勢いを付けてくれたからね。自分もその勢いに乗れて良かったよ。初回からいい1本が出てうれしいね」と笑みがこぼれた。 今季初対戦のロッテ土肥を打ち込み、先発美馬を強力に援護した。

◆ロッテOBの渡辺俊介氏(現日本製鉄かずさマジックコーチ)と里崎智也氏(ロッテSA)のバッテリーがファーストピッチセレモニーで復活した。 この日は「BLACK BLACKデー」として行われ、ともにビジターユニホームで背番号31と22を背負い、現役時代の映像とともにグラウンドへ。渡辺氏は現役時代と何一つ変わらないアンダースローで、打者を務めた荻野の膝元に直球を投げ込んだ。大歓声に包まれる中、2人はタッチをかわした。 ▽渡辺氏 久しぶりにマリーンズの黒のビジターユニホームを着て投げることが出来て身が引き締まる思いでした。外角に投げようとしたのですが打席に立っていた荻野選手の足元の方に行ってしまいました。現役だったらサト(里崎)にベンチに戻ってから怒られるような投球になってしまいました。 ▽里崎氏 意外とキレのあるいい球で、そこそこスピードもあってビックリしました。正直、もうちょっとショボいボールがくると思っていました。これなら今でも捕手の配球次第では1軍でもワンポイントは抑えられるじゃないですかね。

◆ロッテ井上晴哉内野手の2年連続となる20号アーチも空砲に終わった。4点を追う2回に球団の日本人では初芝(98~00年の3年連続)以来となる一発をきっかけに同点に追いついたが、追加点を奪えず延長戦の末敗れた。 「初芝さん以来ということで光栄です。感触は悪くない。練習と試合が一致しつつある」と手応えを口にした。延長で痛い敗戦を喫し、チームは5位に転落した。   ▽ロッテ井口監督(延長での敗戦に)「追いついたけど追い越さなかった。中継ぎも何とかしのいでくれた。何とか1本出したかった」 ▽ロッテ荻野(自己最多の今季27盗塁は77人目の通算200盗塁)「気にしてないつもりだったが若干のプレッシャーはあった。決めれてよかったです」

◆楽天美馬学投手(32)のチーム単独トップ8勝目はならなかった。初回に4点の援護をもらったが、2回に先頭の井上に被弾。 さらに2死から四球を挟む4連打を浴びて3点を失い、リードを吐き出した。3回からの3イニングはいずれも3者凡退に仕留めたものの、同点のまま5回7安打4失点で降板。「守りにいってしまいました。相手ではなく、自分と勝負してしまいましたね。勢いを止めたかったのですが、止められませんでした。援護してもらったのに申し訳ないです」と悔やんだ。

◆ロッテ荻野貴司外野手(33)が史上77人目の通算200盗塁を達成した。 「気にしてないつもりだったが若干のプレッシャーはあった。決めれてよかったです」と胸をなで下ろした。 同点の7回先頭で打席に入り、四球で出塁。続く鈴木の打席で警戒した楽天ブセニッツに何度もけん制をもらいながらも、自己最多となる今季27盗塁目を成功させた。記録達成のアナウンスが流れると記念ボードを受け取り高々と掲げ、グラウンド1周360度に頭を下げた。 今季はプロ10年目で初のシーズン規定打席に到達。初の球宴に出場するなど、好成績を収めている。度重なるケガに悩まされながら、1年目から2桁盗塁を記録し続け、10年目の節目に大台達成。その記録にもおごることはなく「残り試合はまだあるので、1つでも多く決めたい。うれしいけどもっと先を目指さないといけない」と気を引き締めた。

◆楽天は初回、茂木の先頭打者弾、ブラッシュの24号3ランで4点を先取。ロッテは2回、5長短打を集中し同点。 楽天美馬、ロッテ土肥の両先発は3回以降立ち直り、追加点は許さず。ともに5回4失点で降板。4-4の同点で終盤戦へ入った。 楽天は8回2死一、三塁、ロッテは8回2死三塁と好機をつくったが、ともにあと1本が出ず。延長戦に入った。 楽天は延長10回に太田のスクイズ、島内の9号3ランで4点を奪い2連勝。5番手松井が2勝目。ロッテは5位に転落した。

◆楽天が執念のセーフティースクイズで連勝を飾り、カードを勝ち越した。 延長10回1死一、三塁からルーキー太田光捕手(22)がきっちり一塁前に転がして決勝点。「2ボールになって取りにくるカウント。1球で決められて良かった」と胸をなで下ろした。 8月だけで6度目の延長戦だが、4勝2分けとロングゲームで粘り強さを発揮している。平石監督は4点リードの2回、先頭のロッテ井上を2球で追い込んでから被弾したバッテリーなど課題にも触れつつ「勝つのと負けるのとでは大きく違う。大きな勝利」。泥くさく混戦を戦い抜く。 ▽楽天島内(延長10回に勝ち越した直後、試合を決定付ける9号3ラン)「久々に手応えが良かった。(母校の)星稜に刺激をもらったので、次は自分たちの番」

◆星稜の熱い夏は終わらない。楽天島内宏明外野手(29)がロッテ戦の延長10回にダメ押しの9号3ランを放つなど、今季5度目の猛打賞を決めた。母校の石川・星稜高が甲子園で準V。後輩たちの奮闘を刺激に、OBとして混戦のパ・リーグで存在感を示す。島内がとどめを刺した。延長10回に1点を勝ち越した直後、茂木が申告敬遠で2死一、二塁となって打席へ。「前の打者が敬遠されるのは、たぶん初めてだと思う。敬遠されると思ってなくて、慌てて打席に入りました」とおどけたが、ロッテ南との勝負はしたたかに制した。フルカウントからフォークもマークしなければいけない状況で、内角高めの142キロを逃さない。平石監督も「1球で仕留めた。大したもの。あれは島内の勝ち」とうなった。 試合前、決勝で惜敗した後輩たちの姿を目に焼きつけた。「最後まで高校野球をやれたわけですから。頑張った結果の準優勝。おめでとうございます、ですよ」。奮闘をねぎらいつつ、自らの高校時代の思い出もよみがえってきた。「僕らが入った頃の星稜は弱かった」。当初は県内のライバル校である遊学館へ進むことも考えていた島内を導いたのは、当時部長を務めていた林和成監督だったという。「僕の中学にも何度も足を運んでいただいた。『星稜を強くしたい』と」。熱意に打たれ、クリーム色のユニホームに袖を通した。3年夏には甲子園にも出場。プロでレギュラーを張る男の原点となっている。 8月の月間打率は3割7分。母校の勝ち上がりと符合するように状態を上げ、2割4分を切りそうな時期もあった打率を2割7分6厘まで戻してきた。「いい感じで腕の力が抜けて、(投手の)左右に関係なくタイミングが取れている。悪い時期も(首脳陣に)使い続けてもらって、まだその期待に全然応えられていない。星稜(の後輩)にも刺激をもらったので、今度は自分たちの番ですね」。シーズンの佳境で先輩の意地を見せる。【亀山泰宏】

◆楽天の茂木が今季3本目の初回先頭打者本塁打を放った。土肥の初球の直球を強く振り抜き中堅左へ運び「甘い球が来たら積極的にいこうと金森(打撃)コーチと話していた。それが最初の打席の初球でできて良かった」と声を弾ませた。  疲労を考慮されて8月に入って3度目の指名打者で先発出場。今季は2番打者でスタートして4月17日から1番を務めている。前日21日の試合でも一回に初球を中前打しており、積極性が光った。

◆ロッテの荻野が通算200盗塁を達成した。四球で出塁した七回にこの日2個目となる二盗を決め、プロ10年目で自己最多の27盗塁として節目に到達し「なかなか決められていなかったので少し重圧はあった」と安堵した。  2017年から3年連続で20盗塁以上をマークし、33歳でも俊足は衰えていない。初のシーズン30盗塁も視野に入っており「もっと先を目指していかないといけない」と気持ちを新たにしていた。 井上(二回に2年連続となる20号ソロ) 「練習と試合の感覚が一致しつつある。もっと打てるように頑張りたい」 土肥(先発して一回に4点を失うなど5回4失点) 「立ち上がりはしっかり入ろうと思ったが、相手に捉えられてしまった」

◆2連勝で貯金2。島内が延長十回に1点を勝ち越した後、試合を決める9号3ランを右越えに放った。母校・星稜高は夏の甲子園で準優勝となったが「後輩に刺激をもらったので、今度は自分たちの番。前の打者が敬遠されたから何とか打ちたかった」と、存在感を示した。平石監督は「フォークを意識させられた中で、内角の直球を一発で仕留めた」とたたえた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64484 0.571
(↑0.003)
-
(-)
27493
(+5)
452
(+1)
153
(+1)
98
(-)
0.252
(-)
3.570
(↑0.02)
2
(-)
西武
59541 0.522
(↓0.005)
5.5
(↓1)
29608
(+3)
578
(+5)
139
(+2)
113
(-)
0.263
(-)
4.520
(-)
3
(-)
楽天
56544 0.509
(↑0.004)
7
(-)
29490
(+8)
483
(+5)
115
(+3)
38
(-)
0.252
(↑0.001
3.960
(↓0.01)
4
(1↑)
日本ハム
54565 0.491
(↑0.005)
9
(-)
28471
(+5)
484
(+3)
80
(+2)
43
(-)
0.251
(↓0.001)
3.850
(-)
5
(1↓)
ロッテ
54583 0.482
(↓0.005)
10
(↓1)
28515
(+5)
497
(+8)
136
(+2)
70
(+2)
0.249
(↑0.001
3.990
(↓0.04)
6
(-)
ORIX
52575 0.477
(↓0.004)
10.5
(↓1)
29444
(+1)
500
(+5)
79
(-)
102
(+1)
0.244
(↓0.001)
4.000
(↓0.01)