ソフトバンク(★4対14☆)オリックス =リーグ戦19回戦(2019.08.21)・福岡ヤフオクドーム=
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ORIX
010103441141702
ソフトバンク
3001000004701
勝利投手:吉田 一将(1勝1敗0S)
敗戦投手:松田 遼馬(2勝3敗0S)

本塁打
【オリックス】小田 裕也(3号・7回表3ラン),モヤ(7号・8回表2ラン)
【ソフトバンク】内川 聖一(11号・1回裏2ラン)

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◆オリックスは、2点ビハインドで迎えた6回表、安達と若月の連続適時打で3点を挙げ、逆転に成功する。その後も攻撃の手を緩めず、14得点を挙げた。投げては、2番手・吉田一以降5人のリリーフ陣が相手打線を無安打に封じる好投。敗れたソフトバンクは、投手陣が崩壊した。

◆オリックス安達了一内野手(31)が反撃の3打席連続適時打を放った。3点を追う2回2死一、二塁から中前打で1点。「先制された直後のチャンスだったので、なんとか後ろにつないでいこうという意識で打ちました」。直後に盗塁を成功させ、通算100盗塁に到達した。 4回には1死満塁から遊撃強襲のタイムリーで2点目。2点を追う6回2死二、三塁からは松田遼の初球を左中間にはじき返し、同点に追いつく貴重な2点適時二塁打を放った。 「チーム全員でつないできたチャンスだったので、初球から積極的に打ちにいきました。甘めに来たストレートをしっかりと捉えることができましたし、同点に追いつくことができてよかったです」 続く若月が2死二塁から勝ち越しの右前打を放ち、逆転に成功した。プロ8年目の安達の打棒がチームの打線に勢いをつけた。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(30)が4カ月半ぶりの1軍復帰戦でいきなりヒットを放った。 柳田はプロ初の「2番」、指名打者で先発。初回1死でカウント2-2からの5球目、外角直球を三遊間に運び左前打とした。直後に内川が2ランを放ち、生還した。 柳田は4月7日ロッテ戦で負傷し、左膝裏の肉離れで離脱。当初は復帰まで3週間程度とみられていたが、症状が想定より重く実戦復帰が8月までずれ込んでいた。

◆ソフトバンクは初回、内川の11号2ランなどで3点を先制。オリックスも2回2死一、二塁から安達の中前適時打で1点を返した。 両軍ともに1点を追加して迎えた6回、オリックスが逆転に成功した。安達の2点適時二塁打と若月の右前適時打で3点を挙げた。 オリックスは終盤に大量9点を挙げ大勝した。チームは今季2度目の5連勝。2番手吉田一が今季初勝利を挙げた。ソフトバンク松田遼3敗目。

◆ソフトバンクが今季ワースト14失点で大敗。4カ月半ぶりに1軍に戻った柳田悠岐外野手(30)の復帰を飾ることができず、優勝へのマジック点灯目前で足踏みとなった。 柳田はプロ初の「2番」で先発。守備には就かず、指名打者でのスタートになった。初打席は初回1死。オリックス田嶋に追い込まれながら、5球目の外角直球に反応し、三遊間を破る左前打を放った。直後の内川が左翼スタンドに先制2ランをたたき込み、生還。ベンチ前で仲間と笑顔のハイタッチをかわした。2打席目以降は3打席凡退したが、ベンチで明るい声を振りまきチームを盛り上げた。 4月7日ロッテ戦で負傷し、左膝裏の肉離れで離脱。当初は復帰まで3週間程度とみられていたが、症状が想定より重く実戦復帰が8月までずれ込んでいた。2軍での6試合を経てこの日、久々に試合のあるヤフオクドームに足を踏み入れた。朝7時すぎに自宅を出て筑後に通うリハビリ生活ですっかり早起きになり、早朝に目が覚めた。「近え! 1時間の通勤に慣れすぎた」。うれしそうで、なぜか不満そう。独特の柳田節も完全復活が近い。 救援陣がリードを守れず逆転負けで、マジック点灯はお預けとなった。工藤監督は柳田について「1本出てホッとしたところもあると思う。(ベンチでも)元気に声を出して、チームにとってプラス」と話した。残り28試合。V奪回へ心強いピースが戻ったことは確かだ。【山本大地】

◆オリックスが17安打14得点の猛攻で首位ソフトバンクに大勝し、今季2度目の5連勝を果たした。打線をけん引したのは8番打者の安達了一内野手だ。3打席連続タイムリーの計4打点で逆転勝利に大きく貢献した。安達は「まさかですね。自分でもびっくりしました」と笑顔をみせた。 安達の一打が序盤の劣勢を吹き飛ばした。3点を追う2回、2死一、二塁から中前打でまず1点。直後に盗塁を成功させ、通算100盗塁に到達した。4回には1死満塁から遊撃強襲のタイムリー。2点を追う6回2死二、三塁で迎えた第3打席は松田遼の初球を左中間へはじき返す同点2点適時二塁打を放ち、若月の決勝右前打で生還した。 西村監督は「ここのところ打線が調子がいい。それにしても終盤の攻撃は見事。安達もよく打ってくれました」とにっこり。この日の勝利で4位ロッテ、5位日本ハムまで0・5ゲーム差。4月26日以来の最下位脱出も目前に迫った。3位楽天にも2・5ゲーム差で逆転CSが現実味を帯びてきた。【古財稜明】

◆ソフトバンクの内川聖一内野手が柳田復帰を本塁打で祝った。 初回1死で一塁走者に柳田を置き、左翼席へ先制2ラン。「高めの球でしたが完璧に捉えることができました。ギータ(柳田)の復帰祝いのいい一打になったんじゃないですかね」。14試合ぶり1発のあとは、3回1死で変化球をさばき左前打。2試合連続のマルチ安打と調子を上げてきている。

◆オリックス中継ぎ陣が5回以降無安打無失点の完封リレーでチームを勝利に導いた。 先発田嶋が4回4失点と苦戦したが、5回から吉田一、海田、近藤、神戸、山田とつなぎ、強力ソフトバンク打線を完全に沈黙させた。西村監督は「きっちり中継ぎ陣が抑えてくれましたね」と称賛。2番手の吉田一が今季初勝利を手にした。

◆ソフトバンクは今季ワースト14失点でオリックスに大敗した。 ▼ソフトバンクのマジック点灯は最短で23日に延びた。条件は、22日からソフトバンク○○なら西武●●または△●、ソフトバンク○△または△△なら西武●●。いずれもマジック21がつく。

◆大敗の中、9回のマウンドに上がったのはソフトバンク岩崎だった。約1年4カ月ぶりの1軍復帰マウンド。右肘の故障で2度メスを入れた男がようやくヤフオクドームに帰ってきた。 「8回の男」としてチームを支えた頼れるセットアッパー。中前打、四球でピンチを招いて犠飛で1点を失った。内容に満足することはないだろうが、慣れ親しんだマウンドで思い切り右腕が振れた喜びはひとしおだった。「高ぶるものがあった。やっぱりここが一番いいですね。緊張もしたけど、1軍で初めて投げたときのような感じでした。失点したのは反省。しっかり修正したい」。17年には球団新の72試合に登板。右肘に痛みを抱えながら救援のマウンドに立ち続けた代償は大きかった。18年の開幕3戦目の登板を終えると離脱。手術に踏み切った。後半戦復帰を目指したが、夏が来ても肘の状態は改善しなかった。10月に2度目の手術に踏み切った。若手が台頭する中で焦りがない、と言えばうそになる。今季の早期復帰に向けてオフもボールを握ったが、状態が上がることはなかった。「30メートルが大きな壁なんです」。何度も塁間の距離まで来ると右肘が痛んだ。 知人のアドバイスが効いた。「痛みを脳が覚えている。痛くなるんじゃないかなと。そういうことはよくあると言われて...」。怖がらず腕を振った。痛みは感じなかった。30メートルの壁を越えると実戦までは早かった。七夕の7月7日に2軍戦復帰。これまで9試合に投げ、ようやくこの日につなげた。敵ベンチで背番号「17」の姿を見守ったオリックス高山投手コーチは「(岩崎)翔が投げたな。よかった」と言った。かつての教え子でもあり、ホークス戦ではいつも右腕の復帰を気にかけていた。 V奪回を目指すホークスはブルペン陣の競争も激化している。甲斐野、高橋純、椎野...。岩崎にはまだまだ厳しい勝負が待ち受けている。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクの内川が一回に先制の11号2ランを放った。故障から約4カ月半ぶりに復帰した柳田が左前打で出塁し、迎えた打席。3ボール1ストライクからの直球を狙い澄ましたように引っ張り、左翼席へ豪快に運んだ。「高めの球だったが、完璧に捉えることができた。ギータ(柳田)の復帰祝いの良い一打になったんじゃないか」と喜びをにじませた。  これで連続試合安打を8に伸ばすと、三回は左前に運んだ。8月は全試合で3番打者として先発出場中。勝負の夏場に入り、37歳のベテランが調子を上げてきた。

◆左膝裏の肉離れで戦列を離れていたソフトバンクの柳田悠岐外野手が21日、約4カ月半ぶりに出場選手登録され、オリックス戦(ヤフオクドーム)に「2番・指名打者」で先発して4打数1安打だった。第1打席で左前打を放って以降は凡退。「1打席目が(内容は)一番ひどかった。楽しかったですけど、勝てばさらに良かった」と冷静に振り返った。  2番での起用はプロ9年目で初。工藤監督は「守らせることもあれば5、6番と考えていたけど、指名打者なのでより打席(数)をということを考えた」と説明した。  柳田は4月7日のロッテ戦で負傷。思うようにリハビリが進まず長引いた。ウエスタン・リーグは8月8日の広島戦で実戦に復帰して計6試合に出場、12打数4安打で打率3割3分3厘だった。 岩崎(右肘手術から復帰。昨年4月1日以来の登板で1回1失点) 「ここ(本拠地)で投げるのは一番いいなという思いがあった。失点してしまったのは素直に悔しい」

◆オリックス、打撃陣好調 3打席連続で適時打の安達「自分でもびっくり」 4回、適時内野安打を放つオリックス・安達=ヤフオクドーム(撮影・村本聡)【拡大】  (パ・リーグ、ソフトバンク4-14オリックス、19回戦、ソフトバンク12勝6敗1分、21日、ヤフオクD)オリックスは打線が爆発して17安打14得点。20点を奪った15日の西武戦に続き、上位相手に好調ぶりを見せつけ、5連勝を呼び込んだ。  3点を先行されたが、六回に安達が2点二塁打で同点とし、若月の適時打で逆転。3打席連続で適時打を放った安達は「まさかですね。自分でもびっくり」と興奮気味だった。  中軸を担うロメロが3安打2打点、モヤも4安打3打点と容赦なくソフトバンク投手陣に襲いかかり、8月のチーム打率は3割の大台に乗った。西村監督は「(先制されても)ひっくり返せると、選手が思いながら打席に立ってるのが伝わってくる」と打撃陣をたたえた。 田嶋(4回4失点。2軍降格が決まり) 「これ以上チームにいても迷惑を掛けるだけ。しっかり下でやり直したいなと思う」 若月(六回に勝ち越し適時打) 「なんとしても絶対に勝つ、という気持ちで打った」 モヤ(八回の2ランなど4安打3打点) 「いいところにきたら、しっかりスイングをする準備をしていた」 小田(七回に3号3ラン) 「何とか(中堅手を)越えてくれ、と思っていたのでホームランになってくれて良かった」

◆オリックスは先発の田嶋が4回で4点を失ったが、救援陣5人がその後を無安打無得点に抑えた。2-4の五回にマウンドに上がった吉田一は、先制2ランを放った内川を右飛に打ち取るなど、危なげない内容。直後の逆転を呼び込んで今季初勝利を挙げた。  リードを許した状況から流れをつくった中継ぎ陣に、西村監督は「本当にきっちり抑えてくれた」と好評価を与えた。

◆昨季2度の右肘手術を経験した岩崎が507日ぶりの1軍登板を果たした。「高ぶるし、ここで投げるのが一番だなと思いました。緊張して、初めて1軍に上がってきた頃のような感じでした」。九回に登板し、先頭の小田の中前打から1失点も、最速152キロを計時。「たくさんの応援してくれている人の前で投げられてうれしかった」と感謝した。

◆オリックスは打線が爆発して17安打14得点。20点を奪った15日の西武戦に続き、上位相手に好調ぶりを見せつけ、今季2度目の5連勝を呼び込んだ。  「(先制されても)ひっくり返せると、選手が思いながら打席に立ってるのが伝わってくる」  西村監督が、打撃陣をたたえた。3点を先行されたが、六回に安達が2点二塁打で同点とし、若月の適時打で逆転。3打席連続で適時打を放った安達は「まさかですね。自分でもびっくり」と興奮気味だ。中軸のロメロが3安打2打点、モヤも4安打3打点と容赦なく鷹投手陣に襲いかかり、8月のチーム打率は3割に乗った(・306)。  投手陣も、先発の田嶋が4回4失点だったが、救援陣5人は無安打無失点。指揮官は「本当にきっちり抑えてくれた」と目を細めた。借金を4に減らし、3位楽天と2・5ゲーム差をキープ。残り30試合、CS圏内がはっきりと見えてきた。

◆観客席の拍手と歓声に、大敗とは思えない期待が漂った。ソフトバンク・柳田が左膝の肉離れから4カ月ぶりに帰ってきた。136日ぶりの打席でHランプを灯して、帰還を報告した。  「楽しいです。勝てばさらによかった。すべてはそこ(勝利)なので」  4月7日以来の復帰戦はDHで、プロ初の2番だ。一回1死、田嶋の148キロを左前へ。「タイミングも合わない。ボールとの距離も取れなかった」と苦戦しながら、しぶとく三遊間を抜いた。直後に内川が先制2ランを放つなど、自身の一打から3点を先制。さっそく影響力を証明した。  「(安打は)ひどいでしょ。2打席目から普通でした。1打席目が一番ダメでした」  クリーンアップも検討されたが、守備の負担もないため、工藤監督が「なるべく打席を多く」と選択した。四回2死一、三塁で一ゴロに倒れるなど4打数1安打。中継ぎ陣がまさかの乱調で今季ワーストの14失点も、指揮官は「柳田くんに1本出てほっとしたところもある。走る姿もかばっていなくて安心した」と前を向いた。  全治3週間のはずが、故障直後に早期復帰に向けて早めに動いたことが結果的に凶と出た。「強いなと思ったし、うらやましいなとも思った」。テレビでナインの活躍をみつめ、2軍での復帰戦では珍しく涙。ただ、前向きな笑顔を取り戻して主戦場に戻ってきた。  「苦しかったけど、いい経験ができた。またしびれる野球ができてうれしいです」  勝てば、西武の結果次第で優勝へのマジックナンバー「23」が点灯していた。23日以降に持ち越しも、千両役者が復活。2年ぶりのリーグVに向けて大きな一日だ。 (安藤理)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
63484 0.568
(↓0.005)
-
(-)
28488
(+4)
451
(+14)
152
(+1)
98
(-)
0.252
(-)
3.590
(↓0.09)
2
(-)
西武
59531 0.527
(↑0.004)
4.5
(↑1)
30605
(+11)
573
(+6)
137
(+3)
113
(+1)
0.263
(-)
4.520
(↓0.01)
3
(-)
楽天
55544 0.505
(↑0.005)
7
(↑1)
30482
(+3)
478
(+1)
112
(+2)
38
(-)
0.251
(-)
3.950
(↑0.03)
4
(-)
ロッテ
54573 0.487
(↓0.004)
9
(-)
29510
(+1)
489
(+3)
134
(-)
68
(-)
0.248
(↓0.001)
3.950
(↑0.01)
5
(-)
日本ハム
53565 0.486
(↓0.005)
9
(-)
29466
(+6)
481
(+11)
78
(+2)
43
(-)
0.252
(-)
3.850
(↓0.02)
6
(-)
ORIX
52565 0.481
(↑0.004)
9.5
(↑1)
30443
(+14)
495
(+4)
79
(+2)
101
(+1)
0.245
(↑0.002
3.990
(-)