ソフトバンク(☆5対4★)西武 =リーグ戦19回戦(2019.08.18)・福岡ヤフオクドーム=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:髙橋 純平(3勝1敗0S)
(セーブ:森 唯斗(2勝3敗25S))
敗戦投手:平井 克典(5勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】コラス(1号・2回裏ソロ),グラシアル(22号・3回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは初回、内川聖一の適時打で先制する。その後は逆転を許すも、7回裏に松田宣と明石の連続適時打が飛び出し、再びリードを奪った。投げては、5番手・高橋純が今季3勝目。敗れた西武は、先発・十亀が試合をつくるも、3番手・平井が踏ん張れなかった。

◆ソフトバンクのオスカー・コラス外野手(20)が1軍初打席で本塁打を放った。 キューバから育成契約で入団して3年目で、6月に支配下登録されたばかり。この日がプロ初昇格でいきなり「7番右翼」でのスタメン出場だった。 2回無死で迎えた第1打席。初球打ちだった。外角への変化球を思い切りよく打ちにいき、右翼テラス席まで運んだ。コラスは一塁を回ると左手を勢いよく上げてガッツポーズ。ベンチに戻ると、チームメートの出迎えはなく、一呼吸置いてもみくちゃにされる「サイレント・トリートメント」でプロ1号を祝福された。 コラスは「まさか初打席でこんな最高の結果になってくれるなんて思っていなかったです。まだ興奮しているし、もっと打って勝利に貢献したい」と振り返った。

◆ソフトバンク-西武19回戦(ヤフオクドーム)が18日、テレビアニメ「MIX」とのコラボデーとして開催された。 「MIX」はあだち充氏原作の野球アニメで、「タッチ」の舞台だった明青学園の30年後を描いている。この日はヤフオクドームにメインキャラクターの立花投馬、立花走一郎。そして立花投馬役の声優、梶裕貴と立花音美役の声優、内田真礼が来場した。 試合前には声優の2人がセレモニアルピッチを行った。ヤフオクドームでは初めての投球となった梶は、ワンバウンドとなり「納得はいかないですが、こんなにすてきな環境で投げさせてもらえてうれしい」。昨年に続き、2年連続でヤフオクドーム登場となった内田は「昨年ワンバウンドで心残りがあったんですが、今日の方がだめな感じでした」とゴロになった投球を振り返り苦笑いした。 首位を走るソフトバンクに向けて梶は「コラボの機会をいただいて、応援させてもらえるのでぜひ勝っていただきたい。すてきな試合が見たいですね。『熱男』『甲斐キャノン』が見たいなと思います」とエール。内田は「緊張感のある試合は甲子園もプロ野球も変わらないと思います。『MIX』が好きな方は高校野球も好きだと思うので、丸1日、野球を楽しんでいただけたらと思います」と話した。 声優の2人は試合を観戦し、試合後にはトークショーも予定。梶はソフトバンクファンの内田に「解説してもらいながら見たいと思います」と笑顔。イベントまでに内田から、この日初昇格のコラスについて話を聞かされたようで「コラス選手に頑張ってほしい」と期待していた。

◆ソフトバンクのオスカー・コラス外野手が18日の西武19回戦(ヤフオクドーム)の2回、十亀から初打席本塁打。プロ野球65人目。 初球を打ったのは14年西浦(ヤクルト)以来9人目で、外国人では91年シュルジー(オリックス)に次いで28年ぶり2人目。球団の初打席本塁打は95年ミッチェル以来5人目だが、初球を打って達成は初めて。

◆ソフトバンクは1回に1点を先制すると、2回にプロ初出場のコラスが1号ソロ。3回にグラシアルの22号ソロで加点した。 西武は4回に栗山、外崎の適時打で2点を返すと、続く5回に2つの押し出しで逆転に成功した。ソフトバンクは3回以降無得点。 ソフトバンクが7回に2点を挙げ逆転勝ち。連敗を2で止め、2位西武とのゲーム差を5とした。5番手高橋純平が3勝目。森が25セーブ目。西武平井が2敗目。

◆西武の連続2桁安打記録が途絶えた。4回と5回に仕掛けた打線が、一時逆転もソフトバンクの強力な継投に6回以降は単発2安打無得点。計7安打で、前日までの連続2桁安打は球団タイ記録の9試合でストップした。 試合も接戦で敗れ首位と再び5ゲーム差に広げられ、辻発彦監督は「すごいな、あの中継ぎは。やっぱり力がある。点を取れなかったのは苦しかった」と惜敗を振り返った。

◆ソフトバンクは若きリリーフの快投が逆転を呼んだ。1点ビハインドの6回は、22歳甲斐野央投手が3者連続三振。7回に登板した22歳高橋純平投手も3者三振で続いた。 6連続Kの直後に味方が逆転。3勝目を挙げた高橋純は「甲斐野さんの投球が刺激になった。チームにいい流れを持ってこられればいいなと思って投げました」と会心だ。前回登板の15日楽天戦はサヨナラ負けを喫したが、その悪夢も払拭(ふっしょく)した。

◆ソフトバンクが2位西武との直接対決で逆転勝ちを収め、再びゲーム差を5に広げた。 1点を追う7回、代走で登場した周東佑京内野手(23)が今季20個目の盗塁を決めて突破口。松田宣の同点打、明石の勝ち越し打を呼び込んだ。京セラドーム大阪で「鷹の祭典」として戦う19日の3戦目も勝てば、最短20日にも優勝マジック24が点灯する。ソフトバンクが2位西武との直接対決を逆転で制し、再びゲーム差を5に広げた。陰のヒーローは周東佑京内野手(23)だ。 1点を追う7回、工藤監督が勝負に出た。1死から4番グラシアルが死球で出ると迷わずカードを切った。相手も味方も、球場にいる誰もが「走る」とわかっている。それでも4球目のスライダーに完璧なスタートを切り、二盗を決めた。 「(厳しい場面での盗塁は)だいぶ慣れてきましたね。真っすぐでも、キャッチャーと勝負すればいいと思っていた。何球か見て、いけるなと思いました」。再三のけん制をかいくぐって相手を揺さぶり、続く松田宣の同点打、明石の勝ち越し打を呼び込んだ。 2年目の20盗塁は、球団では現内野守備走塁コーチの07年本多以来で、育成出身選手では球団初の快挙。企図24回で失敗は4回だけ。相手に脅威の成功率は驚異の8割3分3厘を誇る。 盗塁成功のカギは「50%くらい」スライディングが占めるという。「近く、強く」滑り込むことを意識。「地面に触れる面積が増えるとスピードが落ちる。膝から下しか地面に触れない」ことが成功の極意だ。「プロに入った時はめっちゃ下手だった」が、昨年2軍で井出外野守備走塁コーチと改良。勢いある滑りは「アウトのタイミングでもセーフと言ってもらえる」と大きな武器になっている。 工藤監督は「今日勝てたのは大きかった」とうなずいた。最短20日にも優勝マジック24が点灯。3年連続日本一へカウントダウンが迫ってきた。【山本大地】

◆ソフトバンク3年目のオスカー・コラスが、ド派手なデビューを飾った。キューバ助っ人の大先輩でもあるデスパイネの故障でこの日、入れ替わって昇格。7番右翼で先発出場すると、2回に巡ってきた1打席目に十亀の初球のシュートを右中間テラス席に運び去った。プロ初打席初本塁打の記念弾は「初球」のおまけつき。初球弾はプロ史上9人目(初打席本塁打はプロ65人目)の快挙となった。 投手と野手の「二刀流」で育成入団したが、2年目には打者1本での勝負を決めた。18歳で異国の地を踏んだ。ホームシックにも陥ったが、結婚して退寮を機に打撃技術も向上していった。6月下旬に支配下登録。グラシアル、モイネロがキューバ代表として国際試合参戦した先月には1軍昇格も決まっていたが、練習中に右ひざを痛め、チャンスを逃していた。4万人を超える大観衆に目を丸くしたが、打席での集中力は研ぎ澄ました。先輩デスパイネからは「ストライクゾーンに来たらどんどんスイングしろ」とアドバイスももらった。「いいコンタクトでボールに伝わったと思う」。快音を響かせベンチに戻るとナインの"冷たい祝福"に戸惑った。米メジャーリーグではやる「サイレント・トリートメント」。無人のベンチ前で1人空タッチ。一瞬、間を置いてのナインの歓喜の輪でようやく笑顔がはじけた。 ホークスの外国人選手では、王監督の1年目、95年の開幕戦で初打席満塁弾を放ったケビン・ミッチェル以来のプロ初打席弾。2度も助っ人の衝撃弾を見守った王球団会長も「びっくりしたよ。初球だからね。ああいう力を持っているんだな。チームを乗せてくれたね」と笑顔だった。 V奪回へ向け、また楽しみな戦力が加わった。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆西武・源田壮亮内野手(26)が18日、ソフトバンク19回戦(ヤフオクドーム)でスタメンを外れた。  源田は17日の同カードの一回、右膝に自打球を受け、二回の守備から途中交代していた。試合前も打撃練習は行わず、別メニューで調整。「昨日より、だいぶ痛みは引きました」と話した。  代わりに「9番・遊撃」で永江が今季5度目のスタメン出場。2番には金子侑が入った。

◆西武は救援陣の柱、平井がつかまり、首位ソフトバンク相手の連勝を逃した。4-3の七回に登板。1死からグラシアルに死球を与え、松田宣、明石に甘く入った変化球を続けて二塁打とされて2失点し「もう一つ冷静に投げられたら良かった」と悔やんだ。  両リーグ最多の59試合目の登板だった。投手陣のやりくりが苦しい中、奮闘してチームを支えてきたが、大事な一戦で役割を果たせなかった。「また明日(19日)勝てるよう、しっかり準備するだけ」とすぐに切り替えを図った。

◆西武は7安打に終わり、10試合連続2桁安打の球団新記録はならなかった。0-3の四回に4長短打を集めて2点を返し、五回は栗山の押し出し四球と外崎の押し出し死球で一時は逆転。しかし、八回無死二塁で無得点に終わるなど畳み掛けられず、辻監督は「5点目を取れなかったのが苦しかった。チャンスはあったけど」と嘆いた。  六回は甲斐野、七回は高橋純にともに3者連続三振を奪われ、六回以降で9三振を喫した。辻監督は「すごいな、あの中継ぎ陣。やっぱり力がある」と力を認めるしかなかった。 十亀(5回3失点) 「初回からいきなり先制点を与え、その後も失点をしてしまい、全く内容のない投球になってしまった」 栗山(四回に適時打) 「前の打者が粘ってチャンスをつくってくれたので、とにかく走者をかえす。それだけ考えた」 外崎(四回に適時二塁打) 「逆らわずに右方向に打てたのが良かった」

◆ソフトバンクのコラスがプロ野球9人目となる初打席初球本塁打をマークした。二回先頭で、十亀の外角球を右中間にせり出すホームランテラス席へ。「いい打球だった」と興奮気味にダイヤモンドを一周した。  ベンチに戻った後は周りの選手がしばらく沈黙した後、一斉に祝福される「サイレント・トリートメント」を受け「びっくりした。めっちゃうれしかった」と話した。  来日3年目の今季、育成から支配下登録になった。キューバ出身で20歳の左打者。デスパイネの故障離脱により1軍に初昇格し、すぐ存在感を示した。

◆ソフトバンクは1点を追う七回1死二塁から、松田宣、明石が続けざまに適時二塁打を放ち、逆転勝利をもたらした。松田宣は代走周東が二盗を決めた直後の球を左翼線へ運んだ。「仙台(での楽天戦)から得点圏では打てていなかったので、打てて良かった」と胸をなで下ろした。  続く明石は2球で追い込まれながらも、3球目のフォークボールを右翼線へはじき返した。「いいところに飛んでくれた。チーム全体で勝てた」と充実感をにじませた。 周東(七回に代走で二盗を決め、20盗塁に到達) 「まず10個できたから、次は20個という感じでやっていた」 グラシアル(三回に内角低めをさばき、22号ソロ) 「難しい球だったけど、うまく反応できた」

◆1点リードの七回に3番手で登板した平井がソフトバンク打線に逆転を許した。1死二塁から松田宣に同点打を許すと、「フォークが抜けた。失投です」と続く明石には勝ち越し二塁打を浴びた。リーグ最多の59試合に登板する右腕は1回2安打2失点で2敗目を喫し、「またあした勝てるようにしっかりと準備したい」と前を向いた。

◆"ドラ1リレー"が流れを変えた。ソフトバンクは五回に逆転を許したが、六回は今年のドラフト1位・甲斐野央投手(22)=東洋大、七回は2016年のD1位・高橋純平投手(22)で6者連続三振。西武打線を完璧に抑え、その裏の逆転劇を呼んだ。  「三振を取るのは難しいが、しっかり取ってくれたことでチームもどんどん勢いがついた」  工藤監督も2人のホープを絶賛した。最速159キロの甲斐野は木村を154キロの直球で、永江をフォークボールで三振に斬ると、1番・秋山もフォークボールで空振り三振に仕留めた。  バトンを受け継いだ高橋純も「甲斐野さんの3者三振が刺激になった」と上位打線を封じた。先頭の金子侑を151キロの内角直球で空振り三振に斬ると、森は内角直球で中村にはスライダーで三振を奪った。  2位・西武とは5ゲーム差。最短で20日に優勝へのマジック24が点灯する。2年ぶりのリーグVへ、若手が大きな役割を担っている。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
62474 0.569
(↑0.004)
-
(-)
30482
(+5)
436
(+4)
151
(+2)
98
(+3)
0.252
(-)
3.530
(↓0.01)
2
(-)
西武
57521 0.523
(↓0.005)
5
(↓1)
33589
(+4)
563
(+5)
134
(-)
110
(-)
0.264
(-)
4.550
(↓0.01)
3
(-)
楽天
54534 0.505
(-)
7
(↓0.5)
32476
(+4)
470
(+4)
110
(+1)
38
(-)
0.251
(-)
3.950
(↑0.01)
4
(-)
日本ハム
53545 0.495
(-)
8
(↓0.5)
31458
(+4)
466
(+4)
75
(-)
43
(-)
0.253
(↑0.001)
3.840
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
53563 0.486
(↓0.005)
9
(↓1)
31502
(+1)
483
(+2)
133
(-)
68
(-)
0.248
(↓0.001)
3.970
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
51565 0.477
(↑0.005)
10
(-)
31429
(+2)
491
(+1)
77
(-)
100
(+2)
0.243
(↓0.001)
3.990
(↑0.03)