◆オリックスは初回、ロメロの適時打で先制に成功する。2－0の3回裏には、吉田正の適時打などで3点を挙げ、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・竹安が9回無失点の快投。今季3勝目をプロ初完封で飾った。敗れたロッテは、投打ともに精彩を欠いた。

◆オリックス西野真弘内野手（29）は17日のロッテ17回戦（京セラドーム大阪）の6回の走塁の際に右ハムストリングスに痛みを感じたため、途中交代した。 アイシングをして様子をみる。

◆オリックスの助っ人ステフェン・ロメロ外野手（30）が先制打を放った。1回2死二塁のチャンスに、ロッテ先発二木から左翼へ二塁打。ロメロは「少し高めに入ってきたフォークをしっかりと捉えることができたね。先制のタイムリーになってくれてよかったよ」と喜んだ。 ロメロはこれで11試合連続安打。3回の2打席目も左翼越えの適時二塁打を放ち、絶好調。打線を引っ張っている。

◆オリックス安達了一内野手（31）が3回の攻撃終了後、途中交代した。 球団は「疲労の蓄積による体調不良のため大事を取った」と説明している。

◆オリックスは1回、2死二塁からロメロの適時二塁打で先制。2、3回にも加点。ロッテは3回まで1安打無得点。 オリックスは6回に福田の適時打で1点を追加。ロッテはオリックス竹安に6回まで2安打無得点に抑えられる。 オリックスは竹安がプロ初完投初完封で3勝目を挙げ、チームも3連勝。ロッテは先発二木が5回5失点で9敗目と乱調で連敗を喫した。

◆西の人的補償で阪神から移籍したオリックス竹安大知投手がプロ初完封で3勝目を挙げた。 人的補償で移籍した投手の完封は、02年ユウキ（近鉄→オリックス）が9月28日ロッテ戦と10月5日ロッテ戦、13年藤井（巨人→DeNA）が7月13日阪神戦で記録して以来3人、4度目。藤井はヤクルト時代に完封があり、人的補償で移籍してプロ初完封はユウキに次いで2人目。

◆ロッテは連敗で5位に転落した。 先発二木は初回、先頭の福田に四球を与えるなどなかなか波に乗れず5回7安打5失点。7安打中5安打を長打とされるなど浮いた変化球を捉えられ、9敗目を喫した。打線もオリックス竹安に2安打完封を許し、援護できなかった。 井口資仁監督は「（二木は）スピードもあまりなかったですし、全体的に高かった。（打線は）2安打じゃ勝てない。コースに投げられて打たされていた」と悔しさをにじませた。

◆オリックス竹安大知投手（24）が、プロ初完投初完封で3勝目を挙げた。昨オフ、阪神にFA移籍した西の人的補償でオリックスに移籍。人的補償で移籍してプロ初完封は2人目だ。 初の中5日で、自己最多の115球を投げきった。これまで完封はもちろん完投もなかった右腕が、本拠地初勝利。「本当にうれしい。実感はまだないですが、長いイニングを投げられてよかった」と笑顔を見せた。1回、先頭の荻野にいきなり安打されたが、後続を断ちリズムに乗った。4四球も、2度併殺に仕留めるなどバックの守備にも助けられた。ロッテ打線をわずか2安打、二塁も踏ませない完璧な投球で封じた。 同じ日、巨人戦に先発した西には、阪神青柳を通じて食事に誘われた。球宴休みのある日、テーブルを囲んでさまざまな話をしたという。「気持ちの部分とか調整方法とかも教えてもらいました。誘ってもらってうれしかったです」と感謝する。ただ、今は「自分のことで精いっぱい」と西を意識する余裕はないという。 西村監督は「安心して見ていられた。本人にも自信になるしチームにも大きい」と絶賛。チームも3連勝。巻き返しへ、若き右腕の力が頼もしい。【高垣誠】

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手がイチローに並んだ。 打撃好調の助っ人は、この日も2本の適時二塁打を放つなど3安打で11試合連続安打。さらに3回には後藤の犠飛で得点。これで11試合連続得点となり、イチロー（95年）と並び、谷佳知のもつ球団記録12試合連続（04年）に王手をかけた。ロメロは「塁に出て生還するのはチームの勝ちにつながる。イチローに並んだ？　うれしいね」と笑った。

◆オリックスは１７日、京セラドーム大阪でロッテとの第１７回戦を行い、三回までに５点をリードした。 　この日とあす１８日のロッテ戦は人気アニメ「機動戦士ガンダムデー」と題して開催され、主人公のアムロ・レイによる「オリックス・バファローズ、いきま～す」のかけ声とともに、攻撃開始。一回にロメロの適時二塁打で１点先制すると、二回に若月の左翼線適時二塁打で追加点を奪った。 　アムロから「ニューバファローズは伊達じゃない」とエールを送られると、三回にも吉田正が右中間適時三塁打で、ロメロも左越え適時二塁打と続く。その後、１死三塁とし、後藤の中犠飛で５－０とした。

◆ロッテの二木は５回５失点と踏ん張れず、４連敗で９敗目を喫した。一回、先頭打者の福田を２ストライクと追い込みながら四球で出してリズムを乱した。勝負球のフォークボールを痛打されて３試合連続で５失点以上を喫し「自分としても、チームとしても痛い四球だった」とうつむいた。 　７月５日に６勝目を挙げてから１カ月以上、白星から遠ざかっている。吉井投手コーチは「次回はラストチャンスくらいの気持ちで行ってもらわないと」と奮起を求めた。 井口監督（５位転落、竹安に） 「２安打では勝てない。コースにしっかり投げられて打たされてしまった」 清田（今季初の４番で先発し無安打） 「（竹安は）打てそうだったが、打たされた。制球が良く、直球もいい感じでばらけていた」

◆オリックスのロメロが３安打２打点で３連勝に貢献した。一回２死二塁では左翼線へ先制二塁打を放ち「誰であっても試合の最初の点を入れるというのは、緊張感や力みを取り除くことができる。チームにとって大きい」と満足げだった。 　三回にも左越えへ適時二塁打。１１試合連続安打と打線をけん引しており、西村監督は「ちょっと前から打つ方が機能している。ロメロと（吉田）正尚がしっかり返してくれた」と目を細めた。 西村監督（竹安に） 「何も言うことない。内容も素晴らしかった。安心して見られた」 若月（二回に適時二塁打） 「２死から西浦が長打で出てくれたので、何が何でもという気持ちで打った」 吉田正（三回に右中間へ適時三塁打） 「低めのフォークをうまく拾うことができた。いいところに飛んでくれた」 福田（六回に適時打） 「若月のバント失敗の直後だったので、何とかカバーしたいと思っていた」

◆オリックスの安達と西野が途中交代した。安達は疲労蓄積による体調不良のため、四回の守備で退いた。西野は六回に遊ゴロ併殺打を打った際の走塁で右太もも裏に違和感を覚え、七回の守備で交代した。

◆オリックス・西野真弘内野手（２９）が１７日、ロッテ戦（京セラ）の六回の走塁中に右太もも裏に痛みを感じ、交代した。試合後は自力で歩いて球場を後にしたが、西村監督は「まだ報告を受けていないから詳しいことは分からないけど、痛そうだから」。今後は状態をみて判断される。

◆ロメロがレジェンドに肩を並べた。一回の先制二塁打を含む、４打数３安打２打点１得点。６日の日本ハム戦（札幌ドーム）から１１試合連続得点となり、球団ＯＢのイチロー氏の記録に並んだ。「抜かない方がいいかな」と冗談を言いつつ「ハッピー」と喜んだ。球団記録は谷佳知の１２試合であと「１」。猛打賞も今月５度目で、日本記録タイとなる月間８度のペースだ。

◆オリックス・竹安が９回を２安打と快投し、プロ初完投初完封をマークした。今季３勝目（１敗）。昨オフ、阪神にＦＡ移籍した西の人的補償として加入したが、いまではすっかり先発ローテーションの一員だ。 　「（プロ初完封の）実感はまだないです。でも、長いイニングを投げられて良かった」 　序盤から低めにボールを集め、丁寧に投げ込んだ。二塁を踏ませない圧巻の内容。西村監督も「素晴らしかった。安心してみられた」とたたえた。 　西とは７月の球宴休み中に初対面。阪神・青柳を通じ、食事に誘われた。西から「一度会って話したかった」と言葉をかけられ、「気にかけてもらってうれしかった」と喜んだ。 　「上半身が遅れてくる癖がある」と映像をチェックしてフォームも修正し、完封勝利につなげた。右腕の本拠地初勝利でチームも３連勝。「（記念球は）両親にあげます。あしたも勝って、４連勝します」と力強く宣言した。（西垣戸理大）