西武(★8対20☆)オリックス =リーグ戦21回戦(2019.08.15)・メットライフドーム=
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ORIX
075040121202004
西武
00031210181414
勝利投手:張 奕(2勝0敗0S)
敗戦投手:本田 圭佑(5勝4敗0S)

本塁打
【オリックス】ロメロ(14号・2回表ソロ),ロメロ(15号・3回表満塁),モヤ(6号・5回表3ラン),吉田 正尚(21号・7回表ソロ)
【西武】源田 壮亮(2号・4回裏ソロ),森 友哉(16号・4回裏ソロ),中村 剛也(21号・4回裏ソロ),山川 穂高(35号・6回裏2ラン)

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◆オリックスが大勝。オリックスは2回表、ロメロがソロを放つなど、打者一巡の猛攻で一挙7点を先制する。その後は、3回にロメロのグランドスラムが飛び出すなど、終わってみれば20安打で20得点を挙げた。投げては、先発・張が今季2勝目。敗れた西武は、投手陣が崩壊した。

◆オリックスが2回に打者12人で8安打7得点とビッグイニングを作った。 先頭のステフェン・ロメロ外野手が西武本田圭佑投手の初球をバックスクリーン左に運ぶ14号ソロで口火を切った。1死満塁からは若月が中前へ2点適時打。2死一、二塁からは西野、吉田正が連続タイムリーでつなぎ、2死満塁からモヤがダメ押しの中前2点適時打を放った。プロ2度目の先発で2勝目を狙う張奕(ちょう・やく)を大量援護した。

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手(30)が来日3年目で初のグランドスラムを放った。 8点リードの3回の打席。2番手小石の初球、内角高めの直球を完璧に捉え、左翼スタンドに15号満塁弾。ロメロは「完璧にとらえることができたね。打った瞬間入ってくれると思ったよ」と喜んだ。 2回の第2打席でも西武本田からバックスクリーン左への先制の14号を放っていた。13日同戦でも1試合で2発放っており、同一カードで4発とノリノリだ。

◆1カ月ぶり先発の西武本田圭佑投手が2回途中7失点と大炎上した。 2回無死、警戒していたオリックス4番ロメロにソロを浴びると、勢いづいた相手打線を止められなかった。「今日は全く自分の投球をすることができませんでした。序盤に大量失点をしてしまい、早い回に降板することになり、チームとライオンズファンの方に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と悔やんだ。

◆西武が3者連続本塁打を放った。 12点の大量リードを許して迎えた4回、先頭の2番源田、3番森、4番中村が、3者連続のソロ本塁打を、いずれも右翼席にたたきこんだ。 この日が36歳の誕生日となる中村は、昨年に続き2年連続のバースデーアーチ。森に笑顔で迎えられ「打ててよかったです」と話した。

◆オリックスは2回、ロメロの14号ソロなど打者12人の猛攻で7点を先制。3回にもロメロの15号満塁弾などで5点を追加した。 西武は4回に源田、森、中村の3者連続ソロ本塁打で3点をかえしたが、オリックスは5回、モヤの3ランなどで4点を追加した。 オリックスは6回から継投に入り、打線爆発で連敗を4で止めた。先発の張奕が2勝目。投手陣崩壊の西武の連勝は5でストップ。

◆西武投手陣が大炎上した。オリックス21回戦(メットライフドーム)で、球団ワーストタイとなる20失点を喫し、連勝が5で止まった。 今季ワーストの20被安打で登板した6投手全員が失点。17日からの首位ソフトバンクとの直接対決に向け、気を引き締め直す。9回2死一塁、6番手の佐野が、オリックス後藤に適時二塁打を打たれ20失点目を喫すると、本拠地のファンからため息がもれた。04年6月16日オリックス戦、同年8月27日ダイエー戦に並ぶ球団ワースト記録。辻監督も「それは7点も5点も(一挙に)取られちゃね。普通は8点取ったら勝たないとダメ」と苦笑いで試合を振り返った。 1カ月ぶりに先発した本田が、2回途中7失点といきなり炎上した。2回無死、警戒していたオリックス4番ロメロにソロを浴びると、勢いづいた相手打線を止められなかった。「今日は全く自分の投球をすることができませんでした。序盤に大量失点をしてしまい、早い回に降板することになり、チームとライオンズファンの方に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と悔やんだ。2番手小石も3回にロメロに満塁弾を浴びた。3番手の大石は4回こそ3者連続三振で切り抜けたが、5回に3ランを浴びるなど4失点。3投手で5回までに大量16点を失った。後続も次々と打ちこまれ、登板した6投手全員が失点。試合後にいつもより長めの投手ミーティングを行った小野投手コーチも「申し訳ないです。長打を打たれるとこういう試合になる。使った俺が悪い。申し訳ないです」と反省ばかりだった。 好調の「山賊打線」は、3者連続本塁打を含む、8試合連続2ケタ安打をマーク。乱闘騒ぎの初戦に勝ち、前夜には乱打戦を逆転勝ち。2勝1敗でカード勝ち越しこそ決めたが、最後に後味の悪い大敗を喫した。17日から敵地に乗り込んでソフトバンクと首位攻防。辻監督は「切り替えるしかないし、切り替えられますよ」と前を向いた。【鈴木正章】

◆誕生日弾おかわり! この日36歳の誕生日を迎えた西武中村剛也内野手が、2年連続3度目の21号バースデーアーチを放った。 4回無死、オリックス張奕の外角高め直球を逆らわず右翼席中段へ。これが対戦した投手233人目からの本塁打となり、自身が持つ日本記録も更新した。 沈みかけたホームのファンが一気に盛り上がった。12点と大量ビハインドの4回、先頭の2番源田、3番森が連続で右翼席にソロ本塁打を放つと、期待を一身に背負った4番が、3者連続となる本塁打をマーク。森の出迎えを受けると笑顔で「打てて良かったです」とだけ話した。 この日の試合前に熊代からバースデーケーキを贈られたが「熊代なんでね...」と無表情。それでも「36歳1発目のゲームでチームの勝利に貢献したい」と意気込んだ。今月11日のロッテ戦から4番に座り、この日まで4試合で15打数6安打の打率4割。「4番を打ちたくないわけじゃないけど、本当なら山川が打つべきだと思う」というが、さすがの貫禄を示す。どんな状況でも「自分のスイングをするだけ」と語る中村。勝利を信じ黙々とバットを振り続けた。【鈴木正章】

◆西武は3者連発を含む4本塁打を放ちながら8-20で敗戦。西武の1試合20失点は04年6月16日オリックス戦(●8-20)同年8月27日ダイエー戦(●4-20)に次いで3度目の球団ワーストタイ記録。 また、西武の3者以上の連続本塁打は9度目だったが、3者連発が出て黒星は62年6月28日大毎戦(1回に豊田→中西→和田の3連発で●9-10)以来、57年ぶり2度目。

◆西武投手陣が大炎上した。オリックス21回戦(メットライフドーム)で、球団ワーストタイとなる20失点を喫し、連勝が5で止まった。今季ワーストの20被安打で登板した6投手全員が失点。17日からの首位ソフトバンクとの直接対決に向け、気を引き締め直す。9回2死一塁、6番手の佐野が、ここまで安打のなかったオリックス後藤に適時二塁打を打たれ20点目と先発全員安打を許すと、本拠地のファンから失望のため息がもれた。04年6月16日オリックス戦、同年8月27日ダイエー戦に並ぶ球団ワースト記録。辻監督も「それは7点も5点も(一挙に)取られちゃね。普通は8点取ったら勝たないとダメ」と苦笑いで試合を振り返った。 1カ月ぶりに先発した本田が、2回途中7失点といきなり炎上した。2回無死、警戒していたオリックス4番ロメロにソロを浴びると、勢いづいた相手打線を止められなかった。「今日は全く自分の投球をすることができませんでした。序盤に大量失点をしてしまい、早い回に降板することになり、チームとライオンズファンの方に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と悔やんだ。2番手小石も3回にロメロに満塁弾を浴び5失点。3番手の大石は4回こそ3者連続三振で切り抜けたが、5回に3ランを浴びるなど4失点。3投手で5回までに大量16点を失った。後続も次々と打ちこまれ、登板した6投手全員が失点。試合後にいつもより長めの投手ミーティングを行った小野投手コーチも「申し訳ないです。長打を打たれるとこういう試合になる。使った俺が悪い。申し訳ないです」と反省ばかりだった。 好調の「山賊打線」は、3者連続本塁打を含む、8試合連続2ケタ安打をマーク。乱闘騒ぎの初戦に勝ち、前夜には乱打戦を逆転勝ち。2勝1敗でカード勝ち越しこそ決めたが、最後に後味の悪い大敗を喫した。17日から敵地に乗り込んでソフトバンクと首位攻防。辻監督は「切り替えるしかないし、切り替えられますよ」と前を向いた。【鈴木正章】

◆オリックス先発の張奕(ちょう・やく)投手が苦しみながらも2勝目を手にした。最速151キロの直球を軸に3回まで3安打無失点。4回に3者連続本塁打を浴びるなど、5回9安打4失点でマウンドを降りた。 育成野手出身でプロ野球史上初の勝ち投手となった8日日本ハム戦から自身2連勝。張は「今日は大量得点を取ってくれた野手の方に感謝しかないです」と振り返った。

◆オリックスが西武相手に20安打20得点。今季は6月30日の西武戦(メットライフドーム)で16安打しながら3点しか取れない珍事で大敗したが、この日は先発全員安打、全員得点で得点を重ねた。 オリックスの1試合20得点は10年6月7日の広島戦(福山)で21点取って以来9年ぶり。20得点以上は球団史上11度目で、球団最多は40年4月6日の南海戦で記録した32得点(プロ野球記録)。また、20安打は17年8月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)で21安打して以来2年ぶり。

◆オリックスが因縁の対決第3ラウンドで、ボコ打ちの大勝だ。先発全員安打&得点で、ともに今季最多の20安打20得点。20点以上マークするのは球団9年ぶりという猛攻だった。 けん引したのはステフェン・ロメロ外野手(30)で、来日初の満塁弾を含む2発4安打で自己最多6打点の活躍だ。13日は死球を巡る乱闘騒ぎの末の敗戦。翌14日は乱打戦で黒星と屈辱を味わっていたが、打ち勝って連敗も4でストップだ。悔しい連敗を喫していたオリックスが第3ラウンドで猛烈な"倍返し"を見舞った。主役はロメロだ。2回に2試合連続先制打となるバックスクリーン左への14号ソロが猛攻の号砲だった。後続も打ちまくって一挙7得点のビッグイニング。さらに3回には左翼席に豪快に運ぶ15号満塁弾。来日初のグランドスラムを「完璧に捉えることができたよ。一振りで4点入るのは気持ちいいね」と喜んだ。 ロメロはこの日4安打で自己最多1試合6打点と大暴れ。13日同戦でも1試合で2発放っており、同一カードで4発とノリノリだ。8月は打率4割1分8厘、6本塁打、18打点の暴れっぷり。好調の要因について「とにかくボールをよく見て振っていこうというところを心がけている。たとえ詰まってでもヒットが出たらボールを見るゆとりができる。それが重なっているのだと思う」と分析した。 この日は3番吉田正も1発を含む3安打2打点。5番モヤも負けじと6号3ランなど猛打賞で5打点。クリーンアップだけで10安打13打点をたたき出した。ロメロは「前の打者がいいスイングをして捉えたら次の打者も自信につながる」と説明。相乗効果で大量得点につなげた。 チームの連敗も4でストップ。先発全員安打で10年以来9年ぶりの20得点に西村監督は「10年はどこかの(ロッテ)監督をしていたね。相手がそのチームじゃなくてよかった」と笑い、「今日は打撃が素晴らしかった」と称賛した。13日は死球を巡る乱闘騒ぎ。14日は乱打戦での敗戦。何かと起こるカードの締めは、ノーガードの打ち合いでの大勝だった。【古財稜明】 ▽オリックス・モヤ(6号3ランについて)「しっかり捉えることができたし、集中して打席に入ることができた」 ▽オリックス吉田正(3安打2打点。8月1発目の左翼越え21号ソロに)「点差もありましたし、自分のスイングを心がけていました。しっかりとコースに逆らわず強い打球を打つことができた」

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手が15日、西武戦(メットライフ)に「4番・DH」で出場。先制本塁打に来日初の満塁本塁打を放った。  まずは二回の先頭でバックスクリーン左へ今季14号ソロ。滞空時間の長いアーチに「高めに浮いて来たスライダーを上からしっかり叩くことができたね。打った瞬間は入るかわからなかったけど、スタンドまで届いてくれてよかったよ!」と振り返った。  2本目は8-0と大量リードの三回2死満塁。初球132キロを振り抜き、打った瞬間にそれと分かる特大の一発を左翼席に放った。  「打ったのはインコース高めのストレート。完璧にとらえることができたね。打った瞬間、入ってくれると思ったよ」  来日3年目で満塁本塁打は初。1試合で2本塁打は13日の西武戦(同)以来今季3度目で、来日7度目。今カードで4本目となった。

◆西武・本田圭佑投手(26)が15日、オリックス21回戦(メットライフ)に先発。二回途中7安打7失点と炎上した。  降板後にコメントし、「きょうは全く自分の投球をすることができませんでした。序盤に大量失点をしてしまい、早い回に降板することになり、チームとライオンズファンの方に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と悔しそうだった。

◆西武が15日、オリックス21回戦(メットライフ)の四回に3者連続本塁打を放った。  先頭の源田が「打った瞬間の手ごたえはよかったです」と右翼席に2号ソロを運ぶと、「しっかりさばくことができた」と森が8戦連続打点となる16号ソロ、中村が36歳のバースデー弾となる21号ソロで続いた。  西武の3連発は、昨年9月24日の楽天戦(楽天生命パーク)で浅村、山川、栗山が放って以来、球団史上9度目。  なお、試合は四回を終えて12-3でオリックスが大量リードしている。

◆西武が15日、オリックス21回戦(メットライフ)に8-20で大敗し、連勝が5でストップ。辻監督は「(2回に)7点、(三回に)5点取られて、0-12からではね...」と力なく話した。  1試合20失点は球団ワーストタイで、2004年6月16日のオリックス戦(●8-20)、同年8月27日のダイエー戦(●4-20)に次いで15年ぶり3度目となった。  約1カ月ぶりの先発となった本田が二回途中7失点。「ずっと球が浮いていて、全く自分のボールを投げることができなかった。チームとファンに申し訳ないです」とうなだれた。登板した6投手全員が失点し、小野投手コーチも「あれだけ長打を打たれると、こういう試合になる。俺のせいです。申し訳ない」と自らを責めた。  一方で打線は四回に源田、森、中村が3者連続弾。六回には山川も2試合連発の35号2ランを放つなど、計14安打で8試合連続の2桁安打をマーク。「打線は調子がいいから、投手陣が踏ん張ってくれれば、勝っていけそうな気がする」と指揮官。首位・ソフトバンクとは5ゲーム差。投手陣の奮起なしに逆転Vは見えてこない。

◆オリックスの張奕は5回9安打4失点で2連勝した。四回に源田、森、中村に3者連続本塁打を浴び「癖が出ていた。次はしっかりと修正していきたい」と反省した。  それでも四球を与えず、西武の強力打線とストライクゾーンで勝負した。台湾出身で福岡第一高から日本経済大を経て外野手として2017年に育成ドラフト1位で入団した25歳。8日の日本ハム戦にプロ初先発して初勝利を挙げ、着実な成長を遂げている。

◆西武・山川穂高内野手(27)が15日、オリックス21回戦(メットライフ)で2戦連発となる35号2ランを放った。  「打ったのはフォークかシンカーのどちらかだと思います。ホームランになる感じはしませんでしたが、芯に当てることはできました。打ててよかったです」  4-16の六回、2死一塁から比嘉の131キロの変化球を捕らえて左翼席に運んだ。これで、7番に降格した11日のロッテ戦から5戦3発と復調気配を見せている。

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手、スティーブン・モヤ外野手が15日、西武戦(メットライフ)でともに来日最多打点をマークした。  「4番・DH」で出場したロメロは二回の先頭でバックスクリーン左へ先制の今季14号ソロ。8-0と大量リードの三回2死満塁では左翼席へ特大の一発を放ち、来日初の満塁本塁打を記録。「打ったのはインコース高めのストレート。完璧にとらえることができたね。打った瞬間、入ってくれると思ったよ」と振り返った。五回にも左前適時打を放ち、この日6打点目。来日最多となった。  モヤは二回に中前へ2点打を放ち、13-3の五回に右翼席へ今季6号3ラン。5打点目をたたき出し、中日時代を含めても来日最多打点となった。  チームとして19得点は今季最多で2010年6月7日の広島戦(福山)に21-10で勝利して以来となった。

◆日本野球機構(NPB)の山路哲生審判員(39)が15日、西武-オリックス21回戦(メットライフドーム)で一塁塁審を務め、通算千試合出場を達成した。NPB審判員では129人目、現役では26人目となる。

◆先発した張奕は5回を9安打4失点で今季2勝目。プロ初先発でプロ初勝利を挙げた8日の日本ハム戦(旭川)から2連勝となった。四回には源田、森、中村に3者連続で本塁打を浴びたが、打線の大量援護に助けられ、「(3連発は)切り替えていきました。きょうは野手の方に感謝です。あれだけ点を取ってくれて」と頭を下げていた。

◆西武は球団ワーストタイの20失点を喫し、連勝が5でストップ。辻発彦監督(60)は「(二回に)7点、(三回に)5点を取られて、0-12からではね...」と力なく話した。  約1カ月ぶりの先発となった本田が二回途中7失点。「ずっと球が浮いていて、全く自分のボールを投げることができなかった」とうなだれた。登板した6投手全員が失点。小野投手コーチは「あれだけ長打を打たれると、こういう試合になる。俺のせいです」と選手をかばった。  打線は四回に源田、森、中村が3者連続本塁打。六回には山川が2試合連発の35号2ランを放つなど、計14安打で8試合連続の2桁安打をマーク。だが、ワンサイドゲームとなり「打線は調子がいいから、投手陣が踏ん張ってくれれば勝っていけそうな気がする」と指揮官。首位・ソフトバンクと5ゲーム差の2位。投手陣の奮起なしに逆転Vは見えてこない。 (花里雄太)

◆打ち合いを制した。死球をめぐる遺恨も一緒に吹っ飛ばした。2010年以来9年ぶりとなる20得点で大勝。いまの西村オリックスには、頼もしいクリーンアップトリオがいる。主軸だけで計10安打13打点。その中心は4番のロメロだ。来日初の満塁弾を含む1試合2発で来日最多の6打点をたたき出した。  「(満塁弾は)日本では初めてだけど、米国ではあるよ。ひと振りで4点が入る。やっぱり気持ちがいいよ」  心地よさそうに汗をぬぐった。乱打戦のきっかけも助っ人の一撃だった。二回先頭で中堅左へ先制の14号ソロ。一挙7得点を呼び込むと、三回2死満塁では左翼席へ特大アーチだ。五回にも左前適時打を放ち、6打点目。8月に入り13試合で打率・418、6本塁打、18打点と絶好調だ。  ロメロが打てば、前後の大砲も打つ。5番のモヤが6号3ランを含む3安打で来日最多の5打点。3番の吉田正にも七回に21号ソロが飛び出し、こちらも3安打2打点だ。今季初クリーンアップのアーチそろい踏み。競い合うように状態を上げているトリオに、ロメロも「米国でも打撃は伝染すると言われる。日本でもそう。お互いが刺激しながら、いいスイングをしあって、自信を高めている。刺激しあえている」とうなずいた。  連敗は「4」で止まり、6日の日本ハム戦(札幌ドーム)から続いていた長期遠征も終了。西村監督は「きょう勝つのと負けるのではえらい違い。9試合、外で戦って、5勝4敗。1つ勝ち越して本拠地に帰られるのは、気持ち的にも違う」と評価した。  13日の第1戦で4死球を受けてもみ合いになり、オリックス側から2人の退場者が出る騒動が起きたが、モヤモヤも鬱憤も豪快に吹き飛ばした。破壊力抜群の大砲トリオとともに、下克上を目指していく。 (西垣戸理大)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
61464 0.570
(↓0.005)
-
(-)
32469
(+3)
419
(+4)
147
(+1)
95
(+2)
0.251
(↓0.001)
3.440
(-)
2
(-)
西武
56511 0.523
(↓0.005)
5
(-)
35572
(+8)
550
(+20)
132
(+4)
109
(-)
0.263
(↑0.001
4.510
(↓0.13)
3
(-)
楽天
54523 0.509
(↑0.004)
6.5
(↑1)
34471
(+4)
460
(+3)
109
(+1)
38
(-)
0.252
(-)
3.930
(↑0.02)
4
(-)
ロッテ
53533 0.500
(↑0.005)
7.5
(↑1)
34500
(+6)
473
(-)
132
(-)
68
(-)
0.250
(-)
3.980
(↑0.03)
5
(1↓)
日本ハム
52544 0.491
(↓0.004)
8.5
(-)
33448
(-)
461
(+6)
75
(-)
42
(-)
0.252
(↓0.001)
3.870
(↓0.02)
6
(-)
ORIX
48565 0.462
(↑0.006)
11.5
(↑1)
34419
(+20)
489
(+8)
77
(+4)
97
(+2)
0.243
(↑0.002
4.080
(↓0.04)