西武(☆8対7★)オリックス =リーグ戦20回戦(2019.08.14)・メットライフドーム=
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ORIX
50020000071300
西武
10500002X81312
勝利投手:小川 龍也(3勝1敗1S)
(セーブ:増田 達至(3勝1敗19S))
敗戦投手:海田 智行(0勝2敗0S)

本塁打
【西武】木村 文紀(8号・3回裏ソロ),山川 穂高(34号・8回裏2ラン)

  DAZN
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◆西武は4点ビハインドで迎えた3回裏、木村のソロと森の適時打などで5点を挙げ、逆転に成功する。直後に逆転を許すも、8回に山川の2ランが飛び出し、試合をひっくり返した。投げては、3番手・小川が今季3勝目。敗れたオリックスは、4番手・海田が痛恨の一発を浴びた。

◆オリックス先発の山岡泰輔投手(23)は今季9勝3敗で、自身初の2桁勝利に王手。 オリックスでチーム108試合目までに10勝到達となると、14年金子(101試合目)以来。西武の強力打線を抑えて節目の白星をつかめるか。

◆オリックスが前日の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように初回に打者一巡の猛攻で5点を先取した。 1死から西野の中前打を皮切りに吉田正も左前打で続き、ロメロ、モヤ、中川の3者連続タイムリーで3点。安達の打席で西武榎田の暴投の間に1点。最後は2死一、三塁から松井雅が右前へ運び5点目を奪った。 前日13日の同カードでは4回に若月が森脇からこの試合3個目の死球をぶつけられたことで両軍による乱闘に発展。警告試合となり、3人の退場者が出た。試合は4-11でオリックスが敗れていた。

◆西武3番森友哉捕手が16試合連続安打を放った。5点を追う1回1死一塁、オリックス先発山岡の2球目、外角高め146キロ直球を、鮮やかに右前へ。 さらに3回1死一塁から、適時二塁打を放って7試合連続打点もマーク。「何とかつなぐ気持ちで打席に入りました。結果、良いところに飛んでくれてよかったです」と話した。前日まで打率、得点圏打率ともにリーグトップの勝負強さを見せた。

◆西武木村文紀外野手(30)が8号ソロを放った。 4点を追う3回無死走者なし、オリックス先発山岡の5球目、内角低め148キロ直球をジャストミート。打球は西武ファンで埋まる左中間スタンド最前列に飛び込んだ。ここ6試合で4本目のアーチ。「追い込まれていたのでコンパクトに振ろうと思っていた。インコースにうまく反応して打つことができたと思います」と喜んだ。

◆オリックスは1回、打者一巡で5点を先制。西武も3回、木村の8号ソロなど打者一巡の猛攻で5点をかえし、逆転する。 オリックスは4回、吉田正の適時打などで2点を奪い再逆転。先発山岡は5回9安打6失点で降板し、6回から継投に入った。 西武は8回、山川が34号2ランを放って再々逆転。先発全員安打で7試合連続の2ケタ安打。5連勝とした。オリックスは4連敗。西武小川が3勝目、オリックス海田は2敗目。

◆乱闘の翌日は乱打戦を制した! 西武の7番山川穂高内野手が8回、逆転の34号2ランを放って試合を決めた。先発全員安打でチームは7試合連続の2ケタ安打。5連勝で貯金を6とし、2位をがっちりキープした。 1点を追う8回無死一塁、オリックス海田の初球フォークを完璧に捉えた。打球は西武ファンで埋まった左翼席上段へ。7月28日以来となる本拠での1発に、ひときわ大きな「どすこ~い!」が響き渡った。「うれしいです。やっぱりファンの数が違います。ホームで打つのが一番うれしい」と充実の表情を見せた。 6月までに27本塁打も、7月は打率1割台で本塁打はわずか4本。8月に入っても調子は上がらず、同11日からは「4番」を中村に明け渡した。「楽をしてるつもりはないんですが...」。知らないうちに足が使えなくなっていたという。試合前練習では、赤田打撃コーチにゴムチューブで軸足を引っ張ってもらいながらティー打撃。下半身をしっかり使った本来の打撃を思い出した。 「今日打った感覚を忘れずにやれれば。もう1回、4番を取り返すつもりです」。好調中村を押しのけ、再び"定位置"に返り咲く決意だ。【鈴木正章】

◆オリックスが因縁の対決に敗れ、4連敗を喫した。 死球を巡り乱闘騒ぎとなった末に敗れた13日の憂さ晴らしをするかのように、初回に5点を先取した。しかし先発山岡が誤算だった。その裏に1点を失い、3回には打者一巡の猛攻を浴び一気に逆転された。4回に一時勝ち越すも、8回4番手海田が山川に痛恨の逆転2ランを被弾。逃げ切ることができなかった。 西村監督は「初回に5点を取っただけに3回の山岡があまりにも悪かった。もっと攻めていかないと」と指摘した。ともに今季ワーストの被安打9、6失点を喫した山岡は「チームがいい流れで来ていただけにリズムの悪い投球になってしまった。申し訳ないという気持ちしかありません」と下を向いた。これで2年連続西武戦の負け越しが決定。12球団ではDeNAに次ぐ2番目の早さで通算5000敗目に達した。

◆プロ野球の斉藤コミッショナーは14日、西武-オリックス19回戦(13日・メットライフドーム)で西武の森脇への暴力行為により退場処分を受けたオリックスの佐竹外野守備走塁コーチに厳重注意と制裁金15万円を科した。  また、チームの統率を欠き試合中断を招いたとして、オリックスの西村監督と西武の辻監督に注意の制裁を科した。  13日の試合では、四回に森脇が若月に与えた死球を巡って両チームがもみ合いとなり、佐竹コーチが退場。警告試合が宣告された後にも、オリックスの田嶋と西武の平良が死球を与え退場処分を受けた。

◆西武・榎田大樹投手(33)が14日、オリックス20回戦(メットライフ)に先発。初回に5連打を浴びるなど、打者一巡の猛攻で5失点。4点を追う三回に味方が5点を奪って逆転に成功したが、四回にも吉田正の適時打などで2点を失い、5回10安打7失点で降板した。  以下、降板後のコメント。  「失点を少なくすることを目標にマウンドにあがりましたが、いきなり5失点してしまい、野手の方やチームに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。ボールが高かったですし、自分の持ち味の攻めの投球をすることができず、全体的に甘くなってしまいました。次回以降は、しっかり攻めの投球をできるようにしたいです」

◆西武の森が2-5の三回1死一塁で山岡のスライダーを詰まりながらしぶとく中前に落として適時二塁打として7試合連続で打点を挙げた。中堅手が前にはじく間に一塁走者の秋山が一気に生還し「いいところに飛んでくれたし、走ってくれた秋山さんにも感謝」と話した。  一回には右前打を放ち、16試合連続安打をマーク。8月は全試合で安打を放っていて、打率3割3分8厘で首位打者争いのトップを快走している。

◆オリックスの山岡は5回を投げ、今季ワーストの6失点と先発の役割を果たせなかった。黒星は付かなかったものの「チームがいい流れで来ていただけに、申し訳ないという気持ちしかない」と反省しきりだった。  5点の援護をもらってマウンドに上がった一回に1失点。三回は先頭の木村にソロを浴びてから崩れ、5点を失って逆転を許した。西村監督は「慎重にいき過ぎたのでは」と首をひねった。

◆オリックスは4連敗で今季56敗目を喫し、1リーグ時代から通算5000敗となった。  八回に海田が山川に逆転2ランを許した。それでも西村監督は「勝つということに一生懸命やってくれている」と選手を責めなかった。  西武には2年連続の負け越しが決まった。

◆乱打戦に敗れ、今季4度目の4連敗となった。7-6の八回にセットアッパーの海田が山川に逆転2ランを被弾。打線が一回に一挙5点を奪いながらも、先発の山岡が5回6失点と乱調で、自身初の2桁勝利の権利も消えた。西村監督は「初回に5点取っただけにね」と渋い表情。今季の西武戦は7勝13敗となり、2年連続の負け越しも決まった。 5回9安打6失点のオリックス・山岡 「初回から点を取って、チームがいい流れで来ていただけに、リズムの悪い投球になってしまい、申し訳ないという気持ちしかありません」

◆誰もが待ち望んだ一発だ。6-7の八回無死一塁で、西武・山川穂高内野手(27)が殊勲の逆転2ラン。海田のフォークボールを左中間席上段に突き刺す34号でチームを5連勝に導き「最高の場面で打ててうれしい」と笑みを浮かべた。  8月は打率・133と不振にあえぎ、打順も4番から降格。この日が7番に入って4試合目だった。試合前には「楽をするな」と赤田打撃コーチに声を掛けられ、右足にチューブをつけてスイングするなど試行錯誤し、結果に結びつけた。  前日は死球をめぐるもみ合いなどで両軍計3人が退場になる騒動があった。山川はこの日、三回に左腕へ死球を受けたが「疲れも出ているけど、もう一踏ん張り。体がぶっ壊れてもいい」とキッパリ。「ソフトバンクは勝ちましたか」と5ゲーム差で追う首位の動向を気に掛けた。  貯金は今季最多の「6」。復調を期す大砲とともに、昨季のリーグ覇者が鷹に食らいつく。 (花里雄太)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
61454 0.575
(↑0.004)
-
(-)
33466
(+12)
415
(+3)
146
(+1)
93
(+1)
0.252
(↑0.002)
3.440
(↑0.01)
2
(-)
西武
56501 0.528
(↑0.004)
5
(-)
36564
(+8)
530
(+7)
128
(+2)
109
(+1)
0.262
(↑0.001
4.380
(↓0.02)
3
(-)
楽天
53523 0.505
(↓0.005)
7.5
(↓1)
35467
(+3)
457
(+12)
108
(+1)
38
(-)
0.252
(-)
3.950
(↓0.03)
4
(-)
日本ハム
52534 0.495
(↓0.005)
8.5
(↓1)
34448
(+4)
455
(+9)
75
(+1)
42
(-)
0.253
(-)
3.850
(↓0.05)
4
(1↑)
ロッテ
52533 0.495
(↑0.005)
8.5
(-)
35494
(+9)
473
(+4)
132
(+4)
68
(-)
0.250
(↑0.001)
4.010
(-)
6
(-)
ORIX
47565 0.456
(↓0.005)
12.5
(↓1)
35399
(+7)
481
(+8)
73
(-)
95
(-)
0.241
(↑0.001
4.040
(↓0.04)